JPH0667217U - 3点式シートベルトのショルダアンカ取付構造 - Google Patents
3点式シートベルトのショルダアンカ取付構造Info
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- JPH0667217U JPH0667217U JP1510293U JP1510293U JPH0667217U JP H0667217 U JPH0667217 U JP H0667217U JP 1510293 U JP1510293 U JP 1510293U JP 1510293 U JP1510293 U JP 1510293U JP H0667217 U JPH0667217 U JP H0667217U
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- inner panel
- anchor
- nut
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 固定式と上下調節式のショルダアンカの車体
構造を共通化して生産コストを低減する。 【構成】 ショルダアンカ8を摺動可能に保持するスラ
イダ7およびスライドレール6を受容する凹部3をイン
ナパネル2に形成する。スライダ6およびスライドレー
ル7に代えてショルダアンカ8を支持するアンカナット
16の基端に、インナパネル2の外面側に溶着固定され
るプレート17を設ける。インナパネル2の外面側に溶
着固定されるプレート11を設けたナット5および該ナ
ット5と協同してスライドレール6をインナパネル2に
締付固定するボルト4を設ける。ボルト4が挿通される
ボルト孔10およびアンカナット16が挿通される補助
孔15をインナパネル2の凹部3にそれぞれ形成したこ
とにより、溶接部品を選択するのみでショルダアンカの
仕様の変更に対処できるようにした。
構造を共通化して生産コストを低減する。 【構成】 ショルダアンカ8を摺動可能に保持するスラ
イダ7およびスライドレール6を受容する凹部3をイン
ナパネル2に形成する。スライダ6およびスライドレー
ル7に代えてショルダアンカ8を支持するアンカナット
16の基端に、インナパネル2の外面側に溶着固定され
るプレート17を設ける。インナパネル2の外面側に溶
着固定されるプレート11を設けたナット5および該ナ
ット5と協同してスライドレール6をインナパネル2に
締付固定するボルト4を設ける。ボルト4が挿通される
ボルト孔10およびアンカナット16が挿通される補助
孔15をインナパネル2の凹部3にそれぞれ形成したこ
とにより、溶接部品を選択するのみでショルダアンカの
仕様の変更に対処できるようにした。
Description
【0001】
本考案は、3点式シートベルトのショルダアンカの取付構造に関するものであ る。
【0002】
3点式シートベルトにおいては、ショルダアンカをトリム表面の所定位置に固 定したものと、ショルダアンカをトリムの表面に沿って上下に調節してシートベ ルトの装着感をより高くできるようにしたものがある。ところで、ショルダアン カの取付位置を上下に調節できるように取り付けるためには、インナパネルにス ライドレールを取り付け、このスライドレールにスライダなどを介してショルダ アンカを取り付けることにより、スライダの昇降を利用してショルダアンカを昇 降させるようにしている。
【0003】 従って、従来では固定式のショルダアンカに代えて上下調節式のショルダアン カを構成しようとする場合は、スライドレールおよびスライダを受容する凹部を 形成したインナパネルを用い、この凹部にボルトおよびナットなどを用いてスラ イドレールを締付固定してトリムの表面にショルダアンカを位置させるようにし ていたために、固定式のショルダアンカを構成する場合と上下調節式のショルダ アンカを構成する場合でインナパネルの構造を変更する必要性があった。
【0004】
本考案は上記実情に鑑みてなされたものであって、固定式のショルダアンカを 構成する場合と上下調節式のショルダアンカを構成する場合の車体構造を共通化 し、溶接部品を変更するのみでショルダアンカの仕様の変更に対処できるように して3点式シートベルトのショルダアンカの生産コストを低減することを課題と している。
【0005】
上記課題を解決するために本考案は、トリムの表面に配設したショルダアンカ を保持するスライダおよび該スライダを摺動可能に保持するスライドレールを受 容する凹部をインナパネルに形成している。そして、インナパネルの外面側に溶 着固定されるプレートを設けたナットおよび該ナットと協同して前記スライドレ ールをインナパネルに締付固定するボルトを設けている。
【0006】 一方、前記スライダおよびスライドレールによるショルダアンカの支持高さと ほぼ同一の支持高さを有するアンカナットの基端に前記インナパネルの外面側に 溶着固定されるプレートを設ける一方、前記ボルトが挿通されるボルト孔および 前記アンカナットが挿通される補助孔をインナパネルの凹部にそれぞれ形成した ことを特徴としている。
【0007】
固定式のショルダアンカを構成する場合は、インナパネルに設けられている補 助孔に外面側からアンカナットを挿入し、該ナットの基端に設けているプレート をインナパネルの外面側に溶着して該アンカナットをインナパネルに固定する。 そして、このようにして凹部に固定されたアンカナットの先端側にショルダアン カを取り付ければ、トリムの表面にショルダアンカが固定される。
