JPH0667311B2 - 振盪機構及び振盪培養装置 - Google Patents

振盪機構及び振盪培養装置

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JPH0667311B2
JPH0667311B2 JP30584090A JP30584090A JPH0667311B2 JP H0667311 B2 JPH0667311 B2 JP H0667311B2 JP 30584090 A JP30584090 A JP 30584090A JP 30584090 A JP30584090 A JP 30584090A JP H0667311 B2 JPH0667311 B2 JP H0667311B2
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実 高崎
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高崎科学器械株式会社
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M27/00Means for mixing, agitating or circulating fluids in the vessel
    • C12M27/16Vibrating; Shaking; Tilting

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  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、微生物等の培養に用いる振盪培養装置に好適
に用いられる振盪機構及び該機構を備えた振盪培養装置
に関し、更に詳述すると、直線往復振盪及び回転振盪が
切り換え可能であり、しかも部品点数が少なく、構造が
簡単であり、このため安価に構成し得、またメンテナン
スが容易であると共に、装置全体を小型化することがで
きる振盪機構及び該機構を備えた振盪培養装置に関す
る。
〔従来の技術〕
微生物を培養する場合、フラスコ等の培養容器に培養液
と種菌とを収容し、この培養容器を振盪培養装置に設置
して培養液を連続的に振盪撹拌し、培養液中に微生物を
増殖させることが行なわれる。この場合、培養液の撹拌
は、微生物の種類等に応じて水平往復振盪とするか、回
転振盪とするかが選択され、このため振盪培養装置とし
ては、水平往復振盪と回転振盪とを切り換え可能なもの
が望まれる。
従来、水平往復振盪と回転振盪とを切り換え可能な振盪
培養装置としては、回転運動する第1の架台と直線往復
運動する第2の架台とを上下方向に連結し、一方の架台
を固定すると共に、他方の架台を運動させることにより
直線往復運動と回転運動とを切り換えるもの(実開昭61
−204498号公報等)又は直線往復運動する第1の架台
と、この直線往復運動と直交する方向に直線往復運動す
る第2の架台とを上下方向に連結し、一方の架台を固定
することにより他方の架台を直線往復運動させ、また両
方の架台の運動を同時に制御して一方の架台を回転運動
に誘導するもの(特公昭60−21995号公報等)などが知
られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、これらの振盪培養装置は、いずれも2つ
の架台を有するので、どうしても装置全体が大型化して
しまう。また、2つの架台をそれぞれ運動させる2つの
駆動系統が必要であり、更にそれぞれの駆動系統を制御
する制御機構を必要とする場合もあり、非常に複雑な装
置となってしまう。また、このため装置が高価になるば
かりでなく、メンテナンス作業が非常に困難であると共
に、故障が発生するおそれも高くなる。
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、部品点数が
少なく、構造が簡単で、安価に構成することができ、ま
た装置全体を小型化し得ると共に、メンテナンス作業が
容易で、故障が発生するおそれも少ない直線往復振盪及
び回転振盪を切り換え可能な振盪機構及び該機構を備え
