JPH0667022A - 光学素子及び光学ピックアップ装置 - Google Patents

光学素子及び光学ピックアップ装置

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JPH0667022A
JPH0667022A JP23888092A JP23888092A JPH0667022A JP H0667022 A JPH0667022 A JP H0667022A JP 23888092 A JP23888092 A JP 23888092A JP 23888092 A JP23888092 A JP 23888092A JP H0667022 A JPH0667022 A JP H0667022A
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JP
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prism
optical
light
reflected
flux
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JP23888092A
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Nobuhiko Ando
伸彦 安藤
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 光源1より発せられた光束R1 は、複合素子
3の硝子プリズム3aを透過し偏光膜3bに反射されて
対物レンズ6等を介して光磁気ディスクに照射される。
光磁気ディスクで反射された反射光束R3 は、複合素子
3の硝子プリズム3a及び偏光膜3bを透過し、さら
に、この複合素子3の一軸性結晶プリズム3d,3eを
透過して、偏光成分に応じて各光束R4 ,R5 に分割さ
れる。 【効果】 複合素子3がビームスプリッタ及び検光子の
双方の作用をなすので、部品削減による構成の簡素化、
製造の容易化が可能。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、いわゆる光磁気ディス
ク等の光磁気記録媒体より情報信号を読出すための光学
ピックアップ装置及びこの光学ピックアップ装置に用い
て好適な光学素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、いわゆる光磁気ディスク等の如き
光磁気記録媒体が提案されている。この光磁気ディスク
は、透明材料からなるディスク基板と、このディスク基
板に被着形成された磁性材料からなる信号記録層とを有
して構成されている。この信号記録層は、外部磁界を印
加されるとともに、集光されたレーザ光束が微小領域に
照射されていわゆるキュリー温度以上に加熱され、該微
小領域における磁化方向が該外部磁界に倣わされること
によって、情報信号の書込みがなされるように構成され
ている。この信号記録層の磁化方向は、いわゆる垂直磁
化であって、上記ディスク基板の主面部に対する垂直方
向となっている。すなわち、この信号記録層に書込まれ
る情報信号は、この信号記録層の磁化方向が上向きであ
るか下向きであるかによって示される2値の信号であ
る。
【0003】そして、上記光磁気ディスク等の光磁気記
録媒体より情報信号を読出すためには、光学ピックアッ
プ装置が用いれる。この光学ピックアップ装置は、半導
体レーザ等の光源、フォトダイオード等の光検出器、及
び、対物レンズやコリメータレンズ等の種々の光学デバ
イスを有して構成されている。
【0004】上記光学ピックアップ装置は、上記光源よ
り発せられた直線偏光状の光束を、上記種々の光学素子
を介し、上記信号記録層上に照射光束として集光して照
射する。この照射光束は、上記信号記録層の磁化方向に
応じて、いわゆるカー効果による偏光方向を偏向され、
該信号記録層により反射される。そして、この光学ピッ
クアップ装置は、上記照射光束が上記信号記録層により
反射された光束である反射光束を、上記光検出器により
受光する。この光学ピックアップ装置においては、上記
反射光束は、3ビーム・ウォラストン・プリズムの如き
光学素子により、偏光方向に応じて、一平面内で3方向
に散開する3本の光束に分離、偏向される。このように
分離された各反射光束は、上記光検出器において、個々
に光検出出力を出力するようになされた3個の受光部に
より対応されて個々に受光される。この光学ピックアッ
プ装置においては、上記光検出器において両側側に位置
する一対の受光部よりの光検出出力同士の差信号が、上
記信号記録層に書込まれた情報信号の読出し信号とな
る。
【0005】また、上記光学ピックアップ装置は、上記
照射光束の集光点と、上記信号記録層上に形成される記
録トラックとの位置ずれ量を示す、フォーカスエラー信
号及びトラッキングエラー信号が得られるように構成さ
れている。上記記録トラックは、上記光磁気ディスクに
おいては、略々同心円状となされた螺旋状に形成されて
いる。上記情報信号は、この記録トラックに沿って書込
まれている。上記フォーカスエラー信号は、上記集光点
と上記信号記録層の表面との、上記照射光束の光軸方
向、すなわち、該信号記録層の表面に略々垂直な方向へ
の距離を示す信号である。また、上記トラッキングエラ
