JPH0666961B2 - 高解像度のビデオテープレコーダー - Google Patents

高解像度のビデオテープレコーダー

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JPH0666961B2
JPH0666961B2 JP2408452A JP40845290A JPH0666961B2 JP H0666961 B2 JPH0666961 B2 JP H0666961B2 JP 2408452 A JP2408452 A JP 2408452A JP 40845290 A JP40845290 A JP 40845290A JP H0666961 B2 JPH0666961 B2 JP H0666961B2
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B20/00Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Signal Processing Not Specific To The Method Of Recording And Reproducing (AREA)
  • Color Television Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は映像を磁気媒体に記録・
再生するビデオテープレターダに関するもので、特に既
存のVHS方式の映像記録再生装置、または既存の規格
に満足する映像記録再生装置と互換性を維持しながら高
解像度の映像を得ることができる装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】通常的に、映像記録再生装置(ビデオテ
ープレターダ:以下、VTRという)というのは磁気媒
体によって磁気テープにテレビジョン画像信号を記録・
再生する装置で、一般的に音響信号も同時に記録再生し
うる装置をいう。画像信号をテープの長い方向に対して
殆ど直角に記録する4ヘッドVTRと傾斜に記録するヘ
リカル走査VTRとがあり、現在には殆どヘリカル走査
方式が主流を成している。
【0003】図1は従来VTRの一般的な映像記録に対
する系統図を示してある。映像信号の例をあげると、テ
レビジョン映像信号VSが入力されると、輝度/色分離
器(以下、Y/C分離器という)12は映像信号の輝度
信号(SY)と色信号(SC)を分離して出力する。上
記Y/C分離器12における分離されて出力される輝度
信号(SY)はFM変調器14に入力されてFM変調出
力され、色信号(SC)は低域変換器16に提供されて
低域変換(通常、AM変調)されて出力される。このと
き、上記FM変調器14の出力端子及び低域変換器16
の出力端子に接続されて上記回路からFM変調信号と低
域変換された信号を入力する混合器18は上記FM変調
された輝度信号(SY)と低域変換された色信号(S
C)を混合して記録増幅器20に入力させる。上記記録
増幅器20は混合器18から提供される信号を所定レベ
ルに増幅してこの電気的な信号を記録ヘッド22に入力
させることによって、磁気テープ(図示せず)に記録さ
れる。
【0004】上記図1のように動作されるシステムは通
常ヘリカル走査方式を採択しており、既に広く使用され
て周知のように2個のヘッドを使用して1フレームの映
像をフィールド単位として毎フィールドごとにヘッドを
スイッチングして2個のトラックに記録しており、記録
ヘッドは所定のアジマス角をもっている。
【0005】上記図1のようなシステムによって磁気テ
ープに記録される状態を図2に示した。
【0006】図2における参照番号24は磁気テープで
あり、26は奇数フィールドが記録されるトラック、2
8は偶数フィールドが記録されるトラックであって、ア
ジマス角をもって記録される。このとき、上記図2にお
ける各トラック幅(T)は記録ヘッド22の幅と同一で
ある。
【0007】上記図1のようなVHS方式にVTRにお
ける記録可能な輝度信号帯域幅は3MHz程度であって、
これは水平解像度の約220本程度になり、これは放送
信号の水平解像度の330本の約2/3程度であって、
画質が低下されるのが周知の事実であった。これを改善
するための方法としては、既存の映像信号における輝度
信号の記録帯域を広げてより広い帯域の輝度信号を記録
することによって高画質を作り上げかスーパーVHS方
式(S−VHS)があり、以外にも既存信号の帯域を圧
縮して記録する方法等がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者のような
スーパーVHS(S−VHS)方式においてはより高い
帯域の周波数を記録するために、映像信号の輝度信号を
