JPH0666192A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置

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JPH0666192A
JPH0666192A JP21515392A JP21515392A JPH0666192A JP H0666192 A JPH0666192 A JP H0666192A JP 21515392 A JP21515392 A JP 21515392A JP 21515392 A JP21515392 A JP 21515392A JP H0666192 A JPH0666192 A JP H0666192A
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air flow
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intake
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Abstract

(57)【要約】 【目的】アシストエアと2次空気とを共通のポンプによ
り供給する内燃機関の制御装置において、2次空気供給
分に相当する空気流量の学習を行うことにより、燃料供
給量等の機関制御量の設定精度を向上させる。 【構成】エアフローメータ2の下流側の空気取入口29か
ら吸入した2次空気を、導入管24、ポンプ26及び2次空
気導入管42を介してメイン触媒6に供給し、アシストエ
アを導入管24、エアポンプ26及びアシストエア配管32を
介して燃料噴射弁3に供給する。このときの吸入空気流
量の比を補正係数として求め、2次空気供給中のエアフ
ローメータの検出値QAFM を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の制御装置に
関し、詳しくは、アシストエアと2次空気とを共通のポ
ンプにより供給する内燃機関の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、機関への燃料供給量を電子制
御する制御装置において、機関の吸入空気量に関与する
吸入空気の状態量である吸入空気流量をエアフローメー
タで検出し、この吸入空気流量と機関回転速度とに基づ
いて燃料供給量を可変設定するように構成されたものが
知られている(特開昭60−153446号公報等参
照)。
【0003】そして、内燃機関においては、前記可変設
定された燃料供給量に見合った噴射期間の間、燃料噴射
弁が開弁して燃料が噴射供給されるが、燃料と空気との
混合性向上を図り良好な燃焼状態を確保するために、所
定の運転状態において、燃料噴射弁からの燃料噴射に向
けてアシストエアを該内燃機関に供給しているものがあ
る。
【0004】また、例えばアイドル時の安定性を高める
ため空燃比をリッチ側にクランプする時に、排気中のC
O,HC成分が増加するのに対処して、機関排気通路に
備えられた排気浄化触媒の上流側に排気2次空気を導入
し、該排気浄化触媒によるCO,HCの浄化性能を促進
するようにしたものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、アシストエア
を該内燃機関に供給し、また排気2次空気も導入する内
燃機関にあっては各々空気を供給するためのポンプが必
要となるが、前記アシストエア導入のためのポンプと前
記排気2次空気導入のためのポンプとを別々に設けると
ポンプの設置スペースが必要になると共に、機関による
駆動系等も2系統必要となるため、設置コストが大きく
なってしまう。
【0006】また、単にアシストエアを供給するための
ポンプと、排気2次空気を導入するためのポンプとを共
用する構成としたものでは、以下に述べる問題がある。
即ち、内燃機関では、エアクリーナで浄化された空気が
吸気ダクトや吸気マニホールドを介して機関に供給さ
れ、その吸入空気流量は吸気絞り弁(スロットル弁)で
制御されるようになっているが、上記のように燃料供給
量を吸入空気流量に基づいて電子制御するシステムにお
