JPH0665186A - カーバメートアミド誘導体及びそれを有効成分とする有害生物防除剤 - Google Patents
カーバメートアミド誘導体及びそれを有効成分とする有害生物防除剤Info
- Publication number
- JPH0665186A JPH0665186A JP35819591A JP35819591A JPH0665186A JP H0665186 A JPH0665186 A JP H0665186A JP 35819591 A JP35819591 A JP 35819591A JP 35819591 A JP35819591 A JP 35819591A JP H0665186 A JPH0665186 A JP H0665186A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- compound
- group
- formula
- lower alkyl
- derivative
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Pyridine Compounds (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】種々の菌類および雑草を的確に駆除することが
できる殺菌活性および除草活性の高い、かつイネ等の作
物に対してはほとんど薬害を与えない安全性の高い有害
生物防除剤を提供する。 【構成】新規な一般式(I)で表されるカーバメートア
ミド誘導体、 【化1】 (式中、XおよびZは、同一であっても異なっていても
よく、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル
基、低級アルコキシ基またはハロゲン原子で置換された
低級アルキル基を表わし、Yは、硫黄原子または酸素原
子を表わし、R1およびR2 は、同一であっても異なっ
ていてもよく、それぞれ水素原子または低級アルキル基
を表わし、AおよびBは、同一であっても異なっていて
もよく、それぞれCHまたは窒素原子を表わす。ただ
し、R1 が水素原子の場合にはR2 は水素原子を表わ
す。)および該カーバメートアミド誘導体を有効成分と
して含有する有害生物防除剤である。
できる殺菌活性および除草活性の高い、かつイネ等の作
物に対してはほとんど薬害を与えない安全性の高い有害
生物防除剤を提供する。 【構成】新規な一般式(I)で表されるカーバメートア
ミド誘導体、 【化1】 (式中、XおよびZは、同一であっても異なっていても
よく、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル
基、低級アルコキシ基またはハロゲン原子で置換された
低級アルキル基を表わし、Yは、硫黄原子または酸素原
子を表わし、R1およびR2 は、同一であっても異なっ
ていてもよく、それぞれ水素原子または低級アルキル基
を表わし、AおよびBは、同一であっても異なっていて
もよく、それぞれCHまたは窒素原子を表わす。ただ
し、R1 が水素原子の場合にはR2 は水素原子を表わ
す。)および該カーバメートアミド誘導体を有効成分と
して含有する有害生物防除剤である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なカーバメートアミ
ド誘導体およびそれを有効成分として含有する有害生物
防除剤に関する。
ド誘導体およびそれを有効成分として含有する有害生物
防除剤に関する。
【0002】
【従来の技術】カーバメートおよびアミド骨格を有す殺
菌剤としては、例えばケミカルアブストラクト(58,
7951a;61,9436a等)にカルバモイルチオ
アセトアミドまたはチオノカルバモイルチオアセトアミ
ド誘導体が殺菌活性をもつ事が報告されている。カーバ
メートおよびアミド骨格を有す除草剤としては、例えば
カルベタミド(ファームケミカルズ ハンドブック ’
90、C58)等が知られている。フランス国特許第1
249434号明細書およびフランス国特許第1274
421号明細書等にカーバメートアミド誘導体が開示さ
れており、これらのカーバメートアミド誘導体は、除草
活性を有すことも開示されている。しかしながら、公知
のカーバメートアミド誘導体はいずれもN−アルキル−
2−フェニルカルバモイルオキシアセトアミド誘導体で
あり、本発明のN−アリール−2−フェニルカルバモイ
ルオキシアセトアミド誘導体は知られておらず、従っ
て、それらの除草活性についても知られていない。
菌剤としては、例えばケミカルアブストラクト(58,
7951a;61,9436a等)にカルバモイルチオ
アセトアミドまたはチオノカルバモイルチオアセトアミ
ド誘導体が殺菌活性をもつ事が報告されている。カーバ
メートおよびアミド骨格を有す除草剤としては、例えば
カルベタミド(ファームケミカルズ ハンドブック ’
90、C58)等が知られている。フランス国特許第1
249434号明細書およびフランス国特許第1274
421号明細書等にカーバメートアミド誘導体が開示さ
れており、これらのカーバメートアミド誘導体は、除草
活性を有すことも開示されている。しかしながら、公知
のカーバメートアミド誘導体はいずれもN−アルキル−
2−フェニルカルバモイルオキシアセトアミド誘導体で
あり、本発明のN−アリール−2−フェニルカルバモイ
ルオキシアセトアミド誘導体は知られておらず、従っ
て、それらの除草活性についても知られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のカーバメートア
ミド誘導体は殺菌活性および除草活性が必ずしも十分で
はないか、あるいは作物・雑草間の選択性が十分でな
く、したがって、作物に対する安全性に問題がある。
ミド誘導体は殺菌活性および除草活性が必ずしも十分で
はないか、あるいは作物・雑草間の選択性が十分でな
く、したがって、作物に対する安全性に問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、農園芸
用殺菌剤として用いた場合に殺菌活性が高くかつ作物に
対する安全性の高い、また除草剤として用いた場合に除
草活性が高くかつ作物に対する安全性の高い新規化合物
およびそれを有効成分とする新規な農薬組成物を提供す
ることである。本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、
新規なカーバメートアミド誘導体がきわめて優れた殺菌
活性および除草活性をもち、かつ作物に対する安全性が
きわめて高いことを見いだし本発明を完成した。
用殺菌剤として用いた場合に殺菌活性が高くかつ作物に
対する安全性の高い、また除草剤として用いた場合に除
草活性が高くかつ作物に対する安全性の高い新規化合物
およびそれを有効成分とする新規な農薬組成物を提供す
ることである。本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、
