JPH0668237B2 - コンクリート型枠装置 - Google Patents

コンクリート型枠装置

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JPH0668237B2
JPH0668237B2 JP63060498A JP6049888A JPH0668237B2 JP H0668237 B2 JPH0668237 B2 JP H0668237B2 JP 63060498 A JP63060498 A JP 63060498A JP 6049888 A JP6049888 A JP 6049888A JP H0668237 B2 JPH0668237 B2 JP H0668237B2
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明生 藤本
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株式会社間組
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【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、場所打ちライニングシールド工法において
覆工コンクリートの打設に用いるコンクリート型枠装置
に関する。
〈従来の技術〉 従来の場所打ちライニングシールド工法においては、プ
レスリングと呼ばれる妻型枠を用いた可動式および妻型
枠の埋殺し式のコンクリート打設構造が提案されてい
る。このうち、妻型枠可動式では、第10図に示すよう
に、内型枠1と地山2との間隙にコンクリート3を打設
しながらシールド機4により掘進を行い、この掘進中に
コンクリート3の妻部に妻型枠5を押し当て、これをプ
レスジャッキ6で押して上記コンクリート3を加圧し、
このコンクリート3の充填と硬化促進を図っている。な
お、7はシールド掘進時の反力をとるための推進ジャッ
キで、シールド機4と内型枠1との間に介装される。一
方、妻型枠埋殺し式では、第11図に示すように妻部のコ
ンクリート3′の硬化を待たずに、シールド機4による
掘進を行ったあと、妻型枠5′を設置したまま直ちに鉄
筋8,9および内型枠1、妻型枠5の組立てを行い、続い
てコンクリート3の充填を行って、妻型枠5′をコンク
リート3内に埋殺ししていくようになっている。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、上記の妻型枠可動式では、鉄筋や内型枠
1,妻型枠5の組立ての際には、プレスジヤッキ6を縮め
て、妻型枠5を妻部から離脱させるため、妻部のコンク
リート強度が発現するまで脱型できず、次工程の配筋や
内型枠1などの組立ての各作業に移ることができず、作
業性が極めて悪く、工期を短縮できないという問題点が
あった。
一方妻型枠埋殺し式では、妻型枠5をコンクリート3内
に残しておくので、妻部のコンクリート3の硬化を待た
ずに、シールド掘進完了後ただちに、鉄筋や内型枠1な
どの組立作業を実施できる利点はあるものの、覆工費が
割高になるという問題点があった。
この発明は、上記のような問題点を解消するためになさ
れたものであり、妻型枠をつけたまま、鉄筋や内型枠な
どの組立てを実施でき、しかも、コンクリートの打設中
または打設後に妻型枠を覆工断面内から撤去できるとと
もに、妻型枠を埋殺すことなく安価かつ迅速にトンネル
覆工を実施できるコンクリート型枠装置を得ることを目
的とする。
〈課題を解決するための手段〉 この発明にかかるコンクリート型枠装置は、コンクリー
トを充填する内型枠と、その外周方向へ突出可能に組み
込んだ複数の妻型枠と、該妻型枠間に軸方向の鉄筋を通
すために設けた間隙と、流体の注入によって膨張し、前
記間隙に通した軸方向の鉄筋のみの通過を許容して前記
妻型枠間を塞ぐ袋と、を備えてなるものである。
〈作用〉 この発明における妻型枠は、コンクリートの打設時には
コンクリートの妻部を受けるために、内型枠の外周側へ