【0008】 一方、上下調節式のショルダアンカを構成する場合は、アンカナットに代えて ナットを溶着し、このナットおよびボルトを利用してスライドレールをインナパ ネルの凹部に締付固定する。そして、スライドレールに保持されているスライダ の先端にショルダアンカを取り付ける。すると、スライダおよびスライドレール を介してインナパネルにショルダアンカが取り付けられるために、スライダおよ びスライドレールの案内作用でショルダアンカの取付位置を上下任意の位置に調 節することができる。
【0009】 すなわち、本考案においてはスライダおよびスライドレールによる支持高さと ほぼ同一の支持高さを有するアンカナットを用意し、スライドレールをインナパ ネルに締付固定するボルトおよび前記アンカナットが挿通されるボルト孔および 補助孔をインナパネルにそれぞれ形成したことを特徴としている。このために、 固定式のショルダアンカを構成する場合はアンカナットをインナパネルに固定し 、上下調節式のショルダアンカを構成する場合はアンカナットに代えてスライド レールをインナパネルの凹部に締付固定し、アンカナットあるいはスライダにシ ョルダアンカを取り付ければよい。
【0010】 従って、固定式のショルダアンカを構成する場合と上下調節式のショルダアン カを構成する場合でインナパネルのプレス構造を変更する必要性がなく、アンカ ナットを備えたプレートを溶着するかスライドレールの固定に用いられるナット を溶着するかを選択するのみで車体側の対処を行なうことができるために、3点 式シートベルトのショルダアンカの生産コストが低減される。
【0011】
以下に本考案の実施例を図に基づいて詳細に説明する。図1は本考案に係る3 点式シートベルトのショルダアンカ取付構造の一実施例を示す断面図、図2は図 1に示したスライドレールに代えてアンカナットを取り付けて固定式のショルダ アンカを構成した場合の断面図、図3は図2に示したアンカナットの断面図、図 4は図3の正面図である。これらの図において、トリム1で被覆されたインナパ ネル2に凹部3を形成し、この凹部3にボルト4およびナット5を用いてスライ ドレール6を締付固定している。
【0012】 スライドレール6にはスライダ7を昇降自在に取り付けている。また、スライ ダ7の先端にショルダアンカ8を取り付けることにより、このショルダアンカ8 をトリム1の表面に突出保持させるとともに、スライドレール6に沿ってスライ ダ7をの昇降させれば、ショルダアンカ8がトリム1の表面に沿って昇降移動す るようにしている。
【0013】 なお、前記インナパネル2の外面にスティフナ9を重合させて該パネル2を補 強するとともに、インナパネル2およびスティフナ9にそれぞれボルト孔10を 設けている。そして、ナット5をそれぞれボルト孔10に合わせたうえで各ナッ ト5の座面に溶着したプレート11をスティフナ9の外面にスポット溶接し、イ ンナパネル2の内面側からボルト孔10に挿入したボルト4をナット5に螺合さ せてスライドレール6をインナパネル2の内面に締付固定している。12はシー トベルト、13はスライダ7とともに昇降してトリム1の開口部を覆うスライド ガーニッシュ、14はアウタパネルであり、前記インナパネル2およびスティフ ナ9におけるショルダアンカ8の取付位置に補助孔15を形成している。
【0014】 一方、前記スライドレール6およびスライダ7に代えてショルダアンカ8を支 持するアンカナット16は、前記補助孔15に挿通される外径とスライドレール 6およびスライダ7によるショルダアンカ8の支持高さと同一の支持高さを有す る長ナットで構成されている。また、アンカナット16の基端にはスティフナ9 の外面に溶着固定されるプレート17をカシメ固定している。
【0015】 以上のように構成された3点式シートベルトのショルダアンカ取付構造におい て、上下調節式のショルダアンカ8を構成する場合は図1に示したようにナット 5に固定したプレート11をスティフナ9の外面にスポット溶接しておく。続い て、スライダ7を取り付けたスライドレール6をインナパネル2に形成した凹所 3の表面に重ね合わせたうえで、ボルト4をナット5に螺合させてインナパネル 2の凹部3にスライドレール6を締付固定し、スライダ7の先端にショルダアン カ8を取り付ける。
【0016】 すると、スライドレール6およびスライダ7を介してインナパネル2にショル ダアンカ8が取り付けられるために、スライドレール6およびスライダ7の案内 作用でショルダアンカ8をトリム1の表面に沿って上下任意の位置に調節するこ とができる。
【0017】 一方、固定式のショルダアンカを構成する場合は、図2に示したようにアンカ ナット16を補助孔15に外面側から挿入し、該ナット16の基端に設けている プレート17をスティフナ9の外面にスポット溶接して該アンカナット16をイ ンナパネル2の凸部3内に突出固定する。そして、このようにして固定されたア ンカナット16の先端側にショルダアンカ8を取り付ければ、トリム1の表面に ショルダアンカ8が固定される。
【0018】 すなわち、固定式のショルダアンカを構成する場合は、上下調節式のショルダ アンカ8を構成する場合に用いられるナット5およびスライドレール6などに代 えてアンカナット16を取り付ければよい。また、アンカナット16によるショ ルダアンカ8の支持高さをスライドレール6およびスライダ7によるショルダア ンカ8の支持高さとほぼ一致させているために、凹部3が設けられているインナ パネル2をそのまま用いてもショルダアンカ8をトリム1の表面に位置させるこ とができる。
【0019】 従って、固定式のショルダアンカを構成する場合と上下調節式のショルダアン カを構成する場合でインナパネル2の構造を変更する必要性がなく、アンカナッ ト16を溶着するかスライドレール6の固定に用いられるナット5を溶着するか を選択するのみで車体側の構成を対応できるために、3点式シートベルトのショ ルダアンカの生産コストが低減される。
