JPH0664286B2 - フィルム上に磁気的な記録を行うためのカメラ装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 関連出願に対する相互参照 共に本件出願人に譲渡され本件出願と共に係属中の以下
の出願を参照されたい。

１．「フィルム上に磁気的な記録を行うためのカメラ装
置」と題され、Michael L.Wash及びConrad Diehlにより
１９８８年１０月７日に出願された米国特許出願第254,
906号。

２．「フィルム上に磁気的な記録を行うためのカメラ装
置」と題され、MichaelL.Wash及びChristopher T.Matts
onにより１９８８年１０月７日に出願された米国特許出
願第254,903号。

３．「フィルム上に磁気的な記録を行うためのカメラ装
置」と題され、Daniel M.Pagano及びRobert P.Cloutier
により１９８８年１０月７日に出願された米国特許出願
第254,908号。

４．「フィルム上の専用磁気トラックを用いたフィルム
情報交換システム」と題され、Robert P.Cloutier及びW
illiam C.Atkinsonにより１９８８年１０月７日に出願
された米国特許出願第255,693号。

５．「モータ駆動型のフィルム移送装置」と題され、Do
nald M.Harveyにより１９８８年７月２０日に出願され
た米国特許出願第221,955号。米国特許出願第221,955号
は本出願において参照されている。

６．「３部分デコーダ回路」と題され（訂正後）、Mich
aelL.Washにより１９８８年６月１４日に出願された米
国特許出願第206,407号。

７．「３部分デコーダ回路」と題され（訂正後）、Arth
ur Whitfield及びMichaelL.Washにより１９８８年６月
１４日に出願された米国特許出願第206,408号。

８．「３部分デコーダ回路」と題され（訂正後）、Arth
ur Whitfieldにより１９８８年６月１４日に出願された
米国特許出願第206,553号。

９．「２進データ・ストリームを変調するための方法」
と題され、MichaelL.Washにより１９８８年６月１４日
に出願された米国特許出願第206,646号。

１０．「二重露光を防止するためのカメラ装置」と題さ
れ、James W. Cannonにより１９８８年１０月７日に出
願された米国特許出願第254,907号。

技術分野 本発明はカメラ用の磁気記録装置に関し、より詳細に
は、写真用スチールカメラ用の磁気記録装置に関する。

背景技術 「フィルム上の専用磁気トラックを用いたフィルム情報
交換システム」と題され、Robert P.Cloutier他により
１９８８年１０月７日に出願され、本件出願人に譲渡さ
れ、本件出願と同時に係属中の米国特許出願第255,693
号には、フィルムの非感光側部を覆う実質的に透明な磁
気コーティングと、該コーティング上の専用記録領域と
を有する写真フィルムが開示されており、上記専用記録
領域は、フィルムのタイプ、フィルム速度、フィルムの
露光情報及び写真処理およびその後のフィルムの使用
（例えばプリント）に関連する情報を記録するためのも
のである。従って、このシステムは、フィルム製造時の
情報、カメラ使用時の情報の読み出し及び／又は記録、
写真処理時のプリントに関する情報の読み出し及び／又
は記録を行える。上述の同時係属出願においては、カメ
ラ情報を好ましくはフィルムの縁部に沿うイメージ領域
の外側の隔置されたトラックに記録すべきであることが
特に提案されている。

スチールカメラの中の写真フィルム上の磁気コーティン
グすなわちストライプに情報を読み書きすることは、他
の装置において経験された問題とは異なった問題に対す
る解決手段を必要とする。恐らく最も重要な問題は、平
均的な消費者に対して可能な限りアピールするようにコ
ンパクトかつ軽量であることが必然的に要求されるポー
タブルタイプの手持ち型のスチールカメラにおけるスペ
ース上の制約である。しかしながら、また恐らく同程度
に重要な問題は、磁気テープ等のより一般的な記録媒体
に対する写真フィルムの特性である。写真フィルムは磁
気テープよりも剛性を有しており、また基材、感光層の
数及び性質、及び環境の状態によって長手方向及び横方
向の両方において反りの程度が変わるために、磁気コー
ティングあるいはストライプに対して情報の読み書きを
行う際に異常な問題を生ずる。信頼性のある読み出しあ
るいは書き込み信号を提供するために、磁気ヘッドを磁
気コーティングに近接させて維持する必要がある。フィ
ルムの反りの変化等のいかなる外因によってもコーティ
ングに対するヘッドの関係が変化して信号の信頼性を低
下させる。

