JPH0668299B2 - 作業車のディスクブレーキ構造 - Google Patents

作業車のディスクブレーキ構造

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JPH0668299B2
JPH0668299B2 JP61190327A JP19032786A JPH0668299B2 JP H0668299 B2 JPH0668299 B2 JP H0668299B2 JP 61190327 A JP61190327 A JP 61190327A JP 19032786 A JP19032786 A JP 19032786A JP H0668299 B2 JPH0668299 B2 JP H0668299B2
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disc
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栄作 篠原
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、後輪デフ機構から左右に突出する差動軸に、
ディスクブレーキを取付けた場合の作業車のディスクブ
レーキ構造に関する。
〔従来の技術〕
前述のようなディスクブレーキを設けた構造の一例が、
第2図に示されている。
この構造ではリング状のピストン部材(13)を、紙面左
右の軸芯方向に摺動自在に支持するリング状の支持座
(16)を、ミッションケース(1)の側面に配置し、ブ
レーキケース(6)及び車軸ケース(7)を順次配置し
て、これらをミッションケース(1)の横外側面に共締
め連結している。そして、ピストン部材(13)を支持座
(16)側から紙面左方にスライド操作し、ブレーキディ
スク(10)を押圧して差動軸(3)に制動を掛けるよう
に構成している。
この場合、支持座(16)にリング状の溝(16a)を形成
し、この溝(16a)でピストン部材(13)をスライド自
在に支持している。そして、ピストン部材(13)と溝
(16a)との間に形成される油室内に圧油を供給し、ピ
ストン部材(13)を紙面左方にスライド操作して、ブレ
ーキケース(6)に形成された受け部(6c)にブレーキ
ディスク(10)を押圧している。
〔発明が解決しようとする課題〕
前述の第2図に示すように、支持座(16)にリング状の
溝(16a)を加工する場合、充分に洗浄液を掛けたとし
ても、切り屑が溝(16a)から出ていき難く、溝(16a)
の底部に滞留し易い。
これにより、少しでも溝(16a)内に切り屑が残ってい
る状態でピストン部材(13)が組み付けると、油漏れの
原因になり易く、油圧式のディスクブレーキとして信頼
性に欠けるものになるおそれがある。
又、第2図の構成では、ミッションケース(1)の内方
(第2図の紙面右方)に後輪デフ機構が位置しており、
この後輪デフ機構を支持する支持部材(14)が、ミッシ
ョンケース(1)の横外側面に連結されている。これに
より、支持部材(14)のミッションケース(1)の横外
側面への連結部分が、横外方に突出する状態となってい
るので、この連結部分がブレーキディスク(10)に干渉
しないようにする為に、スペーサーとして支持座(16)
が必要になっている。
さらに、第2図の構成ではピストン部材(13)により押
圧されるブレーキディスク(10)を受ける為に、専用の
受け部(6c)をブレーキケース(6)に形成している。
従って、ピストン部材(13)の支持用及びスペーサー用
の支持座(16)、並びにブレーキディスク(10)の受け
部(6c)を省略することによる部品点数の削減、及びデ
ィスクブレーキ付近の組立工程の簡素化の面でも改良の
余地がある。
本発明は、油圧式のディスクブレーキとしての油漏れの
防止、及び部品点数の削減等を図ることを目的としてい
る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の特徴は以上のような作業車のディスクブレーキ
構造において、次のように構成することにある。
ミッションケースの両横側部に凹部を形成し、凹部の内
方部位に後輪デフ機構を支持する支持部材を連結して、 後輪デフ機構から凹部を通り左右に突出した差動軸にブ
レーキディスクを取付け、 ブレーキディスクを覆うブレーキケースの内面に、ブレ
ーキディスクと同芯状の第1内周面と、ブレーキディス
クと同芯状で第1内周面に対しブレーキディスクとは反
対側で、この第1内周面よりも小径の第2内周面とを形
