JPH066526Y2 - パルス圧縮回路 - Google Patents

パルス圧縮回路

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JPH066526Y2
JPH066526Y2 JP2105786U JP2105786U JPH066526Y2 JP H066526 Y2 JPH066526 Y2 JP H066526Y2 JP 2105786 U JP2105786 U JP 2105786U JP 2105786 U JP2105786 U JP 2105786U JP H066526 Y2 JPH066526 Y2 JP H066526Y2
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JP
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core
capacitor
winding
magnetic flux
compression circuit
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基尋 新井
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はパルス圧縮回路に係り、特に立ち上がりの遅い
高電圧パルスから立ち上がりの速い高電圧パルスを発生
させるパルス圧縮回路に関する。
(従来技術とその問題点) 一般に、パルスガスレーザ等のように、効率良くレーザ
出力を得るために立ち上がりが速くかつピーク値の高い
高電圧パルスを必要とする装置においては、パルス圧縮
回路が用いられる。
従来のパルス圧縮回路をパルスガスレーザに用いた例に
ついては、ドイツの雑誌「レーザ アンド オプトエレ
クトロニック(Laser und Optoelektronik)」1984年
第2巻第128〜第131頁に示されている。
この従来のパルス圧縮回路を第5図に示す。パルス圧縮
回路は、可飽和インダクタ1、インダクタ8、コンデン
サ5から成る。また、可飽和インダクタ1は、可飽和磁
性体から成る円筒状のコア3とこのコア3に巻かれた順
巻巻線2とから構成されている。なお、6,7はコンデ
ンサ、9はインダクタ、10はレーザ電極、11はサイ
ラトロン、12は高圧電源である。パルスガスレーザに
おいて、効率良くレーザ出力を得るためにはレーザ電極
10間に立ち上がりの速い高電圧パルスを印加する必要が
ある。すなわち、第5図におけるコンデンサ7の端子間
電圧V3の立ち上がりを速くし、かつピーク値を大きく
することが必要である。
第5図の回路においては、V3は次式のように表わされ
る。
5,C7;コンデンサ5,7の容量 t;時間 Ls:コア3内の磁束密度が飽和した時の可飽和インダ
クタ1のインダクタンス Vp2:コア3内の磁束密度が非飽和の状態から飽和の状
態に変わる時のコンデンサ5の電圧V2 上記(1)式中のVp2は次式のように表わされる。
p2∝A・N・ΔB………… (2) A:第2図に示したように、コア3内の磁束が横切るコ
ア3の断面積 N:順巻巻線2の巻数 ΔB:第3図に示したコア3のB−Hカーブにおけるそ
のコアの飽和磁束密度Bsと順巻巻線2に流れる電流が
零の時の磁束密度Boの差 さらに、上記(1)式中の飽和インダクタンスLsは次式の
ように表わされる。
s=μs・N2・A/………… (3) μs:コア3内の磁束密度が飽和した時のそのコアの透
磁率 :第2図に示したようにコア3の磁路長 ここで、V3の立ち上がりを速くするためには、(1)式か
らLsを小さくする必要があり、またLsを小さくするた
めには上記(3)式からμs,N,Aを小さくしかつを大
きくする必要がある。一方V3のピーク値を高めるため
には(1)式からVp2を大きくする必要がある。上記(2)式
からVp2を大きくするためには、N,A,ΔBを大きく
する必要があるが、ΔBの大きさにも限度があるため
A,Nを大きくする必要がある。
従ってV3の立ち上がりを速くしかつピーク値を大きく
するためにはコア3の断面積Aを大きくし、更に断面積
Aを大きくする以上に磁路長を大きくする必要があ
る。従って、従来の可飽和インダクタではV3の立ち上
がりを速くし、ピーク値を大きくするためにはコア3の
形状を大きくする必要があり、その結果可飽和インダク
タ1の大形化、パルス圧縮回路の大形化を招く、という
欠点があった。
そこで、本考案の目的は、従来の欠点を解決して立ち上
がりが速くかつピーク値の高い高電圧パルスを得ること
ができるばかりではなくコンデンサを含め全体を小形に
できるパルス圧縮回路を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 前述の問題点を解決するために本考案が提供するパルス
圧縮回路においては、可飽和インダクタは、第5図の従
来例に加えて、コアに巻いた順巻巻線に流れる電流が作
る磁束と反対方向の磁束を作る逆巻巻線をコアに巻きコ
ンデンサの充電電流が逆巻巻線を経由して流れるように
してあることを特徴とする。
(考案の作用・原理) 以下に本考案の作用・原理について説明する。
第4図に本考案のパルス圧縮回路を用いたパルスガスレ
ーザの励起回路の等価回路を示す。
図において、逆巻巻線をコンデンサC2に接続し、かつ
コンデンサC2の充電電流i′により発生する磁束の告
きを順巻巻線に流れる電流iにより発生する磁束と逆方
向になるように逆巻巻線を巻いてある。
まず、スイッチを導通にすると、コンデンサC1が放電
し順巻巻線及び逆巻巻線を通してコンデンサC3,C2
充電電流i及びi′が流れる。コアが非飽和の時逆巻巻
線、順巻巻線に発生するインダクタンスをLUn′,
Un、インダクタのインダクタンスをL1とすると、L
Un≫L1>LUn′であればi′≫iとなりコンデンサC1
