JPH0668827B2 - 磁気記録媒体用二軸延伸ポリエステルフイルム - Google Patents

磁気記録媒体用二軸延伸ポリエステルフイルム

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JPH0668827B2
JPH0668827B2 JP60294472A JP29447285A JPH0668827B2 JP H0668827 B2 JPH0668827 B2 JP H0668827B2 JP 60294472 A JP60294472 A JP 60294472A JP 29447285 A JP29447285 A JP 29447285A JP H0668827 B2 JPH0668827 B2 JP H0668827B2
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stretched
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隆道 山川
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は,磁気記録媒体用二軸延伸ポリエステルフイル
ムに関する。さらに詳細には,クリープが起こりにく
い,寸法安定性にすぐれた磁気記録媒体用二軸延伸ポリ
エステルフイルムに関する。
〔従来技術とその欠点〕
二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフイルムは,その
すぐれた特性から,フレキシブル磁気記録媒体用ベース
として多量に使用されている。しかし,近年,磁気テー
プの高密度記録化(長時間記録化),高信頼性化の要求
が強まり,ベースフイルムに対してより薄く,よりすぐ
れた特性が求められている。この特性の中で特に重要視
されているのが70〜100℃近くでのベースフイルムの寸
法安定性である。
ベースフイルムが薄くなると,それだけ外力によつて大
きい変形をポリエチレンテレフタレートのガラス転移点
以上の温度で受ける。加工時のテープの変形歪は,熱処
理する方法で通常除去されるが,変形歪の量が大きくな
ると,熱処理後のテープの平面性や巻き姿が不良とな
り,使用に耐えるものでなくなる。
また,最近,磁気テープの使用条件も変化してきてい
る。ラジカセ,カーステレオ,小型ビデオテープレコー
ダなどの普及で,テープは屋外や自動車内部などの高温
環境下で使用される頻度が多くなつている。たとえば,
夏期昼間の自動車内部では,100℃以上にも達するといわ
れている。このような高温にテープをさらすと,大きく
寸法変化し,正常な再生・記録がなされなくなるだけで
はなく,テープが走行不良になるという不都合が生じる
ことになる。
従来,上記問題を解決するために,弾性率の高いフイル
ムを用いることが試みられた。たとえば,二軸延伸ポリ
エチレンテレフタレートフイルムの場合,フイルム製膜
工程において,多段的に延伸をくり返して伸度を高め,
弾性率をある程度増加させたフイルムなどが用いられ
た。しかしながら,このフイルムの場合,弾性率が増
し,100℃近くの耐クリープ性が向上すると,熱収縮率が
増加し,寸法安定性が不良になるという欠点があつた。
また,フイルムの熱収縮率を低減する方法として,延伸
・結晶化した二軸延伸フイルムを110℃以上で,定長,
弛緩熱処理することなどが行なわれているが,これによ
つて,フイルムの熱収縮率は小さくなるが,100℃近くで
のクリープ変形量が逆に増加して,長時間記録用薄膜磁
気テープには,不適であつた。
〔発明の目的〕
本発明は,上記二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフ
イルムの欠点を解消せしめ,熱収縮率が小さく,かつ,
高温にさらされた場合に変形歪を受けにくい磁気記録媒
体用ポリエステルフイルムを提供せんとするものであ
る。
〔発明の構成〕
本発明は,二軸延伸されたポリエチレンテレフタレート
