JPH0667196B2 - 整流装置 - Google Patents

整流装置

Info

Publication number
JPH0667196B2
JPH0667196B2 JP57173647A JP17364782A JPH0667196B2 JP H0667196 B2 JPH0667196 B2 JP H0667196B2 JP 57173647 A JP57173647 A JP 57173647A JP 17364782 A JP17364782 A JP 17364782A JP H0667196 B2 JPH0667196 B2 JP H0667196B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rectifying
input
voltage
output
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP57173647A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5963977A (ja
Inventor
亮治 斉藤
義雄 鈴木
一宏 妹尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Origin Electric Co Ltd
Original Assignee
Origin Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Origin Electric Co Ltd filed Critical Origin Electric Co Ltd
Priority to JP57173647A priority Critical patent/JPH0667196B2/ja
Publication of JPS5963977A publication Critical patent/JPS5963977A/ja
Publication of JPH0667196B2 publication Critical patent/JPH0667196B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M3/00Conversion of dc power input into dc power output
    • H02M3/22Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac
    • H02M3/24Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters
    • H02M3/28Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode to produce the intermediate ac

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Rectifiers (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は多相交流入力の周期よりも充分に短い周期毎に
多相交流の瞬時電圧値の2乗に比例する値と制御量との
所定の関係に依存するエネルギを出力に得るAC−DC
変換に関する。
〔従来の技術〕
多相交流入力、例えば商用の3相交流入力から所望の値
の直流電圧を得たい場合の従来の代表的なスイッチング
モードの整流装置としては第1図に示す様なものがあ
る。この従来の整流装置は各3相交流入力端子に直列に
接続されたインダクタL、L、L、6個の整流器
〜Dからなり、3相交流入力を全波整流する3相
全波整流回路Rec1、この3相全波整流回路の出力を平滑
する平滑回路を構成するインダクタLとコンデンサC
、トランスTの1次巻線Nを介して互いに直列接続
されたスイッチングトランジスタQ、Q′これらス
イッチングトランジスタのオフ期間に導通してトランス
におけるエネルギをコンデンサCに流すダイオードD
とD、トランスTの2次巻線Nの電圧を整流する
整流器D、フライホイールダイオードD10、出力フイ
ルタ回路を構成するインダクタLとコンデンサC
出力端子O、O′及び出力端子O、O′間の直流出力電
