JPH0312982Y2 - - Google Patents

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JPH0312982Y2
JPH0312982Y2 JP1987091812U JP9181287U JPH0312982Y2 JP H0312982 Y2 JPH0312982 Y2 JP H0312982Y2 JP 1987091812 U JP1987091812 U JP 1987091812U JP 9181287 U JP9181287 U JP 9181287U JP H0312982 Y2 JPH0312982 Y2 JP H0312982Y2
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JP
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housing
piston
shaft
rotating body
pushing
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、例えば荷役車両等に用いられる湿式
油圧ブレーキの改良に関する。
(従来の技術) 従来、この種の湿式油圧ブレーキとしては、例
えば第4図に示したものが知られている。
当該湿式油圧ブレーキ100は、ハウジング1
01と、これに回転可能に設けられたシヤフト1
02と、ハウジング101とシヤフト102に
夫々軸移動可能に設けられて接断可能なデイスク
103,104と、ハウジング101に油室10
5が形成されるべく軸移動可能に設けられて両デ
イスク103,104を接合し得るピストン10
6と、ハウジング101に設けられてピストン1
06を復帰し得るバネ107と、から構成されて
いる。
ところが、この様なものは、サービスブレーキ
(常用ブレーキ)として用いられているが、パー
キングブレーキとして兼用できる様にはなつてい
なかつた。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案は、叙上の問題点に鑑み、これを解消す
る為に創案されたもので、その目的とする処は、
サービスブレーキだけでなくパーキングブレーキ
としても兼用できる湿式油圧ブレーキを提供する
にある。
(問題点を解決するための手段) 本考案の湿式油圧ブレーキは、ハウジングと、
ハウジングに回転可能に設けられたシヤフトと、
ハウジングとシヤフトに夫々軸移動可能に設けら
れて接断可能なデイスクと、ハウジングに油室が
形成されるべく軸移動可能に設けられて両デイス
クを接合し得るピストンと、ハウジングに設けら
れてピストンを復帰し得るバネと、ハウジングに
回動不能且つ軸移動可能に設けられてピストンを
押動し得る押動体と、ハウジングに回動可能且つ
軸移動不能に設けられて押動体に隣接する回動体
と、押動体と回動体との間に設けられて回動体の
回動に依り回動体をピストン側へ移動し得るカム
機構と、ハウジングに回動自在に設けられてこれ
の回動に依り回動体を回動し得るパーキングレバ
ーと、から構成した事に特徴が存する。
(作用) 油室に圧油が供給されると、ピストンがバネに
抗して作動され、これに依り両デイスクが接合さ
れてシヤフトの回転が制動される。
パーキングレバーが回動されると、回動体が回
動されてカム機構に依り押動体がピストン側へ移
動されると共に、ピストンがバネに抗して作動さ
れ、これに依り両デイスクが接合されてシヤフト
の回転が制動される。
(実施例) 以下、本考案の実施例を、図面に基づいて説明
する。
第1図は、本考案の実施例に係る湿式油圧ブレ
ーキを示す縦断側面図、第2図は、カム機構を示
す横断平面図である。
湿式油圧ブレーキ1は、ハウジング2、シヤフ
ト3、デイスク4,5、ピストン6、バネ7、押
動体8、回動体9、カム機構10、パーキングレ
バー11からその主要部が構成されている。
この例では、トランスミツシヨンの一部に設け
た場合を示している。
ハウジング2は、湿式油圧ブレーキ1の主体を
為すものである。
この例では、トランスミツシヨンのハウジング
の一部も含んでいる。
シヤフト3は、ハウジング2に回転可能に設け
られたものである。
この例では、トランスミツシヨンの入力軸、中
間軸、出力軸のうち、変速回転される中間軸にし
てある。
デイスク4,5は、ハウジング2とシヤフト3
に夫々軸移動可能に設けられて接断可能なもので
ある。
この例では、環板状を呈すると共に、湿式多板
型にしてあり、一方のデイスク4はハウジング2
に、他方のデイスク5はシヤフト3に夫々設けて
ある。
ピストン6は、ハウジング2に油室12が形成
されるべく軸移動可能に設けられて両デイスク
4,5を接合し得るものである。
この例では、段付筒状を呈すると共に、シヤフ
