JPH0666781A - 金属成分分析装置 - Google Patents

金属成分分析装置

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JPH0666781A
JPH0666781A JP22182792A JP22182792A JPH0666781A JP H0666781 A JPH0666781 A JP H0666781A JP 22182792 A JP22182792 A JP 22182792A JP 22182792 A JP22182792 A JP 22182792A JP H0666781 A JPH0666781 A JP H0666781A
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JP
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ozone gas
liquid
sample liquid
iron ions
ions
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JP22182792A
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Tatsuya Funabashi
達也 船橋
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Tokico Ltd
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Tokico Ltd
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  • Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属成分の一つである鉄の濃度を正確に測定
することが可能な金属成分分析装置の提供を目的とす
る。 【構成】 オゾンガス供給手段60のオゾンガス溶存器
62内において、オゾンガスにより鉄イオンの全てを3
価とすることができるものであり、これにより鉄イオン
の分析時間を、鉄イオンを全て2価とした従来の場合と
比較して10分程短縮することができ、鉄イオンを効率
良く分析できる。また、従来のように、液体の薬品によ
り酸化還元を行っているものではないので、結果とし
て、試料液中に外部からの不純物が混入することが防止
され、分析手段101での濃度測定を正確に行なえる効
果が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、イオン交換分離法を
用いて、特に、超純水中の微量な金属成分を効率良く分
析できるようにした金属成分分析装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種の金属成分分析装置としては、特
願平3−179979号に示すものが提案されている。
図4を参照して金属成分分析装置の概略構成をその動作
とともに説明する。符号1で示す自動流路切換弁には、
試料液を排出する装置(図示略)から排出された試料液
が送り込まれる6つの試料液流入路1A〜1Fが接続さ
れ、この試料液流入路1A〜1Fの一つは試料液供給路
30(30a)に選択的に接続される。試料液供給路3
0aに流入した試料液は、送液ポンプ2によって供給路
30bを通じて反応器3に送られる。反応器3の上流側
には、塩酸等の反応液が貯留された反応液貯留部15と
送液ポンプ16とを備えた反応液供給ライン37が接続
されており、試料液中の金属をイオン化するための反応
液が試料液に添加される。そして、この反応液が添加さ
れた試料液は反応器3中にて混合された後、所定温度に
加熱され、その結果、試料液中の金属がイオン化され
る。
【0003】この反応器3を通過した試料液は三方自動
切換弁5に達する。三方自動切換弁5は、試料液供給路
30を流れる試料液の一部をライン13を通じて排水路
34に導くものである。すなわち、前記自動流路切換弁
1が切り換えられて別の試料液が供給された場合に、ま
ず、ライン13側に流路を切り換えて、自動流路切換弁
1と三方自動切換弁5との間に残留していた先の試料液
を完全に洗い流す。そして、この後に流路を切り換えて
試料液を試料液供給路30(の加圧ポンプ6側)に向け
て流す。なお、前記自動流路切換弁1による試料液流入
路1A〜1Fの選択、及び三方自動切換弁5の切換は制