いては、エアフローメータで検出した吸入空気流量に基
づいて燃料噴射量等を決定している。ここで、アシスト
エアは、前記エアフローメータの下流側から、吸気マニ
ホールドをバイパスして直接機関に吸入される吸入空気
量であるので、前記吸入空気流量に基づいて燃料噴射量
等を決定する際の誤差には成りえない。
【0007】しかしながら、同様前記エアフローメータ
の下流側から、機関排気通路に備えられた排気浄化触媒
の上流側に排気2次空気を導入すると、エアフローメー
タを通過した空気の一部が燃焼に供されることがなく、
機関をバイパスして機関排気通路に導入されることとな
るので、実際の燃焼においては、吸入空気流量が少なく
なってしまう。
【0008】さらに、電子制御燃料供給装置において、
排気中の酸素濃度を介して機関吸入混合気の空燃比を検
出し、検出された空燃比を目標空燃比に近づけるように
基本燃料供給量をフィードバック補正する空燃比フィー
ドバック補正機能を有したものにあっては、かかる空燃
比フィードバック補正による補正量が初期状態で微小と
なるようにマッチングしたにもかかわらず、その後、空
燃比フィードバック補正による補正量が大きくなってい
ってしまう惧れがある。
【0009】また、排気浄化触媒は理論空燃比において
良好な転換効率を示すが、排気浄化触媒の上流側の排気
通路に2次空気が供給されることにより、空燃比は理論
空燃比よりリーンとなり、急激にNOX 転換効率が低下
してしまう惧れもある。本発明は、このような従来の問
題点に着目してなされたもので、吸入空気流量検出手段
により検出された吸入空気流量に基づいて少なくとも燃
料供給量を含む機関制御量を設定すると共に、アシスト
エアと2次空気とを共通のポンプにより供給する内燃機
関の制御装置において、2次空気供給分に相当する空気
流量の学習を行うことにより、燃料供給量等の機関制御
量の設定精度を向上させると共に、空燃比を理論空燃比
として、排気浄化触媒の転換効率の良化を可能とする内
燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため、本発明では、
図1に示すように、機関への吸入空気流量を検出する吸
入空気流量検出手段と、吸入空気流量検出手段により検
出された吸入空気流量に基づいて少なくとも燃料供給量
を含む機関制御量を設定する機関制御量設定手段と、燃
料噴射弁からの燃料噴霧に向けて所定の運転条件でアシ
ストエアを供給するアシストエア供給手段と、排気浄化
触媒の上流側の排気通路に所定の運転条件で2次空気を
供給する2次空気供給手段と、を含んで構成される内燃
機関において、共通のポンプにより前記アシストエア供
給手段と2次空気供給手段とに空気を供給し、該ポンプ
は前記吸入空気流量検出手段の下流側から空気を取り入
れると共に、機関運転条件毎に2次空気供給手段の作
動,非作動に係る吸入空気流量検出手段の検出値の変化
に基づいて該2次空気供給分に相当する空気流量の補正
係数を、更新学習しつつ設定する2次空気供給分補正係
数学習手段と、2次空気供給分補正係数学習手段により
更新学習しつつ設定された同一運転条件における補正係
数に基づいて吸入空気流量検出手段で検出された吸入空
気流量を補正し、該補正結果に基づいて機関制御量の設
定を行わせる吸入空気流量補正手段と、を含んで構成し
た。
【0011】
【作用】以上の構成によれば、吸入空気流量検出手段の
下流側から取り入れられた空気が、ポンプにより、アシ
ストエア供給手段と2次空気供給手段とに供給される。
ここで、2次空気供給分補正係数学習手段が、機関運転
条件毎に、2次空気供給手段の作動,非作動に係る吸入
空気流量検出手段の検出値の変化に基づいて該2次空気
供給分に相当する空気流量の補正係数を更新学習しつつ
設定し、さらに、吸入空気流量補正手段により、同一運
転条件における該補正係数により、吸入空気流量検出手
段で検出された吸入空気流量を補正し、該補正結果に基
づいて機関制御量が設定されるので、誤差の無い機関制
御量が設定されることとなる。
【0012】また、アシストエア供給に係るポンプと、
2次空気供給に係るポンプとを別々に設ける必要が無
く、設置コストの低減及び設置スペースの確保が図れる
こととなる。
【0013】
