JPH06643U - 製品の姿勢判別装置 - Google Patents

製品の姿勢判別装置

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JPH06643U JP4727992U JP4727992U JPH06643U JP H06643 U JPH06643 U JP H06643U JP 4727992 U JP4727992 U JP 4727992U JP 4727992 U JP4727992 U JP 4727992U JP H06643 U JPH06643 U JP H06643U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】表裏が非対称の製品の表裏を自動的に判別す
る。 【構成】バックアップリング1に当接する第1基準面2
とバックアップリングの別の面に当接する第2基準面3
とを第1ブロック6と第2ブロック7とにそれぞれ形成
し、これら第1ブロックと第2ブロックを接近離反移動
可能に設ける。発光ダイオード4aと反射板4bにより
第1基準面2と第2基準面3との位置関係を検出する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えばオイルシールのバックアップリングのように表裏非対称の製 品を目的とする位置まで供給する際に、表裏を検出する製品の姿勢判別装置に関 する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、図7に示すオイルシール24は、軸封装置として流体システムや駆動 装置などの分野で広く用いられている。 図示するオイルシール24は、インサート成形により補強環25が埋設されて おり、オイルシール本体の強度を高めている。また、リップ部26は、メスカッ トを施すことにより先鋭に形成されシール性を高めている。この種のオイルシー ル24には、リップ部26によりシール性が確保されるようになっているが、さ らにシール性を保証するためにバックアップリング1と呼ばれる樹脂製の環状材 を嵌入している。
【0003】 バックアップリング1は、図7に示すように、表裏が非対称となった環状材で あり、補強環25のインサート成形を終了したオイルシールの半製品に対し、バ ックアップリング1の段部を補強環25に嵌合させることにより組付が行われる ようになっている。従来では、この組付作業を人手により行っていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、図7に示すように、表裏が非対称となったバックアップリングをオ イルシールに嵌合させる場合には、バックアップリングの表裏を判別して組み付 ける必要がある。 しかしながら、作業者がバックアップリングの表裏を判別すると、特に小径の オイルシールでは判別の誤認が発生する可能性が高いという問題があった。この ようにバックアップリングの表裏を誤認したままでオイルシールへの組付を行う と適切に嵌合できず、再びバックアップリングを取り外して嵌合し直す必要があ った。
【0005】 したがって、作業効率が極めて低いばかりでなく、バックアップリングの表裏 を誤認したままでオイルシールへの組付を行ってしまうと軸封機能に極めて重大 な影響を与えることになる。 特に、バックアップリングを組み付け忘れた場合の対策も行われておらず、結 局、最終完成品のオイルシールの外観検査で発見されることになり、生産性の低 下を引き起こしていた。
【0006】 また、人手による作業では製品コストが増加するため、この問題を解消してコ ストダウンを図るべく、バックアップリングの供給、表裏の判別、オイルシール へのバックアップリングの組付を全て自動化することが要請されていた。
【0007】 本考案は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、表裏が 非対称の製品の表裏を自動的に判別する製品の姿勢判別装置を提供することを目 的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案の製品の姿勢判別装置は、製品に当接する 第1基準面と前記製品の別の面に当接する第2基準面とを接近離反移動可能に設 け、相対位置検出手段により前記第1基準面と第2基準面との位置関係を検出す ることを特徴としている。