新規なカーバメートアミド誘導体がきわめて優れた殺菌
活性および除草活性をもち、かつ作物に対する安全性が
きわめて高いことを見いだし本発明を完成した。
【0005】すなわち、本発明は、一般式(I)で表わ
されるカーバメートアミド誘導体、
されるカーバメートアミド誘導体、
【0006】
【化2】
【0007】(式中、XおよびZは、同一であっても異
なっていてもよく、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、
低級アルキル基、低級アルコキシ基またはハロゲン原子
で置換された低級アルキル基を表わし、Yは、硫黄原子
または酸素原子を表わし、R1およびR2 は、同一であ
っても異なっていてもよく、それぞれ水素原子または低
級アルキル基を表わし、AおよびBは、同一であっても
異なっていてもよく、それぞれCHまたは窒素原子を表
わす。ただし、R1 が水素原子の場合にはR2 は水素原
子を表わす。)および前記一般式(I)で表わされるカ
ーバメートアミド誘導体を有効成分として含有する有害
生物防除剤を提供するものである。
なっていてもよく、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、
低級アルキル基、低級アルコキシ基またはハロゲン原子
で置換された低級アルキル基を表わし、Yは、硫黄原子
または酸素原子を表わし、R1およびR2 は、同一であ
っても異なっていてもよく、それぞれ水素原子または低
級アルキル基を表わし、AおよびBは、同一であっても
異なっていてもよく、それぞれCHまたは窒素原子を表
わす。ただし、R1 が水素原子の場合にはR2 は水素原
子を表わす。)および前記一般式(I)で表わされるカ
ーバメートアミド誘導体を有効成分として含有する有害
生物防除剤を提供するものである。
【0008】
【作用】以下本発明を詳細に説明する。
【0009】一般式(I)で表わされる本発明化合物カ
ーバメートアミド誘導体の例としては、XおよびZは同
一であっても異なっていてもよく、水素原子、メチル
基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−
ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert
−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、sec
−ペンチル基、ヘキシル基等のC1 〜C6 の低級アルキ
ル基、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イ
ソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、s
ec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、n−ペント
キシ基、イソペントキシ基、ヘキソキシ基等のC1 〜C
6 の低級アルコキシ基、フルオロメチル基、ジフルオロ
メチル基、トリフルオロメチル基、クロロジフルオロメ
チル基、ジクロロフルオロメチル基、トリクロロメチル
基、トリブロモメチル基等のハロゲン原子で置換された
低級アルキル基、弗素、塩素、臭素、沃素等のハロゲン
原子を挙げることができる。Yとしては、硫黄原子また
は酸素原子を挙げることができる。R1 およびR2 は同
一であっても異なっていてもよく、水素原子、メチル
基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−
ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert
−ブチル基等のC1 〜C6 の低級アルキル基を挙げるこ
とができる。また、AおよびBとしては、CHまたは窒
素原子を挙げることができる。
ーバメートアミド誘導体の例としては、XおよびZは同
一であっても異なっていてもよく、水素原子、メチル
基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−
ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert
−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、sec
−ペンチル基、ヘキシル基等のC1 〜C6 の低級アルキ
ル基、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イ
ソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、s
ec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、n−ペント
キシ基、イソペントキシ基、ヘキソキシ基等のC1 〜C
6 の低級アルコキシ基、フルオロメチル基、ジフルオロ
メチル基、トリフルオロメチル基、クロロジフルオロメ
チル基、ジクロロフルオロメチル基、トリクロロメチル
基、トリブロモメチル基等のハロゲン原子で置換された
低級アルキル基、弗素、塩素、臭素、沃素等のハロゲン
原子を挙げることができる。Yとしては、硫黄原子また
は酸素原子を挙げることができる。R1 およびR2 は同
一であっても異なっていてもよく、水素原子、メチル
基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−
ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert
−ブチル基等のC1 〜C6 の低級アルキル基を挙げるこ
とができる。また、AおよびBとしては、CHまたは窒
素原子を挙げることができる。
【0010】本発明に係わる前記一般式(I)で表わさ
れるカーバメートアミド誘導体の具体例を表1〜表4に
示すが、本発明の化合物はこれらに限定されるものでは
ない。
れるカーバメートアミド誘導体の具体例を表1〜表4に
示すが、本発明の化合物はこれらに限定されるものでは
ない。
【0011】
【表1】
【0012】
【表2】
【0013】
【表3】
【0014】
【表4】
【0015】前記一般式(I)で表わされるカーバメー
トアミド誘導体は、例えば、下記反応式にしたがって合
成することができる。 (反応式1):R1 が水素原子の場合
トアミド誘導体は、例えば、下記反応式にしたがって合
成することができる。 (反応式1):R1 が水素原子の場合
【0016】
【化3】
【0017】一般式(II)(式中、X、Y、Aは前記
と同じ。)で表わされる化合物と一般式(III)(式
中、Z、R2 、Bは前記と同じ。)表わされる化合物と
を、溶媒中でまたは無溶媒下で、塩基存在下でまたは塩
基非存在下で、好ましくは0℃から150℃、さらに好
ましくは20℃から100℃で数分から48時間反応さ
せることにより本発明化合物を製造できる。 (反応式2):R1 が低級アルキル基の場合
