JPH0665560A - 形態保持性に優れた保冷剤用含水ゲル組成物及び保冷剤 - Google Patents

形態保持性に優れた保冷剤用含水ゲル組成物及び保冷剤

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JPH0665560A
JPH0665560A JP3164017A JP16401791A JPH0665560A JP H0665560 A JPH0665560 A JP H0665560A JP 3164017 A JP3164017 A JP 3164017A JP 16401791 A JP16401791 A JP 16401791A JP H0665560 A JPH0665560 A JP H0665560A
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absorbent resin
cold
freezing point
composition according
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JP3164017A
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Katsuzou Tanioku
勝三 谷奥
Kiyoshi Sato
潔 佐藤
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Arakawa Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Arakawa Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 吸水性樹脂が分子状態で連続する均一なマト
リックス層を形成し、該吸水性樹脂に吸収された水が該
樹脂と化学的及び/又は物理的に結合して均質に分散さ
れてなる吸水性樹脂の成形体に、少なくとも一種の凝固
点降下作用のある水溶性化合物及び/又は少なくとも一
種の0℃以下に凝固点を有する親水性有機溶剤を含有さ
せてなる保冷剤用含水ゲル組成物。 【効果】 形態保持性に優れており、密着性がよく、保
冷効果もよい。また、冷却下にも硬くならず、柔軟性を
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、形態保持性に優れた保
冷剤用含水ゲル組成物及び該含水ゲル組成物を含んでな
る保冷剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、保冷剤は生鮮食品の鮮度保持
や、病気の治療等のさまざまな分野で用いられている。
かかる保冷剤は、凝固点における潜熱を利用して保冷効
果を提供せんとするものであり、たとえば、吸水性樹脂
の含水ゲル組成物を、プラスチック製やゴム製の袋又は
容器中に密封したものが知られている。
【0003】しかし、こうした既存の保冷剤は吸水性樹
脂粉末を膨潤させた含水ゲル組成物を四角形の袋または
容器中に保持したものが殆どであり、保冷剤の形態は容
易に変形してしまうものであった。すなわち、実使用温
度範囲内での形態保持性がないため、特に病気の治療用
として使用する場合には患部との密着性が悪いといった
欠点があり実用的でなかった。また、保冷剤を冷却して
使用する場合には、硬く固まってしまうといった欠点が
あった。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】本発明は、これら
従来技術の諸欠点を解消せんとするものである。すなわ
ち、本発明の目的は任意の形態に成形され、しかもその
形態保持性に優れ、冷却下においても柔軟性を有する保
冷剤用含水ゲル組成物、及び該含水ゲル組成物を含んで
なる保冷剤を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記従来技
術の課題を解決すべく、保冷剤に使用する含水ゲル組成
物について鋭意研究を重ねた結果、特定の方法により製
造された吸水性樹脂の成形体に、凝固点降下作用のある
水溶性化合物及び/又は0℃以下に凝固点を有する親水
性有機溶剤を含有してなる含水ゲル組成物が、前記課題
を解決しうることを見出し本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、吸水性樹脂が分子状
態で連続する均一なマトリックス層を形成し、該吸水性
樹脂に吸収された水が該樹脂と化学的及び/又は物理的
に結合して均質に分散されてなる吸水性樹脂の成形体で
あって、該成形体が、少なくとも一種の凝固点降下作用
のある水溶性化合物及び/又は少なくとも一種の0℃以
下に凝固点を有する親水性有機溶剤を含んでなることを
