JP3537985B2 - ケーブルヘッドおよびケーブルヘッドを備えたスイッチギャ - Google Patents

ケーブルヘッドおよびケーブルヘッドを備えたスイッチギャ

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JP3537985B2
JP3537985B2 JP04549597A JP4549597A JP3537985B2 JP 3537985 B2 JP3537985 B2 JP 3537985B2 JP 04549597 A JP04549597 A JP 04549597A JP 4549597 A JP4549597 A JP 4549597A JP 3537985 B2 JP3537985 B2 JP 3537985B2
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conductor
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勝 宮川
哲雄 吉田
修 阪口
和仁 堀切
冨夫 郷
良一 児玉
順一 池田
武 平本
信男 正木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばガス絶縁開
閉装置に用いられるケーブルヘッドおよびケーブルヘッ
ドを備えたスイッチギャに関する。
【0002】
【従来の技術】図9は従来の代表的なガス絶縁開閉装置
の側面図である。図9において、外周を軟鋼板で囲まれ
た箱体1の内部は、隔壁2によって、遮断器室3と母線
室4に区画されている。このうち、遮断器室3には、真
空遮断器5が収納されている。隔壁2には、絶縁スペー
サ6が上下に取り付けられている。真空遮断器5の主回
路導体7は、絶縁スペーサ6の前部に接続している。箱
体1の中央部上段には、断路器8aが、三相分取り付け
られている。断路器8aの左部端子から接続導体9によ
り絶縁スペーサ6の後部に接続している。
【0003】箱体1の天井部には、ガス絶縁ブッシング
10が三相分取り付けられており、ガス絶縁ブッシング
10の下部端子は、断路器8aの右部端子に接続してい
る。また、箱体1の中央部下段には、断路器8aと同定
格・同形式の断路器8bが三相分取り付けられており、
断路器8bの左部端子から接続導体11により絶縁スペ
ーサ6の後部端子に接続されている。
【0004】断路器8bの右部端子より接続導体12に
より箱体1の後部にあるケーブルヘッド13へ接続され
ている。ケーブルヘッド13の上部には、避雷器14が
箱体1の天井部に取り付けられている。遮断器室3及び
母線室4には、絶縁ガスが封入されており、優れた絶縁
性能により装置の縮小化が図られている。
【0005】図10は、ケーブルヘッド13の拡大断面
図を示している。ケーブルヘッド13は、中心部に接触
部15aを有する機器側導体15と、これに対して直交
するように導体挿入穴16aを有するケーブル側導体1
6があり、機器側導体15とケーブル側導体16の全体
は、エポキシ樹脂で注型された絶縁層17で被覆されて
いる。
【0006】機器側導体15とケーブル側導体16の間
には、これらと接離可能な断路部を構成する断路導体1
8が配置され、導体挿入穴16aに断路導体18が挿入
されと共に、断路導体18の先端部が接触部15aに挿
入接触するようになっており、この状態を保持するよう
に、断路導体18の後端部であって絶縁層17内に絶縁
栓19が挿入され、絶縁栓19は絶縁層17に取付けら
れる押え金具20で固定されている。従って、押え金具
20と、絶縁栓19を取外すことにより、断路導体18
を機器側導体15とケーブル側導体16との電気的接続
を断路状態にすることができる。このような構成のケー
ブルヘッド13は、箱体1に押えフランジ21により取
付けられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上述べた従来のケー
ブルヘッド13は、ケーブルヘッド13の直径の大きさ
や全長は単一であり、他の装置への取付けもそれに見合
ったスペースを確保する必要があった。
【0008】また、断路機能付のケーブルヘッド13
は、断路導体18を断路・接続後における接触部の健全
性確認のための接触抵抗を測定する必要があるが、これ
は接地装置の接地端子から測定しており作業が困難であ
り、測定誤差が大きかった。
【0009】一方、ケーブルヘッド13をスイッチギア
に取付けた状態で検電を行う場合、主回路導体と接地の
間に検電がいしを設けて検電を行っており、その取付ス
ペースが大きかった。
【0010】そこで、本発明の目的は、接触抵抗管理精
度の向上と接触抵抗の測定作業の簡素化を図り、さらに