圧を一定にする様にスイッチングトランジスタQ、Q
′をパルス幅制御する制御回路Conからなつている。
〔発明が解決しようとする課題〕
斯かる従来の整流装置で3相交流入力を3相全波整流回
路Rec1で整流した後にインダクタL1とコンデンサC
からなる平滑回路でもつて平滑された直流にしているの
で、最も電圧の高い相のダイオードを介して各相をパル
ス状電流が通流するために高調波成分を多く含んでい
る。整流回路Rec1に設けたインダクタL、L、L
をもつてしても少くとも低次の高調波成分は除去出来な
い。この高調波成分は通信回路に誘導障害を与えてこれ
を誤動作させる大きな原因となるばかりでなく、同じ給
電線に接続された周辺機器にも悪影響を与えたり、多相
交流の給電線の電力損失の増大及び発電機との組合せで
は発電機の電力損失の増加などによる容量の増大を招来
する。また大きい値の平滑用インダクタL1とコンデン
サC1が必要であるという欠点がある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明はこの様な従来の欠点を除去するものであつて、
対称の多相交流及び2相3線式の入力側とその一定負荷
を有するDC出力側においてはエネルギの流れの瞬時値
が一定になるという知見に基づき、多相交流入力電流が
正弦波状の波形で流れる様に各スイッチング素子の導通
期間を特定の方法で制御することにより、多相交流入力
電流の高調波成分を低減し、且つリツプル分の小さい一
定の直流出力を得ることが出来ることを特徴としてい
る。
対称負荷を有する対称n相交流装置(n≧3)において
は、入力側の瞬時電圧Vjは、 で表わされる。但しj=1、2、3、……n、 Vmは入力電圧Vjの実効値である。
ここで各相間に接続される負荷が夫々抵抗値Rを有する
抵抗負荷の場合には、入力部に供給される瞬時電力P
iは、 になり、 はn/2になるので、結局入力部の瞬時電力Piは、 Pi=n・Vm2/R…………………(3) になる。
この(3)式は対称n相交流装置において流れるエネルギ
が一定であることを示す。従つてこのことから交流入力
に対する負荷が線形になるようにしながら直流出力側に
一定のエネルギを得る様に制御すれば、入力側には正弦
波状の多相交流入力電流が流れるので十分に高調波成分
を低減できる。
また直流出力側に一定のエネルギを取り出すには、上記
(2)式から多相交流入力の各時点における各相の瞬時電
圧値の2乗に比例するエネルギを取り出せば良いことが
分る。
この瞬時電圧値をより精密に得るためには変換周波数を
多相交流入力の周波数と比較して,可能な限り高い値に
選ぶことが望ましい。
本発明は以上述べた様な知見に基づく具体的なAC−D
C変換を提供するものである。
〔実施例〕
以下図面により本発明に係るAC−DC変換の各実施例
について詳述する。
先ず第2図乃至第5図により本発明の一実施例を説明す
る。
第2図に示す整流装置の主回路は3相交流入力の各相
U、V、Wの各ラインに直列接続されたインダクタ
、L、L、相間に接続されたコンデンサC
、C、単相全波整流器DとコンデンサC′とよ
りなる同一構成の整流回路Rec1、Rec2、Rec3、同時にスイ
ッチング動作を行う一対のスイッチングトランジスタQ
とQ′、1次巻線Nと2次巻線Nとを有する変
圧器T及びスイッチングトランジスタQとQ′のオ
フ時に導通して変圧器Tに蓄えられた励磁エネルギなど
をコンデンサC′に帰還するためのダイオードD
からなる同一構成の変換部G1、G2,G3、各変
換部の出力を並列に組合せる様に接続された整流器
、D′、D″、フライホイーリング用ダイオー
ドD10、平滑回路を構成するインダクタL、L′と
コンデンサC、C′及びコンデンサCからなり、
その出力端には負荷Fが接続されている。
この実施例における整流装置は各相間電圧を整流する整
流回路と変換部との間に入力周波数用の平滑回路を設け
る必要がなく、出力回路には一組の平滑回路もしくは出
力整流回路のアーム数の平滑インダクタを有する平滑回
路で済むことを構成上の特徴としており,後述する全く
新規な制御方法によつて各スイッチングトランジスタQ
とQ′をスイッチング動作させて整流された正弦波
状の電圧を開閉することにより入力電流の高調波成分を
大幅に低減すると共に、リツプル分の極めて低い安定化
した直流出力を得るものである。