特徴とする形態保持性に優れた保冷剤用含水ゲル組成
物、及びさらにショ糖脂肪酸エステル及び/又はソルビ
タン脂肪酸エステルを含んでなることを特徴とする上記
記載の含水ゲル組成物、並びにプラスチック製もしくは
ゴム製の袋又は容器中に、上記含水ゲル組成物を含んで
なることを特徴とする形態保持性に優れた保冷剤に関す
る。
【0007】本発明で使用する吸水性樹脂の成形体は、
その全体が、吸水性樹脂が分子状態で連続する均一なマ
トリックス層を形成している。ここで分子状態で連続す
るとは、成形体を構成する吸水性樹脂が単一のゲルから
構成されており、該同一ゲル内で、吸水性樹脂の各分子
鎖が絡み合っているような状態を意味する。また、吸水
性樹脂に吸収された水は吸水性樹脂と化学的及び/又は
物理的に結合して均質に分散されている。ここで化学的
結合とは吸水性樹脂と分散している水との間の水素結合
等をいい、物理的結合とは水素結合に関与していない、
いわゆる自由水が吸水性樹脂にとりこまれてエネルギー
的に安定な状態になっていることをいう。
【0008】また、本発明で使用する吸水性樹脂の成形
体は、気泡を含有していてもかまわないが、その限度は
気泡により保冷剤の形態が変形しない程度であり、通常
は、気泡の含有量は吸水性樹脂の成形体の30容量%程
度までとされる。
【0009】かかる本発明で使用する吸水性樹脂の成形
体としては、アクリル酸系重合体架橋物またはアクリル
酸アルカリ金属塩系重合体架橋物であるものが好まし
く、たとえば、以下の製造法により、好適に製造でき
る。
【0010】(1)アクリル酸及び/またはアクリル酸
アルカリ金属塩、並びに架橋剤を含有する単量体水溶液
と光開始剤との混合物を、冷却、凝固、成形し、その成
形物に紫外線を照射して重合及び架橋せしめる方法。
【0011】(2)アクリル酸及び/またはアクリル酸
アルカリ金属塩、並びに架橋剤を含有する単量体水溶液
と光開始剤との混合物に、紫外線を照射して重合及び架
橋せしめて得られる吸水性樹脂を所定の形状に成形する
か、或は該混合物を所定の形状に保持しつつ紫外線を照
射して重合及び架橋せしめる方法。
【0012】(3)アクリル酸系重合体及び/またはア
クリル酸アルカリ金属塩系重合体と、ポリエチレンイミ
ン及びポリアジリジニル化合物から選ばれる少なくとも
一種の架橋剤を含有してなる水溶液を、成形容器中に保
持し、次いで該水溶液を成形容器に入れたまま5〜80
℃で架橋させる方法。
【0013】まず、上記(1)、(2)の製造法につい
て説明する。
【0014】本発明で使用する吸水性樹脂の成形体を構
成する主要な単量体単位はアクリル酸及び/又はアクリ
ル酸アルカリ金属塩である。すなわち、本発明ではアク
リル酸を未中和のまま使用しても良く、また中和度が1
00%のアクリル酸の完全中和物を使用しても良い。こ
こで、アルカリ金属塩とはナトリウム塩又はカリウム塩
等をいい、これらのアルカリ金属塩は、アクリル酸を水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム等で中和して得られる
ものである。ここに、吸水性樹脂の吸水能、強度からす
れば中和度は50〜100%の範囲、好ましくは60〜
85%の範囲とするのがよい。一方、アクリル酸を未中
和のまま使用しても吸水能を有しており、吸水性樹脂と
して支障はない。
【0015】また、架橋剤は、上記単量体と共重合及び
/又は架橋することにより、得られる吸水性樹脂に架橋
構造を付与するものである。かかる架橋剤としてはジビ
ニル系化合物、ポリエポキシ化合物及びポリアジリジニ
ル化合物等をあげることができ、これらを単独で又は2
種以上を組み合わせて使用する。
【0016】ジビニル系化合物としては、例えばジビニ
ルベンゼン、N,N´−メチレンビスアクリルアミド、
N,N´−メチレンビスメタクリルアミド、ポリエチレ
ングリコールジアクリレート、ポリプロピレングリコー
ルジアクリレート等が挙げらる。
【0017】ポリエポキシ化合物としては、ジグリシジ
ルエーテル類、トリグリシジルエーテル類等が挙げられ
る。ジグリシジルエーテル類としては、例えば(ポリ)
エチレングリコールジグリシジルエーテル、(ポリ)プ
ロピレングリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘ
キサンジオールジグリシジルエーテル、グリセリン−
1,3−ジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコー
ルジグリシジルエーテル等を例示しうる。このうち好ま
しいものとしては、(ポリ)エチレングリコールジグリ
シジルエーテル、(ポリ)プロピレングリコールジグリ
シジルエーテルである。ここで、(ポリ)エチレングリ
コールジグリシジルエーテル等においてアルキレンオキ
