JPH0665131U - ディスクブレーキ装置 - Google Patents

ディスクブレーキ装置

Info

Publication number
JPH0665131U
JPH0665131U JP1263993U JP1263993U JPH0665131U JP H0665131 U JPH0665131 U JP H0665131U JP 1263993 U JP1263993 U JP 1263993U JP 1263993 U JP1263993 U JP 1263993U JP H0665131 U JPH0665131 U JP H0665131U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brake
auxiliary
disk
switching valve
disc
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP1263993U
Other languages
English (en)
Inventor
本 祥 二 山
田 秀 之 岩
竹 嘉 彦 乙
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP1263993U priority Critical patent/JPH0665131U/ja
Publication of JPH0665131U publication Critical patent/JPH0665131U/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ノックバック現象を生じないディスクブレー
キ装置を提供する。 【構成】 キャリパ14の内部にキャリパピストン16を設
け、その先端部にパッドを止着する。キャリパシリンダ
からの連通孔に操作管18を接続し、操作管18をマスタシ
リンダ20に接続し、その途中に切替弁22を設ける。切替
弁22は操作管18を通常は流通自在とする。切替弁22に並
行してチェック弁24を設け、マスタシリンダ20からの作
動油を流通自在とする。操作管18に接続した補助操作管
28をアキュムレータ30に接続し、その途中に補助切替弁
32を設ける。補助切替弁32は上記補助操作管28を通常は
遮断する。切替弁22と補助切替弁32をコントローラ34に
接続し、該コントローラ34をGセンサ36に接続する。G
センサ36はディスク12に作用する重量加速度を検出し、
該検出結果によりコントローラ34はディスク12が変形す
るか否かを判断し、切替弁22と補助切替弁32を適宜作動
させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、車両のブレーキ等に用いられるディスクブレーキであって、ノッ クバックを防止することができるディスクブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の車軸には車輪の回転を制動するブレーキ装置が装着されており、例えば 、自動車のアクスルの両端部にはディスクブレーキ装置が設けられている。図2 に示すように、上記ディスクブレーキ装置1は、ホイールと一体的に回転自在な ディスク2と、該ディスク2の一部を挟むように覆うキャリパ4とにより構成さ れている。
【0003】 上記キャリパ4の内部には、上記ディスク2の側面に対向したキャリパピスト ン5が摺動自在に設けられており、該キャリパピストン5の先端部に設けられた 図示しないパッドが上記ディスク2の側面に接触自在とされている。上記キャリ パピストン5は図示しないキャリパシリンダに挿入されており、該キャリパシリ ンダには作動油が流通自在な連通孔が形成されている。該連通孔は前記キャリパ 4の外部に開口されており、この開口に操作管6が接続されている。該操作管6 はマスタシリンダ7に接続されており、該マスタシリンダ7にはブレーキペダル 8が連結されている。
【0004】 前記ディスクブレーキ装置1は、前記ブレーキペダル8が踏み込まれることに より作動される。すなわち、該ブレーキペダル8が踏み込まれると前記マスタシ リンダ7から作動油が吐出されて、該作動油が前記操作管6を介して前記キャリ パ4に流入される。該キャリパ4では作動油が前記連通孔を流通してキャリパシ リンダに流入され、該キャリパシリンダで前記キャリパピストン5の底面が押圧 される。このため、上記キャリパピストン5が押し出され、該キャリパピストン 5に止着されたパッドが前記ディスク2の側面に接触されて該ディスク2との間 に摩擦が生じ、該ディスク2の回転が減速される。これにより、このディスクブ レーキ装置1が搭載された自動車の走行速度が減少される。