た振盪培養装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記目的を達成するため、基台(1)と、そ
の上方に配設された振盪体(13)と、上記基台(1)上
に配設された第1ガイドレール(10a,10b)と、上記振
盪体(13)に第1ガイドレール(10a,10b)と直交状態
に配設された第2ガイドレール(17a,17b)と、これら
第1及び第2ガイドレール(10a,10b及び17a,17b)を両
ガイドレールがそれぞれ摺動可能となるように連結する
連結体(26a,26b,26c,26d)と、上記振盪体(13)と連
結され、該振盪体(13)に対して上記第2ガイドレール
(17a,17b)の長さ方向に沿って移動可能な軸受け体(1
9)と、モーター等の駆動源(3)によって回転する駆
動軸(6)と、この駆動軸(6)とクランク機構を介し
て偏心配設され、上記軸受け体(19)と連結された偏心
軸(12)と、上記軸受け体(19)の第2ガイドレール
(17a,17b)の長さ方向に沿った移動を停止して該軸受
け体(19)を振盪体(13)に固定すると共に、この固定
状態を解除し得る軸受け体固定手段と、上記連結体(26
a,26b,26c,26d)の第2ガイドレール(17a,17b)の長さ
方向に沿った移動を停止して該連結体を第2ガイドレー
ル(17a,17b)に固定すると共に、この固定状態を解除
し得る連結体固定手段とを具備してなり、上記軸受け体
(19)の移動を停止させて該軸受け体(19)を振盪体
(13)に固定し、かつ連結体(26a,26b,26c,26d)の移
動を可能としたとき、上記駆動軸(6)の回転と一体に
偏心軸(12)が該駆動軸(6)を中心として公転し、こ
の公転と一体に振盪体(13)が公転すると共に、上記連
結体(26a,26b,26c,26d)の移動を停止させて該連結体
を第2ガイドレール(17a,17b)に固定し、かつ上記軸
受け体(19)の振盪体(13)に対する移動を可能とした
とき、上記駆動軸(6)の回転と一体に偏心軸(12)が
公転し、この公転と一体に軸受け体(19)が公転しつつ
振盪体(13)に対して第2ガイドレール(17a,17b)の
長さ方向に沿って往復動することにより振盪体(13)が
第1ガイドレール(10a,10b)の長さ方向に沿って往復
動するように構成したことを特徴とする振盪機構、及び この振盪機構を具備し、該振盪機構の振盪体(13)に培
養容器収容体(30)を取付けるか、又は該振盪体(13)
を培養容器収容体として構成したことを特徴とする振盪
培養装置を提供する。
〔作用〕
本発明の振盪機構は、連結体固定手段による連結体(26
a,26b,26c,26d)の固定状態を解除して振盪体(13)を
基台上に面方向に沿った全方向移動可能な状態とし、か
つ軸受け体固定手段により軸受け体(19)を振盪体(1
3)に固定した状態で、駆動源(3)を作動させて駆動
軸(6)を回転させ、この回転をクランク機構を介して
偏心軸(12)に伝達し、該偏心軸(12)を駆動軸(6)
を中心として公転させることにより、この偏心軸(6)
の公転運動が軸受け体(19)を介して振盪体(13)に伝
達され、該振盪体(13)が軸受け体(19)と一体に公転
すると共に、上記軸受け体固定手段による軸受け体(1
9)の固定状態を解除して該軸受け体(19)が振盪体(1
3)に対して第2ガイドレール(17a,17b)の長さ方向に
沿って移動可能な状態とし、かつ連結体固体手段により
連結体(26a,26b,26c,26d)を第2ガイドレール(17a,1
7b)に固定して、上記振盪体(13)の移動可能方向を第
1ガイドレール(10a,10b)の長さ方向に沿った直線方
向のみに制限した状態で、駆動源(3)を作動させて偏
心軸(13)を公転させることにより、該偏心軸の公転運
動における第2ガイドレール(17a,17b)の長さ方向へ
の動きが軸受け体(13)が振盪体(13)に対して第2ガ
イドレール(17a,17b)の長さ方向に沿って移動するこ
とによって打ち消され、上記公転運動の第1のガイドレ
ール(10a,10b)の長さ方向への動きのみが振盪体(1
3)に伝達され、該振盪体(13)が第1ガイドレール(1
0a,10b)の長さ方向に沿って直線往復運動するものであ
る。
即ち、本発明の振盪機構によれば、軸受け体固定手段及
