JPH0664365U - 活線下における直流成分電流測定用の接続端子治具 - Google Patents

活線下における直流成分電流測定用の接続端子治具

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JPH0664365U
JPH0664365U JP555793U JP555793U JPH0664365U JP H0664365 U JPH0664365 U JP H0664365U JP 555793 U JP555793 U JP 555793U JP 555793 U JP555793 U JP 555793U JP H0664365 U JPH0664365 U JP H0664365U
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昌弘 堀田
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 作業者が短絡バーを端子板から先に取り外し
た後に直流成分電流測定装置を接続するという作業手順
の過ちを冒すことがなく、直流成分電流を測定した後の
短絡バーの取付けをスムーズに行えるようにする。 【構成】 端子台2に被測定電力ケーブルの遮蔽層に接
続され直流成分電流測定装置の入力端子に接続する測定
線を接続する測定線接続部10,12を備えると共に短
絡バー4を取付ける短絡バー取付部9,11を備えた測
定端子と、接地線に接続され直流成分電流測定装置の接
地端子に接続する接地線を接続する接地線接続部を備え
ると共に短絡バー4を取付ける短絡バー取付部9,11
を備えた接地端子とを取り付け、短絡バー4をコの字状
に形成し、一方の足には長穴を形成し他方の足を一方の
足よりも短く形成し測定端子と接地端子とを接続するよ
うに短絡バー取付部9,11に装着可能に構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、交流電圧が印加されている活線下の電力ケーブルの絶縁体の絶縁劣 化状態を診断する際に用いる電力ケーブルの絶縁体と直流成分電流測定器とを接 続するときの接続端子治具に係り、特に、直流成分電流測定器の接続回路への着 脱を容易に行うことができ、電力ケーブルの絶縁体が接地されていない状態で直 流成分電流測定器からの測定線を接続するような接続誤りを冒すことを防止する ことのできる活線下における直流成分電流測定用の接続端子治具に関する。
【0002】
【従来の技術】
絶縁材料、特に高分子材料は、使用中に種々の原因により次第にその絶縁性能 が低下する所謂絶縁劣化現象が生じる。絶縁材料の劣化は、使用される絶縁材料 の種類、使用される場所によって劣化の状態が異なる。この絶縁材料の劣化状態 を知ることは、電力機器の絶縁破壊事故を予防する上で極めて重要である。 架橋ポリエチレンを絶縁材料とする架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブル(以下 、CVケーブルと称する)の絶縁劣化は、主に、水トリーによることが知られて いる。したがって、CVケーブルの絶縁劣化による絶縁破壊事故を未然に防ぐに は、絶縁劣化を把握することが重要である。この1つの方法として、活線下で行 う直流成分電流法がある。
【0003】 活線下における電力ケーブルの直流成分の検出は、図5に示す如き回路構成に よって行われている。この図5に示される電力ケーブルの直流成分の検出は、ケ ーブルの絶縁体中に貫通状態の水トリーが発生したときに、活線下では絶縁体と 遮蔽層間に直流成分電流が流れる原理を利用したものである。すなわち、100 は高圧母線で、3相の電力ケーブルで構成されている。110は3相電力ケーブ ルの中性点接地線で、接地されている。120はケーブル端末接続部で、被測定 ケーブルであるCVケーブル130を高圧母線100に接続するものである。C Vケーブル130は3心のケーブルを例にとったものである。140はCVケー ブル130の遮蔽層(具体的には、銅遮蔽テープ)と接続端子治具150とを接 続する接地線である。141は接続端子治具150と大地とを接続する接地線で ある。この接地線140と接地線141との途中には接続端子治具150を介し て直流成分電流測定装置160が接続されている。