突出させて外型枠(または地山内壁)と接触させ、一
方、コンクリートが自立強度に達した後は、内型枠内に
収納させて、上記妻部に接する部位および続いて連設さ
れる内型枠外周部へのコンクリートの打設を可能にし、
さらに、完全に自立したコンクリート打設部における後
方の妻型枠を取り外して、これを最前部のコンクリート
打設用の内型枠として再利用できるようにしている。
〈発明の実施例〉 以下に、この発明の一実施例を図について説明する。第
1図において、11は内型枠(スキンプレート)で、これ
の先端部には複数の妻型枠12が所定の間隔をあけてリン
グ状に配置されている。これらの妻型枠12は、第2図乃
至第4図に詳細に示すように内型枠11に形成した切欠穴
13内に収容されるとともに、ピン14にて切欠穴13の前部
にヒンジ結合され、このピン14を中心に回動すると、第
3図、第4図に示すように内型枠11の外周部へ突出する
ようになっている。また、妻型枠12は両端部に流体の注
入によって膨張する袋16が設けられており、各妻型枠12
が内型枠11の外周側へ突出したとき膨張させることによ
って、各妻型枠12どうしの間隙を、第5図に示すように
塞ぎ、これによってコンクリートの洩れを防止するよう
になっている。なお、この場合、各妻型枠どうしの間に
おいて、軸方向鉄筋17の通過のみ許容するようになって
いる。
第6図は妻型枠12の外形図である。これによれば、第6
図(b),(c)に示すように切欠穴13に適合する後端
縁12aに外型枠と同じ曲率を持たせることによって、妻
型枠を内型枠の外周側へ突出させたときに妻型枠12と外
型枠との間に隙間ができないようにすることができる。
また、第6図(a),(b)に示すように曲面12bを内
型枠11と同じ曲率とすることによって、妻型枠12の収納
時に内型枠11の外周面に滑らかに連続させることができ
る。また、コンクリート打設後にも、妻型枠12をピン14
を支点として回動しながら、切欠穴13内に滑かに収納で
きるように、曲面12cを設定する。これにより覆工コン
クリートの仕上り内面を滑らかな円形面とすることがで
きる。
次に、かかる妻型枠12を持った内型枠11によりトンネル
覆工する場合について、第7図を見ながら説明する。ま
ず、内型枠11をトンネル内に組み付けるとともに、鉄筋
の組立を行い、この内型枠11と地山21との間隙にコンク
リート22を充填していく。この場合において、最先端側
にある内型枠11については、内型枠11の外周側に妻型枠
12を突出させるとともに、袋16に流体を注入して、膨張
させることにより、対向する袋16どうしを圧接せしめ、
これらの袋16および妻型枠12によって、打設したまたは
打設中のコンクリート22の妻部を押えるようにする。一
方、最先端側にある内型枠11を除く後方の妻型枠12は、
上記間隙へのコンクリート22の充填が十分に行われるよ
うに、内型枠11の外周面から突出しないように切欠穴13
内に収納しておき、コンクリート22を打ち継いでいく。
コンクリート22は、各内型枠11に連結したパイプ23を通
じて、上記間隙内に打ち込む。このようにして、コンク
リート22を打ち継いでいく途中で、既に硬化した後方の
内型枠11を取り外し、さらに最先端側の内型枠11として
転用していく。また、コンクリート22の打設時には、従
来同様に、軸方向およびリング状の鉄筋17,24を組み込
むとともに、上記軸方向の鉄筋17は、第5図に示すよう
に膨張した袋16,16間に介挿する。
なお、第7図はトンネルの覆工を地山に直接打設する例
を示したが、本発明による型枠を場所打ちライニングシ
ールド工法に適用する場合は、鉄筋・内型枠の組立、コ
ンクリートの打設はシールドのテール部で行われる。よ
って、テール部のスキンプレートを外型枠、本発明を内
型枠として同様に覆工を行うことができる。
このように、この発明では妻型枠12をつけたまま、次の
スパンの鉄筋17,24を組み立てることができ、しかもコ
ンクリート22の打設中にも妻型枠12を撤去することがで
き、上記組み立てからコンクリートの打設を並行作業で
効率良く行えるほか、従来のように妻型枠を埋殺す必要