多機能化を図りスイッチギア等の縮小化を図ることが可
能なケーブルヘッドおよびケーブルヘッドを備えたスイ
ッチギャを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、以下のように構成したものである。すな
わち、請求項1に対応する発明は、絶縁物内に、2つに
分離したケーブル側導体および機器側導体を対向して配
置し、前記ケーブル側導体および機器側導体の間にスラ
イドできる断路導体を設け、該断路導体の中心に貫通穴
を設け、貫通穴の直径を該貫通穴に挿入する接触抵抗を
測定する機器の測定棒より大きくしたことを特徴とする
ケーブルヘッドである。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】請求項に対応する発明は、前記断路導体
の貫通穴の内周面を絶縁したことを特徴とする請求項
記載のケーブルヘッドである。請求項に対応する発明
は、前記断路導体の貫通穴に通電可能な導電棒を挿入
し、前記貫通穴と導電棒との間を絶縁し、該導電棒の長
さを該貫通穴の両端部から突出るように長くし、該導電
棒の機器側導体とは反対側の端部の周囲を絶縁したこと
を特徴とする請求項記載のケーブルヘッドである。
【0017】請求項1〜3のいずれかに記載の発明によ
れば、断路機能付ケーブルヘッドの接続導体の貫通穴に
測定端子を挿入することで接触抵抗の測定が可能とな
る。
【0018】
【0019】
【0020】求項に対応する発明は、請求項1乃至
請求項のいずれかに記載のケーブルヘッドを備えたス
イッチギャである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。 <第1実施形態>図1〜図4は、本発明のケーブルヘッ
ドの第1実施形態を説明するための図である。図1にお
いて、ケーブル側導体22は、エポキシ樹脂で注型した
絶縁層23に埋設されている。ブッシングの両端には、
ケーブル側導体22と直交するように埋設される断路導
体(図示せず)または機器側導体(図示せず)の中心軸
と一致する方向に絶縁栓24が取り付けられている。こ
の場合、絶縁栓24は、この外周面が該断路導体等の中
心軸に対して所望の沿面角度θをなして絶縁層23に接
触している。また、図1の点線部には、導電塗料を塗布
することにより形成されている接地層25が設けられて
いる。該絶縁栓24の沿面角度θは、以下に述べる理由
から、中心軸に対して20〜40°の範囲に形成されて
いる。
【0022】このように形成された絶縁栓24を実際に
検証した結果について、図2〜図4を参照して説明す
る。図2は、図1の絶縁栓24の電解分析結果、すなわ
ち沿面角度(界面の角度)θと電界強度Eの関係を示す
図である。図2において、実線Aは電界強度の絶対値、
点線Bは電界強度の法線成分、一点鎖線Cは電界強度の
接線成分である。角度θを変化させると、θ=30°で
法線成分と接線成分が交差する。
【0023】図3は、図1の絶縁栓24の沿面角度θと
破壊電圧の試験結果を示している。図3において、実線
Dは交流破壊電圧、点線Eは雷インパルス破壊電圧を示
す。D、E共に沿面角度θ=30°で最大値となる。こ
の結果、利用できる領域は、沿面角度θ=20〜40°
が利用できる。
【0024】図4は、図1の絶縁栓24の沿面角度θと
ブッシングの全長L及び直径φの大きさの関係を示して
いる。ただし、絶縁栓24の沿面距離lは一定とする。
図4において、実線Fはブッシングの全長Lであり、点
線Gはブッシングの直径の大きさである。実線Fと点線
Dは沿面角度30°で交差する。即ち、沿面角度θが3
0°のときブッシングの全長Lと直径の大きさが等しく
なり最適な形状となる。
【0025】以上述べた第1実施形態によれば、絶縁栓
24の沿面距離lを一定としたとき、中心導体の中心軸
に対して沿面角度θを20〜40°の領域を利用するこ
とにより、ケーブルヘッドの直径または全長を小さくで
きる。
【0026】この結果、ケーブルヘッドは使用されるス
イッチギャの取付けスペースに応じてその大きさを変え
ることができることから、実用的である。また、以上述
べた実施形態において、絶縁栓24の沿面距離lを一定
とすると、沿面角度が25°とし、絶縁栓24の全長と
直径の大きさの比を0.45とし、たときケーブルヘッ
ドの全長より径の大きさが小さくなり、相間を縮小する
ことができる。
【0027】<第2実施形態>図5は、断路機能付ケー
ブルヘッドの断路部の拡大断面図を示す。図5におい
て、機器側導体15と断路導体18が対向して配置され
ており、ケーブル側導体16と断路導体18はケーブル
側導体16で接続されている。断路導体18の前後端部
の外周面には接触子27が取り付けられている。各導体
