JPH0665211B2 - 化合物半導体結晶成長方法 - Google Patents

化合物半導体結晶成長方法

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JPH0665211B2
JPH0665211B2 JP14051285A JP14051285A JPH0665211B2 JP H0665211 B2 JPH0665211 B2 JP H0665211B2 JP 14051285 A JP14051285 A JP 14051285A JP 14051285 A JP14051285 A JP 14051285A JP H0665211 B2 JPH0665211 B2 JP H0665211B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明はII−VI族化合物半導体の結晶成長方法に関す
る。
〔発明の技術的背景とその問題点〕
II−VI族化合物半導体は、構成元素の飽和蒸気圧がII
族,VI族共に非常に高い為成長結晶内にII族空格子VI族
空格子が発生し易いと考えられている。そしてこれが電
気伝導性の制御を困難にしている一因ともなっている。
近年、これらの空格子の発生が非熱平衡下での結晶成長
方法であると考えられているMBEやMOCVD等により抑制さ
れるのではないかと期待されている。
しかしながら、各研究機関の活発な試みにもかかわら
ず、いまだ伝導性を制御したという報告はない。
例えば、GaAs基板上にMBE法やMOCVD法により成長させた
ZnSeは不純物を添加しなくても非常に高い電子キヤリア
濃度を示す。このキヤリアはSeの空格子に起因するキヤ
リアであると考えられている。このようなキヤリアの為
にP型伝導型をつくる事は勿論、n型のキヤリア濃度の
制御さえも難しくなっている。
また、n型伝導結晶を得る為には、Zn(II族)空格子
(VII)の抑制が必須となるが、今までのところMOCVD法
で成長させた結晶では、ドナー不純物を添加すると、V
IIの関与したSA発光が現われ、VIIを十分に抑制してい
るとは言い難い。現在得られているZnSe低抵抗n型結晶
はVVIによると考えて良い。その為ZnSeを用いて青色発
光を得ようとすると、SA発光の為にオレンジ色の発光し
か示さないといった問題を抱えている。
〔発明の目的〕
本発明は上記の事情に鑑み、II族空格子を極力抑えたII
−VI族結晶成長層を達成する為の成長方法を提供するこ
とにある。
〔発明の概要〕
本発明の骨子は結晶成長時にII族原料の供給分圧を結晶
成長基板温度でのII族構成元素の飽和蒸気圧よりもでき
るだけ大きな値にとるところにある。
前述したようにII−VI族化合物半導体においてSA発光を
抑え、n型伝導を得る為にはVIIの抑制が必須である。M
OCVD法は非熱平衡条件下での成長法であると言われ、自
己補償効果の抑制に非常に有効であると考えられてき
た。ところがIII−V族化合物での成功に比べてII−VI
族では不満足な結果しか得られていない。即ち、VII
与するSA発光の抑制は達成されていない。
そこで本発明者らはMOCVDによる結晶成長法を構成元素
の蒸気圧という点に着目して、III−V化合物とII−VI
化合物を比較するところから始めた。
表IにGaAs又はZnSをMOCVD法で成長させる場合の典型的
条件下でのガス供給量の分圧及びその基板温度での平衡
蒸気圧を示してある。
GaAsのMOCVDの場合には供給されるTMGは成長温度ではほ
とんど分解されてGa単体になっている。この時基板近傍
でのGa濃度は非常に大きな過飽和度をもっている。した
がって基板に到着したGaは付着係数1で表面付着する。
次に、AsはGaに比べ供給量は非常に多いけれども過飽和
になっていない為に表面で付着脱離が行なわれる。この
とき、表面上のGaと出会ったAsのみが最終的に表面にと
り込まれてGa-Asとなる。このようにGaAsでは、表面に
到達したGaが過飽和度の為に必ず表面に付着して再蒸発
することはほとんどない。この為秩序正しくGa空格子の
抑制された結晶がMOCVD法で成長できるものと考えた。
これに対して、ZnSでは表−1により明らかなようにZn
及びS原料共に成長温度における平衡蒸気圧に比べかな
り低い分圧であるか、せいぜい同程度でしかない。特に
Znが十分過飽和でない為、表面に到達したZnは付着係数
1で付着しにくく再蒸発していくものがかなりある。そ
の為Zn-サイトに必ずしもZnがあるわけでなく空格子で
あつたりSが入り込んだりといつたことが考えられる。
以上の考えから、II族構成元素を平衡蒸気圧以上の分圧
で供給すべきであるとの立場で実権を行つた。その結
果、II族構成元素の原料を平衡蒸気圧以上の分圧で供給
して成長させたところSA発光が非常に抑制されることが
判つた。また原料の分解度等も考慮すると平衡蒸気圧の
少なくとも一桁程大きい原料供給分圧が望ましいことも
判つた。
〔発明の効果〕
本発明により、II−VI族結晶の気相成長時に発生するII
族空格子が著しく抑制されることが明らかになった。そ
の上にN型の伝導型制御が可能になった。
〔発明の実施例〕
以下に本発明の実施例をZnS/GaP,ZnSe/GaAs,ZnSxSe
1−xを例にとツて説明する。
<実施例1> ジメチル亜鉛(DMZ)、硫化水素(HS)、n型不純
物原料としてトリエチルアルミニウム(TEAl)を用い
て、ZnS:AlをGaP基板上に成長させた。成長温度は400
℃、DMZ供給分圧は2Torr,HS供給分圧を10Torrとして