と同じ。)で表わされる化合物と一般式(III)(式
中、Z、R2 、Bは前記と同じ。)表わされる化合物と
を、溶媒中でまたは無溶媒下で、塩基存在下でまたは塩
基非存在下で、好ましくは0℃から150℃、さらに好
ましくは20℃から100℃で数分から48時間反応さ
せることにより本発明化合物を製造できる。 (反応式2):R1 が低級アルキル基の場合
【0018】
【化4】
【0019】一般式(IV)(式中、X、Y、A、R1
は前記と同じ。)で表わされるカルバモイルクロリドと
一般式(III)表わされる化合物とを、溶媒中でまた
は無溶媒下で、塩基存在下でまたは塩基非存在下で、好
ましくは0℃から150℃、さらに好ましくは20℃か
ら100℃で数分から48時間反応させることにより本
発明化合物を製造できる。
は前記と同じ。)で表わされるカルバモイルクロリドと
一般式(III)表わされる化合物とを、溶媒中でまた
は無溶媒下で、塩基存在下でまたは塩基非存在下で、好
ましくは0℃から150℃、さらに好ましくは20℃か
ら100℃で数分から48時間反応させることにより本
発明化合物を製造できる。
【0020】(反応式1)および(反応式2)に用いら
れる溶媒としては、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン、
石油エ−テルなどの脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素、ジエチルエ−テル、
ジイソプロピルエ−テル、ジオキサン、テトラヒドロフ
ラン、ジエチレングリコ−ルジメチルエ−テルなどのエ
−テル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類、ジク
ロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタ
ン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンなどのハロゲン
化炭化水素、アセトニトリル、イソブチロニトリルなど
のニトリル類およびジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシド等の極性溶媒等を挙げることができる。
れる溶媒としては、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン、
石油エ−テルなどの脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素、ジエチルエ−テル、
ジイソプロピルエ−テル、ジオキサン、テトラヒドロフ
ラン、ジエチレングリコ−ルジメチルエ−テルなどのエ
−テル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類、ジク
ロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタ
ン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンなどのハロゲン
化炭化水素、アセトニトリル、イソブチロニトリルなど
のニトリル類およびジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシド等の極性溶媒等を挙げることができる。
【0021】(反応式1)および(反応式2)に用いら
れる塩基としてはトリエチルアミン、ピリジン、1,8
−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセン、
N,N−ジメチルアニリン等の有機塩基、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物、炭
酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩
および水素化ナトリウムのような水素化金属等を挙げる
ことができる。
れる塩基としてはトリエチルアミン、ピリジン、1,8
−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセン、
N,N−ジメチルアニリン等の有機塩基、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物、炭
酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩
および水素化ナトリウムのような水素化金属等を挙げる
ことができる。
【0022】反応に供される試剤の量は、(反応式1)
においては、通常一般式(II)の化合物1当量に対し
て一般式(III)の化合物1当量から10当量、塩基
は1当量から10当量であり、(反応式2)において
は、通常一般式(IV)の化合物1当量に対して一般式
(III)の化合物1当量から10当量、塩基は1当量
から10当量である。
においては、通常一般式(II)の化合物1当量に対し
て一般式(III)の化合物1当量から10当量、塩基
は1当量から10当量であり、(反応式2)において
は、通常一般式(IV)の化合物1当量に対して一般式
(III)の化合物1当量から10当量、塩基は1当量
から10当量である。
【0023】本発明化合物は、植物病原菌に対して優れ
た殺菌力を有し、広範囲にわたる種々の菌類による植物
病害の駆除撲滅のために適用出来る。例えば、イネいも
ち病(Pyricularia oryzae)、イネ
紋枯れ病(Rhizoc−tonia solan
i)、リンゴうどんこ病(Podosphaera l
eucotricha)、リンゴ黒星病(Ventur
ia inaequalis)、ナシ黒星病(Vent
uria nashicola)、ナシモニリア病(S
clerosinia mali)、カキ炭そ病(Gl
oeosporium kaki)、モモ灰星病(Sc
lerotinia cinerea)、モモ黒星病
(Cladosporium carpophili
m)、ブドウ灰色かび病(Botrytis cine
rea)、ブドウ黒とう病(Elsinoe ampe
lina)、ブドウ晩腐病(Glomerella c
ingulata)、テンサイ褐斑病(Cercosp
ora beticola)、ピ−ナッツ褐斑病(Ce
rcospora arachidicola)、ピー
ナッツ黒渋病(Cercosporapersonat
a)、オオムギうどんこ病(Erysiphe gra
minis f.sp.hordei)、コムギ眼紋病
(Pseudocercosporella herp
otrichoides)、オオムギ紅色雪腐病(Fu
sarium nivale)、コムギうどんこ病(E
rysiphe graminis f.sp. tr
itici)、コムギ赤さび病(Puccinia r
econdita)、キュウリべと病(Pseudop
eronospora cubensis)、キュウリ
うどんこ病(Sphaerotheca fuligi