第3図はこの制御方法を行う制御回路のブロック構成の
一例を示し、第4図は各部の動作のタイミングを示す信
号を表示しており、第5図(A)、(B)は夫々変換部の入、
出力波形を説明するための図である。第3図において、
基準信号発振器1は多相交流入力の周波数よりも充分に
高い周波数、例えば20KHzの基準パルス信号を生ず
る。この基準パルス信号は第4図において時刻tで発
生される信号aで示される。この信号aの立上りでリセ
ットパルス形成回路2は所定パルス幅、例えば1μ秒の
パルス幅のリセットパルスを生ずる。このリセットパル
スはOR回路5を介してリセット用FET6のゲートに印加
され、このFET6をそのパルス幅だけターンオンさせてキ
ヤパシタ7の電荷をほぼ零まで放電させる。遅延回路3
はリセットパルスの立下がりからスイッチングトランジ
スタQ、Q′のキヤリア蓄積時間にほぼ等しい時間
だけ遅れた時刻、つまり信号aから時間τだけ遅延した
時刻tにオン信号bを駆動ラッチ回路4に与える。こ
れに伴い駆動ラッチ回路4は第1の変換部G1のスイッ
チングトランジスタQ、Q′のベースに駆動信号S
を与えて、信号dで示す様にターンオンさせる。
FET6に並列に接続されたキヤパシタ7は誤差増幅器8か
らの誤差信号によつて定電流値が制御される可制御定電
流源9からの定電流により充電される。誤差増幅器8が
出力する誤差信号は整流装置における直流出力電圧に比
例する検出信号Sと基準値との間の差に依存する。従
つてキヤパシタ7の充電々圧は基準信号aに基づくリセ
ットパルスにより一旦ほぼ零値まで降下した後、制御
量、この実施例では出力電圧検出信号Sと基準値との
差の大きさに比例する上昇率をもつて上昇する。キヤパ
シタ7の充電々圧は各比較器10、10′、10″の正
端子に印加される。これら比較器の負端子には夫々全波
整流器11、11′、11″の直流側端子と抵抗12、
12′、12″が夫々接続され、全波整流器11の交流
側端子13、14間には3相交流入力のU−V相間電圧
に比例する電圧が、全波整流器11′の交流側端子1
3′、14′間にはV−W相間電圧に比例する電圧が、
また全波整流器11″の交流側端子13″、14″間に
はW−U相間電圧に比例する電圧が夫々印加されている
ので、比較器10の負端子にはU−W相間の交流電圧を
全波整流した正弦波形状の電圧が現出し、同様に比較器
10′、10″の夫々の負端子にはV−W相間の交流電
圧、W−U相間の交流電圧を夫々整流した正弦波形状の
電圧が印加される。夫々の比較器10、10′、10″
は正、負端子に印加される前述の様な電圧を比較し、正
端子の電圧が負端子の電圧に等しくなつたときオフ信号
を出力する。比較器10のオフ信号cは時刻tで駆動
ラッチ回路4に入力され、れに伴い駆動ラッチ回路4は
変換部G1におけるスイッチングトランジスタQ、Q
′に対するベース駆動信号Sの供給を停止する。従
つてトランジスタQ、Q′は第4図において信号d
で示す様に蓄積時間の経過した後の時刻t4でターンオフ
する。
次に比較器10からの出力信号cは回路2と同一構成の
リセットパルス形成回路2′に入力される。これに伴い
回路2′は回路2が生ずるリセットパルスと同様なリセ
ットパルスをOR回路5を介してFET6のゲートに与え、
これをターンオンしてキヤパシタ7の電荷を放電させ
る。また回路3と同一構成の遅延回路3′はリセットパ
ルスを受けて信号cよりキヤリア蓄積時間にほぼ等しい
時間τだけ遅延した時刻tにオン信号eを駆動ラッチ
回路4′に与える。これに伴い回路4′は変換部G2の
スイッチングトランジスタに駆動信号Sを与えてこれ
をターンオンさせる(信号g)。再びキヤパシタ7は変
換部G2のオン動作期間における出力電圧検出信号S
の大きさに依存する定電流により充電される。この充電
々圧は比較器10′によつて前述と同様にV−W相間電
圧に比例する電圧を全波整流し正弦波形状の電圧と比較
され、双方の電圧が等しくなつた時点tで信号fを駆
動ラッチ回路4′に与えると共にリセットパルス形成回
路2″に与える。駆動ラッチ回路4′は信号fを受ける
と直ちにベース駆動信号Sの送出を停止し、これに伴
い変換部G2はそのスイッチングトランジスタの蓄積時
間経過後の時刻tでターンオフする。
次にリセットパルス形成回路2″は比較回路10′から
信号fを受けてリセットパルスをOR回路5を介してFE