【0009】 すなわち、製品に嵌合して該製品を保持する製品保持ブロックと、 前記製品 保持ブロックに摺動可能に設けられ、該製品保持ブロックに保持された前記製品 に当接する第1基準面を有する第1ブロックと、 前記第1ブロックに対向して 設けられ、前記製品保持ブロックに保持された前記製品の別の面に当接する第2 基準面を有する第2ブロックと、 前記製品保持ブロックに対向して設けられ、 前記第2ブロックに摺動可能に設けられた受けブロックと、 前記第1基準面と 第2基準面との位置関係を検出する相対位置検出手段とを備え、 前記製品保持 ブロックと前記第2ブロックとを相対的に接近離反移動可能に設けたことを特徴 とする製品の姿勢判別装置である。
【0010】 また、製品に嵌合して該製品を保持する製品保持ブロックと、 前記製品保持 ブロックを摺動可能に支持し、該製品保持ブロックに保持された前記製品に当接 する第1基準面を有する第1ブロックと、 前記第1ブロックに対向して設けら れ、前記製品保持ブロックに保持された前記製品の別の面に当接する第2基準面 を有する第2ブロックと、 前記第1基準面と第2基準面との位置関係を検出す る相対位置検出手段とを備え、 前記第1ブロックと前記第2ブロックとを相対 的に接近離反移動可能に設けたことを特徴とする製品の姿勢判別装置である。
【0011】
【作用】
例えば、表裏が非対称である製品の姿勢を判別する場合、まず、製品の外面を 構成する面のうち非対称となっている2つの面を選択する。 製品が正規の姿勢である場合には、選択された2つの面の間隔は所定の距離で あるが、正規の姿勢でない場合や製品が搬入されていない場合には、前記2つの 面の間隔は所定の距離とはならない。つまり、表裏の形状が非対称であるが故、 予め測定された所定の値以外の間隔である場合には正規の姿勢ではないとみなす ことができる。
【0012】 本考案の製品の姿勢判別装置では、非対称の形状の特色を利用することにより 製品の姿勢が正規の姿勢にあるか否かを判別するように構成している。 すなわち、製品のある面に第1基準面を当接させ、一方、製品の別の面に第2 基準面を当接させて、これら第1基準面と第2基準面とを接近させる。そして、 相対位置検出手段により第1基準面と第2基準面との位置関係を検出する。 仮に製品が正規の姿勢にあれば、第1基準面と第2基準面との相対位置関係は 所定の値となるが、正規の姿勢にない場合には両基準面の相対位置関係は所定の 値とはならない。 したがって、この両基準面の相対位置関係を検出することにより製品の姿勢を 判別することができる。
【0013】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 図1は本考案の一実施例に係る製品の姿勢判別装置を示す縦断面図、図2は同 実施例の製品の姿勢判別装置を示す縦断面図であって、製品保持ブロックを下降 させた状態を示す縦断面図である。 また、図3は同実施例の第1基準面と第2基準面との相対的な位置関係を示す 拡大断面図であって、図3(A)はバックアップリングが正規に装着された状態 、図3(B)はバックアップリングが表裏逆に装着された状態、図3(C)はバ ックアップリングが装着されていない状態を示す。
【0014】 本実施例の製品の姿勢判別装置にて判別される製品は、図7に示すオイルシー ルのバックアップリング1であり、環状に形成されて、かつ、表裏の形状が非対 称となっている。したがって、同図に示すようにオイルシールに嵌入させる場合 は表裏を判別して正規の姿勢で組み付け作業を行う必要がある。 なお、本考案を具体的に説明するために製品の一例としてバックアップリング を挙げて説明するが、本考案の製品の姿勢判別装置はバックアップリングの判別 にのみ用いられる装置ではなく、たのあらゆる製品に対して適用することが可能 である。特に、表裏の形状が非対称である製品に用いて好ましい。
【0015】 図1に示すように、本実施例に係る製品の姿勢判別装置は、図示しない基台な どに固定された第2ブロック7と受けブロック8、および、これら第2ブロック 7と受けブロック8の上部に配されて上下移動可能に設けられた製品保持ブロッ ク5と第1ブロック6を有している。
