JPH0664832A - フィルム付smcの切断方法 - Google Patents

フィルム付smcの切断方法

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JPH0664832A
JPH0664832A JP21265392A JP21265392A JPH0664832A JP H0664832 A JPH0664832 A JP H0664832A JP 21265392 A JP21265392 A JP 21265392A JP 21265392 A JP21265392 A JP 21265392A JP H0664832 A JPH0664832 A JP H0664832A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
smc
film
sides
films
roll
Prior art date
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Pending
Application number
JP21265392A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Narimatsu
徹 成松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】両面にフィルムを添着したSMCから両フィル
ムを確実に剥離し、この剥離箇所直後のカッタ−にSM
Cを確実に送ることを可能とするフィルム付SMCの切
断方法を提供する。 【構成】SMCの両面にフィルムを添着したフィルム付
SMCを所定の外周速度差で駆動されている一対のピン
チロ−ルに通過させ、このピンチロ−ルの下流側におい
て、フィルム付SMC両面の各面に対し配設され、フィ
ルム接触曲面の曲率半径がピンチロ−ルの曲率半径より
も小とされた各スクレ−パのフィルム接触曲面にSMC
両面の各フィルムを接触させた状態で各フィルムに引張
り力を加えて各フィルムを剥離し、両フィルムの剥離後
において、SMCを定尺切断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフィルム付SMCの切断
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】浴槽等のFRP製品の製造に使用されて
いるSMC(シ−トモ−ルディングコンパウンド)は、
増粘剤(アルカリ土類金属の酸化物及び水酸化物)の添
加による金属架橋で流動性を失わせた不飽和ポリエステ
ル樹脂,チョップドストランド,充填剤等からなる組成
物のシ−ト状体であり、粘着性を有している。
【0003】このSMCにおいては、通常、エンドレス
ベルト上に剥離処理フィルムを敷き、エンドレスベルト
の走行下、この離型処理フィルム上に液状の不飽和ポリ
エステル樹脂を増粘剤を添加しつつ流下塗布すると共に
チョップドストランドを散布混合し、そのうえに剥離処
理フィルムを被せ、次いでロ−ル状に巻取ることによっ
て製造され、ロ−ル巻状で保管・運搬される。従って、
浴槽等の製品への成形にあたっては、フィルムを剥離し
てSMCを、その製品寸法に応じて切断することが必要
である。
【0004】従来、上記のロ−ル巻フィルム付SMCを
所定長さに切断するには、図2に示すように、SMC両
面の各フィルム12’,12’をピンチロ−ルの各ロ−
ル3’,3’で折り返し剥離して巻取ボビンで巻取り、
両フィルム12’,12’の剥離直後においてSMC1
1’をカッタ−6’で定尺切断し、この切断SMCをベ
ルトコンベヤ7’で製品成形ステ−ジ(プレスステ−
ジ)に搬送している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法では、SMC片面とフィルムとの接着強度とSMC他
面とフィルムとの接着強度に強弱がある場合、接着強度
の弱い側においては、フィルムが剥離されても、接着強
度の強い側では、SMCがピンチロ−ルの曲率で曲げら
れたときの曲げモ−メント反力にSMCと当該フィルム
との接着界面が耐えて、当該フィルムとSMCとの接着
が保持されたままとなり、SMCが当該フィルムと共に
ティクアップされてしまい、SMCをカッタ−に向けて
送り得ないことが往々にしてある。これは、特に、保管
時に絞り出された樹脂ペ−ストによる局部的な厚肉部や
フィルム端部の寄れしわ、或は折り込み等がある場合
に、生じ易い。
【0006】この現象について、更に言及すれば、図2
