JPH0667415B2 - 線状アクチュエータを用いた可動玩具 - Google Patents

線状アクチュエータを用いた可動玩具

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JPH0667415B2
JPH0667415B2 JP63175736A JP17573688A JPH0667415B2 JP H0667415 B2 JPH0667415 B2 JP H0667415B2 JP 63175736 A JP63175736 A JP 63175736A JP 17573688 A JP17573688 A JP 17573688A JP H0667415 B2 JPH0667415 B2 JP H0667415B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、電源を与えると、電気エネルギーがアクチ
ュエータにより機械的エネルギーに変換され、機械的可
動部が動作する可動玩具に関する。
[従来技術とその欠点] 従来のこの種の可動玩具は、電気エネルギーを機械的エ
ネルギーに変換するアチュエータとしてモータ、ソレノ
イド等が使用され、そのモータの回転力又はソレノイド
の直線運動力を、直接に又は連動部材などを介して可動
部材に伝動することにより、その玩具の外観に表現され
た動物又は機械などの特有の運動に類似する動作をさせ
るものであった。
従って、アクチュエータ、連動部材及び可動部材の各占
有空間が大きいため、玩具として実現可能な形態及び容
積に制限があって、小形な可動玩具の提供が容易でな
く、また、動作が急激でかつ動作音が大きいため、静か
な運動を求められる玩具には適当でなかった。
この発明は、上記の点に鑑み、通電発熱性形状記憶合金
の細線で成形した線状アクチュエータを用い、通電発熱
によりアクチュエータの収縮する力を利用して、可動部
材を連動させることにより、アクチュエータの設置場所
を選ばず、設置空間を必要とせず、小形化が容易にで
き、また、任意の位置に可動部材が存しても、これを駆
動させることができ、かつ、動作音もなく各種動作が可
能な可動玩具を提供しようとするものである。
[課題を解決するための手段] 上記の課題を解決するため、この発明による可動玩具
は、 (イ)通電発熱性形状記憶合金の細線で形成され、一端
部を固定し、他端部を自由にした線状アクチュエータを
有すること、 (ロ)前記アクチュエータの両端部に接続され、電源ON
・OFF用スイッチを挿入された電源回路と、 (ハ)前記アクチュエータの自由端に連結され、同アク
チュエータの収縮運動により連動される機械的可動部を
有すること、 (ニ)前記アクチュエータに伸長力を加える復元部材を
備えていること、を特徴とする。
線状アクチュエータには、「バイオメタル・ファイバ
ー」の商品名で知られているチタン・ニッケル系形状記
憶合金の細線が使用される。このアクチュエータは常温
で引張り方向の変形(予変形)を与え、通電により自己
発熱させると、形が元に戻り収縮し、通電を止めるとア
クチュエータは冷却されて、容易に伸び易い状態とな
り、小さい張力で伸長することができる。収縮は100℃
位から始まり、130℃位で完了する。伸長のための引張
り力は、収縮力の約20分の1以下、伸長率は全体の長さ
の3〜5%である。
[作用] スイッチをONして、電源回路に電源を供給すると、電源
回路に接続されている線状アクチュエータに通電され、
発熱するため、所定温度に達すると、アクチュエータが
収縮する。
従って、このアクチュエータに接続されている可動部材
が回転、揺動、連動などして、玩具がその形態に特有な
動作をする。
スイッチをOFFして電源回路に電源の供給を停止する
と、線状アクチュエータが冷却し、所定温度になると、
アクチュエータが復元部材により再び伸長され、次の通
電時の収縮に備える。
[実施例] 次に、この発明の実施例を図面に基いて説明する。
[第1実施例]第1図〜第3図 この実施例は、置物玩具に適用した一つであり、台状に
形成されたベース100内に、電源電池(太陽電池を含
む)101と、この電池に接続され、電池からの電源をス
イッチ102のON・OFF操作により与えられる電源回路103
と、その電源回路の一部も形成する線状アクチュエータ
104と、そのアクチュエータの収縮作用により伝動部材
であるベベルギヤ105,106及び軸107を介して揺動される
可動部材108とを有している。
電池101はベース100に形成された電池ケース101a内に変
換可能に装備されている。スイッチ102は、ベース100の
