JPH06668Y2 - 液圧緩衝器 - Google Patents

液圧緩衝器

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JPH06668Y2
JPH06668Y2 JP1986128446U JP12844686U JPH06668Y2 JP H06668 Y2 JPH06668 Y2 JP H06668Y2 JP 1986128446 U JP1986128446 U JP 1986128446U JP 12844686 U JP12844686 U JP 12844686U JP H06668 Y2 JPH06668 Y2 JP H06668Y2
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chamber
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fluid
liquid chamber
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逸世 金成
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株式会社ユニシアジェックス
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は自動車のサスペンションに用いられる液圧緩
衝器に関する。
従来の技術 自動車のサスペンションに用いられる液圧緩衝器の中に
は、例えばUSP2500708号明細書に示されたも
のがある。これは、第3図に示すように、外筒Bとシリ
ンダCとの間に、気体と作動液とが充填されたリザーバ
室Dを画成してある。シリンダC内には、ピストンロッ
ドEに固定されたピストンFにより、作動液が充填され
た上部液室Gと下部液室Hとを画成してある。ピストン
Fには、伸行程時に上部液室Gから下部液室Hへの作動
液の流れを許容し、圧行程時に下部液室Hから上部液室
Gへの作動液の流れを阻止するバルブIが設けられてい
る。また、リザーバ室Dの作動液部と下部液室Hとを画
成しているベースプレートJの中央部には、伸行程時に
リザーバ室Dの作動液部から下部液室への作動液の流れ
を許容し、かつ圧行程時に下部液室Hからリザーバ室D
の作動液部への作動液の流れを阻止するバルブKが設け
られている。リザーバ室Dの作動液部と上部液室Gとを
連絡する通路Lの上部には、伸行程時に上部液室Gから
リザーバ室Dの作動液部への作動液の流出を阻止し、圧
行程時にリザーバ室Dの作動液部から上部液室Gへの作
動液の流れを許容するバルブMを設けてある。ボトムプ
レートJの周辺部には、伸行程時に通路Lから下部液室
Hへの作動液の流れを阻止し、圧行程時に下部液室Hか
ら通路Lへの作動液の流れを許容するバルブOと、伸行
程時に部屋Tから部屋Sへの作動液の流出を阻止し、圧
行程時に下部液室Hから部屋Sを介して部屋Tへの作動
液の流れを許容するバルブNを設けてある。また、リザ
ーバ室Dと上部液室Gとの上部を封止しかつピストンロ
ッドEが貫通しているベアリングPの上部には、リザー
バ室Dの気体部に通路Qを介して連らなるロッドシール
室Rを形成してある。
考案が解決しようとする問題点 前述の液圧緩衝器は、伸行程時には、バルブMが閉じて
いるので、ピストンFの上昇に伴って、上部液室Gの作
動液がバルブIを押し下げて、バルブIの弁体とピスト
ンFとの間にオリフィスを形成し、上部液室Gの作動液
が下部液室Hに流れる。ここで、ピストンFの上昇速度
が一定であると仮定すると、上記オリフィスの大きさ
は、バルブIのばね力によって決まる。そして、このバ
ルブIのばね力により、上部液室Gから下部液室Hに導
入される流量が決まり、この上部液室Gから下部液室H
への流量により、上部液室Gと下部液室Hとの圧力差を
生じ、この上部液室Gと下部液室Hとの圧力差により、
伸行程時の減衰力が発生する。
そして、圧行程時には、環状の上部液室Gの容積が大き
くなり、下部液室Hの容積がピストンFの進入分小さく
なるが、バルブIが閉じており、下部液室Hの作動液
は、上部液室Gに逃げることができないので、バルブO
を押し開けて部屋Sに流入する。この部屋Sに流入した
作動液のピストンロッドEの進入分は、バルブNを押し
開けてリザーバ室Dの作動液部に連通している部屋Tに