に示すように、ピンチロ−ル3’の曲率半径をR、SM
Cの曲げ剛性をEIとすれば、点線で示すようにSMC1
1’が剥離ロ−ル3’に沿って曲げられたときに発生す
る曲げモ−メント反力Mは、M=EI/Rであり、この曲
げモ−メントに対する応力としてSMCとフィルムとの
接着界面に作用する剥離力をfとすれば、その接着界面
の接着力が当該剥離力よりも大なるときに、SMCがフ
ィルムと一体となって当該フィルムと共にティクアップ
されて行くのである。
【0007】而るに、SMCとフィルムとの間はかなり
大なる接着力で接着されており、従って、上記現象を排
除するために剥離力を大きくするには、ピンチロ−ルの
ロ−ル径Rを小さくして上記SMCの曲げモ−メント反
力Mを大きくすることが必要であるが、ピンチロ−ルの
ロ−ル径の縮小化には限度があり、同界面の確実な剥離
の保証は困難である。
【0008】本発明の目的は、両面にフィルムを添着し
たSMCから両フィルムを確実に剥離し、この剥離箇所
直後のカッタ−にSMCを確実に送ることを可能とする
フィルム付SMCの切断方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のフィルム付SM
Cの切断方法は、SMCの両面にフィルムを添着したフ
ィルム付SMCを所定の外周速度差で駆動されている一
対のピンチロ−ルに通過させ、このピンチロ−ルの下流
側において、フィルム付SMC両面の各面に対し配設さ
れ、フィルム接触曲面の曲率半径がピンチロ−ルの曲率
半径よりも小とされた各スクレ−パのフィルム接触曲面
にSMC両面の各フィルムを接触させた状態で各フィル
ムに引張り力を加えて各フィルムを剥離し、両フィルム
の剥離後において、SMCを定尺切断することを特徴と
する構成である。
【0010】
【作用】フィルム付SMCが外周速度差のピンチロ−ル
を通過する際、フィルムとSMCとの間にすべりが生
じ、その間の接着力が低下する。
【0011】また、ピンチロ−ルの下流側に、フィルム
接触曲面の曲率半径がピンチロ−ルの曲率半径よりも小
とされた各スクレ−パのフィルム接触曲面にSMC両面
の各フィルムが接触された状態で各フィルムの剥離が行
なわれるので、片側のフィルムにSMCが接着したまま
でSMCがフィルムと共にスクレ−パを通ってティクア
ップされるのに必要なSMCの曲げモ−メント反力が大
となり、かかる大なる曲げモ−メント反力を上記低下し
た接着力の、当該片側フィルムとSMCとの接着界面で
支持することが不可となって、SMCからフィルムがス
ム−ズに剥離されていく。
【0012】更に、ピンチロ−ルによるフィルム付SM
Cの繰り出しのために、剥離のためにフィルムに加える
引張力を小さくでき、フィルムが切断等を受けることな
くスム−ズに剥離される。
【0013】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明において使用される切断装置を示して
いる。
【0014】図1において、10はフィルム付SMC1
のロ−ル巻体であり、SMC11(増粘剤の添加により
流動性を失わせた不飽和ポリエステル樹脂とガラスチョ
ツプドストランド等の補強材と充填材等との組成物のシ
−ト状体)の両面に剥離処理フィルム12,12を添着
したものをロ−ル状に巻回してあり、受け台2に回転自
在に軸支されている。3a,3bは所定の外周速度差で
駆動される一対のピンチロ−ルであり、例えば、各ロ−
ル3a,3bの外周速度を速度検出器31a,31bで
検出し、この検出信号を速度比率設定器32に入力し、
所定の速度比でなければ、各ロ−ル3a,3bの駆動用
動力源33a,33bの電圧又は電流制御により各ロ−
ル3a,3bの周速度を調整する方式、駆動用動力源を
同一として両ロ−ルの外径を変える方式、駆動用動力源
を同一として変減速機或は単に減速比だけを変える方式
等を使用できる。
【0015】4,4はピンチロ−ルの下流側に設けられ
たフィルムスクレ−パであり、フィルムに接触する円弧
面の曲率半径がピンチロ−ルの曲率半径に較べて充分に
小さくされている。5,5は剥離したフィルムの巻取ボ
ビン、6はスクレ−パの下流側に設置されたカッタ−、
7はコンベヤベルトである。
【0016】本発明によりSMCを切断するには、ピン
チロ−ル3a,3bの駆動によりフィルム付SMC1を
ロ−ル巻体10から引き出し、各スクレ−パ4,4によ
って折り返し剥離したフィルム12,12をフィルム巻
取ボビン5,5の駆動により巻取り、フィルム12,1