シドの重合度は2〜50程度である。トリグリシジルエ
ーテル類としては、例えばトリメチロールプロパントリ
グリシジルエーテル、グリセリントリグリシジルエーテ
ルが挙げられ、更に高官能基数のものとしてポリグリセ
リンポリグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシ
ジルエーテル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエ
ーテル等をあげることができる。このうち好ましいもの
としては、トリメチロールプロパントリグリシジルエー
テル、グリセリントリグリシジルエーテル、ポリグリセ
リンポリグリシジルエーテルがある。これらポリエポキ
シ化合物は単独又は組合せて使用しうる。さらに、ポリ
エポキシ化合物としてポリアミド−ポリアミン縮合物の
エピクロルヒドリン変性物等も例示できる。
【0018】ポリアジリジニル化合物としては、2個以
上のアジリジニル基を有する化合物が挙げられる。例え
ば、テトラメチロールメタン−トリ−β−アジリジニル
プロピオネート、トリメチロールプロパン−トリ−β−
アジリジニルプロピオネート、4,4´−ビス(エチレ
ンイミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタン等があげ
られる。
【0019】架橋剤の使用量は得られる吸水性樹脂の吸
水能、ゲル強度、ゲル強度の経時安定性等を考慮して適
宜決定されるが、通常は全単量体と架橋剤との合計中
0.001〜5.0重量%程度とするのがよい。特に、
単量体がアクリル酸アルカリ金属塩の場合は好ましくは
0.005〜1.0重量%、またアクリル酸未中和物の
場合は好ましくは0.01〜2.0重量%とするのが良
い。0.001重量%に満たない場合はゲル強度が低下
する傾向にあり、5.0重量%を越える場合は吸水後の
ゲルが脆くなる傾向にあるためいずれも好ましくない。
【0020】なお、前記単量体であるアクリル酸及び/
又はアクリル酸アルカリ金属塩及び架橋剤にくわえて、
更に必要により、アクリルアミド、アクリルアミド−2
−メチルプロパンスルホン酸塩、低級アクリル酸エステ
ル、メタクリル酸、ビニルピロリドン等を使用すること
もできるが、得られる吸水性樹脂の吸水能、保水能、ゲ
ル強度等を考慮すれば、その使用量は全単量体の約20
重量%以下とするのが良い。
【0021】光開始剤の種類は、特に制限されず、各種
公知のものが使用でき、2,2´−アゾビス(N,N´
−ジメチレンイソブチルアミジン)2塩酸塩、2,2´
−アゾビス(2−アミジノプロパン) 2塩酸塩、2,2
´−アゾビス(N,N´−ジメチレンイソブチルアミジ
ン)等のアミジノ基を有する水溶性アゾ化合物や、一般
に紫外線重合に利用される光開始剤または光増感剤、た
とえば、ジアセチル、ベンゾイン、ベンジル、アントラ
キノン、アセトフェノン、ジフェニルジスルフィド、ベ
ンゾフェノン及びこれらの各種誘導体の少なくとも一種
を使用できる。これらのなかでも、上記単量体を紫外線
により水溶液重合するに際しての重合速度、ラジカル発
生温度、単量体水溶液への溶解性等を考慮すれば、前記
水溶性アゾ化合物が好ましい。
【0022】本発明で使用する吸水性樹脂の成形体の製
造法(1)および(2)は、より詳細には、以下のよう
にして実施される。
【0023】まず第一に、アクリル酸及び/又はアクリ
ル酸のアルカリ金属塩、架橋剤及び必要に応じて用いる
ことのある他の単量体成分をそれぞれ所定量ずつ水に添
加して溶解させ、単量体の水溶液を調製する。該単量体
水溶液は、単量体濃度が通常25〜65重量%、好まし
くは30〜60重量%に調整するのがよい。ここで、単
量体濃度が25重量%に満たない場合は得られる吸水性
樹脂の重合度が低下する傾向があり、他方65重量%を
越える場合は反応時の反応系温度が高くなりやすく、保
水性良好なものが得にくい傾向にあるという不利があ
る。
【0024】ついで、上記単量体水溶液に前記特定の光
開始剤を撹拌混合して光開始剤を溶解させる。尚、重合
に際して前記光開始剤に加えて過硫酸カリウムなどの水
溶性熱重合開始剤を併用することもできる。
【0025】次に、上記混合物に紫外線を照射して重合
及び架橋反応を開始させる。混合物を冷却、凝固して紫
外線を照射する製造法(1)の場合は、単量体水溶液と
光開始剤との混合物を凝固点以下の温度に冷却する。凝
固点温度は、単量体濃度等により変動するが、通常は0
℃以下であり、この温度未満に冷却すればよい。好まし
い、冷却温度は、−50〜−20℃程度である。
【0026】成形は例えば、混合物を冷却、凝固して紫
外線を照射する製造法(1)の場合は、凝固を適当な鋳
型または容器等の中で行ったり上記混合物の凝固物を適