ー信号は、上記集光点と上記記録トラックとの、上記照
射光束の光軸及び該記録トラックに垂直な方向、すなわ
ち、上記ディスク基板の径方向への距離を示す信号であ
る。
【0006】上記フォーカスエラー信号及びトラッキン
グエラー信号は、上記光検出器において中央部に位置す
る受光部よりの光検出信号に基づいて得られる。この中
央部に位置する受光部は、等角度間隔で放射状に配列さ
れた状態の4個の受光部分に分割されている。そして、
この受光部をなす各受光部分は、それぞれ独立して光検
出信号を出力できるように構成されている。
【0007】そして、この光学ピックアップ装置におい
ては、上記反射光束は、シリンドリカルレンズ等の光学
素子により、非点収差を有するようになされる。この非
点収差の方向及び量は、上記信号記録層の表面より上記
照射光束の集光点までの該照射光束の光軸方向について
の方向及び距離、すなわち、フォーカスエラー量の変化
に応じて変化する。したがって、上記光検出器において
中央部に位置する受光部をなす4個の受光部分につい
て、互いに該受光部の中心部を介して対向する2組の受
光部分より出力される光検出出力についてそれぞれ和信
号を生成し、これら和信号同士の差信号を生成すると、
この差信号は、上記フォーカスエラー信号となる。
【0008】また、この光学ピックアップ装置において
は、上記反射光束は、上記記録トラックより上記集光点
までの上記照射光束の光軸及び該記録トラックに垂直な
方向についての方向及び距離、すなわち、トラッキング
エラー量の変化に応じて、光強度分布が変化する。した
がって、上記光検出器において中央部に位置する受光部
をなす4個の受光部分について、互いに上記記録トラッ
クに対応した方向の分割線を介して対向する2組の受光
部分より出力される光検出出力についてそれぞれ和信号
を生成し、これら和信号同士の差信号、いわゆるプッシ
ュプル信号を生成すると、このプッシュプル信号は、上
記トラッキングエラー信号となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な光学ピックアップ装置は、ビームスプリッタを備えて
いる。このビームスプリッタは、上記光源より発せられ
た射出光束をこの光束を上記光磁気記録媒体上に集光さ
せるための対物レンズ側に導くとともに、該光磁気記録
媒体により反射された反射光束を該光源に戻すことなく
上記光検出器側に導くものである。このビームスプリッ
タとしては、直角2等辺三角柱状の一対の三角プリズム
を互いの斜面部同士を貼り合わせて方形状となしたもの
が用いられている。このビームスプリッタにおいては、
上記各三角プリズムの貼合わせ面が、上記射出光束に対
する反射面となるとともに、上記反射光束に対する透過
面となる。
【0010】すなわち、この光学ピックアップ装置にお
いては、上記3ビーム・ウォラストン・プリズムの如き
偏光状態に応じて光束を分割する光学素子と、上記ビー
ムスプリッタとの双方を備えている必要がある。そのた
め、この光学ピックアップ装置は、構成の小型化が困難
であり、また、製造が煩雑なものとなされている。
【0011】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提
案されるものであって、光磁気記録媒体によりこの光磁
気記録媒体に記録された情報信号に応じて偏光方向を変
化される反射光束を良好に検出することができ、しか
も、部品点数が削減されて構成の簡素化、小型化、製造
の容易化を図ることができる光学ピックアップ装置及び
このような光学ピックアップ装置に用いるに好適な光学
素子を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し上記
目的を達成するため、本発明に係る光学素子は、等方性
媒体からなり光束入射側となる第1のプリズムと、一軸
性結晶媒体からなり上記第1のプリズムに対して誘電多
層膜を介して貼着された第2のプリズムと、一軸性結晶
媒体からなり上記第2のプリズムを介して上記第1のプ
リズムに対峙する位置となされて該第2のプリズムに貼
着され、光束射出側となる第3のプリズムとを備え、上
記第2及び第3のプリズムは、それぞれの結晶軸方向
が、上記光束の光軸に直交する方向となされるととも
に、互いに直交する方向となされてなるものである。
【0013】また、本発明に係る光学素子は、等方性媒
体からなり光束入射側となる第1のプリズムと、一軸性
結晶媒体からなり上記第1のプリズムに対して誘電多層
膜を介して貼着され光束射出側となる第2のプリズムと
を備え、上記第1及び第2のプリズムは、互いの貼着面
が、上記光束の光軸に対する傾斜角度が45°より大と
なされてなるものである。
【0014】そして、本発明に係る光学ピックアップ装
置は、光磁気記録媒体に対し照射光束を照射する光源
と、上記照射光束が上記光磁気記録媒体により反射され
た光束である反射光束が入射される光学素子と、上記光
学素子を透過した光束を受光する光検出器とを備え、上
記光学素子は、等方性媒体からなり上記反射光束が入射
される第1のプリズムと結晶軸方向を上記反射光束の光
軸に直交する方向となした一軸性結晶媒体からなり上記
第1のプリズムに対して誘電多層膜を介して貼着された
第2のプリズムと結晶軸方向を上記反射光束の光軸及び