【0004】 接続端子治具150は図6に示す如き構成を有している。すなわち、接続端子 治具150は、端子台151と、端子板152と、短絡バー153とによって構 成されている。 端子台151は、セラミック等の絶縁材料で形成されており、基板1511の 中央に被測定ケーブルであるCVケーブル130の遮蔽層接続側と、直流成分電 流測定装置160接続側とを分離する分離部1512を有している。また、基板 1511には、この分離部1512に直角に接するようにセラミック等の絶縁材 料で形成されている複数枚(図6においては、5枚)の仕切板1513が等間隔 に立設され、隣合う仕切板1513によって間隙部1514が複数個(図6にお いては、4個)形成されている。そして、CVケーブル130の遮蔽層側の間隙 部1514A、間隙部1514B、間隙部1514Dには、導電性を有する材料 で形成される端子板152A、152B、152Cがそれぞれネジ等によって取 り付けられている。 端子板152Aには、CVケーブル130の遮蔽層に接続される接地線140 が接続されている。また、端子板152Bとに端子板152Cとは、導体151 5によって短絡されており、端子板152Cは、一端が大地に接続される接地線 141が接続されている。
【0005】 また、直流成分電流測定装置160接続側の間隙部1514E、間隙部151 4F、間隙部1514Hには、導電性を有する材料で形成される端子板152D 、152E、152Fがそれぞれネジ等によって取り付けられている。 端子板152Dには、直流成分電流測定装置160の入力端子(図示されてい ない)が接続されており、端子板152Fには、直流成分電流測定装置160の 接地端子が接続されている。なお、端子板152Aと端子板152D、端子板1 52Bと端子板152E、端子板152Cと端子板152Fは、導電性を有する ワイヤ1516A、1516B、1516Cによって接続されている。
【0006】 短絡バー153は、U字状に形成され先端がネジが嵌合できるようにU字状の 凹部が形成されている。この短絡バー153は、端子板152Dと端子板152 Eを接続するように着脱自在に挿入される。
【0007】 また、直流成分電流測定装置160は、図7に示す如き構成を有している。す なわち、接地線140と接地線141を短絡するスイッチ161が挿入されてお り、このスイッチ161に並列にコンデンサ162が接続されている。このスイ ッチ161は、直流成分電流測定時のみOFFとし、常時はON状態となってい る。また、このコンデンサ162は、直流成分電流測定時にCVケーブル130 の遮蔽層の交流電位を低くするために挿入されている。 そして、このコンデンサ162の両端には、地絡時安全装置163と直流成分 電流測定部164が接続されている。直流成分電流測定部164は、接地線14 0に流れる直流成分電流を測定する直流成分電流計測部(具体的には、フィルタ と増幅器)と、直流成分電流計測部で測定した直流成分電流を演算して表示する 表示演算部とを有している。この直流成分電流測定装置160は、CVケーブル 130の遮蔽層に所定の電圧(例えば、5V)を印加し、CVケーブル130の 遮蔽層からCVケーブル130のケーブルシースを通って大地側に流れる電流値 を検出することによりケーブルシース絶縁抵抗も測定することができるようにな っている。
【0008】 CVケーブル130の絶縁劣化状態を検出しないときは、短絡バー153が端 子板152Dと端子板152Eを接続するように挿入され、直流成分電流測定装 置160が外された状態となっている。すなわち、CVケーブル130の絶縁劣 化状態を検出しないときは、CVケーブル130の遮蔽層は、接地線140→端 子板152A→ワイヤ1516A→端子板152D→短絡バー153→端子板1 52E→ワイヤ1516B→端子板152B→導体1515→端子板152C→ 接地線141を介して接地されている。
【0009】 CVケーブル130の絶縁劣化状態を検出する際は、短絡バー153が端子板 152Dと端子板152Eを接続するように挿入した状態で、端子板152Dに 直流成分電流測定装置160の入力端子を接続し、直流成分電流測定装置160 の接地端子を端子板152Fに接続する。しかる後、短絡バー153を端子板1 52Dと端子板152Eの接続状態から取り外す。この状態でCVケーブル13 0の遮蔽層に発生した直流成分電流は、接地線140→端子板152A→ワイヤ 1516A→端子板152D→直流成分電流測定装置160の入力端子→直流成 分電流測定装置160の接地端子→端子板152F→ワイヤ1516C→端子板 152C→接地線141→大地と流れる。このようにしてCVケーブル130の 遮蔽層に発生した直流成分電流は、測定される。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