周波数の変調時に高いキャリア周波数を使用しなければ
ならない関係のため、既存のVHS方式と互換性がなか
ったのである。また、高いキャリア周波数によって記録
波長が短くなってより高品質の記録媒体を使用しなけれ
ばならない短所がある。また後者のように信号の帯域を
圧縮する方式の場合、信号の完全な復元が不可能であっ
たし、特に動いている画面(動画)を記録再生時に画質
の劣化が甚だしい短所がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】したがって、本発明の目
的は1/2サブサンプリングによって映像信号の帯域を
圧縮して同一走査線を1画素オフセットして重復サンプ
リングして2重に記録帯域を分散させて記録再生するこ
とによって高画質の映像信号を得ると同時に既存VTR
と互換性をもつ高解像度のビデオテープレコーダーシス
テムを提供することにある。
【0010】
【実施例】以下、本発明に対して添付図面を参照して詳
細に説明する。
【0011】図3は本発明による映像信号記録装置のブ
ロック図であって、入力される映像信号(VS)を輝度
信号(SY)と色信号(SC)とに分離出力するY/C
分離器30と、上記Y/C分離器30の輝度信号(S
Y)を入力し、上記輝度信号(SY)を所定のサンプリ
ングクロック(SAMP)とによって“1”画素オフセ
ットサブナイキストサンプリングして同一の水平映像信
号に対して標本位相が180°にずれた2個の1/2サ
ブナイキストサンプリング輝度信号Y(φ),Y(−
φ)を出力するサンプラー32と、上記サンプラー32
から出力される1/2サブナイキストサンプリング輝度
信号Y(φ),Y(−φ)を各々入力して所定の帯域の
信号によって各々FM変調出力する第1,第2FM変調
部34,36と、上記Y/C分離器30から出力される
色信号(SC)を所定の帯域の周波数によって低域変換
して低域変換色信号(C)に出力する低域変換部38
と、上記低域変換部38の低域変換色信号(C)を位相
反転増幅して反転された低域変換色信号(−C)を出力
する位相反転増幅器40と、上記第1,第2FM変調部
34,36から各々出力される変調信号と上記低域変換
部38及び位相反転増幅器40の低域変化色信号
(C),(−C)を各々入力して上記変調輝度信号に低
域変換色信号を各々混合出力する第1,第2混合器4
2,44と、上記第1,第2混合器42,44の出力端
に接続されて上記混合器の出力を所定増幅して第1サブ
トラック記録ヘッド50及び第2サブトラック記録ヘッ
ド52に提供する記録増幅器46,48とから構成され
る。このとき、上記図3の構成中の第1,第2FM変調
部34,36及び低域変換部38は既存のVHS方式の
VTR変調方式と殆ど同一である。そして、第1サブト
ラックヘッド50及び第2サブトラック記録ヘッド52
は回転ドラム(図示せず)に設置されるもので、所定の
アジマス角をもっており、上記アジマス角は相互にずれ
ている。
【0012】図4(A)は既存の映像信号の周波数帯域
をfwというときのスペクトル図であり、図4(B)は
図4(A)の周波数帯域を1/2サブナイキストサンプ
リングしたときの周波数帯域であり、図4(C)は図4
(B)の領域84の詳細拡大図であり、図4(D)は図
4(B)を1/2fwにおける低域通過させた信号帯域
の周波数スペクトル、図4(E)は図4(D)のように
低域通過された信号を再びサンプリングした状態を示し
ており、図4(F)は図4(E)の信号を補間した後に
fw周波数における低域通過した状態を示したものであ
る。
【0013】図5は図3の動作を説明するための波形図
であって、1水平走査線の信号に対する標本位置を図示
的に示したものである。図5(A)は1水平映像信号で
あり、図5(B)はサンプリングクロックSAMP、図
5(C)は上記サンプリングクロックSAMPの1/2
SAMPであり、図5(D)と(E)は1/2サブナイ
キストサンプリング信号Y(φ)及びY(−φ)であ
り、図5(F)は上記図5(D)と(E)信号の再生時
の状態である。
【0014】図6は図3の映像信号の記録装置の第1,
第2サブトラック記録ヘッド50と52による記録状態
を示したもので、同図の参照番号90は磁気テープ、参
照番号92,94は奇数フィールドの映像信号と偶数フ
ィールドの映像信号が記録されるトラックである。そし
て、参照番号SF1とSF2はトラック幅がTである一
つの記録トラック内における2等分された第1サブトラ
ック及び第2サブトラックによって上記第1サブトラッ
クSF1には第1サブトラック記録ヘッド50の信号が
記録され、第2サブトラックSF2には第2サブトラッ
ク記録ヘッド52の信号が記録される。
【0015】上記の図3の動作を図4と図5及び図6を