上記第2のプリズムの結晶軸方向に直交する方向となし
た一軸性結晶媒体からなり上記第2のプリズムを介して
上記第1のプリズムに対峙する位置となされて該第2の
プリズムに貼着され光束射出側となる第3のプリズムと
から構成され、上記第1のプリズム及び上記誘電多層膜
によって上記照射光束を上記光磁気記録媒体側に導くと
ともに、上記反射光束の偏光状態に応じてこの反射光束
を2方向に散開する2本の光束に分割してなるものであ
る。
【0015】さらに、本発明に係る光学ピックアップ装
置は、光磁気記録媒体に対し照射光束を照射する光源
と、上記照射光束が上記光磁気記録媒体により反射され
た光束である反射光束が入射される光学素子と、上記光
学素子を透過した光束を受光する光検出器とを備え、上
記光学素子は、等方性媒体からなり上記反射光束が入射
される第1のプリズムと一軸性結晶媒体からなり上記第
1のプリズムに対して誘電多層膜を介して貼着されこの
貼着面を上記光束の光軸に対して45°より大なる角度
で傾斜させた第2のプリズムとから構成され、上記第1
のプリズム及び上記誘電多層膜によって上記照射光束を
上記光磁気記録媒体側に導くとともに、上記反射光束の
偏光状態に応じてこの反射光束を2方向に散開する2本
の光束に分割してなるものである。
【0016】
【作用】本発明に係る光学素子においては、等方性媒体
からなる第1のプリズムに入射された光束は、この第1
のプリズムを透過し、上記第1のプリズムに対して誘電
多層膜を介して貼着された一軸性結晶媒体からなる第2
のプリズムに入射するときに、偏光状態に応じて、2方
向に散開する2本の光束に分割される。そして、これら
光束は、さらに、上記第2のプリズムを介して上記第1
のプリズムに対峙する位置となされて該第2のプリズム
に貼着された一軸性結晶媒体からなる第3のプリズムに
入射するときに、互いの散開角度を拡大される。
【0017】また、本発明に係る光学素子においては、
等方性媒体からなる第1のプリズムに入射された光束
は、この第1のプリズムを透過し、上記第1のプリズム
に対して誘電多層膜を介して貼着された一軸性結晶媒体
からなる第2のプリズムに入射するときに、偏光状態に
応じて、2方向に散開する2本の光束に分割される。そ
して、これら第1及び第2のプリズムの互いの貼着面が
上記光束の光軸に対して45°より大なる傾斜角度を有
していると、該傾斜角度が45°の場合に比して、上記
各光束の散開角度が大きくなされる。
【0018】そして、これら各光学素子においては、上
記第1のプリズム及び上記誘電多層膜は、ビームスプリ
ッタとして作用する。
【0019】そして、本発明に係る光学ピックアップ装
置においては、光源より発せられ上述の光学素子に導か
れて光磁気記録媒体に照射された照射光束が該光磁気記
録媒体により反射された光束である反射光束は、上述の
光学素子によって、偏光状態に応じて、2方向に散開す
る2本の光束に分割され、光検出器により受光される。
この光検出器は、上記光磁気記録媒体よりの情報信号の
読出し信号を出力する。
【0020】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例を図面を参照
しながら説明する。この例は、本発明に係る光学素子を
有して構成される本発明に係る光学ピックアップ装置
を、光磁気記録媒体であるいわゆる光磁気ディスクの再
生を行う再生装置の光学ピックアップ装置として構成し
た例である。この光学ピックアップ装置は、合成樹脂材
料や金属材料等からなる光学ブロック部を有して構成さ
れ、上記再生装置内に支持される光磁気ディスクに対向
されるように該再生装置内に配設される。
【0021】上記光磁気ディスクは、ポリカーボネイト
等の透明材料からなるディスク基板と、このディスク基
板に被着形成された磁性材料からなる信号記録層とを有
して構成されている。この信号記録層は、外部磁界を印
加されるとともに、集光されたレーザ光束が微小領域に
照射されていわゆるキュリー温度以上に加熱され、該微
小領域における磁化方向が該外部磁界に倣わされること
によって、情報信号の書込みがなされる。この信号記録
層の磁化方向は、いわゆる垂直磁化であり、上記ディス
ク基板の主面部に対する垂直方向である。すなわち、こ
の信号記録層に書込まれる情報信号は、この信号記録層
の磁化方向が上向きであるか下向きであるかによって示
される2値の信号である。
【0022】上記光磁気ディスクには、中央部にチャッ
キング孔が穿設されている。この光磁気ディスクは、上
記再生装置内において、該再生装置のチャッキング機構
により、上記チャッキング孔を位置基準として、このチ
ャッキング孔の周辺部を支持される。そして、この光磁
気ディスクは、上記チャッキング機構とともに、回転操
作される。
【0023】上記信号記録層上には、記録トラックが形
成されている。この記録トラックは、上記信号記録層上
において、略々同心円状となされた螺旋状に形成されて
いる。この記録トラックの曲率中心は、上記チャッキン
グ孔の中心に一致している。上記情報信号は、この記録
トラックに沿って書込まれる。
【0024】そして、上記光学ピックアップ装置の光学
ブロック部は、上記光磁気ディスクの径方向に移動操作
可能に支持されている。この光学ブロック部内には、図
1及び図2に示すように、光源となるレーザダイオード
1、このレーザダイオード1より発せられる射出光束R