逃がされ、残りの作動液は、環状の上部液室Gにバルブ
Mを押し開けて部屋Sから通路Lを通って上部液室Gに
流入される。したがって、環状の上部液室Gの流入され
る作動液は、全量が部屋Sから導入されなければならな
いので、補償遅れがないように、十分な量の作動液を部
屋Sから上部液室Gに導入する必要がある。
しかも、バルブMがリザーバ室Dの作動液部の液面より
も上方に位置し、部屋SからバルブMまでの通路Lが細
くて長いので、流通抵抗によって圧力損失が生じる。し
たがって、上記補償遅れがないように、部屋Sから上部
液室Gに十分な量の作動液を導入することと、通路Lで
の流通抵抗による圧力損失を補償しなければならないこ
ととから、部屋Sの圧力を高くする必要がある。この部
屋Sの圧力を高くするには、バルブNのばね力を強くし
て、下部液室Hの圧力を高くする必要がある。しかし、
この下部液室Hの圧力が高くなると、圧行程時の減衰力
をソフトに設定することが困難になる。
さらに、前記部屋Tに逃がされた作動液は、通路Qを通
してロッドシール室Rの圧力を上げることになる。この
ロッドシール室Rの圧力が上がるのと、圧行程時である
ことによる上部液室Gが負圧傾向になることから、ロッ
ドシール室Rから気体がピストンロッドEとベアリング
Pとの接触面間を通って上部液室Gに流入する。この上
部液室Gに流入された気体のごく一部は、伸行程時にピ
ストンロッドEとベアリングPとの接触面間からロッド
シール室Rを通ってリザーバ室Dに流入するが、ほとん
どの気体は上部液室GのバルブM付近に停滞する。この
上部液室Gに停滞した気体は圧縮流体であるので伸行程
時の減衰力の波形特性が悪くなる。
また、他の従来例としては、例えば実開昭59−864
42号公報に記載されている考案のように、リザーバ室
の上部にバイパス管を設けると共に、該バイパス管の上
部液室に臨む上部開口端にリザーバ室内の作動液を上部
液室内にのみその流入を許容するチェックバルブを設け
て、ピストンロッドの圧行程時に、リザーバ室の作動液
を上部液室に流入させることにより該上部液室内での負
圧の発生を防止するようになっている。
しかし、この公報記載の従来例にあっては、前記チェッ
クバルブがリザーバ室内の作動液の液面よりも上方に配
置されているため、例えば車両の悪路走行時やコーナリ
ングを急旋回した際に、リザーバ室内の作動液が飛び跳
ねたり、大きく傾いて液面が大きく変動してバイパス管
の下部開口端位置よりも低下してしまった場合には、リ
ザーバ室内の圧縮気体がバイパス管を通ってチェックバ
ルブから上部液室に吸い込まれてしまい、そのまま逆止
弁の閉作用で上部液室に閉じ込められる。したがって、
特に伸行程時の減衰力特性が悪化するといった問題があ
る。
問題点を解決するための手段 本考案は、前記従来の種々な問題点に鑑みて案出された
もので、とりわけ、ベアリングの内部に、リザーバ室の
気体部とロッドシール室とを連絡する通路を形成すると
共に、該通路に、リザーバ室の気体部からロッドシール
室への気体の流入を阻止しかつロッドシール室からリザ
ーバ室への気体と作動液との流入を許容するチェックシ
ールを設ける一方、前記両シリンダ間の通路の下端部を
封止するベースプレートに、前記両シリンダ間の通路と
前記リザーバ室の作動液部の下端部とを連絡する短尺な
通路部を形成すると共に、該通路部に、伸行程時に上部
液室からリザーバ室の作動液部への作動液の流出を阻止
しかつ圧行程時に上部液室への作動液の流入を許容する
チェックバルブを配設したことを特徴としている。
作用 ピストンロッドの圧行程時と伸行程時とにおいて、ピス
トンに設けた減衰力発生機構による上部液室と下部液室
とへの作動液の置換流通により、上部液室と下部液室と
に圧力差を生じさせ、この圧力差により減衰力を発生す
る。
また、ベースプレートの通路部に、チェックバルブを配
設したことにより、ピストンロッドの圧行程時におい
て、作動液が流路の短い通路部を通ってチェックバルブ
に導かれることになり、流通抵抗による圧力損失が小さ
くなり、作動液がチェックバルブと通路とを通って上部
液室に、補償遅れを生じることなく速やかに導入され
る。
しかも、前記チェックバルブをベースプレートの通路部
に形成したことにより、該チェックバルブはリザーバ室
の作動液部内の液面よりも十分に低い位置に配設されて
いるため、例えば車両の悪路走行時や、コーナリングを