び連結体固定手段を操作することで直線往復振盪及び回
転振盪を切り換えることができ、しかも連結体固定手段
で振盪体(13)の移動可能方向を制限すること又はこの
制限を解除することと、軸受け体固定手段で振盪体(1
3)の運動を駆動する偏心軸(12)の振盪体(13)に対
する変位を制限すること又はこの制限を解除することと
を組合せて振盪体(13)の運動を直線往復運動と回転運
動とを切り換えるように構成されているので、運動方向
切り換えのための架台を必要とせず、また駆動系も偏心
軸(12)、クランク機構及び駆動軸(6)からなる1系
統だけでよく、少ない部品点数で、構造も簡単であり、
このため容易に小型化することができると共に、安価に
構成することができ、またメンテナンス作業が容易であ
り、故障発生のおそれも少ないものである。
従って、この振盪機構を用いた振盪培養装置も同様の作
用効果を奏するものである。
以下、本発明の一実施例につき図面を参照して説明す
る。
〔実施例〕
第1図乃至第7図は、本発明の一実施例に係る振盪機構
を示すもので、まず特に第2,3図を参照して説明する
と、図中1は箱形の基台であり、この基台1の一側部に
はモーター支持棚2が設けられており、この支持棚2に
モーター3が配設されている。このモーター3の回転軸
3aは支持棚2の底壁を貫通して下方に突出していると共
に、この突出先端部には、プーリー4が取付けられてい
る。なお、上記モーター3には図示していないが、電源
及び変速装置が接続されており、この変速装置を操作す
ることにより、モーター3の回転数が変えられるように
なっている。
また、上記基台1の上壁1a内面及び底壁1b内面にはその
中央部に存してそれぞれ軸受け5a,5bが配設されてお
り、この両軸受け5a,5b間に駆動軸6が回転可能に配設
されていると共に、この駆動軸6にはプーリー7が取付
けられ、該プーリー7と上記モーター3の回転軸3a先端
部に取付けられたプーリー4との間にベルト8が張設さ
れてモーター3の回転力が駆動軸6に伝達されるように
なっている。なお、この駆動軸6先端部は上記上壁4aを
貫通して上方へ突出している。
上記基台1の上壁4aには図面において左右方向両端角部
近傍に存してそれぞれ断面L字状のガイドレール支持体
9a,9a,9b,9b,が固着されており、一方の互いに対向する
一対の支持体9a,9b間に丸棒状の第1ガイドレール10aが
固定されていると共に、他方の互いに対向する一対の支
持体9a,9b間にも同様の丸棒状第1ガイドレール10bが固
定されている。
更に、この基台1の上壁1a中央部から突出した上記駆動
軸6の突出先端部には、平面略卵形状の回転体11が固定
されていると共に、この回転体11上面には上記駆動軸6
と偏心して偏心軸12が突設されている。
なお、図中1cは、ゴム等の滑り難い材質からなる脚板で
ある。
次に、特に第2図及び第4〜6図を参照して説明する
と、図中13は四角枠状の振盪体で、この振盪体13には一
方の互いに対向する杆部13a,13a間にその中間部におい
て第1保強杆14aが固定されていると共に、他方の互に
対向する杆部13b,13b間にもその中間部において第2保
強杆14bが固定されたものである。なお、第1保強杆14a
と第2保強杆14bとはそれぞれの中央部に形成された凹
部(図示せず)を互いに嵌合させることにより十字に組
合わされている。
この振盪体13の下面四隅部にはレール取付け板15a,15a,
15b,15bがそれぞれ取付けられており、そのうち図面に
おいて前端左側隅部(第5図においては前端右側隅部)
の取付け板15aは他のものより長尺に形成されて、振盪
体13の前端縁に沿って上記左杆部13bから第1保強杆14a
間に亘って配設されている。これらレール取付け板15a,
15bの下面には、それぞれ断面L字状のガイドレール支
持体16a,16a,16b,16bが固着されており、前後方向に対
向する一方の一対の支持体16a,16a間に丸棒状第2ガイ
ドレール17aが上記第1ガイドレール10a,10bと直交した
状態に固定されていると共に、他方の一対の支持体16b,
16b間にも同様の丸棒状第2ガイドレール17bが固定され
ている。
上記振盪体13の第1保強杆14a下面の第2保強杆14bと交