1 を導く種々の光学デバイス、及び、光検出器9等が内
蔵されている。また、この光学ブロック部には、対物レ
ンズ6を移動操作可能に支持している対物レンズ駆動装
置が取付けられている。この対物レンズ駆動装置は、上
記対物レンズ6を上記光磁気ディスク7の主面部に対向
させて支持し、所定の駆動電流が供給されると、該対物
レンズ6を、この対物レンズ6の光軸方向、すなわち、
該光磁気ディスク7に対する接離方向、及び、この対物
レンズ6の光軸に直交する方向である該光磁気ディスク
7の径方向に移動操作する。
【0025】上記レーザダイオード1は、レーザチップ
1aを罐体1b内に収納して構成されている。この罐体
1bの前面部は、光束射出孔として開放され、カバー硝
子1dが嵌設されている。また、上記罐体1bの後面部
には、複数の電極端子1cが設けられている。上記レー
ザチップ1aは、上記電極端子1cを介して駆動電流を
供給されて、レーザ光束を発し、上記カバー硝子1dを
透して前方側に射出する。このレーザ光束は、直線偏光
状態となされている。
【0026】この光学ピックアップ装置においては、上
記レーザダイオード1より発せられた射出光束R1 は、
回折格子2を透過して、本発明に係る光学素子である複
合光学素子3に至る。上記回折格子2は、上記射出光束
1 を、一平面内で3方向に散開する3本の光束に分割
する。これら光束の散開方向は、上記記録トラックの接
線方向に略々対応している。
【0027】上記複合光学素子3は、図1、図3乃至図
5に示すように、硝子等の等方性媒体からなる第1のプ
リズム3aと、一軸性結晶媒体からなる第2及び第3の
プリズム3d,3eとを有して構成されている。上記第
1のプリズム3aは、直角2等辺三角柱状のプリズムで
あり、図4中矢印θP で示すように、斜面部を上記射出
光束R1 の光軸に対して45°の角度となし、略々正方
形の第1面S1 を該射出光束R1 の光軸に垂直となして
配設されている。この第1のプリズム3aの斜面部に
は、誘電多層膜である偏光膜3bが被着形成されてい
る。上記射出光束R1 の偏光方向は、図3中矢印Pで示
すように、上記斜面部に対してP偏光状態で入射する方
向となっている。上記偏光膜3bは、S偏光入射光束の
透過率TsがP偏光入射光束の透過率Tpよりも大きく
なされている。したがって、上記射出光束R1 は、図4
に示すように、上記偏光膜3bにより反射されて光路を
90°変更され、上記第1のプリズムの略々正方形の第
2面S2 より、照射光束R2 として射出される。
【0028】なお、上記偏光膜3bは、この偏光膜3b
により反射された光束のP偏光成分とS偏光成分との位
相差を抑えるような構成となされることにより、上記照
射光束R2 を良好な直線偏光状態となすことができる。
【0029】上記照射光束R2 は、コリメータレンズ4
により平行光束となされ、ミラー5により反射されて光
路を変更されて、上記対物レンズ6に入射される。この
対物レンズ6は、図2に示すように、入射された照射光
束R2 を、上記ディスク基板を透して、光磁気ディスク
7の信号記録層上に集光させる。なお、この照射光束R
2 は、上記回折格子2の作用により、3本の光束に分割
されている。
【0030】上記対物レンズ駆動装置は、後述するフォ
ーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号に基づい
て上記対物レンズ6を移動操作することにより、上記照
射光束R2 のうちの中央の光束の集光点が、常に、上記
記録トラック上に位置するようになす。なお、上記フォ
ーカスエラー信号は、上記集光点と上記信号記録層の表
面との、上記照射光束R2 の光軸方向、すなわち、該信
号記録層の表面に略々垂直な方向への距離を示す信号で
ある。また、上記トラッキングエラー信号は、上記集光
点と上記記録トラックとの、上記照射光束R2 の光軸及
び該記録トラックに垂直な方向、すなわち、上記ディス
ク基板の径方向への距離を示す信号である。
【0031】上記記録トラック上に集光された上記照射
光束R2 の断面形状、すなわち、該記録トラック上に形
成されたビームスポットの形状は、上記レーザダイオー
ド1よりの射出光束R1 のニア・フィールド・パターン
に対応した楕円形となっている。そして、このビームス
ポットは、楕円形の長軸方向を上記記録トラックに直交
する方向となされている。これは、上記記録トラック上
における情報信号の記録密度の向上及びいわゆるCN比
の向上を図るためである。また、上記照射光束R2 は、
偏光方向が、該記録トラックに直交する方向となってい
る。これは、上記ディスク基板による複屈折の影響を抑
えるためである。
【0032】そして、上記照射光束R2 が上記光磁気デ
ィスク7により反射された光束である反射光束R3 は、
上記記録トラックに記録された情報信号に応じて、いわ
ゆるカー効果により、偏光方向を微小角度だけ旋回され
ている。この反射光束R3 は、上記対物レンズ6、上記
ミラー5及び上記コリメータレンズ4を透して、図3及
び図5に示すように、上記複合光学素子3の第1のプリ
ズム3aに戻る。ここで、上記反射光束R3 は、上記第
1のプリズム3a及び上記偏光膜3bを透過する。な
お、この反射光束R3 は、上記回折格子2の作用によ
り、3本の光束に分割されている。
