JPH0665020U - レベリングバルブ - Google Patents

レベリングバルブ

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JPH0665020U
JPH0665020U JP1260493U JP1260493U JPH0665020U JP H0665020 U JPH0665020 U JP H0665020U JP 1260493 U JP1260493 U JP 1260493U JP 1260493 U JP1260493 U JP 1260493U JP H0665020 U JPH0665020 U JP H0665020U
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exhaust valve
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洋 猪原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 給気路と排気路を車高に応じて開閉でき、排
気路を所望時に信号圧により開放できる。 【構成】 車高が標準高さから下がると、スライダ48
の上昇により排気弁棒39が給気弁棒30を介して給気
弁体29を押圧し、給気弁口30が開かれ車高が上が
る。車高が標準高さから上がると、スライダ48の下降
により排気弁棒39が排気弁体42にから離れ、排気弁
筒17の弁室17aと排気路40とが排気溝26を介し
て連通され、車高が下がる。車高が標準高さに維持され
ているときに、信号圧ポート14に信号圧がかかると、
排気弁筒17および給気弁筒16が弁筒収容室15内で
上昇するため、排気弁体42と排気弁棒39とが離れ、
弁室17aと排気路40とが排気溝26を介して連通さ
れ、車高が下がる。 【効果】 所望に応じて車高を下げることができるため
エア配管系からインバージョンバルブを省略できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車高調整システムにおいて、エア・スプリング装置のエア圧を調整 するレベリングバルブに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、バス等の大型自動車においては、エア・スプリング装置が使用されてお り、このエア・スプリング装置は前後の車軸にそれぞれ配されている伸縮自在な 各エア・スプリングにレベリングバルブによりエアを圧送して所定のクッション と車高を維持するように構成されている。
【0003】 このようなエア・スプリング装置に使用されるレベリングバルブとして、実開 平3−86811号公報に記載されているものがある。
【0004】 従来のこの種のレベリングバルブを用いた車高調整システムにおいては、車高 に応じてレベリングバルブを開閉し、エア源からのエアをインバージョンバルブ を介してエアスプリングに供給し、また、エアスプリング内のエアをインバージ ョンバルブを介してレベリングバルブから大気に排出するようになっている。
【0005】 そして、バス等において、乗客の乗り降りが楽にできるように車高を下げたり 、あるいは、フェリーで車両を輸送中に車両が揺れないように車高を下げたりす る必要がある場合には、電磁弁によってインバージョンバルブに信号圧が印加さ れると、エアスプリング内のエアがインバージョンバルブを介して大気に排出さ れるようになっている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
しかし、従来の車高調整システムでは、エア配管系にレベリングバルブとイン バージョンバルブとを設けなければならないため、コストアップとなる。
【0007】 本考案の目的は、給気路と排気路とを車高に応じて開閉することができるとと もに、排気路を信号圧により開くことができるレベリングバルブを提供すること にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案に係るレベリングバルブは、圧力源に接続される入口ポート、エア・ス プリングに接続される出口ポート、信号圧が供給される信号圧ポートおよび大気 に接続される排気室が開設されているボデーと、前記排気室に軸心方向に摺動自 在に嵌挿され、車高を検出するレバーに連携される操作手段により軸心方向に進 退操作されるスライダと、ボデーの内部に形成され、前記入口ポート、出口ポー