御部Cから出力される信号に基づき行われるようになっ
ている。
【0004】三方自動切換弁5を通過した試料液は加圧
ポンプ6により加圧される。なお、この加圧ポンプ6に
よって試料液が所定圧以上に加圧された場合には、圧力
センサ6Aから、制御部Cに対して加圧ポンプ6の動作
を停止させるための検出信号を出力するようになってい
る。加圧ポンプ6により加圧された試料液は、第1の四
方自動切換弁7によって第1の濃縮カラム8あるいは第
2の濃縮カラム9を経由するライン8a・8b、ライン
9a・9bにそれぞれ供給される。
【0005】この第1の四方自動切換弁7と第2の四方
自動切換弁10は、試料液供給路30から供給される試
料液を濃縮カラム8あるいは9を通過せしめたあとライ
ン35を経て排水路34に導く金属イオン濃縮工程の流
路と、溶離液供給路31から供給される貯留部18内の
溶離液を濃縮カラム9あるいは8を通過せしめたあと測
定手段32のライン33に導く金属イオン溶離工程の流
路とを、濃縮カラム8、9に対して交互に形成するもの
である。すなわち、金属イオン濃縮工程において、試料
液が濃縮カラム8あるいは9を通過すると試料液中の金
属イオンが濃縮カラム8あるいは9に吸着され、また、
金属イオン溶離工程において、濃縮カラム8あるいは9
に吸着された金属イオンが、溶離液供給路31から供給
される溶離液により濃縮カラム8、9から溶離されて測
定手段32に運ばれ、かつ、このような濃縮カラム8、
9に対して試料液中の金属イオンの吸着(金属イオン濃
縮工程)、溶離(金属イオン溶離工程)が交互に行われ
るようになっている。
【0006】なお、このような濃縮カラム8、9に対し
て異なる種類の試料液を交互に供給し、これら濃縮カラ
ム8、9に対して試料液中の金属イオンの吸着(濃
縮)、溶離(分析)を交互に行わせる四方自動切換弁
7、10の切り換えは、流量計19で測定したライン3
5を通過する試料液の流量値が設定の値になったときに
制御部Cから発信される信号によって行なわれる。
【0007】なお、この加圧ポンプ17によって溶離液
が所定圧以上に加圧された場合には、圧力センサ17A
から制御部Cに対して加圧ポンプ17の動作を停止させ
るための検出信号を出力するようになっている。また、
測定手段32に運ばれた金属イオンは、分離カラム11
で精製された後発色液供給路38からの発色液により発
色され、吸光光度計12で濃度測定される。なお、前記
発色液は符号20で示す送液ポンプにより発色液貯留部
21から発色液供給路38に供給される。
【0008】図において、符号50A・50Bで示すも
のはpH調整部である。これらpH調整部50A・50
Bのそれぞれは中空状の容器の内部にイオン交換膜を設
けた構造になっており、このイオン交換膜によって、容
器の内部には2つの空間部が形成されている。そして、
これら二つの空間部の一方側には反応液(酸性溶液)が
添加された試料液が供給され、また、他方側の空間部に
はpH調整用の中和液として、アルカリ性の中和液、例
えば0.1〜1 規定の水酸化テトラメチルアンモニウム
溶液が供給され、前記イオン交換膜を介して、試料液か
ら中和液中へ塩素イオン(反応液の塩酸中に含まれてい
たもの)が移動し、また中和液から試料液中へは水酸化
物イオンが移動する。すなわち、両者の間でイオン交換
が行なわれることになって、試料液中の水素イオン濃度
が低下し、pHが上昇して中性に近づく。なお、前記p
H調整部50A・50Bへの中和液の供給・排出は、中
和液供給路55A・55Bと中和液流出路56とを通じ
てそれぞれ行う。また、前記中和液供給路55A・55
Bには、中和液貯留部57から送液ポンプ58により中
和液を吸い上げるようにし、また、前記イオン交換され
た後の中和液は中和液流出路56を経由して排水路34
に導かれるようになっている。
【0009】また、前記pH調整部50A・50Bの下
流側には還元剤供給部が設けられている。この還元剤供
給部は、鉄の成分を3価から2価の状態に還元する還元
剤(アスコルビン酸溶液)が貯留される還元剤貯留部6
0と、前記還元剤を還元剤供給路60aを経て試料液供
給路30(30c)に添加するための送液ポンプ59と
から構成されるものである。また、前記還元剤供給路6
0aと試料液供給路30(30c)との合流部下流には
pHセンサ61が設けられており、このpHセンサ61
からの検出信号に基づき、制御部Cが前記送液ポンプ5
8による中和液の送液量が制御されるようになってい
る。
【0010】前記pH調整部60と反応器3との間の試
料液供給路30cの一部は、コイル状に形成されてお
