JPH0664184A - 液体残量検出装置及び液体吐出装置 - Google Patents

液体残量検出装置及び液体吐出装置

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JPH0664184A
JPH0664184A JP5828093A JP5828093A JPH0664184A JP H0664184 A JPH0664184 A JP H0664184A JP 5828093 A JP5828093 A JP 5828093A JP 5828093 A JP5828093 A JP 5828093A JP H0664184 A JPH0664184 A JP H0664184A
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JP
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ink
liquid
ink tank
tank
remaining amount
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JP5828093A
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Hiroharu Terasawa
弘治 寺沢
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 メインインクタンク内のインク残量が少なく
なった状態を確実に検出することができるインクジェッ
ト記録装置を提供する。 【構成】 メインインクタンク1に接続されたサブイン
クタンク6にダイヤフラム9からなる圧力検出手段を設
け、サブインクタンク6内のインク7の残量による空気
層8の負圧でダイヤフラム9が下方に変位し、その突起
9aが固定接点10から離間して非導通状態となること
により、インク残量の低下を確実に検出することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェット記録装置
に係り、さらに詳しくはキャリッジ上にメインのインク
タンクに連結されたサブインクタンクを備えたインクジ
ェット記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置においては、イ
ンクジェットノズルに対して常にインクの供給がなされ
ていなければならず、このような構造の一例として、キ
ャリッジ側にインクジェットノズルと連通状態にあるサ
ブインクタンクを備えた構造のものが知られている。
【0003】このようなサブインクタンクを備えている
ものにおいても、メインインクタンク内のインクの残量
がわからないと、突然印字不可能となってしまうため、
メインインクタンク側のインクの残量は常に監視されて
いるのが普通である。
【0004】メインインクタンクのインク残量を検出す
るための構造として、たとえば図1に示すような構造が
知られている。
【0005】図1において符号1で示すものはメインイ
ンクタンクのインク袋で、偏平な袋状のものとして形成
されており、その一端にはゴム栓2が一体的に設けられ
ている。
【0006】そして、このゴム栓2を貫通して、2本の
電極3,4が突き刺されており、その先端はインク袋1
内に充填されたインク中に挿入されている。
【0007】一方の電極3はソリッドな状態にあり、リ
ード線3aが接続されている。
【0008】また他方の電極4は中空の状態となってお
り、リード線4aが接続されているほか、チューブ5の
一端に接続されている。
【0009】このチューブ5の他端はサブインクタンク
6側に連結されている。
【0010】このような構造のもとに、インク袋1内に
インクが所定量充填されている場合には、電極3,4の
先端はインクを介して導通状態にあるが、インクの残量
が少なくなると、電極3,4はインクから離れる状態と
なり、両者間は非導通状態となる。
【0011】この状態を音あるいは光などによる警報と
して取出せばインクの残量が少なくなったことがわか
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところがこのような構
造を採用すると、比較的大きなゴム栓2が必要であるた
め、このゴム栓2の近傍においてはインク袋1は潰れに
くく、かなりのインクの残量があっても電極3,4は非
導通状態となり、インクの残量がないことを警告してし
まう。
【0013】このインク袋は通常は使い捨てであるた
め、この状態でインク袋を交換すると、極めて不経済で
ある。
【0014】また、インク袋内に電極が突き刺さってい
るため、インク袋に大きな振動が与えられたり、落下さ
せた場合等においては破損してしまったり、大量のイン
クがあるのに、インクがうねったりした場合に電極3,
4が浮き上がり、非導通状態となり、警告を発生してし
まう等の事故も発生する。