【0005】 一方、前記ブレーキペダル8の踏み込みが解除されると、前記マスタシリンダ 7から作動油が吐出されず、前記作動油の圧力が低下する。このため、前記パッ ドによるディスク2への押圧が解除され、該ディスク2が開放されて再び回転自 在となる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したディスクブレーキ装置1の構造では、前記ブレーキペ ダル8が開放されたときに、前記マスタシリンダ7から作動油が吐出されないの で、自動車の旋回等により前記ディスク2に外部から重力加速度が作用して該デ ィスク2が軸方向に変形された場合、前記パッドが押圧されてキャリパピストン 5が押し込まれ、前記キャリパシリンダの内部の作動油が上記マスタシリンダ7 のリザーバタンクに戻されてしまう。このため、次にブレーキペダル8を踏み込 んだときに、上記キャリパピストン5が摺動するストロークが大きくなり、ブレ ーキを作動させるために上記ブレーキペダル8を大きく踏み込まなくてはならな いおそれがある。係る現象はノックバック現象と呼ばれ、ブレーキ精度の向上の 妨げとなるおそれがあるので、極力防止する必要がある。
【0007】 そこで、この考案は、ブレーキペダルが開放された状態であってもノックバッ ク現象を生ずることがなく、ブレーキペダルを大きく踏み込まなくても作動する ディスクブレーキ装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために、この考案に係るディスクブレーキ装置は回転 自在なディスクの一部に設けたブレーキ手段と、該ブレーキ手段を作動させるブ レーキ駆動源と、これらブレーキ手段とブレーキ駆動源との間で駆動力を伝達す る伝達手段とにより構成し、上記ブレーキ手段を作動させることにより上記ディ スクの回転を減速させるディスクブレーキにおいて、前記伝達手段を遮断する遮 断手段と、前記ブレーキ手段を作動させるブレーキ補助駆動源と、上記ブレーキ 手段とブレーキ補助駆動源との間で駆動力を伝達する補助伝達手段と、上記補助 伝達手段を遮断する補助遮断手段と、前記ディスクに外部から作用する重力加速 度を検出し、該ディスクが変形する大きさの重力加速度が作用した場合は、前記 遮断手段を作動させ、前記補助遮断手段の作動を解除する重力加速度検出手段と を設け、前記ディスクに作用する重力加速度が該ディスクを変形する大きさに満 たなければ、前記遮断手段は作動されず前記伝達手段が作動されると共に、前記 補助遮断手段は作動されて前記補助伝達手段が遮断されることにより、前記ブレ ーキ駆動源が前記ブレーキ手段を作動させ、前記ディスクに作用する重力加速度 が該ディスクを変形する大きさであれば、前記遮断手段は作動されて前記伝達手 段が遮断されると共に、前記補助遮断手段は作動されず前記補助伝達手段が作動 されることにより、前記ブレーキ補助駆動源が前記ブレーキ手段を作動させるこ とを特徴としている。
【0009】
【作用】
前記ディスクブレーキ装置を搭載した自動車の運転者により前記ブレーキ駆動 源が作動されると、前記伝達手段により駆動力が伝達されて、前記ブレーキ手段 が作動される。このとき、前記補助伝達手段は補助遮断手段により遮断されてい るので、前記ブレーキ補助駆動源により上記ブレーキ手段が作動されることはな い。
【0010】 例えば、上記ブレーキ駆動源としてマスタシリンダを、上記伝達手段として操 作管を、上記ブレーキ手段としてパッド及びパッド摺動装置を用いた場合、運転 者がブレーキペダルを踏み込むと、上記マスタシリンダから作動油が吐出され、 該作動油は上記操作管を流通されて、上記パッド摺動装置が油圧により作動され る。これにより、上記パッドがディスクの側面に押圧され、これらパッドとディ スクとの間に摩擦が生じて、該ディスクの回転が減速され、前記自動車の走行速 度が減少される。
【0011】 また、前記ブレーキ駆動源が作動されないと、駆動力は伝達されず、前記ブレ ーキ手段は作動されない。上述の例では、前記ブレーキペダルの踏み込みが解除 されると、前記マスタシリンダから作動油が吐出されなくなるので油圧が低減さ れ、前記パッド摺動装置が作動せず、前記パッドはディスクに押圧されなくなる 。このため、これらディスクとパッドとの間に摩擦が生ずることなく、該ディス クの回転は減速されない。
【0012】 ところで、前記ブレーキ駆動源が作動されていない状態では、自動車の旋回や 路面からの振動等により、前記ディスクが軸方向に変形されるような重力加速度 が作用することがある。このとき、上記重力加速度が重力加速度検出装置により 検出されるので、前記遮断手段が作動されて前記伝達手段が遮断され、前記補助 遮断手段の作動が解除されて前記補助伝達手段が作動される。これにより、前記 ブレーキ手段は前記ブレーキ補助駆動源により作動されることになり、前記ディ スクが前記重力加速度により変形されそうになっても、上記ブレーキ手段の作動 状態が戻されることはない。