り、このコイル状に形成されたコイル部30c′には、
試料液を冷却するための冷却ファン49が設けられてい
る。また、反応器3にも冷却ファン62が設けられ、反
応器3を周囲から全体的に冷却するようにしている。前
記三方自動切換弁5の排水路34に通じる流路30eの
途中にはチェック弁63が設けられている。このチェッ
ク弁63は、前記pH調整部50A・50Bより吐出さ
れる試料液の吐出圧力により開動作されるものであり、
これによってサイフォン現象により供給路30c〜30
e内の試料液が全てドレンに通じる排出路34に流れる
ことが防止できるようになっている。
【0011】次に、上記のように構成された金属成分分
析装置による金属イオンの成分分析結果について説明す
る。図5に、図4の吸光光度計12による金属イオンの
成分分析結果を示すと、この金属イオンの成分分析結果
は、立軸にイオン強度(任意単位)を、横軸に溶離時間
(分)をそれぞれ示すものであって、溶離時間(すなわ
ち、加圧ポンプ17による溶離液の供給速度)に応じ
て、Cu2+,Ni2+,Zn2+,Co2+,Mn2+,Fe2+
といったイオンが順次検出されるようになっている。な
お、この図2に示すグラフでは、各金属イオンの定量値
は検出線の積分値により表される。また、図4において
符号Aで示すものはパソコン、符号Bで示すものはディ
スプレイ装置、符号Dで示すものはフロッピーディスク
装置であって、これらは全て制御部Cに接続されてい
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に構成された金属成分分析装置では、試料液中に存在し
ていた2価の鉄イオンと3価の鉄イオンという2種類の
鉄イオンが不安定に共存することに関し、分析精度を向
上させるという目的から、2価の鉄イオンに全て転換し
て定量分析を行うようにしていたが、2価の鉄イオン
は、図5のグラフを参照して判るように他の金属イオン
と比較して溶離に時間がかかり、この点について鉄イオ
ンの濃度分析の能率が低下するという不具合が生じてい
た。また、本実施例では、鉄イオンを3価から2価の状
態に還元する還元剤に液体の薬品(アスコルビン酸溶
液)を使用しているため、この薬品中に不純物として含
まれている金属成分も試料液の金属成分として検出して
しまい、その結果、吸光光度計12での濃度測定が不正
確なものとなるという不具合があった。
【0013】この発明は、上記の事情に鑑みてなされた
ものであって、金属成分の一つである鉄の濃度を正確
に、かつ効率良く測定することが可能な金属成分分析装
置の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明では、金属成分を含有する試料液に該金属成分
をイオン化させるための酸性溶液を添加するイオン化手
段と、該イオン化手段によりイオン化された金属成分を
含有した試料液に、オゾンガスを供給することにより、
該イオン化された金属成分のうち2価の鉄イオンを3価
の鉄イオンに酸化するオゾンガス供給手段と、該オゾン
ガス供給手段が供給された後の試料液が供給され、該試
料液中のイオン化された金属成分の量を測定する分析手
段とを具備するようにしている。
【0015】
【作用】本発明では、イオン化手段にてイオン化された
試料液に、オゾンガス供給手段によりオゾンガスを供給
することにより、試料液中の2価の鉄イオンが3価の鉄
イオンに転換され、この後、分析手段にて鉄イオンの濃
度が測定される。すなわち、本発明では、オゾンガスに
よって、一金属成分である鉄イオンを全て3価とするこ
とが可能であるので、濃縮カラム、分離カラムを用いた
イオンの定量分析において、鉄イオンを早期に溶離させ
ることができ、従来行っていた2価の鉄イオンの分析と
比較して、鉄イオンの分析時間を短縮することが可能と
なる(図2、図5参照)。また、この発明では、オゾン
ガスにより、一金属成分である鉄イオンの全てを3価と
することができるものであり、従来のように、液体の薬
品により酸化還元を行っているものではないので、試料
液中に液体の薬品に含まれている不純物が混入すること
が未然に防止される。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図3を参照
して説明する。なお、以下の説明において、従来の技術
と構成を共通とする箇所に同一符号を付してその説明を
簡略化する。まず、図1において符号60で示すものは
オゾンガス供給手段であって、オゾンガスを供給するオ