【0033】そして、上記複合光学素子3をなす上記第
2のプリズム3dは、上記第1のプリズム3aに対し
て、上記偏光膜3bを介して貼着されている。この第2
のプリズム3dは、上記第1のプリズム3aの斜面部に
略々合同な形状となされた貼着面と、この貼着面が上記
斜面部に貼着された状態で上記反射光束R3 の光軸に対
し該斜面部と逆の方向の傾斜を有する第3面S3 とを有
する三角柱状のプリズムである。この第2のプリズム3
dの結晶軸の方向は、図3及び図6中に矢印D3で示す
ように、上記反射光束R3 の光軸に直交し、かつ、上記
反射光束R3 の偏光方向に対し45°の方向となってい
る。なお、ここで示す上記反射光束R3 の偏光方向は、
上記カー効果による偏光方向の旋回を生じていない常光
線線分の偏光方向である。
【0034】また、上記第3のプリズム3eは、上記第
2のプリズム3dを介して上記第1のプリズム3aに対
峙する位置となされて該第2のプリズム3dの上記第3
面S3 に貼着されている。この第3のプリズム3eは、
楔形状の底面を有する三角柱状のプリズムであって、上
記第3面S3 に略々合同な形状な面部と、光束射出面と
なる第4面S4 とを有している。この第3のプリズム3
eの結晶軸の方向は、図3及び図6中に矢印D4 で示す
ように、上記反射光束R3 の光軸に直交し、かつ、上記
反射光束R3 の偏光方向に対し45°の角度をなし、さ
らに、上記第2のプリズム3dの結晶軸方向に対して直
交する方向となっている。
【0035】この複合光学素子3において、上記反射光
束R3 は、上記貼着面を透して上記第2のプリズム3d
に入射するときに、常光線成分と異常光線成分とに分割
されて、2方向に散開する2本の分割光束R4 ,R5
分割される。これら分割光束R4 ,R5 の散開方向は、
上記回折格子2による光束分割の方向に直交する方向で
あって、上記偏光膜3bの上記反射光束R3 の光軸に対
する傾斜方向に対応した方向である。
【0036】ここで、上記貼着面における上記各分割光
束R4 ,R5 の散開角度を、上記第1のプリズム3aを
なす硝子の屈折率をnG 、上記第2のプリズム3dにお
ける常光線の屈折率をnO 、該第2のプリズム3dにお
ける異常光線の屈折率をnEとし、さらに、上記偏光膜
3bにおけるP偏光成分の反射率をRp、透過率をT
p、該偏光膜3bにおけるS偏光成分の反射率をRs、
透過率をTsとして求めておく。
【0037】まず、上記第1面S1 に入射した射出光束
1 の光量を(IP +IS )とすると、上記第2面S2
より射出する照射光束R2 の光量は、(Rp・IP +R
s・IS )となる。IP ,IS は、上記射出光束R1
P偏光成分及びS偏光成分である。そして、上記第2面
2 より入射し上記偏光膜3bを透過する反射光束R3
の光量については、図6に示すように、上記反射光束R
3 の偏光方向D2 と上記第2のプリズム3dの結晶軸の
方向D3 とのなす角度をθPOl 、上記第2面S2 に入射
した反射光束R3 の光量を(IP +IS )とすると、常
光線成分の光線、すなわち、第1の分割光束R4 の光量
が、 (Tp・IP +Ts・IS ) Sin2 θPOl で示され、異常光線成分の光線、すなわち、第2の分割
光束R5 の光量が、 (Tp・IP +Ts・IS ) Cos2 θPOl で示される。
【0038】これら2本の分割光束の散開角度は、上記
偏光膜3bの上記反射光束R3 の光軸に対する傾斜角
度、すなわち、図5中矢印θP で示す上記第1及び第2
のプリズム3a,3dの貼り合わせ角度をθP とする
と、スネルの法則より、上記第1の分割光束R4 の分離
角θO は、 θO = Sin-1[nO ・ Sin{θP − Sin-1((nG /n
O )・ SinθP )}] となり、上記第2の分割光束R5 の分離角θE は、 θE = Sin-1[nE ・ Sin{θP − Sin-1((nG /n
E )・ SinθP )}] となる。なお、この式は、上記反射光束R3 が上記第2
面S2 に対して垂直に入射する場合に成立する。
【0039】例えば、上記第2のプリズム3dを水晶に
より形成し、一方、上記第1のプリズム3aを、上記各
分割光束R4 ,R5 のコマ収差や非点収差の発生を抑え
るために屈折率nG が該第2のプリズム3dの屈折率n
O ,nE の間の値である硝子材料、例えばPSK3によ
り形成する。すると、波長780nmにおいて、nO
1.5388、nE =1.5477、nG =1.546
284となる。そして、上記偏光膜3bの傾斜角度θP
を45°とすると、分離角θO ,θE は、θO=−0.
430(deg)、θE =+0.081(deg)とな
る。また、上記第1のプリズム3aをなす硝子材料をL
LF7とすると、nG =1.540865となり、θO
=−0.118(deg)、θE =+0.391(de
g)となる。
【0040】この複合光学素子3においては、上記各分
割光束R4 ,R5 は、さらに、上記第3面S3 を介し
て、上記第3のプリズム3eに入射する。このとき、こ
れら各分割光束R4 ,R5 の互いの散開角度は、一層拡
大される。すなわち、図5中矢印θqで示す上記第3面
3 の上記反射光束R3 の光軸に対する傾斜角度θqを
30°とし、上記第1のプリズム3aをPSK3により
形成した場合には、分離角θEO,θOEは、θEO=−0.