nea)、キュウリつる枯病(Mycosphaere
lla melonis)、キュウリ灰色かび病(Bo
trytis cinerea)、キュウリ黒星病(C
ladosporiumcucumerinum)、ト
マト疫病(Phytophthora infesta
ns)、トマト葉かび病(Cladosporium
fulvum)、トマト灰色かび病(Botrytis
cinerea)、イチゴうどんこ病(Sphaer
otheca humuli)、ホップ灰色かび病(B
otrytis cinerea)、タバコうどんこ病
(Erysiphe cichoracearum)、
バラ黒星病(Diplocarpon rosae)、
ミカンそうか病(Elsinoe fawceti
i)、ミカン青かび病(Penicillium it
alicum)、ミカン緑かび病(Penicilli
um digitatum)等があげられる。その中で
特に、イネいもち病に対して顕著な効果を示す。また、
これらの化合物は、通常の使用濃度では栽培植物に薬害
がないという特性があるので、農園芸用殺菌剤として病
原菌による植物の病気に対して全く好都合に使用出来る
ものである。
た殺菌力を有し、広範囲にわたる種々の菌類による植物
病害の駆除撲滅のために適用出来る。例えば、イネいも
ち病(Pyricularia oryzae)、イネ
紋枯れ病(Rhizoc−tonia solan
i)、リンゴうどんこ病(Podosphaera l
eucotricha)、リンゴ黒星病(Ventur
ia inaequalis)、ナシ黒星病(Vent
uria nashicola)、ナシモニリア病(S
clerosinia mali)、カキ炭そ病(Gl
oeosporium kaki)、モモ灰星病(Sc
lerotinia cinerea)、モモ黒星病
(Cladosporium carpophili
m)、ブドウ灰色かび病(Botrytis cine
rea)、ブドウ黒とう病(Elsinoe ampe
lina)、ブドウ晩腐病(Glomerella c
ingulata)、テンサイ褐斑病(Cercosp
ora beticola)、ピ−ナッツ褐斑病(Ce
rcospora arachidicola)、ピー
ナッツ黒渋病(Cercosporapersonat
a)、オオムギうどんこ病(Erysiphe gra
minis f.sp.hordei)、コムギ眼紋病
(Pseudocercosporella herp
otrichoides)、オオムギ紅色雪腐病(Fu
sarium nivale)、コムギうどんこ病(E
rysiphe graminis f.sp. tr
itici)、コムギ赤さび病(Puccinia r
econdita)、キュウリべと病(Pseudop
eronospora cubensis)、キュウリ
うどんこ病(Sphaerotheca fuligi
nea)、キュウリつる枯病(Mycosphaere
lla melonis)、キュウリ灰色かび病(Bo
trytis cinerea)、キュウリ黒星病(C
ladosporiumcucumerinum)、ト
マト疫病(Phytophthora infesta
ns)、トマト葉かび病(Cladosporium
fulvum)、トマト灰色かび病(Botrytis
cinerea)、イチゴうどんこ病(Sphaer
otheca humuli)、ホップ灰色かび病(B
otrytis cinerea)、タバコうどんこ病
(Erysiphe cichoracearum)、
バラ黒星病(Diplocarpon rosae)、
ミカンそうか病(Elsinoe fawceti
i)、ミカン青かび病(Penicillium it
alicum)、ミカン緑かび病(Penicilli
um digitatum)等があげられる。その中で
特に、イネいもち病に対して顕著な効果を示す。また、
これらの化合物は、通常の使用濃度では栽培植物に薬害
がないという特性があるので、農園芸用殺菌剤として病
原菌による植物の病気に対して全く好都合に使用出来る
ものである。
【0024】さらに、本発明化合物は、種々の雑草に対
して除草活性を有しており、特に水田雑草に対して優れ
た除草活性を有する。そのような雑草としては、例えば
タイヌビエ、アゼナ、キカシグサ、ミゾハコベ、タマガ
ヤツリ、マツバイ、ホタルイ、ミズガヤツリ等の一年生
雑草および多年生雑草を挙げることができる。また、本
発明の除草剤はイネ等の作物に対してほとんど薬害を与
えることがなく安全性の高いものである。このように、
本発明化合物は広範囲の有害生物に対して優れた防除活
性を有するものである。
して除草活性を有しており、特に水田雑草に対して優れ
た除草活性を有する。そのような雑草としては、例えば
タイヌビエ、アゼナ、キカシグサ、ミゾハコベ、タマガ
ヤツリ、マツバイ、ホタルイ、ミズガヤツリ等の一年生
雑草および多年生雑草を挙げることができる。また、本
発明の除草剤はイネ等の作物に対してほとんど薬害を与
えることがなく安全性の高いものである。このように、
本発明化合物は広範囲の有害生物に対して優れた防除活
性を有するものである。
【0025】本発明の有害生物防除剤は、前記一般式
(I)で表されるカーバメートアミド誘導体をそのまま
用いることもできるが、通常は固体担体、液体担体、界
面活性剤その他の製剤用補助剤と混合し、水和剤、乳
剤、粒剤、粉剤などに製剤化して用いられる。これら種
々の製剤は実際の使用に際しては、そのまま使用する
か、または水で所定の濃度に希釈して使用することがで
きる。これらの製剤には有効成分として前記一般式
(I)で表されるカーバメートアミド誘導体を重量比で
0.1〜99.9%好ましくは1〜99%含有する。
(I)で表されるカーバメートアミド誘導体をそのまま
用いることもできるが、通常は固体担体、液体担体、界
面活性剤その他の製剤用補助剤と混合し、水和剤、乳
剤、粒剤、粉剤などに製剤化して用いられる。これら種
々の製剤は実際の使用に際しては、そのまま使用する
か、または水で所定の濃度に希釈して使用することがで
きる。これらの製剤には有効成分として前記一般式
(I)で表されるカーバメートアミド誘導体を重量比で
0.1〜99.9%好ましくは1〜99%含有する。
【0026】農薬補助剤の例としては、希釈剤、界面活
性剤、安定剤、固着剤、エアゾール用噴霧剤、共力剤、
増量剤、固体担体、液体担体、効力延長剤、分散安定剤
等を挙げることができる。
性剤、安定剤、固着剤、エアゾール用噴霧剤、共力剤、
増量剤、固体担体、液体担体、効力延長剤、分散安定剤
等を挙げることができる。
【0027】希釈剤の例としては水、炭化水素類、アル
コール類、エーテル類、アルコールエーテル類、ケトン
類、エステル類、アミド類、スルホキシド類、ケロシ
ン、鉱油等を挙げることができる。
コール類、エーテル類、アルコールエーテル類、ケトン
類、エステル類、アミド類、スルホキシド類、ケロシ
ン、鉱油等を挙げることができる。
【0028】また、増量剤、固体担体としては、例えば
生石灰、マグネシウム石灰、石膏、炭酸カルシウム、珪