T6のゲートに与え、これをターンオンさせてキヤパシタ
7の電荷を瞬時に放電させる。第3の遅延回路3″は回
路2″からのリセットパルスを受けて、信号fから時間
τだけ遅延された時刻tにオン信号hを駆動ラッチ回
路4″に与える。これに伴い該回路4″は駆動信号S
を変換部G3のスイッチングトランジスタに印加してこ
れをターンオンさせる(信号j)。キヤパシタ7はFET6
のオンにより一且放電され、再び出力電圧検出信号S
に比例する定電流で充電される。キヤパシタ7の充電々
圧は比較器10″により3相交流入力のW−U相間電圧
に比例する電圧を全波整流した正弦波形状電圧と比較さ
れ、比較器10″はこれら双方の電圧が等しくなつた時
点tでオフ信号iを駆動ラッチ回路4″に与える。こ
れに伴い回路4″は駆動信号Sの供給を停止し、変換
部G3はそのスイッチングトランジスタの蓄積時間の経
過後ターンオフする(信号j)。整流器9、9′、9″
のいずれもが非導通の区間ではインダクタL2に蓄えられ
たエネルギがダイオードD10を介して通流する。この様
に各部が動作して1周期Tが終了する。尚、第3図にお
いて15は各全波整流器11、11′、11″の順方向
ドロップによる悪影響を打消すための補償用ダイオード
である。以上の動作説明を要約すれば、各変換部におけ
るスイッチングトランジスタは時分割、つまり多相交流
入力電圧の1周期よりも充分に小さい各周期内で順次ス
イッチング動作し、しかもオンしているスイッチングト
ランジスタのターンオフに伴い次のスイッチングトラン
ジスタがオンする様になつており、更に各変換部におけ
るスイッチングトランジスタは出力電圧検出信号と各相
間電圧に比例する正弦波状電圧との積に比例するパルス
幅で制御され、且つ各スイッチング素子は各相間電圧の
整流された正弦波状電圧を開閉している。従つて各変換
部のスイッチングトランジスタは、多相交流の周期より
も充分に短い周期毎に多相交流の各相より出力側に取り
出されるエネルギが多相交流の瞬時電圧値の2乗に比例
する値(Ksin2θt:Kは定数)と制御量との積に比例
する様に、スイッチング制御されるのが分る。
更にこの制御方法を分り易くするために第5図によつて
U相を中心にした180°区間における変換部の3相交
流入力波形と出力側波形を説明する。第5図(A)におい
てVはU−V相間電圧波形、VはV−W相間電圧波
形、VはW−U相間電圧波形を示し、同図(B)におい
てU、U、Uは3相交流入力波形の30°間隔に
相当する時刻t0〜t5から始まる夫々の周期における整流
器D9、D9′、D9″の出力波形を拡大して夫々示してい
る。各変換部G1〜G3は、例えば20KHzの変換周波
数で動作し、各変換部G1〜G3が3相交流入力の対応
する相間電圧を20KHzの変換周波数で開閉する。第5
図において鎖線で示す様に、U−V相間電圧Vが零値
である時刻tから始まる1周期における各出力電圧波
形は、前記実施例で詳述した様に出力電圧検出信号S
に依存するキヤパシタ7の充電々圧と相当する各相間電
圧の瞬時値との比較によつて決定されるパルス幅で各変
換部G1〜G3のスイッチングトランジスタが制御さ
れ、且つこれらスイッチングトランジスタが相当する各
相間電圧を全波整流した正弦波状電圧を開閉することを
考え併せれば、時刻tにおける入力Vに対応する出
力Uはパルス幅及び振幅ともに非常に小さく、入力V
に対応する出力U及び入力V3に対応する出力U
双方共にほぼ等しく、かつ出力Uに比べてパルス幅と
振幅の双方とも充分に大きくなることが容易に理解され
る。
次に図示の関係上、相交流入力のU相の30°に相当す
る時刻t(勿論時刻t〜tの間でも20KHzの変
換周波数で各変換部は動作している)で始まる周期につ
いて説明すると、出力Uは入力Vが正弦波形で上昇
するに伴いパルス幅及び振幅ともに増大し、出力U
入力Vが最大振幅になるに伴いそのパルス幅及び振幅
ともに最大になる。また出力Uは時刻tで入力V
がVにほぼ等しくなるに伴い、パルス幅及び振幅とも
に出力Uにほぼ等しくなる。以下時刻t、t……
から始まる各周期についても同様に説明される。
つまりこの実施例では多相交流入力の周波数を50Hzと
すると,その各周期を20KHzの変換周波数で400等
分し,この400等分した各変換周期において変換部G
1〜G3を前述の通りの制御方法で時分割制御してい
る。400等分された各変換周期における出力電圧U1〜
