JPH0664592B2 - 帳票デザインシステム - Google Patents

帳票デザインシステム

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JPH0664592B2
JPH0664592B2 JP60266908A JP26690885A JPH0664592B2 JP H0664592 B2 JPH0664592 B2 JP H0664592B2 JP 60266908 A JP60266908 A JP 60266908A JP 26690885 A JP26690885 A JP 26690885A JP H0664592 B2 JPH0664592 B2 JP H0664592B2
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聖一 栃原
貴人 金沢
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Description

【発明の詳細な説明】 (発明の技術分野) この発明は、コンピュータシステムによって帳票類をデ
ザインして出力するための帳票デザインシステムに関す
る。
(発明の技術的背景とその問題点) 帳票を印刷によって作成する場合は、得意先から提示さ
れる仕様書に基づき、所定の大きさの枠組罫線で印刷さ
れたスペーシングチャートに鉛筆等で線引きを行ない、
人間の手書きによって帳票のデザインを行なう。帳票は
1品1品個別のデザインであるため、デザインの種類が
非常に多く、しかも各種装置の入出力媒体として使用さ
れている場合がほとんどであるため、デザイン上の制限
項目が多い。すなわち、黒色印刷,印鑑禁止帯が設けら
れていたり、基準辺から所定幅のマージンをとった内側
に長方形状の手書き領域が設けられていたり、寸法等が
細かく規定されている。このような制約を満足するよう
に作成された帳票デザインは、得意先の了解を得た後、
印刷製版用の原稿となる版下作成の工程へ移される。版
下は、帳票デザインを基に人間の手書きにより罫線の線
引き,文字やロゴタイプの貼込みを行なう。こうして作
成された版下は、得意先によって最終的にチェックを受
ける。この段階での変更,修正等も多いため、作業の手
戻りが発生し非常に煩雑となっている。得意先の最終的
チェックを受け校了となった版下は製版工程に移され、
フイルム原版が作成され、この後刷版工程にて印刷用の
刷版が作成されて印刷工程へ移される。このように印刷
工程に入るまで多くの工程を通るため、多大な労力を要
している。
一方、帳票の版下を作成するシステムとして、デイジタ
イザを入力手段としたシステム及び罫線の起点,終点等
を数値入力するシステムがあるが、これらは既に作成さ
れた入力用のラフ原稿及びこれをもとにした数値データ
が必要であり、入力したデータが視覚表示されないもの
が多いため、デザイン入力が良好に行なわれたか否か
は、一旦描画してみなければ分らないといった欠点があ
る。
(発明の目的) この発明の目的は上述の如き欠点を改善し、帳票デザイ
ン及び修正等の高効率化を図ると共に、各行の文字数が
異なる複数行からなる文字列であっても、見栄え良く帳
票に貼込むことができる帳票デザインシステムを提供す
ることにある。
(発明の概要) この発明は各種操作・処理メニューを選択入力すると共
に、必要なデータを入力する入力装置と、前記入力装置
により入力された帳票デザイン用の図形、文字、記号を
表示する表示装置と、作成された帳票デザインデータの
書込又は読出可能なファイルと、作成された帳票デザイ
ンデータを出力する出力装置と、前記各装置を結合して
処理するコンピュータシステムとを具えた帳票デザイン
システムに関するもので、所定の複数行に文字列を貼込
む場合、当該文字列を貼込むための矩形を形成し、前記
所定の行数に応じて前記矩形を水平方向又は垂直方向に
等分割し、前記等分割された矩形毎に、該分割矩形内に
貼込まれる文字間隔を前記貼込まれる文字数に応じてそ
れぞれ独立に設定・変更できるようにしたものである。
(発明の実施例) この発明の帳票デザインシステムは、ビジネスフォーム
のデザイン,版下,フイルム原版をグラフィックディス
プレイとの対話方式で製作するために開発されたもので
ある。現在ビジネスフォームは、ラフ原稿→版下,カッ
トマスク→カメラワーク→製版→刷版という過程を経て
印刷へという工程をたどっている。版下作成は得意先か
らのラフ原稿を基に台紙にカラス口,ロットリング,ペ
ン等を用いて罫線引きを行ない、又写植機等で打出した
文字をこれに貼り付けるといった熟練を要した手作業中
心の工程で作成されている。さらに、網(スクリー
ン),地紋,白抜き文字等を使った帳票の場合は、上記
版下の他にスクリーンフイルム,地紋フイルム等の基材
フイルムと必要部分を露光可能に切抜いたカットマスク
とを用い、カメラワーク,フイルムワークにより製版を
行なう必要がある。複数色を使った帳票の場合も同様
に、カットマスク,カメラワークの手作業で色版別の原
版を製作しなければならない。この発明は、これらの複
雑で精度を要する作業を、コンピュータを用いて誰にで
も容易に出来る様にしたものである。
この発明のシステムは入力装置,出力装置及び変換装置
で構成されており、最初に各装置の特徴を述べる。
(1)入力装置: 帳票デザイン; ビジネスフォームは商業印刷物等とは違い、主に情報を
伝達する為の媒体であり、この性質上印刷物には更に個
別情報が付記されて使用される。付記の方法としてはコ
ンピュータによるプリント,タイプライターによる印
字,手書等がある。
以上のことを考慮してデザインが行なわれるが、従来は
鉛筆,消しゴム,チャート用紙を使って模索しながら行
なっており、又位置関係のみ異なる様な類似したデザイ
ンを数種作成し、この中から選択決定する様なこともし
ばしば行なわれていた。
これに対し、この発明の入力装置では次のような特徴を
持っている。
a)帳票に盛り込むべき情報を項目別に、これに用いるラ
ベル名,付記内容(桁数,行数等),付記方法(プリン
タ,タイプ,手書き等)等を添えて羅列入力する方法を
とっており、デザイン内容を明確に出来る。
b)上記入力データに基づき、各デザイン単位(指名欄
等)の必要エリア(印字桁数,行数等)が選択時自動的
に画面に表示されるので、オペレータは画面と対話しな
がらこれらを移動させ、バランスの良いデザインを容易
に作り出すことが可能である。
c)画面上には必要に応じた下敷き(プリンターの印字ピ
ッチ等)が選択的に表示され、上記位置決めもこのピッ
チと関連性を持って自動的に決定されるようになってい
るので、印字位置との関係の誤りを防止することが出来
る。
d)デザイン領域(帳票サイズ)も予め入力することによ
り画面上に表示される。又これを決定してからデザイン
を行なうことにより、領域外へデザイン内容が出る場合
は自動的に入力出来なくなっている。
帳票デザインメイクアップ; 上述の前記帳票デザイン機能により作成されたデザイ
ン、又は得意先から入手したラフ原稿を基にデザインの
仕上げを行なう。このシステムは下記の特徴を持ってい
る。
a)罫線 線幅,線位置,線種(実線,点線,ネガ,ポジ,網がけ
等),角丸矩形,多角形等をメニュー選択方式で決定出
来、線位置は線の肉づけを左右,中心と選択出来る。
b)スクリーン スクリーン領域(矩形,角丸付矩形,バックグランド
等)の指定を行ない、その領域内に平網(線数,角度,
パーセント),地紋(登録地紋,ロゴ等の地紋化),グ
ラデーションを使用出来る。
c)文字 入力;カナ漢字変換方式で予め文字列の入力を行なって
おける方式で、また必要に応じて貼込み実行時に入力す
ることも可能である。
貼込;画面との対話方式で貼込みエリアを指定すると入
力可能な最大文字サイズが表示され、オペレータはこれ
を目安に文字サイズ,スペースを決定することが出来
る。決定された文字列は画面上に表示され、書体文字集
(ネガ,ポジ,網がけ等)についても貼込時に選択決定
出来る。
d)ロゴ 登録;ロゴ原版を用いスキャニングによりデータ化し、
ディスクに登録出来、ロゴの管理は固有番号を付けて行
なうことが可能である。
貼込;画面との対話方式で位置,拡大・縮小率を決定し
貼込みができ、ロゴも網,ポジ・ネガ等の選択が可能で
ある。
e)固定部品 トンボ等の予め決った形状で、頻繁に使用する図形の登
録が出来る。
貼込;仕上り,ミシン,パンチトンボ等は天地・左右サ
イズを入力するだけで自動的に所定の位置に貼込まれ、
その他、画面との対話方式で位置を決定して貼込むこと
が出来る。
f)コピー 帳票には同一図形,文字等を使って作成されているもの
も多くなり、この発明の入力装置ではこれらを容易に行
ない得る様にコピーの機能を備えている。