【実施例】以下に本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。本発明の第1実施例のシステム構成を示す図2にお
いて、エンジン1には、図示しないエアクリーナ,吸気
ダクト21,スロットルチャンバ22及び吸気マニホールド
27を介して空気が吸入される。スロットルチャンバ22に
は、図示しないアクセルペダルと連動してスロットルチ
ャンバ22の開口面積を可変制御するスロットル弁28が設
けられていて、吸入空気流量Qを制御する。
【0014】前記スロットル弁28には、その開度TVO
を検出するポテンショメータ式のスロットルセンサ83が
付設されている。スロットル弁28上流の吸気ダクト21に
は、エンジン1の吸入空気流量Qを検出する吸入空気流
量検出手段としてのエアフローメータ2が設けられてい
て、吸入空気流量Qに応じた電圧信号を出力する。
【0015】また、スロットル弁28下流の吸気マニホー
ルド27の各ブランチ部には、各気筒毎に電磁式の燃料噴
射弁3が設けられている。燃料噴射弁3は、後述するマ
イクロコンピュータを内蔵したコントロールユニット8
から機関回転に同期したタイミングで出力される駆動パ
ルス信号によって開弁駆動され、図示しない燃料ポンプ
から圧送されプレッシャレギュレータにより所定の圧力
に制御されて燃料パイプ31に供給される燃料を、吸気マ
ニホールド内27内に噴射供給する。
【0016】またエンジン1は、エキゾーストマニホー
ルド60,排気通路61,62を介して排気が排出され、排気
通路61と62との間には、排気浄化用のメイン触媒6が配
設される。さらに、本第1実施例では、排気通路61に2
次空気導入管42が接続されている。当該2次空気導入管
42は、エアポンプ26を介して下流側エア導入管24と連通
しており、前記エアフローメータ2の下流側のスロット
ルチャンバ22に開口した空気取入口29から吸入した空気
を2次空気として排気通路61に供給している。
【0017】さらに、2次空気導入管42はエアポンプ26
の下流側において、燃料噴射弁3にアシストエアを供給
するアシストエア配管32を分岐している。また、アシス
トエア配管32及び2次空気導入管42には、各々の配管通
路の連通を開閉する切換バルブ33及び41が介装されてい
る。さらに本第1実施例においては、エアポンプ26はポ
ンプ能力を強,弱の2段階に切換可能になっている。
【0018】即ち下流側エア導入管24、アシストエア配
管32、切換バルブ33及びエアポンプ26等によりアシスト
エア供給手段が構成され、また下流側エア導入管24、2
次空気導入管42、切換バルブ42及びエアポンプ26等によ
り2次空気供給手段が構成される。コントロールユニッ
ト8には、水温センサ81によって検出されるエンジン1
の冷却ジャケット内の冷却水温度Tw、またクランク角
センサ82からエンジン回転に同期して出力されるクラン
ク単位角度信号POSを一定時間カウントして、または
所定クランク角位置毎に出力されるクランク基準角度信
号REFの周期を計測して求められる機関回転数N信号
が入力される。さらに、メイン触媒6には該メイン触媒
6の温度を検出する温度センサ67が装着されておりメイ
ン触媒6の温度Tcがコントロールユニット8に入力さ
れる。
【0019】次にコントロールユニット8により行われ
る2次空気供給分補正係数学習及び吸入空気流量補正制
御について、図3,図4及び図6に示すフローチャー
ト、また図5のタイムチャートに基づいて説明する。本
第1実施例において、機関制御量設定手段,2次空気供
給分補正係数学習手段,吸入空気流量補正手段としての
機能は、以下のフローチャートに示すようにソフトウェ
ア的備えられている。
【0020】まず、コントロールユニット8により行わ
れる2次空気供給分補正係数学習制御について、図3,
図4のフローチャートに示す2次空気供給分補正係数学
習ルーチン及び図5のタイムチャートに従って説明す
る。図3,図4のフローチャートにおいて、まず、P1
では、水温センサ81によって冷却水温度Twを検出す
る。
【0021】P2では、前記P1で検出された冷却水温
度Twと所定温度TL (例えば60℃)とを比較し、冷却