急旋回走行した場合において、リザーバ室内の作動液が
上方へ飛び跳ねたり大きく傾いて、該液面が大きく変動
しても、リザーバ室から上部液室への圧縮気体の吸い込
みが防止される。
また、ピストンロッドの圧行程時や長時間駐車時におい
て、チェックシールにより、リザーバ室からロッドシー
ルへ室の気体の流入が阻止されるので、該ロッドシール
室から上部液室への流入が防止される。
実施例 以下、この考案の実施例を図面に基づいて詳述する。
第1図に示すように、外筒1の下部は、底壁2によって
封止されている。外筒1内には、シリンダ3が収納配置
されている。このシリンダ3は、インナシリンダ4とア
ウタシリンダ5とを備えている。インナシリンダ4とア
ウタシリンダ5との下端部は、ベースプレート6によっ
て封止されている。インナシリンダ4とアウタシリンダ
5との上端部は、ベアリング7によって封止されてい
る。このベアリング7の外周縁は、外筒1の上部内に封
止されている。前記外筒1とアウタシリンダ5との間に
は、気体と作動液とが充填されたリザーバ室8が、外筒
1とアウタシリンダ5と底壁2とベアリング7とによっ
て画成されている。前記シリンダ3のインナシリンダ4
内には、ピストン9が上下動自在に収納されている。こ
のピストン9によって、インナシリンダ4内には、上部
液室10と下部液室11とが画成されている。ピストン
9には、ピストンロッド13が固定されている。ピスト
ンロッド13は、ベアリング7の略中央部に形成した軸
受孔12に上下動可能に貫通している。
また、ピストン9には、減衰力発生機構14が設けられ
ている。この減衰力発生機構14は、上部液室10と下
部液室11とを連通させる通路中に設けられた固定絞り
15と、ピストン9の上部と下部とに配設されて上記通
路を所定圧力以上で開放する弁体16A,16Bとを備
えており、伸行程時と圧行程時とに、ピストン9の上下
動に連れて作動液を上部液室10と下部液室11との間
に置換流通することによって減衰力を発生するように構
成されている。
また、ピストンロッド13の下端部には、上部液室10
と下部液室11とを前記減衰力発生機構14をバイパス
して連通するバイパス通路17が設けられている。この
バイパス通路17内には、調整子18が回動自在に嵌装
されている。この調整子18は、ピストンロッド13の
軸部に貫装したコントロールロッド19下端に固定され
ており、該コントロールロッド19の上端に取付けられ
た図外のアクチュエータによって駆動され、この調整子
18に設けた径の異なる複数個のオリフィス20を切換
えることによって、前記バイパス通路17を流通する作
動液のバイパス量を調整するようになっている。
前記ベースプレート6には、固定絞り21とチェックバ
ルブ22とを備えている。この固定絞り21は、圧行程
時に下部液室11の作動液を、ベースプレート6の下面
中央部に設けた凹部23と、ベースプレート6の下面周
縁部に周方向へ隔間配置して形成した複数の通路24と
を経由して、リザーバ室8の作動液部8aに流出させる
ようになっている。前記チェックバルブ22は、圧行程
時には閉弁作動し、伸行程時にはリザーバ室8の作動液
を、ピストン9の上動に伴なって容積の大きくなる下部
液室11に前記通路24と凹部23とを介して供給する
ようになっている。
一方、上部液室10とリザーバ室8の作動液部8aとを
連絡する通路25は、ベアリング7のインナシリンダ4
接合部に形成した通路26と、この通路26に連らなり
インナシリンダ4とアウタシリンダ5との間に画成した
環状路27と、この環状路27とリザーバ室8の作動液
部8aとに連らなりベースプレート6内に形成した短尺
な通路部28とで構成されている。
そして、前記通路部28は、通路25のリザーバ室8の
液面Aよりも最も下方に形成されており、また、この通
路部28に、ピストンロッド13の伸行程時に上部液室
10からリザーバ室8の作動液部8aへの作動液の流出
を阻止し、かつ圧行程時にリザーバ室8の作動液部8a
から上部液室10への作動液の流れを許容するチェック
バルブ29が配設されている。
一方、外筒1とベアリング7とピストンロッド13との
間には、シール部材30が介装されている。このシール
部材30とベアリング7とピストンロッド13とによっ
て、ロッドシール室31が画成されている。このロッド
シール室31は、ベアリング7に形成した通路32によ