差する中央部には、第1保強杆14aの長さ方向に沿って
断面略台形状の軸受けレール18が固定されており、この
軸受けレール18に該レール18と係合するレール溝19aが
上端面に形成されたブロック状軸受け体19が上記レール
18とレール溝19aとを係合することにより摺動可能に取
付けられている。この軸受け体19の下面には二段リング
状軸受け部19bが突設され、この軸受け部19b内に上記偏
心軸12の先端部が回転可能に挿入されている。
更に、上記振盪体13の左杆部13bと第1保強杆14aとの間
には上記長尺のレール取付け板15aと所定間隔離間して
このレール取付け板15aと対向するように部品取付け板2
0が固定されていると共に、上記レール取付け板15aの下
面と上記部品取付け板20の下面にはそれぞれ互に対向し
て断面L字状の固定体支持部材21a,21bが固定され、こ
れら支持部材21a,21b間にそれぞれ所定間隔離間して2
本の固定体ガイドレール22,22が固定されている。これ
ら固定体ガイドレール22,22間には、更に固定体移動軸2
3が配設されている。この移動軸23は、その基端部が上
記支持部材21aを貫通して前方に突出していると共に、
先端部が上記支持部材21bを貫通し、これら支持部材21
a,21bに回転可能に取付けられているもので、その突出
基端部には、操作ハンドル23aが取付けられ、このハン
ドル23aを操作することにより回転し得るようになって
いる。また、この移動軸23の外周面には基端側と先端側
にそれぞれ螺旋方向が逆向きの雄ねじ部23b,23cが形成
されている。
そして、上記固定体ガイドレール22,22及び固定体移動
軸23には、略L字状の固定体24a,24bがこれらガイドレ
ール22,22及び移動軸23の軸方向に沿って移動可能に取
付けられている。即ち、固定体24a,24bには上記両ガイ
ドレール22,22が挿通するガイドレール挿通孔が形成さ
れており、これら挿通孔に上記固定体ガイドレール22,2
2がそれぞれ摺動可能に挿通されていると共に、一方の
固定体24aには、内周面に上記一方の雄ねじ部23bと螺合
する雌ねじ部が形成された移動軸挿通孔が形成され、他
方の固定体24bには、内周面に上記他方の雄ねじ部23cと
螺合する雌ねじ部が形成された移動軸挿通孔が形成さ
れ、これら挿通孔に固定体移動軸23がその各雄ねじ部23
b,23cを上記雌ねじ部と螺合された状態に挿通され、従
って操作ハンドル23aを操作することにより、移動軸23
が正又は逆回転し、この正又は逆回転により両固定体24
a,24bが互いに接近するように又は離間するように移動
する。
また、上記固定体24a,24bは、これらが互に接近するよ
うに移動した際、その移動限位置でそれらの先端部が上
記軸受け体19に当接し、該軸受け体19を挟持することに
より接近移動が停止すると共に、互に離間するように移
動した際、その移動限位置で折曲部25a,25bが後述する
連結体26a,26bに当接し(図中一点鎖線25′,25′で示し
た状態)、その移動が停止するように形成されている。
図中26a,26b,26c,26dは、それぞれ第1ガイドレール10a
と第2ガイドレール17a、同10bと17a、同10aと17b、同1
0bと17bとを連結している連結体である。これら連結体2
6a〜26dは第7図に示したように、五角筒状の第1レー
ル係合体27と第2レール係合体28とを連結板29を介して
互いの軸方向を直交させた状態に連結してなるもので、
その第1レール係合体27内に上記第1ガイドレール10a
又は10bが摺動可能に嵌入されており、また第2レール
係合体28内に上記第2ガイドレール17a又は17bが摺動可
能に嵌入されているもので、これら連結体26a〜26dが第
2ガイドレール17a又は17b及びこれに固定された振盪体
13と一体に第1ガイドレール10a又は10bに沿って移動す
ると共に、第2ガイドレール17a又は17bと一体に振盪体
13が連結体26a〜26dの第2レール係合体28の軸方向に沿
って移動することにより、振盪体15が基台1上面に面方
向に沿った全方向に移動可能に配設されている。
次に、このように構成した振盪機構の動作について説明
する。