【0013】 例えば、上記ブレーキ手段としてパッド及びパッド摺動装置を、前記伝達手段 として操作管を、上記補助伝達手段として補助操作管を用いた場合、前記重力加 速度検出装置により前記ディスクが変形される大きさの重力加速度が検出される と、前記遮断手段により前記操作管が遮断され、前記補助遮断手段による前記補 助操作管の遮断が解除される。このため、前記ブレーキ補助駆動源により上記パ ッド摺動装置が作動されるので、前記ディスクの側面により上記パッドが押圧さ れても該パッドが押し戻されることはなく、上記パッド摺動装置の作動状態が戻 されることはない。
【0014】 また、前記ディスクに作用する重力加速度が小さくなったことが前記重力加速 度検出装置により検出されると、前記遮断手段による前記伝達手段の遮断が解除 され、前記補助遮断手段により前記補助伝達手段が遮断される。このときは、上 記ディスクに該ディスクを変形させる重力加速度が作用しないので、前記ブレー キ手段の作動状態が戻されることはない。
【0015】 従って、前記ディスクに重力加速度が作用するか否かにかかわらず前記ブレー キ手段の作動状態が戻されることはないので、ブレーキ駆動源を作動させること により直ちに上記ブレーキ手段が作動されることになる。上述の例では、ブレー キペダルが踏み込まれた時に、前記マスタシリンダから僅かな作動油が吐出され るだけで前記パッド摺動装置が作動される。
【0016】
【実施例】
以下、図示した実施例に基づいて、本考案に係るディスクブレーキ装置を具体 的に説明する。なお、本実施例では、自動車のアクスルに装着したディスクブレ ーキ装置について説明している。
【0017】 自動車のアクスルの両端部にホイールが回転自在に取り付けられており、該ホ イールと一体的に回転されるディスクが設けられている。図1に示すように、デ ィスクブレーキ装置10は、上記ディスク12と該ディスク12の一部を覆うブレーキ 手段としてのキャリパ14とにより構成されている。
【0018】 上記キャリパ14の内部には、上記ディスク12の側面に対向された図示しないキ ャリパシリンダが形成されており、該キャリパシリンダの内部にはキャリパピス トン16が摺動自在に挿入されている。該キャリパピストン16の先端部には図示し ないパッドが取り付けられており、該パッドは前記ディスク12の側面に接触自在 とされている。
【0019】 また、前記キャリパシリンダには作動油が流通自在な連通孔が形成されており 、該連通孔は前記キャリパ14の外部に開口され、該開口に伝達手段としての操作 管18が接続されている。
【0020】 上記操作管18は、ブレーキ駆動源としてのマスタシリンダ20に接続されており 、その途中には遮断手段としての切替弁22が設けられている。該切替弁22は上記 操作管18の流通を接断自在とされており、通常は流通自在とされている。また、 上記切替弁22に並行してチェック弁24が設けられており、該チェック弁24は前記 マスタシリンダ20から前記キャリパ14への方向の作動油の流通を自在とし、その 逆方向の作動油の流通を遮断する。
【0021】 前記マスタシリンダ20にはブレーキペダル26が連結されており、該ブレーキペ ダル26を運転者が踏み込むことにより上記マスタシリンダ20から作動油が吐出さ れる。
【0022】 また、前記キャリパ14から切替弁22までの操作管18には、補助伝達手段として の補助操作管28が接続されており、該補助操作管28はブレーキ補助駆動源として のアキュムレータ30に接続され、該アキュムレータ30は適宜な圧力の作動油を吐 出する構造とされている。そして、上記補助操作管28の途中には補助遮断手段と しての補助切替弁32が設けられており、該補助切替弁32は上記補助操作管28の流 通を接断自在として、通常は遮断されている。
【0023】 前記切替弁22と補助切替弁32とに内蔵された電磁回路はコントローラ34に接続 されており、該コントローラ34はGセンサ36に接続されている。なお、これらコ ントローラ34とGセンサ36とが、重力加速度検出手段を構成している。上記Gセ ンサ36は前記ディスク12に外部から作用する重量加速度を検出し、この検出結果 を上記コントローラ34に送信する。該コントローラ34は上記重力加速度が前記デ ィスク12を変形させる大きさか否かを判断して、この判断結果に従って前記切替 弁22と補助切替弁32とを適宜作動させる。
【0024】 また、上記Gセンサ36は、路面からの振動による重力加速度を検出するため上 下方向の重力加速度を検出でき、また自動車の旋回による重力加速度を検出する ため車幅方向の重力加速度を検出できることが望ましい。さらに、上記Gセンサ 36は、前記ディスク12に作用する重力加速度を検出するものであるので、該ディ スク12に近接して配設されることが望ましい。
【0025】 以上により構成された本実施例に係るディスクブレーキ装置10の作用を、以下 に説明する。