水温度Twが所定温度以下の冷機状態では、P3以下へ
進む。尚、前記冷却水温度Twは、触媒6の活性状態を
示すパラメータであり、前記P2では冷却水温度Twと
所定温度TL とを比較することで、触媒6が所定の転換
効率を示す活性状態であるか否かを判別している。
【0022】P3では、冷機状態において触媒6の上流
側で排気を再燃焼させて、メイン触媒6を温めるため、
また冷機状態におけるリッチ状態の排気に対して酸素を
供給するために2次空気を供給する。即ち、エアポンプ
26を弱の状態で作動させ、切換バルブ41を開とすること
により、エアフローメータ2の下流側の空気取入口29か
ら吸入した2次空気を、下流側エア導入管24、エアポン
プ26、切換バルブ42、及び2次空気導入管42を介してメ
イン触媒6に供給する。
【0023】P4では、温度センサ67によりメイン触媒
6の温度Tcを検出する。P5では、前記P4で検出さ
れたメイン触媒6の温度Tcと該触媒6の耐熱温度T2
とを比較し、該温度Tcが耐熱温度T2 以上の所定の高
温状態では、P6へ進む。P6では、メイン触媒6を冷
却するため2次空気を供給する。
【0024】即ち、エアポンプ26を強の状態で作動さ
せ、切換バルブ41を開とすることにより、エアフローメ
ータ2の下流側の空気取入口29から吸入した2次空気
を、下流側エア導入管24、エアポンプ26、切換バルブ4
2、及び2次空気導入管42を介してメイン触媒6に供給
する。P7では、エンジン1が冷機状態であるので、燃
料噴射弁3からの燃料噴射により形成される液膜が気化
を促進して、空燃比の均一化,排気汚染物質の排出量の
抑制,耐ノック性の向上を図るためにアシストエアを供
給する。
【0025】即ち、エアポンプ26を強の状態で作動さ
せ、切換バルブ33を開とすることにより、エアフローメ
ータ2の下流側の空気取入口29から吸入したアシストエ
アを、下流側エア導入管24、エアポンプ26、切換バルブ
33、及びアシストエア配管32を介して燃料噴射弁3に供
給する。P8では、メイン触媒6の温度Tcが該触媒6
の耐熱温度T2 より充分に低い所定の温度T3 (T3
2 )より低くなったか否か、即ち2次空気の供給によ
りメイン触媒6が冷却されたか否かを判断し、該温度T
cが所定の温度T3 より低い状態では、P9へ進む。
【0026】P9では、エアフローメータ2からの信号
に基づいて、検出した吸入空気流量Qの変動ΔQが所定
量Q0 より小さいか否かを判断することにより、エンジ
ン1が定常状態であるか否かを判断し、定常状態である
と判断された場合は、P10に進む。P10では、エアフロ
ーメータ2の下流側の空気取入口29から吸入した空気
を、2次空気及びアシストエアとして供給している状態
における、エアフローメータにより検出される吸入空気
流量Q1 を読込む。
【0027】P11では、2次空気の供給を停止する。即
ち、エアポンプ26を弱の状態に切換え、切換バルブ41を
閉とすることにより、エアフローメータ2の下流側の空
気取入口29から吸入した2次空気のメイン触媒6への供
給を停止する。尚、切換バルブ33は開のままであり、エ
アフローメータ2の下流側の空気取入口29から吸入した
アシストエアは燃料噴射弁3に供給されている。
【0028】P12では、エアフローメータ2の下流側の
空気取入口29から吸入した空気を、アシストエアのみに
供給している状態における、エアフローメータ2により
検出される吸入空気流量Q2 を読込む。P13では、前記
P10で読込んだ吸入空気流量Q1 と前記P12で読込んだ
吸入空気流量Q2 との比H(=Q1 /Q2 )を補正係数
として求める。
【0029】ここで補正係数Hは、排気2次空気の供給
を行っている時の吸入空気流量Q1が排気2次空気の供
給を停止した時の吸入空気流量Q2 に対してどれほど増
加しているかの割合を示す係数である。P14では、クラ
ンク角センサ82からの検出信号に基づいて機関回転数N
を検出する。
【0030】そして、P15では、前記スロットルセンサ
83によりスロットル弁28の開度TVOを検出する。P16
では、例えば前記スロットル弁開度TVOで代表される
機関負荷と機関回転数Nとにより決定される領域毎に補
正係数の旧データHm を前記補正係数Hに書き換える。
