JPH0666460A - 冷凍機用部品 - Google Patents

冷凍機用部品

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Publication number
JPH0666460A
JPH0666460A JP4219247A JP21924792A JPH0666460A JP H0666460 A JPH0666460 A JP H0666460A JP 4219247 A JP4219247 A JP 4219247A JP 21924792 A JP21924792 A JP 21924792A JP H0666460 A JPH0666460 A JP H0666460A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
pbn
naphthalene
freezer
polyester
Prior art date
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Pending
Application number
JP4219247A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Hatayama
敏雄 畑山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP4219247A priority Critical patent/JPH0666460A/ja
Publication of JPH0666460A publication Critical patent/JPH0666460A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機械的強度、耐薬品性、耐溶剤抽出性に優れ
た冷凍機用の部品の開発。 【構成】 冷媒および/または冷凍機用潤滑油が接触す
る部分にポリブチレンナフタレンジカルボキシレート
(PBN)を用いてなる冷凍機用部品。PBNは2,6
―異性体のものが適し、固相重合を経たものが好まし
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリブチレンナフタレン
ジカルボキシレート(以下PBNと略す)を用いた冷媒
および/または冷凍機用潤滑油が接触する部分に使用さ
れる冷凍機用部品に関するものであり、機械的強度、寸
法精度、耐薬品性、耐溶剤抽出性、などに優れた冷凍機
用部品に係わる。
【0002】
【従来の技術】冷凍機は、食品、飲料、製薬、製氷、水
産業などの各産業をはじめ、建築物の冷房から家庭用冷
蔵庫に至るまで広く使用されているが、近年装置の小型
化、軽量化あるいは部品の製造工程の簡略化などに伴
い、部品に使用される素材は金属から熱可塑性プラスチ
ックへの代替が検討される例が増えている。これは熱可
塑性プラスチックが金属に比べ軽量である上、複雑な形
状の部品を少ない工程で短時間に製造でき、さらに機械
的強度や寸法精度は実用的に使用可能な水準にあるから
である。
【0003】しかし、冷凍機内部に部品を使用する場合
はフッ素冷媒や冷凍機用潤滑油などと接触するため、使
用されるプラスチックには上記の特性を加えてこれらの
溶剤に対する耐強度保持性、耐溶解性あるいは耐膨潤
性、さらには低分子量化合物やオリゴマーの耐抽出性な
どの特性が要求される。
【0004】ところが現在世の中にあるポリプロピレン
やABSなどの汎用プラスチックやポリカーボネートや
ポリアミドなどのエンジニアリングプラスチックではこ
れら全てを満足するものはない。なぜならば、これらの
特性はポリマーの種類すなわち一次構造によるため、添
加剤の使用やポリマーブレンドなどの手法で改良しよう
と試みても根本的な解決にはなり得ないからである。
【0005】そこで本発明者は、機械的強度、寸法精
度、耐薬品性、耐溶剤抽出性に優れた冷凍機用部品を得
るべくその材料に関して鋭意検討した結果本発明に至っ
た。
【0006】
【問題点を解決するための手段】本発明は、冷凍および
/または冷凍機用潤滑油が接触する部分にPBNを用い
た冷凍機用部品である。
【0007】本発明に於て、PBNとはナフタレンジカ
ルボン酸、好ましくはナフタレン―2,6―ジカルボン
酸を主たる酸成分とし、1,4―ブタンジオールを主た
るグリコール成分とするポリエステル、即ち繰り返し単
位の全部または大部分(通常90モル%以上、好ましく
は95モル%以上)がブチレンナフタレンジカルボキシ
レートであるポリエステルである。
【0008】また、このポリエステルには物性を損なわ
ない範囲で、次の成分の共重合が可能である。即ち、酸
成分としては、ナフタレンジカルボン酸以外の芳香族ジ
カルボン酸、例えばフタル酸、イソフタル酸、テレフタ
ル酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェニルエーテルジ
カルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、ジフェ
ニルメタンジカルボン酸、ジフェニルケトンジカルボン
酸、ジフェニルスルフィドジカルボン酸、ジフェニルス
ルフォンジカルボン酸、脂肪族ジカルボン酸、例えばコ
ハク酸、アジピン酸、セバシン酸、脂環族ジカルボン
酸、例えばシクロヘキサンジカルボン酸、テトラリンジ
カルボン酸、デカリンジカルボン酸等が例示される。