723(deg)、θOE=+0.376(deg)とな
る。また、上記第1のプリズム3aをなす硝子材料をL
LF7とすると、θEO=−0.413(deg)、θOE
=+0.686(deg)となる。
【0041】そして、上記複合光学素子3により分割さ
れた上記各分割光束R4 ,R5 は、シリンドリカルレン
ズ8を透過し、非点収差を生じる。この非点収差の方
向、すなわち、光束断面が楕円形となったときの長軸方
向は、上記記録トラックの接線方向に対応する方向に対
して45°回転した方向となっている。
【0042】そして、上記各分割光束R4 ,R5 は、上
記光検出器9により受光される。上記光検出器9は、フ
ォトダイオード等の光検出素子であって、受光面9a
と、光検出出力を外方側に出力するための複数の端子9
bを有して構成されている。この光検出器9は、図7に
示すように、それぞれが3本の光束に分割されている各
分割光束R4 ,R5 をそれぞれ対応して受光する第1乃
至第6の受光部14,15,12,13,16,17を
有している。
【0043】上記第1の受光部14は、略々正方形状に
形成され、上記第1の分割光束R4のうちの中央の光束
を受光する。また、上記第2の受光部15は、略々正方
形状に形成され、上記第2の分割光束R5 のうちの中央
の光束を受光する。
【0044】そして、上記第3及び第4の受光部12,
13は、それぞれ略々正方形状に形成され、上記各分割
光束R4 ,R5 のうちの上記回折格子2により分割され
た一側側の光束を受光するように、上記第1及び第2の
受光部14,15の一側側に位置して対をなして形成さ
れている。これら第3及び第4の受光部12,13は、
互いに短絡されている。
【0045】さらに、上記第5及び第6の受光部16,
17は、それぞれ略々正方形状に形成され、上記各分割
光束R4 ,R5 のうちの上記回折格子2により分割され
た他側側の光束を受光するように、上記第1及び第2の
受光部14,15の他側側に位置して対をなして形成さ
れている。これら第5及び第6の受光部16,17は、
互いに短絡されている。
【0046】上記光検出器9においては、上記第3及び
第4の受光部12,13と、上記第5及び第6の受光部
16,17とは、互いの光検出出力の差信号が上記トラ
ッキングエラー信号となされる。そして、上記第1の受
光部14と、上記第2の受光部15とは、互いの光検出
出力の差信号が上記記録トラックに記録された情報信号
の読取り信号となされる。すなわち、上記第1及び第2
の分割光束R4 ,R5の光強度は、上記カー効果による
上記反射光束R3 の偏光方向の旋回の角度及び方向に応
じて、互いに逆極性に変動するからである。
【0047】そして、上記第1及び第2の受光部14,
15は、それぞれが等角度間隔で放射状に配列された状
態の4個の受光部分に分割されている。すなわち、上記
第1の受光部14は、第1乃至第4の受光部分11A,
11B,11C,11Dに分割されている。また、上記
第2の受光部15も、同様に分割されている。これら第
1及び第2の受光部14,15をなす各受光部分は、上
記反射光束R3 が上記シリンドリカルレンズ8により生
じている非点収差の方向に対向する2組の受光部分を有
するように配列されている。
【0048】この光学ピックアップ装置においては、上
記反射光束R3 の非点収差の方向及び量は、上記信号記
録層の表面より上記照射光束R2 の集光点までの該照射
光束R2 の光軸方向についての方向及び距離、すなわ
ち、フォーカスエラー量の変化に応じて変化する。した
がって、上記第1の受光部14においては、互いに該第
1の受光部14の中心部を介して対向する2組の受光部
分11A,11C、11B,11Dより出力される光検
出出力についてそれぞれ和信号を生成し、これら和信号
同士の差信号を生成すると、この差信号は、上記フォー
カスエラー信号となる。同様に、上記第2の受光部15
についても、互いに該第2の受光部15の中心部を介し
て対向する2組の受光部分より出力される光検出出力に
ついてそれぞれ和信号を生成し、これら和信号同士の差
信号を生成すると、この差信号は、上記フォーカスエラ
ー信号となる。
【0049】すなわち、上記第1の受光部分11Aより
の光検出出力をA、上記第2の受光部分11Bよりの光
検出出力をB、上記第3の受光部分11Cよりの光検出
出力をC、上記第4の受光部分11Dよりの光検出出力
をDとすると、上記フォーカスエラー信号は、(A+
C)−(B+D)により得られる。上記第2の受光部1
5については、互いに該第2の受光部15の中心部を介
して対向する2組の受光部分同士が短絡されており、こ
れら各組の光検出出力をE、Fとすると、上記フォーカ
スエラー信号は、(E−F)により得られる。
【0050】この光学ピックアップ装置においては、上
記反射光束R3 は、上記記録トラックより上記照射光束
2 の集光点までの該照射光束R2 の光軸及び該記録ト
ラックに垂直な方向についての方向及び距離、すなわ
ち、トラッキングエラー量の変化に応じて、光強度分布
が変化する。したがって、上記第1の受光部14におい
て、第1及び第4の受光部分11A,11Dの光出力信
号の和信号と、第2及び第3の受光部分11B,11C
の光出力信号の和信号との差信号を求めると、この差信
号は、上記照射光束R2 の照射位置と上記記録トラック
との位置ずれを示すプッシュプル信号となる。すなわ
ち、上記プッシュプル信号は、(A+D)−(B+C)
により得られる。
【0051】なお、上記光検出器9においては、各受光
部14,15をなす各受光部分は、上記複数の端子9b
を介して、それぞれ独立して光検出信号を出力できるよ
うに構成されている。
【0052】上記プッシュプル信号は、上記トラッキン