土、パーライト、軽石、珪藻土、アルミナ、ゼオライ
ト、カオリンクレ−、アッタパルジャイトクレ−、ベン
トナイト、酸性白土、バイロフィライト、タルク、方解
石、トウモロコシ穂軸粉、クルミ穀粉、尿素、硫酸アン
モニウム、合成含水酸化珪素、滑石、バーミキュライ
ト、カオリナイト等の微粉末あるいは粒状物、さらにフ
ェノール樹脂、塩化ビニール樹脂等を挙げることができ
る。
生石灰、マグネシウム石灰、石膏、炭酸カルシウム、珪
土、パーライト、軽石、珪藻土、アルミナ、ゼオライ
ト、カオリンクレ−、アッタパルジャイトクレ−、ベン
トナイト、酸性白土、バイロフィライト、タルク、方解
石、トウモロコシ穂軸粉、クルミ穀粉、尿素、硫酸アン
モニウム、合成含水酸化珪素、滑石、バーミキュライ
ト、カオリナイト等の微粉末あるいは粒状物、さらにフ
ェノール樹脂、塩化ビニール樹脂等を挙げることができ
る。
【0029】液体担体としては、キシレン等の芳香族炭
化水素、イソプロパノ−ル、エチレングリコ−ル、セロ
ソルブ等のアルコ−ル類、アセトン、シクロヘキサノ
ン、イソホロン等のケトン類、大豆油、綿実油等の植物
油、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、水等があ
る。
化水素、イソプロパノ−ル、エチレングリコ−ル、セロ
ソルブ等のアルコ−ル類、アセトン、シクロヘキサノ
ン、イソホロン等のケトン類、大豆油、綿実油等の植物
油、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、水等があ
る。
【0030】乳化、分散、湿潤等のために用いられる界
面活性剤としては、アニオン界面活性剤(例えばアルキ
ル硫酸エステル類、アリールスルホン酸類、アルキルア
リ−ルスルホン酸類、ジアルキルスルホコハク酸類、コ
ハク酸類、ポリエチレングリコールアルキルアリールエ
ーテル硫酸類、ポリオキシエチレンアルキルアリ−ルエ
−テル燐酸エステル類、ナフタレンスルホン酸ホルマリ
ン縮合物およびこれらの塩類)、カチオン界面活性剤
(例えばアルキルアミン類、ポリオキシエチレンアルキ
ルアミン類)、非イオン界面活性剤(例えばポリオキシ
エチレングリコールエーテル類、ポリオキシエチレンア
ルキルエ−テル類、ポリオキシエチレングリコールエス
テル類、多価アルコールエステル類、ポリオキシエチレ
ンポリオキシプロピレンブロックコポリマ−、ソルビタ
ン脂肪酸エステル類)、両性界面活性剤等を挙げること
ができる。
面活性剤としては、アニオン界面活性剤(例えばアルキ
ル硫酸エステル類、アリールスルホン酸類、アルキルア
リ−ルスルホン酸類、ジアルキルスルホコハク酸類、コ
ハク酸類、ポリエチレングリコールアルキルアリールエ
ーテル硫酸類、ポリオキシエチレンアルキルアリ−ルエ
−テル燐酸エステル類、ナフタレンスルホン酸ホルマリ
ン縮合物およびこれらの塩類)、カチオン界面活性剤
(例えばアルキルアミン類、ポリオキシエチレンアルキ
ルアミン類)、非イオン界面活性剤(例えばポリオキシ
エチレングリコールエーテル類、ポリオキシエチレンア
ルキルエ−テル類、ポリオキシエチレングリコールエス
テル類、多価アルコールエステル類、ポリオキシエチレ
ンポリオキシプロピレンブロックコポリマ−、ソルビタ
ン脂肪酸エステル類)、両性界面活性剤等を挙げること
ができる。
【0031】製剤補助剤としてさらに、リグニンスルホ
ン酸塩、アルギン酸塩、ポリビニルアルコ−ル、アラビ
アガム、CMC(カルボキシメチルセルロ−ス、PAP
(酸性燐酸イソプロピル)等を挙げることができる。
ン酸塩、アルギン酸塩、ポリビニルアルコ−ル、アラビ
アガム、CMC(カルボキシメチルセルロ−ス、PAP
(酸性燐酸イソプロピル)等を挙げることができる。
【0032】本発明の有害生物防除剤の施用量は、使用
される化合物の種類、対象病害あるいは雑草の発生程
度、環境条件、使用する剤型などによって変動するが、
粉剤および粒剤の様にそのまま使用する場合は有効成分
として10ア−ル当り0.1g〜5Kg、好ましくは
0.3g〜1Kgの範囲から選ぶのがよい。また、乳剤
または水和剤のように最終的に液状で使用する場合は、
0.1〜10000ppm、好ましくは10〜3000
ppmの範囲から選ぶのがよい。
される化合物の種類、対象病害あるいは雑草の発生程
度、環境条件、使用する剤型などによって変動するが、
粉剤および粒剤の様にそのまま使用する場合は有効成分
として10ア−ル当り0.1g〜5Kg、好ましくは
0.3g〜1Kgの範囲から選ぶのがよい。また、乳剤
または水和剤のように最終的に液状で使用する場合は、
0.1〜10000ppm、好ましくは10〜3000
ppmの範囲から選ぶのがよい。
【0033】本発明化合物を除草剤として使用する場合
には、例えば水田雑草に対しては水稲の移植活着後に雑
草の発生前または発生直後にこの発明の除草剤を用いて
土壌処理を行なうことができる。また、畑地雑草の発芽
前または発芽初期にこの発明の除草剤を用いて土壌処理
または茎葉処理を行なうことができる。
には、例えば水田雑草に対しては水稲の移植活着後に雑
草の発生前または発生直後にこの発明の除草剤を用いて
土壌処理を行なうことができる。また、畑地雑草の発芽
前または発芽初期にこの発明の除草剤を用いて土壌処理
または茎葉処理を行なうことができる。
【0034】本発明化合物は、除草剤としての効力向上
をめざし、他の除草剤との混合使用も可能であり、場合
によっては、相乗効果を期待することもできる。この例
としては、例えば2,4−ジクロルフェノキシ酢酸、2
−メチル−4−クロルフェノキシ酪酸、2−メチル−4
−クロルフェノキシ酢酸(エステル、塩類を含む)等の
フェノキシ系除草剤;2,4−ジクロルフェニル−4’
−ニトロフェニルエーテル、2,4,6−トリクロルフ
ェニル−4’−ニトロフェニルエーテル、2−クロル−
4−トリフルオロメチルフェニル−3’−エトキシ−
4’−ニトロフェニルエーテル、2,4−ジクロルフェ
ニル−4’−ニトロ−3’−メトキシフェニルエーテ
ル、2,4−ジクロルフェニル−3’−メトキシカルボ
ニル−4’−ニトロフェニルエーテル等のジフェニルエ
ーテル系除草剤;2−クロル−4,6−ビスエチルアミ
ノ−1,3,5−トリアジン、2−メチルチオ−4,6
−ビスイソプロピルアミノ−1,3,5−トリアジン等
のトリアジン系除草剤;3−(3,4−ジクロルフェニ
ル)−1,1−ジメチルウレア、3−(3,4−ジクロ
ルフェニル)−メトキシ−1−メチルウレア、1−
(2,2−ジメチルベンジル)−3−p−トリルウレア
等の尿素系除草剤;3,4−ジクロルプロピオンアニリ
ド、N−メトキシメチル−2,6−ジエチル−α−クロ
ルアセトアニリド、2−クロル−2’,6’−ジエチル
−N−(ブトキシメチル)−アセトアニリド、2−クロ
ル−2’,6’−ジエチル−N−(n−プロポキシエチ
ル)−アセトアニリド、N−クロルアセチル−N−
(2,6−ジエチルフェニル)−グリシンエチルエステ
ル等のアニリド系除草剤;5−ブロム−3−sec−ブ