上面その他、ペースの外面から操作できる位置に設けて
ある。
アクチュエータ104は一端部104aがベース100の底面に固
着され、かつ、他端部104bがベース100の底面に回転自
在に取付けられたベベルギヤ105の中心よりやや外れた
位置に固定されて、他端部は実質的に自由の状態にあ
る。そして、ベベルギヤ105には、アクチュエータの結
合点と反対側に復元部材としてのコイルばね109の一端
部が連結され、かつ、そのばねの他端部はベース100に
固定されている。
ベース100の底面には、また、前記ベベルギヤ105の上方
を交差してベースに両端部が回転自在に支持された軸10
7が備えられ、その軸上に固着されたもう一つのベベル
ギヤ106が前記ベベルギヤ105に噛み合わされており、か
つ、軸107の中間部に、ベース100の上面部に設けた長孔
110に挿入したアヒルその他の鳥の形状を有する可動部
材108が固着されている。
こうして、自然状態、すなわち、電源回路に電源が供給
されていない状態では、ばね109によりアクチュエータ1
04が伸長状態にあって、可動部材108は第3図に示すよ
うに、その嘴108aをベース100の上面に設けた餌入れ111
から上方に持ち上げた姿勢にある。
鳥の嘴は、永久磁石で形成されている。また、餌入れに
は磁性材料で作られたクリップなど112が餌に見立てて
収容されている。
上記構成により、スイッチ102を押下して電源回路103を
閉成すると、アクチュエータ104に電流が流れ、発熱す
る。所定温度になると、アクチュエータ104は収縮し、
ばね109の復元力よりも大きな力をベベルギヤ105に加え
る。これにより、ベベルギヤ105が回転し、これに連動
してベベルギヤ106及び軸107が所定方向に回転する。
従って、可動部材108により表現された鳥が嘴108aを餌
入れ111内に挿入する。嘴は永久磁石であるため、クリ
ップ112が吸着する。
アクチュエータ104は、鳥が嘴108aを餌入れ111に入れた
状態のときに、それ以上は収縮しない。
そして、スイッチ102から押圧力を解除して、電源回路
を開放すると、アクチュエータにはそれ以上電流が流れ
ないから、アクチュエータが自然冷却され、大気温度に
近くなると、ばね109の復元力によりアクチュエータ104
が再び伸長する。従って、ベベルギヤ105,106及び軸107
が逆回転して、鳥、すなわち、可動部材108が嘴108aに
クリップ112を保持したまま当初の姿勢に復帰する。
従って、その嘴からクリップを剥離して、使用すること
ができる。クリップの代りに、おみくじなど任意のもの
を取り出させてもよい。
[第2実施例]第4図〜第6図 この実施例は、この発明を乗り物玩具に適用した一つで
あり、機体の形状に形成されたベース200内に、前端部
がベースに固着され、後端部にT字形の係止片204aを有
するアクチュエータ204を回路の一部とする電源回路203
を設け、ベース200の下面中央部両側に軸207により回転
自在に備えた主翼の形状を備えた可動部材208を回転自
在に取付けるとともに、その軸207にばね209を巻回し
て、構成してあり、電池ケース201aに保持した電池から
電源を、ベース上面に設けたスイッチ202を介して、電
源回路203に供給すると、アクチュエータ204が収縮さ
れ、そのアクチュエータに結合した係止片204aで可動部
材208を回動させて、機体からほぼ直角方向に突出して
いる主翼を第5図に点線で示されているように、後方に
傾斜する高速飛行時の形態に変化させる。スイッチ202
が開放されると、電源回路3に電流が流れなくなり、従
って、アクチュエータ204は自然冷却により緩み、ばね2
09により当初の主翼を開いた姿勢に復帰する。
線状アクチュエータを用いているから、可変時の主翼の
動きがスムーズであり、かつ、静かである。ゆっくりと
した翼の動きは、迫真性を有する。
[第3実施例]第7図,第8図 この実施例は、この発明をハウス玩具に適用した一つで
あり、ハウスの玄関マット302aの下にスイッチ302を設
置し、このスイッチを人形が踏んでONすると、ハウス内
に設けた電池ケース301aに収納された電池から電源回路
303に電流が流れて、アクチュエータ304が発熱収縮し
て、伝動部材である二つの歯車305,306が回転連動し、
小歯車306に噛み合わせたラック307をハウスの玄関出入
口に取付けた可動部材であるドア308を開放させるた
め、自動ドアとなる。
また、マット302a上から人形をハウス内などに移動させ
ると、スイッチ302がOFFして、アクチュエータ304が冷
却し、緩むため、復元部材であるばね309により歯車305