成して、 リング状のピストン部材を第1及び第2内周面に摺接さ
せて、差動軸の軸芯方向に移動自在に支持すると共に、 第1内周面の直径よりも凹部の直径を小に設定して、ピ
ストン部材とミッションケースの横外側面とが対向する
ように構成し、 ピストン部材の外面と第1及び第2内周面とで形成され
た油室内に、圧油を供給しピストン部材をブレーキディ
スク側に移動させて、ブレーキディスクをミッションケ
ースの横外側面に押圧して制動を掛けるように構成して
ある。
〔作 用〕
(i) 本発明のように構成すると例えば第1図に示すように、
ブレーキケース(6)に形成される第1及び第2内周面
(6b),(6a)は、第2図の従来の構造のような溝(16
a)のような形状ではなく、ブレーキケース(6)の内
側に大きく開放された状態となる。
これにより、ブレーキケース(6)に第1及び第2内周
面(6b),(6a)を加工する場合、切り屑が滞留しそう
な大きな凹部等がないので、洗浄液を充分に掛けてやれ
ば、第1及び第2内周面(6b),(6a)から充分に切り
屑を除去することができる。
従って、ピストン部材(13)の外面と第1及び第2内周
面(6b),(6a)とで形成される油室(S)において、
切り屑が残っていたことによる油漏れを少なくすること
ができる。そして、ピストン部材(13)の支持用として
の支持座(第2図の(16))も不要になる。
(ii) 又、例えば第1図に示すように、ミッションケース
(1)の両横側部に凹部(1b)を形成し、凹部(1b)の
内方部位に後輪デフ機構(2)を支持する支持部材
(4)を連結すると、支持部材(14)とミッションケー
ス(1)との連結部分が、ミッションケース(1)の横
外側面(1a)から、ミッションケース(1)の内方に入
り込むことになる。
そして、第1内周面(6b)の直径よりも凹部(1b)の直
径を小に設定しているので、ミッションケース(1)の
横外側面(1a)が、ピストン部材(13)に対向するよう
な状態となる。
従って、支持部材(14)とミッションケース(1)との
連結部分に、ブレーキディスク(10)を干渉させること
なく、ピストン部材(13)によりブレーキディスク(1
0)を、ミッションケース(1)の既存の横外側面(1
a)に押圧することが可能になる。
これにより、スペーサーとしての支持座(第2図の(1
6))、及びブレーキディスク(10)の専用の受け部
(第2図の(6c))が不要になる。
〔発明の効果〕
以上のように、切り屑を充分に除去できるように構成で
き、切り屑が残っていたことによる油洩れを少なくする
ことができたので、油圧式のディスクブレーキとしての
信頼性を向上させることができる。
又、ピストン部材の支持用及びスペーサー用の支持座、
並びにブレーキディスクの専用の受け部を省略すること
ができたので、部品点数の削減及びディスクブレーキ付
近の組立工程の簡略化が図れて、生産コストの面で有利
な構造が得られた。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第2図は農用トラクタ等の作業車において、ミッション
ケース(1)の後輪デフ機構(2)付近を示している。
この第1図に示すように、ミッションケース(1)内に
後輪デフ機構(2)が配置されており、ミッションケー
ス(1)の両横側部に形成した凹部(1b)の内方部位に
支持部材(14)が連結されて、後輪デフ機構(2)がこ
の支持部材(14)に連結支持されている。そして、後輪
デフ機構(2)から凹部(1b)を通り左右に差動軸
(3)が突出している。
差動軸(3)にはデフロック用のシフト部材(4)がス
プライン嵌合されており、スプリング(15)により切り
側に付勢されたシフト部材(4)を、シフター(5)に
よって軸芯方向に摺動させ、デフケース(2a)に咬合せ
ることによりデフロック操作を行う。ミッションケース
(1)の側面にはブレーキケース(6)、車軸ケース
(7)が連結されており、差動軸(3)からの動力が遊
星減速機構(8)を介し車軸(9)に伝達されて後輪
(図外)を駆動する。
次に、ブレーキケース(6)内に収められた湿式のディ
スクブレーキ構造について説明する。第1図に示すよう
に差動軸(3)にはブレーキディスク(10)がスプライ
ン嵌合されており、このブレーキディスク(10)の間
に、リング状のプレート(11)が挟まれた状態でブレー
キケース(6)内に配置されている。そして、プレート
(11)の外周複数箇所に切欠き部を設け、ブレーキケー
ス(6)内の複数箇所に配置した係止ピン(12)に切欠
き部を係入させて、差動軸(3)及びブレーキディスク