トおよび信号圧ポートが接続されている弁筒収容室と、この弁筒収容室における 入口ポート側に摺動自在に嵌挿されている給気弁筒と、この弁筒収容室における 信号ポート側に摺動自在に嵌挿され、給気弁筒に一体移動するように連結されて いる排気弁筒と、前記給気弁筒の弁室に形成されている給気弁口と、この給気弁 口を開閉制御する給気弁体と、前記スライダに一体移動するように連結され、前 記弁筒収容室を通して前記排気弁筒の弁室に挿通されている排気弁棒と、この排 気弁棒に前記排気弁筒の弁室と前記排気室とを連通させるように形成されている 排気路と、この排気弁棒の排気弁筒の弁室内側端面に形成されている排気弁座と 、前記排気弁筒の弁室内にこの排気弁座の開閉を制御するように配設されている 排気弁体と、前記排気弁筒の弁室内に前記排気弁体を支持するように形成されて いる環状の座部と、この座部の端面に前記排気弁棒が挿通された挿通孔内外を連 通させるように開設されている排気溝と、前記給気弁体と前記排気弁体とに連結 されている給気弁棒とを備えており、 前記弁筒収容室における前記排気弁筒の給気弁筒と反対側に前記信号圧ポート が信号圧を供給するように接続されていることを特徴とする。
【0009】
【作用】
前記した手段によれば、車高に応じてスライダが進退操作されると、スライダ の操作に応じて、入口ポートと出口ポートとを結ぶ給気路、あるいは、出口ポー トと排気室とを結ぶ排気路が開かれるため、車高が一定の高さに維持されること になる。
【0010】 一方、手動操作によって信号圧ポートに信号圧が印加されると、信号圧が信号 圧ポートを介して弁筒収容室に導かれ、給気弁筒と排気弁筒とが排気弁棒から離 れる方向に移動され、出口ポートと排気室を結ぶ排気路が開かれる。したがって 、エアスプリングのエアは出口ポートおよび排気室を通じて排気されるため、車 高が低下することになる。
【0011】
【実施例】
図1は本考案の一実施例であるエア・スプリング装置に使用されるレベリング バルブを示す縦断面図、図2は信号圧が供給された時の状態を示すレベリングバ ルブの縦断面図、図3はそのレベリングバルブが使用され得るエア・スプリング 装置を示す回路図、図4はその作用を説明するための部分背面図である。
【0012】 本実施例において、本考案に係るレベリングバルブ10は、図3に示されてい るように、エア・スプリング装置のフロント系統およびリア系統に適用されてお り、各エア・スプリング6、7にエアをそれぞれ供給し、かつ、エア・スプリン グ内圧を制御するように構成されている。
【0013】 このレベリングバルブ10はボデー11を備えており、ボデー11は車体9に 据付られる。ボデー11の片側端部には弁筒収容室15が形成されており、弁筒 収容室15には給気弁筒16および排気弁筒17が摺動自在に収容されている。 弁筒収容室15の上端開口部にはプラグ18が螺入されており、プラグ18は弁 筒収容室15の上端開口を閉塞するとともに、給気弁筒16の上限を規制するよ うに構成されている。
【0014】 プラグ18には入口ポート12が開設されており、入口ポート12は圧力源と してのメイン・タンク3に接続されている。また、ボデー11の胴部には出口ポ ート13と信号圧ポート14とが弁筒収容室15にそれぞれ連通するように開設 されており、出口ポート13は前後輪車軸の左右に配された各負荷部としてのフ ロント側のエア・スプリング6またはリア側のエア・スプリング7にそれぞれ接 続されている。
【0015】 信号圧ポート14は手動操作によって電磁弁または開閉弁(図示せず)がオン になった時に圧力を発生する圧力源に接続されており、信号圧絞り口32を介し て弁筒収容室15内の底部側と連通するようになっている。
【0016】 給気弁筒16には弁室16aが筒中空部により同心的に形成されており、この 弁室16a内の上端部にはプラグ18の下端部に形成された小径部19が摺動自 在に嵌入されている。この小径部19には弁口20が入口ポート12と弁室16 aとを連通させるように開設されている。弁口20の周囲には弁座21がこれを 取り囲むように環状に形成されており、弁座21には逆止弁体22がスプリング 23により着座されるように配設されている。
【0017】 弁筒収容室15の上下に摺動自在に収容された給気弁筒16と排気弁筒17と は、その突合部に形成された連結部24によって一体移動するように連結されて いる。この給気弁筒16の上端開口部はプラグ18の下端部に弁口20の外側に 形成された小径部19に摺動自在に嵌合されており、給気弁筒16は後述する信 号圧発生作動時に小径部19の肩部下面に突き当たって位置規制されるようにな っている。