が逆転し、歯車306及びラック307を介してドア308が再
び閉められる。
線状アクチュエータを使用しているので、ドア308の開
閉がスムーズにかつ静かに行われる。
[第4実施例]第9図,第10図 この実施例は、この発明を動物玩具に適用した一つであ
り、線状アクチュエータ404の収縮による機械的エネル
ギーを直接受ける伝動部材である主歯車405の周囲に可
動部材である複数個の従歯車406を配置し、各従歯車406
にベースであるこうら400から外部に突出する首、水掻
き付き手や足などの延長部408を設け、電源回路403にタ
イマ410を挿入したものであり、スイッチ402をONする
と、線状アクチュエータ404が収縮し、これにより主歯
車405が約45゜回転するとともに、これに連動して、従
歯車406が一定方向に回転し、その回転後はタイマ410の
作用により電源回路が所定時間開放するため、アクチュ
エータは緩んでばね409の復元力により伸長するので、
いずれの歯車も逆回転する。また、所定時間経過後にタ
イマが電源回路を再び閉成するため、首、各手足が回動
する。
こうして、タイマ410の作用により電源回路に間隔的に
通電され、首、手足の運動が反復されるから、この玩具
を水上に浮かして、動作させると、水の上を静かにゆっ
くり泳ぐ。
机上などに置いて、動的インテリアとして使用すること
もできる。
[第5実施例]第11図,第12図 この実施例では、タイマ510により電源回路503は等間隔
で通電する。また、線状アクチュエータ504の収縮によ
る機械的エネルギーが伝動ワイヤ505によりカム506を軸
507周りに回転させ、そのカムの押下力でベース500で形
成されたボートの底部に耗けてある可動部材である蛇腹
状のポンプ508を圧縮させ、ボート後方に延長してある
管511から吐出させ、タイマ510により電源回路を開放す
ると、アクチュエータが伸長して、ばね509によりカム5
06によるポンプ508の押圧を停止するため、ポンプ508は
復帰して吸水する。タイマ510により、アクチュエータ
の収縮と伸長を適宜の時間間隔をもって繰返すことによ
り、水の吸引と吐出を交互に行って、ボートが前進す
る。
[第6実施例]第13図,第14図 この実施例は、ベース600で形成された瓶の中に、水612
を収容し、その水に可動部材である船608を浮かした置
物にこの発明を適用したものであり、瓶の底部に台状の
収容部600aを設け、その収容部に電池601、電源回路60
3、線状アクチュエータ604、タイマ610及び伝動部材で
あるプーリ605,606を取付けるとともに、台600aの外側
面にスイッチ602を備え、前記アクチュエータの自由端
に結合した伝動ワイヤ607を前記プーリ605,606に掛け回
して瓶600の底部の孔からパッキング611を通して瓶内に
延長し、そのワイヤの端部を、前記船608の舳先又は一
方の舷に結合したものである。この例では、船の浮力が
上記の実施例におけるばねと同様に、アクチュエータの
復元力として使用されている。
これにより、スイッチ602をONすると、タイマ610の作用
により一定間隔をもってアクチュエータに通電、非通電
が繰返され、通電されたときは、発熱収縮により船608
のワイヤが結合されている側が水面内に引かれる。その
後にアクチュエータの非通電によりアクチュエータが緩
んで浮力による復元力により伸長するため、水に引き込
まれた部分が再び浮上する。この繰返しにより、船608
はワイヤ607の結合箇所によって、ローリング又はピッ
チングを行う。なお、船には、船首と船尾にアンカー61
2が取付けられる。このアンカーは単に船体を浮遊しな
いように係留するためのものである。613は海底を表現
する砂である。
この種の従来品は、船をモータなどで揺らしていたが、
この発明では、線状アクチュエータで静かに揺らすの
で、瓶の中で船が音もなく、定期的にローリング又はピ
ッチングをする不思議さが看者の興味を引き、店頭アク
セサリーあるいはインテリアとして有効である。
[第7実施例]第15図,第16図 以上の実施例では、アクチュエータの非通電時の復元手
段として、コイルばね、船の浮力等を使用したが、この
実施例では、可動部材の重力を利用するものである。
すなわち、鉢の形に形成されたベース700の中に、電池7
01、電源回路703、タイマ710を、鉢の外側面にスイッチ
702を取付け、鉢から立上がる管707の中に下端部が鉢又
は管707に固定された線状アクチュエータ704を備え、か
つ、そのアクチュエータの上端部の自由端を、管707の
上端部に形成した花状部材711の中央凸部712に形成した