【0026】 上記ディスクブレーキ装置10を搭載した自動車の走行中に運転者がブレーキペ ダル26を踏み込むと、マスタシリンダ20から作動油が吐出され、該作動油は切替 弁22又はチェック弁24を介して操作管18を流通し、キャリパ14に流入される。該 キャリパ14では作動油は連通孔を流通してキャリパシリンダに流入され、該キャ リパシリンダで前記キャリパピストン16の底面が押圧される。このため、上記キ ャリパピストン16が押し出され、該キャリパピストン16に止着されたパッドが前 記ディスク12の側面に押圧されて該ディスク12との間に摩擦が生じ、該ディスク 12の回転が減速される。これにより、前記自動車の走行速度が減少される。
【0027】 また、前記ブレーキペダル26の踏み込みが解除されて前記マスタシリンダ20に よる作動油の加圧がなくなれば、前記パッドは前記ディスク12を押圧しなくなる ので、該ディスク12は回転自在とされ、この自動車は減速されない。
【0028】 ところで、この自動車の走行中に、路面からの振動が前記ディスク12に伝達さ れたり、また該自動車が旋回する時に該ディスク12に遠心力が作用したりして、 上記ディスク12を軸方向に変形する重力加速度が作用することがある。一方、こ れと同時に自動車自体に上下方向や車幅方向の重力加速度が作用しており、この 重力加速度はGセンサ36により検出される。そして、該Gセンサ36の検出結果が コントローラ34に入力され、該コントローラ34により上記重力加速度が前記ディ スク12を変形させる大きさか否か判断される。
【0029】 上記コントローラ34により前記重力加速度が前記ディスク12を変形させる大き さに達したと判断されれば、上記コントローラ34から切替弁22に切替信号が送信 され、該切替弁22は切り替えられて操作管18が遮断される。また、同時に上記コ ントローラ34から補助切替弁32にも切替信号が送信され、該補助切替弁32は切り 替えられて補助操作管28が流通自在とされる。
【0030】 これにより、前記アキュムレータ30から作動油が吐出され、該作動油が補助切 替弁32を介して補助操作管28を流通され、前記操作管18に流入される。この時、 前記切替弁22は遮断されており、チェック弁24はキャリパ14からの作動油を遮断 するので、上記操作管18に大きな油圧が掛かっても前記マスタシリンダ20に作動 油が戻されることはない。
【0031】 そして、上記作動油はキャリパ14に流入され、該キャリパ14では上記作動油に よりキャリパピストン16が押し出されて、パッドにより前記ディスク12の側面が 押圧される。一方、上記ディスク12には該ディスク12が変形する大きさの重力加 速度が作用しているので、該ディスク12の側面は前記パッドを押圧している。こ のため、上記パッドがキャリパピストン16により上記ディスク12を押圧する力と 該ディスク12が重力加速度により上記パッドを押圧する力とが、釣り合うことに なる。従って、上記ディスク12は変形されることがない。
【0032】 この状態で、前記ブレーキペダル26を踏み込むと、マスタシリンダ20から吐出 された作動油が前記チェック弁24を流通して前記キャリパシリンダに流入され、 前記キャリパピストン16が押し出される。この時、既に前記パッドは上記ディス ク12に押圧されているので、上記ブレーキペダル26の僅かな踏み込みにより上記 パッドとディスク12との摩擦が発生し、前記ディスク12の回転が減速される。
【0033】 ところで、この自動車に作用する重力加速度が低減され、該重力加速度が前記 ディスク12を変形させる大きさに満たないと上記コントローラ34により判断され れば、該コントローラ34から切替弁22に切替信号が送信され、該切替弁22は切り 替えられて操作管18は流通自在とされる。また、同時に上記コントローラ34から 補助切替弁32にも切替信号が送信され、該補助切替弁32は切り替えられて補助操 作管28が遮断される。このため、前記キャリパシリンダからマスタシリンダ20へ の作動油の流通が自在となるが、前記重力加速度はディスク12を変形する大きさ に満たないので、前記ディスク12が変形されることはなく、上記マスタシリンダ 20に作動油が戻されることはない。
【0034】 以上説明したように、本実施例によれば、遮断手段として切替弁22を、補助遮 断手段として補助切替弁32を用いたので、操作管18又は補助操作管28の遮断を確 実に行なうことができる。このため、ノックバック現象を確実に防止することが できる。
【0035】 また、上記切替弁22に並行してチェック弁24が設けられているので、上記切替 弁22が切り替えられて前記操作管18が遮断されている時であっても、ブレーキペ ダル26が踏み込まれることによりブレーキが作動される。このため、重力加速度 の作用の有無にかかわらず、常時ブレーキが作動され得るので、自動車の制動を 確実に行なうことができる。