一部コピー;必要部分のみを画面との対話方式で選択
し、コピーする場所を指定することによりコピーされ
る。
全体コピー;トンボ等の印刷管理用のものを除いたデザ
インが、コピーする場所を指定することによりコピーさ
れる。
g)移動 プリンター印字との関係の変更等により、仕上りとデザ
インの関係を一部又は全部変更するといった場合も多く
あり、この入力装置ではこれらを容易に行ない得る様に
移動の機能を備えている。
一部移動:必要部分のみを画面との対話方式で選択し、
移動場所を指定することにより移動され、これにより移
動する図形,文字等の相対位置を変えてしまうことなく
速やかに修正等を行なうことができる。
全体移動:トンボ等の印刷管理様のものを除いたデザイ
ンを、移動場所を指定することにより速やかに移動出
来、これはプリンタで打出し位置を変更する場合等に使
用出来る。
h)複写物 ビジネスフォームの帳票には数枚に渡って複写をするも
のが多くあり、これらの帳票をデザイン作成するに当っ
て、各枚葉の複写印字とデザインのずれが発生しない様
に注意をする必要がある。特に修正等を行なう時に、ど
れか1枚でもやり忘れる様なことがあると、複写の位置
がずれて事故を起すことになる。この入力装置ではこれ
らの事故を防ぐため、特別な入力方法を採っている。
共通部デザイン;複数枚に渡る複写を行なう部分、又は
同一デザイン部等の共通部分のデザインを行ない、複写
部分等の修正ミスを防止する。
各枚目デザイン;1枚目以降各枚目に固有の部分のみの
デザインを行なう。
なお、データは出力時共通部と各枚目を合成し、各枚目
のデータとして用いる。
i)咬処理 連続帳票の印刷の場合、刷版のどの位置に版胴咬え代が
とれるか考慮する必要があり、現在は印刷版曲げ作業時
や刷版作成時にこれを行なっているのが一般的である。
この入力装置あ画面との対話方式で咬位置の決定を行な
うことが出来、後工程の煩雑さを解消することが出来
る。
j)色版分け 帳票には罫線,文字,スクリーン等を色分けしてあるも
のがあり、従来は版下にマスクを重ねてカメラ取りする
とか、ネガフイルムを塗りつぶすとかの方法が採られて
おり、罫線を消してしまうとか、文字欠けとかを生じる
こともあるため、注意を大変要する作業となっている。
この入力装置は画面との対話方式で図形,文字に色版別
の指定を行なうだけで、別フイルムへの出力が可能であ
る。このため、罫と罫,罫とスクリーンといったつなぎ
め等も非常にきれいに仕上げることができる。
k)検図 入力装置は検図の機能も備えており、罫線と罫線の撃が
り、文字と罫線の関係,色分け等を選択的に強調表示す
ることにより検図を行ない易くしている。
(2)出力装置: ドラム型レーザープロッタ部と、これをコントロール管
理するミニコンピュータ部とにより構成されている。ド
ラム型レーザープロッタ部はドラム内面吸着方式で、フ
イルム印画紙等が使用出来ると共にスキャナの機能も有
しており、ロゴのデータ取込みはこの機能を用いて行な
うことが出来る。出力はポジ・ネガ,膜面表裏,拡大・
縮少,同一帳票のマルチ出力,複数帳票の同一フイルム
上への出力等を行なうことができる。これらの機能を選
択し、オフセット用,活版用、多面付等の種々の目的に
合せたフイルム等を得ることが出来る。
(3)変換装置: 上記入力装置で作成されたデータを出力装置用のデータ
に整理変換を行なうと共に、データの保管管理,再版時
の検索出力等を行なう。
受注品目とデータの照合 入力装置で作成されたデータはフロッピーディスクに保
存され、変換時にこれを読取って処理する。
この変換装置では類似品名の多い業界の実体に合せ、受
注番号やフロッピーディスク番号FDNO等を用いて照合を
行なった上でデータの変換を行なうシステムになってい
る。
データ量管理 出力装置での処理効率を上げるため、この変換装置では
各受注品目,フイルム別にデータ量を管理し、効率の良
い出力順番をオペレータに知らせるシステムになってい
る。
校正・校了処理 校正時には色分けを行なわず、校了時に色版別フイルム
を作成するといった形態が一般的であるが、変換時にこ
れらの選択を行なことにより自動的に処理出来るシステ
ムとなっている。
校了データ格納 校了品目については、データ変換を行なうと同時にデー
タ格納作業が自動的に行なわれ、オペレータに磁気テー
プ,磁気ディスク等の保管媒体への保管作業と入力用フ
ロッピーディスクの消込み指示を行なうシステムとなっ
ている。
データ変換 入力装置で作成したデータを出力装置で判読可能なデー
タに変換することが主な内容であるが、下記の特徴を有
している。
a)色分け データの色分け情報を検索して同一色版別のデータを作
成し、出力装置へ送り込む。
b)多パート物 入力装置で作成された共通部デザインと各枚目デザイン
とを合成し、各枚目別のデータを作成して出力装置に送
り込む。
c)咬処理 入力装置で作成されたデータを咬データで演算し加工し
たデータを作成し、出力装置に送り込む。
次に帳票デザインの全体作業を説明する。
(1)入稿受付 この作業は営業が得意先より受注した帳票(以下、オー
ダーという)をこの発明の帳票デザインシステムに入力
する作業であり、入稿されるオーダーは新規オーダー,
再版オーダー,校正中オーダー,校了オーダー,責了オ
ーダーに分けられる。いずれのオーダーも入稿されると
1オーダー毎に原稿,デザインデータ格納用フロッピー
がオーダー管理バインダにまとめられ、デザインシステ
ムの中を流れて行く。また、デザインデータ格納用フロ
ッピーはシステム内をオーダーが流れている間だけデザ
インデータを記録するものであり、各オーダーのデータ
は最終的に帳票マスターファイル等に保管される。デザ
インデータ格納用フロッピーはリサイクルされて次のオ
ーダーに再び使用される。
新規オーダー 原稿と消込済みのデザインデータ格納用フロッピーをオ
ーダー管理バインダにまとめて、デザイン入力サブシス
テムへ送る。
再版オーダー 再版オーダーは、前回オーダーと全く同じか又はごく一
部の修正をする場合と、ある程度の修正を加える改版と
呼ばれる2つの場合に分けられる。前者の場合は、前回
の製版フイルムを再度使用するため本システムでの進行
は行なわないが、帳票マスターファイルを管理するため
の再版ディレクトリの前回受注番号を更新する処理だけ
は行なう。後者の場合は、原稿,消込済デザインデータ
格納用フロッピーをまとめてオーダー管理バインダを起
こし、再版一覧表作成処理を行なう。この処理は再版フ
ロッピー作成処理の前処理であり、前回受注NOをキーに
再版デイレクトリを検索し、帳票マスターファイルの媒
体NOとファイルNOで示される前回デザインデータと、そ
れを格納するデザインデータ格納用フロッピーNoの対応
付けを行ない、再版一覧表として印刷すると同時に、帳
票マスター取込オペレーションガイドファイルとしてフ
ロッピーディスクに出力する。
校了/責了・校正中オーダー 校了/責了・校正中オーダーは、本システムで一度は校
正出力されたものであるので、これらのオーダー管理バ
インダーは校正中オーダー管理バインダー保管棚に保管
されている。得意先校正により修正の入った校正中オー
ダー,校了/責了のオーダー管理バインダーを選び出し
てデザイン入力サブシステムへ送る。校了オーダーはデ
ザイン入力サブシステムへ送らずに、帳票マスターファ
イルへのデータ書込のために一時保管する。
(2)再版データ取込 再版一覧表と、帳票マスター取込オペレーションガイド
ファイルと、オーダー管理バインダーをまとめてオペレ
ータに送り、再版フロッピー作成処理を行なう。この処
理では、再版一覧表を基にオペレータが必要な帳票マス
ターファイルの媒体を選び出す。一方、システムはセッ
トされた帳票マスター取込オペレーションガイドフロッ
ピーを基にコンソール上に、帳票マスターファイル媒体
セット,フロッピーセットのメッセージを表示し、シス
テムオペレータはこのメッセージに従い作業を進める。
このようにして、デザインデータ格納用フロッピーに前
回のデザインデータが取込まれると同時に、取込完了一
覧表が印刷される。1バッチ分の取込終了後,デザイン
データ格納用フロッピーのフロッピーNOと取込完了一覧
表を照合した上で、デザイン入力システムへ送る。
(3)デザイン入力 デザインサブシステムでデザイン入力/修正を行なった
後に、校正中のオーダーと校了/責了のオーダーを別々
に保管する。
(4)データ入力 データ取込 デザイン入力サブシステムで作成されたデザインデータ
フロッピーと、帳票マスター書込のために一時保管され
ていた校了のデザインデータフロッピーをシステムに入
力する。校正中のオーダーは校正出力待ちオーダー管理
バインダ棚に一時保管し、校正/責了のオーダーは製版
出力待ちオーダー管理バインダ棚に一時保管し、出力装
置でフイルム出力しない校了オーダーはフロッピー消込