スリット713に揺動自在に嵌合した可動部材である昆虫
の羽708のヒンジ部708aに結合したものである。
図示の例では、昆虫が蝶の場合の羽の形状を有している
が、昆虫の種類、羽の形状は任意である。
羽708は左右一対の羽をその一端部においてヒンジ708a
により屈曲自在に連結し、そのヒンジ至近の部分をスリ
ット713に嵌合して支持することにより、そのスリット
から外部に延出している部分が重力によりアクチュエー
タ704に常に上向きの一定の引っ張り力を与えている。
そして、自然状態では、図示のように、羽が花の花弁と
ほぼ平行な状態にあるが、スイッチ702をONすると、タ
イマ710の作用により、電源回路703が間隔的に通電と非
通電の状態となり、通電時はアクチュエータ704の収縮
により羽708の両端部が上方に移動し、羽を閉じた形態
を呈する。また、非通電時は羽708の重力によりアクチ
ュエータ704が伸長するため、羽が再び開いた形態を呈
する。これの繰返しにより、花に止まった昆虫が羽を静
かにはばたいているように見える。
従って、動きのある昆虫付い室内インテリアとして適し
ている。
羽の重みがアクチュエータ704を再び伸長させるには不
足の場合は、先の実施例の場合と同じように、別部材の
コイルばね、板ばね、羽自体のばね性等を用いてもよ
い。
[第8実施例]第17図、第18図 重力を復元力として用いる他の例であり、ベース800内
に、電池、スイッチ(省略)、リレータイマ810を備
え、ベースから一本の導線803aで人形Dを吊り、かつ、
ベースのリレータイマの各端子を接続した複数のアクチ
ュエータ804を人形Dまで垂下し、各アクチュエータの
端部を人形の手足に固定し、かつ、その下端をそれぞれ
導線803bで導線803aの下端部に接続してなるものであ
り、リレータイマ810の出力により、各アクチュエータ8
04を順次又は所定の順序で通電状態又は非通電状態にし
て人形Dがあやつり人形のように踊るようにしたもので
ある。非通電時に人形の重みによりアクチュエータが伸
長する。
[第9実施例]第19図,第20図 この実施例は、アクチュエータにより動作される可動部
材自体がばね性を有して、復元部材を兼ねる例である。
また、この例は、電池として、太陽電池を使用する適例
ともなるものである。
殻の形に形成されたベース900の上面に、必要な面積を
有する太陽電池901が備えられ、その電池電源を供給さ
れる電源回路903に挿入したタイマ910により線状アクチ
ュエータ904に定期的に通電、非通電状態とし、アクチ
ュエータと一端は殻に固着し、他端部の自由端を殻の底
面に軸907により回動自在に取付けたほぼ王字形の伝動
アーム905の一端部に結合し、かつ、そのアームの各端
部に、昆虫の足の形状を有する弾性を備えた可動部材90
8を殻の周側部に形成した溝911に遊嵌して構成したもの
である。
光が照射する場所で、この玩具を平面上に置くと、太陽
電池901から電源回路903に通電し、アクチュエータ904
が発熱収縮するため、伝動アーム905が軸907を中心に回
動する。これにより、6本の足は、それぞれ殻の溝を摺
動するとともに、その溝を支点として回動するので、足
の先端が前方又は後方に移動する。通電が止まると、ア
クチュエータ904が緩み、各足がばね性を有するので、
伝動アームが当初の位置に復帰し、各足も当初の位置に
復帰する。
この反復運動により、この昆虫の形態を有する玩具は、
6本の足がまるで生きているかのように歩行動作をす
る。
なお、前部の太陽電池901fは、もう一つの電源回路903f
に接続され、その電源回路を構成するアクチュエータ90
4fの両端部はそれぞれ軸912に回転自在に支持された、
ばね性を有する左右の触角908f1の基端部に結合されて
いるとともに、一方の触角の一端部は殻に固定され、他
方の触角の一端部は自由にされており、アクチュエータ
の自由端部に対応して、電源回路の接点902′が設けて
ある。これにより、アクチュエータが伸長している自然
状態では、アクチュエータの自由端が接点902′に接触
しているから、太陽電池が発電すると、アクチュエータ
が収縮して一つの触角がゆっくり動く。
こうして、この玩具は適度に明るい場所に置き、又はペ
ンダントとして胸に付けて、明るい場所に行くと、足、
触角が静かに動く。
[第10実施例]第21図〜第23図 この実施例では、ベース1000でロッキングチェアを形成
し、そのチェアの座板1011の底面に、可動部材である重
り1008を案内部材1012により座板の前後方向に摺動自在
に保持し、スイッチ1002のONによりタイマ1010の作用に