参照して説明する。先ず、映像信号をサンプリングする
ことに対して説明する。先に、図4(A)のようにfw
の周波数帯域をもつ映像信号に対して水平周波数fhの
1/2の奇数倍の周波数によって1/2サブサンプリン
グを行なうと、標本化整理によって図4(B)のように
周波数帯域fwスペクトルの高域成分(領域85)が低
域(領域84)でフォールディングされるのは周知の事
実である。このとき、図4(B)の低域領域84内にフ
ォールディングされた高域成分88は既存の水平周波数
fh信号の間にスペクトルに集中的に分布されるが、こ
れは標本化時のエリアシングによるものである。
【0016】上記図4(B)の低域領域84を拡大した
のが図4(C)であり、図4(C)中の参照番号86は
低域成分の信号スペクトルであり、88はfw帯域をも
つ映像信号の高域成分である。そして、fhは水平周波
数、nは零を含まない自然数である。上記図4(B)の
ように1/2サブサンプリングされた信号をfw帯域周
波数の1/2帯域である1/2fw周波数によって低域
フィルタリングすると図4(D)のようになる。
【0017】上記図4(D)のように1/2fw帯域に
よって低域フィルタリングされた信号を再びサンプリン
グすると、上記図4(B)のような帯域をもつ図4
(E)のような信号成分をもっており、上記図4(E)
の信号を補間した後にfw帯域周波数を低域フィルタリ
ングすると図4(F)のように殆どfw帯域をもつ周波
数スペクトルを得ることができる。
【0018】従って、上記のように図4(A)のような
周波数帯域をもつ映像信号の輝度信号をナイキスト比に
よって標本化してこれを再び1画素ずつ越えてサブサン
プリングすると、同一の走査線の信号(H)に対して標
本化位相が180°ずれている2個の1/2サブナイキ
ストサンプリング信号を得ることができる。この信号を
各々既存の記録トラックを2分割した二つのトラックに
分散記録すると輝度信号の記録帯域を2個に分散して記
録しうる。従って、再生時には再標本化して単純に静止
化として補間する過程を経ると原来の画像の復元が可能
になる。これはオフセットサンプリング理論におけるそ
のものが磁気そのものの時間によって1/2オフセット
サンプリングを加えた結果になって相関度100%、即
ち完全な静止化として処理しうるようにするので、動い
ている画面に対する復元時の誤差を零にしうる。また、
既存のトラックを二つに分けて記録し同一な走査線の信
号がオフセットサンプリングされて載せてあるので、既
存のVTR帯域においては、同一の信号として再生が可
能で互換性をもちうる。
【0019】上記のような動作の記録例を説明する。い
ま、所定帯域をもつ映像信号(VS)がY/C分離器3
0に入力されると、上記Y/C分離器30の動作によっ
て図5(A)のような輝度信号(SY)と色信号(S
C)とに分離出力される。このとき、Y/C分離器30
としては汎用の櫛形フィルターを使用しうる。上記Y/
C分離器30から出力された輝度信号(SY)を入力す
るサンプラー32は図5(B)のように入力されるサン
プリングクロック(SAMP)によってサンプリングす
る。このとき、上記サンプリングクロック(SAMP)
は水平周波数fhの奇数倍(例えば、637fh)の周
波数である。
【0020】上記のようにサンプリングされた信号を上
記サンプリング周波数SAMPの1/2である図5
(C)の1/2SAMPによってデマルチプレクシング
すると1/2SAMPの“ハイ”周期でサンプリングさ
れた信号中の奇数番目の画素信号、即ち1/2サブサン
プリング輝度信号Y(φ)が図5(D)のように出力さ
れ、1/2SAMPの“ロウ”周期からは偶数番目の画
素信号、即ち1/2サブサンプリング輝度信号Y(−
φ)が図5(E)のように出力される。(以下、1/2
サブサンプリング輝度信号Y(φ)を奇数画素、Y(−
φ)を偶数画素という)。したがって、Y/C分離器3
0で出力された輝度信号(SY)はサンプラー32で1
/2サブナイキストサンプリングされて1水平映像信号
は奇数画素のY(φ)列と偶数画素のY(−φ)列の信
号とに分離されて第1,第2FM変調器34,36に各
々入力される。このとき、上記第1,第2FM変調器3
4,36の各々は各入力された信号を通常のVHS方式
における変調する方式によってFM変調して第1,第2
混合器42,44に入力させる。
【0021】一方、Y/C分離器30から出力される色
信号(SC)を入力する低域変換部38は所定の高周波
帯域の、例えば3.58MHz帯域の色信号を通常のVH
S方式のVTRにおける低域変換するのと同一に色信号
(SC)を低域変換して低域変換信号(C)を第2加算
器44に入力させると同時に位相反転増幅器40に入力