【0018】 給気弁筒16の下端面閉塞壁には給気弁口27が、その弁室16aと排気弁筒 17の弁室17aとを連通させるように開設されており、この閉塞壁の逆止弁口 20側の端面には給気弁座28が、給気弁口27を取り囲むように環状に形成さ れている。給気弁座28には給気弁体29が、前記逆止弁体22との間に挟設さ れたスプリング23により着座されるように配設されており、この給気弁体29 は当該弁座28に離着座することにより、給気弁口27を開閉制御するように構 成されている。給気弁体29には給気弁棒30が一体移動するように突設されて おり、給気弁棒30は給気弁口27に挿通されて、後記する排気弁体に接触する ように配設されている。
【0019】 また、弁筒収容室15内に給気弁側弁筒16との反対側の下端部に配されて軸 心方向に摺動自在に嵌挿されている排気弁筒17は、上端が開口し下端が閉じた 円筒形状に形成されている。この排気弁筒17の開口端側は給気弁筒16に連結 部24によって連結されている。排気弁筒17の弁室17aの底面には座部25 が環状に膨出形成されており、この座部25の端面には排気溝26が複数条、内 外を連通するように放射状に切設されている。
【0020】 ボデー11の出口ポート13には絞り口31が弁筒収容室15に連通するよう に開設されている。排気弁筒17の上端部外周には環帯溝32が出口ポート13 の絞り口31に対向するように配されて、上下方向に一定幅をもって一定深さに 全周にわたって形成されており、排気弁筒17の筒壁における環帯溝32の底に は連通孔33が出口ポート13と排気弁筒17の弁室17aとを連通させるよう に開設されている。
【0021】 排気弁筒17には排気弁棒39が軸心方向に配されて摺動自在に挿通されてお り、この排気弁棒39の上端部は弁室17a内に突出され、その下端部は後記す るスライダにこれと一体移動するように連結されている。排気弁棒39には排気 路40が弁室17aと後記する排気室とを連通させるように開設されており、排 気弁棒39の弁室17a側の開口端面には排気弁座41が排気路40を取り囲む ように実質的に形成されている。
【0022】 排気弁筒17の弁室17a内には排気弁体42が座部25の上面に接離するよ うに、かつ、排気弁座41に対向するように配設されている。この排気弁体42 は前記給気弁筒16およびスプリング23を介してボデー11に反力をとったス プリング43によって、排気弁座41に着座される方向に常時付勢されており、 排気弁座41に離着座することにより、排気路40を開閉制御するようになって いる。
【0023】 すなわち、排気弁体42は排気弁棒39によりスプリング43に抗して押され ることにより、座部25の上面から浮かされている時には、排気弁座41にスプ リング43によって着座され、排気弁棒39が押されずに座部25の上面にスプ リング43の付勢力によって押接されている時には、スプリング43の付勢力に 抗して離座されるようになっている。
【0024】 ボデー11の弁筒収容室15と反対側の端部には排気室44が同軸的に配され て、大気に連通するように開設されている。そして、排気室44の開口部である 排気口44aには防塵カバーユニット45が装着されている。この防塵カバーユ ニット45はゴム等を用いられて形成されており、エアの排気室44から外部へ の流通を許容し、外部から排気室44内への流通を阻止するように構成されるこ とにより、外気中の塵埃や水分等の異物がレベリングバルブ10に侵入すること を防止するようになっている。また、ボデー11には弁筒収容室15と排気弁室 44とを結ぶ弁棒挿通孔46が開設されている。
【0025】 排気室44内にはスライダ48が軸心方向に摺動自在に嵌挿されており、スラ イダ48は排気室44に装置されたスプリング47により、排気口44aの方向 へ常時付勢されている。このスライダ48には前記排気弁棒39が一部を挿入さ れて、一体的に移動するように連結されている。また、スライダ48の外周面の 一部にはカムホロー部49が径方向内向きに没設されている。
【0026】 一方、ボデー11には軸孔50が排気室44に直交するように配されて開設さ れており、この軸孔50には操作手段としてのカム軸51が挿入されて、回動自 在に支承されている。このカム軸51には軸孔50の外部においてレバー52が 、車体が標準高さになっている時に略水平状態になるように固定されている。