がなくなって、トンネル覆工のコスト低減を実現でき
る。
第8図乃至第9図は他の実施例を示す。この実施例で
は、内型枠11に設けた妻型枠30は、後端30aおよび曲面3
0cを、第9図に示すように上記同様の理由で、所定の曲
率に設定してあるが、覆工コンクリートの内面と接する
面30bは平面としてある。こうすることにより、覆工コ
ンクリートの仕上り面は多角形となる。なお、16は流体
を注入するための上記同様の袋である。
なお、この発明は以上の実施例にとらわれることなく、
種々の変形を施すことができる。例えば妻型枠12,30を
回転動作をともなって内型枠11の外周側に突出できるよ
うにしたが、内型枠11の法線方向にすべらせて移動さ
せ、突出させることができる。
また、上記実施例では妻型枠12,30を切欠穴13の前端縁
側でピン14を中心に回動させるようにしたが、切欠穴13
の後端縁側のピンを中心に回動させるようにしてもよ
い。
さらに、妻型枠12,30、それぞれの間隙を膨張性の袋で
塞ぐほか、ウエスを詰めたり、ウレタンを注入したり、
瞬結性の固結材などにより塞ぐことができ、上記実施例
と同様の効果が得られる。
〈発明の効果〉 以上のように、この発明によれば、妻型枠を内型枠内に
組み込んで、この内型枠の外周側へ突出可能に設けたの
で、コンクリートの硬化促進材を使わなくとも、コンク
リートの打設と鉄筋や次の内型枠の組立てを並行して実
施できるほか、コンクリートの硬化に無関係に妻型枠を
撤去することができ、これによってコンクリート覆工時
間が大幅に短縮されるとともに、コンクリートの打設
を、安価に実施できる。また、妻型枠を埋殺すという方
法を採用しないことによって、採用した場合に比し、ト
ンネル覆工費が20%も低減できるという効果が得られ
る。また、妻型枠をコンクリート打設中または打設後に
内型枠内に収めることによって、コンクリートの硬化を
待たずして、鉄筋や内型枠の組立てが行える。
さらに、内型枠の円周方向に連設した妻型枠間には、軸
方向の鉄筋を通すための間隙を設けたので、コンクリー
ト打設中における上記間隙への配筋が並行的に実施可能
となる。
またさらに、上記間隙を塞ぐために、流体の注入によっ
て膨張する袋を隣接する各妻型枠に設けているので、コ
ンクリートの打設中に妻型枠の間からコンクリートが洩
れるのを確実に防止できるとともに、上記鉄筋のみの貫
通を許容することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明にかかるコンクリート型枠装置の一実
施例を示す概略斜視図、第2図は要部の詳細な斜視図、
第3図は妻型枠の突出状態を示す要部の斜視図、第4図
は第2図のA−A線断面図、第5図は妻型枠間における
袋と鉄筋との関係を示す説明図、第6図は妻型枠の外形
図、第7図は、この発明のコンクリート型枠装置を用い
てトンネル覆工する方法を示す断面図、第8図はコンク
リート型枠装置の他の実施例を示す斜視図、第9図は、
第8図における妻型枠を示す外形図、第10図および第11
図は、従来の可動式および埋殺し式の妻型枠を用いたコ
ンクリート打設構造を示す断面図である。 11……内型枠、12……妻型枠、16……袋、17……鉄筋、
22……コンクリート、30……妻型枠。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリートを充填する内型枠と、その外
    周方向へ突出可能に組み込んだ複数の妻型枠と、該妻型
    枠間に軸方向の鉄筋を通すために設けた間隙と、流体の
    注入によって膨張し、前記間隙に通した軸方向の鉄筋の
    みの通過を許容して前記妻型枠間を塞ぐ袋と、を備えて
    なることを特徴とするコンクリート型枠装置。
JP63060498A 1988-03-16 1988-03-16 コンクリート型枠装置 Expired - Fee Related JPH0668237B2 (ja)

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