フイルムにおいて,厚みd(ミクロンメートル)の該フ
イルムの長手方向の歪弾性率G2(ニユートン/平方メー
トル)およびフイルムの長手方向の70℃における熱収縮
率σb(%)が (1.84−σb)dG2≧1.48×1011 1≦d≦15 0.15≧σb>0 であり,かつ,軸配向比が1.5以上,3.0以下であること
を特徴とする磁気記録媒体用二軸延伸ポリエステルフイ
ルムである。
本発明における二軸延伸ポリエステルフイルムのポリエ
ステルとは,線状ポリエステルを主体とするものであれ
ばどのようなものでもよい。たとえば,ポリエチレンテ
レフタレート,ポリテトラメチレンテレフタレート,ポ
リ−1,4−シクロヘキシレンジメチレンテレフタレー
ト,ポリエチレン−2,6−ナフタリンジカルボキシレー
ト,ポリエチレン−p−オキシベンゾエートなどがその
代表例である。
また上記のポリエステルは,ホモポリエステルであつて
も,コポリエステルであつてもよい。コポリエステルの
場合,共重合する成分としては,たとえば,ジエチレン
グリコール,プロピレングリコール,ネオペンチルグリ
コール,ポリエチレングリコール,p−キシリレングリコ
ール,1,4−シクロヘキサンジメタノールなどのジオール
成分,アジピン酸,セバシン酸,フタル酸,イソフタル
酸,2,6−ナフタリンジカルボン酸,5−ナトリウムスルホ
イソフタル酸などのジカルボン酸成分,トリメリツト
酸,ピロメリツト酸などの多官能ジカルボン酸成分,p−
オキシエトキシ安息香酸などが挙げられる。なお,共重
合の場合,共重合する成分は20モル%以下とする。
さらに,上記のポリエステルは,他にポリエステルと非
反応性のスルホン酸のアルカリ金属塩誘導体,該ポリエ
ステルに実質的に不要なポリアルキレングリコールなど
の少なくとも一つを5重量%を越えない程度に混合して
もよい。また,そのフイルム中に延伸した際に,フイル
ム表面突起の原因となる微細粒子,すなわち,触媒残査
あるいは着色防止剤等がポリエステルのモノマーあるい
はオリゴマーと反応して生成したいわゆる内在粒子ある
いは外部から加えられた不活性粒子等が含まれていても
よい。
また,二軸延伸ポリエステルフイルムとは,上記ポリエ
ステルを公知の方法により溶融押出し,シート成形後,
互いに90゜を成す二軸方向に延伸しさらに熱処理したも
のを指すが,熱処理前にさらに一軸または二軸方向へ再
延伸した,いわゆる強力化タイプでも良い。
なお,本発明のフイルムは,必要に応じて片面もしくは
両面に,易滑処理や易接着処理などがなされたものでも
よい。
また,本発明の二軸延伸ポリエステルフイルムは,該フ
イルム長手方向の歪弾性率をG2(ニユートン/平方メー
トル),70℃・48時間放置の熱収縮率をσb(%)とし
て,該フイルムの厚みをd(ミクロンメートル)とする
と,1≦d≦15(μm),より好ましくは4≦d≦10(μ
m)で, (1.84−σb)dG2≧1.48×1011 0.15≧σb>0 なる特性をもち,かつ,軸配向比が1.5〜3.0,好ましく
は1.7〜2.5であることを特徴とする二軸延伸ポリエステ
ルフイルムでなければならない。
厚みdが15μmを越えると磁気記録密度の実質的低下に
なるので好ましくない。また,dが1μmを下まわると,
ポリエステルフイルムは,その力学特性から磁気記録媒
体の支持膜としての機能を果し得なくなる。
軸配向比が1.5以下では,フイルムの長手方向の弾性
率,強度が小さくなり,使用上好ましいとはいえない。
また,軸配向比が3.0以上になると,フイルム長手方向
の弾性率,強度は高まるが,逆にフイルム幅方向の機械
的特性が悪化して,フイルムは裂け易くなり,使用に耐
えなくなる。
また,フイルム内部のポリエチレンテレフタレート結晶
(100)面方向の結晶サイズは35〜60Åであるのがフイ
ルムの機械的タフネスの点から好ましい。
次に本発明のフイルムの製造方法について以下に説明す
る。
溶融し,急冷キヤストしてシート状に押出し成形したポ
リエチレンテレフタレートを,ガラス転移温度以上で二
軸延伸(延伸方式は同時二軸延伸法でも逐次二軸延伸法