コンパクト型の写真用スチールカメラに特有の他の問題
は、フィルムの進行が短時間の間に限定された移動量で
生じ、通常磁気的な記録に伴う定常状態を許容しないこ
とである。記録及び再生が、フィルムを記録ヘッドから
離す傾向を有する一時的な状態の間に起こってしまう。
これらの状態の間に最適な磁気記録を行うためには、磁
気ヘッドを磁気コーティングに接触（すなわち０．００
０２５mm−−−１０マイクロインチ−−−以内）されな
ければならない。

他の装置における磁気コーティングに対するヘッドの望
ましい関係を維持するための技術は写真用スチールカメ
ラ、特に３５ミリコンパクトカメラ、で使用するには実
用的ではない。例えば、音響映画用カメラにおいては、
その一側部に沿う磁気ストライプを有するフィルムは一
般にドラム上を運動し、情報はこのドラムに近接して位
置する磁気ヘッドにより記録される。上記ドラムは、フ
ィルムに対して堅固な支持を提供してフィルムの反りを
取り除くと共に、フィルムに対するヘッドの均一の関係
を確実にする。音響ドラム等のそのような固定された支
持は満足すべき結果を生ずるが、写真用スチールカメラ
におけるスペース上の制約はそれを非現実的なものとす
る。また、これは上述の如き一時的な状態に適合しな
い。

また、スチールカメラ装置においては、ネガは写真処理
において切断されてしまうので、イメージに関連しまた
イメージと合致した情報を記録することが必要である。
音響映画カメラにおいては、記録された情報はイメージ
から移され、露光の間の間欠的な運動と比べて、記録の
間に連続的なフィルムの運動を達成する。

コンパクト型の写真用スチールカメラにおける磁気的な
記録に伴う他の問題は、移送システムの公差の変動及び
／又はフィルムの縁部の不均一性により生ずる移送及び
記録の間のフィルムの横方向の変位である。カメラによ
って厳格に変化するこれらの条件を補償するために、ト
ラックにおいてある情報を記録するための専用とされる
磁気コーティング領域の幅を、そのような横方向の変位
がない場合に比較してより広くする必要がある。同様
に、写真処理の間等に記録された情報を読む機器は比較
的広い専用トラックから情報を読むことができるもので
なければならない。

発明の開示 本発明の目的は、写真処理フィルムの一方の縁部に対し
て磁気ヘッドを正確に位置決めし、これにより上記縁部
に対する情報専用トラックの位置を正確に知ることであ
る。

本発明によれば、磁気ヘッドは、偏倚手段により偏倚さ
れて写真フィルムの一方の縁部と係合する支持手段によ
り支持される。フィルムの移送の間に、上記偏倚手段は
支持手段及びヘッドをフィルムの縁部に対して正確な位
置に保持し、これにより情報専用トラックはフィルムの
縁部に対してより正確な位置を有する。

本発明の他の特徴は、ヘッド、支持手段、偏倚手段及び
フィルムプラテンがモジュールとなったアセンブリにあ
って、該アセンブリは、カメラの中に容易に装着されて
磁気記録能を提供する。

図面の簡単な説明 本発明の他の利点は添付の図面に関連する以下の記載か
ら明らかになるであろうが、これら図面において、 図１は、通常の写真用スチールカメラの一部の断面図で
あって、本発明の磁気記録装置の一部を示しており、 図２は、図１のカメラの後部すなわちドアの切断図であ
って、一部を切除してプラテン及び記録モジュールを示
しており、 図３は、図１の断面に直交する方向において取った断面
図であり、 図４は、図１に示すフィルムカートリッジの拡大平面図
であって、部分的に引き出されたフィルム及び記録モジ
ュールの位置を図解的に示しており、 図５は本発明のモジュールアセンブリを示す分解斜視図
であり、 図６は図５に示すアセンブリを組み立てた状態を示す斜
視図である。