このようにCVケーブル130の遮蔽層に発生した直流成分電流を測定するた め、端子板152Dと端子板152Fに直流成分電流測定装置160を接続する 際に、端子板152Dと端子板152Eに短絡バー153を接続してある状態で 行い、直流成分電流測定装置160を接続した後に、端子板152Dと端子板1 52Eに接続してある短絡バー153を取り外している。これは、短絡バー15 3を端子板152Dと端子板152Eから先に取り外した後に直流成分電流測定 装置160を接続しようとすると、CVケーブル130が大地から見て電気的に 宙に浮いた状態となり、もしCVケーブル130の絶縁体が劣化しておりCVケ ーブル130に流れる高圧電流が絶縁体を通り遮蔽層にリークしていた場合には 、作業者が感電するという危険性が有るからである。
【0011】 しかしながら、従来の接続端子治具150にあっては、端子板152Dと端子 板152Eに接続してある短絡バー153を先に取り外した状態であっても、端 子板152Dと端子板152Fに直流成分電流測定装置160を容易に接続する ことができるようになっており、絶縁体の劣化によりCVケーブル130に流れ る高圧電流が絶縁体を通り遮蔽層にリークしていた場合には、作業者が感電する 危険性が有るという問題点を有している。
【0012】 また、従来の接続端子治具150では、直流成分電流測定装置160を接続し た後、短絡バー153を端子板152Dと端子板152Eから完全に取り去り、 CVケーブル130の遮蔽層に発生した直流成分電流の測定が終了すると、再度 、端子板152Dと端子板152Eに短絡バー153を取り付けた後、直流成分 電流測定装置160を取り外している。ところが、短絡バー153の端子板15 2Dと端子板152Eへの取付けは、細かいネジで取り付けなければならないに も拘らず、作業者はCVケーブル130に高電圧が印加されているため絶縁用の ゴム手袋をして作業を行うため取り付け作業がスムーズに行えず、作業効率が悪 いという問題点を有している。
【0013】 本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり 、その目的とするところは、作業者が短絡バーを端子板から先に取り外した後に 直流成分電流測定装置を接続するという作業手順の過ちを冒すことがなく、直流 成分電流を測定した後の短絡バーの取付けをスムーズに行うことのできる活線下 における直流成分電流測定用の接続端子治具を提供しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案における活線下における直流成分電流測定 用の接続端子治具は、端子台に被測定電力ケーブルの遮蔽層に接続され直流成分 電流測定装置の入力端子に接続する測定線を接続する測定線接続部を備えると共 に短絡バーを取付ける短絡バー取付部を備えた測定端子と、接地線に接続され直 流成分電流測定装置の接地端子に接続する接地線を接続する接地線接続部を備え ると共に短絡バーを取付ける短絡バー取付部を備えた接地端子とを取り付け、前 記短絡バーをコの字状に形成し、一方の足には長穴を形成し他方の足を一方の足 よりも短く形成し前記測定端子と前記接地端子とを接続するように短絡バー取付 部に装着可能に構成すると共に、短絡バーを摺動した際に他方の足が前記測定端 子又は前記接地端子との接続を解除するようになし短絡バーを摺動して前記測定 端子又は前記接地端子との接続を解除した状態では短絡バーの腹の部分が測定線 接続部と接地線接続部の上部に位置するように構成したものである。
【0015】
【作用】
短絡バーは、一方の足の長穴にネジを嵌合して測定端子(又は接地端子)の短 絡バー取付部に取り付け、他方の足の先端部をネジで接地端子(又は測定端子) の短絡バー取付部に着脱自在に取り付けられている。被測定電力ケーブルの遮蔽 層に流れる直流成分電流を測定する場合には、端子台に直流成分電流測定装置を 取付ける。直流成分電流測定装置の取付は、測定線接続部の一端に測定線を接続 して測定線接続部の他端に直流成分電流測定装置の入力端子を接続すると共に、 接地線接続部の一端に接地線を接続して接地線接続部の他端に直流成分電流測定 装置の接地端子を接続して行う。しかる後、測定端子(又は接地端子)及び接地 端子(又は測定端子)の短絡バー取付部のネジを緩め短絡バーを一方の足の長穴 に沿ってスライドし、他方の足の先端部を接地端子(又は測定端子)の短絡バー 取付部から取り外す。