【0016】 製品保持ブロック5は、図示しない上ラムに固定されており第2ブロック7と 受けブロック8が取り付けられた基台に対して駆動手段によって上下移動可能に 設けられている。この製品保持ブロック5の下端には製品であるバックアップリ ング1を嵌合して当該バックアップリング1を保持する保持部9が形成されてお り、例えば、自動供給装置などによってバックアップリング1が保持部9に装着 される。この装着を円滑に行うために、図1に示すように保持部9にテーパ面を 形成しておくことが好ましい。
【0017】 この製品保持ブロック5の外面には、第1ブロック6が摺動可能に挿入されて おり、図示しないスプリングなどにより下方にバネ付勢されている。そして、製 品保持ブロック5と第1ブロック6のそれぞれに形成された段部10が係合する ことにより、常態においては図1に示す位置を維持するようになっている。 また、第1ブロック6の下面には製品保持ブロック5に保持されたバックアッ プリング1のある面(以下、「表面」とする)に当接する第1基準面2が形成さ れている。 この第1基準面2は、図3(A)に示すように、正規の姿勢の場合における第 1基準面2と第2基準面3の間隔を特定するために、バックアップリング1の表 面全体に接触するように形成しておくことが好ましい。 なお、第1ブロック6は製品保持ブロック5に対して摺動することから、製品 保持ブロック5にエアー抜き用の通孔11を形成し、第1ブロック6の円滑な摺 動を確保している。
【0018】 一方、第2ブロック7は、上述した第1ブロック6に対向して設けられ、製品 保持ブロック5に保持されたバックアップリング1の別の面(以下、「裏面」と する)に当接する第2基準面3が環状に形成されている。 この第2基準面3は、図3(A)に示すように、バックアップリング1が正規 の姿勢である場合にはバックアップリング1の裏面全体に接触するように形成す ることが好ましい。これは、上述した第1基準面2と同様に、正規の姿勢の場合 における第1基準面2と第2基準面3の間隔を特定するためである。
【0019】 この第2ブロック7の中央であって、製品保持ブロック5に対向した位置には 、受けブロック8が第2ブロック7に対して摺動自在に挿入されており、第2ブ ロック7に取り付けられた基準ピン12に沿って摺動することになる。 また、この受けブロック8は、第2ブロック7との間に介装されたスプリング 13によって図中上方にバネ付勢されており、基準ピン12の頭部14がストッ パの機能をそうすることによって、常態においては図1に示す位置を維持するよ うになっている。
【0020】 既述したように、第1ブロック6に形成された第1基準面2と、第2ブロック 7に形成された第2基準面3との相対的な位置関係を検出するために、本実施例 の製品の姿勢判別装置では光学式変位センサー4aと、反射板4bとを備えてい る。 この光学式変位センサー4aは、図8に示すように、駆動回路15により作動 する発光ダイオード16を有しており、この発光ダイオードから照射された光を 送光レンズ17を通してビーム状として反射板4bに照射し、拡散した反射光を 受光レンズ18によって集光して光位置検出素子19上に結像させるように構成 されている。 そして、反射板4bが変位すると光位置検出素子19上の反射光の結像位置も 変位し、この変位量は反射板4bの変位量に比例することから、この変位量を光 位置検出素子19の出力値から信号増幅回路20を介して検出するようにし、こ れによって反射板4bの変位を検出することができるようになっている。
【0021】 これら光学式変位センサー4aと反射板4bが、本考案の相対位置検出手段を 構成しており、図1に示す実施例では、光学式変位センサー4aを第2ブロック 7に対して固定の位置に取り付け、一方、反射板4bを第1ブロック6に固定し ている。 なお、本考案の相対位置検出手段は、上述した光学式変位センサーと反射板の 構成のみに限定されることなく、近接スイッチを複数設けることにより構成する ことも可能である。 要するに、上述した第1基準面2と第2基準面3との相対的な位置関係が検出 できる手段であれば良い。