ト3に遊嵌され、両デイスク4,5より左側に配
されてその右端には等角度四箇所に切欠が形成さ
れている。
而して、ハウジング2には、油室12に通じる
油路13が形成されて居り、この油路13には、
例えば図略しているが、油管を介してブレーキペ
ダルに依り作動されるマスタシリンダが接続され
る。
バネ7は、ハウジング2に設けられてピストン
6を復帰し得るものである。
この例では、スプリングリテーナ14とピスト
ン6との間に介設されていると共に、シヤフト3
に遊嵌されている。
而して、スプリングリテーナ14は、両デイス
ク4,5より左側に配されてシヤフト3に遊嵌さ
れる環状片と、これの外周の等角度四箇所に突設
された突片とを備え、各突片は、ハウジング2に
取付けられていると共に、ピストン6の各切欠に
遊嵌されてピストン6の作動に干渉しない様に為
されている。
押動体8は、ハウジング2に回転不能且つ軸移
動可能に設けられてピストン6を押動し得るもの
である。
この例では、環状を呈してピストン6の左側に
配され、シヤフト3に遊嵌されている。
而して、押動体8は、その外周の等角度二箇所
に設けられた廻止滑りピン15に依りハウジング
2に対して回動不能且つ軸移動可能に支持されて
いる。
回動体9は、ハウジング2に回動可能且つ軸移
動不能に設けられて押動体8に隣接するものであ
る。
この例では、環状の歯車にしてあり、押動体8
の左側に配されてシヤフト3に遊嵌されている。
而して、回動体9は、ハウジング2に設けた爪
16に依り左動が不能に為されてハウジング2に
対して回動可能に支持されている。
カム機構10は、押動体8と回動体9との間に
設けられて回動体9の回動に依り押動体8をピス
トン6側へ移動し得るものである。
この例では、押動体8の左面の等角度四箇所に
形成した略V型のカム面17と、回動体9の右面
の等角度四箇所に形成した窪所18と、カム面1
7と窪所18との間に挿入したボール19とから
成つている。
パーキングレバー11は、ハウジング2に回動
可能に設けられてこれの回動に依り回動体9を回
動し得るものである。
この例では、ハウジング2に回転可能に設けら
れて回動体9に噛合するパーキングギヤ20と、
リターンスプリング21とを備えている。
而して、パーキングレバー11は、例えば図略
しているが、プツシユプルケーブルを介してハン
ドブレーキレバーに連繋される。
次に、この様な構成に基づいて作用を述解す
る。
第1図は、油室12に圧油が供給されていない
と共に、パーキングレバー11が回動されて居ら
ず、両デイスク4,5が離間してシヤフト3の回
転が許容された非制動状態を示している。
この様な状態から油室12に圧油が供給される
と、ピストン6がバネ7に抗して右動され、これ
に依り両デイスク4,5が接合されてシヤフト3
の回転が制動される。
第1図の状態からパーキングレバー11がリタ
ーンスプリング21に抗して回動されると、パー
キングギヤ20を介してこれに噛合する回動体9
が回動されてカム機構10に依り押動体8が右動
されると共に、ピストン6がバネ7に抗して右動
され、これに依り両デイスク4,5が接合されて
シヤフト3の回転が制動される。
第1図の状態から油室12に圧油が供給される
と共に、パーキングレバー11がリターンスプリ
ング21に抗して回動されると、油圧力と機械力
に依りピストン6がバネ7に抗して右動され、こ
れに依り両デイスク4,5が接合されてシヤフト
3の回転が制動される。
尚、湿式油圧ブレーキ1は、先の実施例では、
トランスミツシヨンに設けたが、これに限らず、
例えば車輪部分に設けても良い。
シヤフト3は、先の実施例では、トランスミツ
シヨンの中間軸であつたが、これに限らず、例え
ばトランスミツシヨンの入力軸や出力軸であつて
も良い。
ピストン6、バネ7、押動体8、回動体9、カ
ム機構10は、先の実施例では、シヤフト3に遊
嵌されるものであつたが、これに限らず、例えば
これらを両デイスク4,5の右側に配した場合に
は、この様にしなくても良い。
カム機構10は、先の実施例では、押動体8に
カム面17を回動体9に窪所18を夫々形成した
が、これに限らず、例えばこれらを逆にしても良
い。
カム機構10は、先の実施例では、カム面1
7、窪所18、ボール19とで構成したが、これ
に限らず、例えばカム面17(凹カム面)と、回
動体9に固定したボール19(凸カム面)とで構
成しても良い。
回動体9とパーキングレバー11とは、先の実
施例では、所謂歯車で連繋したが、これに限ら
ず、例えば第3図に示す如く、回動体9に二又部
をパーキングレバー11にアームを夫々形成して
これらを係合させるものでも良い。
(考案の効果) 以上既述した如く、本考案に依れば、次の様な
優れた効果を奏する事ができる。
(1) ハウジング、シヤフト、デイスク、ピスト
ン、バネ、押動体、回動体、カム機構、パーキ