【0016】 短絡バーが接地端子及び測定端子の短絡バー取付部に取り付けらた状態では、 被測定電力ケーブルの遮蔽層に接続される接地線は、端子台を介して接地された 状態となっている。この状態から端子台に直流成分電流測定装置を取付ける前に 短絡バーをスライドさせて、他方の足の先端部を接地端子(又は測定端子)の短 絡バー取付部から取り外し、しかる後に直流成分電流測定装置を取付けようとす ると、短絡バーの腹の部分が測定線接続部と接地線接続部の上部に位置した状態 となっており、測定線接続部の一端への測定線の接続及び接地線接続部の一端へ の接地線の接続を行うことができない。
【0017】 したがって、作業者が短絡バーを端子板から先に取り外した後に直流成分電流 測定装置を接続するという作業手順の過ちを冒すことがなくり、短絡バーをスラ イドさるだけで測定端子と接地端子との接続関係を解除することができるので、 直流成分電流を測定した後の短絡バーの取付けをスムーズに行うことができる。
【0018】
【実施例】
以下、本考案に係る活線下における直流成分電流測定用の接続端子治具の実施 例について説明する。 図1〜図4には、本考案に係る活線下における直流成分電流測定用の接続端子 治具の一実施例が示されている。
【0019】 図において、1は活線下における直流成分電流測定用の接続端子治具で、図5 に図示されるように接地線140と大地との途中に設置されている。 接続端子治具1は図6に示す如き構成を有している。すなわち、接続端子治具 1は、端子台2と、端子板3と、短絡バー4とによって構成されている。 端子台2は、セラミック等の絶縁材料で方形状に形成されている。5は分離帯 で、端子台2の中央に設けられており、端子台2のエリアを2つに分離するもの である。この分離帯5によって分離される一方の領域は、被測定ケーブルである CVケーブル130の遮蔽層接続側で、他方の領域は、直流成分電流測定装置1 60接続側である。
【0020】 6は仕切板で、分離帯5に直角に、しかも分離帯5に接して端子台2に等間隔 に、被測定ケーブルであるCVケーブル130の遮蔽層接続側領域に複数枚(本 実施例においては、4枚、6A〜6D)が、直流成分電流測定装置160接続側 領域に複数枚(本実施例においては、4枚、6E〜6H)がそれぞれ立設されて いる。この仕切板6は、端子台2同様セラミック等の絶縁材料で形成されている 。この仕切板6によってCVケーブル130の遮蔽層接続側領域には、間隙部7 が複数個(本実施例においては、3個、7A〜7C)、直流成分電流測定装置1 60接続側領域には、間隙部8が複数個(本実施例においては、3個、8A〜8 C)それぞれ形成されている。
【0021】 端子板3は、CVケーブル130の遮蔽層接続側領域に2個(3A、3B)、 直流成分電流測定装置160接続側領域に2個(3C、3D)それぞれ設けられ ている。そして、この端子板3A、3Bは、間隙部7A、7Cに、端子板3C、 3Dは、間隙部8A、8Cにそれぞれネジ止めされている。 また、端子板3Aには、被測定電力ケーブルであるCVケーブル130の遮蔽 層に接続される接地線140が接続されている。さらに、端子板3Bには、一端 が大地に接続される接地線141が接続されている。
【0022】 端子板3Cには、短絡バー4を着脱自在に取付ける短絡バー取付部9が設けら れている。この短絡バー取付部9は、ボルトによって構成されており、端子板3 Cに緩締自在に螺合されている。また、端子板3Cの端部には、直流成分電流測 定装置160の入力端子(図示されていない)を接続する接続導体(図示されて いない)を接続する測定線接続部10が設けられている。この測定線接続部10 は、端子板3Cの端部に形成される穴にボルトを螺合させることによって接続導 体を接続するようになっている。 また、端子板3Dには、短絡バー4を着脱自在に取付ける短絡バー取付部11 が設けられている。この短絡バー取付部11は、ボルトによって構成されており 、端子板3Dに緩締自在に螺合されている。また、端子板3Dの端部には、直流 成分電流測定装置160の接地端子(図示されていない)を接続する接続導体を 接続する測定線接続部12が設けられている。この測定線接続部12は、端子板 3Cの端部に形成される穴にボルトを螺合させることによって接続導体を接続す るようになっている。
【0023】 13、14は導線で、導線13は、端子板3Aと端子板3Cとを電気的に接続 するものであり、導線14は、端子板3Bと端子板3Dとを電気的に接続するも のである。この導線13によって、端子板3Aと端子板3Cとが電気的に導通状 態となり、導線14によって、端子板3Bと端子板3Dとが電気的に導通状態と なる。