ゾンガス生成手段61と、該オゾンガス生成手段61か
ら供給されたオゾンガスにより、試料液中の2価の鉄イ
オンを3価にするためのオゾンガス溶存器62とから構
成されている。オゾンガス生成手段61は、酸素ガスを
供給するための酸素ボンベ63と、酸素ボンベ63から
供給された酸素ガスの流量を測定するマスフローコント
ローラ64と、該マスフローコントローラ64を経由し
た酸素ガスからオゾンを生成するためのオゾン発生装置
65とから構成されたものであって、オゾン発生装置6
5で生成されたオゾンは、オゾンガス供給手段としての
オゾンガス溶存器62に案内されるようになっている。
【0017】なお、これら酸素ボンベ63、マスフロー
コントローラ64、オゾン発生装置65、オゾンガス溶
存器62の間は流路66A〜66Cによって接続され、
更にオゾンガス発生装置65で発生されたオゾンを導く
流路66Cの先端部は、オゾンガス溶存器62内に貯留
されている試料液の液面下にまで至っている。このオゾ
ンガス溶存器62は、流路30eを通じて供給された試
料液を一時貯留し、この一時貯留した試料液をオゾンに
よりバブリングさせ、これにより試料液に含有される2
価の鉄イオンを3価の鉄イオンとし、更に、3価の鉄イ
オン生成後の試料液は三方自動切換弁5に通じる流路3
0fから送り出されるようになっている。
【0018】なお、流路30eと流路30fとは、オゾ
ンガス溶存器62の側壁部に設けられ、かつ流路30f
の方が、流路30eよりも若干高い位置に設けられてい
る。また、オゾンガス溶存器62の上部には、該オゾン
ガス溶存器62内でオゾンから生成された酸素ガスをド
レンとして外部に排出するための流路67が接続され、
更にこの流路67を通じて送られたドレンは一定容量を
有する排気管68を通じて外部に放出されるようになっ
ている。なお、この排気管68内には活性炭が充填され
ており、この活性炭によって例えばドレン中にオゾンが
残留していた場合に、この残留オゾンを吸着させるよう
にしている。また、本実施例では、酸素の供給源として
酸素ボンベ63を使用するようにしたが、これに限定さ
れず、空気から分別するあるいは過酸化水素を分解する
といった装置により酸素を供給しても良い。また、前記
オゾンガス発生装置65は、例えば、酸素を乾燥させて
放電を行う、酸素を加熱することなどによりオゾンを生
成する方式が採用されている。
【0019】また、前記加圧ポンプ6として、従来の金
属成分分析装置では高圧型プランジャタイプを使用する
ようにしていたが、本実施例ではダイヤフラムを用いた
ポンプを使用している。これは、本実施例の金属成分分
析装置ではオゾンガス溶存器62を通過した際に、試料
液中にオゾンガスが溶存されるようになっており、これ
により、加圧ポンプ6に高圧型プランジャタイプのもの
を使用した場合に、該加圧ポンプ6が試料液を吸い込む
際の負圧により、プランジャ室内に気体が滞留して吐出
不良が発生するおそれがあるからである。従って、本実
施例では、高圧型プランジャタイプの加圧ポンプ6を使
用せず、溶存ガスの影響が出ないダイヤフラムを用いた
ポンプを採用し、更に、これに伴って濃縮カラム8,9
も低圧仕様のものを採用している。
【0020】また、前記オゾンガス溶存器62の材質と
しては、金属成分の溶出しのない石英ガラス、PEEK
(ポリエーテルエーテルケトン)などの耐薬品性の高い
材料が使用される。また、上記金属成分分析装置におい
て、オゾンガス供給手段60の上流側を「イオン化手段
100」と、また、オゾンガス供給手段60の下流側を
「分析手段101」と定義する。
【0021】そして、以上のように構成された金属成分
分析装置では、イオン化手段100にてイオン化された
試料液を、オゾンガス供給手段60内のオゾンガス溶存
器62に貯留し、このオゾンガス溶存器62にて、オゾ
ンガス生成手段61から供給されたオゾンガスにより、
試料液中の2価の鉄イオンを3価の鉄イオンに酸化させ
ることが可能となる。ここで、オゾンガスを用いたこと
による、吸光光度計12での金属イオン分析結果を確認
すると、図2に示すように、金属イオンを吸着させた濃
縮カラム8,9に溶離液を供給した場合には、この溶離
液からは、その溶離時間に応じて、Fe3+,Cu2+,N
2+,Zn2+,Co2+,Mn2+といったイオンが順次検
出され、その結果、鉄イオンについては3価の鉄イオン
Fe3+のみが検出され、2価の鉄イオンFe2+は全く検
出されなかった。
【0022】すなわち、本実施例の金属成分分析装置で
は、図2に示す金属イオンの成分分析結果から、オゾン