当な鋳型等で成形することにより、行うことができる。
紫外線照射による重合及び架橋は、上記で各種用途に適
合した形状に成形した成形物を、鋳型から取り出しまた
は取り出すことなく行う。冷却、凝固させない製造法
(2)の場合は、前記混合物を、得ようとする成形体の
鋳型もしくは容器に入れたまま紫外線照射を行えばよ
い。また、必要ならば、これらの方法により得られた成
形体を打ち抜き加工または裁断加工する方法により、更
に種々の形状に加工することができる。かかる重合及び
架橋反応では、本来紫外線が十分に透過しうる限り、成
形物、鋳型、容器等の形態は制限されない。また、成形
体を得るための各工程での作業性等の便宜からはエンド
レスベルトや表面積の大きい開放容器を使用するのが好
ましい。また、紫外線照射の際、必要に応じて、冷却下
に行ってもよい。
【0027】また、紫外線を照射する凝固物の厚みは、
特に制限されず、たとえば5cm以上であっても重合、
架橋は十分に進む。また、紫外線の光量としては、特に
制限されないが、通常、20〜3500mJoule/
cm2 程度とするのが良い。この範囲より少ない場合は
重合及び架橋が不十分な傾向にあり、またこの範囲より
多い場合は一旦重合及び架橋した後に過剰のエネルギー
照射のため架橋構造が切断され低分子量物が生成し、べ
とつき感を生ずることがあるので好ましくない。好まし
い光量は20〜2000mJoule/cm2 程度であ
る。また、紫外線照射に使用する光源としては、従来公
知の光源、例えば、水銀ランプ、メタルハライドランプ
等をいずれもそのまま使用でき、前記液厚み等の反応条
件を考慮して適宜決定される。照射波長も、特に限定さ
れないが、通常200〜450nmの波長光が使用でき
る。紫外線照射により直ちに反応が開始する。照射時間
は、上記光量になるように適宜決定されるが、例えばエ
ンドレスベルトを用いた場合は、上記条件下照射箇所を
通常約数秒〜数分程度の短時間経過すれば、反応が完結
する。
【0028】次に、(3)の製造法について説明する。
【0029】(3)の製造法で使用するアクリル酸系重
合体及び/またはアクリル酸アルカリ金属塩系重合体と
しては、アクリル酸及び/またはアクリル酸アルカリ金
属塩を主要な単量体単位として、これを水溶液重合法、
逆相乳化重合法、逆相懸濁重合法等の従来公知の各種方
法で製造したものがあげられる。また、アクリル酸アル
カリ金属塩系重合体はアクリル酸系重合体を合成した
後、これをアルカリ金属塩で中和してアクリル酸アルカ
リ金属塩系重合体としたもの等でもよい。ここで、前記
アクリル酸系重合体及び/またはアクリル酸アルカリ金
属塩系重合体を製造するに当たり、単量体水溶液は、単
量体濃度が通常3〜25重量%程度、好ましくは3〜1
5重量%に調整するのがよい。即ち、単量体濃度が3重
量%に満たない場合は得られる吸水性樹脂の重合度が低
下する傾向があり、他方25重量%を越える場合は反応
時の反応系温度が高くなり過ぎて温度制御が困難になる
という不利がある。また、アクリル酸系重合体またはア
クリル酸アルカリ金属塩系重合体の中和度、アルカリ金
属塩の種類、前記任意単量体の種類、使用量等は前記
(1)、(2)の方法の場合と同様でよい。
【0030】また、アクリル酸系重合体及び/またはア
クリル酸アルカリ金属塩系重合体に代えて、ポリビニル
アルコール、スチレン−無水マレイン酸塩系重合体等を
使用し、(3)の方法に適用して、吸水性樹脂の成形体
とすることもできる。
【0031】また、得られたアクリル酸系重合体または
アクリル酸アルカリ金属塩系重合体水溶液の粘度は、1
0〜100000cps程度、好ましくは10〜500
00cps、より好ましくは100〜10000cps
とするのがよい。10cpsより小さい場合は架橋後の
ゲル強度が弱くなり、一方100000cpsを越える
場合は取り扱い性が悪くなるので好ましくない。
【0032】また、架橋剤としては、ポリエチレンイミ
ン及びポリアジリジニル化合物から選ばれる少なくとも
一種の化合物を使用することを必須とする。すなわち、
ポリエポキシ化合物のような架橋剤を使用した場合に
は、凝固点降下作用のある水溶性化合物及び/又は0℃
以下に凝固点を有する親水性有機溶剤を含んだ状態で、
形態保持性に優れ、冷却下に柔軟性に優れた成形体は得
られない。なお、ポリアジリジニル化合物の種類は前記
(1)、(2)の製法で示したものと同様で良い。
【0033】架橋剤の使用量は、得られる吸水性樹脂の
吸水能、ゲル強度、ゲル強度の経時安定性等を考慮して
適宜決定されるが、通常はアクリル酸系重合体及び/又
はアクリル酸アルカリ金属塩系重合体100重量部に対
して0.05〜5.0重量部程度、好ましくは0.5〜
3.0重量部とするのが良い。即ち、0.05重量部に
満たない場合はゲル強度が低下する傾向にあり、又5.