って、リザーバ室8の気体部8bに連通されている。こ
の通路32には、リザーバ室8の気体の洩れを防止する
とともにロッドシール室31に流入した気体と作動液と
のリザーバ室8への戻りを許容するチェックシール33
が設けられている。
以上の実施例構造によれば、ピストンロッド13の伸行
程時には、ピストン9の上動に伴って、リザーバ室8の
作動液部8aの作動液が、凹部23からチェックバルブ
22と固定絞り21とを通って下部液室11に流入す
る。これと並行して、通路部28に設けられたチェック
バルブ29が閉じているので、上部液室10内の作動液
が、減衰力発生機構14の固定絞り15と弁体16Bと
調整子18のオリフィス20とバイパス通路17とを通
って下部液室11に流入し、この流量により上部液室1
0と下部液室11との圧力差を生じ、この上部液室10
と下部液室11との圧力差により伸行程時の減衰力が発
生する。
一方、ピストンロッド13の圧行程時には、ピストン9
の下動に伴って、下部液室11内の作動液が、減衰力発
生機構14の固定絞り15と弁体16Aと調整子18の
オリフィス20とバイパス通路17とを通って上部液室
10に流入し、環状の上部液室10の容積が大きくなる
ほとんどが補償され、この流量により上部液室10と下
部液室11との圧力差を生じ、この上部液室10と下部
液室11との圧力差により圧行程時の減衰力が発生す
る。
これと並行して、下部液室11内の作動液が、ベースプ
レート6に設けられた固定絞り21を通って凹部23に
流入する。しかし、チェックバルブ29が、リザーバ室
8の作動液部8aの液面Aよりも十分下方に配設されて
いるので、凹部23内の作動液は、作動液が流路の短い
通路部28を通ってチェックバルブ29から通路25を
通って上部液室10に導かれる。即ち、作動液は、低圧
力で開作動するチェックバルブ29と短い通路部28と
を通過するため、流通抵抗による圧力損失がほとんど無
い程度に極めて小さくなる。このため、作動液を、上部
液室10内に補償遅れを生じることなく速やかに導入さ
せることができる。この結果、凹部23に高い圧力が不
要となる。したがって、減衰力発生機構14と調整子1
8のオリフィス20とによる流量調整により、圧行程時
の減衰力をソフトに設定することが容易になる。
また、チェックバルブ29が低圧力で開くことにより、
圧行程開始と同時に、作動液がチェックバルブ29と通
路25とを通って上部液室10に導入されるので、上部
液室10が負圧になることはなく、圧行程時の減衰力の
波形特性が良くなる。
また、チェックバルブ29が、作動液部8aの液面Aよ
りも十分下方に配置されているため、車両の悪路走行時
やコーナーリングを急旋回走行した場合において、リザ
ーバ室8内の作動液が上方へ飛び跳ねたり大きく傾いて
液面が大きく変動しても、チェックバルブ29から上部
液室10への圧縮気体の吸い込みが全く発生しない。し
たがって、常時安定した減衰力特性が得られる。
さらに、下部液室11から凹部23に流入した作動液の
ピストンロッド13の進入分は、リザーバ室8の気体部
8bの圧力を少し高くするが、チェックシール33によ
り、リザーバ室8の気体部8bからロッドシール室31
への気体の洩れが阻止されているので、リザーバ室8の
気体部8b内で気体が圧縮されるだけで、ロッドシール
室31に流入することはない。したがって、この気体の
洩れ防止と前記上部液室10の負圧防止とにより、気体
がロッドシール室31からピストンロッド13とベアリ
ング7との接触面間を通って上部液室10に混入するこ
とは防止される。よって、従来のような圧行程時の上部
液室10への混入気体による伸行程時の減衰力の波形特
性の悪化が解消できる。
しかも、この実施例によれば、液圧緩衝器を組み付けた
車両が長時間駐車している場合でも、チェックシール3
3によってリザーバ室8内の気体がピストンロッド13
とベアリング7の軸受孔12との接触面間を通って上部
液室10の上部に混入することはない。
尚、本考案は、前記実施例に限定されるものではなく、
例えば第2図に示すように、通路部28Aをベースプレ
ート6の通路24の中間部へ交差するように形成し、こ
の通路部28Aに弁体34をセットスプリング35で覆
蓋させることによって、バルブ29Aを構成したり、ま
た、チェックシール33Aを、断面略U字形を有する環
状に形成し、その内周縁部をアウタシリンダ5とベアリ