チル−6−メチルウラシル、3−シクロヘキシル−5,
6−トリメチレンウラシル等のウラシル系除草剤;α,
α,α−トリフルオロ−2,6−ジニトロ−N,N−ジ
プロピル−p−トルイジン等のトルイジン系除草剤;5
−tert−ブチル−3−(2,4−ジクロル−5−イ
ソプロポキシフェニル)−1,3,4−オキサジアジリ
ン−2−オン;3−イソプロピル−1H−2,1,3−
ベンゾチアジアジン−(4)−3H−オン−2,2−ジ
オキシド;α−(β−ナフトキシ)−プロピオンアニラ
イド;4−(2,4−ジクロロベンゾイル)−1,3−
ジメチルピラゾール−5−イル p−トルエンスルホネ
ートなどがあげられるが、これに限られるものではな
い。
をめざし、他の除草剤との混合使用も可能であり、場合
によっては、相乗効果を期待することもできる。この例
としては、例えば2,4−ジクロルフェノキシ酢酸、2
−メチル−4−クロルフェノキシ酪酸、2−メチル−4
−クロルフェノキシ酢酸(エステル、塩類を含む)等の
フェノキシ系除草剤;2,4−ジクロルフェニル−4’
−ニトロフェニルエーテル、2,4,6−トリクロルフ
ェニル−4’−ニトロフェニルエーテル、2−クロル−
4−トリフルオロメチルフェニル−3’−エトキシ−
4’−ニトロフェニルエーテル、2,4−ジクロルフェ
ニル−4’−ニトロ−3’−メトキシフェニルエーテ
ル、2,4−ジクロルフェニル−3’−メトキシカルボ
ニル−4’−ニトロフェニルエーテル等のジフェニルエ
ーテル系除草剤;2−クロル−4,6−ビスエチルアミ
ノ−1,3,5−トリアジン、2−メチルチオ−4,6
−ビスイソプロピルアミノ−1,3,5−トリアジン等
のトリアジン系除草剤;3−(3,4−ジクロルフェニ
ル)−1,1−ジメチルウレア、3−(3,4−ジクロ
ルフェニル)−メトキシ−1−メチルウレア、1−
(2,2−ジメチルベンジル)−3−p−トリルウレア
等の尿素系除草剤;3,4−ジクロルプロピオンアニリ
ド、N−メトキシメチル−2,6−ジエチル−α−クロ
ルアセトアニリド、2−クロル−2’,6’−ジエチル
−N−(ブトキシメチル)−アセトアニリド、2−クロ
ル−2’,6’−ジエチル−N−(n−プロポキシエチ
ル)−アセトアニリド、N−クロルアセチル−N−
(2,6−ジエチルフェニル)−グリシンエチルエステ
ル等のアニリド系除草剤;5−ブロム−3−sec−ブ
チル−6−メチルウラシル、3−シクロヘキシル−5,
6−トリメチレンウラシル等のウラシル系除草剤;α,
α,α−トリフルオロ−2,6−ジニトロ−N,N−ジ
プロピル−p−トルイジン等のトルイジン系除草剤;5
−tert−ブチル−3−(2,4−ジクロル−5−イ
ソプロポキシフェニル)−1,3,4−オキサジアジリ
ン−2−オン;3−イソプロピル−1H−2,1,3−
ベンゾチアジアジン−(4)−3H−オン−2,2−ジ
オキシド;α−(β−ナフトキシ)−プロピオンアニラ
イド;4−(2,4−ジクロロベンゾイル)−1,3−
ジメチルピラゾール−5−イル p−トルエンスルホネ
ートなどがあげられるが、これに限られるものではな
い。
【0035】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0036】実施例1 N−メチル−2−(N’−メチルフェニルチオカルバモ
イロキシ)アセトアニリド(化合物番号5)の合成 窒素雰囲気下で、水素化ナトリウム0.20gを乾燥ジ
メチルホルムアミド15mlに懸濁させ、N−メチルグ
リコールアニリド0.83gを加えた後数分間室温で撹
拌した。次いで乾燥ジメチルホルムアミド5mlに溶解
させたN−メチルフェニルチオカルバモイルクロリド
0.93gを滴下し、室温で2時間撹拌した。反応終了
後、水を加えクロロホルムで抽出を行い、クロロホルム
層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィ(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン
=1/2)で精製し、N−メチル−2−(N’−メチル
フェニルチオカルバモイロキシ)アセトアニリド0.9
4gを得た。 融点:120−122℃ IR(KBr、cm-1):1680,1500,119
01 H−NMR(CDCl3 、δppm ): 3.26(S,3H)、3.63(S,3H)、4.80(S,2H)、7.10-7.50(m,10
H)
イロキシ)アセトアニリド(化合物番号5)の合成 窒素雰囲気下で、水素化ナトリウム0.20gを乾燥ジ
メチルホルムアミド15mlに懸濁させ、N−メチルグ
リコールアニリド0.83gを加えた後数分間室温で撹
拌した。次いで乾燥ジメチルホルムアミド5mlに溶解
させたN−メチルフェニルチオカルバモイルクロリド
0.93gを滴下し、室温で2時間撹拌した。反応終了
後、水を加えクロロホルムで抽出を行い、クロロホルム
層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィ(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン
=1/2)で精製し、N−メチル−2−(N’−メチル
フェニルチオカルバモイロキシ)アセトアニリド0.9
4gを得た。 融点:120−122℃ IR(KBr、cm-1):1680,1500,119
01 H−NMR(CDCl3 、δppm ): 3.26(S,3H)、3.63(S,3H)、4.80(S,2H)、7.10-7.50(m,10
H)
【0037】実施例2 2−(4−クロロフェニルチオカルバモイロキシ)アセ
トアニリド(化合物番号37)の合成 窒素雰囲気下で、水素化ナトリウム0.16gを乾燥ジ
メチルホルムアミド10mlに懸濁させ、N−メチルグ
リコールアニリド0.66gを加えた後数分間室温で撹
拌した。次いで乾燥ジメチルホルムアミド5mlに溶解
させた4−クロロフェニルイソチオシアネート0.68
gを滴下し、室温で2時間撹拌した。反応終了後、水を
加えクロロホルムで抽出を行い、クロロホルム層を水、
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、
溶媒を減圧下で留去し、残槇をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィ(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/
2)で精製し、2−(4−クロロフェニルチオカルバモ
イロキシ)アセトアニリド0.94gを得た。 融点:180−183℃ IR(KBr、cm-1):3200,1680,150
0,11901 H−NMR(CDCl3 、δppm ): 5.23(S,2H)、7.00-7.80(m,9H) 、9.90(b,1H) 同様な方法により得た本発明の化合物の代表例とその物
性を表5〜表14に示した。
トアニリド(化合物番号37)の合成 窒素雰囲気下で、水素化ナトリウム0.16gを乾燥ジ
メチルホルムアミド10mlに懸濁させ、N−メチルグ
