JP2600698Y2 - オイルシールのバックアップリングの向き検出装置 - Google Patents

オイルシールのバックアップリングの向き検出装置

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JP2600698Y2
JP2600698Y2 JP1992047279U JP4727992U JP2600698Y2 JP 2600698 Y2 JP2600698 Y2 JP 2600698Y2 JP 1992047279 U JP1992047279 U JP 1992047279U JP 4727992 U JP4727992 U JP 4727992U JP 2600698 Y2 JP2600698 Y2 JP 2600698Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えばオイルシールの
バックアップリングのように表裏非対称の製品を目的と
する位置まで供給する際に、表裏を検出する製品の姿勢
判別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、図7に示すオイルシール24
は、軸封装置として流体システムや駆動装置などの分野
で広く用いられている。図示するオイルシール24は、
インサート成形により補強環25が埋設されており、オ
イルシール本体の強度を高めている。また、リップ部2
6は、メスカットを施すことにより先鋭に形成されシー
ル性を高めている。この種のオイルシール24には、リ
ップ部26によりシール性が確保されるようになってい
るが、さらにシール性を保証するためにバックアップリ
ング1と呼ばれる樹脂製の環状材を嵌入している。
【0003】バックアップリング1は、図7に示すよう
に、表裏が非対称となった環状材であり、補強環25の
インサート成形を終了したオイルシールの半製品に対
し、バックアップリング1の段部を補強環25に嵌合さ
せることにより組付が行われるようになっている。従来
では、この組付作業を人手により行っていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、図7に示す
ように、表裏が非対称となったバックアップリングをオ
イルシールに嵌合させる場合には、バックアップリング
の表裏を判別して組み付ける必要がある。しかしなが
ら、作業者がバックアップリングの表裏を判別すると、
特に小径のオイルシールでは判別の誤認が発生する可能
性が高いという問題があった。このようにバックアップ
リングの表裏を誤認したままでオイルシールへの組付を
行うと適切に嵌合できず、再びバックアップリングを取
り外して嵌合し直す必要があった。
【0005】したがって、作業効率が極めて低いばかり
でなく、バックアップリングの表裏を誤認したままでオ
イルシールへの組付を行ってしまうと軸封機能に極めて
重大な影響を与えることになる。特に、バックアップリ
ングを組み付け忘れた場合の対策も行われておらず、結
局、最終完成品のオイルシールの外観検査で発見される
ことになり、生産性の低下を引き起こしていた。
【0006】また、人手による作業では製品コストが増
加するため、この問題を解消してコストダウンを図るべ
く、バックアップリングの供給、表裏の判別、オイルシ
ールへのバックアップリングの組付を全て自動化するこ
とが要請されていた。
【0007】本考案は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、表裏が非対称の製品の表裏
を自動的に判別する製品の姿勢判別装置を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、互いに平行な
両端面を有し、一端面側の側面に傾斜面が形成され、他
端面側の側面に切欠段部が形成されたオイルシールのバ
ックアップリングの向きを検出する検出装置であって、
前記バックアップリングの内周に嵌合して、当該バック
アップリングを移動可能に保持する保持部を有する保持
ブロック(5)と、前記保持ブロック(5)の外周に独
立に移動可能に嵌合保持され、前記バックアップリング
のいずれの端面とも当接可能な第1の基準面を有する第
1ブロック(6)と、前記バックアップリングの一端面
に当接可能な第2の基準面および前記傾斜面に当接可能
な傾斜面を有する嵌合部であって、当該嵌合部に前記バ
ックアップリングを他端面側から挿入した場合に、前記
切欠段部が当該嵌合部の傾斜面のみと当接し、当該バッ
クアップリングの他端面と前記第2の基準面とは当接し
ない嵌合部を具備する第2ブロック(7)と、前記保持
ブロック(5)に対向して当接可能に設けられ、前記第
2ブロックに弾性手段を介して移動可能に保持され、前