グエラー信号としても使用できるのみならず、上記記録
トラックが、いわゆるウォブリングを有して形成されて
いる場合には、このウォブリングの周期に対応した信号
ともなり、該記録トラック上におけるアドレスを検出す
るための信号となる。
【0053】なお、この光学ピックアップ装置は、情報
信号が凹凸パターンによって記録された読出し専用の光
ディスクよりの該情報信号の読出しをも行うことができ
る。この場合には、読出し信号は、上記第1及び第2の
受光部14,15よりの光検出出力の和信号、すなわ
ち、(A+B+C+D)+(E+F)により得ることが
できる。
【0054】そして、本発明に係る光学ピックアップ装
置は、上述の実施例に限定されることなく、図8に示す
ように、いわゆる有限系の対物レンズを用いて構成して
もよい。この場合には、この光学ピックアップ装置は、
上記コリメータレンズ4を廃して構成される。すなわ
ち、この対物レンズは、上記偏光膜3bにより反射され
た照射光束R2 が拡散光束のままの状態で入射され、こ
の照射光束R2 を上記光磁気ディスク7上に集光させ
る。
【0055】また、本発明に係る光学素子は、図9に示
すように、硝子等の等方性媒体からなり光束入射側とな
る第1のプリズム10aと、水晶等の一軸性結晶媒体か
らなり上記第1のプリズム10aに対して誘電多層膜で
ある偏光膜10bを介して貼着され光束射出側となる第
2のプリズム10cとを備えて構成された複合光学素子
10としてもよい。そして、この複合光学素子10にお
いては、上記第1及び第2のプリズム10a,10c
は、互いの貼着面が、上記第1のプリズム10aに入射
される光束の光軸に対する傾斜角度が45°より大なる
角度、例えば、55°となされている。
【0056】すなわち、この複合光学素子10は、光学
ピックアップ装置においては、上記第1のプリズム10
aは、等脚台形形状の底面を有する四角柱状のプリズム
であり、台形の底辺に対応する面部を上記射出光束R1
の光軸に対して45°より大なる角度となし、台形の一
方の斜面部に対応する光束入射面を該射出光束R1 の光
軸に垂直となして配設されている。台形の底辺に対応す
る面部には、上記偏光膜10bが被着形成されている。
上記射出光束R1 は、上記光束入射面に垂直に入射し、
上記偏光膜10bにより反射されて、90°より小なる
角度、例えば、70°だけ光路を変更され、台形の他方
の斜面部に対応する光束出射面より垂直に照射光束R2
として射出される。
【0057】上記照射光束R2 は、前述した光学ピック
アップ装置におけると同様に、上記対物レンズ6を介し
て、上記光磁気ディスク7の記録トラック上に集光さ
れ、この光磁気ディスク7により反射されて反射光束R
3 として、上記第1のプリズム10aの光束出射面に垂
直に戻る。
【0058】そして、この複合光学素子10をなす上記
第2のプリズム10cは、上記第1のプリズム10aに
対して、上記偏光膜10bを介して貼着されている。こ
の第2のプリズム10cは、上記偏光膜10bに略々合
同な形状となされた斜面部を有する直角三角形柱状のプ
リズムである。この第2のプリズム10cは、上記斜面
部を上記偏光膜10bに貼着されている。この貼着面
は、上記反射光束R3 の光軸に対する傾きが、この例に
おいては、55°となっている。この第2のプリズム1
0cの結晶軸の方向は、上記反射光束R3 の光軸に直交
し、かつ、上記反射光束R3 の偏光方向に対し45°の
方向となっている。なお、ここで示す上記反射光束R3
の偏光方向は、上記カー効果による偏光方向の旋回を生
じていない常光線線分の偏光方向である。
【0059】上記反射光束R3 は、上記第2のプリズム
10cに入射するときに、2方向に散開する第1及び第
2の分割光束R4 ,R5 に分割される。これら分割光束
4,R5 の散開角度は、上記貼着面、すなわち、上記
偏光膜10bの上記反射光束R3 の光軸に対する傾斜角
度が45°である場合にひして、大きな角度となってい
る。
【0060】上記第2のプリズム10cより射出された
上記各分割光束R4 ,R5 は、上記シリンドリカルレン
ズ8を透過し、上記光検出器9により受光される。
【0061】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る光学素子に
おいては、等方性媒体からなる第1のプリズムに入射さ
れた光束は、この第1のプリズムを透過し、上記第1の
プリズムに対して誘電多層膜を介して貼着された一軸性
結晶媒体からなる第2のプリズムに入射するときに、偏
光状態に応じて、2方向に散開する2本の光束に分割さ
れる。そして、これら光束は、さらに、上記第2のプリ
ズムを介して上記第1のプリズムに対峙する位置となさ
れて該第2のプリズムに貼着された一軸性結晶媒体から
なる第3のプリズムに入射するときに、互いの散開角度
を拡大される。
【0062】また、本発明に係る光学素子においては、
等方性媒体からなる第1のプリズムに入射された光束
は、この第1のプリズムを透過し、上記第1のプリズム
に対して誘電多層膜を介して貼着された一軸性結晶媒体
からなる第2のプリズムに入射するときに、偏光状態に
応じて、2方向に散開する2本の光束に分割される。そ
して、これら第1及び第2のプリズムの互いの貼着面が
上記光束の光軸に対して45°より大なる傾斜角度を有
していると、該傾斜角度が45°の場合に比して、上記
各光束の散開角度が大きくなされる。
【0063】そして、これら各光学素子においては、上
記第1のプリズム及び上記誘電多層膜は、ビームスプリ
ッタとしての作用をなすことができる。
【0064】そして、本発明に係る光学ピックアップ装
