JPH0664982A - セラミックス成形体の製造方法 - Google Patents

セラミックス成形体の製造方法

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JPH0664982A
JPH0664982A JP4242710A JP24271092A JPH0664982A JP H0664982 A JPH0664982 A JP H0664982A JP 4242710 A JP4242710 A JP 4242710A JP 24271092 A JP24271092 A JP 24271092A JP H0664982 A JPH0664982 A JP H0664982A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
ceramic
molded body
glass
silica fume
Prior art date
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Pending
Application number
JP4242710A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Okata
浩 岡太
Keiji Kishi
慶二 岸
Sukenori Nagafuji
祐典 長藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
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Publication of JPH0664982A publication Critical patent/JPH0664982A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)
  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】粉末ガラス30〜80重量%、セラミックス骨
材20〜60重量%、シリカヒューム1〜20重量%の
原料を調合し、これを微粉砕する。ついでこれを所定の
形状に成形した後焼成してセラミックス成形体を製造す
る。 【効果】この成形体は、吸水率およびかさ密度が小さ
く、釘打ち性および切断加工性に優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は軽量で加工性に優れ、吸
水率が低い低温焼成セラミックス成形体の製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来セラミックスなどの成形体は焼結体
であることから高密度の材料であり高強度であるが、加
工が困難であり、あるいは運搬にあたっては不便であ
り、特に建築材料としての使用を目的とした場合には取
り扱いが困難である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術が有
していた上記課題を解消し、軽量で切断加工性に優れ吸
水率が低いセラミックス成形体の製造方法を提供するも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、粉末ガラス3
0〜80重量%、セラミックス骨材20〜60重量%、
シリカヒューム1〜20重量%の原料を調合し、調合し
た原料を微粉砕し、微粉砕した原料を使用して所定の形
状の中間成形体を成形し、次いで中間成形体を焼成する
セラミックス成形体の製造方法である。
【0005】本発明において、粉末ガラスはセラミック
ス成形体の表面に緻密な表層を形成しセラミックス成形
体の吸水性を低下する作用をする。またセラミックス骨
材の結合剤として作用する。粉末ガラスの含有量が、3
0重量%未満ではかかる作用が低下し、80重量%を超
えると密度が大きくなりすぎる。粉末ガラスとしては、
通常のソーダ・ライム・シリカ・ガラス、パイレックス
ガラス、低融点ガラス等あらゆるガラスが使用可能であ
る。特に軟化点、融点の低いガラスは低温で焼成するこ
とができるので好ましい。また粒径は、0.1mmから
0.07mm程度が好ましい。粒径が大きい場合は後工
程における粉砕に長時間を要し、粒径が小さい場合には
取り扱いが複雑になるのでいずれも好ましくない。
【0006】セラミックス骨材は、焼成前の中間成形体
の保形性を保持する作用をする。セラミックス骨材の含
有量が20重量%未満では中間成形体の保形性が低す
ぎ、目的とする形状の成形体が得られない。セラミック
ス骨材の含有量が60重量%を超えるとガラスの含有量
が少なくなり強度が低下する。このセラミックス骨材と
しては、一般的に粒径0.02mm程度の珪砂を用いる
ことが好ましい。この粒径が大きくなりすぎると成形体
の外観が低下するので好ましくない。同程度の粒径であ
ればアルミナ、マグネシアなどのセラミックス骨材の使
用も可能である。
【0007】シリカヒュームは焼結助剤、発泡剤として
作用する。シリカヒュームの含有量が1重量%未満で
は、焼結性が低下し、20重量%を超えると発泡が激し
くなりすぎる。シリカヒュームとしては、シリコンの生
産時に副産物として得られる粒径0.001mm程度の
ものが使用される。
【0008】上記の比率に調合した原料は次いで、ボー
ルミル等により湿式の粉砕され、粉末ガラスの粒径が
0.02mm、好ましくは0.01mm以下に微粉砕さ
れる。次いで、この微粉砕された原料を使用して、プレ
ス成形、押し出し成形等により所定の形状の中間成形体
を成形する。
【0009】この原料を乾燥し、含水率がプレス成形の
場合には固形分にたいして5〜10重量%にした後成形
することが好ましい。また、押出し成形の場合には含水
率が固形分にたいして15〜20重量%にした後成形す
ることが好ましい。押出し成形の場合には、更に、エチ
ルセルロース、メチルセルロースなどの増粘剤を1〜2
重量%、成形時の保形材として解繊し乾燥状態にあるパ
ルプを1〜3重量%添加することが好ましい。このパル
プとしては針葉樹系、広葉樹系、漂白、未漂白故紙いず
れも使用可能である。
【0010】プレス成形の場合、含水率が5%以下では
中間成形体の成形が難しく、10%以上ではプレス時に
杯土が流れだすので、いずれも好ましくない。またこの
際の成形圧力は10〜40kg/cm2 が好ましい。1
0kg/cm2 以下では中間成形体の成形性が低下し、
40kg/cm2 以上では大判の中間成形体をつくるた
めの装置が大型化しいずれも好ましくない。
【0011】押出し成形の場合、含水率が15重量%未
満では中間成形体の成形性が低下するので好ましくな
く、20重量%を超えると保形性が低下するので好まし