記保持ブロック(5)との相対位置に応じた力で当該保
持ブロック(5)を受ける受けブロック(8)と、前記
保持ブロック(5)を前記第2ブロック(7)に対して
接近離反可能に相対移動させる相対移動手段と、前記第
1ブロック(6)の所定の位置を検出することにより、
前記第1ブロックの第1の基準面と第2ブロック(7)
の第2の基準面との位置関係を検出する相対位置検出手
段(4a,4b)とを具備し、前記保持ブロック(5)
に保持され、前記第1ブロックの第1の基準面と当接状
態にある前記バックアップリングを前記第2ブロック7
の嵌合部に挿入当接させた状態で、前記第1ブロック
(6)の第1の基準面と第2ブロック(7)の第2の基
準面との相対位置を検出することにより前記バックアッ
プリングの向きを検出することを特徴とする
【0009】また、本考案は、互いに平行な両端面を有
し、一端面側の側面に傾斜面が形成され、他端面側の側
面に切欠段部が形成されたオイルシールのバックアップ
リングの向きを検出する検出装置であって、前記バック
アップリングの内周に嵌合して、当該バックアップリン
グを移動可能に保持する保持部を有する保持ブロック
(5)と、前記保持ブロック(5)を弾性手段を介して
独立に移動可能に保持し、前記バックアップリングの一
端面に当接可能な第1の基準面および前記傾斜面に当接
可能な傾斜面を有する嵌合部であって、当該嵌合部に前
記バックアップリングを他端面側から挿入した場合に、
前記切欠段部が当該嵌合部の傾斜面のみと当接し、当該
バックアップリングの他端面と前記第1の基準面とは当
接しない嵌合部を具備する第1ブロック(6)と、前記
第1のブロック(6)に対向して設けられ、前記バック
アップリングのいずれの端面とも当接可能な第2の基準
面を有し、かつ、保持ブロック(5)の先端部に当接し
て当該保持ブロック(5)を受ける受け部を有する第2
ブロック(7)と、前記第1ブロック(6)を前記第2
ブロック(7)に対して接近離反可能に相対移動させる
相対移動手段と、前記第1ブロック(6)の所定の位置
を検出することにより、前記第1ブロックの第1の基準
面と第2ブロック(7)の第2の基準面との位置関係を
検出する相対位置検出手段(4a,4b)とを具備し、
前記第1ブロック(6)を前記第2ブロック(7)に近
接させ、前記保持ブロック(5)の先端部を第2ブロッ
ク(7)の受け部に当接させ、前記保持ブロック(5)
に保持された前記バックアップリングを前記第1ブロッ
ク(6)の嵌合部および第2ブロック(7)の第2の基
準面に当接させた状態で、前記第1ブロックの第1の基
準面と第2ブロック(7)の第2の基準面との相対位置
を検出することにより前記バックアップリングの向きを
検出することを特徴とする
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本考案の一実施例に係る製品の姿勢判別
装置を示す縦断面図、図2は同実施例の製品の姿勢判別
装置を示す縦断面図であって、製品保持ブロックを下降
させた状態を示す縦断面図である。また、図3は同実施
例の第1基準面と第2基準面との相対的な位置関係を示
す拡大断面図であって、図3(A)はバックアップリン
グが正規に装着された状態、図3(B)はバックアップ
リングが表裏逆に装着された状態、図3(C)はバック
アップリングが装着されていない状態を示す。
【0014】本実施例の製品の姿勢判別装置にて判別さ
れる製品は、図7に示すオイルシールのバックアップリ
ング1であり、環状に形成されて、かつ、表裏の形状が
非対称となっている。したがって、同図に示すようにオ
イルシールに嵌入させる場合は表裏を判別して正規の姿
勢で組み付け作業を行う必要がある。なお、本考案を具
体的に説明するために製品の一例としてバックアップリ
ングを挙げて説明するが、本考案の製品の姿勢判別装置
はバックアップリングの判別にのみ用いられる装置では
なく、たのあらゆる製品に対して適用することが可能で
ある。特に、表裏の形状が非対称である製品に用いて好
ましい。
【0015】図1に示すように、本実施例に係る製品の
姿勢判別装置は、図示しない基台などに固定された第2
ブロック7と受けブロック8、および、これら第2ブロ
ック7と受けブロック8の上部に配されて上下移動可能
に設けられた製品保持ブロック5と第1ブロック6を有
している。
【0016】製品保持ブロック5は、図示しない上ラム
に固定されており第2ブロック7と受けブロック8が取
り付けられた基台に対して駆動手段によって上下移動可
能に設けられている。この製品保持ブロック5の下端に
は製品であるバックアップリング1を嵌合して当該バッ
クアップリング1を保持する保持部9が形成されてお