【0027】 図4に示されているように、レバー52はリンケージ53を介して車軸54に 連携されており、車体9と車軸54との間隔の変動に追従してカム軸51を当該 変動量に対応した分だけ回動させるように構成されている。
【0028】 カム軸51には排気室44内側端面において偏心カム55が、レバー52が水 平状態になっている時、すなわち、車体が標準高さになっている時、略1/2の リフト位置になるように偏心されて外装固定されており、このカム55はスライ ダ48のカムホロー部49に常時当接するようになっている。すなわち、スライ ダ48と排気室44の底部との間にはスプリング47が畜力状態で介設されてお り、したがって、スライダ48のカムホロー部49はスプリング47によりカム 55に常時押し付けられるように付勢されている。
【0029】 次に作用を説明する。 (1) 車高不足から標準高さへの調整 車両における荷重の増加等により車体が下降して、車体9と車軸54との間隔 が狭くなると、車軸54にリンケージ53を介して連携されているレバー52が 回動され、カム軸51が所定の方向に回動されることになる。この回動に伴って 、カム55はカムホロー部49との当接面において径を増加することによって、 スライダ48を排気室44の排気口44aから離間する方向に移動させる。
【0030】 スライダ48が排気口44aから離間する方向に移動されると、スライダ48 に連結されている排気弁棒39はスプリング43に抗して同方向に移動される。 排気弁棒39が移動されると、排気弁棒39により給気弁棒30が押されて、同 方向に移動されることになる。
【0031】 この給気弁棒30の移動によって、給気弁体29はスプリング23に抗して給 気弁座28から離座する方向に押される。給気弁体29が給気弁座28から離座 すると、給気弁口27が開口される。これにより、入口ポート12に供給されて いるエアは、逆止弁口20および給気弁口27を通じて、出口ポート13に供給 されることになる。
【0032】 出口ポート13がエア・スプリング6または7に接続されているため、エアは エア・スプリング6または7に圧送されることになる。エア・スプリング6また は7の内圧の増加に伴い、車体9は車軸54に対して相対的に押し上げられて行 く。
【0033】 車体9が押し上げられて行くと、車軸54にリンケージ53を介して連携され ているレバー52は、前記とは逆方向に回動されて行くことになる。これにより 、カム軸51は前述とは反対回り方向に回動され、カム55はスライダ48のカ ムホロー部49との当接面において径を減少する方向に回動される。これに伴い 、カムホロー部49がスプリング47の付勢力によりカム55に常時押接されて いるため、スライダ48は径の漸減に追従するように排気室44の排気口44a に接近する方向に移動することになる。
【0034】 スライダ48が排気口44aに接近する方向に移動すると、排気弁棒39は同 方向に一体的に移動する。この移動により、排気弁棒39に押されていた給気弁 棒30がスプリング23の付勢力によって押し戻される。そして、スプリング2 3によって給気弁座28に着座する方向に常時付勢されているため、給気弁体2 9は給気弁棒30が排気弁棒39に押接した状態のまま、排気弁棒39の移動に 追従するように移動して、給気弁座28に着座することになる。
【0035】 給気弁体29が着座すると、給気弁口27は閉塞されることになり、これによ り、出口ポート13に供給されていたエアは遮断されることになる。このとき、 排気弁棒39に開設されている排気路40は、排気弁棒39の端面に形成されて いる排気弁座41が排気弁体42により閉塞されているので、エアは排気室44 と出口ポート13との間において出入りしない状態になっている。
【0036】 このようにして、車体9は荷重の増加に対応して押し上げられるとともに、標 準高さにおいて支持されることになる。
【0037】 (2) 車高過多から標準高さへの調整 車両における荷重の減少等によって車体が上昇して、車体9と車軸54との間 隔が広くなると、車軸54にリンケージ53を介して連携されているレバー52 が回動されるため、カム軸51が所定の方向に回動されることになる。この回動 に伴って、カム55はスライダ48のカムホロー部49との当接面において径を 減少する。
【0038】 これに伴って、カムホロー部49がスプリング47の付勢力によりカム55に 常時押接されているスライダ48は、径の漸減に追従するように排気室44の排 気口44aに接近する方向に移動することになる。スライダ48が排気室44の 排気口44aに接近する方向に移動すると、排気弁棒39は同方向に一体移動す る。