待ちオーダー管理バインダー棚に一時保管する。
出力装置用コマンド翻訳 校正中オーダーデータ,出力装置でフイルム出力する校
了/責了オーダーデータについて、出力装置用のコマン
ドに翻訳して出力装置にデータを送る。
帳票マスター書込 すべての校了/責了データについて、帳票マスターにデ
ータをコピーする。各データのコピーされた媒体NO,フ
ァイルNO,受注NO,フロッピーNOの情報は、消込オペレ
ーションファイルとしてフロッピーに出力する。
(5)データフロッピー消込 消込オペレーションファイルを参照しながら、フロッピ
ー消込待ちオーダー管理バインダ棚に保管されていたオ
ーダーのデータフロッピーを消込むと同時に、再版ディ
レクトリに登録し、消込んだオーダーの受注NOとフロッ
ピーNOの消込一覧表を印刷する。
以上より、この発明による帳票コンポージングシステム
の作業手順は第1図のようになり、得意先原稿入稿のス
テップS1では原稿をチェックする。多パーツ物の場合
は、各パートに共通な部分とそうでない部分をチェック
し、デザインデータを格納するデータ媒体(フロッピー
ディスク)を用意する。ステップS2の文字列採字は原稿
より文字列を単語又は文章ごとに区別して、カナ漢字変
換方式等の日本語入力方式を用いてデータ媒体に記録す
る。次のステップS3の品目別管理情報入力は個々の帳票
を識別するために、帳票名,得意先名,仕上げサイズ,
帳票種別,寸法単位,パート数,区分等の個別の識別情
報をデータ媒体に記録する。また、エレメントリスト入
力(ステップS5)は帳票を構成する部品の一覧表であ
り、部品の中の固定部品(トンボ類)はあらかじめ登録
されている。文字列採字処理で入力した文字列は、単語
又は文章ごとに1つの部品として自動的に登録される。
他の文字列の追加,固定部品の追加等もこの段階でも、
カナ漢字変換方式等の日本語入力方式を用いてエレメン
トリストに登録可能である。フォームレイアウト作業
(ステップS6)は帳票のラフデザインを行なうもので、
画面対話方式にて基本図形をメユー選択しながら帳票の
罫線のラフデザインを試行錯誤的に行ない、これらのデ
ータをデータ媒体に記録する。フォームメイクアップ作
業(ステップS7)は帳票を各パート毎に個々にデザイン
し、多パートの場合は全てのパートに共通な共通パート
のデザインを最初に行ない、次に品目別管理情報で入力
したパート数分のデザインを各パート毎に行なう。これ
らのデータは、パート毎に区別してデータ媒体上に記録
されさらに、上記エレメントリスト入力,フォームレイ
アウト作業及びフォームメークアップ作業の終了後に行
なわれるステップS8の変換作業はフォームメイクアップ
作業までの作業を終了したデータ媒体を、データ変換装
置によって出力装置で処理可能なデータ形式に変換し、
データ媒体上のデータはパート毎の単位で変換する。一
つのパートの中では罫線,スクリーン,文字・ロゴ固定
部品の全てについて、それぞれの重なりをチェックして
優先度に従って変換する。
なお、上記作業のうちステップS1は人手作業、ステップ
S2〜S7は入力システムで行ない、ステップS8は変換シス
テムで行なう。
次に、具体的な構成例を示してこの発明を説明する。
この発明の帳票デザインシステムは第2図に示すよう
に、所要のメッセージ,デザインパターン等を表示する
CRT表示装置10と、各種メニューを有するデータ入力用
の入力機構(タブレット)及びテンキー,セットボタン
等を含むキーボードで成る入力装置20と、データの書込
み又は読出しを行なうことが出来るフロッピーディス
ク,磁気テープ等のファイル30と、製版フイルム,刷版
等を出力するための出力装置(たとえばレーザードラム
プロッタ)40と、上記各装置10〜40を結合して処理する
コンピュータシステム50とを設け、入力装置20によりフ
ァイル番号,品名,オペレータ名等の管理情報を入力す
ると共に、コンピュータシステム50をイニシャライズし
てファイル30をオープン状態とし、デザイン用のスペー
シングチャートをグリッド状にCRT表示装置10に表示し
たりし、入力装置20によりファイル30に既に登録されて
いる帳票デザインを選択してCRT表示装置10に表示し、
上記いずれの場合も以後、CRT表示装置10及び入力装置2
0により対話式の帳票デザイン入力を行なって、作業終
了後データをファイル30に登録するようにし、入力装置
20によりファイル30に既に登録されている帳票デザイン
を選択してCRT表示装置10に表示すると共に、変換シス
テム41及び出力装置40を介して当該帳票デザインの製版
フイルム等を出力するようにしている。
ところで、コンピュータシステム50はソフトウエアで動
作処理するものであり、グリット点を整列されたスペー
シングチャートをCRT表示装置10に表示するためのスペ
ーシングチャート表示ルーチン51と、入力装置20からの
入力命令を制御する入力コントローラ52と、入力コント
ローラ52を経て入力装置20から伝送されて来る命令を分
析する命令アナライザ53と、この命令アナライザ53から
送られて来る命令に従ってメニューを実行するメニュー
ルーチン54と、メニュールーチン54からのメニューデー
タに従ってCRT表示装置10に図形及びデータを表示する
ためのCRT図形発生ルーチン55と、入力された情報を整
理して記憶しておく入力情報デーブル58と、入力情報テ
ーブル58をメニュールーチン54の選択出力に従って制御
するテーブルコントローラ56と、ファイル30及び入力情
報テーブル58を結合するファイルコントローラ57とを備
えている。なお、メニュールーチン54は直線,円弧等の
基本的な図形を処理する基本図形メニュー54Aと、線の
移動や消去等を行なうレイアウトメニュー54Bと、角丸
付矩形等の複雑な図形を処理するアプリケーションメニ
ュー54Cとを有しており、アプリケーションメニュー54C
は角丸付矩形,垂直罫線,角丸枠付平行罫線等を有して
いる。この他、文字を処理するための文字メニュー54D
があり、文字を処理するための文字情報テーブルが設け
られている。また、作成された帳票デザインはファイル
30から変換システム41でフォーマット変換されて出力装
置40に送られる。これはオンラインで送るようにしても
良い。
入力システムの作業手順を説明する。
先ず入力システムのメインタイトルがCRT表示装置10表
に示されている状態で、デザインデータ格納用のデータ
媒体をセットする(第3図参照)。次に、第4図に示す
ような品目別管理情報入力画面になるので、必要な項目
を入力する。入力する項目は個別の帳票を識別するため
の帳票名,得意先名の他に帳票の仕様を指示する項目と
して、次のものがある。
チャート区分:デザイン入力時に画面上に表示するスペ
ーシングチャートの種別を指定する。
種別としては 天地1/6インチ×左右1/10インチ 天地1/8インチ×左右1/10インチ OCR帳票用のスペーシングチャート,金融帳票用のスペ
ーシングチャート等がある。
パート数:帳票のパート数 仕上サイズ:帳票の天地×左右サイズ,多パーツ帳票で
はパート毎にサイズが異なる場合は最大のもの 進行区分:帳票作業の進行区分を指示する区分には校正
中,校了があり、変換時の変換方法を指示する。
品目別管理情報入力を終了すると、第5図に示すように
基本メニュー画面になる。ここでデザイン入力1を選択
するとデザイン入力作業(フォームレイアウト作業,フ
ォームメイクアップ作業)を、エレメントリスト入力2
を選択するとエレメントリスト入力作業を行なうことが
できる。また、終了3を選択することにより入力システ
ムの作業を終了し、デザインデータ媒体を取りはずすこ
とができる。
第6図に示すエレメントリストは帳票を構成するための
部品の一覧表であり、その中には部品類として各種トン
ボ類及び先に文字列採字処理で入力した文字列が含ま
れ、エレメントリスト上には部品の分類コード,桁数,
行数及び使用パートの情報と共に表示される。桁数及び
行数はレイアウトモードで帳票を作成する際、文字列貼
込位置にある特定に記号(印字マーク)を桁数,行数分
発生させるためのものであり、これによりデザイン時に
文字列貼込位置をも含めた帳票設計を行なうことができ
る。又使用パートの指定においては、各パート間におけ
る文字列貼込みの誤りを防ぐためのものであり、使用パ
ートを限定することにより他パートでの貼込みの誤りを
防止することができる。
前述した文字列採字処理において、入力し忘れた文字列
及び誤った入力をした文字列に関しても、このエレメン
トリスト入力時にカナ漢字変換方式等の日本語入力方式
を用いた文字列の追加や、修正及び削除等を行なうこと
ができる。
このエレメントリストはフォームメイクアップモード文
字列貼込及び固定部品貼込時に、必要情報を持ったリス
トとして表示されるものである。