0重量部を越える場合はゲルが脆くなる傾向にあるため
いずれも好ましくない。
【0034】(3)の製造法は、より詳細には、以下の
ようにして実施される。まず第一に、アクリル酸系重合
体及び/又はアクリル酸アルカリ金属塩系重合体、通常
その水溶液と、ポリエチレンイミン及びポリアジリジニ
ル化合物から選ばれる少なくとも一種の架橋剤を混合し
て水溶液混合物とする。なお、ポリアジリジニル化合物
等はアセトン等で希釈してから混合してもよい。つい
で、気泡を除去した前記水溶液混合物の入った成形容器
を、5〜80℃程度の温度条件下で架橋させる。好まし
い温度条件は、15〜45℃である。5℃未満では充分
に架橋反応が進行せず、また80℃を越えると成形体の
ゲル強度が弱くなり好ましくない。
【0035】使用する成形容器としては、特に制限され
ること無く、各種用途に適合した種々の形状のものを適
用できる。例えば、成形容器の形態としては、作業性等
の便宜から鋳型等を好ましく使用できる。
【0036】かくして、均一性、透明性が良く、実質的
な強度を備えた吸水性樹脂の成形体を収得できる。ま
た、必要ならば、得られた成形体を打ち抜き加工、裁断
加工等の各種方法により、更に種々の形状に加工するこ
ともできる。
【0037】前記(1)、(2)または(3)の製造法
により得られた吸水性樹脂成形体の含水率は、通常
(1)、(2)の場合が35〜75重量%、(3)の場
合が80〜97重量%程度であり、常温での形態保持性
に優れ、取り扱い性もよい。また、吸水性樹脂の成形体
中には通常気泡は認められない。
【0038】また、特に(1)の製造法により得られる
成形体を構成する吸水性樹脂の乾燥粉末の水可溶分含有
量は、単量体がアクリル酸アルカリ金属塩の場合は、通
常0〜7重量%程度であり、一方、単量体がアクリル酸
の場合は、通常0〜10重量%程度であり、従来の吸水
性樹脂に比べて少ない。したがって、重合度が高いため
水膨潤後の経時安定性がよく、又べとつき感がない。ま
た、(1)、(2)または(3)の製造法により得られ
た成形体を構成する吸水性樹脂の乾燥粉末の吸水能は、
単量体がアクリル酸アルカリ金属塩の場合は、従来の吸
水性樹脂と変わりなく、通常50〜500g/gと高
い。一方、単量体がアクリル酸の場合は、通常10〜1
00g/gと、単量体がアクリル酸アルカリ金属塩に比
べて吸水能が少し低いが、吸水性樹脂としては十分に機
能する。
【0039】また、得られた吸水性樹脂の成形体は透明
ゴム状の弾性体であり、そのゲル強度は強い。たとえ
ば、(1)または(2)の製造法により得られた吸水性
樹脂の成形体のゲル強度は、単に吸水性樹脂の粉末を膨
潤させた場合のゲル強度に比べて、単量体がアクリル酸
の場合は通常2.5〜4倍程度、単量体がアクリル酸ア
ルカリ金属塩の場合は、通常4〜8倍程度の強度を有し
ている。また、(3)の製造法により得られた成形体の
ゲル強度は、単量体がアクリル酸の場合は約1.1〜3
倍、単量体がアクリル酸アルカリ金属塩の場合は、約
1.5〜3倍の強度を有している。
【0040】本発明では、上記各製造方法により、保冷
剤として使用される各種の任意の形状の吸水性樹脂の成
形物を製造し、これを保冷剤用含水ゲル組成物として使
用する。
【0041】上記得られた吸水性樹脂の成形物からなる
保冷剤用含水ゲル組成物は、そのまま冷却すると硬くな
り使用上好ましくないため、凝固点降下作用のある水溶
性化合物及び/又は0℃以下に凝固点を有する親水性有
機溶剤を含有させることにより、冷却下における柔軟性
を付与して使用する。
【0042】本発明に使用される凝固点降下作用のある
水溶性化合物としては、各種公知のものが使用でき、た
とえば、硫酸、硝酸、塩酸、リン酸、ホウ酸、炭酸等の
カルシウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウ
ム塩等の無機塩、尿素、チオ尿素等の非電解質化合物や
有機酸、有機酸塩、水溶性オリゴマー、水溶性高分子、
ショ糖等があげられ、これらの1種を単独で又は2種以
上を組み合わせて使用する。これらのなかでも吸水性樹
脂の吸水倍率等を考慮すれば、1価陽イオンの無機塩、
特に硫酸、硝酸、塩酸の1価陽イオンの無機塩や、尿素
を使用するのがよい。また、これらを併用する場合には
1価陽イオンの無機塩と尿素を併用するのがよく、その
割合は、通常、1価陽イオン無機塩:尿素=1:20〜
2:1(重量比)程度の範囲とするのがよい。
【0043】本発明に使用される0℃以下に凝固点を有
する親水性有機溶剤としては、特に限定されず、吸水性
樹脂の吸水倍率、保水能、吸水速度、吸水後のゲル強度