【0024】 また、端子板3Cの短絡バー取付部9と端子板3Dの短絡バー取付部11には 、短絡バー4が取り付けられる。この短絡バー4は、図2に示す如く、コの字状 に形成され、一方の足15は、他方の足16よりも長く形成されている。 一方の足15には、足15の長さ方向に沿って長穴17が形成されている。こ の長穴17の径は、端子板3Dの短絡バー取付部11に螺合するボルトの螺合径 よりすこし大きく形成されている。 また、他方の足16の先端には、端子板3Cの短絡バー取付部9に螺合するボ ルトに嵌合するU字形の凹部18が形成されている。また、短絡バー4の腹部1 9は、上側に反り上がって構成されている。これは短絡バー4をスライドする際 に操作しやすいようにするためである。
【0025】 このように構成される短絡バー4は、端子板3Cの短絡バー取付部9に足16 の先端の凹部18を嵌合して取り付け、端子板3Dの短絡バー取付部11に足1 5の長穴17を取り付け図3に図示の矢印Bに示す如く短絡バー4をスライドさ せて、端子板3Cと端子板3Dに取り付ける。この状態では、短絡バー4の腹部 19は、端子板3Cの測定線接続部10及び端子板3Dの測定線接続部12の上 部よりずれたところに位置している。このように短絡バー4を端子板3Cの短絡 バー取付部9と端子板3Dの短絡バー取付部11に取り付けることによって、端 子板3Aに接続される接地線140と端子板3Bに接続される接地線141とは 、接続され電気的に短絡した状態となる。すなわち、被測定電力ケーブルである CVケーブル130の遮蔽層は、CVケーブル130の遮蔽層→接地線140→ 端子板3A→導線13→端子板3C→短絡バー4→端子板3D→導線14→端子 板3B→接地線141→大地と接地されることになる。この状態が被測定電力ケ ーブルであるCVケーブル130の遮蔽層に流れる直流成分電流を測定しない状 態のときである。 また、端子板3Cの短絡バー取付部9に螺合するボルトと、端子板3Dの短絡 バー取付部11に螺合するボルトを緩め、短絡バー4の腹部19を持って図4に 図示の矢印Aに示す如く、短絡バー4をスライドさせると、足15は長穴17に 沿って摺動し、足16の先端の凹部18は、端子板3Cの短絡バー取付部9から 離れる。さらに短絡バー4をスライドさせ、足15の長穴17の端まで引っ張り 出すと、足16の先端の凹部18は、端子板3Cから図3に示す如く離れる。こ の状態で、端子板3Aに接続される接地線140と端子板3Bに接続される接地 線141とは、電気的に開放状態となる。
【0026】 いま、被測定電力ケーブルであるCVケーブル130の遮蔽層に流れる直流成 分電流を測定する場合は、接続端子治具1に直流成分電流測定装置160を接続 して行う。この直流成分電流測定装置160の接続は、端子板3Cの端部に設け られている測定線接続部10と端子板3Dの端部に設けられている測定線接続部 12のそれぞれに接続導体を接続し、測定線接続部10に接続される接続導体に は、直流成分電流測定装置160の入力端子を接続し、測定線接続部12に接続 される接続導体には、直流成分電流測定装置160の接地端子を接続することに より行う。この端子板3Cの端部に設けられている測定線接続部10への接続導 体の接続と、端子板3Dの端部に設けられている測定線接続部12への接続導体 の接続は、短絡バー4を端子板3Cの短絡バー取付部9と端子板3Dの短絡バー 取付部11に取り付けた状態で行われる。これは被測定電力ケーブルであるCV ケーブル130の遮蔽層に高圧の直流電流がリークしている場合には、作業者が 絶縁用のゴム手袋をしているとはいえ感電の危険性があるからである。
【0027】 いま、短絡バー4をスライドさせて足15の長穴17の端まで引っ張り出し、 足16の先端の凹部18の係合を解除し、端子板3Cから図3に示す如く離した 状態、すなわち端子板3Aに接続される接地線140と端子板3Bに接続される 接地線141とが電気的に開放状態のままで端子板3Cの測定線接続部10に接 続導体を、端子板3Dの測定線接続部12に接続導体を接続しようとすると、短 絡バー4の腹部19が端子板3Cの測定線接続部10と端子板3Dの測定線接続 部12の真上の位置にきて測定線接続部10と測定線接続部12に接続導体を接 続することができない。すなわち、短絡バー4をスライドさせて接地線140と 接地線141とを電気的に開放したままの状態では、測定線接続部10と測定線 接続部12に接続導体を接続することができない状態になっている。