置においては、光源より発せられ上述の光学素子に導か
れて光磁気記録媒体に照射された照射光束が該光磁気記
録媒体により反射された光束である反射光束は、上述の
光学素子によって、偏光状態に応じて、2方向に散開す
る2本の光束に分割され、光検出器により受光される。
【0065】したがって、この光学ピックアップ装置に
おいて、上記光学素子は、ビームスプリッタ及び光束分
割素子の双方として作用し、部品削減による構成の簡素
化を実現している。また、この光学ピックアップ装置に
おいて、上記光検出器は、上記光磁気記録媒体よりの情
報信号の読出し信号を、容易、かつ、良好に検出するこ
とができる。
【0066】すなわち、本発明は、光磁気記録媒体によ
りこの光磁気記録媒体に記録された情報信号に応じて偏
光方向を変化される反射光束を良好に検出することがで
き、しかも、部品点数が削減されて構成の簡素化、小型
化、製造の容易化を図ることができる光学ピックアップ
装置及びこのような光学ピックアップ装置に用いるに好
適な光学素子を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光学ピックアップ装置の構成を示
す平面図である。
【図2】上記光学ピックアップ装置の構成を示す要部側
面図である。
【図3】上記光学ピックアップ装置を構成する本発明に
係る光学素子の構成を示す拡大斜視図である。
【図4】上記光学素子に光源より射出された光束が入射
される状態を示す側面図である。
【図5】上記光学素子に光磁気記録媒体より反射された
光束が入射される状態を示す側面図である。
【図6】上記光学素子の構成を示す拡大正面図である。
【図7】上記光学ピックアップ装置を構成する光検出器
の構成を示す拡大平面図である。
【図8】本発明に係る光学ピックアップ装置の構成の他
の例を示す平面図である。
【図9】本発明に係る光学ピックアップ装置の構成のさ
らに他の例を示す平面図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・・・レーザダイオード 3,10・・・・・・複合光学素子 7・・・・・・・・・・・・光磁気ディスク 9・・・・・・・・・・・・光検出器 R2 ・・・・・・・・・・照射光束 R3 ・・・・・・・・・・反射光束 R4 ・・・・・・・・・・第1の分割光束 R5 ・・・・・・・・・・第2の分割光束

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 等方性媒体からなり、光束入射側となる
    第1のプリズムと、 一軸性結晶媒体からなり、上記第1のプリズムに対して
    誘電多層膜を介して貼着された第2のプリズムと、 一軸性結晶媒体からなり、上記第2のプリズムを介して
    上記第1のプリズムに対峙する位置となされて該第2の
    プリズムに貼着され、光束射出側となる第3のプリズム
    とを備え、 上記第2及び第3のプリズムは、それぞれの結晶軸方向
    が、上記光束の光軸に直交する方向となされるととも
    に、互いに直交する方向となされてなる光学素子。
  2. 【請求項2】 等方性媒体からなり、光束入射側となる
    第1のプリズムと、 一軸性結晶媒体からなり、上記第1のプリズムに対して
    誘電多層膜を介して貼着され、光束射出側となる第2の
    プリズムとを備え、 上記第1及び第2のプリズムは、互いの貼着面が、上記
    光束の光軸に対する傾斜角度が45°より大となされて
    なる光学素子。
  3. 【請求項3】 光磁気記録媒体に対し照射光束を照射す
    る光源と、 上記照射光束が上記光磁気記録媒体により反射された光
    束である反射光束が入射される光学素子と、 上記光学素子を透過した光束を受光する光検出器とを備
    え、 上記光学素子は、等方性媒体からなり上記反射光束が入
    射される第1のプリズムと、結晶軸方向を上記反射光束
    の光軸に直交する方向となした一軸性結晶媒体からなり
    上記第1のプリズムに対して誘電多層膜を介して貼着さ
    れた第2のプリズムと、結晶軸方向を上記反射光束の光
    軸及び上記第2のプリズムの結晶軸方向に直交する方向
    となした一軸性結晶媒体からなり上記第2のプリズムを
    介して上記第1のプリズムに対峙する位置となされて該
    第2のプリズムに貼着され光束射出側となる第3のプリ
    ズムとから構成され、上記第1のプリズム及び上記誘電
    多層膜によって上記照射光束を上記光磁気記録媒体側に
    導くとともに、上記反射光束の偏光状態に応じてこの反
    射光束を2方向に散開する2本の光束に分割してなる光
    学ピックアップ装置。
  4. 【請求項4】 光磁気記録媒体に対し照射光束を照射す
    る光源と、 上記照射光束が上記光磁気記録媒体により反射された光
    束である反射光束が入射される光学素子と、 上記光学素子を透過した光束を受光する光検出器とを備
    え、 上記光学素子は、等方性媒体からなり上記反射光束が入
    射される第1のプリズムと、一軸性結晶媒体からなり上
    記第1のプリズムに対して誘電多層膜を介して貼着され
    この貼着面を上記光束の光軸に対して45°より大なる
    角度で傾斜させた第2のプリズムとから構成され、上記
    第1のプリズム及び上記誘電多層膜によって上記照射光
    束を上記光磁気記録媒体側に導くとともに、上記反射光
    束の偏光状態に応じてこの反射光束を2方向に散開する
    2本の光束に分割してなる光学ピックアップ装置。
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