JPH0667153U - 踏み違えない自動車のペダル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 自動車運転の初心者がペダルを踏み違えない
ように、アクセルペダル、ブレーキペダル、クラッチペ
ダルを夜間でも見易くし、更に現在踏んでいる又は踏み
掛けているペダルを明示するランプを点灯させることを
目的とする。 【構成】 各ペダル１，２，３の表面に別々の色の螢光
塗料を塗布し、夜間も見易くして踏み違いがないように
する。更に運転者を安心させるため現に踏み又は踏み掛
けているペダルと同色のランプ４，５，６を運転者の目
前で点灯させる。その電気回路の構造はアクセルペダル
１の場合は、ペダル面上方を通過する光線を光電スイッ
チ１０で受け、その発生電力により切っていたランプ回
路を、足が光線を遮断することにより接続し点灯させ
る。他のペダルはその踏み込み移動によりランプスイッ
チを入れる構造にする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は自動車運転の初心者が踏み違えないようにアクセル、ブレーキ、クラ ッチのペダルを見え易くし、また現に踏んでいるペダルと同色のランプを運転者 の見易い位置で点灯することに関する。

【０００２】

【考案の背景】

自動車を永年運転しているとペダルは運転者の体の一部のようになり、条件反 射的に足は所定のペダルを踏むようになる。しかし初心の間は踏むべきペダルが 何処にあるかを一瞬考えるため、自動車の動行に多少の遅れを生じ、事故の原因 になる虞がある。また緊急の場合は考える余裕がないため、急停止すべき時に衝 動的にアクセルペダルを踏み込んで大事故を起こした実例がある。 しかし永年運転者といえども使用車種が変わったり希に運転する場合は、ペダ ルの配置、形状に大した変化はないにも拘らず、多少気になるものである。特に 初心者にとって夜はペダルが見えないため不安感が大きいという。

【０００３】

【考案が解決しようとする問題点】

本考案においては自動車運転の初心者にペダルの種類と位置を見易くすること と、下方を見なくとも現在踏んでいるペダルを表示するランプを、見やすい位置 に設置することを目的とする。

【０００４】

【問題点を解決するための手段】

本考案は自動車のアクセルペダル、ブレーキペダル、クラッチペダルに夫々異 なった色の螢光塗料を塗布する。これらの塗料は取除くことも可能なるように市 販のセラミックペダルカバーに塗布するとよい。

【０００５】 更にアクセルペダルに対してはその右側の車体壁に、光電スイッチの発光部と 受光部を固定し、アクセルペダルまたはその支持ロッドの一部に小形反射鏡を取 付け、発光部から出た光がペダル面の上方を通過し、反射鏡にて反射し受光部に 入るように組立てる。次にブレーキペダル、クラッチペダルに対しては上記セラ ミックペダルカバーとペダルの間に隙間を設け、その隙間からブラケットを出し てスイッチを装着し、踏めばスイッチが入るように構成しそれらのプラス線を上 記受光部のプラス線と共に、見易い位置に設置された夫々の螢光塗料の色のラン プに接続したものである。

【０００６】

【作用】

自動車運転の初心者の各ペダルの位置が見えないことに対する不安を解消しよ うとするもので、照明が無くても光る螢光塗料を塗布したものである。ブレーキ ペダル、クラッチペダルにおいては踏違いは勿論危険であるが、この両ペダルは 操作する足が異なるのでそれ程問題にならない。しかしアクセルペダルを踏違え ると重大事故に繋がる虞れがあるので、ランプを点灯させるにしてもその事を考 慮して、足がアクセルペダルに乗る前に多少とも早く点灯するように考案したも のである。即ち光電スイッチの発光部から出た光線と反射光線はアクセルペダル 面より上方を通過し、足がアクセルペダル面に触れる前に光線を遮断することに より光電スイッチを作動させ、一刻でも早くアクセルペダルランプを点灯させる 。 ペダルランプ及び光電スイッチは取外しも可能なるように夫々計器板上及びア クセルペダル右側壁などに両面テープにて固定するとよい。

【０００７】

【実施例】

図１は自動車ペダルの配置及び計器板付近の正面図、図２はペダル及びスイッ チの側面図である。１はアクセルペダル、２はブレーキペダル、３はクラッチペ ダルである。各ペダルには表面に夫々異なる色の螢光塗料を塗布したカバー１ａ 、２ａ、３ａを取付ける。

【０００８】 作動中を示すアクセルランプ４、ブレーキランプ５及びクラッチランプ６は１ 枚の板上に纏められ、ハンドル７の前方の計器板８の天井板上に両面接着テープ により固定される。光電スイッチの発光部９と受光部１０も右側車体壁に両面接 着テープにより固定される。反射鏡１１はアクセルペダル１のロッド１２にバン ド止めされた柄の先に取付けられる。 ブレーキペダル２及びクラッチペダル３のペダル面と、それに支持金具２３に より引掛け組付けられたペダルカバー２ａ，３ａの裏面との間には、図２に示す ように板スプリング２４とスイッチ台板２５が装着され、ランブスイッチ２６は ペダル２，３の裏面側で支持され、受光部１０と共に夫々のペダルランプに接続 されている。

【０００９】 アクセルペダル１を踏むために足がその面上に近付くと、発光部９から出た光 線と反射鏡１１からの反射光線は遮断され、光電スイッチの受光部１０の発生電 流が消え、切っていたスイッチが入に変わりアクセルランプ４を点灯させる。ブ レーキペダル２とクラッチペダル３においては、足で踏むと隙間がなくなりラン プスイッチ２６がペダルから離れることにより、スイッチノブ２７が飛び出して ペダルランプ５，６を点灯させる。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は自動車運転者など初心の期間は操作しようとするペダルが暗くて見え にくく、特に夜間は完全に見えないため、各種色の螢光塗料を塗布し見易いよう にしたことと、更に度々下方を見る危険性を避けるため現に踏んでいるペダルが 間違いない事を前方で確認できるようにしたものである。これにより運転者は不 安に陥ることがなく、落ち着いて運転出来るようになり安全性が高くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】自動車ペダルの配置及び計器板付近の正面図で
ある。

【図２】ペダルとスイッチの側面図である。

【符号の説明】

１ アクセルペダル、 ２ ブレーキペダル ３ クラッチペダル ４ アクセルランプ、 ５ ブレーキランプ ６ クラッチランプ ７ ハンドル ８ 計器板 ９ 発光部 １０ 受光部 １１ 反射鏡 １２ アクセルペダルロッド ２１ ブレーキ又はクラッチペダルロッド ２４ 板スプリング ２５ スイッチ台板 ２６ スイッチ ２７ スイッチノブ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動車のアクセルペダル、ブレーキペダ
   ル及びクラッチペダルに夫々別の色の螢光塗料を塗布し
   て見え易くした自動車のペダル
2. 【請求項２】 自動車のアクセルペダル、ブレーキペダ
   ル及びクラッチペダルを踏むと運転者の目の前方位置に
   設けた夫々のペダルの色のランプが点灯する踏み違えな
   い自動車のペダル