【0022】 次に作用を説明する。 まず、図1に示すように、製品保持ブロック5の保持部9にバックアップリン グ1を装着する。このとき、第1ブロック6の下端に形成した第1基準面2にバ ックアップリング1を当接させておく。 この状態から、図2に示すように、製品保持ブロック5を、当該製品保持ブロ ック5が受けブロック8を僅かに押し下げる位置まで下降させる。
【0023】 受けブロック8は、製品保持ブロック5に押し下げられてスプリング13の弾 性力に抗しながら基準ピン12に沿って下降し、これと同時に、バックアップリ ングの裏面が第2ブロック7に形成された第2基準面3に当接する。 このように、第2ブロック7に対して受けブロック8を摺動自在に設けること により、製品保持ブロック5の下降ストロークを僅かに大きく設定することがで き、これによって、バックアップリング1の製品保持ブロック5への装着状態に 拘らず、バックアップリング1は第1基準面2と第2基準面3との両基準面に当 接することになる。
【0024】 そして、図2に示す状態で光学式変位センサー4aの出力値を読み取り、予め 設定された出力値と比較する。 このとき、バックアップリングの表裏が正規の姿勢で製品保持ブロック5に装 着されていると、図3(A)に示すように、第1基準面2と第2基準面3との相 対距離Sは所定の値となる。
【0025】 ところが、バックアップリング1が図3(B)に示すように、表裏が逆の状態 で製品保持ブロック5に装着されている場合には、第1基準面と第2基準面との 相対距離S1 は、正規の状態で装着されたときの相対距離Sよりも大きくなり、 この変位の異常は光学式変位センサー4aにより検出される。 また、図3(C)に示すように、製品保持ブロック5にバックアップリング1 が装着されていない場合(例えば、バックアップリングの自動供給装置でワーク 切れが生じた場合など)には、第1基準面と第2基準面との相対距離S2 は、逆 に正規の状態で装着されたときの相対距離Sよりも小さくなる。 このようにして、この両基準面2,3の相対位置関係を検出することによりバ ックアップリング1が正規の姿勢であるか否かを判別することができる。
【0026】 本考案は、上述した実施例のみに限定されることなく種々に改変することがで きる。 図4は本考案の他の実施例に係る製品の姿勢判別装置を示す縦断面図、図5は 同実施例の製品の姿勢判別装置を示す縦断面図であって、第1ブロックを下降さ せた状態を示す縦断面図である。 また、図6は同実施例の第1基準面と第2基準面との相対的な位置関係を示す 拡大断面図であって、図6(A)はバックアップリングが正規に装着された状態 、図6(B)はバックアップリングが表裏逆に装着された状態、図6(C)はバ ックアップリングが装着されていない状態を示す。
【0027】 本実施例の製品の姿勢判別装置では、製品保持ブロック5と第1ブロック6と の位置関係と、受けブロック8を省略している点が上述した実施例と相違してい る。 図4に示すように、本実施例に係る製品の姿勢判別装置は、図示しない基台な どに固定された第2ブロック7、この第2ブロック7の上部に配されて上下移動 可能に設けられた製品保持ブロック5と第1ブロック6を有している。
【0028】 第1ブロック6は、図示しない上ラムに固定されており第2ブロック7が取り 付けられた基台に対して駆動手段によって上下移動可能に設けられている。 この第1ブロック6の中央には、製品保持ブロック5が挿入されており、この 製品保持ブロック5の下端には製品であるバックアップリング1を嵌合して当該 バックアップリング1を保持する保持部9が形成されている。そして、例えば、 自動供給装置などによってバックアップリング1が保持部9に装着される。この 装着を円滑に行うために、図4に示すように保持部9にテーパ面を形成しておく ことが好ましい。
【0029】 この製品保持ブロック5は、上述したように第1ブロック6に対して摺動可能 に挿入されており、スプリング21により下方にバネ付勢されている。そして、 第1ブロック6に取り付けられた基準ピン22に沿って第1ブロック6内を摺動 し、頭部23により、常態においては図4に示す位置が維持されるようになって いる。