【0031】即ち、エアポンプ26、切換バルブ33,41等
の劣化により、機関運転条件毎の前記補正係数がどのよ
うに代わるかを学習し、常に最適な値となるようにして
いる。尚、機関負荷の代表としてスロットル弁28の開度
TVOを用いたが、前記P10で読込んだ吸入空気流量Q
1 を用いてもよい。P17では、冷却水温度Twと所定温
度TH とを比較し、冷却水温度Twが所定温度以上の暖
機状態となったか否かを判断し、Tw>TH であると判
断された場合には、燃料噴射弁3からの燃料噴射により
形成される液膜の気化も充分であるとして、アシストエ
アの供給を停止して、本ルーチンを終了する。即ち、こ
の時点で、エアポンプ26をOFF、切換バルブ33を閉に
する。
【0032】尚、P17において、Tw>TH ではないと
判断された場合には、P18に進み、燃料噴射弁3からの
燃料噴射により形成される液膜の気化が不充分であると
して、アシストエアの供給を継続する。次に、吸入空気
流量補正制御について、図6のフローチャートに従って
説明する。
【0033】前述のように、2次空気の供給の有無に係
るエアフローメータ2の検出値の変化Q1 ,Q2 に基づ
いて該2次空気供給分に相当する空気流量の補正係数H
が設定されると、この2次空気供給分補正係数Hを用い
た燃料供給量の演算が、図6のフローチャートに示すル
ーチンに従って行われる。図6のフローチャートに示す
ルーチンは、所定時間(例えば10ms)毎に実行されるも
のであり、まずP51では2次空気供給中であるか否か
を、例えば切換バルブ41の開閉信号により判断する。そ
して、2次空気供給中であるであると判断された場合は
P52に進み、前記2次空気供給分補正係数学習ルーチン
により学習された補正係数Hを、スロットル弁開度TV
Oで代表される機関負荷と機関回転数Nとにより決定さ
れる領域に従って読込む。
【0034】P53では、エアフローメータ2により検出
された検出値QAFM を前記補正係数Hにより補正して、
空燃比制御に用いられる空燃比流量Qaを次式に示すよ
うに演算する。 Qa=QAFM ×H 一方、P51で2次空気供給中ではないと判断された場合
はP54に進み、エアフローメータ2により検出された検
出値QAFM を補正することなく、そのまま空燃比制御に
用いられる空燃比流量Qaとする。
【0035】P55では、前記機関回転数N及び吸入空気
量Qaに基づいて、基本燃料噴射量Tp←K×Qa/N
を演算する。尚、前記Kは、燃料噴射弁3の特性に応じ
て決定される定数である。そして、次のP56では、P55
で演算した基本燃料噴射量Tpに対して以下の式に従い
運転状態に応じた種々の補正を施して、最終的な燃料噴
射量Tiを演算する。
【0036】Ti=Tp×COEF×α+Ts ここで、αは空燃比フィードバック補正係数、COEF
は水温センサ81によって検出される冷却水温度Twを主
として設定される各種補正係数、Tsは燃料噴射弁3の
駆動電源であるバッテリの電圧変化による有効開弁時間
(開閉弁遅れ)の変化を補正するための補正分である。
【0037】このようにして、演算された燃料噴射量T
iは、マイクロコンピュータの出力レジスタにセットさ
れ、所定の噴射開始タイミングになると、この出力レジ
スタにセットされた最新の燃料噴射量Tiに相当するパ
ルス巾の駆動パルス信号が燃料噴射弁3に出力されて、
燃料噴射弁3による間欠的な燃料の噴射供給が制御され
る。
【0038】従って、本第1実施例においては、エアポ
ンプ26により、エアフローメータ2の下流側のスロット
ルチャンバ22に開口した空気取入口29から空気を吸入
し、アシストエア配管32及び2次空気導入管42を介して
アシストエア及び排気2次空気を供給することとなり、
該エアポンプ26設置に係る設置コストの低減及び設置ス
ペースの確保が図れる。
【0039】また、本第1実施例では、エアフローメー
タ2を通過した後にエンジン1への吸入空気,アシスト
エア及び排気2次空気に分かれることとなるが、エアフ
ローメータ2により検出された吸入空気流量の検出値Q
AFM に基づいて燃料噴射量Tiを決定する際に、空燃比
制御に用いられる空燃比流量Qaを補正係数Hを用いて