させる。また上記低域変換色信号(C)を入力した位相
反転増幅器40は入力信号を180°反転してその反転
された低域変換色信号(−C)を第1混合器42に入力
させる。
【0022】従って、第1混合器42は偶数画素のY
(−φ)列のFM変調輝度信号と180°位相変換され
た低域変換色信号(−C)を混合して第1サブトラック
映像信号を出力し、第2混合器44は奇数画素のY
(φ)列のFM変調輝度信号と低域変換された色信号
(C)を混合して第2サブトラック映像信号を出力す
る。したがって、上記第1,第2混合器42,44に接
続された記録アンプ46と48は上記出力を所定増幅し
て第1サブトラック映像信号と第2サブトラック映像信
号を第1,第2サブトラック記録ヘッド50,52に各
々印加して磁気記録テープ上に記録されるようにする。
このとき、上記第1,第2サブトラック記録ヘッド50
と52の各々は既存のVHS方式のヘッド幅の1/2に
なる幅、即ちトラック幅をもっており、アジマス角が相
互にずれるようになっている。したがって、第1サブト
ラック記録ヘッド50の信号は既存のトラックのトラッ
ク幅Tと同一なトラック92内の第1サブトラック(S
F1)に記録され、第2サブトラック記録ヘッド52の
信号は上記トラック92内の第2サブトラック(SF
2)に図6のように記録される。このとき、上記第1,
第2サブトラック(SF1),(SF2)に各々記録さ
れる信号の混線は方位がずれた第1,第2サブトラック
記録ヘッド52,54のダブルアジマスによって防止し
うる。
【0023】上記図3によって同一走査線の映像信号を
1画素オフセットによって重復サンプリングして2個の
サブトラックに帯域分散記録したのは下記の図7の映像
信号再生装置及び一般のVHS方式のVTRによって再
生しうる。
【0024】図7は本発明による映像信号再生装置のブ
ロック図であって、第1,第2サブトラック(SF
1),(SF2)に記録された映像信号をピックアップ
する第1,第2サブトラック再生ヘッド60,62と、
上記第1,第2サブトラック再生ヘッド60,62のピ
ックアップ信号を所定レベルに増幅する再生アンプ6
4,66と、上記再生アンプ64の出力を復調して奇数
画素のY(φ)列と低域変換色信号(C)を出力する第
1復調器68と、上記再生アンプ66の出力を復調して
偶数画素のY(−φ)列と位相変換された低域変換色信
号(−C)を出力する第2復調器70と、上記第1,第
2復調器68,70から各々復調出力される色信号(S
C)から180°位相反転(変換)された色信号(−S
C)を減算して増配された色信号(2SC)を出力する
減算器72と、上記減算器72から出力されるカラー信
号(2SC)を1/2倍に増幅出力して色信号(SC)
を出力する1/2増幅器74と、所定周期のサンプリン
グクロック(SAMP)を反転するインバータ75と、
上記第1,第2復調器68,70から各々出力される奇
数画素のY(φ)列と偶数画素のY(−φ)列を上記サ
ンプリングクロック(SAMP)及びインバータ75の
クロックによってサンプリングして出力するサンプラー
76,78と、上記サンプラー76,78のサンプリン
グ出力を上記サンプリングクロック(SAMP)の1/
2周期をもつクロックによってマルチプレクシングして
輝度信号(SY){Y(φ)+Y(−φ)}を出力する
マルチプレクサ80と、上記マルチプレクサ80の輝度
信号(SY)出力と上記1/2増幅器74の色信号(S
C)を混合するビデオ信号を出力する混合器82とから
構成される。
【0025】いま、第1サブトラック再生ヘッド60と
第2サブトラック再生ヘッド62が図6のように記録さ
れたトラックをトレースして第1サブトラック(SF
1)及び第2サブトラック(SF2)の記録をピックア
ップすると、上記ピックアップ信号は再生アンプ66及
び64で所定レベルに増幅される。したがって、第1,
第2復調器68と70は第2サブトラック(SF2)と
第1サブトラック(SF1)に各々記録されてピックア
ップされた信号を入力する。このとき、上記各復調器6
8と70は従来のVHS方式のVTRにおける実行する
同一な復調方法によって入力信号の輝度信号と色信号を
復調する。従って、第1復調器68からは奇数画素のY
(φ)列の輝度信号と色信号(SC)が復調出力され、
第2復調器70からは偶数画素のY(−φ)列の輝度信
号と180°位相変換された色信号が復調出力される。
このとき、上記出力される奇数画素のY(φ)列の輝度
信号と偶数画素のY(−φ)列の輝度信号はサンプラー
76及び78の相異なる周期でサンプリングされる。即
ち、サンプラー76がサンプリングクロック(SAM
P)によって入力をサンプリングし、サンプラー78は
インバーター75による反転サンプリングクロックSA