デザイン入力作業に入ると第7図に示すようなパートリ
ストが表示される。パートリストには各パート毎の仕上
サイズ,色数,パート枚目数が表示され、各情報は共通
パートと品目別管理情報入力で指定したパート数分だけ
表示される。この段階では、指定したパートのデザイ
ン,指定したパートの仕上サイズ変更,指定したパート
のコピー,指定したパートのデリート,指定したパート
の色数,パート枚目数の変更を行なうことができる。デ
ザインを選択した場合、第8図に示すようなデザイン入
力のメインメニューが表示されるフォームレイアウト1
を選択すると、フォームレイアウト入力作業を、フォー
ムメイクアップ2を選択するとフォームメイクアップ入
力作業を行なうことができる。また、終了9を選択した
場合は第7図のパートリスト表示へ戻る。
フォームレイアウトモード作業は、帳票全体のラフデザ
インを基本図形とカラム印字マークによってレイアウト
する。基本図形には、直線,矩形,水平等分割平行線,
垂直等分割平行線及び円がある。これらの図形のうち直
線,円をプリミティブといい、矩形,水平等分割平行
線,垂直等分割平行線はそれらを構成する一本一本の直
線に分解できる。カラム印字マークは帳票内のプリンタ
ーの印字位置のレイアウトに使用し、印字マークはカラ
ム数・行数に対応しており、画面上には***マークで
表示する。印字マークの入力方法は予めエレメントリス
トに登録されたものを使用する場合と、カラム入力メニ
ューにより入力することができる。基本図形入力時に定
義図形モードにすることにより、基本図形を組合せた複
合図形を1つの図形として扱うことができる。
フォームレイアウトモードの全体フローは第9図であ
り、フォームレイアウトモードのメニューは第10図のよ
うになっている。フォームレイアウトモード内で定義メ
ニューを選択すると「定義図形モード」となり、このモ
ード状態の間に入力された基本図形又はすでに入力済み
の基本図形の抽出により抽出された基本図形は、一つの
グループとしてまとめられる。このことにより、基本図
形にはない特殊な形状の図形を1つの図形として扱うこ
とができる。定義図形モードの状態で、このメニューを
選択すると「定義図形モード」が終了する。
一方、カラムレイアウトの動作は第11図のフロー手順で
実行される。
エレメントリスト上にカラム指定のある項目(桁数・
行数の指定のある項目)を選択するとカラムレイアウト
メニューになり、画面上に指定された印字マークが表示
される。
カラムレイアウトメニューを選択し、桁数・行数を指
定することにより画面上に印字マークが表示される。印
字マークは指定された桁数,行数分の*等の識別マーク
が第12図の如く表示される。第12図は4桁,2行の例を
示している。
桁数変更メニューにより印字マークの桁数変更を、行
数変更メニューにより印字マークの行数変更を行なうこ
とができ、移動メニューにより印字マークの移動を行な
うことができる。
セットメニューにより印字マークをセットする。
画面上ですでに入力された印字マークを選択することに
より、カラムレイアウトメニューになり上記の状態と
なる。
フォームメイクアップ作業は第13図のように、罫線入
力,スクリーン入力,文字・ロゴの貼込,固定部品入力
及び属性表の定義に分けて進め、画面上のメニューより
上記5つの作業を任意に選択して各作業を行なう。終了
メニューを選択すると、フォームメイクアップモードを
終了する。
1.属性定義; この属性定義モードにおいては、第14図に示すメニュー
より3種類の属性項目を定義することが可能である。一
つは線幅の指定であり、帳票作成時に必要な線幅値を指
定する。もう1つはスクリーンの指定であり、帳票作成
時に必要な網点の線数,角度,%が指定可能である。最
後の指定可能な属性項目は角丸値の指定であり、帳票作
成時に必要な角丸値を指定することができる。本メニュ
ーを選択しない場合は帳票作成上使用頻度の高い属性値
が各属性項目に初期値としてセットされる。線形状は実
線,破線,2重線が初期値として与られているが、これ
も変更可能であり、線位置も予め初期値が設定されてい
る。
2.罫線入力; この罫線メニューを選択することにより必要な図形要素
を組合せることで、帳票の罫線部分が設計できる(第15
図参照)。
(1)コの字メニュー(M1〜M4) 入力装置20のタブレット上で対角の2点を指定すること
により、コの字図形が発生する。又必要においては前記
属性定義で指定した各種属性値を使用することにより罫
線に対して網がけを行なったり、垂直,水平方向の線幅
を各々指定変更することが可能であり、コーナーに対し
ては角丸付けを行なうことができる。線形状,線位置の
変更も可能である。
(2)L字メニュー(M5〜M8) タブレット上で対角の2点を指定することによりL字型
図形が発生する。又必要においてはコの字メニューの場
合と同様、垂直方向及び水平方向各々の線幅指定,罫線
に対する網がけ及び角丸付けが可能であり、線形状の指
定変更,線位置の指定変更も可能である。
(3)水平,垂直等分割メニュー(M9〜M10) このメニューを選択した場合、第16図で示すようにタブ
レット上で指定した2点(+,*)で囲まれるエリアを指定
した数だけ、水平及び垂直方向に等分割した線分を発生
させる。又必要に応じて開始第1線分,最終線分を存在
したり、存在させなかったりできる。前述の属性定義で
指定した各種属性値を使用することにより、線幅変更指
定,網がけ指定を行なうことができる。線形状の指定変
更及び線位置の変更も可能である。
(4)ボックスメニュー(M11) タブレット上で対角上の2点を指定することにより、矩
形が発生する。前述の属性定義で指定した各種属性値を
使用することにより、垂直方向及び水平方向の線幅を各
々変更することができ、罫線に対して網がけが可能であ
り、コーナーに対しては角丸付けを行なうことができ
る。線形状の指定変更及び線位置の変更も可能である。
(5)直線メニュー(M12) タブレット上で2点を指定することにより、この2点を
端点とする線分が発生される。また、前述の属性定義で
指定した各種属性値を使用することにより、線幅を変更
することが可能であり、罫線に対しては網がけが可能で
ある。線形状の指定変更及び線位置の変更も可能であ
る。
(6)円メニュー(M13) タブレット上で2点を指定することにより、この2点を
直径とする円を発生する。又前記属性定義で指定した各
種属性値を使用することにより線幅の変更,罫線に対し
ての網がけが可能である。
(7)ピックメニュー(M16) すでに入力済みの図形の属性変更及びデリート処理,図
形の変形,移動等を行なう場合、その対象となる図形を
指定した後、このピックメニューを選択する。これによ
りその対象図形は編集状態となり、上記各処理が可能と
なる。罫線メニュー中にこのピックメニューを選択した
場合、罫線図形のみが有効となる。
(8)消込メニュー(M14) すでに入力済みの図形の一部又は全部の消込みを行なう
場合、その対象となる図形を指定し、各形状で消込みを
行なう。たとえば第17図の左図のような四角形の一部を
消込む場合、直線の形状を用いることにより右図の様に
なる。
3.スクリーン; メインメニューからスクリーンを選択することにより、
第18図に示すようなスクリーンモードになる。
(1)ロゴ領域(ロゴ地絞領域の指定)(M22) 帳票作成時、あるエリアに対してロゴの地絞化した模様
を指定したい場合、本メニューでそのエリアを指定す
る。必要に応じてスクリーンの属性値を変更することに
より、ロゴに対して網がけを行なったり、ロゴ枠の外に
網がけを行なうことができる。ロゴ領域指定の動作例は
第20図のようになっており、ロゴ領域のメニューを選択
(ステップS41)すると、次のステップS42でロゴ番号等
を入力する。ロゴの縮小率は水平方向及び垂直方向それ
ぞれの縮小率を指定し、スクリーンNOは“1”〜“4”
を指定した場合はロゴに網がけして地紋化され、“5”
〜“8”を指定した場合はロゴはポジ、エリアは網がけ
されて地紋化される、また、“9”〜“12”を指定した
場合はロゴはネガ、エリアは網がけされて地絞化され
る。また、ロゴ地絞領域の指定(ステップS43)は、第1
6図の如く対角上の2点を指定することによって行な
う。
(2)地絞領域(内蔵地絞領域の指定)(M21) 帳票作成時、あるエリアに対し内臓地絞(登録済み地
絞)を使用したい場合、本メニューでそのエリアを指定
する。必要に応じてスクリーンの属性値を変更すること
により内蔵地絞の絵柄部分に対して網がけを行なった
り、絵柄の外側に網がけを行なうことができる。内蔵地
紋領域指定の動作例は第21図のようになっており、内蔵
地紋領域のメニューを選択(ステップS51)すると、次
のステップS52でスクリーンNOを入力する。この場合、
“0”を指定すると内蔵地紋をポジ出力し、“1”〜