演算しているので、適切な燃料噴射量Tiが演算される
こととなる。
【0040】また、前記補正係数Hを学習により常に更
新することにより、エアポンプ26、切換バルブ33,41等
の劣化による空気量の変動に対処することが可能とな
り、空燃比制御がし易い燃料噴射量Tiが演算されるこ
ととなる。さらに、空燃比フィードバック補正による補
正量も初期状態においてマッチングした状態が継続する
こととなり、空燃比フィードバック補正による補正量が
大きくなることもなく、該フィードバック制御に係る制
御時間も短くて済み、排気浄化触媒における浄化能力も
充分確保することが可能となるという効果がある。
【0041】次に本発明の第2実施例について説明す
る。図7に、第2実施例のシステム構成を示すが、前記
第1実施例と同一構成要素には同一符号を付して説明を
省略し、本第2実施例に係る構成のみについて説明す
る。またエンジン1は、エキゾーストマニホールド60,
排気通路61,62を介して排気が排出され、排気通路61と
62との間には、排気浄化用のメイン触媒6が配設される
が、本第2実施例に係る構成として、該メイン触媒6の
下流側の排気通路68は排気通路62から二股に分岐した後
再び合流する排気通路63及び64が設けられており、該排
気通路63と64との間には、未燃ガス吸着剤(以下、単に
吸着剤と称する)5が配設される。ここで、前記排気通
路62と排気通路63との分岐部には切換バルブ72が介装さ
れ、前記排気通路62と排気通路64との合流部には切換バ
ルブ73が介装される。
【0042】また、前記吸着剤5に吸着した未燃ガスを
メイン触媒6で浄化するために、以下に述べるような構
成のパージ用通路が構成される。即ち、本第2実施例で
は、前記2次空気導入管42は、エアポンプ26の下流にお
いて二股に分岐して、パージエア用配管52が設けられて
おり、該パージエア用配管52は排気通路64に合流してい
る。また、吸着剤5と排気通路61とは、パージエア用配
管65により連通されており、前記排気通路63は当該パー
ジエア用配管65に合流している。尚、前記パージエア用
配管52には、排気通路64との合流部の上流側に、切換バ
ルブ51が介装されると共に、パージエア用配管65には、
排気通路61との合流部の上流側に、切換バルブ71が介装
される。
【0043】さらに、本第2実施例では、エア導入管24
にはエアポンプ26の上流側でエア導入管23が合流し、該
合流部に切換バルブ25が設けられている。該エア導入管
23は前記エアフローメータ2の上流側の吸気ダクト21に
開口した空気取入口30から吸入した空気をパージエアと
して吸着剤5に供給している。また、本第2実施例にお
いても、エアポンプ26はポンプ能力を強,弱の2段階に
切換可能になっている。
【0044】コントロールユニット8には、水温センサ
81から冷却水温度Tw、クランク角センサ82から機関回
転数N信号、さらに温度センサ67からメイン触媒6の温
度Tcが入力される。次に本第2実施例に係り、コント
ロールユニット8により行われる制御について説明する
が、吸入空気流量補正制御については、図6のフローチ
ャートと同様であるので、その説明を省略する。
【0045】コントロールユニット8により行われる2
次空気供給分補正係数学習制御について、図8,図9に
示すフローチャート、また図10のタイムチャートに基づ
いて説明する。図8,図9のフローチャートの説明にお
いても、図3,図4のフローチャートと同一機能を奏す
るステップについては、同一P番号を付して説明を省略
する。またタイムチャートについても同様である。
【0046】P23では、冷機状態において触媒6の上流
側で排気を再燃焼させて、メイン触媒6を温めるため、
また冷機状態におけるリッチ状態の排気に対して酸素を
供給するために2次空気を供給する。即ち、切換バルブ
25をエア導入管24が連通するように切換え、エアポンプ
26を弱の状態で作動させ、切換バルブ51を閉、切換バル
ブ33を閉、切換バルブ41を開、切換バルブ71を閉とする
ことにより、エアフローメータ2の下流側の空気取入口
29から吸入した2次空気を、下流側エア導入管24、エア
ポンプ26及び2次空気導入管42を介してメイン触媒6に
供給する。