であつてもよい)し,必要に応じては,フイルム長手方
向へ再延伸するか,または長手方向と幅方向を交互に多
段的に再延伸する。具体的には,フイルムの長手方向,
幅方向にそれぞれ温度80〜100℃にて倍率2.5〜5倍に延
伸し,さらに必要に応じてフイルムの長手方向,幅方向
のいずれか一方向もしくは両方向に温度120〜180℃にて
1.5〜2.5倍に再延伸する。なお,延伸は多段階となつて
もよい。このようにして軸配向比を1.5〜3.0の範囲とす
る。次に,二軸に延伸されたポリエステルフイルムを,
熱処理テンターにて熱固定する。熱固定温度が高すぎる
と,フイルム内部の結晶化度は高まるが,非晶部の分子
鎖がゆるむため,歪弾性率G2が低下し,フイルムの耐ク
リープ性は不良となる。
一方,熱固定温度が低すぎると,結晶化度が小さくなる
ため,非晶鎖は流動変形を受け易くなり,耐クリープ性
が劣る。本発明のフイルムの場合,熱処理温度は通常よ
りもやや低くするのが好ましく,フイルム自体の温度と
して200〜140℃が適当であり,さらに好ましくは190〜1
60℃がよい。処理時間は1〜10秒が好ましい。なお,熱
固定の際には,フイルムは幅方向に弛緩させてもよい
が,長手方向には緊張状態にあるのが好ましい。
上記の如く熱固定したフイルムを,熱固定温度から室温
まで冷却するのであるが,この冷却の条件がフイルムの
特性,特に,熱収縮率に大きい影響を与える。熱固定温
度から、110℃までは緊張状態で冷却してよいが,110〜7
0℃までの冷却はテンシヨンフリーの状態でフイルムを
弛緩冷却するのが好ましい。この方法としては,テンタ
ー側のフイルム把持ロールの移送速度より,低温側の把
持ロールの移送速度を少し小さくして,2つのロール間で
フイルムを弛緩熱処理するのが一例として挙げられる。
弛緩時間は1秒以上が好ましい。
このようにして得た二軸延伸フイルムは,70℃・48時間
放置での熱収縮率0.15%以下にするのが好ましい。
また、上記,低温弛緩熱処理法で得た,熱収縮率0.15%
以下の二軸延伸フイルムを,巻込みテンシヨン0.1〜20k
g/mで,紙管等に巻付けた後,温度が60〜130℃,好ま
しくは70〜110℃の雰囲気中で,1時間以上,好ましくは
3時間以上,フイルムを低温長時間熱処理することによ
つて更に熱収縮率の低いフィルムを製造することもでき
る。
低温長時間熱処理前の二軸延伸フイルムの熱収縮率が0.
15%を越えると,処理後のフイルムの平面性,巻き姿が
不良となり,好ましいとはいえない。
かくして得られたフイルムについて,テープ状フイルム
(幅10mm)に16kg/mフイルム幅の荷重を100℃の雰囲
気下で5秒間負荷した時のフイルムの伸びを評価した。
これによつて,フイルムの実用特性としての耐クリープ
特性,寸法安定性を予測できるので,このパラメータを
用いて,フイルムの性能を表示した。
〔測定法〕
各特性の測定法は,次のとおりである。
(1) 熱収縮率σb 大きさが300mm×12.5mmで,かつ,その長手方向とフイ
ルムの長手方向とが合致するようにして採取した被測定
サンプルを,23℃・60%RHの雰囲気に30分間放置し,そ
の雰囲気下で,フイルムの長手方向に約200mmの間隔で
2つの印をつけ,マイクロメーターにてその印の間隔を
測定し,測定値をAとする。次に,被測定サンプルは,
張力フリーの状態で70℃の雰囲気中に48時間放置して,
次いで,23℃・60%RHの雰囲気に取り出して1時間冷却
後,先に付した印の間隔を測定し,測定値をA′とす
る。
上記測定値から熱収縮率は下式により求める。
σb=100(A−A′)/A (2) 歪弾性率G2 幅12.5mmにスリツトした長尺試料(試料長手方向はフイ
ルム長手方向と一致)に,荷重16kg/m幅を負荷した状
態で,100℃の強制循環式熱風オーブン(容積0.09m3)の
中に5秒間さらして,その後,すばやく,荷重負荷状態
で23℃,60%RHの雰囲気へ移して,その状態で1分間放
置して荷重処理試料を作つた。この処理試料は,前項方
法により,熱収縮率を測定した。下記式より,歪弾性率
