JPH0664909A - 炭素質原料混練粉砕方法 - Google Patents

炭素質原料混練粉砕方法

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JPH0664909A
JPH0664909A JP3169073A JP16907391A JPH0664909A JP H0664909 A JPH0664909 A JP H0664909A JP 3169073 A JP3169073 A JP 3169073A JP 16907391 A JP16907391 A JP 16907391A JP H0664909 A JPH0664909 A JP H0664909A
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JP
Japan
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carbonous
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jet
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Withdrawn
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JP3169073A
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English (en)
Inventor
Yoichi Kawano
陽一 川野
Takanori Nishibatake
高徳 西畠
Norio Hotta
典男 堀田
Hidehiko Usuha
秀彦 薄葉
Nobuyoshi Ogata
信義 尾形
Masahiro Sato
昌宏 佐藤
Tadashi Watanabe
紀 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOHOKU KYOWA CARBON KK
Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd
Original Assignee
TOHOKU KYOWA CARBON KK
Nippon Steel Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 炭素質原料をジェットミル粉砕機に装入して
微粉砕を行う際、気体噴入口の少なくとも1つから、結
合剤を噴入することにより、従来の1次微粉砕、バイン
ダー混練、2次粉砕の3工程を、1工程で行って、直接
成型用粉体を得る方法。 【効果】 従来,数工程、6〜10時間要していた粗原
料から成型用粉体を製造することが、1工程で数秒以内
に完了され、同一品質の成型用粉が得られた。省力、省
エネルギー、炭素材研究開発の促進上の効果ははかり知
れない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコールタールピッチコー
クス、石油コークス等の炭素質原料から炭素成型体用の
成型粉までの1次粉砕、混練、2次粉砕までの3工程
を、1工程で行う炭素質原料の混練粉砕方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に等方性高密度炭素材はCIP(Co
ld Isostatic Press)法と称されるラバープレス成形法
で高密度成形体を成形し、該成形体を約800〜1,2
00℃で焼成し、必要に応じて含浸ピッチを含浸させて
更に焼成し、次いで約2600〜3,200℃で黒鉛化
処理したものが放電加工用電極、連続鋳造用部材、電気
摺動部材等の素材として利用されている。
【0003】このCIP法による成形用の成形粉として
は、コールタールピッチ系の生コークスやカ焼コーク
ス、石油コークス、石炭コークス、人造黒鉛、カーボン
ブラック等の炭素質原料を先づ1次粉砕として粗粉砕を
行った後に微粉砕を行う。
【0004】次にこの1次粉砕品にバインダーピッチを
加え捏和機にて加熱混練する。次にこの混練物を粉砕機
を用いて平均粒径30μm以下程度に2次粉砕を行いこ
の2次粉砕品を成形粉とする。このように炭素質原料か
ら成形粉とするには長時間を要する多くの工程を経なけ
ればならないという問題がある。
【0005】目的とする製品によっては、加熱混練時に
粉体の表面を酸化処理する必要がある場合、逆に窒素や
アルゴンガス等の不活性雰囲気で混練する必要のある場
合、ハロゲンガス等反応性ガスを作用させる場合もあ
る。
【0006】特開平2−83205号公報には、黒鉛素
材を粉砕および高温ハロゲンガス処理によって高純度黒
鉛微粉に転化する方法において、黒鉛素材を粗粉砕する
第1工程、粗粉砕物を高温ハロゲンガスにより高純度化