発明を実施するための最良の態様 図面の図１、図２及び図３を参照すると、代表的な写真
用スチールカメラ６の一部が示されており、このスチー
ルカメラは、図１には一方だけを示す一対のピン１０に
より、開位置へ枢動可能な後部すなわち後方ドア８（図
２）を有している。ピン１０はフレーム１２の穴の中に
収容されている。このようなカメラは当業界においては
周知であるので、本発明の理解のために必要でない部分
は省略あるいはブロックダイアグラムで示して開示を簡
潔にする。また、本発明は単一の磁気ヘッドを参照して
説明する。しかしながら、カメラにはマルチトラック記
録用の複数のヘッドを設けることができる。

カメラ６はボディすなわちハウジング１２を有してお
り、該ハウジングはその一端部にフィルムカートリッジ
１６を収容するための室１４を有している。図４により
明瞭に示すカートリッジ１６は、上で参照した係属中の
米国特許出願シリアルNo.２２１，９５５に開示される
フィルムカートリッジの形態をとるのが好ましく、該米
国特許出願に記載のカートリッジはリップ部１８を有
し、このリップ部からフィルム２０を取り出して露光さ
せる。フィルム２０には、その非感光性の側部上の透明
な磁気コーティング（図示せず）と、一方の縁部に沿う
単一の列の送り穴（ｐ）と、像領域（ｉ）の外側の縁部
に沿う長手方向の専用記録領域（ｒ）とが設けられてい
る。１９８８年１０月７日付けで出願された「フィルム
上の専用磁気トラックを用いるフィルム上方交換システ
ム」と題するＲｏｂｅｒｔ Ｐ．Ｃｌｏｕｔｉｅｒ外の
同時に係属する米国特許出願シリアルNo.２５５，６９
３に開示されるように、領域ｒはカメラの情報を記録す
るための専用領域とされ、像領域（ｉ）は写真処理情報
を記録するための専用領域になされる。

しかしながら、ここに開示する記録装置は通常の３５フ
ィルム上の磁気コーティングあるいはストライプに等し
く応用可能であり、またここに開示するカメラ装置をＫ
ＯＤＡＫ Ｋ−１４ Ｍｅｄａｌｉｓｔ ＶＲ３５カメ
ラ等の商業的に入手可能な通常の３５ミリカメラとする
ことができることは明らかであろう。

当業者には周知のように、カートリッジ１６及びリップ
部１８の表面は室１４及びカメラの後部の補完形状の表
面と係合し、これにより、カメラの後部が閉じると、カ
ートリッジは図１に示す向きに固定的に保持される。こ
のようなカメラとカートリッジの取り合いの特徴は当業
者には周知であるのでこれ以上説明する必要はないと思
われる。

フィルム２０は、リップ部１８から撮影レンズ２３と整
合する矩形の露光開口２２を横断してフィルム巻き取り
室２４へ移送され、この巻き取り室においてフィルムは
巻き取りスプール２６上に巻かれる。そのようなフィル
ムの移送を行うための機構は当業者には周知である。そ
のような機構は、一般に、フィルムをコマ毎にカートリ
ッジから巻き取りスプールへ進めるように作動するか、
あるいは、もしカメラが巻き取りの間に露光した場合に
はフィルムをコマ毎に巻き取りスプールからカートリッ
ジへ進めるように作動する。

一対のフィルムレール２８が矩形の露光開口２２の両側
部上に形成されてフィルムの長手方向の縁部と係合して
いる。フィルム２０は、カメラの後部８上の板ばね３２
に設けられたプラテン３０によって、レール２８に押圧
されている。プラテン３０は、矩形の露光開口２２を補
完する平らな寸法を有する略平坦な矩形のプレートから
成っており、これにより、後部が閉じると、プラテン３
０はプラテン支持面３４に係合すると共にフィルム２０
に係合し、図３により詳細に示すように、ばね（図示せ
ず）の作用下でフィルムをレール２８に対して僅かの圧
力で押圧する。プラテン３０は、カートリッジ１６の中
にセットされたフィルム芯により生ずる長手方向の反り
及びフィルムを横切る幾分かの横方向の反りを取り除く
傾向を有する。しかしながら、フィルムの感光側部は横
方向において支持されていないために、図３に示すよう
にフィルムの露光の間に幾分かの横方向の反りは存在す
るが、この反りはイメージの品質を著しく劣化させる程
には大きくない。

