JPH0664362B2 - 電子写真用フエライトキヤリア - Google Patents
電子写真用フエライトキヤリアInfo
- Publication number
- JPH0664362B2 JPH0664362B2 JP57219586A JP21958682A JPH0664362B2 JP H0664362 B2 JPH0664362 B2 JP H0664362B2 JP 57219586 A JP57219586 A JP 57219586A JP 21958682 A JP21958682 A JP 21958682A JP H0664362 B2 JPH0664362 B2 JP H0664362B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carrier
- ferrite
- electrophotography
- ferrite carrier
- particles
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
- Compounds Of Iron (AREA)
- Magnetic Ceramics (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電気抵抗を改良した電子写真用トナーキャリア
に関するものである。
に関するものである。
電子写真の現像法としては、カスケード現像法磁気ブラ
シ現像法やその他の方法があるが、キャリアとして要求
される特性は適当な摩擦帯電性をもちトナー粒子を吸引
すること、緻密であり粒子の強度が十分で粒の破壊を生
じさせないこと、粒子が流動性に富むこと、粒子が均一
であること、表面の状態が湿度等によって種々の特性が
変らず安定していること、引張り，圧縮強度を有するこ
と、また適切な飽和磁化，透磁率あるいは保磁力を有す
ること等である。特に電気抵抗は摩擦帯電と密接に関係
し、画像特性に大きく影響を及ぼすことが知られてい
る。
シ現像法やその他の方法があるが、キャリアとして要求
される特性は適当な摩擦帯電性をもちトナー粒子を吸引
すること、緻密であり粒子の強度が十分で粒の破壊を生
じさせないこと、粒子が流動性に富むこと、粒子が均一
であること、表面の状態が湿度等によって種々の特性が
変らず安定していること、引張り，圧縮強度を有するこ
と、また適切な飽和磁化，透磁率あるいは保磁力を有す
ること等である。特に電気抵抗は摩擦帯電と密接に関係
し、画像特性に大きく影響を及ぼすことが知られてい
る。
従来トナーキャリア粒子として種々の材料が使用されて
きているが、最も多く用いられたものして鉄粉がある。
鉄粉の表面を適当な処理をして使用しているが、長時間
使用すると粒子の表面が物理的あるいは化学的に変化
し、トナーが付着してしまったりあるいは使用環境の湿
度に敏感になって画像の鮮明度がうすれたりし寿命は短
いという欠点がある。
きているが、最も多く用いられたものして鉄粉がある。
鉄粉の表面を適当な処理をして使用しているが、長時間
使用すると粒子の表面が物理的あるいは化学的に変化
し、トナーが付着してしまったりあるいは使用環境の湿
度に敏感になって画像の鮮明度がうすれたりし寿命は短
いという欠点がある。
また、キャリアとして酸化物磁性材料であるフェライト
を用いることは特開昭50-56946号公報、52-56536号公報
等で報告されているが、従来のフェライトキャリアは画
像特性あるいは寿命の点で必ずしも満足しうるものでは
ない。
を用いることは特開昭50-56946号公報、52-56536号公報
等で報告されているが、従来のフェライトキャリアは画
像特性あるいは寿命の点で必ずしも満足しうるものでは
ない。
本発明は電気抵抗を任意に変えることにより印字濃度を
増し、これら従来の電子写真用トナーキャリアの欠点を
なくし画像特性の優れた、また寿命の長いキャリアを提
供することを目的とするものである。
増し、これら従来の電子写真用トナーキャリアの欠点を
なくし画像特性の優れた、また寿命の長いキャリアを提
供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために本発明は、モル比でＣｕＯ
５〜３０％，ＺｎＯ １０〜３０％，Ｆｅ２Ｏ３ ４５
〜７０％からなるフェライト、または該組成の一部を１
価以上の金属の１種または２種以上で置換してなるフェ
ライトからなる電子写真用フェライトキャリアであっ
て、その電気抵抗を１０２〜１０１３Ω−cmの範囲とし
たことを特徴とするものである。
５〜３０％，ＺｎＯ １０〜３０％，Ｆｅ２Ｏ３ ４５
〜７０％からなるフェライト、または該組成の一部を１
価以上の金属の１種または２種以上で置換してなるフェ
ライトからなる電子写真用フェライトキャリアであっ
て、その電気抵抗を１０２〜１０１３Ω−cmの範囲とし
たことを特徴とするものである。
本発明において、電気抵抗率は１０２Ω−cm以上１０