処理する第2工程、高純度化処理後の粗粉砕物をジェッ
トミル粉砕により平均粒径1μm以下に微粉化する第3
工程とからなる高純度黒鉛微粉の製造方法が開示されて
いる。ここでは、第3工程の微粉化にジェットミル粉砕
機が使用されているに過ぎない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、炭素質原料から成形用粉に至るまでに、長時間、多
くの工程を要するのを、極めて短時間に、1工程で行う
方法を提供することである。第2の目的は酸化処理など
の粒子の表面処理を同時に効率的に行う方法を提供する
ことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は前記の課題を
解決するため鋭意研究を行った結果、1次粉砕機兼2次
粉砕機としてジェットミル粉砕機を使用し、ジェットミ
ル粉砕機の装入口の1つからバインダーピッチを装入す
ることによって、1工程で且つ極めて短時間に成形粉と
することができることを見い出し本発明を完成した。
【0009】すなわち本発明は 炭素質原料をジェットミル粉砕機に装入して微粉砕
を行う際、気体噴入口の少なくとも1つから結合剤を噴
入することによって、従来の1次微粉砕、バインダー混
練、2次粉砕の3工程を、1工程で行うことを特徴とす
る炭素質原料混練粉砕方法、
【0010】 ジェットミル粉砕機に炭素質材及び/
又は結合剤を装入している時に、ジェット噴流形成気体
が、空気、酸素、窒素、アルゴン、オゾン、スチームよ
りなる群より選んだ少なくとも1種である請求項1記載
の炭素質原料混練粉砕方法である。
【0011】本発明において用いる炭素質原料として
は、コールタールピッチ系の生コークスやカ焼コーク
ス、石油コークス、石炭コークス、人造黒鉛、カーボン
ブラック等を挙げることができる。本発明においては、
最初から1次粉砕、混練、2次粉砕を1工程で行うの
で、これらの炭素質原料を予め微粉砕する必要はない。
【0012】本発明において用いる結合剤としては、石
炭系の硬ピッチ、中ピッチ、軟ピッチ、石油系のピッ
チ、コールタール系重質油等が利用できる。本発明にお
いても結合剤の配合量は特に変ることはなく、炭素質原
料100重量部に対して結合剤30〜120重量部、好
ましくは40〜100重量部を配合する。
【0013】微粉砕機の1つとしてジェットミル粉砕機
が知られていることは前記特開平2−83205号公報
に記載されている様に微粉砕機の1つとして使用されて
いる。これは通常圧縮空気の如き噴流気体によって、コ
ークス等の原料同士又は原料を衝突板に衝突させ粉砕す
るものである。
【0014】本発明では、このジェットミル粉砕機の粉
砕原料装入口(プッシャーノズル)から炭素質原料を装
入し、圧縮空気装入口のグラインディングノズルの少な
くとも1つから溶融又は懸濁液とした結合剤を装入す
る。加熱温度は結合剤が溶融液化して炭素質原料粉末に
均一に分散付着する程度であればよく、結合剤の軟化溶
融温度以上の温度である。懸濁液は、結合剤を水、溶媒
と混合したものである。
【0015】結合剤を溶融液化し、装入する場合は結合
剤の軟化点が余り高いと、ジェットミル粉砕機の粉砕ゾ
ーンの温度が低い時は、炭素粒子に付着前に硬化する可
能性があり、又逆に軟化点が余り低いと、粉砕ゾーンの
温度によっては粘度が低すぎて炭素粒子への粘着量が少
なくなる。軟化点が高い場合でも、溶媒に懸濁させれば
問題はない。従って、結合剤の軟化点としては90〜9
5℃の範囲が好ましい。しかし、これらは粉砕ゾーンの
炭素粒の衝突発熱を考慮し、別途粉砕ゾーンの加熱又は
圧縮空気等の気体の加熱、スチームの使用等によって調
整し得ることは勿論である。
【0016】図1のジェットミル粉砕機の水平断面図に
よる原理図によって説明する。1はミルフレームであ
り、その内側にセラミックライナー2が嵌装されてい
る。3は炭素質原料を装入するプッシャーノズルであ
る。このノズルより押し出された原料は圧縮空気によ
り、ベンチュリーノズルを経て粉砕ゾーン10へ吹込ま
れる。4,5,6,7,8,9はグライディングノズル
であり、ここから圧縮空気を吹込む。本発明においては
その1つから溶融して液状のバインダーピッチ又は溶媒
に懸濁させたバインダーピッチを装入する。粉砕ゾーン
10で原料同士衝突して粉砕され、粒子の周囲にバイン
ダーピッチがコートされた微粉が中央の排出口より排出
される。
【0017】本発明の特徴は、ホッパーから炭素質原料
を装入して、粉砕を行うと同時に、グライディングノズ
ルの少なくとも1つから溶融又は溶媒に懸濁したバイン
ダーピッチ等の結合剤を導入して、従来の1次粉砕、結
合剤の加熱混練、2次粉砕を同時に1工程で行うことで
ある。これによって平均滞留時間1秒前後の短時間で、
結合剤を捏合した微粒子が得られる。微粉砕の粒径はグ
ライディングノズルの圧力で、どのようにでも調整可能
である。