【0020】 また、ボルト4と協同してスライドレール6をインナパネル2の凹部3に締付 固定するナット5およびスライドレール6およびスライダ7に代えてショルダア ンカ8を支持するアンカナット16の基端にそれぞれプレート11、17を設け 、これらのプレート11、17をインナパネル2の外面側(スティフナ9)に溶 着固定するようにしているために、各ナット5、16に加わる応力の分散効果が 改善されてショルダアンカ8の支持強度も高くなる。
【0021】
【考案の効果】 以上の説明から明らかなように本考案に係るショルダアンカの取付構造によれ ば、スライドレールおよびスライダを取り付けるかアンカナットを取り付けるか によって上下移動式のショルダアンカと固定式のショルダアンカを選択すること ができる。従って、固定式のショルダアンカを構成する場合と上下調節式のショ ルダアンカを構成する場合でインナパネルの構造を変更する必要性がなく、アン カナットを溶着するかスライドレールの固定に用いられるナットを溶着するかを 選択するのみで車体側の対処を行なうことができるために、3点式シートベルト のショルダアンカの生産コストが低減される。
【図1】本考案に係る3点式シートベルトのショルダア
ンカ取付構造の一実施例を示す断面図である。
ンカ取付構造の一実施例を示す断面図である。
【図2】図1に示したスライドレールに代えてアンカナ
ットを取り付けて固定式のショルダアンカを構成した場
合の断面図である。
ットを取り付けて固定式のショルダアンカを構成した場
合の断面図である。
【図3】図2に示したアンカナットの断面図である。
【図4】図3の正面図である。
1 トリム 2 インナパネル 3 凹部 4 ボルト 5 ナット 6 スライドレール 7 スライダ 8 ショルダアンカ 9 スティフナ 10 ボルト孔 11 プレート 12 シートベルト 13 スライドガーニッシュ 14 アウタパネル 15 補助孔 16 アンカナット 17 プレート
Claims (1)
- 【請求項1】 3点式シートベルトのショルダアンカの
取付構造であって、トリムの表面に配設したショルダア
ンカと、該ショルダアンカを保持するスライダおよび該
スライダを摺動可能に保持するスライドレールと、該ス
ライドレールを受容する凹部を形成したインナパネル
と、インナパネルの外面側に溶着固定されるプレートを
基端に設けたナットおよび該ナットと協同して前記スラ
イドレールをインナパネルに締付固定するボルトと、前
記スライダおよびスライドレールによるショルダアンカ
の支持高さとほぼ同一の支持高さを有し前記インナパネ
ルの外面側に溶着固定されるプレートを基端に設けたア
ンカナットを備え、前記ボルトが挿通されるボルト孔お
よび前記アンカナットが挿通される補助孔をインナパネ
ルの凹部にそれぞれ形成したことを特徴とする3点式シ
ートベルトのショルダアンカ取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1510293U JPH0667217U (ja) | 1993-03-05 | 1993-03-05 | 3点式シートベルトのショルダアンカ取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1510293U JPH0667217U (ja) | 1993-03-05 | 1993-03-05 | 3点式シートベルトのショルダアンカ取付構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0667217U true JPH0667217U (ja) | 1994-09-22 |
Family
ID=11879483
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1510293U Pending JPH0667217U (ja) | 1993-03-05 | 1993-03-05 | 3点式シートベルトのショルダアンカ取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0667217U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008062763A1 (en) * | 2006-11-24 | 2008-05-29 | Isuzu Motors Limited | Reinforcing structure of vehicle body |
KR101567243B1 (ko) * | 2014-10-16 | 2015-11-06 | 현대자동차주식회사 | 자동차용 시트벨트 조립 장치 |
-
1993
- 1993-03-05 JP JP1510293U patent/JPH0667217U/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008062763A1 (en) * | 2006-11-24 | 2008-05-29 | Isuzu Motors Limited | Reinforcing structure of vehicle body |
US8033595B2 (en) | 2006-11-24 | 2011-10-11 | Isuzu Motors Limited | Vehicle reinforcing structure |
KR101567243B1 (ko) * | 2014-10-16 | 2015-11-06 | 현대자동차주식회사 | 자동차용 시트벨트 조립 장치 |
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