MPによって入力をサンプリングして標本化された信号
をマルチプレクサ80に入力させる。上記サンプラー7
6及び78でサンプリング出力するものは前述の図5
(D)と図5(E)のように出力され、これを入力する
マルチプレクサ80は分周期77がサンプリングクロッ
クを1/2に分周出力するクロックによって入力を交互
的に選択して図5(F)のようにマルチプレクシングし
て出力する。
【0026】従って、第1,第2サブトラック(SF
1),(SF2)に分散記録された一つの走査線の映像
信号は本来の信号に復元される。一方、第1,第2復調
器68,70から復調された色信号(SC)と位相変換
された色信号(−SC)を入力する減算器72は色信号
(SC)で180°位相変換された色信号(−SC)減
算して増幅された色信号(2SC)を出力する。上記増
幅された色信号(2SC)は1/2増幅器74で1/2
に増幅されて色信号(SC)に出力される。したがっ
て、記録時に載せられたノイズ成分は1/2に減少され
て3dB程度の画質を改善する。一方、マルチプレクサ
80の輝度信号(SY)出力と1/2増幅器74の色信
号(SC)を入力する混合器82はこれを混合すること
によって映像信号が出力端子(Vout)に再生出力さ
れる。一方、本発明においては基本的にアナログ状態の
映像信号をVHS方式と同じ方式とで同じFM変調キャ
リアを使用しており、また既存のトラック幅を2に分け
て同一な走査線の信号を1画素オフセットされたサブサ
ンプリングによって記録したので、一般のVHS方式の
VTRにおいてはなんらの問題なしに再生することがで
き、またヘッドのアジマス角を調整することによって既
存のトラック間の方位に調整しうることは周知の事実で
ある。
【0027】図8及び図9は前述の図3及び図7の記録
装置及び再生装置をVHS方式のVTRに適用した実施
例のブロック図である。
【0028】図8を観察してみると、図3のY/C分離
器30は映像信号(VS)の入力を5MHzの帯域に低域
濾波するためのLPF102とY/C分離器104とか
ら構成され、サンプラー32はサンプラー106、分周
期108、デマルチプレクサー110とから構成され、
第1,第2FM変調器34,36の各々は入力を2.5
MHzの帯域にロウパスフィルタリングするLPF112
とFM変調器114とから構成され、その以外の構成は
図3と同一である。
【0029】図8はサンプル周波数(SAMP)を水平
周波数の637倍、即ち偶数倍にする場合に約10MHz
の周波数になる。このようにサンプリングした輝度信号
を、(1/2SAMP)の出力を出す分周期108の出
力によってデマルチプレクシングして出力するデマルチ
プレクサー110を通じてY(φ)及びY(−φ)信号
を作って約2.5MHzのLPFを通過させて基本帯域だ
けを残った後に高域を除去し、上記図3で説明した方法
に基づいて記録する。
【0030】図9を観察してみると、図7の第1,第2
復調器68,70の各々は第1,第2復調器116と
2.5MHzの低域通過フィルター118とから構成さ
れ、マルチプレクサ80はマルチプレクサ120と5M
Hzの低域通過フィルタ118とから構成され、マルチプ
レクサ80とマルチプレクサ120と5MHzの低域フィ
ルター122とから構成され、その以外の構成は図7の
ようである。第1,第2復調器から出力されるY
(φ),Y(−φ),SC,−SCの信号によって、Y
(φ)及びY(−φ)の信号は2.5MHzに低域通過フ
ィルターを経てマルチプレクサによって10MHzのサン
プリング比率に高めてから5MHzのLPFを通じて輝度
信号を作ってSC1−SCに対しては上記図7で説明し
たような方法で再生する。
【0031】
【発明の効果】上述のように本発明は同一の走査線を1
画素オフセットによって重復サンプリングして映像信号
帯域を2個の1/2サブサンプリング帯域に圧縮し、こ
れを分散記録することによって高画質の映像信号を記録
再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のビデオテープレコーダーシステムの記録
回路のブロック図である。
【図2】図1の回路によるテープ記録状態図である。
【図3】本発明による映像信号記録装置のブロック図で
ある。
【図4】(A),(B),(C),(D),(E),
(F)は本発明を説明するための周波数スペクトル図で
ある。
【図5】図3による1走査線のサンプリング位置及びそ
の信号図である。
【図6】図3によるテープ記録状態図である。
【図7】本発明による映像信号再生装置のブロック図で
ある。
【図8】図3のブロック図の具体回路図である。
【図9】図7のブロック図の具体的回路図である。
【符号の説明】