G2を計算した。
ここでσb,σhは荷重処理前後の熱収縮率で,dはフイル
ムの厚み(単位:μm)であり,また,G2はニユートン
/平方メートルの単位である。
(3) 軸配向比 ポリエチレンテレフタレート分子鎖の軸配向比の測定は
Schmidtの方法(Journal of Polymer Science,Part A,
1,1271(1963))に従つた。日立赤外分光光度計260−3
0型を用いて,偏光赤外に対する試料の傾きを変え吸収
強度を測定した。875cm-1の光で,入射先の電気ベクト
ルがフイルムの幅方向と一致したときの吸収強度Ax,フ
イルムの長手方向と一致したときをAyとすると,軸配向
比はAx/Ayで定義する。
(4) 寸法安定性 幅12.5mmにスリツトした長尺試料(試料長手方向はフイ
ルム長手方向と一致)に,荷重16kg/m幅を負荷した状
態で,100℃の雰囲気に5秒間さらして,その後,すばや
く,荷重負荷状態で23℃・60%RHの状態へ移して,その
状態で1分間放置して荷重処理試料を作つた。この試料
の熱収縮率を測定して,その値が0.15%以下のものは,
寸法安定性良好なフイルムとして,また0.15%を上まわ
るものは寸法安定性不良なフイルムと判定した。
(5) 結晶サイズ X線回折装置を用いて,フイルムの幅方向とX線の入射
角を変えながら反射法で回折ピークを観測したとき,約
13゜の回折ピークから,同ピークの回折結晶面方向の結
晶サイズD(Å)を下記式に従つて算出した。
ただし,B;回折ピークの半価幅,b=0.12,λ:CuのK
波長(1.5418Å),θ:ピークの回折角。
〔作用〕
本発明は,特殊なフイルム製膜方法と,製膜条件のコン
トロールによつて,厚みd,歪弾性率G2,熱収縮率σbを
特定の関係とし,かつ,軸配向比を特定値とすることが
でき,これによつて,次のようなすぐれた効果を得るこ
とができたものである。
〔発明の効果〕
本発明は,上記したように,d,G2,σbが特定の関係を満
たし,軸配向比を特定値としたので次の如きすぐれた効
果を奏する。
(1) 磁気テープ製造工程において,磁気記録層を塗
布,カレンダー後の熱収縮率を低下させるための熱処理
工程を省略できる。
(2) 磁気テープとしたとき電磁変換特性にすぐれたフ
イルムとなる。
(3) フレキシブルプリント回路基板として,寸法安定
性にすぐれたフイルムとなる。
〔用途〕
本発明のフイルムは,従来,二軸延伸ポリエチレンテレ
フタレートフイルムが用いられていた全ての用途に適用
できるが,特に適した用途は,ビデオ,オーデイオの磁
気テープ用ベースフイルム,あるいは磁気デイスク用ベ
ースフイルム,およびフレキシブルプリント回路基板で
ある。また,本発明フイルムの厚さは特定されるもので
はないが,磁気テープ用としては1〜15μm,好ましくは
4〜10μmのフイルムが小型化・長時間用テープベース
として好ましく,フレキシブルプリント回路基板として
は50〜150μmの厚みのフイルムが好適である。
次に,実施例にもとづいて本発明の実施態様を説明す
る。
実施例1 ポリエチレンテレフタレートを常法によつて,溶融押出
し,シートに成形後,112℃で3.0倍に縦方向へ延伸し,90
℃で,3.7倍に横延伸し,さらに縦方向に130℃で,1.8倍
に延伸し,厚さ約10μmのフイルムを得た。この二軸延
伸ポリエチレンテレフタレートフイルムを180℃で熱処
理した後,フイルムを温度75℃で,縦方向に1.5%弛緩
せしめて,冷却して,巻込みテンシヨン6kg/m幅で巻
取つた。その後,90℃の雰囲気で6時間ロールに巻いた
状態のままキユアリング処理した後,フイルム特性を調
らべた。その結果を第1表に示した。
比較例1 実施例1と同じ方法で延伸した厚さ約10μmのポリエチ
レンテレフタレートフイルムを200℃で熱処理した後,
フイルムを弛緩することなく冷却して,ロールに巻取つ
た。得られたフイルムを特性を第1表に示した。
比較例2 ポリエチレンテレフタレートを常法により,溶融押出
し,シートに成形後,112℃で3.5倍に縦方向に延伸し,90