代表的なスチールカメラにおいては、製造公差の結果と
して、プラテン３０とレール２８との間の間隔は０．２
５から０．４５mmの範囲にある。そのようなカメラに用
いられる写真フィルムの厚みは一般に０．１５mmであ
る。従って、図３に示すように、フィルムは実際にレー
ルに係合しないかもしれない。フィルムの横方向の反り
により、フィルムの外縁部は実際にはレールの反対側の
カメラの表面（ｆ）に係合し、反りによる偏位のために
フィルムの幅方向の大部分はプラテンに係合するかもし
れない。この理由により、カメラのレンズは一般にプラ
テンに隣接するフィルム面上に合焦される。

図１はまた上述のタイプのカメラのより基本的な中央構
成部の幾つかをブロックダイアグラムで示している。一
般に、駆動モータ４０を反転させるための通常の双方向
回路３８と、駆動トランスミッション４２と、フィルム
カートリッジ１６及び巻き取りスプール２６のそれぞれ
の芯に係合する駆動ハブ４４、４５から成るモータ駆動
型のフィルム移送手段３６は、マイクロコンピュータ４
３の制御により、スプールの芯及び巻き取りスプールを
送り出し方向あるいは巻き取り方向へ回転させるように
なされている。

カメラの他の要素は、通常の計量スイッチ４６、読み書
き回路４８、シャッタレリーズ機構（図示せず）、通常
のデジタル式のコマカウンタ５０及び通常のタイマ５２
である。これらの要素は総てマイクロコンピュータ４３
により当業者には周知の態様で制御されるが、これら要
素は本発明のいかなる部分をも構成しないのでこれ以上
の説明は不要であると考えられる。

上述のように、写真用スチールカメラにおける磁気的な
記録は特異な問題を含んでいる。フィルムの進行は制限
された移動量で短時間の間に生じ、磁気的な記録に通常
関連する定常状態が達成されない。この問題点に鑑み、
読み書き回路４８は、同様に譲渡された係属中の上記米
国特許出願シリアル番号２０６，４０７、２０６，４０
８及び２０６，５５３号に開示される暗号及び復合技術
を利用するのが好ましく、またそのコードフォーマット
は上述の係属中の米国特許出願シリアル番号２０６，６
４６に開示される形態を取るのが好ましい。

図２、図５及び図６、特に図５及び図６、を参照する
と、本発明の記録モジュールアセンブリ５９が示されて
いる。モジュール５９は、読み書き回路４８に接続され
た通常の読み書き磁気ヘッド６０を備えており、該磁気
ヘッドは接着剤等によりヘッド支持部材６２の下側に取
り付けられている。ヘッド支持部材６２には、端部フラ
ンジ６４が設けられており、この端部フランジはヘッド
カートリッジ６８の端部壁６６にねじにより取り付けら
れている。

カートリッジ６８は一般に矩形のフレームを有してお
り、このフレームは、上記端部壁６６に加えて、側壁７
２および７４と、部分的な底部壁７６とを有している。
壁６６、７２、７４及び７６は開口７８を画成してお
り、フランジ６４がフレーム６８の端部壁６６に取り付
けられると、支持部材６２が上記開口の中に収容され
る。支持部材がそのように定置されると、プラテン３０
がカメラの中でその作動位置にある場合には、ヘッド６
０はフィルムと係合する位置に定置される。

フレーム６８には側壁７２、７４からそれぞれ下方に伸
びる一対の垂下ピン８０、８２も設けられている。ピン
８０、８２は、フィルムプラテン３０の一対の細長いス
ロット８４、８６に収容されており、これらスロットは
プラテン及びフィルムの長手方向の軸線に対してキャリ
ッジが相対的に運動することを許容する。側壁７２、７
４の下面はプラテン３０の隆起した支持面８８、９０上
に着座している。プラテン３０上で直立する一対のガイ
ド９１、９２が側壁７２、７４の上面に係合している。

底部壁７６はプラテン３０の面９４に係合してこれに着
座している。底部壁７６の細長いスロット９６が細長い
ボス９８を収容している。ねじ１００がスロット９６を
通して挿入されてボス９８の中に捩込まれ、これにより
底部壁７６を面９６に対して保持すると共にキャリッジ
が運動する際にボス９８がスロット９６の中で運動する
のを許容する。