12,30 輝度/色分離器 14,34,36,114 FM変調器 16,38 低域変換器 18,42,44 混合器 20,46,48 記録増幅器 22 記録ヘッド 32,76,78,106 サンプラー 40 位相反転増幅器 50,52,60,62 サブトラックヘッド 64,66 再生アンプ 68,70,116 変調器 72 減算器 74 1/2増幅器 75 インバーター 77,108 分周器 80,120 マルチプレクサ 102,112,118,122 低域濾波フィルター 104 Y/C分離器 110 デマルチプレクサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の幅(T)をもつフィールドトラッ
    クに映像信号を記録し、上記フィールドトラックに記録
    された映像信号をピックアップ再生する高解像度のビデ
    オテープレターダにおいて、入力される映像信号(V
    S)を輝度信号(SY)と色信号(SC)とに分離出力
    するY/C分離器と、上記Y/C分離器の輝度信号(S
    Y)を入力し、上記輝度信号(SY)を所定のサンプリ
    ングクロック(SAMP)によって“1”画素オフセッ
    トサブナイキストサンプリングして同一の水平映像信号
    に対して標本位相が180°にずれた2個の1/2サブ
    ナイキストサンプリング輝度信号Y(φ),Y(−φ)
    を出力するサンプラーと、上記サンプラーから出力され
    る1/2サブナイキストサンプリング輝度信号Y
    (φ),Y(−φ)を各々入力して所定の帯域の信号に
    変調して第1,第2変調信号を出力する変調手段と、上
    記Y/C分離器から出力される色信号(SC)を所定帯
    域の周波数に低域変換して低域変換色信号(C)及び位
    相変換された低域変換色信号(−C)を出力する色信号
    変換手段と、上記変調手段から変調出力される第1,第
    2変調信号を各々入力して上記色信号変換手段から出力
    される低域変換色信号(C),(−C)を各々入力して
    上記変調輝度信号に低域変換色信号を混合して第1,第
    2サブトラック映像信号を出力する混合手段と、2個の
    ヘッド幅が上記フィールドトラック幅(T)の1/2幅
    をもっており、各ヘッドのギャップがダブル方位をもっ
    て形成されて上記混合手段の出力の入力を受けて上記フ
    ィールドトラック幅(T)の1/2幅をもつ第1,第2
    サブトラックに上記第1,第2サブトラック映像信号を
    記録し、ピックアップする記録/ピックアップ手段と、
    上記記録/ピックアップ手段からピックアップ出力され
    る第1,第2サブトラック映像信号を1/2サブナイキ
    ストをサンプリング輝度信号Y(φ),Y(−φ)と色
    信号(SC),(−SC)に復調出力する復調手段と、
    上記復調手段から出力される第1,第2サブサンプリン
    グ輝度信号Y(φ),Y(−φ)を所定のサンプリング
    クロック(1/2SAMP)によってマルチプレクシン
    グして輝度信号(SY)を出力するマルチプレクシング
    手段と、上記復調手段から出力される色信号(SC),
    (−SC)を入力演算して色信号(SC)を出力する色
    信号処理手段と、上記色信号処理手段の色信号(SC)
    とマルチプレクサー手段の輝度信号(SY)を混合して
    映像信号(VS)を出力する混合器とから構成されるこ
    とを特徴とする高解像度のビデオテープレコーダー。
  2. 【請求項2】 前記色信号変換手段が上記Y/C分離器
    から出力される色信号(SC)を所定帯域の周波数に低
    域変換して低域変換色信号(C)に出力する低域変換部
    と、上記低域変換部の低域変換色信号(C)を位相反転
    増幅してその反転された低域変換色信号(−C)を出力
    する位相反転増幅器40とから構成されることを特徴と
    する請求項1に記載の高解像度のビデオテープレコーダ
    ー。
  3. 【請求項3】 前記色信号処理手段が上記復調手段から
    復調出力される色信号(SC)における180°位相反
    転(変換)された色信号(−SC)を減算して増配され
    た色信号(2SC)を出力する減算器と、上記減算器か
    ら出力されるカラー(2C)を1/2 倍に増幅出力して色
    信号(SC)を出力する1/2増幅器とから構成したこ
    とを特徴とする請求項1に記載の高解像度のビデオテー
    プレコーダー。
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