ングレバーとで構成したので、サービスブレー
キだけでなくパーキングブレーキとしても兼用
できる。
(2) 押動体、回動体、カム機構、パーキングレバ
ーを設けて油圧力に依り作動されるピストンを
利用してこれを機械力に依つても作動させる様
にしたので、それだけ部品点数が増加せず、こ
の為、全体をコンパクトにできると共に、コス
トが余り掛らないものにする事ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の実施例に係る湿式油圧ブレ
ーキを示す縦断側面図。第2図は、カム機構を示
す横断平面図。第3図は、回動体とパーキングレ
バーとの連繋手段の他の例を示す斜視図。第4図
は、従来の湿式油圧ブレーキを示す縦断側面図で
ある。 1……湿式油圧ブレーキ、2……ハウジング、
3……シヤフト、4,5……デイスク、6……ピ
ストン、7……バネ、8……押動体、9……回動
体、10……カム機構、11……パーキングレバ
ー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ハウジングと、ハウジングに回転可能に設けら
    れたシヤフトと、ハウジングとシヤフトに夫々軸
    移動可能に設けられて接断可能なデイスクと、ハ
    ウジングに油室が形成されるべく軸移動可能に設
    けられて両デイスクを接合し得るピストンと、ハ
    ウジングに設けられてピストンを復帰し得るバネ
    と、ハウジングに回動不能且つ軸移動可能に設け
    られてピストンを押動し得る押動体と、ハウジン
    グに回動可能且つ軸移動不能に設けられて押動体
    に隣接する回動体と、押動体と回動体との間に設
    けられて回動体の回動に依り押動体をピストン側
    へ移動し得るカム機構と、ハウジングに回動可能
    に設けられてこれの回動に依り回動体を回動し得
    るパーキングレバーと、から構成した事を特徴と
    する湿式油圧ブレーキ。
JP1987091812U 1987-06-15 1987-06-15 Expired JPH0312982Y2 (ja)

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JP1987091812U JPH0312982Y2 (ja) 1987-06-15 1987-06-15

Applications Claiming Priority (1)

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JP1987091812U JPH0312982Y2 (ja) 1987-06-15 1987-06-15

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Publication Number Publication Date
JPS63201225U JPS63201225U (ja) 1988-12-26
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ID=30952937

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JP1987091812U Expired JPH0312982Y2 (ja) 1987-06-15 1987-06-15

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5761238B2 (ja) * 1975-03-03 1982-12-23 Fuiritsupusu Furuuiranpenfuaburiken Nv

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5761238U (ja) * 1980-09-30 1982-04-12
JPS5867135U (ja) * 1981-10-30 1983-05-07 株式会社豊田自動織機製作所 車両用湿式デイスクブレ−キ

Patent Citations (1)

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JPS5761238B2 (ja) * 1975-03-03 1982-12-23 Fuiritsupusu Furuuiranpenfuaburiken Nv

Also Published As

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JPS63201225U (ja) 1988-12-26

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