【0030】 また、第1ブロック6の下面には製品保持ブロック5に保持されたバックアッ プリング1のある面(以下、「表面」とする)に当接する第1基準面2が形成さ れている。 この第1基準面2は、図6(A)に示すように、正規の姿勢の場合における第 1基準面2と第2基準面3の間隔を特定するために、バックアップリング1の表 面全体に接触するように形成しておくことが好ましい。 なお、製品保持ブロック5は第1ブロック6に対して摺動することから、製品 保持ブロック5と第1ブロック6にエアー抜き用の通孔11を形成し、製品保持 ブロック5の円滑な摺動を確保している。
【0031】 一方、第2ブロック7は、上述した製品保持ブロック5および第1ブロック6 に対向して設けられ、製品保持ブロック5に保持されたバックアップリング1の 別の面(以下、「裏面」とする)に当接する第2基準面3が環状に形成されてい る。 この第2基準面3は、図6(A)に示すように、バックアップリング1が正規 の姿勢である場合にはバックアップリング1の裏面全体に接触するように形成す ることが好ましい。これは、上述した第1基準面2と同様に、正規の姿勢の場合 における第1基準面2と第2基準面3の間隔を特定するためである。
【0032】 既述したように、第1ブロック6に形成された第1基準面2と、第2ブロック 7に形成された第2基準面3との相対的な位置関係を検出するために、本実施例 の製品の姿勢判別装置では光学式変位センサー4aと、反射板4bとを備えてい る。これらが本考案の相対位置検出手段を構成するが、具体的な構成は上述した 第1実施例と同様であるため、その説明は省略する。
【0033】 次に作用を説明する。 まず、図4に示すように、製品保持ブロック5の保持部9にバックアップリン グ1を装着する。このとき、製品保持ブロック5はスプリング21によってバネ 付勢されているため、第1ブロック6の下端に形成した第1基準面2はバックア ップリング1に当接していない。 この状態から、図5に示すように、第1ブロック6を、製品保持ブロック5に 保持されたバックアップリング1の裏面が第2ブロック7に形成された第2基準 面3に当接する位置まで下降させる。
【0034】 製品保持ブロック5は、第2ブロック7に押し上げられてスプリング21の弾 性力に抗しながら基準ピン22に沿って上昇し、これと同時に、バックアップリ ング1は製品保持ブロック5に対して摺動しながら第1ブロック6に形成された 第1基準面2に当接する。また、バックアップリング1の裏面は、第2ブロック 7に形成された第2基準面3に当接する。
【0035】 そして、図5に示す状態で光学式変位センサー4aの出力値を読み取り、予め 設定された出力値と比較する。 このとき、バックアップリングの表裏が正規の姿勢で製品保持ブロック5に装 着されていると、図6(A)に示すように、第1基準面2と第2基準面3との相 対距離Sは所定の値となる。
【0036】 ところが、バックアップリング1が図6(B)に示すように、表裏が逆の状態 で製品保持ブロック5に装着されている場合には、第1基準面と第2基準面との 相対距離S1 は、正規の状態で装着されたときの相対距離Sよりも大きくなり、 この変位の異常は光学式変位センサー4aにより検出される。 また、図6(C)に示すように、製品保持ブロック5にバックアップリング1 が装着されていない場合(例えば、バックアップリングの自動供給装置でワーク 切れが生じた場合など)には、第1基準面と第2基準面との相対距離S2 は、逆 に正規の状態で装着されたときの相対距離Sよりも小さくなる。 このようにして、この両基準面2,3の相対位置関係を検出することによりバ ックアップリング1が正規の姿勢であるか否かを判別することができる。
【0037】
【考案の効果】
本考案の製品の姿勢判別装置は、製品に当接する第1基準面と前記製品の別の 面に当接する第2基準面とを接近離反移動可能に設け、相対位置検出手段により 前記第1基準面と第2基準面との位置関係を検出するように構成しているので、 表裏が非対称の製品の姿勢、特に表裏などの姿勢を自動的に判別することができ る。
【0038】 これにより、姿勢の判別における誤認を防止することができ、組み付け作業を 再トライする必要もないので作業効率が向上する。また、人手による作業を自動 化することができるので製品のコストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る製品の姿勢判別装置を