１３Ω−cm以下とするのが良く、本範囲外では摩擦帯電
量を適当な値に制御できず、また湿度等の影響を受けや
すく目的とする鮮明な画像を得ることは困難である。特
に好ましい電気抵抗率の範囲は１０８〜１０９Ω−cmで
ある。また飽和磁化の値は１０emu／ｇ以上が適切で、
この値より小さい場合には磁気ロールとの吸着力が落
ち、目標とする鮮明な画像を得ることは困難である。
１３Ω−cm以下とするのが良く、本範囲外では摩擦帯電
量を適当な値に制御できず、また湿度等の影響を受けや
すく目的とする鮮明な画像を得ることは困難である。特
に好ましい電気抵抗率の範囲は１０８〜１０９Ω−cmで
ある。また飽和磁化の値は１０emu／ｇ以上が適切で、
この値より小さい場合には磁気ロールとの吸着力が落
ち、目標とする鮮明な画像を得ることは困難である。
また、Ｈｃが１００Ｏｅ以上では粒子そのものが磁石の
性質を持ち、種々の部品に付着しやすくなるので良い画
像は得られない。また、透磁率μが１０μ以下では磁気
ロールへの反応が悪くなり画質に影響を与える。さらに
また、使用温度域で磁気特性が安定であるためにはキュ
リー温度Ｔｃが１００℃以上であることが望ましく、安
定なトナー搬送を維持していくためにはキャリア粒子の
強度が高い方が好ましく、少なくとも１０００ｇ／cm2
以上であることが望まれる。また、本発明においては、
トナースペントを防止するためキャリア粒子の表面を樹
脂等で被覆しても良い。
性質を持ち、種々の部品に付着しやすくなるので良い画
像は得られない。また、透磁率μが１０μ以下では磁気
ロールへの反応が悪くなり画質に影響を与える。さらに
また、使用温度域で磁気特性が安定であるためにはキュ
リー温度Ｔｃが１００℃以上であることが望ましく、安
定なトナー搬送を維持していくためにはキャリア粒子の
強度が高い方が好ましく、少なくとも１０００ｇ／cm2
以上であることが望まれる。また、本発明においては、
トナースペントを防止するためキャリア粒子の表面を樹
脂等で被覆しても良い。
〔実施例〕 以下本発明を実施例に基づいてより詳しく説明する。
（実施例１） モル比で、ＣｕＯ １０％，ＺｎＯ ３０％，Ｆｅ２Ｏ
３５０％、さらにＮｉＯ １０％となるように秤量し混
合した。
３５０％、さらにＮｉＯ １０％となるように秤量し混
合した。
混合機としては、ボールミル，振動ミル，ミキサー等を
用いた。混合粉は８００〜１２００℃で仮焼した試料
は、ボールミル，振動ミル，アトライター等の粉砕機を
用い粉砕した。粉砕後の粒径は、空気透過法を用い測定
した結果、平均粒径で０．３〜２．０μであった。
用いた。混合粉は８００〜１２００℃で仮焼した試料
は、ボールミル，振動ミル，アトライター等の粉砕機を
用い粉砕した。粉砕後の粒径は、空気透過法を用い測定
した結果、平均粒径で０．３〜２．０μであった。
粉砕した試料はバインダーとしてP.V.A（ポリビニルア
ルコール）の水溶液（P.V.Aの量としては０．０５〜
５．０wt％）を使用し、スプレードライヤー，ニーダ
ー，ミキサー等の造粒器を用いて造粒した。
ルコール）の水溶液（P.V.Aの量としては０．０５〜
５．０wt％）を使用し、スプレードライヤー，ニーダ
ー，ミキサー等の造粒器を用いて造粒した。
次に造粒粉を１１００〜１４００℃で焼成した。焼成方
法としてはアルミナ等の容器に入れて焼成しても良い
が、多量に容器に入れて焼成する場合には焼成の際に粒
成長し、粒同士が接合する場合があるためローターキル
ン等で試料を回転しながら焼成しても良い。
法としてはアルミナ等の容器に入れて焼成しても良い
が、多量に容器に入れて焼成する場合には焼成の際に粒
成長し、粒同士が接合する場合があるためローターキル
ン等で試料を回転しながら焼成しても良い。
次に７００℃で２時間窒素中雰囲気で熱処理を行った。
このようにして得られたフェライトはほぼ球状を呈して
いた。その特性を第１表に示す。
このようにして得られたフェライトはほぼ球状を呈して
いた。その特性を第１表に示す。
この球状フェライトをトナーキャリアとして使用しコピ
ーした結果、従来の鉄粉キャリアでは約10,000枚、フェ
ライトキャリアでは50,000枚しか良好なコピーができな
かったのに対し、本発明キャリアを用いることにより7
0,000〜100,000枚の鮮明なコピーが可能であった。
ーした結果、従来の鉄粉キャリアでは約10,000枚、フェ
ライトキャリアでは50,000枚しか良好なコピーができな
かったのに対し、本発明キャリアを用いることにより7
0,000〜100,000枚の鮮明なコピーが可能であった。
（実施例２） モル比でＣｕＯ １５％，ＺｎＯ ２０％，Ｖ２Ｏ３
１％，ＭｎＯ ５％、Ｆｅ２Ｏ３５９％となるように秤
量し、実施例１と同様な処理により、ほぼ同特性をもつ
球状のフェライトキャリアを作成した。この球状フェラ
イトをフェライトキャリアとしてコピー試験した結果、
実施例１と同様のコピー性能を得た。