を阻害しないものであればよい。かかる親水性有機溶剤
は含水ゲル組成物に柔軟性を付与するために使用される
ものである。具体的には、エチレングリコール、ポリエ
チレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピ
レングリコール、グリセリン等の多価アルコール類;メ
チルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアル
コール等の低級1価アルコール類;エチレングリコール
モノエチルエーテル等の多価アルコールエーテル等があ
げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わ
せて使用する。これらのなかでも、多価アルコール類が
好ましく、特にプロピレングリコールを使用するのが好
ましい。
【0044】本発明の、吸水性樹脂の成形体、前記水溶
性化合物および前記親水性有機溶剤からなる含水ゲル組
成物の各構成成分の使用量は、所望の保冷温度により適
宜選択して決定すればよいが、通常は吸水性樹脂の成形
体からなる含水ゲル組成物(通常、含水率35〜97重
量%、好ましくは40〜90重量%であり、成形体の形
態を保持できる含水率であればよい)100重量部に対
し、水溶性化合物1.0〜50重量部程度、好ましくは
3.0〜30重量部及び/または親水性有機溶剤0.1
〜50重量部程度、好ましくは1〜30重量部とするの
がよい。水溶性化合物が1.0重量部未満では凝固点以
下の温度で含水ゲル組成物が固くなり、50重量部を越
えると吸水性樹脂の吸水倍率が低下する。親水性有機溶
剤が0.1重量部未満では含水ゲル組成物が固くなり、
50重量部を越えると水に比べて比熱の小さな親水性有
機溶剤が多くなるため保冷効果が低下する。また、吸水
性樹脂の成形体は含水率が35重量%未満では過飽和の
状態となりかえって保冷効果が低下し、97重量%を越
えると保冷剤としての形態保持性が悪くなる。
【0045】また、本発明では上記吸水性樹脂、水、水
溶性化合物及び親水性有機溶剤からなる含水ゲル組成物
に、ショ糖脂肪酸エステル及び/又はソルビタン脂肪酸
エステルを加えることにより凝固点以下の温度における
柔軟性を向上させ、さらに柔らかい含水ゲル組成物を必
要に応じて調製することもできる。かかるショ糖脂肪酸
エステル、ソルビタン脂肪酸エステルとしてはHLB価
が10以上の親水性のものを使用するのが好ましい。そ
の使用量は、上記吸水性樹脂の成形体、水溶性化合物、
親水性有機溶剤とショ糖脂肪酸エステル及び/又はソル
ビタン脂肪酸エステルの合計を100重量部とした場合
に、20重量部以下、好ましくは10重量部以下とする
のがよい。20重量部を越えても柔軟性が顕著に向上す
るわけではなく、かえって保冷効果が低下する。
【0046】なお、本発明の保冷剤中には各種の界面活
性剤や、着色剤、防腐剤、消泡剤等の添加剤を入れるこ
とも任意である。
【0047】吸水性樹脂の成形体へ、水溶性化合物、親
水性有機溶剤、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪
酸エステル等を含有させる方法は特に制限されず、次の
方法によればよい。たとえば(1)または(2)の製造
法により得られた吸水性樹脂の成形体の場合は、吸水性
樹脂の成形体を製造した後に水溶性化合物等を含有する
水溶液で該成形体を膨潤させる方法、(3)の製造法に
より得られた吸水性樹脂の成形体の場合は、濃度調整の
水溶液中に水溶性化合物等を含有させる方法、または吸
水性樹脂の成形体を製造した後に水溶性化合物等を含有
する水溶液で該成形体を膨潤させる方法等によればよ
い。
【0048】本発明の保冷剤は、前記吸水性樹脂の成形
体からなる含水ゲル組成物であり、前記のとおり含水ゲ
ル組成物自体が優れた形態保持性を有し、低分子量物が
少なくべとつかないことから、吸水性樹脂の成形体から
なる含水ゲル組成物そのものを保冷剤として使用できる
他、吸水性樹脂の成形体からなる含水ゲル組成物をプラ
スチック製もしくはゴム製の袋又は容器中に含有して使
用することができる。該袋又は容器としては各種公知の
もので良く、たとえばポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリ塩化ビニル等の各種のプラスチック製や各種のゴム
製のものが使用できる。また、本発明に使用する袋又は
容器は不織布で覆うことにより、接触面の感触をよくす
ることもできる。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、下記のような特別顕著