【0039】 このとき、排気弁体42は排気弁筒17における座部25の上面に着座される ことにより、排気弁棒39の移動への追従を阻止されているため、排気弁棒39 に形成されている排気弁座41と、排気弁体42との突合面は離れることになる 。排気弁体42が排気弁座41から離れると、弁室17aと排気路40とが排気 溝26を介して連通され、排気路40が開口されることになる。
【0040】 このとき、排気弁棒39の排気路40は一端において排気室44に、他端にお いて出口ポート13に連通孔33、環帯溝32を介して連通された弁室17aに それぞれ接続されているため、出口ポート13に接続されているエア・スプリン グ6または7内のエアは、出口ポート13→弁室17a→排気路40を通じて、 排気室44から大気中に排出されて行くことになる。
【0041】 この排気により、エア・スプリング6または7における内圧が低下するため、 車体9は荷重によって押し下げられて行く。
【0042】 車体9が押し下げられて行くと、車軸54にリンケージ53を介して連携され ているレバー52は前記とは逆方向に回動されて行くことになる。これにより、 カム軸51は前述とは反対回り方向に回動され、カム55はスライダ48のカム ホロー部49との当接面において径を増加する方向に回動される。これに伴い、 カムホロー部49がスプリング47の付勢力によりカム55に常時押接されてい るため、スライダ48は径の漸増に追従するように排気室44の排気口44aか ら離れる方向に移動することになる。スライダ48が排気室44の排気口44a から離れる方向に移動すると、排気弁棒39は同方向に一体移動する。
【0043】 この移動により、排気弁棒39の端面に形成されている排気弁座41が、排気 弁体42にスプリング43の付勢力により相対的に押接すると、排気路40は閉 塞されることになり、これにより、エア・スプリング6についての排気は、停止 されることになる。このとき、給気弁口27は給気弁体29により閉塞されてい るので、エアは入口ポート12と出口ポート13との間において出入りがない状 態になっている。
【0044】 そして、車体9が標準高さまで下降した時に、図1に示されている状態、すな わち、排気弁筒17の弁室17a底面に着座している排気弁体42に、排気弁棒 39の端面に形成されている排気弁座41が当接するように、排気弁筒17と弁 棒39との相関関係が予め設定されている。したがって、車体9が標準高さまで 下降すると、排気路40は閉塞されることになる。
【0045】 このようにして、車体9は荷重の減少に対応して下降され、標準高さにおいて 支持されることになる。
【0046】 (3) 信号圧発生時の調整 車体が標準高さに維持されている時に、手動操作によって電磁弁がオンになっ て信号圧ポート14に信号圧が印加されると、信号圧が信号圧絞り口32を介し て弁筒収容室15の底部に導入され、排気弁筒17と給気弁筒16が入口ポート 12側に上昇される。このとき、排気弁体42は座部25上に押圧されているた め、排気弁体42が排気弁座41から離れ、排気溝26が排気路40に連通され る。これにより、エア・スプリング6または7内のエアが、出口ポート13→排 気弁筒17の弁室17a→排気溝26→排気路40、を経由して排気弁室44に 導かれ、排気口44aから大気に排出される。これにより、車高が強制的に下げ られることになる。
【0047】 以上説明したように、本実施例によれば、エア配管系にインバージョンバルブ を設けることなく、レベリングバルブのみによって、給気路と排気路を車高に応 じて開閉できるとともに、排気路を信号圧によって所望時に開くことができる。 このため、レベリングバルブとインバージョンバルブとを接続する配管が不要に なるとともに、車高の下げ量を給気弁筒16と排気弁筒17との移動量によって 管理することができる。
【0048】 なお、本考案は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない 範囲において、種々変更可能であることはいうまでもない。
【0049】 例えば、前記実施例においては、信号圧によって車高を下げるものについて述 べたが、信号圧を入れた状態でレベリングバルブを車両に取り付ければ、信号圧 を抜いた状態で車高を下げることもできる。
【0050】 さらに、本考案に係るレベリングバルブは、バス等の車高調整システムに用い るだけではなく、トラクタに使用すると、トラクタとトレーラとの着脱装置とし て使用することもできる。