【0028】 したがって、本実施例によれば、短絡バー4をスライドさせて足16の先端の 凹部18の係合を解除した後、誤って端子板3Cから離し端子板3Aに接続され る接地線140と端子板3Bに接続される接地線141とを電気的に開放した状 態にしたまま端子板3Cの測定線接続部10に接続導体を端子板3Dの測定線接 続部12に接続導体を接続しようとしても、短絡バー4の腹部19が邪魔して接 続導体を測定線接続部11、12に接続することができないようにすることがで きる。
【0029】
【考案の効果】
本考案は、上述のとおり構成されているので、作業者が短絡バーを端子板から 先に取り外した後に直流成分電流測定装置を接続するという作業手順の過ちを冒 すことがなく、直流成分電流を測定した後の短絡バーの取付けをスムーズに行う ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る活線下における直流成分電流測定
用の接続端子治具の実施例を示す全体斜視図である。
【図2】図1に図示の短絡バーの全体斜視図である。
【図3】図1に図示の短絡バーを端子板に取り付けた状
態を示す全体斜視図である。
【図4】図1に図示の端子板に取り付けた短絡バーをス
ライドする状態を示す側面図である。
【図5】本考案に係る活線下における直流成分電流測定
用の接続端子治具の適用される電力ケーブルの直流成分
を検出するための回路構成図である。
【図6】従来の活線下における直流成分電流測定用の接
続端子治具を示す全体斜視図である。
【図7】図5に図示の直流成分電流測定装置の回路構成
図である。
【符号の説明】
1………………………………………………………………
接続端子治具 2………………………………………………………………
端子台 3………………………………………………………………
端子板 4………………………………………………………………
短絡バー 5………………………………………………………………
分離部 6………………………………………………………………
仕切板 7,8…………………………………………………………
間隙部 9,11………………………………………………………
短絡バー取付部 10,12……………………………………………………
測定線接続部 15,16……………………………………………………
足 17……………………………………………………………
長穴 18……………………………………………………………
凹部 19……………………………………………………………
腹部 130…………………………………………………………
CVケーブル 140,141………………………………………………
接地線 160…………………………………………………………
直流成分電流測定装置

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端子台に被測定電力ケーブルの遮蔽層に
    接続され直流成分電流測定装置の入力端子に接続する測
    定線を接続する測定線接続部を備えると共に短絡バーを
    取付ける短絡バー取付部を備えた測定端子と、接地線に
    接続され直流成分電流測定装置の接地端子に接続する接
    地線を接続する接地線接続部を備えると共に短絡バーを
    取付ける短絡バー取付部を備えた接地端子とを取り付
    け、前記短絡バーをコの字状に形成し、一方の足には長
    穴を形成し他方の足を一方の足よりも短く形成し前記測
    定端子と前記接地端子とを接続するように短絡バー取付
    部に装着可能に構成すると共に、短絡バーを摺動した際
    に他方の足が前記測定端子又は前記接地端子との接続を
    解除するようになし短絡バーを摺動して前記測定端子又
    は前記接地端子との接続を解除した状態では短絡バーの
    腹の部分が測定線接続部と接地線接続部の上部に位置す
    るように構成したことを特徴とする活線下における直流
    成分電流測定用の接続端子治具。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012038670A (ja) * 2010-08-11 2012-02-23 Iwasaki Electric Co Ltd 端子台構造および照明器具

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