ガス供給手段60のオゾンガス溶存器62内において、
オゾンガスにより鉄イオンの全てを3価とすることがで
きるものであり、図2のグラフと図4のグラフとを比較
して判るように、鉄イオンの分析時間を、鉄イオンを全
て2価とした従来の場合と比較して10分程短縮するこ
とができ、鉄イオンを効率良く分析できる(なお、図2
と図5とは同じ測定条件に設定)。また、本実施例で
は、従来のように、液体の薬品により酸化還元を行って
いるものではないので、結果として、試料液中に外部か
らの不純物が混入することが防止され、分析手段101
での濃度測定を正確に行なえる効果が得られる。
【0023】なお、上記実施例では、金属成分の一つで
ある鉄イオンを全て3価とする場合についての例を挙げ
たが、これに限定されずに、オゾンガスをクロム、マン
ガンといった他の金属イオンの酸化に用いても良い。ま
た、上記実施例は、濃縮カラム8・9及び分離カラム1
1を用いて金属イオンを一定時間毎に溶離し、順次溶離
された金属イオンの吸光度を測定することにより、該金
属イオンの濃度を分析できるものであるが、これに限定
されず、図3で示すように三方電磁弁5以降を導電度計
70(分析手段)のみとし、これにより鉄の導電度を検
出し、この検出データを制御部Cで計算することにより
鉄の濃度を求めるようにしても良い。
【0024】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明では、
イオン化手段にてイオン化された試料液に、オゾンガス
供給手段によりオゾンガスを供給することにより、試料
液中の2価の鉄イオンが3価の鉄イオンに転換され、こ
の後、分析手段にて鉄イオンの濃度が測定される。すな
わち、本発明では、オゾンガスによって、一金属成分で
ある鉄イオンを全て3価とすることが可能であるので、
濃縮カラム、分離カラムを用いたイオンの定量分析にお
いて、従来行っていた2価の鉄イオンの分析と比較して
(図2、図5参照)、鉄イオンの分析時間を短縮するこ
とができ、分析効率を更に向上させることができる効果
が得られる。また、この発明では、オゾンガスにより、
一金属成分である鉄イオンの全てを3価とすることがで
きるものであり、従来のように、液体の薬品により酸化
還元を行っているものではないので、試料液中に、液体
の薬品に含まれている不純物が混入することが防止さ
れ、その結果、分析手段での濃度測定を正確に行なえる
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す金属成分分析装置の配
管図。
【図2】金属成分の成分分析の結果を示すグラフ。
【図3】本発明の実施例の他の態様を示す金属成分分析
装置の配管図。
【図4】従来の金属成分分析装置の配管図。
【図5】従来の金属成分分析装置による金属成分の成分
分析の結果を示すグラフ。
【符号の説明】
60 オゾンガス供給手段 61 オゾンガス生成手段 62 オゾンガス溶存器 70 導電度計(分析手段) 100 イオン化手段 101 分析手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属成分を含有する試料液に該金属成分
    をイオン化させるための酸性溶液を添加するイオン化手
    段と、 該イオン化手段によりイオン化された金属成分を含有し
    た試料液に、オゾンガスを供給することにより、該イオ
    ン化された金属成分のうち2価の鉄イオンを3価の鉄イ
    オンに酸化するオゾンガス供給手段と、 該オゾンガス供給手段が供給された後の試料液が供給さ
    れ、該試料液中のイオン化された金属成分の量を測定す
    る分析手段と、 からなる金属成分分析装置。
JP22182792A 1992-08-20 1992-08-20 金属成分分析装置 Withdrawn JPH0666781A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117129583A (zh) * 2022-09-05 2023-11-28 中国科学院大气物理研究所 一种含浓缩装置的低浓度有机胺自动检测方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117129583A (zh) * 2022-09-05 2023-11-28 中国科学院大气物理研究所 一种含浓缩装置的低浓度有机胺自动检测方法

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