【0051】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、給気路および排気路を車高に応じて開 閉できるとともに、排気路を信号圧によって所望時に開くことができるように構 成したため、圧力源とエア・スプリングとを結ぶ配管系からインバージョンバル ブを除くことができ、コスト低減に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例であるエア・スプリング装置
に使用されるレベリングバルブを示す縦断面図である。
【図2】信号圧がある時の状態を示すレベリングバルブ
の縦断面図である。
【図3】レベリングバルブが使用され得るエア・スプリ
ング装置を示す回路図である。
【図4】その作用を説明するための部分背面図である。
【符号の説明】
1…エア・コンプレッサ、2…逆止弁、3…メイン・タ
ンク、4…フロント用レベリングバルブ、5…リア用レ
ベリングバルブ、6…フロント・エア・スプリング、7
…リア・エア・スプリング、9…車体、10…レベリン
グバルブ、11…ボデー、12…入口ポート、13…出
口ポート、14…信号圧ポート、15…弁筒収容室、1
6…給気弁筒、17…排気弁筒、18…プラグ、19…
小径部、20…逆止弁口、21…逆止弁座、22…逆止
弁体、23…スプリング、24…連結部、25…座部、
26…排気溝、27…給気弁口、28…給気弁座、29
…給気弁体、30…給気弁棒、31…出口ポート絞り
口、32…環状溝、33…連通孔、34…信号圧ポート
絞り口、39…排気弁棒、40…排気路、41…排気弁
座、42…排気弁体、43…スプリング、44…排気
室、45…防塵カバーユニット、46…挿通孔、47…
スプリング、48…スライダ、49…カムホロー部、5
0…軸孔、51…カム軸、52…レバー、53…リンケ
ージ、54…車軸、55…偏心カム。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力源に接続される入口ポート、エア・
    スプリングに接続される出口ポート、信号圧が供給され
    る信号圧ポートおよび大気に接続される排気室が開設さ
    れているボデーと、前記排気室に軸心方向に摺動自在に
    嵌挿され、車高を検出するレバーに連携される操作手段
    により軸心方向に進退操作されるスライダと、ボデーの
    内部に形成され、前記入口ポート、出口ポートおよび信
    号圧ポートが接続されている弁筒収容室と、この弁筒収
    容室における入口ポート側に摺動自在に嵌挿されている
    給気弁筒と、この弁筒収容室における信号ポート側に摺
    動自在に嵌挿され、給気弁筒に一体移動するように連結
    されている排気弁筒と、前記給気弁筒の弁室に形成され
    ている給気弁口と、この給気弁口を開閉制御する給気弁
    体と、前記スライダに一体移動するように連結され、前
    記弁筒収容室を通して前記排気弁筒の弁室に挿通されて
    いる排気弁棒と、この排気弁棒に前記排気弁筒の弁室と
    前記排気室とを連通させるように形成されている排気路
    と、この排気弁棒の排気弁筒の弁室内側端面に形成され
    ている排気弁座と、前記排気弁筒の弁室内にこの排気弁
    座の開閉を制御するように配設されている排気弁体と、
    前記排気弁筒の弁室内に前記排気弁体を支持するように
    形成されている環状の座部と、この座部の端面に前記排
    気弁棒が挿通された挿通孔内外を連通させるように開設
    されている排気溝と、前記給気弁体と前記排気弁体とに
    連結されている給気弁棒とを備えており、前記弁筒収容
    室における前記排気弁筒の給気弁筒と反対側に前記信号
    圧ポートが信号圧を供給するように接続されていること
    を特徴とするレベリングバルブ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100471811B1 (ko) * 2001-12-14 2005-03-08 현대자동차주식회사 자동차의 가변형 레벨링 밸브 장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100471811B1 (ko) * 2001-12-14 2005-03-08 현대자동차주식회사 자동차의 가변형 레벨링 밸브 장치

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