リコールアニリド0.66gを加えた後数分間室温で撹
拌した。次いで乾燥ジメチルホルムアミド5mlに溶解
させた4−クロロフェニルイソチオシアネート0.68
gを滴下し、室温で2時間撹拌した。反応終了後、水を
加えクロロホルムで抽出を行い、クロロホルム層を水、
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、
溶媒を減圧下で留去し、残槇をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィ(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/
2)で精製し、2−(4−クロロフェニルチオカルバモ
イロキシ)アセトアニリド0.94gを得た。 融点:180−183℃ IR(KBr、cm-1):3200,1680,150
0,11901 H−NMR(CDCl3 、δppm ): 5.23(S,2H)、7.00-7.80(m,9H) 、9.90(b,1H) 同様な方法により得た本発明の化合物の代表例とその物
性を表5〜表14に示した。
【0038】
【表5】
【0039】
【表6】
【0040】
【表7】
【0041】
【表8】
【0042】
【表9】
【0043】
【表10】
【0044】
【表11】
【0045】
【表12】
【0046】
【表13】
【0047】
【表14】
【0048】実施例3(乳剤) 本発明化合物番号1を5重量部、キシレン75重量部及
びソルポール2806B(商品名:東邦化学工業製)2
0重量部を均一に撹拌混合して乳剤を得た。 実施例4(水和剤) 本発明化合物番号1を10重量部、ジークライト(商品
名:ジークライト化学鉱業製)86.5重量部、ニュー
カルゲンNV−406(商品名:竹本油脂製)2重量部
及びディスクゾールWA(商品名:第一工業製薬製)
1.5重量部を混合粉砕して水和剤を得た。 実施例5(粒剤) 本発明化合物番号1を10重量部、ベントナイト50重
量部、クニライト(商品名:国峰工業製)35重量部お
よび界面活性剤としてソルポール800A(商品名:東
邦化学工業製)5重量部を混合粉砕したのち、水を加え
均一に撹拌し、直径0.7mmの篩穴から押しだし乾燥
後、1〜2mmの長さに切断して10%粒剤を得た。 実施例6(粉剤) 本発明化合物番号1を2重量部を珪藻土5重量部、およ
びクレー93重量部を均一に混合粉砕して2%粉剤を得
た。
びソルポール2806B(商品名:東邦化学工業製)2
0重量部を均一に撹拌混合して乳剤を得た。 実施例4(水和剤) 本発明化合物番号1を10重量部、ジークライト(商品
名:ジークライト化学鉱業製)86.5重量部、ニュー
カルゲンNV−406(商品名:竹本油脂製)2重量部
及びディスクゾールWA(商品名:第一工業製薬製)
1.5重量部を混合粉砕して水和剤を得た。 実施例5(粒剤) 本発明化合物番号1を10重量部、ベントナイト50重
量部、クニライト(商品名:国峰工業製)35重量部お
よび界面活性剤としてソルポール800A(商品名:東
邦化学工業製)5重量部を混合粉砕したのち、水を加え
均一に撹拌し、直径0.7mmの篩穴から押しだし乾燥
後、1〜2mmの長さに切断して10%粒剤を得た。 実施例6(粉剤) 本発明化合物番号1を2重量部を珪藻土5重量部、およ
びクレー93重量部を均一に混合粉砕して2%粉剤を得
た。
【0049】実施例7 イネいもち病予防効果試験 8cm×8cmプラスチック製ポットにイネ種子(品
種:ヤマホウシ)を播種し温室内で成育させた。2.5
〜3葉期に、実施例4に準じて調製した水和剤を有効成
分濃度が100ppmになるように水で希釈した液を散
布した。風乾後、イネいもち病菌を接種し、25℃の恒
温室に入れた。接種7日後ポット全体の病斑数を調査
し、防除価を算出した。 防除価(%)=(1−処理区病斑数/無処理区病斑数)
×100 得られた結果を表15に示した。
種:ヤマホウシ)を播種し温室内で成育させた。2.5
〜3葉期に、実施例4に準じて調製した水和剤を有効成
分濃度が100ppmになるように水で希釈した液を散
布した。風乾後、イネいもち病菌を接種し、25℃の恒
温室に入れた。接種7日後ポット全体の病斑数を調査
し、防除価を算出した。 防除価(%)=(1−処理区病斑数/無処理区病斑数)
×100 得られた結果を表15に示した。
【0050】
【表15】
【0051】実施例8 移植水稲における土壌処理試験 100cm2 のプラスチックポットに代掻き状態の水田
土壌を詰め、表9に示す雑草の種子を播き、さらに2葉
期の水稲(品種:ヤマホウシ)を1ポット当り2本2株
を移植し、約2cmの湛水状態で管理した。表9に示す雑
草の発生初期に前記実施例4に準じて製剤した本発明化
合物の水和剤の所定薬量をポットあたり10mlの水で
希釈して水面に滴下処理した。その後温室内に静置し、
適時散水した。薬剤処理後20日目に除草効果および薬
害を調査し、表16に示す結果を得た。
土壌を詰め、表9に示す雑草の種子を播き、さらに2葉
期の水稲(品種:ヤマホウシ)を1ポット当り2本2株
を移植し、約2cmの湛水状態で管理した。表9に示す雑
草の発生初期に前記実施例4に準じて製剤した本発明化
合物の水和剤の所定薬量をポットあたり10mlの水で
希釈して水面に滴下処理した。その後温室内に静置し、
適時散水した。薬剤処理後20日目に除草効果および薬
害を調査し、表16に示す結果を得た。
【0052】
【表16】
【0053】除草効果の評価は下記のように0〜5の数
字で表わした。また、作物に対する薬害も除草効果と同
じ基準で示した。 0・・・抑草率 0〜9% 1・・・抑草率 10〜29% 2・・・抑草率 30〜49% 3・・・抑草率 50〜69% 4・・・抑草率 70〜89% 5・・・抑草率 90〜100%
字で表わした。また、作物に対する薬害も除草効果と同
じ基準で示した。 0・・・抑草率 0〜9% 1・・・抑草率 10〜29% 2・・・抑草率 30〜49% 3・・・抑草率 50〜69% 4・・・抑草率 70〜89% 5・・・抑草率 90〜100%
【0054】
【発明の効果】本発明化合物であるカーバメートアミド
誘導体は、殺菌剤として優れた殺菌活性および除草剤と
して優れた除草活性および安全性を有する新規化合物が
提供された。また、本発明化合物を有効成分として含有
する本発明の農園芸用殺菌剤および除草剤は、後述する
実施例で明らかになるように、種々の菌類および雑草を
的確に駆除することができる殺菌活性および除草活性の
高いものであり、それでいて種々の作物、特にイネ、コ
ムギ、トウモロコシ、ダイズ等には、極めて安全に使用
できる安全性の高いものである。
誘導体は、殺菌剤として優れた殺菌活性および除草剤と
して優れた除草活性および安全性を有する新規化合物が
提供された。また、本発明化合物を有効成分として含有
する本発明の農園芸用殺菌剤および除草剤は、後述する
実施例で明らかになるように、種々の菌類および雑草を
的確に駆除することができる殺菌活性および除草活性の