“4”を指定すると内蔵地紋にスクリーンをかけ、
“5”〜“8”を指定するとエリアにスクリーンがかか
るようになっている。また、内蔵地紋領域の指定は前述
と同様に、対角上の2点を指定することによって行な
う。
(3)グラデ領域(グラテーション領域指定)(M20) 帳票作成時、あるエリアに対してグラデーションを使用
したい場合、本メニューでそのエリアを指定する。エリ
アを指定すると同時に、開始点,終了点のグラデーショ
ンの濃度を指定することによりグラデーションを作成す
ることが出来る。グラデーション領域指定の動作例は第
22図のようになっており、グラデーション領域のメニュ
ーを表示(ステップS61)した後、水平方向にグラデー
ションを指定するのか、垂直方向にグラデーションを指
定するのかをキーボードで番号入力によって指定する
(ステップS62)。また、これと同時にグラデーション
の開始点及び終了点の網パーセントを指定し、この後に
対角上の2点を指定することによってグラデーション領
域を指定する(ステップS63)。
(4)コーナースクリーン(M23) このメニューを選択し、タブレット上で対角の2点を指
定することにより上記図形が発生する。このメニューを
使用することによりコーナーの角丸スクリーンが行な
え、コーナー半径は指定した2点より決定され、前記属
性定義で指定した属性値を使用することにより、各種の
スクリーンが使用できる。
(5)ボックススクリーン図形(24) このメニューを選択し、タブレット上で対角の2点を指
定することによりボックススクリーン図形が発生する。
又前記属性定義で指定したスクリーン属性値を使用する
ことにより、各種網がけを行なうことができ、角丸を指
定することにより角丸付きボックススクリーン図形が発
生する。
(6)三角形スクリーン図形(M25) このメニューを選択し、タブレット上で少なくとも1点
が他の2点を結ぶ直線上にない3点を指定することによ
り、三角形スクリーン図形が発生する。又前記属性定義
で指定したスクリーン属性値を使用することにより、各
種網がけを行なうことができる。
(7)円スクリーン図形(M26) このメニューを選択し、タブレット上で2点を指定する
ことにより、円スクリーン図形が発生する。又前記属性
定義で指定したスクリーン属性値を使用することによ
り、各種網がけを行なうことができる。
4.貼込モード; (1)貼込 このモードの選択で、先に入力済みである文字列群がエ
レメントリストとしてCRT表示装置10に表示される。一
度にCRT10上に表示される文字列の個数は9個であり、
第19図に示すようなメニュー上の“1”〜“9”に対応
している。
エレメントリスト上から貼込むべき文字列を選択し、そ
の項番に対応したキーを入力する。タブレットで対角上
の2点を指定し、文字列貼込エリアを決定した段階で、
このエリアの内に実際に文字列枠を表示する第2のボッ
クスが発生する。この第2のボックスを対象として、ポ
イント数の変更,文字間変更及びこのポイント数や文字
間隔を変更する際の基準点の指定を行なう。これに伴
い、指定した大きさに第2のボックスが変形し、最適な
第2のボックスが決定した段階でセットする。又前記属
性定義で指定したスクリーン属性値を使用することによ
り、文字列に対し各種網がけを行なうことができる。さ
らに、文字属性である書体コードを変更することによ
り、任意の書体を設定することができる。エレメントリ
ストに登録されていない文字列に対してもキーボードに
より“0”を入力し、カナ漢字変更機能を使用して文字
列を入力すれば、上記貼込方法により同様にして文字列
を貼込むことができる。
(2)棒打ち 上記文字列の指定方法でエレメントリストより貼込む文
字列を指定し、タブレット上で基準となる貼込位置を一
点指定し、ポイント数,文字間隔を指定してセットす
る。又前記属性定義で指定したスクリーン属性値を使用
することにより、文字列に対して各種網がけを行なうこ
とができる。
(3)連続(水平・垂直連続貼込,水平・垂直項番指定貼
込) このメニューを選択するとCRT表示装置10にサブメニュ
ーが表示される。
・連続指定(水平/垂直) このメニューは指定したエリアに指定した文字列(複数
個)を連続的に水平方向及び垂直方向に貼込む方法であ
る。
ここにおいて、第27図及び第28図はこの発明の文字列貼
込みの概念を示しており、第27図は複数行の文字列を一
度に水平方向に貼込む場合を、第28図は複数行の文字列
を一度に垂直方向に貼込む場合をそれぞれ示している。
帳票内の文字列を貼込むべき第1の矩形100は、貼込ま
れる複数行の文字列の行数nにより121〜12nのようにn
等分されて表示される。このn等分された第1の矩形12
1〜12n内には、文字列を収納する第2の矩形111〜11nが
表示され、それぞれに文字列を包含するようになってい
る。又、左上の点P1及び右下の点Pnは第1の矩形100の
対角点となる基準点であり、点P2〜P2-1までの点は貼込
まれる文字列の行数nによって分割される副基準点であ
る。また、第29図は文字列の行数nによりn分割された
第1の矩形100の1つである第27図の矩形121の詳細を示
している。さらに、第30図は第29図で貼込まれた第2の
矩形111内の文字列が第1の矩形121の9点の基準点(UL,
UC,UR,ML,MC,MR,DL,DC,DR)を基に、基準変更,ポイント
数変更,スペース変更の機能により、最適な領域をとる
ように決定する方法の概念を示している。第31図は分割
された第1の矩形121と第2の矩形111との位置関係をX-
Y座標上に示しており、X1及びY1は点P1(x1,y1)の原点O
からの距離であり、X2及びY2は点P2(x2,y2)の原点Oか
らの距離であり、それぞれの辺長は辺長DX及びDYに対し
てはDX→|x2-x1|,DY→|y2-y1|のようにして算出され
る。点P1′及びP2′は第2の矩形111の基準点であり、P
1′→(BX1,BY1),P2′→(BX2,BY2)のように対応してい
る。そして、第1の矩形121に対するマージン領域を考
慮し、一定のマージンSD1及びSD2を保つように設定さ
れ、P1′→(BX1→X1+SD1,BY1→Y1-SD2),P2′→(BX2→X2
-SD1,BY2→Y2+SD2)のように算出する。すなわち、この
発明では帳票内に複数個nから成る文字列を貼込む場
合、貼込まれる文字列の行数nで第1の矩形100をn分
割し、そのn分割された第1の矩形121内に第2の矩形1
11を表示して、貼込む文字列を最適な領域に貼込めるよ
うに計算し、必要に応じて第2の矩形111を変形させて
表示すると共に、その変形された第2の矩形111を上記
n等分に分割された第1の矩形121〜12n内に112〜11nの
ように表示し、その第2の矩形112〜11n内に貼込むべき
複数行の文字列を貼込むようにして作業を行なう。
次にこの発明による複数行から成る文字列の貼込方法
を、第32図〜第36図のフローチャートにより述べる。
まず、第32図において、貼込メニューを選択してキー入
力すると、貼込メニューがディスプレイ画面に表示され
る(ステップS200)ので、上記エレメントリストより貼
込むべき文字列を選択して、その文字列と文字行数とを
指定する(ステップS202)。そして、第1の矩形100を
設定するために対角点となる基準点P1(x1,y1)を入力し
(ステップS203)、さらに基準点Pn(xn,yn)を入力し
(ステップS204)、第1の矩形100を発生させる。次
に、文字列を水平方向に貼込む場合は、ステップS202で
指定した貼込行数で第1の矩形100の縦の長さを除算
し、第27図のように横に分割された第1の矩形121〜12n
を計算して形状を発生させ、文字列を垂直方向に貼込む
場合は、上述の貼込行数で第1の矩形100の横方向の長
さを除算し、第28図のように縦に分割された第1の矩形
121〜12nを計算して形状を発生させ(ステップS205)、
その横方向に分割された第1の矩形、121〜12n又は縦方
向に分割された第1の矩形121〜12nをディスプレイ画面
に表示する(ステップS206)。ここで、第1の矩形100
の大きさを変化させる場合には、カーソルを用いて基準
点Pnを移動させる(ステップS207)と第1の矩形100の
大きさが変化すると共に、分割された1の矩形121〜12n
も同様に比例して大きさが変化する。そして、ステップ
S202により指定された文字列より、水平方向に貼込む場
合は第27図に示すように、最上位の第1の矩形121に貼
込まれる文字列を選択し、又、垂直方向に貼込む場合は
第28図に示すように、最左側の第1の矩形121に貼込ま
れる文字列を選択し、文字の解析をする(ステップS21
0)。次に、ステップS205で分割された第1の矩形121よ