示す縦断面図である。
【図2】同実施例の製品の姿勢判別装置を示す縦断面図
であって、製品保持ブロックを下降させた状態を示す縦
断面図である。
【図3】同実施例の第1基準面と第2基準面との相対的
な位置関係を示す拡大断面図であって、(A)はバック
アップリングが正規に装着された状態、(B)はバック
アップリングが表裏逆に装着された状態、(C)はバッ
クアップリングが装着されていない状態を示す。
【図4】本考案の他の実施例に係る製品の姿勢判別装置
を示す縦断面図である。
【図5】同実施例の製品の姿勢判別装置を示す縦断面図
であって、第1ブロックを下降させた状態を示す縦断面
図である。
【図6】同実施例の第1基準面と第2基準面との相対的
な位置関係を示す拡大断面図であって、(A)はバック
アップリングが正規に装着された状態、(B)はバック
アップリングが表裏逆に装着された状態、(C)はバッ
クアップリングが装着されていない状態を示す。
【図7】本考案に係る製品の一例であるオイルシールを
示す半断面図である。
【図8】本考案に係る相対位置検出手段の一例を示す動
作原理図である。
【符号の説明】
1…バックアップリング(製品) 2…第1基準面 3…第2基準面 4a…光学式変位センサー(相対位置検出手段) 4b…反射板(相対位置検出手段) 5…製品保持ブロック 6…第1ブロック 7…第2ブロック 8…受けブロック 9…保持部 10…段部 11…エアー抜き用通孔 12…基準ピン 13…スプリング 14…頭部 15…駆動回路 16…発光ダイオード 17…送光レンズ 18…受光レンズ 19…光位置検出素子 20…信号増幅回路 21…スプリング 22…基準ピン 23…頭部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】製品(1)に当接する第1基準面(2)と
    前記製品の別の面に当接する第2基準面(3)とを接近
    離反移動可能に設け、相対位置検出手段(4a,4b)
    により前記第1基準面(2)と第2基準面(3)との位
    置関係を検出することを特徴とする製品の姿勢判別装
    置。
  2. 【請求項2】製品(1)に嵌合して該製品を保持する製
    品保持ブロック(5)と、 前記製品保持ブロック(5)に摺動可能に設けられ、該
    製品保持ブロック(5)に保持された前記製品(1)に
    当接する第1基準面(2)を有する第1ブロック(6)
    と、 前記第1ブロック(6)に対向して設けられ、前記製品
    保持ブロック(5)に保持された前記製品(1)の別の
    面に当接する第2基準面(3)を有する第2ブロック
    (7)と、 前記製品保持ブロック(5)に対向して設けられ、前記
    第2ブロック(7)に摺動可能に設けられた受けブロッ
    ク(8)と、 前記第1基準面(2)と第2基準面(3)との位置関係
    を検出する相対位置検出手段(4a,4b)とを備え、 前記製品保持ブロック(5)と前記第2ブロック(7)
    とを相対的に接近離反移動可能に設けたことを特徴とす
    る製品の姿勢判別装置。
  3. 【請求項3】製品(1)に嵌合して該製品を保持する製
    品保持ブロック(5)と、 前記製品保持ブロック(5)を摺動可能に支持し、該製
    品保持ブロック(5)に保持された前記製品(1)に当
    接する第1基準面(2)を有する第1ブロック(6)
    と、 前記第1ブロック(6)に対向して設けられ、前記製品
    保持ブロック(5)に保持された前記製品(1)の別の
    面に当接する第2基準面(3)を有する第2ブロック
    (7)と、 前記第1基準面(2)と第2基準面(3)との位置関係
    を検出する相対位置検出手段(4a,4b)とを備え、 前記第1ブロック(6)と前記第2ブロック(7)とを
    相対的に接近離反移動可能に設けたことを特徴とする製
    品の姿勢判別装置。
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