(10)の回転の伴い、プレート(11)が連れ回りしない
ような構造としている。
次に、ブレーキディスク(10)及びプレート(11)をミ
ッションケース(1)側に押圧するリング状のピストン
部材(13)の構造について説明する。第1図に示すよう
にブレーキケース(6)の内面に、第1内周面(6b)と
これより小径の第2内周面(6a)とが、ブレーキディス
ク(10)と同芯状に設けられて段差部を形成している。
第1及び第2内周面(6b),(6a)に亘って摺接する段
状の外周面を、リング状のピストン部材(13)に設け
て、ピストン部材(13)をブレーキケース(6)に油密
状に内嵌しており、ピストン部材(13)の外周の複数箇
所に設けた切欠き部を、係止ピン(12)に係入してい
る。
この場合、第1図に示すようにブレーキケース(6)の
第1内周面(6b)の直径よりも、ミッションケース
(1)の凹部(1b)の直径を小に設定しており、ミッシ
ョンケース(1)の横外側面(1a)とピストン部材(1
3)とが対向するような状態となっている。
これにより、ブレーキケース(6)の第1及び第2内周
面(6b),(6a)の間の段差部と、ピストン部材(13)
の外面との間に形成される環状の油室(S)内に操作用
の圧油を送り込み、ピストン部材(13)を紙面右方にス
ライド駆動し、ブレーキディスク(10)及びプレート
(11)をミッションケース(1)の横外側面(1a)に押
圧して、差動軸(3)に制動を掛けるのである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係る作業車のディスクブレーキ構造の実
施例を示し、第1図は後輪デフ機構付近の縦断正面図、
第2図は従来の構造における後輪デフ機構付近の縦断正
面図である。 (1)……ミッションケース、(1a)……ミッションケ
ースの横外側面、(1b)……ミッションケースの凹部、
(2)……後輪デフ機構、(3)……差動軸、(6)…
…ブレーキケース、(6b)……ブレーキケースの第1内
周面、(6a)……ブレーキケースの第2内周面、(10)
……ブレーキディスク、(13)……ピストン部材、(1
4)……支持部材、(S)……油室。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ミッションケース(1)の両横側部に凹部
    (1b)を形成し、前記凹部(1b)の内方部位に後輪デフ
    機構(2)を支持する支持部材(14)を連結して、 前記後輪デフ機構(2)から前記凹部(1b)を通り左右
    に突出した差動軸(3)にブレーキディスク(10)を取
    付け、 前記ブレーキディスク(10)を覆うブレーキケース
    (6)の内面に、前記ブレーキディスク(10)と同芯状
    の第1内周面(6b)と、前記ブレーキディスク(10)と
    同芯状で前記第1内周面(6b)に対しブレーキディスク
    (10)とは反対側で、この第1内周面(6b)よりも小径
    の第2内周面(6a)とを形成して、 リング状のピストン部材(13)を前記第1及び第2内周
    面(6b),(6a)に摺接させて、前記差動軸(3)の軸
    芯方向に移動自在に支持すると共に、 前記第1内周面(6b)の直径よりも前記凹部(1b)の直
    径を小に設定して、前記ピストン部材(13)と前記ミッ
    ションケース(1)の横外側面(1a)とが対向するよう
    に構成し、 前記ピストン部材(13)の外面と第1及び第2内周面
    (6b),(6a)とで形成された油室(S)内に、圧油を
    供給し前記ピストン部材(13)をブレーキディスク(1
    0)側に移動させて、ブレーキディスク(10)を前記ミ
    ッションケース(1)の横外側面(1a)に押圧して制動
    を掛けるように構成してある作業車のディスクブレーキ
    構造。
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DE2646870C2 (de) * 1976-10-16 1983-04-21 Wabco Westinghouse Fahrzeugbremsen GmbH, 3000 Hannover Betriebs- und Feststell-/Hilfsbremsbetätigungseinrichtung für Vollbelagscheibenbremsen
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