U3の総和は出力電圧検出信号Vと基準値との差である
誤差信号に対応して制御されるので,この検出信号Vdが
一定であれば,上記式(3)より各周期における出力電圧U
1〜U3の総和が互いにすべて等しくなることが分かる。
その様子は第5図(B)において,出力電圧U1,U2,U3を時
間の経過にそって一列に並べて変換周波数を充分高くし
て考えてみれば,その包絡線は限りなく直流に近づくこ
とで分かる。
従つて前述の(3)式より入力側の瞬時電力Pは一定で
あるので、出力側に得られる瞬時電力が一定となり、前
述のパルス幅制御が入力周波数に対して十分に高い変換
周波数であれば、当然に入力側では高周波成分を除くだ
けで正弦波形状の電流が流れる。この実施例でも多相交
流入力の周波数よりも充分に高い20KHzの変換周波数
による各周期の出力U1〜U3の総和がほぼ一定なので、リ
ツプルの小さい直流出力電圧を得ることが出来、入力側
には高調波成分の極めて少ない正弦波形状の電流が流れ
ることが容易に理解できる。
またこのAC−DC変換によれば、前述からも分る様に
変換部G1のスイッチングトランジスタのオフに伴い変
換部G2のスイッチングトランジスタがターンオンし、
そのターンオフに伴い変換部G3のスイッチングトラン
ジスタがターンオンする様に制御し得るので、オン−オ
フ型のコンバータを利用して出力側を並列接続でき、か
つ低電圧大電流において高周波化し易く、しかも実施例
に用いたコンバータの最大デユーテイである1/2まで
利用率を高めることが出来る。この様な追従制御を可能
とするためには、各変換部におけるスイッチングトラン
ジスタのキヤリア蓄積時間の影響を除くためにほぼ等し
い時間だけ遅延してオン信号が与えられる様にすると共
に、パルス幅における入力電圧との比例精度を向上させ
るため、コンデンサ7の充電はこの遅延時間が始まる前
より行われ始めることが望ましい。
次に斯かるAC−DC変換により得られた具体的な特性
例を述べる。但し高調波は2次から45次までの範囲で
ある。
入力が3相交流(50Hz)の200V、出力がDC48
V、30Aの場合: 入力電圧の高調波分−U−V:1.67%、V−W: 1.41%、W−U:2.22
%、 入力電流の高調波分−U:5.02%、V:4.07%、 W:4.75% 力率−0.982、効率−88.3% となる。
第6図は本発明の他の一実施例を説明するための整流装
置を示し、整流器D9,D9′,及びD9″の各出力は
ダイオードD11,D11′及びD11″等を介して直列接続され
る。そして平滑用インダクタL2と平滑用コンデンサC
2によって平滑されて負荷Fに直流出力が与えられる。
この整流装置の制御方法としては2通りあつて、第1の
制御方法は前記実施例の方法と全く同じであり、第2の
制御方法は出力が直列になつているため時分割せずに変
換部G1〜G3のすべてのスイッチング素子を同時にタ
ーンオンまたは導通期間の一部が重なる様に動作させて
夫々パルス幅制御することが可能である。この第2の制
御方法においても本発明の基本的な技術思想をなす点、
つまりスイッチング素子を3相交流入力の周波数よりも
充分に高い変換周波数でスイッチングさせること、及び
この変換周波数による周期毎に、3相交流入力の各相よ
り出力側に取り出される電力を3相交流の瞬時的な電圧
の値の2乗に比例する値と制御量との積に比例させると
共に多相交流の各相から取り出す電力の総和を制御量に
比例する様に制御することは前記実施例と全く同じであ
る。
従つてこの第2の制御方法を第5図をも用いて簡単に説
明すると、変換部G1、G2、G3の各スイッチング素
子は予め決められた周波数による各時刻で同時にターン
オンし、出力電圧検出信号Sと多相交流入力の瞬時値
との積に比例する夫々のパルス幅でもつて制御される。
よつて各周期における各相の出力U、U、Uは各
周期の始めの時刻における相当する入力相V、V
の振幅と、その周期の出力電圧検出信号Sと基準
電圧との差と多相交流入力の瞬時値との積に比例する値
とにより決定される。この制御方法では出力側の整流器
、D′、D″の出力U、U、Uが重畳さ
れる。
次に第7図は変換部G1〜G3がスイッチング素子によ
りブリッジ構成され、セツタタツプの両波整流回路が直
列接続されている場合を示す。ダイオードD9,D12か
らなる整流回路と,ダイオードD9′,D12′からなる