【0015】本発明は以上のような従来の欠点を除去す
るためになされたもので、メインインクタンク内のイン
ク残量が少なくなった状態を確実に検出することができ
るように構成したインクジェット記録装置を提供するこ
とを課題としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め本発明によれば、キャリッジ上にメインインクタンク
と接続されたサブインクタンクを設けたインクジェット
記録装置において、前記サブインクタンク内に圧力検出
手段を設けた構成を採用した。
【0017】
【作用】このような構成によれば、メインインクタンク
内の残量が少なくなると、サブインクタンク内のインク
残量も少なくなってサブインクタンク内の圧力が低下す
る。従って、サブインクタンク内の圧力を検出すること
によりメインインクタンク内のインク残量が少なくなっ
た状態を確実に検出することができる。
【0018】
【実施例】以下、図面に示す実施例に基づいて本発明の
詳細を説明する。
【0019】第1実施例 図2は本発明の第1の実施例を説明するもので、図中図
1と同一部分または相当する部分には同一符号を付し、
その説明は省略する。
【0020】図2において符号6で示すものはサブイン
クタンクで、図示していないキャリツジ上に固定されて
いる。
【0021】このサブインクタンク6の内部にはメイン
インクタンクのインク袋1からチューブ5を介して供給
されたインク7が収容されている。符号7aはインクの
液面を示す。
【0022】液面7aの上方には、空気層8が存在す
る。
【0023】そしてこの空気層8内において導電性ゴム
などから成るダイヤフラム9が設けられており、空気層
8側を封止している。
【0024】このダイヤフラム9の外側面側には接触部
である突起9aが突設されており、この突起9aと対向
して、サブインクタンク6の側面には固定接点10が設
けられている。ダイヤフラム9の一端には接点11を介
してリード線11aが接続されており、固定接点10に
もリード線10aが接続されている。
【0025】また、ダイヤフラム9によって画された上
部の空間は小孔12を介して大気に開放されている。
【0026】なお、符号13で示すものはインク7側と
連通状態にあるインクジェットノズルである。
【0027】本実施例は以上のように構成されているた
め、メインインクタンクのインク袋1内にインク量が十
分にある場合には、空気層8内には負圧がほとんど生じ
ない状態にある。
【0028】しかし、インクの残量が少なくなり、交換
しなければならない時期に近づくと、空気層8内の圧力
が低下するため、導電性ゴムなどからなるダイヤフラム
9は下方に向かって湾曲する。
【0029】この結果、突起9aが固定接点10から離
れ、両者間の導通状態は遮断される。
【0030】この状態を図示していない警報装置によっ
て検出するとともに音または光によって警報を発すれ
ば、インク残量が極めて少なくなったことを直ちに知る
ことができる。
【0031】ところで空気層8の負圧度の設定は、イン
クジェットノズル13のノズルオリフィスのメニスカス
の後退する限界値よりわずかに大気圧側に設定しておく
ことが望ましい。
【0032】ノズルオリフィスのメニスカスが後退し、
空気がインクジェットノズル内に入る負圧の圧力は、イ
ンクジェットノズルの直径が70〜30μm程度の場
合、−20cmAq〜−100cmAq程度となり、ダ
イヤフラム9を十分に変位させることが可能である。
【0033】このような構造を採用すれば、メインイン
クタンクのインク袋1側に従来構造のようなインク残量
検出用の針状の電極などを設ける必要がなく、従ってゴ
ム栓も設ける必要がなく、サブインクタンク側の負圧に
より、インクの残量を確実に検出することができる。
【0034】また負圧を利用してインクの残量を検出し
ているため、ノズルオリフィスのメニスカスの後退も、
不吐出の状態とならない負圧に設定しておくことができ
る。
【0035】第2実施例 図3は本発明の第2の実施例を説明するもので、図中図
2と同一部分または相当する部分には同一符号を付し、
その説明は省略する。
【0036】本実施例にあってはダイヤフラム9として
は導電性のダイヤフラムを用いず、ゴムまたは金属その
他の通常のダイヤフラムを用いてある。
【0037】そして、ダイヤフラム9側の突起9aと、
固定接点10との間に接点ばね14を配置してある。
【0038】すなわち、接点ばね14はその一端をサブ
インクタンク6側に固定されているが、他端は突起9a
とその途中の下側を接触した状態で伸びており、固定接
点10と接触し得る状態にある。
【0039】接点ばね14にはリード線14aが接続さ
れており、固定接点10側のリード線10aと共に図示
していない警報装置の回路側へと接続されている。
【0040】本実施例は以上のように構成されているた
め、メインインクタンク1内のインクの残量が十分にあ
る場合には空気層8内には負圧が導かれてはおらず、ダ
イヤフラム9は変形を生じず、突起9aを介して接点ば
