JPH0667130U

JPH0667130U - 巻取りシェードの取付け構造

Info

Publication number: JPH0667130U
Application number: JP008589U
Authority: JP
Inventors: 雅章遠山
Original assignee: Daihatsu Motor Co Ltd
Current assignee: Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date: 1993-03-04
Filing date: 1993-03-04
Publication date: 1994-09-20

Abstract

(57)【要約】【目的】巻取り部の軸径やその取付け方法の自由度を
向上させ、窓ガラスの全面をシェードで覆うことができ
ると共に、シェードを下ろした状態でスライドドアや窓
ガラスの開閉が自由に行なえるようにする。【構成】巻取りシェード（２）の巻取り部（３）を、
スライドドア（１）の上方のボディインナ（４）にブラ
ケット（図示省略）を介して取付け、スライドドア
（１）の両側部のボディインナ（４）にフック（６）を
取付ける。使用時には、巻取り部（３）からシェード
（５）を引き出し、シェード（５）の下端部に装着した
ホルダ（10）をフック（６）に引っ掛ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動車の窓ガラスに日除け等の目的で取付ける巻取りシェードの取り付け構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

ワンボックスカーのサイドドア等、前後方向にスライドさせて開閉する、いわゆるスライドドアに日除け用として巻取り式のシェードを取り付ける場合、従来では、図４に示すように、シェード（20）の巻取り部（21）を窓ガラス（22）の上端部に取付けるか、若しくは、図５に示すように、巻取り部（21）を窓ガラス（22）上方のボディインナ（23）に取付けている。上記何れの取付け構造でも、シェード（20）の使用時には、巻取り部（21）からシェード（20）を引き出し、引き出したシェード（20）の下端部を吸盤等を利用して窓ガラス（22）の下端部に固定している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、巻取り部（21）を窓ガラス（22）の上端部に取付けた場合には（図４参照）、窓ガラス（22）の角部に大きめのＲがあったり、窓ガラス（22）自体が楕円形等の特殊形状である場合に窓ガラス（22）の全面をシェード（20）で覆うことが困難になる。これは、巻取り部（21）の幅を窓ガラス（22）の最大幅より小さくせざるを得ないために生じる問題である。また、図６に示すように、スライドドア（25）を開いた際に（二点鎖線で示す）、巻取り部（21）とボディアウタ（26）とが接触するのを避けるため、巻取り部（21）の軸径やその取付け方法に一定の制限が課されるという問題もある。

【０００４】一方、図５に示すように、巻取り部（21）を窓ガラス（22）上方のボディインナ（23）に取付けた場合には、シェード（20）を下ろしたまま誤ってスライドドア（25）を開くと、シェード（20）が開扉方向に無理矢理引っ張られ、シェード（20）や巻取り部（21）が破損するおそれがある。

【０００５】さらに、上記何れの取付け方法でもシェード（20）の下端部を窓ガラス（22）の下端部に固定しているため、シェード（20）を下ろしたままでは窓ガラス（22 ）を上下方向に開閉することはできない。

【０００６】そこで、本考案は、窓ガラスの全面をシェードで覆うことができ、巻取り部の軸径やその取付け方法の自由度が向上すると共に、シェードを下ろした状態でスライドドアや窓ガラスの開閉が自由に行なえる巻取りシェードの取付け構造の提供を目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記目的の達成のため、本考案は、スライドドアの窓ガラスに取付ける巻取りシェードの取付け構造であって、スライドドアの上方のボディインナに巻取りシェードの巻取り部を設けると共に、スライドドアの側方のボディインナに、シェードの下端部と係合するフックを設けた。

【０００８】

【作用】

スライドドアの上方のボディインナに巻取りシェードの巻取り部を設けると共に、スライドドアの側方のボディインナに、シェードの下端部と係合するフックを設けたことから、シェードの下端部と巻取り部の双方がボディインナに固定される形となる。従って、シェードを下ろしたままの状態でスライドドアや窓ガラスを開閉することが可能になる。また、従来品のように、巻取り部がスライドドアに追従して移動しないので、巻取り部とボディアウタとの接触は起こり得ない。さらに、フックをスライドドアの側方のボディインナに取付けたので、巻取り部の幅を窓ガラスの最大幅よりも大きくできる。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図１乃至図３に基づいて説明する。

【００１０】図１は、車内から見たスライドドア（１）の正面図である。図示のように、本考案では、巻取りシェード（２）の巻取り部（３）を、スライドドア（１）の上方のボディインナ（４）にブラケット（図示省略）を介して取付け、スライドドア（１）の両側部のボディインナ（４）にシェード（５）の下端部と係合するフック（６）を設けている。