【0036】 さらに、ブレーキ補助駆動源としてアキュムレータ30が用いられているので、 前記補助切替手段が切り替えられて補助操作管28が流通自在とされた時、キャリ パピストン16及びパッドはディスク12の側面を確実に押圧する。このため、重力 加速度により上記ディスク12が変形しようとしても、上記キャリパピストン16及 びパッドにより押圧されるので、該ディスク12の変形が確実に防止される。
【0037】 なお、本実施例では、キャリパ14の形状を特定していないが、例えばキャリパ 固定型やキャリパ浮動型等、どのキャリパであっても構わない。従って、キャリ パの種類にかかわらず、この実施例に係るディスクブレーキ装置を用いることが できる。
【0038】 また、本実施例では1枚のディスク12に一つのGセンサ36が対応して設けられ ており、各ディスクに作用する重力加速度を個別に検出し得るが、一つのGセン サが複数のディスクにより供用される構造であっても構わない。この場合、各デ ィスクごとにGセンサを設ける必要がないので、部品点数が減少され、組立作業 が容易となると共に、車体重量が減少されるので、自動車の燃費を減少させるこ とができる。
【0039】
【考案の効果】
上述したように、本考案に係るディスクブレーキ装置によれば、ディスクの一 部に設けたブレーキ手段と、該ブレーキ手段を作動させるブレーキ駆動源と、こ れらブレーキ手段とブレーキ駆動源との間で駆動力を伝達する伝達手段とにより 構成したディスクブレーキにおいて、前記伝達手段を遮断する遮断手段と、前記 ブレーキ手段を作動させるブレーキ補助駆動源と、上記ブレーキ手段とブレーキ 補助駆動源との間で駆動力を伝達する補助伝達手段と、上記補助伝達手段を遮断 する補助遮断手段と、上記ディスクに外部から作用する重力加速度を検出し、該 ディスクが変形する大きさの重力加速度が作用した場合は、前記遮断手段を作動 させ、前記補助遮断手段の作動を解除する重力加速度検出手段とを設けているの で、車両の走行中にディスクが変形する大きさの重力加速度が作用しても、上記 ブレーキ補助駆動源によりブレーキ手段が作動され、上記ディスクが変形される ことはない。このため、該ディスクの変形により上記ブレーキ手段の作動状態が 戻されることがなく、上記ブレーキ駆動源を作動させるとすぐにブレーキ手段が 作動され、車両の制動が確実に行なわれる。
【0040】 例えば、上記ブレーキ手段としてパッド摺動装置を、上記ブレーキ駆動源とし てマスタシリンダを用いた場合、前記ディスクに重力加速度が作用すると同時に 前記重力加速度検出手段により前記遮断手段が作動され前記補助遮断手段の作動 が解除されるので、ブレーキ補助駆動源により上記パッド摺動装置が作動される 。このため、上記ディスクは変形されることがなく、作動油が上記パッド摺動装 置から前記マスタシリンダに戻されることがない。このため、ブレーキペダルが 踏み込まれた時に、上記マスタシリンダから僅かな作動油が吐出されるだけで前 記パッド摺動装置が作動されるので、ノックバック現象を生ずることなくブレー キを作動させることができ、確実にブレーキ動作が行なわれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るディスクブレーキ装置の概略の油
圧回路図である。
【図2】従来のディスクブレーキ装置の概略の油圧回路
図である。
【符号の説明】
10 ディスクブレーキ装置 12 ディスク 14 キャリパ(ブレーキ手段) 16 キャリパピストン(ブレーキ手段) 18 操作管(伝達手段) 20 マスタシリンダ(ブレーキ駆動源) 22 切替弁(遮断手段) 24 チェック弁 26 ブレーキペダル(ブレーキ駆動源) 28 補助操作管(補助伝達手段) 30 アキュムレータ(ブレーキ補助駆動源) 32 補助切替弁(補助遮断手段) 34 コントローラ(重力加速度検出手段) 36 Gセンサ(重力加速度検出手段)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転自在なディスクの一部に設けたブレ
    ーキ手段と、該ブレーキ手段を作動させるブレーキ駆動
    源と、これらブレーキ手段とブレーキ駆動源との間で駆
    動力を伝達する伝達手段とにより構成し、上記ブレーキ
    手段を作動させることにより上記ディスクの回転を減速
    させるディスクブレーキにおいて、 前記伝達手段を遮断する遮断手段と、 前記ブレーキ手段を作動させるブレーキ補助駆動源と、 上記ブレーキ手段とブレーキ補助駆動源との間で駆動力
    を伝達する補助伝達手段と、 上記補助伝達手段を遮断する補助遮断手段と、 前記ディスクに外部から作用する重力加速度を検出し、
    該ディスクが変形する大きさの重力加速度が作用した場
    合は、前記遮断手段を作動させ、前記補助遮断手段の作