【0047】P26では、メイン触媒6を冷却するため2
次空気を供給する。即ち、切換バルブ25をエア導入管24
が連通するように切換え、エアポンプ26を強の状態で作
動させ、切換バルブ51を閉、切換バルブ33を閉、切換バ
ルブ41を開、切換バルブ71を閉とすることにより、エア
フローメータ2の下流側の空気取入口29から吸入した2
次空気を、下流側エア導入管24、エアポンプ26及び2次
空気導入管42を介してメイン触媒6に供給する。
【0048】P27では、エンジン1が冷機状態であるの
で、燃料噴射弁3からの燃料噴射により形成される液膜
が気化を促進して、空燃比の均一化,排気汚染物質の排
出量の抑制,耐ノック性の向上を図るためにアシストエ
アを供給する。即ち、前記P26の状態から、切換バルブ
33を開に変更することにより、エアフローメータ2の下
流側の空気取入口29から吸入したアシストエアを、下流
側エア導入管24、エアポンプ26及びアシストエア配管32
を介して燃料噴射弁3に供給する。
【0049】P28では、前記P1で検出された冷却水温
度Twが所定温度T1 より低くなったか否かを判断し、
該温度Twが所定の温度T1 より低い状態では、P9へ
進む。ここで、所定の温度T1 とは、エンジン1が充分
冷却されているので、該エンジン1から排出される排気
も排気温度が高くなく、2次空気を供給する必要がない
と判断される温度である。
【0050】即ち、本ルーチンにおいても、エアポンプ
26、切換バルブ33,41等の劣化により前記補正係数がど
のように代わるかを学習し、常に最適な値となるように
している。次に、コントロールユニット8により行われ
る吸着剤5の脱離制御について、図11に示すフローチャ
ート、また図10のタイムチャートに基づいて説明する。
【0051】P61では、前記P14で検出した機関回転数
N、及び前記P55で演算した基本燃料噴射量Tpを再度
読込む。P62では、機関回転数数N及び基本燃料噴射量
Tpを判断することにより、図12に示すようなマップに
基づいて、吸着材5に排気を流して吸着材5に吸着され
た未燃ガスを脱離してもよいか否かを判断する。ここ
で、基本燃料噴射量Tpはエンジン11の負荷を代表する
パラメータであり、図12において、OKは吸着材5に吸着
された未燃ガスを脱離するように制御を行う運転領域で
あり、NGは吸着材5に吸着された未燃ガスを脱離しない
ように制御を行う運転領域である。
【0052】P62で脱離するように制御を行う運転領域
であると判断された場合は、P63に進む。P63では、以
下にのべるように各バルブ等を制御して脱離制御を行
う。即ち、切換バルブ25をエア導入管23が連通するよう
に切換え、エアポンプ26を弱の状態で作動させ、切換バ
ルブ51を開、切換バルブ71を開とすると共に、切換バル
ブ72が排気通路68と排気通路62とを連通するように、ま
た切換バルブ73が排気通路62と排気通路66とを連通する
ように切換制御される。
【0053】以上のように、制御することにより、エア
フローメータ2の上流側の空気取入口30から吸入したパ
ージエアを、上流側エア導入管23、パージエア用配管5
2、吸着剤5、パージエア用配管65を介してメイン触媒
6に供給し、該吸着剤5の脱離を行う。従って、本第2
実施例においては、エアポンプ26により、エアフローメ
ータ2の下流側のスロットルチャンバ22に開口した空気
取入口29から空気を吸入し、アシストエア配管32及び2
次空気導入管42を介してアシストエア及び排気2次空気
を供給すると共に、エアフローメータ2の上流側の空気
取入口30から吸入したパージエアにより、吸着剤5の脱
離を行うことがかのうとなり、エアポンプ26を効率的に
使用することが可能となり、該エアポンプ設置に係る設
置コストの低減が図れる。
【0054】また、本第2実施例においても、では、エ
アフローメータ2を通過した後にエンジン1への吸入空
気,アシストエア及び排気2次空気に分かれることとな
り、空燃比制御に用いられる空燃比流量Qaを補正係数
Hを用いて演算しているので、適切な燃料噴射量Tiが
演算されることとなる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