な効果が得られる。
【0050】(1)本発明によれば、被保冷物に適し
た、任意の形状の、しかも形態保持性に優れた保冷剤用
含水ゲル組成物を提供することができる。したがって、
実使用温度範囲内で同一の形態を保持することができる
ため、被保冷物への密着が非常によく、保冷効率がよ
い。また、吸水性樹脂粉末を単に膨潤させた含水ゲル組
成物と同様に保冷時間も長い。
【0051】(2)また、冷却下にも固くならず、柔軟
性を有するので、被保冷物への密着が優れることはもち
ろん、被保冷物を傷つけることもない。
【0052】(3)また、透明性にも優れるため被保冷
物の状態を容易に把握することができる。
【0053】以下に、製造例、実施例及び比較例を挙げ
て、本発明を更に具体的に説明するが、本発明は各実施
例に限定されるものではない。
【0054】なお、実施例における成形体の透明性、凍
結柔軟性、強度及び形態保持性は次のようにして調べ
た。結果は表1に示す。
【0055】透明性:得られた成形体または比較例の含
水ゲルを水で膨潤させて含水率95%とし、厚さ1cm
の成形体または含水ゲルに調整した後、該成形体または
含水ゲルの下に14ポイントのアラビア数字を印字した
紙を敷き、目視によりアラビア数字が判読できるか否か
を下記基準で評価した。○−−−よく透けて、すべての
数字が読める。Δ−−−気泡のため読みにくい。×−−
−全く読めない。
【0056】凍結柔軟性:得られた成形体または比較例
の含水ゲルを、−25℃で15時間凍結させた時の柔軟
性を指触により下記基準で評価した。◎−−−非常に柔
らかい。○−−−柔らかい。△−−−少し柔らかい。×
−−−硬い。
【0057】強度:得られた成形体または比較例の含水
ゲルを純水で膨潤させて含水率95%とし、飯尾電気
(株)ネオガドメーターにより測定した。
【0058】形態保持性:得られた成形体または比較例
の含水ゲルの常温時における流動性を下記基準で評価し
た。○−−−含水ゲルの流動性がなく、形態が変形しな
い。×−−−含水ゲルの流動性のため、容易に変形す
る。
【0059】実施例1 氷冷下、アクリル酸300gおよび水389.3gに水
酸化ナトリウム121.6g(アクリル酸に対し75モ
ル%に相当)を加えて中和した後、N,N´−メチレン
ビスアクリルアミド(以下、MBAMという)0.06
g(全モノマーに対して0.016重量%)を加えて溶
解後、窒素ガスを吹き込んで溶存酸素を追い出し液温を
10℃とし、さらに2,2´−アゾビス(N,N´−ジ
メチレンイソブチルアミジン)2塩酸塩(和光純薬工業
(株)製)0.10g(全モノマーに対し0.027重
量%)を加えて溶解し、全モノマー濃度46重量%の調
製液を得た。
【0060】該調製液283gを縦246mm、横19
5mm、深さ30mmのガラス製容器に入れ、紫外線装
置(アイグラフィック(株)製、高圧水銀ランプ2Kw
×2灯、80W/cm、発光長250nm)にて光量9
00mJoule/cm2 となるよう、5分間照射し厚
さ5mmのゴム弾性のある含水ゲル架橋共重合体の成形
体を得た。さらに、該成形体の一部を裁断して50gの
成形体とした。
【0061】別に、水100部に対して尿素10g、塩
化ナトリウム1gおよびプロピレングリコール10gを
溶解させた水溶液を調製した。該調製液110gを、上
記得られた成形体50gに吸水させて保冷剤用含水ゲル
組成物を得た。
【0062】実施例2 実施例1で得られた調製液283gを縦246mm、横
195mm、深さ30mmのガラス製容器に入れ、−2
0℃の恒温室に2時間放置して凝固させ、成形した他は
実施例1と同様にして保冷剤用含水ゲル組成物を得た。
【0063】実施例3 水100gに対して尿素10g、塩化ナトリウム1g、
プロピレングリコール15gおよびポリオキシエチレン
ソルビタンモノラウレート3gを溶解させた水溶液を調
製した。該調製液100gを実施例1で得られた含水ゲ
ル架橋共重合体の成形体50gに吸水させて保冷剤用含
水ゲル組成物を得た。
【0064】実施例4 水100gに対してプロピレングリコール10gを溶解
させた水溶液を調製した。該調製液100gを実施例1
で得られた含水ゲル架橋共重合体の成形体50gに吸水
させて保冷剤用含水ゲル組成物を得た。
【0065】実施例5 撹拌機、温度計、冷却器、窒素導入管を備えつけた2リ
ットルのコルベンに窒素雰囲気下、アクリル酸200g
と脱イオン水1030gを入れて60℃に昇温し、つい
で脱イオン水2gに過硫酸アンモニウム0.73gを溶
解させた水溶液を添加して重合を開始すると同時に冷却
を開始した。水溶液温度は重合熱により上昇するため7
0℃になったときに、さらに脱イオン水80gを加えて