整流回路と,ダイオードD9″,D12″からなる整流回
路とが直列接続されて,この脈流の段階で既に入力の多
相交流の周波数成分のリプルは互いに打ち消される。そ
の後平滑用インダクタL2と平滑用コンデンサC2によ
って変換部のスイッチング周波数のリプルが平滑されて
負荷Fに直流出力が与えられる。
この整流装置においても基本的な制御方法は前に述べた
実施例の方法と全く同じであるので詳述しない。
次に第8図に示す整流装置は出力側の整流回路を全波整
流ブリツジD9、D9′、D9″とし、夫々の一方の整
流アームd1、d1′、d1″を並列接続して第1のイ
ンダクタL2に直列し、他方の整流アームd2、d
2′、d2″を並列接続して別の第2のインダクタL
2′に直列している。すなわち二つの整流アーム毎に平
滑インダクタが備えられていて、この平滑インダクタに
接続される脈流の段階で、整流アーム毎に入力の多相交
流の周波数成分のリプルは互いに打ち消される。その後
平滑用インダクタL2とL2′を経て,平滑用コンデン
サC2の両端に変換部のスイッチング周波数のリプルが
平滑されて負荷Fに直流出力が与えられる。この装置の
基本的な制御方法も最初の実施例と同じであるが、各変
換部が1個のインダクタL又はL′に供給する電圧
の波形の最大デューテイは1に制限されるから、正、負
のサイクルに分けて各変換部の出力電圧波形の最大デュ
ーテイの1/2まで利用できるよう、別々のインダクタ
L2、L2′から電流を取り出す様にしたことを特徴とし、
スイッチング素子の利用率を向上させることが出来る。
尚、制御の簡単な例について述べて来たが、第6図及び
第7図に示した整流装置の様に変圧器の2次側を直列接
続した場合、各変換部のスイッチング素子のパルス幅制
御をパルス幅の中央を基準にその前後でパルス幅を制御
することにより、また第2図及び第8図に示した整流装
置の様に出力側を並列接続した場合に駆動信号のパルス
幅の大きい、或いは小さい順にスイッチング素子をター
ンオンさせれば、制御の対称性が良くなり、力率の向上
と入力電流における高調波の低減を行うことができ、大
幅に特性を改善できる。
更にまた以上述べた実施例では固定された周期で発生さ
れる基準信号に基づいて最初の変換部のスイッチング素
子がターンオンし、そしてそのオフに伴い次の変換部の
スイッチング素子がスイッチング動作を行うといつた様
に順次各変換部がスイッチング動作を行つたが、入力電
流の波形の歪みを更に低減するために、各相の入力電圧
を検出して検出電圧の大きい相或いは小さい相の順序で
変換部をスイッチング動作させることも可能である。
以上の説明では比較器の一方の入力端子に印加する基準
正弦波形として入力電圧を用いたが、この代りにPLL
回路などを利用して入力周波数に同期した正弦波信号を
発生する正弦波発生器を使用することも出来る。
また実際の装置ではスイッチング素子を介して入力から
出力に通流する電流は各変換部内の漏洩インダクタンス
及び出力側インダクタの値によつて変換周期内で変動す
る。この影響を低減するための制御方法としては、スイ
ッチング素子を通流する電流を積分した値が相当する相
の入力電圧の瞬時値の絶対値に比例する様に制御る方法
がある。しかし前記積分値はパルス幅と電流値とに依存
するためにその値が大幅に変動し、制御が困難になる場
合がある。この場合には入力からスイッチング素子を介
して通流する電流と制御量との積分に相当する値を積分
することにより前記積分値の変動を充分に小さく出来る
ので制御が容易になる。この場合における制御量はその
逆数が出力電力に比例する値となり、前述の場合の制御
量と逆になる。
〔発明の効果〕
以上述べた様に本発明によれば、スイッチング素子を多
相交流の周波数よりかなり高い変換周波数でスイッチン
グさせ、その変換周波数による周期毎に各相より出力側
に取り出すエネルギが多相交流の2乗と制御量との積に
比例すると共に、各相から取り出すエネルギの総和が前
記制御量に比例する様に制御しているので、高調波成分
の非常に小さい入力電流を流すことが出来るために通信
回路などにおける高調波成分による誘導障害を防ぐこと
が出来、また高調波リップルの小さい一定の出力電圧を
得ることが出来る。更にこの発明によれば、入力側の整
流回路と変換部との間に平滑回路を設ける必要がなく,
出力回路には一組の平滑回路もしくは出力整流回路のア