くない。増粘剤の含有量は、1重量%未満では中間成形
体の成形性が低下し、2%以上では増粘剤の増量に見合
うだけの効果が現れないのでいずれも好ましくない。
【0012】パルプ1重量%未満では中間成形体の保形
性が低下し、また3重量%を超えると押出し速度が低下
するのでいずれも好ましくない。かくして成形された中
間成形体は、100℃/hr〜300℃/hrの昇温速
度で昇温し最高温度850℃〜950℃で1hr〜3h
r保持することにより焼成される。昇温速度が100℃
/hr未満では生産効率が悪く、300℃/hrでは焼
成によりクラックが生じ易いので好ましくない。昇温過
程において原料中のガラスは、軟化点付近で粉末同士の
融着が発生する。
【0013】この時点でシリカヒューム中に約5%含ま
れる炭素より炭酸ガスが発生するが、融着したガラスが
膜となるためガスの外部へ放出が阻害され成形体自体が
膨張する。
【0014】
【作用】本発明において、成形体が軽量化できる理由に
ついては、定性的には以下のように考えられる。通常用
いている原料の粒径は約0.10mmから0.07mm
以下でありこの場合においても発泡がおこり比較的軽質
な材料をうることが可能である。しかし、この場合粒径
が大きいことから比表面積が小さく反応性が悪いこと、
および粉末ガラスの粒径が大きいためガラス粉同士が接
触せず、ガラスの皮膜の形成が遅れること、および分散
が均一ではないことから発泡は大きくなく、軽量化はお
こらず、唯一焼成時の収縮を防ぐ役割を果たしていたも
のと思われる。
【0015】本発明においては昇温過程において原料の
粉末ガラスが軟化点付近で軟化し粉末同士の融着が発生
する。この時点でシリカヒューム中に約5%含まれる炭
素より炭酸ガスが発生するが、融着したガラスが膜とな
るためガスの外部へ放出が阻害され成形体が膨張する。
この時点で成形体の内部は多孔質になるが、表層におい
ては微細な粉末ガラスが焼結することにより緻密な施融
状の組織となるものと思われる。
【0016】
【実施例】珪砂(伊豆特粉)35重量%、軟質粉末ガラ
ス55重量%、シリカヒューム(エルケム940u)1
0重量%からなる原料5重量部に対し水2重量部を添加
しボールミルにより6時間湿式で微粉砕を行う。
【0017】次いでこの微粉砕した原料を110℃で2
4hr乾燥し、絶乾にした後、増粘剤としてメチルセル
ロースを外割で2重量%、保形材としてパルプを外割で
1重量%、水を外割で18重量%を添加し混合混練を行
い、押出し成形により成形体を製造した。次いでこの成
形体を40℃で16hr、110℃で4hrの乾燥を行
い昇温速度100℃/hrで850℃または950℃ま
で昇温させ1hr保持し焼成して本発明によるセラミッ
クス成形体を製造した。このセラミックス成形体につい
て吸水率、かさ密度、釘打ち性、切断加工性を測定し
た。
【0018】これらの結果を表1の資料No.1、2に
示す。同表における珪酸、軟質粉末ガラス、シリカヒュ
ームの単位は重量%であり、メチルセルロース、パルプ
の単位は、上記3成分100重量部に対する重量部であ
る。また水分の単位は、固形分100重量部に対する重
量部であり、かさ密度の単位はg/cm3 である。釘打
ち性は、成形体の端部より15mmの位置に釘を打ち、
成形体にクラックが発生しなかったものを○とし、成形
体にクラックが発生したものを×とした。切断加工性
は、ハンドソーにより容易に切断が可能であるものを○
とし、容易に切断ができないものを×とした。吸水率
は、セラミックス成形体を水に24時間浸責し、その時
の吸水量をセラミックス成形体の重量に対する割合とし
て求めた。
【0019】比較例として、ボールミルによる湿式粉砕
を行わない以外は実施例1と同様にしてセラミックス成
形体を製造し、同様の測定を行った。その結果を同表の
資料No.3、4に示した。さらにシャンモトレンガに
ついても同様の測定を行い、その結果を同表の資料N
o.5に示す。
【0020】
【表1】
【0021】本発明により製造されたセラミックス成形
体は、かさ密度が従来品の約1/3となっている。また
吸水率においては、同じかさ密度の他の無機質材料であ
るシャモットレンガに比較し低い値となっている。これ
は表面に同質の緻密な層ができているためである。この
表面の皮膜は一体であることから基材となる多孔質の部
位からはほとんど剥離しない。
【0022】また切断加工性については、本発明により
製造されるセラミックス成形体は、一般の住宅用外装材
に要求される端部より15mmの位置に釘を打つことが
可能であり、ハンドソーにより容易に切断が可能であ
る。これに対して出発原料の湿式粉砕を行わないものに
おいては、これらがいずれも不可能である。
【0023】
【発明の効果】本発明により製造されるセラミックス成
形体は、吸水率およびかさ密度が小さく、釘打ち性およ
び切断加工に優れている。したがって、住宅用外装材、
特に木骨下地材上に直に釘を打ち取り付けできる。また
現場において容易に切断加工でき、軽量であることから
施工性が向上する。さらに焼結体であることから寸法安
定性に優れ、耐火性、および耐久性に優れている。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粉末ガラス30〜80重量%、セラミック
    ス骨材20〜60重量%、シリカヒューム1〜20重量
    %の原料を調合し、調合した原料を微粉砕し、微粉砕し
    た原料を使用して所定の形状の中間成形体を成形し、次
    いで中間成形体を焼成するセラミックス成形体の製造方
    法。
JP4242710A 1992-08-19 1992-08-19 セラミックス成形体の製造方法 Pending JPH0664982A (ja)

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JP4242710A JPH0664982A (ja) 1992-08-19 1992-08-19 セラミックス成形体の製造方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100328916B1 (ko) * 1997-12-27 2002-08-27 재단법인 포항산업과학연구원 슬립캐스팅공법을이용한실리카레이돔의제조방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100328916B1 (ko) * 1997-12-27 2002-08-27 재단법인 포항산업과학연구원 슬립캐스팅공법을이용한실리카레이돔의제조방법

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