ね14の自由端側が固定接点10と接触した状態にあ
る。
【0041】ところが、インクの残量が少なくなり交換
をしなければならない時期に近づくと、空気層8内には
負圧が導かれ、ダイヤフラム9は図3に鎖線で示すよう
に下方に向かって凹むように変形するため、接点ばね1
4も鎖線で示すように固定接点10から離れ、両者間は
非導通状態となる。この状態を警報装置側で検出して警
報を発すればインクの残量が少なくなったことを確実に
検出することができる。
【0042】このような構造を採用しても、図2に示し
た実施例と同様の効果が得られる。
【0043】なお、上述した各実施例においては負圧を
検出する手段としてダイヤフラムを用いた構造を採用し
たが、もちろん他の手段、たとえば圧力センサなどの圧
力感応スイッチを用いても良い。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、メインインクタンクと接続されたサブインクタ
ンク内に圧力感応スイッチなどの負圧を検出する手段を
設けた構造を採用しているため、インクの残量をサブイ
ンクタンク内の空気層の負圧により感知し、インク残量
を確実に検出でき、しかもノズルオリフィスのメニスカ
スの後退も事前に防止することができるという優れた効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来構造を説明する斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施例を説明する縦断側面図で
ある。
【図3】本発明の第2の実施例を説明する縦断側面図で
ある。
【符号の説明】
1 インク袋 5 チューブ 6 サブインクタンク 7 インク 8 空気層 9 ダイヤフラム 10 固定接点 13 インクジェットノズル 14 接点ばね
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 液体残量検出装置及び液体吐出装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体タンクに貯蔵され
た液体を吐出する液体吐出装置において液体タンク中の
液体残量を検出する液体残量検出装置、及びこの装置が
付設される前記の液体吐出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液体タンクに貯蔵された液体を吐出する
液体吐出装置として、例えばインクタンクに貯蔵された
インクをインクジェットノズルから吐出して記録を行な
うインクジェット記録装置がある。インクジェット記録
装置においては、インクジェットノズルに対して常にイ
ンクの供給がなされていなければならず、このために、
キャリッジ上に、メインのインクタンクに連結され、
ンクジェットノズルと連通状態にあるサブインクタンク
を備えた構造のものが知られている。
【0003】このようなサブインクタンクを備えている
ものにおいても、メインインクタンク内のインクの残量
がわからないと、突然印字不可能となってしまうため、
メインインクタンク側のインクの残量は常に監視されて
いるのが普通である。
【0004】メインインクタンクのインク残量を検出す
るための構造として、たとえば図1に示すような構造が
知られている。
【0005】図1において符号1で示すものはメインイ
ンクタンクのインク袋で、偏平な袋状のものとして形成
されており、その一端にはゴム栓2が一体的に設けられ
ている。
【0006】そして、このゴム栓2を貫通して、2本の
電極3,4が突き刺されており、その先端はインク袋1
内に充填されたインク中に挿入されている。
【0007】一方の電極3はソリッドな状態にあり、リ
ード線3aが接続されている。
【0008】また他方の電極4は中空の状態となってお
り、リード線4aが接続されているほか、チューブ5の
一端に接続されている。
【0009】このチューブ5の他端はサブインクタンク
6側に連結されている。
【0010】このような構造のもとに、インク袋1内に
インクが所定量充填されている場合には、電極3,4の
先端はインクを介して導通状態にあるが、インクの残量
が少なくなると、電極3,4はインクから離れる状態と
なり、両者間は非導通状態となる。
【0011】この状態を音あるいは光などによる警報と
して取出せばインクの残量が少なくなったことがわか
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところがこのような構
造を採用すると、比較的大きなゴム栓2が必要であるた
め、このゴム栓2の近傍においてはインク袋1は潰れに
くく、かなりのインクの残量があっても電極3,4は非
導通状態となり、インクの残量がないことを警告してし
まう。
【0013】このインク袋は通常は使い捨てであるた
め、この状態でインク袋を交換すると、極めて不経済で
ある。
【0014】また、インク袋内に電極が突き刺さってい