ーム数の平滑インダクタを有する平滑回路で済み,その
上平滑回路は変換部の高い周波数に対して有効であれば
よいので,その定数は小さくて済み,装置を小型軽量化
できる。また,各相の変換器の合成は直列接続でも並列
接続でも自由に選ぶことができる効果も有する。
尚、スイッチング素子としてトランジスタの他にサイリ
スタなどを用いることが出来るのは当然であり、以上の
実施例では対称3相交流入力について述べたが、他の多
相入力又は2相3線式でも同様であり、入力波形が多少
変形している場合でも帰還ループでもつて入力における
エネルギの流れを一定に制御することにより出力におけ
るリップルの低減を行える。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の整流装置を説明するための図、第2図は
本発明の整流装置の一例を示す図、第3図はその制御回
路のブロツク構成を示す図、第4図は各部の動作のタイ
ミングを示す信号を表わした図、第5図は入、出力側の
波形を説明するための図、第6図乃至第8図は夫々本発
明に係る整流装置の異なる例を示す図である。 Rec1〜Rec3…整流回路 G1〜G3…変換部 F…負荷 Con…制御回路 1…基準信号発生器 2、2′、2″…リセットパルス形成回路 3、3′、2″…遅延回路 4、4′、4″…駆動ラッチ回路 5…OR回路 8…誤差増幅器 9…可制御定電流源 10、10′、10″…比較器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−162976(JP,A) 特開 昭58−133169(JP,A) 特開 昭58−133170(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多相交流入力の各相間電圧を整流する複数
    の整流回路,該夫々の整流回路からの整流された正弦波
    状電圧を前記多相交流入力の周波数よりも充分に高い変
    換周波数で直接スイッチングするスイッチング素子,該
    スイッチング素子の夫々に直列接続された各1次巻線と
    互いに直列又は並列に接続された複数の2次巻線とを有
    する複数の変圧器,前記各2次巻線に現出せる電圧を夫
    々整流する整流器,該整流器の合成出力を平滑する平滑
    用インダクタと平滑用コンデンサからなる共通の平滑回
    路,及び前記合成出力を検出して該検出信号と各相間電
    圧に比例する正弦波状電圧との積に比例するパルス幅で
    前記スイッチング素子を制御する制御回路とを備えたこ
    とを特徴とする整流装置。
  2. 【請求項2】多相交流入力の各相間電圧を整流する複数
    の整流回路,該夫々の整流回路からの整流された正弦波
    状電圧を前記多相交流入力の周波数よりも充分に高い変
    換周波数で直接スイッチングするブリッジ接続されたス
    イッチング素子,該スイッチング素子を制御する制御回
    路,前記スイッチング素子に接続された1次巻線及び2
    次巻線を夫々備えた複数の変圧器,該変圧器の2次巻線
    間電圧を両波整流する1対の整流アームを備えた両波型
    の複数の整流回路とを備え,前記1対の整流アームの夫
    々と一方の出力端子間に直列接続された別々の平滑用イ
    ンダクタを介して、共通の平滑用コンデンサに合成直流
    出力を発生させると共に該合成直流出力を検出して該検
    出信号と各相間電圧に比例する正弦波状電圧との積に比
    例するパルス幅で制御する前記制御回路に接続すること
    を特徴とする整流装置。
JP57173647A 1982-10-01 1982-10-01 整流装置 Expired - Lifetime JPH0667196B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57173647A JPH0667196B2 (ja) 1982-10-01 1982-10-01 整流装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57173647A JPH0667196B2 (ja) 1982-10-01 1982-10-01 整流装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1030640A Division JPH01252174A (ja) 1982-10-01 1989-02-09 整流装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5963977A JPS5963977A (ja) 1984-04-11