この振盪機構は、モーター3の駆動によって振盪体13を
回転振盪又は直線往復振盪させるものであるが、この場
合回転振盪と直線往復振盪とを切り換えることができ
る。
振盪体13を回転振盪させる場合は、まず操作ハンドル23
aを回転させて固定体移動軸23を回転させ、両固定体24
a,24bを互いに内側方向へ接近するように移動されて、
固定体24a,24bを軸受け体19に当接させ、軸受け体19を
軸受けレール18の中央部に両固定体24a,24bで挟持固定
する。これにより、連結体26a,26bが第2ガイドレール1
7aに沿って移動可能になり、振盪体13が基台1上面上を
面方向に沿って全方向移動可能な状態となる。
この状態でモーター3を作動させてその回転軸3aを回転
させ、これをプーリー4,ベルト8,プーリー7を介して駆
動軸6に伝達し、該駆動軸6を回転させる。これによ
り、この駆動軸6と一体に回転体11が回転し、この回転
体11と一体に偏心軸12が上記駆動軸6を中心として公転
する。更に、この偏心軸12は軸受け体19の軸受け部19b
中を自転しながら該軸受け体19を公転させる。この時、
この軸受け体19は上記固定体24a,24bにより振盪体13の
中央部に固定された状態であり、かつ振盪体13は基台1
上を面方向に沿って全方向移動可能な状態となってお
り、このため上記軸受け体19と一体に振盪体13が基台1
上面上を面方向に沿って回転する。なお、この場合回転
体11の幅広端部11aがウエイトバランサーとして弾み車
の如く作用し、振盪体13の回転運動が安定的に行なわれ
る。
また、振盪体13を直線往復振盪させる場合は、操作ハン
ドル23aを上記と逆方向に回転させ、固定体24a,24bを互
いに外側に移動させて、該固定体24a,24bによる軸受け
体19の固定状態を解除し、該軸受け体19が軸受けレール
18に沿って移動可能な状態とすると共に、固定体24a,24
bの折曲先端部25a,25bを連結体26a,26bにそれぞれ当接
させ、該連結体26a,26bを第2ガイドレール17aの両端部
に固定して振盪体13の移動可能方向を第1ガイドレール
10a,10bの軸方向のみに制限した状態とする。
この状態で上記と同様にモーター3を作動させて偏心軸
12を公転させ、これにより軸受け体19を公転させる。こ
の時、振盪体13が第1ガイドレール10a,10bの軸方向に
しか移動し得ない状態になっていると共に、軸受け体19
が振盪体13下面を第2ガイドレール17a,17bの軸方向に
沿って移動可能な状態となっているので、偏心軸12の公
転運動における第2ガイドレール17a,17bの軸方向への
動きが軸受け体19が振盪体13下面を軸受けレール18に沿
って(第2ガイドレール17a,17bの軸方向と同一方向)
移動することにより打ち消され、偏心軸12の公転運動の
うち第1ガイドレール10a,10bの軸方向への動きのみが
軸受け体19を介して振盪体13に伝達させ、該振盪体13が
基台1上を第1ガイドレール10a,10bの軸方向に沿って
直線往復運動する。
この直線往復振盪時の基台1,偏心軸12,駆動軸6及び振
盪体13の関係を図面を参照して更に詳しく説明すると、
第8図に示したように第1ガイドレール10a,10bの軸方
向をx軸、第2ガイドレール17a,17bの軸方向をy軸と
する座標系を基台1上に想定し、偏心軸12の駆動軸6を
中心とする公転運動rを4分割した場合、まず偏心軸12
は座標系の(a,e)から(b,f)へと移動するが、この時
偏心軸12がy軸方向にeからfへ移動する動きy1(正方
向)は、偏心軸12が振盪体13下面を軸受けレール18に沿
ってy軸方向にeからfへ移動することにより打ち消さ
れて振盪体13には伝達されず、偏心軸12がx軸方向にa
からbへ移動する動きx1(正方向)だけが振盪体13に伝
達され、振盪体13の任意の点、例えば点Pは、座標系の
(a′,e′)から(b′,e′)へと変位し、x′1だけ
x軸に沿って正方向に移動する。続いて偏心軸12は(b,
f)から(c,e)、(b,g)(a,e)と順次移動するが、こ
の時も同様に偏心軸12がy軸方向にfからe,g,eへと順
次移動する動きy1(負の方向)、y2(負の方向)、y2
(正の方向)は偏心軸12が振盪体13下面を軸受けレール