り貼込領域P1(x1,y1),P2(x2,y2)を解析し(ステップS21
1)、上述第31図で述べたように、横方向と縦方向との
長さをDX=|x2-x1|,DY=|y2-y1|のように求め(ステッ
プS212)比較し、DX>DYであれば横貼込としてステップ
S210で解析した文字列の文字より、一文字あたりの文字
幅PHを計算し(ステップS213,S214)、その文字幅PHと
ステップS212で求めた縦の長さDYとの比較をし、DX>PH
であれば文字幅PHより、1文字あたりの文字幅をポイン
トSYSPに換算し(ステップS215,S220)、又、DY>PHで
なければ縦の長さDYを文字幅PHとしてポイントSYSPに換
算する(ステップS215,S216,S220)、DX>DYでなければ
縦貼込として、上述のように一文字あたりの文字幅PHを
計算し(ステップS213,S217)、その文字幅PHとステッ
プS212で求めた横の長さDXとの比較をし、さらにDX>PH
であれば文字幅PHより1文字あたりの文字幅をポイント
SYSPに換算し(ステップS218,S220)、又DX>PHでなけ
れば横の長さDXを文字幅PHとして一文字あたりの文字幅
をポイントSYSPに変換する(ステップS218,S219,S22
0)。上述のようにして求めたポイントSYSPから一定比
率のマージン領域を計算し、第31図で述べたようにし
て、第2の矩形111の基準点の位置をP1′→(BX1→X1+SD
1,BY1→Y1−SD),P2′→(BX2→X2-SD1,BY2→Y2+SD
2)のように計算して求め(ステップS222)、第29図のよ
うに第1の矩形121内に第2の矩形を所定のマージンSD1
及びSD2をとるようにして表示させる(ステップS30
0)。ここで、マージンSD1及びSD2を変更する場合に
は、キー入力によってマージン変更を行なうが、先ずマ
ージン領域を考慮したP1′(BX1,BY1),P2′(BX2,BY2)を
計算(ステップS301,S302)し、発生した第2の矩形111
と第1の矩形121とをディスプレイ画面に表示し(ステ
ップS300)、第1の矩形121の基準点の変更が必要であ
れば基準点変更を行ない、第30図に示すように基準点U
L,UC,UR,ML,MC,MR,DL,DC,DRの9点より1点を選択する
(ステップS303,S304)。ここで、ポイントの変更が必
要でポイントを変更すると(ステップS305)、第1の矩
形121の横の長さDX及び縦の長さDYの長さの比較が自動
的に行なわれ、DX>DYであれば文字列を横方向に貼込む
ため、文字間隔PHの計算対象をDXとする(ステップS30
6,S307)。又、DX>DYでなければ文字列を縦方向に貼込
むため、文字間隔PHの計算対象をDYとする(ステップS3
06,S308)。これにより、ステップS307又はステップS30
8で求めた文字間隔PHより、文字間隔領域をSPを(SP←PH
一文字数*ポイント)のようにして計算する(ステップ
S309)。さらに、貼込文字列の文字数の数より判断し、
その文字数が1文字であれば文字間隔PHをPH=0とし
(ステップS310,S311)、その文字数が1文字以上であ
れば文字間隔PHを{PH=SP/(文字数−1)}とする
(ステップS310,S312)。ここにおいて、水平方向の貼
込みでは、第1の矩形第1の矩形の横方向の基準点の列
(ML,MC,MR),(UL,UC,UR),(DL,DC,DR)の3列より1点を選
択し、その点を基に水平方向の貼込コーディネートポイ
ントが計算される。そこで、基準点列(ML,MC,MR)より、
1点を選択すると、その選択された1点より貼込コーデ
ィネートポイントがP1′(BX1,BY1),P2′(BX2,BY2)のよ
うに計算される(ステップS314,S315)。又、基準点列
(UL,UC,UR)より1点を選択するとその選択された1点よ
り貼込コーディネートポイントP1′(BX1,BY1),P2′(BX
2,BY2)が計算される(ステップS316,S317)。さらに、
基準点列(DL,DC,DR)より1点を選択すると、その選択さ
れた1点より貼込コーディネートポイントがP1′(BX1,B
Y1),P2′(BX2,BY2)のように計算される(ステップS318,
S319)。又貼込方向が垂直方向の貼込みの場合は第1の
矩形の縦方向の基準点列(MC,DC,UC),(UL,ML,DL),(UR,M
R,DR)の3列より1点を選択し、その点を基に貼込コー
ディネートポイントがP1′(BX1,BY1),P2′(BX2,BY2)の
ように計算される。そこで、基準点列(MC,DC,UC)より1
点を選択すると、その選択された1点より貼込コーディ
ネートポイントがP1′(BX1,BY1),P2′(BX2,BY2)のよう
に計算される(ステップS320,S321)。
又、基準点列(UL,ML,DL)より1点を選択すると、その選
択された1点より貼込コーディネートポイントがP1′(B
X1,BY1),P2′(BX2,BY2)のように計算され(ステップS32
2,S323)、さらに基準点列(UR,MR,DR)より1点を選択す
ると、その選択された1点より貼込コーディネートポイ
ントがP1′(BX1,BY2),P2′(BX2,BY2)のように計算され
る(ステップS324,S325)。このようにして、ポイント
変更が完了すると、その変更された第2の矩形111と第
1の矩形121とがディスプレイ画面に表示される。次
に、スペースの変更が必要であればスペース変更を行な
い(ステップS326)、文字のスペースをキーにより入力
すると(ステップS327)、上述のポイントの変更と同様
にしてDXとDYの長さの比率が自動的に行なわれ、貼込方
向を定めて横方向の貼込みではDXの長さを文字間隔PHの
計算対象として求め(ステップS328)、又縦方向の貼込
みではDYの長さを文字間隔PHの計算対象として求める
(ステップS329)。ここにおいて、横方向の貼込みの場
合は、第1の矩形の垂直方向の基準点列(UL,ML,DL),(U
C,MC,DC),(UR,MR,DR)の3列より1点を選択し、すでに
選択された1点より貼込コーディネートポイントが計算
される。そこで、基準点列(UC,MC,DC)より1点が選択さ
れていた場合、その選択された1点より貼込コーディネ
ートポイントがP1′(BX1,BY1),P2′(BX2,BY2)のように
計算される(ステップS331,S332)。又、基準点列(UL,M
L,DL)より1点が選択されていた場合、その選択された
点より貼込コーディネートポイントがP1′(BX1,BY1),
P2′(BX2,BY2)のように計算される(ステップS333,S33
4)。さらに、基準点列(UR,MR,DR)より1点が選択され
ていた場合、その選択された1点より貼込コーディネー
トポイントがP1′(BX1,BY1),P2′(BX2,BY2)のように計
算される(ステップS335,S336)。又、貼込方向が縦方
向の貼込みの場合は、第1の矩形の水平方向の基準列(M
L,MC,MR),(UL,UC,UR),(DL,DC,DR)の3列よりすでに選択
された1点より貼込コーディネートポイントが算出され
る。そこで、基準点列(ML,MC,MR)の3点より1点が選択
されていた場合、その選択された1点より貼込コーディ
ネートポイントがP1′(BX1,BY1),P2′(BX2,BY2)のよう
に計算される(ステップS337,S338)。又、基準点列(U
L,UC,UR)の3点より1点が選択されていた場合、その選
択された1点より貼込コーディネートポイントP1(BX1,B
Y1),P2′(BX2,BY2)のように計算(ステップS339,S340)
され、さらに基準点列(DL,DC,DR)より1点が選択されて
いた場合、その選択された1点より貼込コーディネート
ポイントがP1′(BX1,BX1),P2′(BX2,BY2)のように計算
される(ステップS341,S342)。このようにしてスペー
ス変更の動作が終了すると、上述の操作より変形した第
2の矩形及び第1の矩形がディスプレイ画面に表示され
る(ステップS300)。つまり、第1の矩形121内の矩形1
11が最適な貼込領域をとるように決定され、水平連続貼
込みの場合、第29図のように最上位の分割された第1の
矩形内121から12nまでに垂直連続貼込みの場合は第30図
のように最左側の分割された第1の矩形内121〜12nまで
にすべて同形の第2の矩形111から11nが表示され、セッ
トが完了し(ステップS400)、貼込メニューが表示され
修正等のキー入力の必要がなければステップS202で指示
した複数個の文字列が連続的に貼込まれ動作を終了す
る。
・項番指定(水平/垂直) このメニューは指定したエリアに逐時エレメントリスト
及び0番から文字列を指定し、水平方向及び垂直方向に