15,16,18の外周部には、これらを絶縁被覆する
ためのが図10に示すようにエポキシ樹脂で注型された
絶縁層17が形成されている。
【0028】断路導体18の中心には貫通穴18aが設
けられている。貫通穴18aには、導線の周囲を絶縁物
で被覆された接触抵抗測定器30の測定端子29が挿入
されるようになっており、.機器側導体15の接触子1
5aの点Pに接触し、ケーブルヘッド外部にある測定器
30の測定端子31に接続されている。点Qと測定端子
32は銅線33で接続されている。
【0029】図6(a)は、図5のケーブルヘッドを、
接地装置の接地端子を用いた測定回路に使用した例を説
明するための図であり、図6(b)は図6(a)の回路
図である。図6において、測定端子32を点Qに、測定
端子31を点Pに接続する。断路器34は、断路部35
を切、接地装置36を入の状態とする。この測定回路を
ケーブルヘッド内の断路導体18の断路および接続した
前後に構成する。
【0030】以上述べた第2実施形態によれば、断路導
体18の貫通穴18aに接触抵抗測定器30の測定端子
29を挿入することにより、図6のような回路が形成さ
れることから、ケーブル側導体16のQ点と機器側導体
15のP点間の接触抵抗が測定でき、これにより従来該
接触抵抗を接地装置の接地端子を利用して測定する場合
に比べて簡単に行える。
【0031】また、該接触抵抗の測定距離が短いので、
精度よく測定ができる。以上述べた第2実施形態におい
て、断路導体18の中心に形成されている貫通穴18a
の内周面に絶縁層を形成することにより、接触抵抗測定
器30の測定端子29は絶縁されていない場合にも適用
できる。
【0032】また、以上述べた第2実施形態は、次のよ
うに変形してもよい。すなわち、断路導体18の中心に
形成されている貫通穴18aに、通電可能な導電棒を挿
入し、該の貫通穴18aと該導電棒との間を何等の部材
により絶縁し、該導電棒の長さを貫通穴18aの両端部
から突出するように長くし、該導電棒の機器側導体とは
反対側の端部の周囲を絶縁するようにしてもよい。
【0033】<第3実施形態>図7は第3実施形態を説
明するための図で、接地層を分離した検電装置を示して
いる。図7において、ケーブルヘッド表面の接地層を剥
し、絶縁栓37の接地とケーブルヘッド本体の接地を接
地分離層38で分離し、絶縁栓37自身でコンデンサを
構成する。この場合、絶縁栓37の絶縁物として比誘電
率が3.0以上のものを使用する。このように絶縁栓3
7で分圧した電圧はケーブルヘッド後部の電圧検出器
(VD)39により検出する。ケーブルヘッドの中心導
体には、電源端子(G)43が接続されている。
【0034】このように絶縁栓37自身でコンデンサが
形成されているので、例えばスイッチギャの主回路の検
電を行う場合には、該コンデンサを利用することによ
り、従来のようにスイッチギャの主回路導体と接地の間
に検電がいしを設けて検電する必要もなく、小形化が可
能になる。
【0035】また、より電源に近い位置で検電でき、信
頼性が向上し、さらに断路中のT形のケーブルヘッドの
検電ができ、安全性が向上する。 <第4実施形態>図8は、第4実施形態を説明するため
の図で、絶縁栓40内に検電装置を内蔵したケーブルヘ
ッドを示す。図8において、絶縁栓40の内部に平行平
板で構成したコンデンサ41を配置し、このコンデンサ
41により主回路電圧を分圧する。コンデンサ41の低
圧側電極は、ケーブルヘッド後部の電圧検出器39に接
続されている。またコンデンサ41の低圧側電極は、押
え金具42と絶縁されている。ケーブルヘッドの中心導
体には、電源端子(G)43が接続されている。このよ
うに構成された第4実施形態においても、前述の第3実
施形態と同様な作用効果が得られる。
【0036】
【発明の効果】以上述べた本発明によれば以下のような
作用効果が得られる。 (1)絶縁栓の沿面距離を一定とし、沿面角度を20〜
40°の領域を利用することでケーブルヘッドの径また
は全長を変えることができ、スイッチギアの取付けスペ
ースに応じた形状が得られる。ここでは、絶縁栓の沿面
角度を25°とし、ケーブルヘッドの径を全長より小さ
くしたことにより相間距離を短くすることが可能とな
る。
【0037】(2)断路機能付ケーブルヘッドにおい
て、貫通穴を設けることで測定作業が簡素であり、測定
が断路部のみであるので測定距離が短く精度良く測定で
きる。 (3)検電装置をケーブルヘッドに付加したことで検電
がいしが不要となりスペースの縮小化が図れ、また、電
源に近いところで検電ができるので信頼性が向上し、断
路中のケーブルヘッドの検電ができるので安全性の向上
が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のケーブルヘッドの第1実施形態に使用