℃で3.7倍に横延伸して,約10μmのフイルムを得た。
この二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフイルムを,2
00℃で熱処理した後,フイルム温度80℃で縦方向に1.0
%弛緩させ,冷却して,巻取つた。得られたフイルムの
特性を第1表に示した。
実施例2 実施例1と同じ方法で延伸した厚さ約10μmのポリエチ
レンテレフタレートフイルムをロールに巻込みテンシヨ
ン6kg/m幅で巻き,80℃の雰囲気で92時間放置後,23℃
・60%RH雰囲気に24時間放置し,その後,試料の特性を
調べた。その結果を第1表に示した。
比較例3 ポリエチレンテレフタレートを常法によつて,溶融押出
し,シートに成形後,112℃で3.7倍に縦方向へ延伸し,90
℃で3.3倍に横延伸し,約10μmのフイルムを得た。こ
の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフイルムを,180
℃で熱処理した後,フイルムを巻込み,テンシヨン6kg
/m幅でロールに巻き,110℃の雰囲気で20時間放置後,2
3℃・60%RH雰囲気に24時間放置した。得られたロール
はやや巻き姿,フイルム平面状は好ましいものではなか
つた。測定したフイルム特性を第1表に示した。
比較例4 比較例2の方法で作つた二軸延伸ポリエステルフイルム
を,23℃・60%RH雰囲気で,15kg/m幅の巻込みテンシヨ
ンでロールに巻取り,110℃,4時間放置後,再び23℃・60
%RHの雰囲気へ戻り,24時間放置後,試料特性を調べ
た。その結果を第1表に示した。
比較例5 ポリエチレンテレフタレートを常法により,溶融押出
し,シートに成形後,112℃で3.5倍に縦方向に延伸し,90
℃で3.3倍に横延伸し,約30μmのフイルムを得た。こ
の二軸延伸フイルムを200℃で熱処理した後,フイルム
温度80℃で縦方向に1.0%弛緩され,冷却して,巻取つ
た。このフイルムの特性を第1表に示した。
比較例6 熱処理温度を220℃とした以外は実施例1と同様にして
得られたフィルムの特性を調べた。その結果を第1表に
示した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二軸延伸されたポリエチレンテレフタレー
    トフィルムにおいて、厚みd(ミクロンメートル)の該
    フィルムの長手方向の歪弾性率G2(ニュートン/平方メ
    ートル)およびフィルムの長手方向の70℃における熱収
    縮率σb(%)が (1.84−σb)dG2≧1.48×1011 1≦d≦15 0.15≧σb>0 であり、かつ、軸配向比が1.5以上、3.0以下であること
    を特徴とする磁気記録媒体用二軸延伸ポリエステルフィ
    ルム。
JP60294472A 1985-12-26 1985-12-26 磁気記録媒体用二軸延伸ポリエステルフイルム Expired - Lifetime JPH0668827B2 (ja)

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JPH08132523A (ja) * 1994-11-09 1996-05-28 Toray Ind Inc 低熱収縮性ポリエステルフィルム
JPH08164558A (ja) * 1994-12-15 1996-06-25 Toray Ind Inc ポリエステルフィルム
JP2006216195A (ja) * 2005-02-07 2006-08-17 Toray Ind Inc 磁気記録媒体支持体

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5977622A (ja) * 1982-10-26 1984-05-04 Fuji Photo Film Co Ltd 磁気記録媒体

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