より電池1001から電源回路1003への通電、非通電を反復
させ、アクチュエータ1004の発熱収縮運動及び復元部材
であるばね1009の復元力を利用して重心を定期的に前後
に移動することにより、ロッキングチェアを自動的にロ
ッキングさせるようにしたものである。
スイッチ1002を座板1011を座らせた人形によりONされる
ように設けると、第19図に示すように、人形Dを座らせ
るだけで、気持ち良さそうにチェアがゆっくり揺れる。
静かな人形に動きを与える楽しさがある。
以上の実施例においては、スイッチとして人が手を叩い
て出す音などを検出して一定時間ON動作する音センサを
用いることもでき、手を叩くとこれに反応して動作する
玩具として楽しむことができる。
[第11実施例]第24図〜第27図 以下の実施例は、この発明の線状アクチュエータによる
運動エネルギーを実用品に利用したものである。
第22図及び第23図は、ベース1100で上下ケースを形成
し、そのケース内に電池ケース1101と、アクチュエータ
1104と、ばね1109とローラ1105と、そのローラに摩擦係
合されたヤスリ1108を有している。ローラ1105は外周に
歯又はローレットを切って摩擦係数を大きくしたものが
よく、ヤスリ1108は、第24図及び第25図のように、ロー
ラ状のもの、又は第26図及び27図にように棒状のいずれ
でもよい。
スイッチ1102を押すと、アクチュエータ1104の収縮によ
りローラ1105が回転し、これによりヤスリ1108が回転
し、又は前進する。スイッチから押圧力を解除すると、
アクチュエータが緩み、ばね1109によりローラ1105が逆
転し、ヤスリが当初の位置に復帰する。この繰返しによ
り、ヤスリが反復回転又は反復往復運動をするので、こ
のヤスリを爪に当てて爪研ぎをしたり、工作物の研磨な
どに使用することができる。
[第12実施例]第28図、第29図 この実施例は、ベース1200に取付けたディジタル時計W
の時報装置に利用したものであり、時計が1〜12時及び
30分ごとに、出力するタイマを兼ねており、その出力に
より、電源回路1203が閉成され、アクチュエータ1204が
収縮して円板1205が回転することにより、伝動ワイヤ12
07を介してベースに形成された鳥の嘴1208を回動させ
て、口を開ける。時計Wより時刻に対応する数の出力を
所定間隔をもって出させることにより、鳥の開口回数を
時刻の数に対応する回数とすることができる。また必要
により、前記電源回路1203に例えばにわとりの声と同様
な鳴き声を出す音声発生回路を接続することにより、鳥
の開口と同期して鳴き声を出す時計とすることもでき
る。
[第13実施例]第30図〜第33図 この実施例は、アクチュエータの通電収縮運動を利用し
て、アンプルカッターとしたものである。ベースで形成
されれたケース1300内に電池ケース1301と、その電池に
接続された電源回路1303と、通電、非通電を制御するス
イッチ1302と、アクチュエータ1304を把持する半円状の
捕捉部材1305と、その捕捉部材に連結された復元部材13
09とを有し、前記アクチュエータ1304はケース1300に形
成されたアンプル挿入口1306を横切る状態で両端部がケ
ースに固定され、捕捉部材1305はアクチュエータ1304を
アンプル挿入口1306の外側において捕捉しており、ばね
1309は捕捉部材にアクチュエータに対して直角な方向に
復元力を加える。スイッチ1304はケースの外側面に設け
てある。
こうして、非通電状態では、アクチュエータ1304が第29
図に示すように、アンプル挿入口1306の外側に位置し
て、アンプル挿入口を開放している。そこで、このアン
プル挿入口にアンプルAの切除したい首を挿入し、スイ
ッチ1302をONすると、アクチュエータ1304が収縮して、
第28図に示すようにアンプル挿入口内に移動する。この
収縮力は非常に大きいので、アンプルの首は切断され
る。
[第14実施例]第34図〜第36図 この実施例は、ベースでキャップ部1400aと把持部1400b
を一体形成し、把持部1400b内に電池1401と、電源回路1
403の一部と、スイッチ1402とを設けて、把持部を把持
する手でスイッチ1402のON・OFFが容易にできるように
し、把持部からキャップ部まで延長する線状アクチュエ
ータ1404と電源回路の残部を備え、そのアクチュエータ
1404の基端部は把持部1400bに固着し、キャップ部1400a
に存する自由端をキャップ部の孔1405を開閉するシャッ
ター1408の一端部に結合し、シャッターの他端部には、
キャップ部に一端を固着したばね1409を結合してある。