るため、インク袋に大きな振動が与えられたり、落下さ
せた場合等においては破損してしまったり、大量のイン
クがあるのに、インクがうねったりした場合に電極3,
4が浮き上がり、非導通状態となり、警告を発生してし
まう等の問題も発生する。
【0015】本発明は以上のような従来の問題点を除去
するためになされたもので、液体タンクに貯蔵された液
体を吐出する液体吐出装置において、液体タンク内の液
体残量が少なくなった状態を正確に検出することができ
るように構成した液体残量検出装置、及び該装置による
検出結果を報知することができる液体吐出装置を提供す
ることを課題としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め本発明によれば、液体の吐出口と液体タンクとを結ぶ
液体流路の一部として構成される液室を備えた液体残量
検出装置本体と、前記液室の一部を構成し、前記液体タ
ンク中の液体残量低下により前記液室中に生じる負圧に
応じて変位可能な変位手段と、前記変位手段の変位とと
もに変位する第1の電極手段と、前記液体残量検出装置
本体に固定された第2の電極手段とを備え、前記液体タ
ンク中の液体残量が十分であるときは前記第1の電極手
段と前記第2の電極手段とが接触して導通状態にあり、
前記液体タンク中の液体残量低下に応じて前記変位手段
が変位したとき、前記第1の電極手段と前記第2の電極
手段の接触が断たれ、非導通状態になる液体残量検出装
置の構成を採用した。
【0017】また、この液体残量検出装置の構成を備
え、更に、この液体残量検出装置の前記第1の電極手段
と前記第2の電極手段が非導通状態になったことを検知
して報知する報知手段を備えた液体吐出装置の構成を採
用した。
【0018】
【作用】このような構成によれば、液体タンク内の液体
残量が少なくなると、液室内に負圧が生じ、それに応じ
て変位手段が変位し、この変位とともに第1の電極手段
が変位し、それまで接触して導通状態にあった第1と第
2の電極手段の接触が絶たれ、非導通状態となり、この
非導通状態が報知手段により検知されて報知される
【0019】
【実施例】以下、図面に示す実施例に基づいて本発明の
詳細を説明する。ここでは液体残量検出装置と液体吐出
装置としてインク残量検出装置とインクジェット記録装
置の実施例を示す。
【0020】第1実施例 図2は本発明の第1の実施例を説明するもので、図中図
1と同一部分または相当する部分には同一符号を付し、
その説明は省略する。
【0021】図2において符号6で示すものはサブイン
クタンクで、図示していないキャリツジ上に固定されて
いる。
【0022】このサブインクタンク6の内部にはメイン
インクタンクのインク袋1からチューブ5を介して供給
されたインク7が収容されている。符号7aはインクの
液面を示す。
【0023】液面7aの上方には、空気層8が存在す
る。
【0024】そしてこの空気層8内において導電性ゴム
などから成るダイヤフラム9が設けられており、空気層
8側を封止している。
【0025】このダイヤフラム9の外側面側には接触部
である突起9aが突設されており、この突起9aと対向
して、サブインクタンク6の側面には固定接点10が設
けられている。ダイヤフラム9の一端には接点11を介
してリード線11aが接続されており、固定接点10に
もリード線10aが接続されている。
【0026】また、ダイヤフラム9によって画された上
部の空間は小孔12を介して大気に開放されている。
【0027】なお、符号13で示すものはインク7側と
連通状態にあるインクジェットノズルである。
【0028】本実施例は以上のように構成されているた
め、メインインクタンクのインク袋1内にインク量が十
分にある場合には、空気層8内には負圧がほとんど生じ
ない状態にある。
【0029】しかし、インクの残量が少なくなり、交換
しなければならない時期に近づくと、空気層8内の圧力
が低下するため、導電性ゴムなどからなるダイヤフラム
9は下方に向かって湾曲する。
【0030】この結果、突起9aが固定接点10から離
れ、両者間の導通状態は遮断される。
【0031】この状態を図示していない警報装置によっ
て検出するとともに音または光によって警報を発すれ
ば、インク残量が極めて少なくなったことを直ちに知る
ことができる。
【0032】ところで空気層8の負圧度の設定は、イン
クジェットノズル13のノズルオリフィスのメニスカス
の後退する限界値よりわずかに大気圧側に設定しておく
ことが望ましい。
【0033】ノズルオリフィスのメニスカスが後退し、
空気がインクジェットノズル内に入る負圧の圧力は、イ
ンクジェットノズルの直径が70〜30μm程度の場
合、−20cmAq〜−100cmAq程度となり、ダ
イヤフラム9を十分に変位させることが可能である。
【0034】このような構造を採用すれば、メインイン
クタンクのインク袋1側に従来構造のようなインク残量
検出用の針状の電極などを設ける必要がなく、従ってゴ
ム栓も設ける必要がなく、サブインクタンク側の負圧に