【0009】グリコール成分としてはエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、
ペンタメチレングリコール、ヘキサメチレングリコー
ル、オクタメチレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル、シクロヘキサンジメタノール、キシリレングリコー
ル、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、
ビスフェノールA、カテコール、レゾルシノール、ハイ
ドロキノン、ジヒドロキシジフェニル、ジヒドロキシジ
フェニルエーテル、ジヒドロキシジフェニルメタン、ジ
ヒドロキシジフェニルケトン、ジヒドロキシジフェニル
スルフィド、ジヒドロキシジフェニルスルフォン等が例
示される。
【0010】オキシカルボン酸成分としては、オキシ安
息香酸、ヒドロキシナフトエ酸、ヒドロキシジフェニル
カルボン酸、ω―ヒドロキシカプロン酸等が例示され
る。
【0011】また、ポリエステルが実質的に成形性能を
失わない範囲で3官能以上の化合物、例えばグリセリ
ン、トリメチルプロパン、ペンタエリスリトール、トリ
メリット酸、ピロメリット酸等を共重合して良い。
【0012】かかるポリエステルは、ナフタレンジカル
ボン酸及び/またはその機能的誘導体とブチレングリコ
ール及び/またはその機能的誘導体とを、従来公知の芳
香族ポリエステル製造法を用いて重縮合させて得られ
る。また一旦溶融重合した後にさらに固相重合すれば含
有するオリゴマーを低減できるので耐溶剤抽出性が向上
する。
【0013】このようにして得たPBNポリマーには必
要に応じて、その物性を著しく損なわない範囲で、各種
添加剤、例えば繊維状、板状、粉粒状などの各形状を有
する強化材、安定剤、着色剤、紫外線吸収剤、離型剤、
帯電防止剤、結晶化促進剤、結晶核剤、充填剤、衝撃改
良剤、難燃剤、難燃助剤等を添加することができる。た
だし、これらのうち低分子化合物を有する添加剤は耐溶
剤抽出性が低下する恐れがあるので添加量は必要最小限
が望ましい。PBNポリマーとこれらの添加剤から組成
物を調製する際には、従来の樹脂組成物の調整法として
一般に用いられる公知の設備と方法を用いることが可能
である。またPBNあるいはPBN組成物から成形品を
得る方法として射出成形法が最も望ましいが、そのほか
にも押出成形法、圧縮成形法、トランスファー成形法、
ブロー成形法などの公知の成形方法を取ることができる
ほか、これらの成形方法によって得られた成形品にさら
に切削、溶着、接着、接合、曲げ、メッキ蒸着、印刷、
塗装などの二次加工を施すことも可能である。このよう
にして得たPBNよりなる成形品を用いて本発明の冷凍
機用部品が得られる。
【0014】本発明のPBNを用いた冷凍機用部品は、
機械的強度、寸法精度、耐薬品性、耐溶剤抽出性などの
特性が優れており、冷凍機内のコネクター、モーターカ
バー、回転羽、弁などに使用できる。
【0015】次に実施例を挙げて更に本発明を説明す
る。
【0016】尚、主な特性の測定方法は以下の通りであ
る。 (1)固有粘度 35℃のオルトクロロフェノール溶液中で測定。 (2)寸法精度 溶剤処理前後の引張試験片の長さを測定。 (3)耐薬品性 溶剤処理前後の引張試験片の強度を測定。 (4)引張強度 厚さ1mmのASTM4号ダンベルを用いASTM D
―638に準拠して測定。 (5)耐溶剤抽出性 溶剤処理前後の引張試験片の重量変化より求めた。
【0017】
【実施例1】固有粘度0.85のPBNポリマーを27
0℃で射出成形し引張試験片を得た。この試験片をダイ
フロン22(ダイキン工業(株))/スニソ4GSD
(コスモ石油(株))=1/1の溶剤中で150℃×1
68Hrs処理し、上記(2)〜(5)の各試験を行っ
た。
【0018】
【実施例2】固有粘度1.04の固相重合したPBNポ
リマーを用いた以外は実施例1と同様に試験を行った。
【0019】
【比較例1】固有粘度0.92の固相重合したPBTポ
リマーを用いた以外は実施例1と同様に試験を行った。
【0020】
【表1】
【0021】表1よりPBNを用いた冷凍機用部品は、
機械的強度、寸法精度、耐薬品性、耐溶剤抽出性などの
特性が優れていることがわかる。さらに固相重合したP
BNでは耐溶剤抽出性が高いことが分かる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒および/または冷凍機用潤滑油が接
    触する部分にポリブチレンナフタレンジカルボキシレー
    トを用いた冷凍機用部品。
  2. 【請求項2】 ポリブチレンナフタレンジカルボキシレ
    ートがポリブチレン―2,6―ナフタレンジカルボキシ
    レートである請求項1記載の冷凍機用部品。
  3. 【請求項3】 固相重合したポリブチレンナフタレンジ
    カルボキシレートを用いた請求項1または2記載の冷凍
    機用部品。
JP4219247A 1992-08-18 1992-08-18 冷凍機用部品 Pending JPH0666460A (ja)

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JP4219247A JPH0666460A (ja) 1992-08-18 1992-08-18 冷凍機用部品

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