キャップ部は底部に瓶の口に弾力的に嵌合して、これに
保持される凹部1411を有し、その凹部の上面部に前記孔
1405を形成して、ボトルキャップとしたものである。14
12は注出舌片である。
こうして、このボトルキャップは、内容物がある瓶の口
に嵌合装着して使用され、瓶から内容物を注出する場合
に、把持部1400bを握ってスイッチ1402を押すと、アク
チュエータ1404が収縮し、シャッター1408が移動して、
孔1405を開放させる。従って、瓶を傾斜させて内容物を
注ぎ出すことができる。
必要な内容物を取り出したら、瓶を置いて把持部から手
を離せば、アクチュエータの自然冷却及びばね1409の復
元力により、シャッター1408が再び孔を閉じる。
このようなボトルキャップを使用すると、清潔であるべ
き蓋に触ることなく瓶の開閉ができ、油、醤油などで手
が汚れることもないので、調理作業を清潔に行うことが
できる。
[この発明の効果] 以上のように、この発明によれば、電気エネルギーを機
械エネルギーに変換するアクチュエータとして、通電発
熱性形状記憶合金の細線で形成した線状アクチュエータ
を用いているから、アクチュエータの設置空間を必要と
せず、従って、小形の可動玩具の提供が容易になり、ま
た、電源及びアクチュエータの設置場所を選ばないの
で、玩具の基本形態に制約されずに容易に設けて、可動
部材を駆動することができ、いかなる可動部材も容易
に、かつ、動作音を発生させずに、かつ、比較的大きな
力で動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1実施例の斜視図、第2図は同縦断面図、第
3図は同横断面図である。 第4図は第2実施例の斜視図、第5図は同透視平面図、
第6図は同透視側面図である。 第7図は第3実施例の一部切除した斜視図、第8図は同
じく、内部の駆動系統を示す平面図である。 第9図及び第10図は第4実施例を示すものであって、第
9図は斜視図、第10図は底面図である。 第11図は第5実施例を示す斜視図、第12図は同縦断面図
である。 第13図は第6実施例を示す斜視図、第14図は同縦断面図
である。 第15図は第7実施例の斜視図、第16図は同縦断面図であ
る。 第17図は第8実施例の斜視図、第18図は内部構造を透視
した斜視図である同底面図である。 第19図は第9実施例の斜視図、第20図は同底面図であ
る。 第21図は第10実施例の斜視図、第22図は人形を取り外し
た状態の側面図、第23図は同底面図である。 第24図ないし第27図は第11実施例を示すものであって、
第24図は斜視図、第25図は内部の分解斜視図、第26図は
変型例を示す斜視図、第27図は同じく内部の分解斜視図
である。 第28図は第12実施例の斜視図、第29図は縦断面図であ
る。 第30図ないし第33図は第13実施例を示すものであって、
第30図はスイッチをONだけさせて、アンプルを挿入しな
い状態の斜視図、第31図はアンプルを挿入している状態
の斜視図、第32図はスイッチON時の内部要素の状態を示
す斜視図、第33図はスイッチOFFの状態を示す動揺の斜
視図である。 第34図は第14実施例の斜視図、第35図は縦断面図、第36
図は横断面図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(イ)通電発熱性形状記憶合金の細線で形
    成され、一端部を固定し、他端部を自由にした線状アク
    チュエータと、 (ロ)前記アクチュエータの両端部に接続され、電源ON
    ・OFF用スイッチを挿入された電源回路と、 (ハ)前記アクチュエータの自由端に連結され、同アク
    チュエータの収縮運動により連動される機械的可動部
    と、 (ニ)前記アクチュエータに伸長力を加える復元部材
    と、 を備えてなる線状アクチュエータを用いた可動玩具。
  2. 【請求項2】下端部がベースに固定された線状アクチュ
    エータを前記ベースから立上がる茎の中に挿通し、その
    アクチュエータの上端部が前記茎の上端部から両側に延
    出する可動部材のヒンジに結合されていること、 を特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の線状アクチ
    ュエータを用いた可動玩具。
JP63175736A 1988-07-14 1988-07-14 線状アクチュエータを用いた可動玩具 Expired - Lifetime JPH0667415B2 (ja)

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