【0018】圧縮空気に酸素を富化して、混練時の酸化
処理を同時に行うことも可能であり、この時も粒径が小
さくなっているので酸化され易いという利点がある。目
的によって、酸化を防ぎたい場合には窒素ガス又はアル
ゴンガスで粉砕を行うことも出来る。
【0019】
【実施例】以下に本発明を実施例によって、更に具体的
に説明するが、本発明はこの実施例によって何等限定さ
れるものではない。
【0020】(実施例1)シングルトラック・ジェット
ミルの実験装置((株)セイシン企業製能力10kg/H
r)を使用した。炭素質原料としてはコールタールピッ
チ系カ焼ピッチコークスを粗粉砕機で粉砕したものを使
用し、圧縮空気(圧力6.0kg/cm2 G))をグラ
イディングノズルより噴入させて粉砕を行うと同時に、
グライディングノズルの1つより軟化点93℃のコール
タールピッチ系バインダーピッチを200℃に加熱して
溶融させた液を注入した。約1秒間の処理で、平均粒径
16〜20μmの範囲で、バインダーピッチが粒子周囲
及び気孔に充満された成型用粉が得られた。これを1t
/cm2 でCIP成形し、1000℃で焼成し、300
0℃で黒鉛化したときの物性値を表1に示す。
【0021】(実施例2)実施例1において、圧縮空気
に酸素ボンベより酸素を混入して、酸素濃度35%の酸
素富化圧縮空気とし、同様の処理を行った。従来のバイ
ンダーピッチの加熱混練工程で酸化処理を行ったと同様
の酸化処理成型用粉体が得られた。これを実施例1と同
一条件でCIP成形し、黒鉛化したときの物性値を表1
に示す。
【0022】(比較例)同じピッチコークスの一次粉砕
品(平均粒径5μm)にバインダーピッチを加え、混練
温度250℃で3Hr加熱混練し、2次粉砕(平均粒径
20μm)した成形用粉を得た。実施例1と同一条件で
CIP成形し、黒鉛化したときの物性値を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0023】
【発明の効果】本発明の方法によれば、従来、粗粉砕−
1次微粉砕−加熱混練−2次粉砕と3〜4工程で6〜1
0時間かかっていた成型用粉体の製造が、1工程で数秒
以内で、可能となった。これによって、バインダーピッ
チ等の結合剤が均一にコーティングされた従来の2次粉
砕品と同等な成型用粉体が極めて短時間に得られた。省
力、省エネルギー、更に成型用粉改良研究の促進上の効
果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】ジェットミル粉砕機の水平断面原理図。
【符号の説明】 1 ミルフレーム 2 セラミックライナー 3 ホッパー内のプッシャーノズル 4 グライディングノズル(溶融バインダー装入用) 5,6,7,8,9 グライディングノズル(圧縮空気
等噴入用) 10 粉砕ゾーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 薄葉 秀彦 宮城県仙台市泉区字町1番地 (72)発明者 尾形 信義 宮城県黒川郡富谷町富ケ谷4−16−11 (72)発明者 佐藤 昌宏 宮城県塩釜市清水沢3−25−2−833 (72)発明者 渡辺 紀 宮城県仙台市宮城野区鶴ケ谷4−19−4

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素質原料をジェットミル粉砕機に装入
    して微粉砕を行う際、気体噴入口の少なくとも1つから
    結合剤を噴入することによって、従来の1次微粉砕、バ
    インダー混練、2次粉砕の3工程を、1工程で行うこと
    を特徴とする炭素質原料混練粉砕方法。
  2. 【請求項2】 ジェットミル粉砕機に炭素質材及び/又
    は結合剤を装入している時に、ジェット噴流形成気体
    が、空気、酸素、窒素、アルゴン、オゾン、スチームよ
    りなる群より選んだ少なくとも1種である請求項1記載
    の炭素質原料混練粉砕方法。
JP3169073A 1991-06-14 1991-06-14 炭素質原料混練粉砕方法 Withdrawn JPH0664909A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100780337B1 (ko) * 2006-04-27 2007-11-29 주식회사 케미랜드 분체상 원료 분쇄장치
JP2015038033A (ja) * 2011-02-04 2015-02-26 クライマックス・モリブデナム・カンパニー 二硫化モリブデン粉末およびそれを製造するための方法と装置
KR20220074497A (ko) * 2020-11-27 2022-06-03 재단법인 포항산업과학연구원 바인더 조성물, 이를 이용해 제조된 전극봉 및 그 제조방법

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