モジュールアセンブリを完成するために、ばね１０２を
有する偏倚手段がキャリッジに取り付けられ、該キャリ
ッジをフィルムの長手方向の軸線に向けて偏倚してい
る。ばね１０２は、ねじ１０６により底部壁７６の下側
に取り付けられた平坦な中央部１０４を有している。板
ばねの一対のアーム１０８、１１０がその緩んだ状態に
おいて中央部１０４の後方端から角度をなして伸長して
いる。組み立ての際に、モジュールのばねのアームを中
央部１０４へ向けて変位させてこれらをプラテン３０上
の当接部１１２に係合させ、これによりキャリッジを当
接部１１２から離れる方向へ偏倚させる。

中央部の反対側の端部のばねのアーム１１４は圧力パッ
ド１１６を支持しており、該圧力パッドはフィルムの下
面と係合して反対側の磁気被覆された面をヘッド６０に
係合させる。偏位部１１８が設けられて所望の相対的な
位置を作り出している。フィルムがフィルムの経路にな
いときには、アーム１１４によりもたらされるばね力に
より、パッド１１６とヘッド６０が接触する。しかしな
がら、このばね力は、ヘッド及びパッドの間にフィルム
が自動的に入ることができるように十分小さいものとす
る。

組み立てたモジュールを作動させる時には、フィルムの
移送及び磁気的な記録の間にばねのアーム１０８、１１
０の偏倚によりピン８０、８２がフィルムの縁部と係合
し、キャリッジ６８、サポート６２、ヘッド６０及び圧
力パッド１１６から成るモジュールアセンブリをフィル
ムの縁部と正確に整合するように定置する。フィルムが
移動したりあるいは縁部の輪郭が変化した場合には常に
キャリッジが移動して記録された情報トラックをヘッド
に整合させる。キャリッジの運動の自由度はスロット８
４、８６及び９６によりもたらされる。キャリッジの垂
直方向の位置は、面８８、９０、ガイド９１、９２、ね
じ１００及び面９４により決定される。これらの部分
は、フィルムの長手方向の軸線に直交する方向において
キャリッジの適宜な運動の自由度を与えるような寸法に
なされる。

キャリッジのばね及びヘッドアセンブリを組み合わせた
構造は種々の利点を有する。アセンブリ全体を、簡単に
カメラの中へ挿入してこれに取り付けることができるよ
うにフィルムのプラテン上であらかじめ組み立てること
ができる。この方法は、そのようなモジュールを用いた
種々のカメラにおいて標準化された記録を行わせるとい
う効果、及びあるカメラでフィルムの一部を露光及び記
録し他のカメラでその露光を完了することができるとい
う効果がもたらされる。もしモジュールが同一であれ
ば、記録された情報を読み取るための機器は、総てのカ
メラに対して必ず厳密に同じ位置にあるトラックを見い
出していかなるカメラにより記録された情報であっても
これを適正に読む。

簡明にするために、磁気ヘッド６０をフィルムの軸線に
平行な面に設けて示してある。しかしながら、同時に係
属しておりその開示をここに参照する米国特許出願シリ
アル番号２５４，９０４号に開示されるように、磁気ヘ
ッドを、フィルムの反りにより生ずるフィルムの傾きに
近付けてフィルム面に対して僅かに傾斜させることが好
ましい。

簡明にするために、本発明を単一の磁気ヘッドに関して
開示した。しかしながら、上に開示したアセンブリと同
一の追加のヘッドアセンブリをプラテン３０に設けて複
数のトラックに情報を記録することができることは明ら
かであろう。

本発明を好ましい実施例を参照して図示および説明した
が、添付の請求の範囲により画定される本発明の範囲を
逸脱することなく種々の変形を行うことができることは
明らかであろう。