されるブッシングの絶縁栓を説明するための断面図。
【図2】図1のケーブルヘッドの作用効果を説明するた
めの絶縁栓の沿面角度と電界強度の関係を示す図。
【図3】図1のケーブルヘッドの作用効果を説明するた
めの絶縁栓の沿面角度と破壊電圧の関係を示す図。
【図4】図1のケーブルヘッドの作用効果を説明するた
めの絶縁栓の沿面角度とブッシングの全長および直径の
大きさの関係を示す図。
【図5】本発明のケーブルヘッドの第2実施形態である
断路機能付ケーブルヘッドの断路部の拡大断面図。
【図6】図5のケーブルヘッドにおいて接地端子を用い
て接触抵抗を測定する場合の回路図。
【図7】本発明のケーブルヘッドの第3実施形態である
接地分離層を設けたケーブルヘッドの検電方法を説明す
るための図。
【図8】本発明のケーブルヘッドの第4実施形態である
絶縁栓内部にコンデンサを内蔵したケーブルヘッドの検
電方法を説明するための図。
【図9】従来のガス絶縁開閉装置の一例の内部構成を説
明するための側面図。
【図10】図9のケーブルヘッドの構成を説明するため
の拡大断面図。
【符号の説明】
1…箱体、2…隔壁、3…遮断器室、4…母線室、5…
真空遮断器、6…絶縁スペーサ、7…接続導体、8a,
8b…断路器、9…接続導体、10…T形ブッシング、
11…接続導体、12…接続導体、13…ケーブルヘッ
ド、14…避雷器、15…機器側導体、16…ケーブル
側導体、17…絶縁層、18…断路導体、18a…貫通
穴、19…絶縁栓、20…押え金具、21…押えフラン
ジ、22…ケーブル側導体、23…絶縁層、24…絶縁
栓、25…接地層、27…接触子、29…測定端子、3
0…測定器、31…測定端子、32…測定端子、33…
銅線、34…断路器、35…断路部、36…接地装置、
37…絶縁栓、38…コンデンサ、39…電圧検出器、
40…絶縁栓、41…接地分離層、42…押え金具、4
3…電源。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阪口 修 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東 芝府中工場内 (72)発明者 堀切 和仁 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東 芝府中工場内 (72)発明者 郷 冨夫 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東 芝府中工場内 (72)発明者 児玉 良一 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東 芝府中工場内 (72)発明者 池田 順一 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東 芝府中工場内 (72)発明者 平本 武 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東 芝府中工場内 (72)発明者 正木 信男 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会 社東芝本社事務所内 (56)参考文献 特開 平7−123548(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02B 13/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁物内に、2つに分離したケーブル側
    導体および機器側導体を対向して配置し、前記ケーブル
    側導体および機器側導体の間にスライドできる断路導体
    を設け、該断路導体の中心に貫通穴を設け、貫通穴の直
    径を該貫通穴に挿入する接触抵抗を測定する機器の測定
    棒より大きくしたことを特徴とするケーブルヘッド。
  2. 【請求項2】 前記断路導体の貫通穴の内周面を絶縁
    たことを特徴とする請求項1記載のケーブルヘッド。
  3. 【請求項3】 前記断路導体の貫通穴に通電可能な導電
    棒を挿入し、前記貫通穴と導電棒との間を絶縁し、該導
    電棒の長さを該貫通穴の両端部から突出るように長く
    し、該導電棒の機器側導体とは反対側の端部の周囲を絶
    したことを特徴とする請求項1記載のケーブルヘッ
    ド。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    のケーブルヘッドを備えたスイッチギャ
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