JPH0667196B2 true JPH0667196B2 (ja) 1994-08-24

Family

ID=15964487

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP57173647A Expired - Lifetime JPH0667196B2 (ja) 1982-10-01 1982-10-01 整流装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0667196B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0365054A (ja) * 1989-08-02 1991-03-20 Nec Corp Dc―dcコンバータ

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56162976A (en) * 1980-05-16 1981-12-15 Hitachi Ltd Power converter
JPS58133169A (ja) * 1982-01-29 1983-08-08 Matsushita Electric Works Ltd 直流電源装置
JPS58133170A (ja) * 1982-01-29 1983-08-08 Matsushita Electric Works Ltd 直流電源装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5963977A (ja) 1984-04-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Ahmed et al. A new configuration of single-phase symmetrical PWM AC chopper voltage controller
KR100982124B1 (ko) 정류 회로 및 3상 정류 장치
CN108028607B (zh) 基于空间矢量调制的三相整流转换器pwm方案
JP6569839B1 (ja) 電力変換装置
CN110739861B (zh) 高频串联交流调压器
JP3393617B2 (ja) 三相正弦波入力スイッチング電源回路
JPH10174442A (ja) コンバータ
US20140043870A1 (en) Three phase boost converter to achieve unity power factor and low input current harmonics for use with ac to dc rectifiers
Piepenbreier et al. Regenerative drive converter with line-frequency switched rectifier and without DC link components
JP3129971B2 (ja) トランスレス型三相コンバータ装置
JPS642033B2 (ja)
KR960027216A (ko) 단상입력 복합정류방법
JPS5849112B2 (ja) 転流回路
JPH0667196B2 (ja) 整流装置
JPH0113313B2 (ja)
JPH0161023B2 (ja)
JP3690558B2 (ja) 多相電圧形コンバータ
JP3369981B2 (ja) 正弦波入出力単相倍電圧交直変換回路の定サンプリング型pwm装置
JP2917857B2 (ja) 共振型コンバータ装置
JP3580089B2 (ja) ダイオード整流回路
JPH0746847A (ja) 三相整流装置
JP3316858B2 (ja) 定電圧・定周波数電源装置
JPH0746846A (ja) 三相整流装置
JPH0789742B2 (ja) 電力変換装置
JP2566579B2 (ja) 電力変換装置