水溶液温度が最高90〜95℃となるように温度を制御
する。そして、水溶液温度が下降したときに、窒素を止
め重合を行った。2時間後、脱イオン水1gに溶かした
ハイドロキノン0.025gを加えて重合を完了した。
【0066】得られたポリアクリル酸水溶液1314g
へ脱イオン水1150gに水酸化ナトリウム82gを溶
解させた水溶液を加え、不揮発分10%、中和度75%
のポリアクリル酸ナトリウム塩水溶液を得た。
【0067】縦290mm、横230mm、厚さ30m
mのガラス製容器に、上記ポリアクリル酸ナトリウム塩
水溶液696g、アセトン20.09gにテトラメチロ
ールメタン−トリ−β−アジリジニルプロピオネート
1.11gを溶解させた水溶液を撹拌しながら徐々に加
えた。次いで、40℃の恒温槽に入れ3日間放置して、
縦290mm、横230mm、厚さ10mmの成形体を
得た。さらに、該成形体の一部を裁断して50gの成形
体とした。
【0068】別に、水90部に対して尿素15g、塩化
カリウム1g、エチレングリコール15gを溶解させた
水溶液を調製した。該調製液95gを、上記で得られた
成形体50gに吸水させて保冷剤用含水ゲル組成物を得
た。
【0069】実施例6 半径50mm、高さ150mmのガラス製容器に、実施
例5で得られたポリアクリル酸ナトリウム塩水溶液75
8g、尿素50g、プロピレングリコール60gを入れ
均一に溶解させる。その後、アセトン25.05gに溶
解させたテトラメチロールメタン−トリ−β−アジリジ
ニルプロピオネート2.08gを撹拌しながら徐々に加
え、40℃の恒温槽に入れ3日間放置して、半径50m
m、高さ105mmの保冷剤用含水ゲル組成物を得た。
【0070】比較例1 実施例1で作成した含水ゲル架橋共重合体の成形体をそ
のまま用いた。
【0071】比較例2 実施例5で作成した成形体をそのまま用いた。
【0072】比較例3 市販の粉末吸水性樹脂『アラソーブS−100』(荒川
化学工業(株)製)150g、尿素150g、塩化ナト
リウム10g、水850gを250mm×300mmの
ナイロン製の袋に入れ混合し、保冷剤用含水ゲル組成物
を得た。
【0073】
【表1】

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸水性樹脂が分子状態で連続する均一な
    マトリックス層を形成し、該吸水性樹脂に吸収された水
    が該樹脂と化学的及び/又は物理的に結合して均質に分
    散されてなる吸水性樹脂の成形体であって、該成形体
    が、少なくとも一種の凝固点降下作用のある水溶性化合
    物及び/又は少なくとも一種の0℃以下に凝固点を有す
    る親水性有機溶剤を含んでなることを特徴とする形態保
    持性に優れた保冷剤用含水ゲル組成物。
  2. 【請求項2】 凝固点降下作用のある水溶性化合物が、
    1価陽イオンの無機塩であることを特徴とする請求項1
    記載の含水ゲル組成物。
  3. 【請求項3】 凝固点降下作用のある水溶性化合物が、
    尿素であることを特徴とする請求項1記載の含水ゲル組
    成物。
  4. 【請求項4】 凝固点降下作用のある水溶性化合物とし
    て、1価陽イオンの無機塩と尿素を併用することを特徴
    とする請求項1記載の含水ゲル組成物。
  5. 【請求項5】 0℃以下に凝固点を有する親水性有機溶
    剤が、多価アルコール類であることを特徴とする請求項
    1記載の含水ゲル組成物。
  6. 【請求項6】 吸水性樹脂が、アクリル酸系重合体架橋
    物またはアクリル酸アルカリ金属塩系重合体架橋物であ
    る請求項1の含水ゲル組成物。
  7. 【請求項7】 さらに、ショ糖脂肪酸エステル及び/又
    はソルビタン脂肪酸エステルを含んでなることを特徴と
    する請求項1、2、3、4、5又は6記載の含水ゲル組
    成物。
  8. 【請求項8】 プラスチック製もしくはゴム製の袋又は
    容器中に、請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の
    含水ゲル組成物を含んでなることを特徴とする形態保持
    性に優れた保冷剤。
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KR20030075683A (ko) * 2002-03-20 2003-09-26 김강우 고흡수성 수지 수화젤 보냉제
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