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】写真フィルム（２０）を該フィルムのコマ
   を露光するために露光位置を通過させて移送する写真用
   スチールカメラであって、前記フィルムはこのフィルム
   上に磁気的に情報を記録するための磁気面を有してお
   り、 カメラボディ（１２）と、 前記磁気面に情報を記録するための磁気ヘッド（６０）
   と、 前記フィルムと平行にまた該フィルムの長手方向の軸線
   と相対的に運動可能であって前記磁気ヘッド（６０）を
   前記ボディの中で前記磁気面に隣接させて支持するため
   のヘッド支持手段（６２、６８）と、 磁気的な記録の間に、前記ヘッド支持手段（６２、６
   ８）を前記フィルムの縁部と係合させるように偏倚して
   前記ヘッドと前記縁部との間に一定の間隔を維持し、こ
   れにより情報を前記フィルムの縁部と正確に隔置された
   関係を有するトラックに記録するための偏倚手段（１０
   ２）と、 を備えて成る写真用スチールカメラ。
2. 【請求項２】請求項１の写真用スチールカメラであっ
   て、 前記カメラボディの露光開口（２２）と、 前記カメラボディにより支持されて前記フィルムに係合
   すると共に該フィルムを前記露光開口に隣接する露光平
   面に保持するフィルムプラテン（３０）と、 前記ヘッド支持手段（６２）を前記プラテンに運動可能
   に取り付けるための取り付け手段（６８）とを更に備え
   ることを特徴とする写真用スチールカメラ。
3. 【請求項３】請求項２の写真用スチールカメラにおい
   て、 前記取り付け手段（６８）はキャリッジ（６８）である
   ことを特徴とする写真用スチールカメラ。
4. 【請求項４】請求項３の写真用スチールカメラにおい
   て、 前記キャリッジ（６８）が前記フィルムの前記縁部と係
   合するようになされた当接手段（８０、８２）を有する
   ことを特徴とする写真用スチールカメラ。
5. 【請求項５】請求項４の写真用スチールカメラにおい
   て、 前記キャリッジ（６８）が、一対の側壁（７２、７４）
   と、底部壁（７６）と、少なくとも１つの後部壁（６
   ６）とを有するフレームを備えており、 該カメラは前記プラテン（３０）上で前記側壁に隣接し
   て設けられて前記キャリッジが前記フィルムの長手方向
   の軸線に対して直線運動することを許容するガイド手段
   （９１、９２）を更に備えたことを特徴とする写真用ス
   チールカメラ。
6. 【請求項６】請求項５の写真用スチールカメラにおい
   て、 前記ヘッド（６０）が前記キャリッジ（６８）の前記後
   部壁（６６）上に支持されていることを特徴とする写真
   用スチールカメラ。
7. 【請求項７】請求項６の写真用スチールカメラにおい
   て、 前記プラテン（３０）が、前記側壁の下方の一対の開口
   （８４、８６）を有しており、 前記当接手段（８０、８２）が、前記側壁からそれぞれ
   垂下すると共に前記開口（８４、８６）を通過して前記
   フィルムの縁部と係合する一対のピン（８０、８２）を
   有することを特徴とする写真用スチールカメラ。
8. 【請求項８】請求項７の写真用スチールカメラにおい
   て、 前記偏倚手段（１０２）が前記底部壁（７６）に取り付
   けられたばね部材（１０２）を有することを特徴とする
   写真用スチールカメラ。
9. 【請求項９】請求項８の写真用スチールカメラにおい
   て、 前記プラテン（３０）が当接面（９４）を有しており、 前記ばね手段（１０２）が、前記当接面と係合するよう
   になされた一対の板ばねアーム（１０８、１１０）を有
   することを特徴とする写真用スチールカメラ。
10. 【請求項１０】写真フィルム（２０）のコマを露光する
    ようになされた写真用スチールカメラ用のアセンブリで
    あって、前記フィルムはこのフィルム上に情報を記録す
    るための磁気面を有しており、 前記カメラの中に装着されるようなされると共に前記フ
    ィルムと係合してこのフィルムを露光位置に保持するプ
    ラテン（３０）と、 前記プラテン上に取り付けられた磁気ヘッド（６０）
    と、 前記プラテン上に取り付けられた圧力パッド（１１６）
    と、 前記圧力パッドを前記ヘッドに向けて偏倚する手段（１
    １４）とを備えたアセンブリにおいて、 前記フィルムの長手方向の軸線に対して運動するように
    前記プラテンに設けられたキャリッジ（６８）と 前記ヘッド（６０）を前記キャリッジ上に支持するため
    の手段（６２）と、 前記キャリッジに設けられ、該アセンブリが前記カメラ
    に装着された時に、フィルムの前記縁部に係合するよう
    になされた当接手段（８０、８２）と、 前記キャリッジを偏倚して前記当接手段（８０、８２）
    を前記フィルムに係合させる偏倚手段（１０２、１０
    ８、１１０）とを更に備えることを特徴とするアセンブ
    リ。