複数個の文字列を貼込む方法である。このメニューを選
択した後、連続で貼込みたい文字列の個数を指定する。
その後、タブレット上でエリアを指定した段階で、この
個数分にエリアが等分割される。上記と同様に最初の貼
込ボックスを決定し、一文字列ずつ項番を指定して貼込
んでいく。
(4)貼込ボックスコピー 最後に貼込メニューによって貼込んだ貼込みボックスを
記憶しておき、新たに文字列を貼込む場合にこの貼込み
ボックスを再利用する。これにより、貼込ボックスの入
力回数が減り作業能率の向上につながる。また、サイズ
変更もキーボードより数値入力することにより可能であ
る。
なお、文字列貼込において、タブレットで対角上の2点
を指定した段階で、この2点で作られる矩形とその内側
に一定のマージンをとった第2の矩形が発生される。こ
れにより、文字列が罫線に重なることを防止する。又、
この時コンピュータシステム50で貼込み可能な最大ポイ
ント数が決定される。次に文字列拡大,縮少のための基
準点を指定し、以後この基準点を中心としてポイント数
の変更及び文字間隔の増加減少を行なう。又角丸付きボ
ックスの内に文字列を貼込む場合、R入力機能を使用す
ることにより、角丸部分に文字が重なる心配なく貼込む
ことが可能である。
(5)グループ貼込 採字の段階で連続的に入力された文字列(文章)を貼込
エリアと行数を指定することで、自動的に多段に貼込む
方法である。エレメントリストより文字列の項番を指定
すると同時に貼込行数を指定する。次に、タブレット上
で貼込エリアの対角上の2点を指定するのみで、ポイン
ト数,行間,文字間隔を自動的に決定し多段に貼込む方
法である。別の方法として、ポイント数を指定した後、
1行当りの幅を指定する。これにより一行当りに貼込ま
れる文字数が決定されると同時に行数が決定される。又
行間も初期値として一定の比率が与えられており、これ
により数段に文字列が貼込まれ、必要があればポイント
数の変更,行間の変更も可能である。
(6)ロゴ(ロゴ貼込) ロゴには大きく分けて2種あり、広く一般的に使用する
約物類と、各企業特有の社名及びマーク類に大別でき
る。どちらもそれぞれ識別するための番号を有している
が、後者の場合、品目別管理情報で入力した得意先コー
ドとロゴNOを組合せた番号で管理し、前者はロゴNOのみ
で管理されている。このメニューを選択し、ロゴNoを入
力する。タブレット上で貼込位置を指定する基準点を指
定する。このロゴサイズの拡大及び縮少が可能であり、
任意の大きさを指定することが可能であると共に、前記
属性定義で指定したスクリーン属性値を使用することに
より、ロゴに対して網がけすることも可能である。
(7)スクリーン(スクリーンON/OFFメニュー) スクリーンのかかった図形上に文字列を貼込む場合、グ
ラフィックディスプレイ上で文字列の存在が識別しにく
い。そのためこのメニューを選択することにより、一時
的にスクリーン表示を消して文字列貼込の作業能率の向
上を測るものである。
5.固定部品モード; このメニューを選択するとエレメントリストに部品(ト
ンボ類)のリストが第6図の如く表示される。表示され
るものとしては色玉,センタートンボ,横ミシントンボ
等がある。キーボードより上記の部品類を示す項番を入
力し、標準位置にセットするものに対しては一定の位置
に表示され、任意の位置にセットしたいものに関しては
タブレット上でその位置を指定する。又コーナーカット
の項番を指定した場合、CRT10にサブメニューが表示さ
れる。又各トンボに関して必要な情報をキーボードから
入力しセットする。
(1)Wメニュー(ウィンドメニュー) トンボ類は種類により仕上りサイズ外に出るものであ
り、画面上では認識できない。そのため、このWメニュ
ーを選択すると、仕上りサイズの外側も画面上に表示さ
れ、トンボ類の入力忘れを防止できるようになってい
る。
(2)咬え位置メニュー このメニューを選択し、咬え位置を示す点を入力する。
又必要であれば咬え幅の変更も行ない得、この咬え指定
により変換システムが咬え位置を考慮した変換を行な
う。
(3)色版・スクリーン属性の表示メニュー 罫線,スクリーン及び貼込モード共通で、指定属性の抽
出表示を行なうメニューであり、色版属性,スクリーン
属性,書体属性の抽出を行なうことができる。色版属性
の抽出を行ないたい場合、キーボードよりあるキー入力
すると、指定属性と同じ属性をもった図形が決められた
色でグラフィックディスプレイ上に表示される。スクリ
ーン属性,書体属性の場合も同様であり、このメニュー
を使用することにより属性指定の誤りを防ぐことができ
る。
(4)線幅とラインプレイスメントの関係を調べるための
属性表示メニューは、罫線モードにおいて、線幅とライ
ンプレイスメントの関係を調べるために指定した線幅,
ラインプレイスメントの属性値と同じ属性をもった罫線
を、ある特定な色でグラフィックディスプレイ上に表示
するためのものである。このメニューを使用することに
より、属性指定の誤りを防ぐことができる。
6.全モード共通メニュー; (1)画面拡大表示メニュー このメニューを選択し、その後拡大したいエリアの2点
を指定すると、その部分が拡大されて表示される。これ
により細かいデザインを行なう際に拡大表示の状態でデ
ザインが行なえるため、作業能率の向上につながる。
(2)一括メニュー 一括メニューを選択した段階で、CRT10に移動,コピ
ー,消去及び属性のサブメニューが表示される。移動は
指定した図形を全てグループ化し一括して移動を行な
い、コピーは指定した図形を全てグループ化し一括して
コピーを行ない、消去は指定した図形を全て一括して消
去を行ない、属性は指定した図形の属性を全て一括して
任意の属性に変更する。
又、移動,コピーに関し、任意の図形指定は行なわずに
本メニューを選択した場合、全ての図形(トンボ類は除
く)が移動,コピーの対称となる。
(3)ピッチ切替メニュー このメニューを選択すると、予め定められたピッチ単位
を任意に選択することができ、図形デザイン作成時、こ
の指定したピッチ単位で座標値が丸められる。
(4)OCR文字枠メニュー このメニューを選択し、必要情報(文字枠の幅,文字枠
の高さ,文字枠の桁数,文字枠の間隔)を入力する。又
OCR文字枠発生の基準点を指定することにより、自動的
にOCR文字枠が発生する。
(5)カーソル移動 カーソル移動の方法としては次の方法がある。
1)カーソルジャンプ 基準点から相対座標で移動点を指定する。指定単位ごと
のステップ移動、又は数値入力によるダイレクト移動が
可能であある。
2)絶対座標値移動 原点からの絶対座標を指定することにより、カーソルを
移動する。
3)移動点指定 タブレット上で移動点を指定することにより、カーソル
を移動する。
(6)仕上りサイズチェック機能 図形入力中及び図形移動中,図形コピー中などデザイン
設計中に、仕上りサイズを越えるものに対してはチャッ
クを行ない、管面上には表示しないものとする。
以上のことより、この発明の帳票デザインの全体を第23
図(A)〜(C)にフローチャートで示して説明する。
入力装置20に設けられているキーボードの操作により帳
票デザイン作業がスタートされると、第3図に示すよう
なスタート画面が表示され(ステップS100)、その後に
第4図に示す品目別管理情報の入力画面となり(ステッ
プS101)、タブレット等で品目別管理情報を入力する
(ステップS102)。品目別管理情報の入力が終了すると
第5図に示すような基本メニュー画面となるので、エレ
メントリスト入力が選択されると第7図に示すようなパ
ートリストが表示され(ステップS103〜S106)、サイズ
変更(ステップS112),コピー(ステップS113)及びデ
リート(ステップS114)が処理された後にパートリスト
からデザイン入力を選択すると、第8図に示すようなモ
ード選択メニュー画面となる(ステップS109)。ここ
で、フォームレイアウトを選択すると第23図(C)のレイ
アウトモードとなり(ステップS111)、フォームメイク
アップを選択すると同図(B)のメイクアップモードとな
る(ステップS115)。すなわち、レイアウトモードのス
テップS140〜S148では、第9図で説明したステップS10
〜S18の動作が行なわれ、メイクアップモードのステッ
プS120〜S132では、第13図で説明したステップS31〜S35
の動作が行なわれる。また、メインメニュー画面で“終
了”を選択すると、デザインをファイル30に格納するデ
ザイン登録となる(ステップS122)。変換システム41
は第24図のフローに従って行なわれ、以下の処理を行な
う。
(1)一括入力 入力システムで作成したデータ媒体の1枚又は複数枚を
1枚づつ変換システムに入力することにより、変換シス
テムはデータ媒体の1枚1枚に対応するファイルを作成