り、例えば、自動供給装置などによってバックアップリ
ング1が保持部9に装着される。この装着を円滑に行う
ために、図1に示すように保持部9にテーパ面を形成し
ておくことが好ましい。
【0017】この製品保持ブロック5の外面には、第1
ブロック6が摺動可能に挿入されており、図示しないス
プリングなどにより下方にバネ付勢されている。そし
て、製品保持ブロック5と第1ブロック6のそれぞれに
形成された段部10が係合することにより、常態におい
ては図1に示す位置を維持するようになっている。ま
た、第1ブロック6の下面には製品保持ブロック5に保
持されたバックアップリング1のある面(以下、「表
面」とする)に当接する第1基準面2が形成されてい
る。この第1基準面2は、図3(A)に示すように、正
規の姿勢の場合における第1基準面2と第2基準面3の
間隔を特定するために、バックアップリング1の表面全
体に接触するように形成しておくことが好ましい。な
お、第1ブロック6は製品保持ブロック5に対して摺動
することから、製品保持ブロック5にエアー抜き用の通
孔11を形成し、第1ブロック6の円滑な摺動を確保し
ている。
【0018】一方、第2ブロック7は、上述した第1ブ
ロック6に対向して設けられ、製品保持ブロック5に保
持されたバックアップリング1の別の面(以下、「裏
面」とする)に当接する第2基準面3が環状に形成され
ている。この第2基準面3は、図3(A)に示すよう
に、バックアップリング1が正規の姿勢である場合には
バックアップリング1の裏面全体に接触するように形成
することが好ましい。これは、上述した第1基準面2と
同様に、正規の姿勢の場合における第1基準面2と第2
基準面3の間隔を特定するためである。
【0019】この第2ブロック7の中央であって、製品
保持ブロック5に対向した位置には、受けブロック8が
第2ブロック7に対して摺動自在に挿入されており、第
2ブロック7に取り付けられた基準ピン12に沿って摺
動することになる。また、この受けブロック8は、第2
ブロック7との間に介装されたスプリング13によって
図中上方にバネ付勢されており、基準ピン12の頭部1
4がストッパの機能をそうすることによって、常態にお
いては図1に示す位置を維持するようになっている。
【0020】既述したように、第1ブロック6に形成さ
れた第1基準面2と、第2ブロック7に形成された第2
基準面3との相対的な位置関係を検出するために、本実
施例の製品の姿勢判別装置では光学式変位センサー4a
と、反射板4bとを備えている。この光学式変位センサ
ー4aは、図8に示すように、駆動回路15により作動
する発光ダイオード16を有しており、この発光ダイオ
ードから照射された光を送光レンズ17を通してビーム
状として反射板4bに照射し、拡散した反射光を受光レ
ンズ18によって集光して光位置検出素子19上に結像
させるように構成されている。そして、反射板4bが変
位すると光位置検出素子19上の反射光の結像位置も変
位し、この変位量は反射板4bの変位量に比例すること
から、この変位量を光位置検出素子19の出力値から信
号増幅回路20を介して検出するようにし、これによっ
て反射板4bの変位を検出することができるようになっ
ている。
【0021】これら光学式変位センサー4aと反射板4
bが、本考案の相対位置検出手段を構成しており、図1
に示す実施例では、光学式変位センサー4aを第2ブロ
ック7に対して固定の位置に取り付け、一方、反射板4
bを第1ブロック6に固定している。なお、本考案の相
対位置検出手段は、上述した光学式変位センサーと反射
板の構成のみに限定されることなく、近接スイッチを複
数設けることにより構成することも可能である。要する
に、上述した第1基準面2と第2基準面3との相対的な
位置関係が検出できる手段であれば良い。
【0022】次に作用を説明する。まず、図1に示すよ
うに、製品保持ブロック5の保持部9にバックアップリ
ング1を装着する。このとき、第1ブロック6の下端に
形成した第1基準面2にバックアップリング1を当接さ
せておく。この状態から、図2に示すように、製品保持
ブロック5を、当該製品保持ブロック5が受けブロック
8を僅かに押し下げる位置まで下降させる。
【0023】受けブロック8は、製品保持ブロック5に
押し下げられてスプリング13の弾性力に抗しながら基
準ピン12に沿って下降し、これと同時に、バックアッ
プリングの裏面が第2ブロック7に形成された第2基準
面3に当接する。このように、第2ブロック7に対して
受けブロック8を摺動自在に設けることにより、製品保
持ブロック5の下降ストロークを僅かに大きく設定する
ことができ、これによって、バックアップリング1の製
品保持ブロック5への装着状態に拘らず、バックアップ
リング1は第1基準面2と第2基準面3との両基準面に