１％，ＭｎＯ ５％、Ｆｅ２Ｏ３５９％となるように秤
量し、実施例１と同様な処理により、ほぼ同特性をもつ
球状のフェライトキャリアを作成した。この球状フェラ
イトをフェライトキャリアとしてコピー試験した結果、
実施例１と同様のコピー性能を得た。
以上の如く、本発明フェライトキャリアは従来使用され
ている鉄粉キャリアに比べ、高抵抗でかつ長寿命である
ことが判明し、電子写真用の現像材料とし卓越した効果
を示しその工業的応用価値は大である。
ている鉄粉キャリアに比べ、高抵抗でかつ長寿命である
ことが判明し、電子写真用の現像材料とし卓越した効果
を示しその工業的応用価値は大である。
Claims (3)
- 【請求項１】モル比でＣｕＯ ５％〜３０％，ＺｎＯ
１０％〜３０％，Ｆｅ２Ｏ３ ４５％〜７０％及び該組
成の一部をモル比で５〜１０％の２価又は３価の金属元
素（但しＣａは除く）の１種または２種で置換してなる
フェライトであって電気抵抗が１０２〜１０１３Ω−cm
であることを特徴とする電子写真用フェライトキャリ
ア。 - 【請求項２】特許請求の範囲第１項記載のものにおい
て、飽和磁化が１０emu／ｇ以上であることを特徴とす
る電子写真用フェライトキャリア。 - 【請求項３】特許請求の範囲第１項記載のものにおい
て、透磁率μが１０以上であることを特徴とする電子写
真用フェライトキャリア。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57219586A JPH0664362B2 (ja) | 1982-12-15 | 1982-12-15 | 電子写真用フエライトキヤリア |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57219586A JPH0664362B2 (ja) | 1982-12-15 | 1982-12-15 | 電子写真用フエライトキヤリア |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59111927A JPS59111927A (ja) | 1984-06-28 |
| JPH0664362B2 true JPH0664362B2 (ja) | 1994-08-22 |
Family
ID=16737848
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57219586A Expired - Lifetime JPH0664362B2 (ja) | 1982-12-15 | 1982-12-15 | 電子写真用フエライトキヤリア |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0664362B2 (ja) |
Family Cites Families (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS51124434A (en) * | 1975-04-22 | 1976-10-29 | Ricoh Co Ltd | Duplicating method for plural sheets |
| AU502548B2 (en) * | 1975-10-29 | 1979-08-02 | Xerox Corporation | Ferrite electrostatographic carrier particles |
| JPS57177162A (en) * | 1981-04-24 | 1982-10-30 | Nec Corp | Developer for electrophotography |
| JPS58145625A (ja) * | 1982-02-12 | 1983-08-30 | Tdk Corp | 磁性キヤリヤ粒子 |
| JPS58145622A (ja) * | 1982-02-12 | 1983-08-30 | Tdk Corp | 磁性キヤリヤ粒子 |
| JPS58145621A (ja) * | 1982-02-12 | 1983-08-30 | Tdk Corp | 磁性キヤリヤ粒子 |
| JPS58144839A (ja) * | 1982-02-13 | 1983-08-29 | Tdk Corp | 磁性キヤリヤ粒子 |
| JPS5948774U (ja) * | 1982-09-24 | 1984-03-31 | 株式会社永井鉄工所 | 自動車の吹付け塗装時などにおいて使用する排気装置 |
-
1982
- 1982-12-15 JP JP57219586A patent/JPH0664362B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59111927A (ja) | 1984-06-28 |
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