18に沿ってy軸方向にfからe,g,eへと移動することに
より打消されて振盪体13には伝達されず、偏心軸12がx
軸方向にbからc,b,aへ移動する動きx2(正方向)、x2
(負方向)、x1(負方向)だけが振盪体13に伝達させ、
振盪体13の点Pは(b′,e′)から(c′,e′)、
(b′,e′)、(a′,e′)へと順位変位し、x′2
(正方向)、x′2(負方向)、x′1(負方向)と運
動する。従って、振盪体13は偏心軸12の公転1回につき
基台1上をx軸方向、即ち第1ガイドレールの軸方向に
沿って振幅Sで1往復するものである。
なお、この直線往復振盪時においても、上記回転振盪時
と同様に、回転体11の幅広端部11aのウエイトバランス
作用により、安定的な往復運動が達成される。
この状態から再び回転振盪に切り換える場合は、操作ハ
ンドル23aを回転させて固定体24a,24bを互いに内側へ接
近するように移動させ、連結体26a,26bの固定状態を解
除すると共に、固定体24a,24bの先端部で軸受け体19を
振盪体13の下面中央部に挟持固定することにより、容易
に切り換えることができる。
本実施例の振盪機構は、上述したように、操作ハンドル
23aを操作して固定体24a,24bを移動させることにより、
簡単に回転振盪と直線往復振盪とを切り換えることがで
きる。この場合、固定体24a,24bによる軸受け体19の固
定及び該固定状態の解除と連結体26a,26bの固定及び該
固定状態の解除とを組合せることにより回転振盪と直線
往復振盪とを切り換えるように構成されているので、振
盪方向切り換えのための架台を有さず、駆動系も駆動軸
6、回転体11及び偏心軸12からなる1系統だけであり、
このため部品点数が少なく、構成も簡単であり、容易に
小型化し得ると共に、安価に構成することができるもの
である。また、部品点数が少なく、構成も簡単であるた
め、メンテナンス作業が容易であり、故障発生のおそれ
も少ないものである。
本実施例の振盪機構は、振盪培養装置に好適に用いられ
るもので、この場合振盪体13上にフラスコ等の培養容器
を固定する培養容器収容体30を取り付けることにより振
等培養装置とすることができる。また、振盪体13上に培
養容器固定具等を配設し、振盪体13を培養容器収容体と
することもできる。
なお、本発明の振盪機構は、上記実施例に限定されるも
のではなく、例えば上記実施例においては、偏心軸12は
回転体11に直接固定されているが、第9図に示したよう
に、偏心軸12を回転体11に径方向に沿って移動可能に取
付け、偏心軸12と駆動軸6との距離lを調節し得るよう
に構成し、第8図における振幅Sの大きさを調節できる
ようにすることができる。
即ち、回転体11の長さ方向幅狭端部11bに四角箱形の偏
心ボックス31を配設固定し、このボックス31内に調節ネ
ジ32を回転体11の径方向に沿って回転可能に配設すると
共に、このネジ32の正逆回転操作によりボックス31内を
回転体11の径方向に沿って進退するようにネジ32に螺合
している移動体33に偏心軸12を固定し、ネジ32を回転さ
せて移動体33を進退させることにより、この移動体33と
一体に偏心軸12を回転体11の長さ方向に沿って移動さ
せ、偏心軸12と駆動軸6との距離lを調節するように構
成することもできる。なお、第9図中34は振幅指示針、
35は目盛板である。
また、上記実施例においては、振盪体13を直線往復振盪
させる場合に、2つの連結体26a,26bを固定体24a,24bで
固定するようにしたが、4つの連結体26a,26b,26c,26d
をすべて固定するようにしてもよく、更に上記実施例で
は、この固定体24a,24bで連結体26a,26bの固定と軸受け
体19の固定のいずれかを切り換え可能に行なうように構
成されているが、連結体を固定する手段と軸受け体を固
定する手段とを別々に設けることができる。更に、駆動
系のクランク機構の構成やその他の構成部材の形状等も
本発明の要旨の範囲内で種々変更して差支えない。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明の振盪機構及び振盪培養装
置は、回転振盪と直線往復振盪とを切り換えることがで
き、しかも部品点数が少なく、構造も簡単であり、この