当接することになる。
【0024】そして、図2に示す状態で光学式変位セン
サー4aの出力値を読み取り、予め設定された出力値と
比較する。このとき、バックアップリングの表裏が正規
の姿勢で製品保持ブロック5に装着されていると、図3
(A)に示すように、第1基準面2と第2基準面3との
相対距離Sは所定の値となる。
【0025】ところが、バックアップリング1が図3
(B)に示すように、表裏が逆の状態で製品保持ブロッ
ク5に装着されている場合には、第1基準面と第2基準
面との相対距離S1 は、正規の状態で装着されたときの
相対距離Sよりも大きくなり、この変位の異常は光学式
変位センサー4aにより検出される。また、図3(C)
に示すように、製品保持ブロック5にバックアップリン
グ1が装着されていない場合(例えば、バックアップリ
ングの自動供給装置でワーク切れが生じた場合など)に
は、第1基準面と第2基準面との相対距離S2 は、逆に
正規の状態で装着されたときの相対距離Sよりも小さく
なる。このようにして、この両基準面2,3の相対位置
関係を検出することによりバックアップリング1が正規
の姿勢であるか否かを判別することができる。
【0026】本考案は、上述した実施例のみに限定され
ることなく種々に改変することができる。図4は本考案
の他の実施例に係る製品の姿勢判別装置を示す縦断面
図、図5は同実施例の製品の姿勢判別装置を示す縦断面
図であって、第1ブロックを下降させた状態を示す縦断
面図である。また、図6は同実施例の第1基準面と第2
基準面との相対的な位置関係を示す拡大断面図であっ
て、図6(A)はバックアップリングが正規に装着され
た状態、図6(B)はバックアップリングが表裏逆に装
着された状態、図6(C)はバックアップリングが装着
されていない状態を示す。
【0027】本実施例の製品の姿勢判別装置では、製品
保持ブロック5と第1ブロック6との位置関係と、受け
ブロック8を省略している点が上述した実施例と相違し
ている。図4に示すように、本実施例に係る製品の姿勢
判別装置は、図示しない基台などに固定された第2ブロ
ック7、この第2ブロック7の上部に配されて上下移動
可能に設けられた製品保持ブロック5と第1ブロック6
を有している。
【0028】第1ブロック6は、図示しない上ラムに固
定されており第2ブロック7が取り付けられた基台に対
して駆動手段によって上下移動可能に設けられている。
この第1ブロック6の中央には、製品保持ブロック5が
挿入されており、この製品保持ブロック5の下端には製
品であるバックアップリング1を嵌合して当該バックア
ップリング1を保持する保持部9が形成されている。そ
して、例えば、自動供給装置などによってバックアップ
リング1が保持部9に装着される。この装着を円滑に行
うために、図4に示すように保持部9にテーパ面を形成
しておくことが好ましい。
【0029】この製品保持ブロック5は、上述したよう
に第1ブロック6に対して摺動可能に挿入されており、
スプリング21により下方にバネ付勢されている。そし
て、第1ブロック6に取り付けられた基準ピン22に沿
って第1ブロック6内を摺動し、頭部23により、常態
においては図4に示す位置が維持されるようになってい
る。
【0030】また、第1ブロック6の下面には製品保持
ブロック5に保持されたバックアップリング1のある面
(以下、「表面」とする)に当接する第1基準面2が形
成されている。この第1基準面2は、図6(A)に示す
ように、正規の姿勢の場合における第1基準面2と第2
基準面3の間隔を特定するために、バックアップリング
1の表面全体に接触するように形成しておくことが好ま
しい。なお、製品保持ブロック5は第1ブロック6に対
して摺動することから、製品保持ブロック5と第1ブロ
ック6にエアー抜き用の通孔11を形成し、製品保持ブ
ロック5の円滑な摺動を確保している。
【0031】一方、第2ブロック7は、上述した製品保
持ブロック5および第1ブロック6に対向して設けら
れ、製品保持ブロック5に保持されたバックアップリン
グ1の別の面(以下、「裏面」とする)に当接する第2
基準面3が環状に形成されている。この第2基準面3
は、図6(A)に示すように、バックアップリング1が
正規の姿勢である場合にはバックアップリング1の裏面
全体に接触するように形成することが好ましい。これ
は、上述した第1基準面2と同様に、正規の姿勢の場合
における第1基準面2と第2基準面3の間隔を特定する
ためである。
【0032】既述したように、第1ブロック6に形成さ
れた第1基準面2と、第2ブロック7に形成された第2
基準面3との相対的な位置関係を検出するために、本実
施例の製品の姿勢判別装置では光学式変位センサー4a
と、反射板4bとを備えている。これらが本考案の相対