成長を行った。TEAlは5×10−4Torrとした。5μm成
長させた結晶のPLスペクトルを第1図(a)に示す。比
較として従来抵抗率が低くなっている条件にあるDNZ,H
S及びTEAlの供給量を各々0.5Torr,2.5Torr,1.2×10
−4Torrとした場合のスペクトルを(b)に示す。
これで明らかなように、従来行なわれていたような条件
に比べ本発明の条件下では格段にSA発光が抑えられなお
かつ第2図に示した如く、キヤリア濃度の制御性が格段
に向上する事が判明した。これはZn空格子が激減したこ
とにより添加されたAlが有効にドナーとして働くことに
よると考えられる。
<実施例2> ジメチル亜鉛(DMZ)、セレン化水素(HSe)、トリ
エチルアルミニウム(TEAlを用いて、ZnSe:AlをGaAs基
板上に成長させた。成長温度は340℃、DMZ供給分圧は0.
1Torr,HSe供給分圧は0.4Torrとし、TEAlは2×10−4
Torrとした。5μm成長させた結晶のPLスペクトルを第
3図(a)に示す。やはり比較としてDMZ,HSe,TEAlを
各々2×10−3,8×10−3,4×10−6Torrとした場合の
スペクトルを(b)に示す。
これによつても明らかなように本発明による場合にはSA
発光は全く見られず純青色に室温で光る。
さらに本発明により、n-GaAs基板上に、Al添加低抵抗Zn
Seを成長させその上に高抵抗無添加ZnSeを成長させた第
4図に示すようなMIS型発光素子を試作したところ、発
光波長460nm5×10−4という高効率の青色LEDとなっ
た。
<実施例3> 第5図はZnSを400℃で成長させた場合のDMZ供給分圧とS
A発光強度の関係を示した図である。
これにより明らかなように、供給分圧が1Torr越えた付
近からSA強度が急激に低下する。これは、DMZ供給量と
実際に成長時の基板上でのZn分圧が、DMZの分解度やガ
スの流れ方等の為に一致していないからだと理解され
る。したがつてこれらの要因を考慮すると平衡蒸気圧よ
り一桁以上高い分圧で原料を供給する事が望ましい。
ガス流の速度を種々変えて成長させてみると流速が遅す
ぎると熱対流の影響により、基板より上流側での原料の
分解及び反応が促進されるので、基板近傍に原料が到る
以前に管壁等に付着してしまい、有効な原料供給ができ
ない。このような現象を防ぐには最低1cm/secの流速が
必要であることがわかつた。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明
の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施する事がで
きる。例えば、ZnSxSe(1−X)(0<x<1)を成長
させる事もできる。この場合GaP,GaAs等と格子整合をと
る事が可能であるので特に界面の結晶性にすぐれた結晶
を得る事ができる。また亜鉛ばかりでなくカドミウム等
も用いる事も可能である。さらにII族を複数用いた成長
(例えばZnyCd(1−y)S(0<y<1))では複数
のII族原料を各々について平衡蒸気圧より高い供給分圧
で成長させればよい。原料としてVI族を有機化合物にす
る事も可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明と従来法の成長させたZnS層のSA発光ス
ペクトルを示した図、第2図は本発明と従来法によるド
ーパン供給量と成長層のキヤリア濃度の関係を示した
図、第3図は本発明と従来法により成長させたZnSeのPL
スペクトルを示した図、第4図は本発明を用いて作成し
たMIS型ZnSe青色LEDの模式図、第5図はDMZ供給分圧とZ
nSのSA発光強度の関係を示す図である。 1……n-GaAs基板、2……ZnSe:Al低抵抗層 3……ZnSe高抵抗層、4……金属電極 5……オーミック性電極

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】II−VI族化合物半導体結晶の有機金属化合
    物を原料として用いた結晶成長方法において、成長基板
    温度におけるII族構成元素の飽和蒸気圧より高いII族原
    料供給量分圧とVI族構成元素の飽和蒸気圧よりも低いVI
    族原料供給量分圧に少なくとも基板表面上を保つことを
    特徴とする化合物半導体結晶成長方法。
  2. 【請求項2】II族原料供給量分圧を成長基板温度におけ
    るII族構成元素の飽和蒸気圧の少なくとも一桁以上高い
    分圧に保つことき特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の化合物半導体結晶成長方法。
  3. 【請求項3】反応管への導入気体量を基板保持部分の反
    応管断面積で除したことにより表わされる気体流速が、
    1cm/sec以上であることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の化合物半導体結晶成長方法。
JP14051285A 1985-06-28 1985-06-28 化合物半導体結晶成長方法 Expired - Lifetime JPH0665211B2 (ja)

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JPS622549A JPS622549A (ja) 1987-01-08
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