し、デザインデータを保管する。
(2)多パート処理 変換処理,データ媒体1枚分のデザインデータを順次処
理していく。1つのデザインデータの中には複数のパー
トデータが存在しており、これらのパートデータは共通
パート,1パート,2パート,……10パートと存在して
いる。変換システムではパートデータを処理する場合、
必ず共通パートのデータと各1パート分のデータを合成
して1つのパートのデータとして変換する。このことに
より、入力システムで共通パートでデザインされたデー
タは全てのパートデータとして変換される。変換システ
ムでは以上の処理を指定パート分だけ繰返す。
(3)重畳処理 1パート分のパートデータは、更に次の4つのサブファ
イルに分解される。
スクリーンサブファイル 罫線サブファイル 文字,ロゴサブファイル 固定部品サブファイル 変換システムは→→→の順で処理を行なう。各
サブファイルの中で変換した結果、図形又は文字が重な
る場合は後に入力したデータの方を優先する。同様に各
サブファイル間でデータが重なる場合、すなわちスクリ
ーン領域内に罫線が存在する場合等は、→→→
の順で後になる程優先度が高くなる様に処理する。
(4)固定部品の変換 固定部品については、予め変換システム内に登録されて
いるデータを入力システムからの指示(データ媒体上の
コード)に従って選択し、出力装置40用のデータとす
る。この方法により、固定部品(主にトンボ類)の仕様
が変更になっても登録データの修正のみで対応できる。
(5)色版分け処理 品目別管理情報の指示により、色版分け処理を行なう。
通常は色版分けを行なわないので、各データの色属性は
無視して変換する。この方法では、出力装置40に対して
1パート分のデータは1枚分の出力データとして処理さ
れる。一方、品目別管理情報で色分け指示を行なうと各
データの色属性を意識して変換される。このため、出力
装置40に対して1パート分のデータは、そのパートに存
在する色数分に等しい複数枚分のデータ(色版データ)
として変換される。従来色版分けは製版工程にて手作業
で行っていたが、本システムでは変換時に自動的に数値
データをもとに行なうため、極めて品質の良い色版を得
ることができ、ひいては印刷物の色ズレ,白ヌケ等の防
止につながる。
(6)咬え処理 全てのサブファイルの変換処理終了後、入力システムか
らの指示に従って印刷時の咬え位置に合せたデータ全体
の移動を行なう。この処理は、変換後の各データ(x1,
y1)(x2,y2)…(xn,ym)について咬え位置として指示され
た点(xp,yp)と比較する。この結果 yp≦ynの場合はyn←(yn-yp) yp>ynの場合はyn←{yn+(Y-yp)} Y:天地方向仕上サイズ という座標変換を行なう。
従来咬え位置の処理は印刷直前の版仕立時に手作業で行
なっていたが、本システムでは変換時に自動的に行うこ
とができる。
(7)一覧表作成 一括入力したデータ媒体全てについて、変換が終了した
時点で出力装置40での処理効率が良くなる様に、変換後
のデータ量の少ない順に一覧表を作成する。
第25図は出力の構成を示しており、前述の変換システム
41で作成したデータをもとに、出力装置40は製版フイル
ム,印刷用刷版等の画像42を生成する。出力システムと
してはレーザードラムプロッタが利用でき、変換システ
ム41又はファイル30からのデータは出力装置40内に一時
的に保管され、オペレータの指示により選択的に出力す
る。出力用の画像データは出力装置40内で処理され、第
26図に示すようにレーザー発振器44からのレーザー光の
オンオフを制御する。レーザー光は反射ミラー45及び46
を介して回転ミラー47へ送られる。回転ミラー47は出力
媒体支持体43内を長手方向に移動しながら、フイルム等
の出力媒体48へレーザー光を露光する。これにより出力
媒体48に画像が記録され、製版フイルム等が得られるの
である。
(発明の効果) この発明の帳票デザインシステムによれば、所定の複数
行に文字列を貼込む場合、当該文字列を貼込むための矩
形を形成し、上記所定の行数に応じて上記矩形を水平方
向又は垂直方向に等分割し、上記等分割された矩形毎
に、該分割矩形内に貼込まれる文字間隔を上記貼込まれ
る文字数に応じてそれぞれ独立に設定・変更できるよう
にしているので、行毎に文字数の異なる複数行で構成さ
れた文字列を貼込む場合でも、各貼込み行毎に文字間隔
を調整して行頭の文字の位置及び行末の文字の位置をそ
れぞれ揃えることができ、特に使用頻度の多い、住所、
電話番号、会社名等の帳票特有の文字数が異なる複数行
で構成された文字列の貼込み作業が見栄え良く実行でき
る利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の動作例を示すフローチャート、第2
図はこの発明の構成例を示すブロック図、第3図はメイ
ンタイトルの表示例を示す図、第4図は品目別管理情報
入力画面の一例を示す図、第5図は基本メニュー画面の
一例を示す図、第6図は部品の一例を示す一覧表、第7
図はパートリストの一例を示す図、第8図はメインメニ
ューを示す図、第9図はフォームレイアウトモードの動
作例を示すフローチャート、第10図はそのメニュー例を
示す図、第11図はカラムレイアウトの動作例を示すフロ
ーチャート、第12図は識別マークの表示例を示す図、第
13図はフォームメイクアップ作業の動作例を示すフロー
チャート、第14図,第15図,第18図及び第19図はそれぞ
れメニューの例を示す図、第16図は線分のデザインの様
子を示す図、第17図は図形の消込みを説明するための
図、第20図はロゴ領域指定の動作例を示すフローチャー
ト、第21図は内蔵地絞領域指定の動作例を示すフローチ
ャート、第22図は、グレデーション領域指定の動作例を
示すフローチャート、第23図(A)〜(C)は帳票デザインの
全体の流れを示すフローチャート、第24図は変換システ
ムの処理例を示すフローチャート、第25図は出力構成を
示す図、第26図は出力装置の一例を示す構成図、第27図
及び第28図はこの発明の文字列貼込みの概念を示す図、
第29図は第1の矩形と第2の矩形の関係を示す図、第30
図は第1の矩形の基準点を示す図、第31図は第1の矩形
と第2の矩形との位置関係を示す図、第32〜36図はこの
発明の実施例の動作を示すフローチャートである。 10…CRT表示装置、20…入力装置、30…ファイル、40…
出力装置、50…コンピュータシステム、51…スペーシグ
チャート表示ルーチン、52…入力コントローラ、53…命
令アナライザ、54…メニュールーチン、55…CRT図形発
生ルーチン、56…テーブルコントローラ、57…ファイル
コントローラ、58…入力情報テーブル。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各種操作・処理メニューを選択入力すると
    共に、必要なデータを入力する入力装置と、前記入力装
    置により入力された帳票デザイン用の図形、文字、記号
    を表示する表示装置と、作成された帳票デザインデータ
    の書込又は読出可能なファイルと、作成された帳票デザ
    インデータを出力する出力装置と、前記各装置を結合し
    て処理するコンピュータシステムとを具えた帳票デザイ
    ンシステムにおいて、所定の複数行に文字列を貼込む場
    合、当該文字列を貼込むための矩形を形成し、前記所定
    の行数に応じて前記矩形を水平方向又は垂直方向に等分
    割し、前記等分割された矩形毎に、該分割矩形内に貼込
    まれる文字間隔を前記貼込まれる文字数に応じてそれぞ
    れ独立に設定・変更できるようにしたことを特徴とする
    帳票デザインシステム。
JP60266908A 1985-11-27 1985-11-27 帳票デザインシステム Expired - Lifetime JPH0664592B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5916075A (ja) * 1982-07-20 1984-01-27 Dainippon Printing Co Ltd 帳票デザインシステム
JPH0734204B2 (ja) * 1983-05-17 1995-04-12 大日本印刷株式会社 帳票類のデザインシステム
JPS59214967A (ja) * 1983-05-20 1984-12-04 Toshiba Corp 画像情報編集装置
JPS6091479A (ja) * 1983-10-25 1985-05-22 Dainippon Printing Co Ltd 帳票デザインシステム

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