位置検出手段を構成するが、具体的な構成は上述した第
1実施例と同様であるため、その説明は省略する。
【0033】次に作用を説明する。まず、図4に示すよ
うに、製品保持ブロック5の保持部9にバックアップリ
ング1を装着する。このとき、製品保持ブロック5はス
プリング21によってバネ付勢されているため、第1ブ
ロック6の下端に形成した第1基準面2はバックアップ
リング1に当接していない。この状態から、図5に示す
ように、第1ブロック6を、製品保持ブロック5に保持
されたバックアップリング1の裏面が第2ブロック7に
形成された第2基準面3に当接する位置まで下降させ
る。
【0034】製品保持ブロック5は、第2ブロック7に
押し上げられてスプリング21の弾性力に抗しながら基
準ピン22に沿って上昇し、これと同時に、バックアッ
プリング1は製品保持ブロック5に対して摺動しながら
第1ブロック6に形成された第1基準面2に当接する。
また、バックアップリング1の裏面は、第2ブロック7
に形成された第2基準面3に当接する。
【0035】そして、図5に示す状態で光学式変位セン
サー4aの出力値を読み取り、予め設定された出力値と
比較する。このとき、バックアップリングの表裏が正規
の姿勢で製品保持ブロック5に装着されていると、図6
(A)に示すように、第1基準面2と第2基準面3との
相対距離Sは所定の値となる。
【0036】ところが、バックアップリング1が図6
(B)に示すように、表裏が逆の状態で製品保持ブロッ
ク5に装着されている場合には、第1基準面と第2基準
面との相対距離S1 は、正規の状態で装着されたときの
相対距離Sよりも大きくなり、この変位の異常は光学式
変位センサー4aにより検出される。また、図6(C)
に示すように、製品保持ブロック5にバックアップリン
グ1が装着されていない場合(例えば、バックアップリ
ングの自動供給装置でワーク切れが生じた場合など)に
は、第1基準面と第2基準面との相対距離S2 は、逆に
正規の状態で装着されたときの相対距離Sよりも小さく
なる。このようにして、この両基準面2,3の相対位置
関係を検出することによりバックアップリング1が正規
の姿勢であるか否かを判別することができる。
【0037】
【考案の効果】本考案の製品の姿勢判別装置は、製品に
当接する第1基準面と前記製品の別の面に当接する第2
基準面とを接近離反移動可能に設け、相対位置検出手段
により前記第1基準面と第2基準面との位置関係を検出
するように構成しているので、表裏が非対称の製品の姿
勢、特に表裏などの姿勢を自動的に判別することができ
る。
【0038】これにより、姿勢の判別における誤認を防
止することができ、組み付け作業を再トライする必要も
ないので作業効率が向上する。また、人手による作業を
自動化することができるので製品のコストダウンを図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る製品の姿勢判別装置を
示す縦断面図である。
【図2】同実施例の製品の姿勢判別装置を示す縦断面図
であって、製品保持ブロックを下降させた状態を示す縦
断面図である。
【図3】同実施例の第1基準面と第2基準面との相対的
な位置関係を示す拡大断面図であって、(A)はバック
アップリングが正規に装着された状態、(B)はバック
アップリングが表裏逆に装着された状態、(C)はバッ
クアップリングが装着されていない状態を示す。
【図4】本考案の他の実施例に係る製品の姿勢判別装置
を示す縦断面図である。
【図5】同実施例の製品の姿勢判別装置を示す縦断面図
であって、第1ブロックを下降させた状態を示す縦断面
図である。
【図6】同実施例の第1基準面と第2基準面との相対的
な位置関係を示す拡大断面図であって、(A)はバック
アップリングが正規に装着された状態、(B)はバック
アップリングが表裏逆に装着された状態、(C)はバッ
クアップリングが装着されていない状態を示す。
【図7】本考案に係る製品の一例であるオイルシールを
示す半断面図である。
【図8】本考案に係る相対位置検出手段の一例を示す動
作原理図である。
【符号の説明】
1…バックアップリング(製品) 2…第1基準面 3…第2基準面 4a…光学式変位センサー(相対位置検出手段) 4b…反射板(相対位置検出手段) 5…製品保持ブロック 6…第1ブロック 7…第2ブロック 8…受けブロック 9…保持部 10…段部 11…エアー抜き用通孔 12…基準ピン 13…スプリング 14…頭部 15…駆動回路 16…発光ダイオード 17…送光レンズ 18…受光レンズ 19…光位置検出素子 20…信号増幅回路 21…スプリング 22…基準ピン 23…頭部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23Q 17/00 B23P 19/00 303 B65G 47/14