機関運転条件毎に2次空気供給手段の作動,非作動に係
る吸入空気流量検出手段の検出値の変化に基づいて該2
次空気供給分に相当する空気流量の補正係数を設定する
2次空気供給分補正係数学習手段と、2次空気供給分補
正係数学習手段により設定された補正係数に基づいて吸
入空気流量検出手段で検出された吸入空気流量を補正
し、該補正結果に基づいて機関制御量の設定を行わせる
吸入空気流量補正手段と、を含んで内燃機関の制御装置
を構成し、更に、前記補正係数を学習により常に更新し
ているので、吸入空気流量検出手段により検出された吸
入空気流量の検出値に基づいて機関制御量を決定する際
に、適切な機関制御量が演算されることとなる。
【0056】また、アシストエア供給手段と2次空気供
給手段とを同一構成要素を含んで構成したので、構成要
素の低減に繋がり、設置コストの低減及び設置スペース
の確保が図れるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すブロック図
【図2】本発明の第1実施例の構成を示すシステム構成
【図3】同上第1実施例に係りコントロールユニットに
より行われる制御内容を説明するフローチャート(その
1)
【図4】同上第1実施例に係りコントロールユニットに
より行われる制御内容を説明するフローチャート(その
2)
【図5】同上第1実施例の作用を説明するタイムチャー
【図6】同上第1実施例に係りコントロールユニットに
より行われる制御内容を説明するフローチャート
【図7】本発明の第2実施例の構成を示すシステム構成
【図8】同上第2実施例に係りコントロールユニットに
より行われる制御内容を説明するフローチャート(その
1)
【図9】同上第2実施例に係りコントロールユニットに
より行われる制御内容を説明するフローチャート(その
2)
【図10】同上第2実施例の作用を説明するタイムチャー
【図11】同上第2実施例に係りコントロールユニットに
より行われる制御内容を説明するフローチャート
【図12】同上第2実施例に係る吸着材の脱離を判断する
マップ
【符号の説明】
1 エンジン 2 エアフローメータ 3 燃料噴射弁 5 未燃ガス吸着剤 6 メイン触媒 8 コントロールユニット 24 下流側エア導入管 26 エアポンプ 32 アシストエア配管 33 切換バルブ 41 切換バルブ 42 2次空気導入管 51 切換バルブ 52 パージエア用配管 61 排気通路 62 排気通路 65 パージ用配管 67 温度センサ 71 切換バルブ 81 水温センサ 82 クランク角センサ 83 スロットルセンサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機関への吸入空気流量を検出する吸入空気
    流量検出手段と、吸入空気流量検出手段により検出され
    た吸入空気流量に基づいて少なくとも燃料供給量を含む
    機関制御量を設定する機関制御量設定手段と、燃料噴射
    弁からの燃料噴霧に向けて所定の運転条件でアシストエ
    アを供給するアシストエア供給手段と、排気浄化触媒の
    上流側の排気通路に所定の運転条件で2次空気を供給す
    る2次空気供給手段と、を含んで構成される内燃機関に
    おいて、 共通のポンプにより前記アシストエア供給手段と2次空
    気供給手段とに空気を供給し、該ポンプは前記吸入空気
    流量検出手段の下流側から空気を取り入れると共に、機
    関運転条件毎に2次空気供給手段の作動,非作動に係る
    吸入空気流量検出手段の検出値の変化に基づいて該2次
    空気供給分に相当する空気流量の補正係数を、更新学習
    しつつ設定する2次空気供給分補正係数学習手段と、2
    次空気供給分補正係数学習手段により更新学習しつつ設
    定された同一運転条件における補正係数に基づいて吸入
    空気流量検出手段で検出された吸入空気流量を補正し、
    該補正結果に基づいて機関制御量の設定を行わせる吸入
    空気流量補正手段と、を含んで構成したことを特徴とす
    る内燃機関の制御装置。
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