ング7との間に装着しても、前述と同様の効果がある。
考案の効果 以上の説明で明らかなように、本考案によれば、減衰力
発生機構によって減衰力を効果的に発生させることが可
能になることは勿論のこと、とりわけ、チェックバルブ
を、リザーバ室の作動液部内の液面よりも最も下方に位
置する通路部に設けたため、圧行程時において作動液が
前記作動液部から流路の短い前記通路部を通ってチェッ
クバルブに導かれることになる。したがって、流動抵抗
による圧力損失が小さくなり、この結果、下部液室の圧
力を高くする必要がなくなるので、圧行程時の減衰力を
ソフトに設定することが容易になる。
しかも、前記チェックバルブをベースプレートの通路
部、つまり作動液室の液面よりも十分に下方の位置に設
けたことにより、車両の悪路走行時やコーナリングを急
旋回走行した場合などにおいて、リザーバ室内の作動液
が上方へ飛び跳ねたり大きく傾いて、液面が大きく変動
しても、チェックバルブから上部液室へのエアーの吸い
込みが全く発生しない。したがって、常時安定した減衰
力特性が得られる。
また、リザーバ室の気体部とロッドシール室とを連絡す
る通路に、チェックシールが設けられているので、圧行
程時や長時間駐車時において、リザーバ室からロッドシ
ール室への気体の流入が阻止される。この結果、前記チ
ェックバルブの作用と相俟って上部液室への気体の流入
を更に確実に防止することが可能になり、ピストンロッ
ドの圧行程時における減衰力の波形特性を極めて良好に
することができる。
更に、リザーバ室の作動液部と上部液室とを連絡する通
路の上部からバルブが省略されているので、廉価で、し
かも組立も容易となるなどの実用上大なる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す縦断面図、第2図は
この考案の異なる例を示す縦断面図、第3図は従来の液
圧緩衝器を示す断面図である。 1…外筒、3…シリンダ、4…インナシリンダ、5…ア
ウタシリンダ、6…ベースプレート、7…ベアリング、
8…リザーバ室、8a…作動液部、8b…気体部、9…
ピストン、10…上部液室、11…下部液室、14…減
衰力発生機構、25…通路、28…通路部、29,29
A…チェックバルブ、32…通路、33,33A…チェ
ックシール、A…液面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外筒と該外筒の内側に設けられたアウタシ
    リンダとの間に、気体と作動液とが充填されたリザーバ
    室を画成すると共に、前記アウタシリンダの内側に設け
    られたインナシリンダ内に、ピストンロッドに固定され
    たピストンによって作動液が充填された上部液室と下部
    液室とを画成し、前記リザーバ室と前記上部液室との上
    部を封止しかつ前記ピストンロッドが貫通しているベア
    リングの上部に、ロッドシール室を画成し、かつ前記ベ
    アリングの下部に形成された通路を介して前記両シリン
    ダ間の通路と上部液室とを連通すると共に、前記ピスト
    ンに伸行程時と圧行程後とに作動液を上部液室と下部液
    室とに置換流通させる減衰力発生機構を設けてなる液圧
    緩衝器において、 前記ベアリングの内部に、リザーバ室の気体部とロッド
    シール室とを連絡する通路を形成すると共に、該通路
    に、リザーバ室の気体部からロッドシール室への気体の
    流入を阻止しかつロッドシール室からリザーバ室への気
    体と作動液との流入を許容するチェックシールを設ける
    一方、前記両シリンダ間の通路の下端部を封止するベー
    スプレートに、前記両シリンダ間の通路と前記リザーバ
    室の作動液部の下端部とを連絡する短尺な通路部を形成
    すると共に、該通路部に、伸行程時に上部液室からリザ
    ーバ室の作動液部への作動液の流出を阻止しかつ圧行程
    時に上部液室への作動液の流入を許容するチェックバル
    ブを配設したことを特徴とする液圧緩衝器。
JP1986128446U 1986-08-22 1986-08-22 液圧緩衝器 Expired - Lifetime JPH06668Y2 (ja)

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