【００１１】図２は、図１中の右側のフック（６）をボディインナ（４）に取付ける際の取付け方法を示す。図示のように、フック（６）は、水平断面がＵ字型の基部（８）と、垂直断面が逆Ｊ字型の係合部（９）とを一体に有しており、前記係合部（９）は、シェード（５）の下端部に装着されたホルダ（10）と係合できる形状に形成されている。ボディインナ（４）及びボディアウタ（７）の端縁は互いに面接触させた上で接合されている（以下、この接合部分を接合端縁（11）と称す）。この接合端縁（11）は、ゴム等の弾性材料で形成されたオープニングトリム（ 12）で被嵌される。オープニングトリム（12）は、断面Ｕ字型の挾持部(13)と中空丸棒状のシール部（14）とを一体に備えるもので、図１に示すように、スライドドア（１）の上部及び両側部を囲むようにして一連に設けられている。接合端縁（11）は、このオープニングトリム（12）の挾持部(13)によって被嵌されるが、この被嵌時には、予めボディインナ（４）の接合端縁（11）にフック（６）の基部（８）を面接触させておき、接合端縁（11）と基部（８）とを合わせて挟み込むようにする。

【００１２】なお、図面左側のフック（６）も同様の方法で接合端部（11）に固定する。

【００１３】これにより、挾持部(13)の弾性力で基部（８）がボディインナ（４）の接合端縁（11）に固定され、フック（６）の位置決めがなされる。また、図３に示すように、スライドドア（１）を閉じた際に、オープニングトリム（12）のシール部（14）がスライドドア（１）と密着し、これによって、ボディアウタ（７）とスライドドア（１）の間のシールがなされる。

【００１４】前記挾持部(13)の内部には、その閉じ方向への弾性力を強化すべくＵ字型の芯金（15）が埋め込まれている。この芯金（15）の弾性力は、使用者が簡単に上下方向にフック（６）をずらすことができ、且つ、シェード（５）のホルダ（10）をフック（６）の係合部（９）に引っ掛けた際に、フック（６）が巻取り部（３）の巻き上げ力に抗して静止できる程度に設定されている。

【００１５】このように、本構成によれば、巻取り部（３）がボディインナ（４）に固定され、且つ、シェード（５）の下端部もフック（６）を介してボディインナ（４）に固定されるので、シェード（５）を下ろしたままの状態でスライドドア（１）や窓ガラス（16）を開閉することができる。また、従来品（図４参照）のように、巻取り部（３）がスライドドア（１）に追従して移動しないので、開扉時にも巻取り部（３）とボディアウタ（７）との接触が起こり得ない。従って、巻取り部（３）の軸径やその取付け方法も自由に選択することができる。さらに、フック（６）がスライドドア（１）の側方のボディインナ（４）に取付けられているので、巻取り部（３）の幅を窓ガラス（16）の最大幅より大きくすることができる。従って、シェード（５）の幅寸法を窓ガラス（16）の全面を覆える程度に採ることができる。

【００１６】また、フック（６）がタッピング等の締結手段で固定されておらず、その位置も上下に自由に変更できるので、シェード（５）の下端部の固定位置も任意に変更可能である。

【００１７】なお、上述のように一対のフック（６）を設けるだけでなく、多数組のフック（６）をスライドドア（１）の両側方に配置し、シェード（５）の閉じ具合を段階的に調整できるよう構成してもよい。

【００１８】

【考案の効果】

このように、本考案によれば、スライドドアの上方のボディインナに巻取りシェードの巻取り部を設けると共に、スライドドアの側方のボディインナに、シェードの下端部と係合するフックを設けたことから、シェードを下ろしたままの状態でスライドドアや窓ガラスを開閉することが可能となる。また、開扉時にも巻取り部とボディアウタの接触が起こり得ないので、巻取り部の軸径やその取付け方法も自由に選択することができる。さらに、巻取り部の幅も窓ガラスの最大幅より大きく採ることができるので、窓ガラスの形状によらず、当該窓ガラスの全面をシェードで覆うことが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明にかかる巻取りシェードの取付け構造を
示す正面図である。

【図２】フックの取付け方法を示す斜視図である。

【図３】図１中のＡ−Ａ線での横断面図である。

【図４】従来の巻取りシェードの取付け構造を示す正面
図である。

【図５】従来の巻取りシェードの取付け構造を示す正面
図である。

【図６】図４中のＢ−Ｂ線での断面図である。

【符号の説明】

１スライドドア２シェード３巻取り部４ボディインナ５シェード６フック 16 窓ガラス

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】スライドドアの窓ガラスに取付ける巻取
りシェードの取付け構造であって、スライドドアの上方のボディインナに巻取りシェードの
巻取り部が設けられると共に、スライドドアの側方のボ
ディインナに、シェードの下端部と係合するフックが設
けられたことを特徴とする巻取りシェードの取付け構
造。