    動を解除する重力加速度検出手段とを設け、 前記ディスクに作用する重力加速度が該ディスクを変形
    する大きさに満たなければ、前記遮断手段は作動されず
    前記伝達手段が作動されると共に、前記補助遮断手段は
    作動されて前記補助伝達手段が遮断されることにより、
    前記ブレーキ駆動源が前記ブレーキ手段を作動させ、 前記ディスクに作用する重力加速度が該ディスクを変形
    する大きさであれば、前記遮断手段は作動されて前記伝
    達手段が遮断されると共に、前記補助遮断手段は作動さ
    れず前記補助伝達手段が作動されることにより、前記ブ
    レーキ補助駆動源が前記ブレーキ手段を作動させること
    を特徴とするディスクブレーキ装置。
JP1263993U 1993-02-25 1993-02-25 ディスクブレーキ装置 Withdrawn JPH0665131U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1263993U JPH0665131U (ja) 1993-02-25 1993-02-25 ディスクブレーキ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1263993U JPH0665131U (ja) 1993-02-25 1993-02-25 ディスクブレーキ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0665131U true JPH0665131U (ja) 1994-09-13

Family

ID=11810948

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1263993U Withdrawn JPH0665131U (ja) 1993-02-25 1993-02-25 ディスクブレーキ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0665131U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003034244A (ja) * 2001-07-24 2003-02-04 Toyota Motor Corp ブレーキ装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003034244A (ja) * 2001-07-24 2003-02-04 Toyota Motor Corp ブレーキ装置
JP4654547B2 (ja) * 2001-07-24 2011-03-23 トヨタ自動車株式会社 ブレーキ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001080495A (ja) 電動ブレーキ装置
JPH11165620A (ja) 車両用ブレーキ装置
JPH0665131U (ja) ディスクブレーキ装置
KR100268090B1 (ko) 자동 브레이크 장치
KR100356854B1 (ko) 자동차의 제동장치
KR101689728B1 (ko) 이륜차의 브레이크 제어 방법
JP3369390B2 (ja) 作業車のブレーキ装置
JPH0661628U (ja) ディスクブレーキ構造
KR970002204Y1 (ko) 유압식 파킹 브레이크 장치
KR200219143Y1 (ko) 자동차의 브레이크 시스템
KR101334556B1 (ko) 휠 굴삭기의 제동 성능 향상장치
KR100328982B1 (ko) 자동차의 모터 제어 기계식 브레이크 시스템
JPH063765U (ja) 車両のパーキングブレーキ解除装置
JPH0655586B2 (ja) デイスクブレ−キ装置
KR100747255B1 (ko) 자동차의 브레이크 장치
KR100396529B1 (ko) 자동차의 브레이크 시스템 및 그 제어방법
KR19980049130A (ko) 엔진구동식 브레이크 장치
KR19990019603A (ko) 차량에서 스티어링 휠의 브레이크 시스템
KR19990026221U (ko) 자동차의 보조 브레이크 장치
KR19990026721U (ko) 브레이크 고장시 자동 제동장치
KR980008931A (ko) 파킹 브레이크 제어 시스템
KR0139185Y1 (ko) 속도감응식 브레이크장치
JP3141657B2 (ja) 補助ブレーキ併用型ブレーキ装置
JPH0526704B2 (ja)
KR20090064148A (ko) 단일 모터 타입 전자 웨지 브레이크 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19970508