2を剥離したSMC11をカッタ−6により定尺切断し
ていく。
【0017】この場合、両ピンチロ−ル3a,3bの外
周周速度が異なるから、フィルム付SMCの両面間に剪
断力が作用し、各フィルムとSMCとの界面に剪断すべ
りが生じ、その間の接着力が低下して半剥離状態とな
る。
【0018】また、図1において、SMC11の切断端
部eが何れか一方のフィルム12に接着したままでスク
レ−パ4を通過し、当該フィルム12と共に巻取ボビン
5によりティクアップされていくと仮定すると、スクレ
−パを通過する際に、SMCに発生する曲げモ−メント
反力は、SMCの曲げ剛性をEI,スクレ−パのフィルム
接触面の曲率半径をRとすれば、M=EI/Rである。し
かしながら、Rを著しく小としてあるから、Mが極めて
大であり、かかる大なる曲げモ−メントをSMCと当該
フィルムとの上記接着力の低下した半剥離状態の接着界
面で支持することは不可であって、SMCがフィルムに
接着したままでスクレ−パを通過して巻取ボビンに向か
うことはあり得ない。従って、SMCを両面のフィルム
を剥離した状態でカッタ−に送ることを確保できる。
【0019】更に、フィルム付SMC1をピンチロ−ル
3a,3bによってスクレ−パ4,4に向け繰り出して
いるから、フィルムのティクアップ張力を充分に低くで
き、フィルムを切断させることなくスム−ズに巻取ボビ
ンでティクアップして行くことができる。
【0020】
【発明の効果】本発明のフィルム付SMCの切断方法は
上述した通りの構成であり、両面にフィルムを添着した
SMCから両フィルムを仮剥離したうえで、各フィルム
を大なる曲率の接触面のスクレ−パで剥離しているか
ら、両フィルムを確実に、かつフィルムの切断等なくス
ム−ズに剥離でき、この両フィルムを剥離したSMCを
その剥離箇所の下流側のカッタ−に確実に送ることがで
きる。従って、浴槽等の製品をSMCでプレス成形する
際でのSMCの定尺切断を円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において使用する切断装置を示す説明図
である。
【図2】従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 フィルム付SMC 11 SMC 12 フィルム 3a ピンチロ−ル 3b ピンチロ−ル 4 スクレ−パ 6 カッタ−

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】SMCの両面にフィルムを添着したフィル
    ム付SMCを所定の外周速度差で駆動されている一対の
    ピンチロ−ルに通過させ、このピンチロ−ルの下流側に
    おいて、フィルム付SMC両面の各面に対し配設され、
    フィルム接触曲面の曲率半径がピンチロ−ルの曲率半径
    よりも小とされた各スクレ−パのフィルム接触曲面にS
    MC両面の各フィルムを接触させた状態で各フィルムに
    引張り力を加えて各フィルムを剥離し、両フィルムの剥
    離後において、SMCを定尺切断することを特徴とする
    フィルム付SMCの切断方法。
JP21265392A 1992-08-10 1992-08-10 フィルム付smcの切断方法 Pending JPH0664832A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010174156A (ja) * 2009-01-30 2010-08-12 Lintec Corp 剥離装置と、これを適用したラミネート装置
CN105668305A (zh) * 2014-11-18 2016-06-15 宁波高新区赛尔富电子有限公司 一种自动化生产设备
KR20180052848A (ko) * 2016-11-11 2018-05-21 원광이엔텍 주식회사 시트재 자동 절단 장치
CN112847614A (zh) * 2020-12-28 2021-05-28 竺佳聆 一种石墨烯膜的裁切装置
JP2022075725A (ja) * 2017-09-28 2022-05-18 セイコーエプソン株式会社 媒体搬送装置、記録装置

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JP2022075725A (ja) * 2017-09-28 2022-05-18 セイコーエプソン株式会社 媒体搬送装置、記録装置
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