高いものであり、それでいて種々の作物、特にイネ、コ
ムギ、トウモロコシ、ダイズ等には、極めて安全に使用
できる安全性の高いものである。
Claims (2)
- 【請求項1】一般式(I)で表わされるカーバメートア
ミド誘導体。 【化1】 (式中、XおよびZは、同一であっても異なっていても
よく、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル
基、低級アルコキシ基またはハロゲン原子で置換された
低級アルキル基を表わし、Yは、硫黄原子または酸素原
子を表わし、R1およびR2 は、同一であっても異なっ
ていてもよく、それぞれ水素原子または低級アルキル基
を表わし、AおよびBは、同一であっても異なっていて
もよく、それぞれCHまたは窒素原子を表わす。ただ
し、R1 が水素原子の場合にはR2 は水素原子を表わ
す。) - 【請求項2】請求項1記載の一般式(I)で表わされる
カーバメートアミド誘導体を有効成分として含有するこ
とを特徴とする有害生物防除剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35819591A JPH0665186A (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | カーバメートアミド誘導体及びそれを有効成分とする有害生物防除剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35819591A JPH0665186A (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | カーバメートアミド誘導体及びそれを有効成分とする有害生物防除剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0665186A true JPH0665186A (ja) | 1994-03-08 |
Family
ID=18458026
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35819591A Pending JPH0665186A (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | カーバメートアミド誘導体及びそれを有効成分とする有害生物防除剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0665186A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008037796A (ja) * | 2006-08-07 | 2008-02-21 | Mitsui Chemicals Inc | ジアミン誘導体、その製造方法およびそれらを有効成分とする殺菌剤 |
-
1991
- 1991-12-27 JP JP35819591A patent/JPH0665186A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008037796A (ja) * | 2006-08-07 | 2008-02-21 | Mitsui Chemicals Inc | ジアミン誘導体、その製造方法およびそれらを有効成分とする殺菌剤 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
ES2225850T3 (es) | Derivados de benzamida-oxima, procedimiento para la preparacion de los mismos y bactericida. | |
EP0640597B1 (de) | Acylamino-substituierte Isoxazol- bzw. Isothiazolderivate, Verfahren zu deren Herstellung und ihre Verwendung | |
JPS6139941B2 (ja) | ||
US4123256A (en) | N-(4-substituted benzyloxy)phenyl)-N-methyl-N-methoxyurea | |
JPS5984804A (ja) | 農園芸用殺菌剤 | |
JPS626548B2 (ja) | ||
US4144049A (en) | N-(4-Benzyloxyphenyl)-N-methyl-N-methoxyurea | |
JPH0421672B2 (ja) | ||
JP4121158B2 (ja) | アルコキシイミノ置換二環式誘導体を有効成分とする病害又は害虫防除剤 | |
DD207847A5 (de) | Herbizid | |
US4849011A (en) | 4-substituted-2,6-diphenylpyridine compounds and herbicide containing the same as an active ingredient | |
US4259105A (en) | Diphenylamine derivatives | |
JPH0665186A (ja) | カーバメートアミド誘導体及びそれを有効成分とする有害生物防除剤 | |
JP3249881B2 (ja) | ピラゾール誘導体およびそれを有効成分とする除草剤 | |
JP2760045B2 (ja) | ベンジルカーバゼート誘導体及びそれを含有する農園用殺菌剤 | |
JP2553335B2 (ja) | 光学活性シクロプロパンカルボキサミド類及び該活性体とその鏡像異性体との鏡像異性体対、並びに農業用殺菌剤 | |
JP3086893B2 (ja) | カーバメートアミド誘導体及びそれを有効成分とする除草剤 | |
JP2936180B2 (ja) | カーバメート誘導体及びそれを有効成分とする有害生物防除剤 | |
JP2760044B2 (ja) | フェニルカーバゼート誘導体及びそれを含有する農園芸用殺菌剤 | |
JP2000103784A (ja) | 5−アルコキシピラゾール−3−カルボキサミド誘導体およびこれを有効成分とする農薬 | |
JPH061767A (ja) | カーバメートアミド誘導体及びそれを有効成分とする除草剤 | |
JPS6154003B2 (ja) | ||
JPS61280471A (ja) | テトラヒドロフタルイミド誘導体およびそれを有効成分とする除草剤 | |
EP0161442A2 (de) | Thiazolylharnstoffe, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung zur Bekämpfung unerwünschten Pflanzenwuchses | |
JPS62103067A (ja) | ピラゾ−ル誘導体、それらの製造法およびそれらを含有する除草剤および農園芸用殺菌剤 |