ため容易に小型化することができると共に、安価に構成
することができ、かつメンテナンス作業が容易であると
共に、故障発生のおそれも少ないものである。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の一実施例に係る振盪機構を
示すもので、第1図は平面図、第2図は第1図II−II線
に沿った断面図、第3図は同機構の基台部分を示す一部
切欠き平面図、第4図乃至第6図は同機構の振盪体部分
を示すもので、第4図は上面図、第5図は下面図、第6
図は第4図VI−VI線に沿った断面図、第7図は同機構の
連結体部分を示す斜視図、第8図は同機構の動作を説明
する説明図、第9図は本発明の振盪機構を構成するクラ
ンク機構部分の他の実施態様を示す一部省略斜視図であ
る。 1……基台、3……モーター(駆動源)、6……駆動
軸、10a,10b……第1ガイドレール、12……偏心軸、13
……振盪体、17a,17b……第2ガイドレール、19……軸
受け体、24a,24b……固定体(連結体固定手段,軸受け
体固定手段)、26a,26b,26c,26d……連結体、34……培
養容器収容体。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基台(1)と、その上方に配設された振盪
    体(13)と、上記基台(1)上に配設された第1ガイド
    レール(10a,10b)と、上記振盪体(13)に第1ガイド
    レール(10a,10b)と直交状態に配設された第2ガイド
    レール(17a,17b)と、これら第1及び第2ガイドレー
    ル(10a,10b及び17a,17b)を両ガイドレールがそれぞれ
    摺動可能となるように連結する連結体(26a,26b,26c,26
    d)と、上記振盪体(13)と連結され、該振盪体(13)
    に対して上記第2ガイドレール(17a,17b)の長さ方向
    に沿って移動可能な軸受け体(19)と、モーター等の駆
    動源(3)によって回転する駆動軸(6)と、この駆動
    軸(6)とクランク機構を介して偏心配設され、上記軸
    受け体(19)と連結された偏心軸(12)と、上記軸受け
    体(19)の第2ガイドレール(17a,17b)の長さ方向に
    沿った移動を停止して該軸受け体(19)を振盪体(13)
    に固定すると共に、この固定状態を解除し得る軸受け体
    固定手段と、上記連結体(26a,26b,26c,26d)の第2ガ
    イドレール(17a,17b)の長さ方向に沿った移動を停止
    して該連結体を第2ガイドレール(17a,17b)に固定す
    ると共に、この固定状態を解除し得る連結体固定手段と
    を具備してなり、上記軸受け体(19)の移動を停止させ
    て該軸受け体(19)を振盪体(13)に固定し、かつ連結
    体(26a,26b,26c,26d)の移動を可能としたとき、上記
    駆動軸(6)の回転と一体に偏心軸(12)が該駆動軸
    (6)を中心として公転し、この公転と一体に振盪体
    (13)が公転すると共に、上記連結体(26a,26b,26c,26
    d)の移動を停止させて該連結体を第2ガイドレール(1
    7a,17b)に固定し、かつ上記軸受け体(19)の振盪体
    (13)に対する移動を可能としたとき、上記駆動軸
    (6)の回転と一体に偏心軸(12)が公転し、この公転
    と一体に軸受け体(19)が公転しつつ振盪体(13)に対
    して第2ガイドレール(17a,17b)の長さ方向に沿って
    往復動することにより、振盪体(13)が第1ガイドレー
    ル(10a,10b)の長さ方向に沿って往復動するように構
    成したことを特徴とする振盪機構。
  2. 【請求項2】請求項1記載の振盪機構を具備し、該振盪
    機構の振盪体(13)に培養容器収容体(30)を取付ける
    か、又は該振盪体(13)を培養容器収容体として構成し
    たことを特徴とする振盪培養装置。
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