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに平行な両端面を有し、一端面側の側
    面に傾斜面が形成され、他端面側の側面に切欠段部が形
    成されたオイルシールのバックアップリングの向きを検
    出する検出装置であって、 前記バックアップリングの内周に嵌合して、当該バック
    アップリングを移動可能に保持する保持部を有する保持
    ブロック(5)と、 前記保持ブロック(5)の外周に独立に移動可能に嵌合
    保持され、前記バックアップリングのいずれの端面とも
    当接可能な第1の基準面を有する第1ブロック(6)
    と、 前記バックアップリングの一端面に当接可能な第2の基
    準面および前記傾斜面に当接可能な傾斜面を有する嵌合
    部であって、当該嵌合部に前記バックアップリングを他
    端面側から挿入した場合に、前記切欠段部が当該嵌合部
    の傾斜面のみと当接し、当該バックアップリングの他端
    面と前記第2の基準面とは当接しない嵌合部を具備する
    第2ブロック(7)と、 前記保持ブロック(5)に対向して当接可能に設けら
    れ、前記第2ブロックに弾性手段を介して移動可能に保
    持され、前記保持ブロック(5)との相対位置に応じた
    力で当該保持ブロック(5)を受ける受けブロック
    (8)と、 前記保持ブロック(5)を前記第2ブロック(7)に対
    して接近離反可能に相対移動させる相対移動手段と、 前記第1ブロック(6)の所定の位置を検出することに
    より、前記第1ブロックの第1の基準面と第2ブロック
    (7)の第2の基準面との位置関係を検出する相対位置
    検出手段(4a,4b)とを具備し、 前記保持ブロック(5)に保持され、前記第1ブロック
    の第1の基準面と当接状態にある前記バックアップリン
    グを前記第2ブロック7の嵌合部に挿入当接させた状態
    で、前記第1ブロック(6)の第1の基準面と第2ブロ
    ック(7)の第2の基準面との相対位置を検出すること
    により前記バックアップリングの向きを検出することを
    特徴とするオイルシールのバックアップリングの向き検
    出装置。
  2. 【請求項2】互いに平行な両端面を有し、一端面側の側
    面に傾斜面が形成され、他端面側の側面に切欠段部が形
    成されたオイルシールのバックアップリングの向きを検
    出する検出装置であって、 前記バックアップリングの内周に嵌合して、当該バック
    アップリングを移動可能に保持する保持部を有する保持
    ブロック(5)と、 前記保持ブロック(5)を弾性手段を介して独立に移動
    可能に保持し、前記バックアップリングの一端面に当接
    可能な第1の基準面および前記傾斜面に当接可能な傾斜
    面を有する嵌合部であって、当該嵌合部に前記バックア
    ップリングを他端面側から挿入した場合に、前記切欠段
    部が当該嵌合部の傾斜面のみと当接し、当該バックアッ
    プリングの他端面と前記第1の基準面とは当接しない嵌
    合部を具備する第1ブロック(6)と、 前記第1のブロック(6)に対向して設けられ、前記バ
    ックアップリングのいずれの端面とも当接可能な第2の
    基準面を有し、かつ、保持ブロック(5)の先端部に当
    接して当該保持ブロック(5)を受ける受け部を有する
    第2ブロック(7)と、 前記第1ブロック(6)を前記第2ブロック(7)に対
    して接近離反可能に相対移動させる相対移動手段と、 前記第1ブロック(6)の所定の位置を検出することに
    より、前記第1ブロックの第1の基準面と第2ブロック
    (7)の第2の基準面との位置関係を検出する相対位置
    検出手段(4a,4b)とを具備し、 前記第1ブロック(6)を前記第2ブロック(7)に近
    接させ、前記保持ブロック(5)の先端部を第2ブロッ
    ク(7)の受け部に当接させ、前記保持ブロック(5)
    に保持された前記バックアップリングを前記第1ブロッ
    ク(6)の嵌合部および第2ブロック(7)の第2の基
    準面に当接させた状態で、前記第1ブロックの第1の基
    準面と第2ブロック(7)の第2の基準面との相対位置
    を検出することにより前記バックアップリングの向きを
    検出することを特徴とするオイルシールのバックアップ
    リングの向き検出装置。
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