に蓄えられたエネルギの大部分をコンデンサC2に移行
させることができる。
この時、逆巻巻線に流れる充電電流i′によりコア中に
発生する磁束密度B′は、次式のように表わされる。
B′=−μ・N′・i′/……… (4) μ:非飽和時のコアの透磁率 N:逆巻巻線の巻数 また、順巻巻線によりコア中に発生する磁束密度をBと
すると電流i′がコンデンサC2に流れ込む間、磁束密
度BとB′とは互いに逆方向になるからコア中の磁束密
度はB−B′となる。すなわち、充電電流i′によりコ
ア中の磁束密度がBからB−B′に低下したことにな
る。このことは、(2)式から考えて、等価的にコアの断
面積Aが大きくなったことを示している。従ってi′を
流すことで、小形なコアの使用が可能となる。ところ
で、V2がVp2近くまで立ち上がりコンデンサC2の充電
が終了すると電流i′が零になる。このとき順巻巻線に
流れる電流iによりコア中の磁束密度が飽和するように
作られているのでコアの透磁率が大幅に低下し、真空中
に透磁率μsに近付く。コアの飽和時に、逆巻巻線に発
生するインダクタンスLs′と順巻巻線に発生するイン
ダクタンスLsは(3)式より非常に小さく、さらにインダ
クタのインダクタンスL1をL1≫Lsに選んであるので
逆巻巻線と順巻巻線を通してコンデンサC2からコンデ
ンサC3に急速に電流が流れコンデンサC3の端子間に立
ち上がりの早いパルス電圧が発生する。
以上詳述したように、本考案を用いれば小さい寸法のコ
アを用いても立ち上がりが速くピーク値の高い高電圧パ
ルスを得ることができる。さらに、コア寸法が小さくて
も差し支えないから可飽和インダクタの小形化及びコン
デンサを含め小形コンパクトな実装が可能となりパルス
圧縮回路の小形化が図れる。
(実施例) 次に、図面を参照して本考案の実施例を説明する。
第1図は、本考案の一実施例のパルス圧縮回路を備えた
パルスガスレーザの励起回路の回路図、である。
この実施例が従来の第5図の励起回路と異なる点は、可
飽和磁性体のコア3に巻いた順巻巻線2の他に逆巻巻線
4をコア3に巻いたことと、逆巻巻線4とコンデンサ5
を接続したことである。ここで、逆巻巻線4に発生する
磁束は、コンデンサ5に電流が流れ込む間、順巻巻線2
に流れる電流で発生する磁束と逆向きになるように逆巻
巻線4が巻かれている。
以下、上記実施例の作用について説明する。順巻巻線2
に流れる電流iによって発生する磁束密度Bと、逆巻巻
線4に流れる電流i′によって発生する磁束密度B′と
は、コンデンサ5に電流i′が流れ込む間、互いに反対
方向に発生するからコア3中の磁束密度は初期状態の磁
束密度Bo(第3図)からB−B′になる。このこと
は、コンデンサ5に電流i′が流れ込んでいる間、Aが
(2)式より等価的に大きくなっていることを意味し、断
面積Aの小さいコアを用いても高いV2のピーク値Vp2
が得られることを示している。また、コアの断面積Aが
小さいので(3)式よりインダクタンスLsが小さくなり立
ち上がりが速くピーク値の高い高電圧パルスを得ること
ができる。さらに、コアの寸法が小さくて良いから、可
飽和インダクタの小形化及びコンデンサを含め小形な実
装が可能となりパルス圧縮回路の小形化が図れる。
(考案の効果) 以上述べたように本考案によれば、立ち上がりが速くか
つピーク値の高い高電圧パルスを得ることができ、その
うえ小形なパルス圧縮回路が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例のパルス圧縮回路を用いたパ
ルスガスレーザの励起回路を示す回路図、第2図はコア
の斜視図、第3図はコアとして用いる可飽和磁性体のB
−Hカーブを示す線図、第4図は本考案のパルス圧縮回
路を用いたパルスガスレーザの励起回路の等価回路図、
第5図は従来のパルス圧縮回路を用いたパルスガスレー
ザの励起回路を示す回路図である。 1……可飽和インダクタ、2……順巻巻線、3……コ
ア、4……逆巻巻線、5,6,7……コンデンサ、8,
9……インダクタ、10……レーザ電極、11……サイ
ラトロン、12……高圧電源。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】可飽和磁性体のコアに順巻巻線を巻いた可
    飽和インダクタの一端とコンデンサの一端とが接続端で
    接続され、前記接続端と前記コンデンサの他端とを入力
    端とし、前記可飽和インダクタの他端と前記コンデンサ
    の他端とを出力端とする3端子回路のパルス圧縮回路に
    おいて、前記コンデンサの充放電電流が流れる逆巻巻線
    が前記コアに巻いてあり、前記逆巻巻線は前記コンデン
    サの充電電流が流れるとき前記順巻巻線に流れる電流で
    発生する磁束とは反対方向の磁束を発生させることを特
    徴とする磁気パルス圧縮回路。
JP2105786U 1986-02-17 1986-02-17 パルス圧縮回路 Expired - Lifetime JPH066526Y2 (ja)

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JP2105786U JPH066526Y2 (ja) 1986-02-17 1986-02-17 パルス圧縮回路

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JPS62134269U JPS62134269U (ja) 1987-08-24
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JP2560215B2 (ja) * 1988-06-06 1996-12-04 工業技術院長 磁気パルス圧縮回路

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