より、インクの残量を確実に検出することができる。
【0035】また負圧を利用してインクの残量を検出し
ているため、ノズルオリフィスのメニスカスの後退も、
不吐出の状態とならない負圧に設定しておくことができ
る。
【0036】第2実施例 図3は本発明の第2の実施例を説明するもので、図中図
2と同一部分または相当する部分には同一符号を付し、
その説明は省略する。
【0037】本実施例にあってはダイヤフラム9として
は導電性のダイヤフラムを用いず、ゴムまたは金属その
他の通常のダイヤフラムを用いてある。
【0038】そして、ダイヤフラム9側の突起9aと、
固定接点10との間に接点ばね14を配置してある。
【0039】すなわち、接点ばね14はその一端をサブ
インクタンク6側に固定されているが、他端は突起9a
とその途中の下側を接触した状態で伸びており、固定接
点10と接触し得る状態にある。
【0040】接点ばね14にはリード線14aが接続さ
れており、固定接点10側のリード線10aと共に図示
していない警報装置の回路側へと接続されている。
【0041】本実施例は以上のように構成されているた
め、メインインクタンク1内のインクの残量が十分にあ
る場合には空気層8内には負圧が導かれてはおらず、ダ
イヤフラム9は変形を生じず、突起9aを介して接点ば
ね14の自由端側が固定接点10と接触した状態にあ
る。
【0042】ところが、インクの残量が少なくなり交換
をしなければならない時期に近づくと、空気層8内には
負圧が導かれ、ダイヤフラム9は図3に鎖線で示すよう
に下方に向かって凹むように変形するため、接点ばね1
4も鎖線で示すように固定接点10から離れ、両者間は
非導通状態となる。この状態を警報装置側で検出して警
報を発すればインクの残量が少なくなったことを確実に
検出することができる。
【0043】このような構造を採用しても、図2に示し
た実施例と同様の効果が得られる。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、液体の吐出口と液体タンクとを結ぶ液体流路の
一部として構成される液室を備えた液体残量検出装置本
体と、前記液室の一部を構成し、前記液体タンク中の液
体残量低下により前記液室中に生じる負圧に応じて変位
可能な変位手段と、前記変位手段の変位とともに変位す
る第1の電極手段と、前記液体残量検出装置本体に固定
された第2の電極手段とを備え、前記液体タンク中の液
体残量が十分であるときは前記第1の電極手段と前記第
2の電極手段とが接触して導通状態にあり、前記液体タ
ンク中の液体残量低下に応じて前記変位手段が変位した
とき、前記第1の電極手段と前記第2の電極手段の接触
が断たれ、非導通状態になる液体残量検出装置の構成を
採用し、更に、この液体残量検出装置の構成と、前記第
1の電極手段と前記第2の電極手段が非導通状態になっ
たことを検知して報知する報知手段を備えた液体吐出装
置の構成を採用したので、液体タンク内の液体残量が少
なくなると、液室内に負圧が生じ、それに応じて変位手
段が変位し、この変位とともに第1の電極手段が変位
し、それまで接触して導通状態にあった第1と第2の電
極手段の接触が絶たれ、非導通状態となることにより、
液体タンク内の液体残量が少なくなった状態を確実に検
出することができる。また、この検出結果を報知するこ
とができる。
【0045】ところで、上記の本発明の構成と逆に、液
体タンク中の液体残量が十分であるときは第1の電極手
段と第2の電極手段とが非接触で非導通状態にあり、残
量低下によって両者が接触し導通状態になるものとする
と、液体残量が十分である場合に、第1の電極手段は第
2の電極手段から離れた状態であるため、変位手段とと
もにフリーな状態にあり、液体吐出装置の駆動にともな
う振動等によって変位し易く、第1の電極手段が第2の
電極手段に接触して誤検出を生じることがある。また、
第1及び第2の電極手段と報知手段の間を電気的に接続
するためのリード線が仮に断線している場合、液体残量
の低下によって第1と第2の電極手段が接触しても電流
が流れないので、液体タンク中に液体残量が十分にある
ときの非導通状態と同じことになり、報知はなされな
い。即ち液体残量検出装置は作動せず、報知はなされ
ず、液体残量の低下にも拘らず液体の吐出動作が続行さ
れてしまう。これにより、液体残量の払底による突然の
吐出停止、吐出口からの外気の吸い込み、吐出用駆動素
子のオーバーヒートにともなう破損などの問題が生じて
しまう。
【0046】これに対し本発明によれば、液体タンク中
の液体残量が十分であるときは第1の電極手段と第2の
電極手段とが接触して導通状態にあり、液体残量低下に
よって両者が非接触、非導通状態となるので、液体タン
ク中の液体残量が十分であるときは第1の電極手段が液
体残量検出装置本体に固定された第2の電極手段に接触
して支持された状態となり、これにより変位手段の変位
が規制されて安定するため、上記振動等による誤検出を
防止して正確な検出が可能となる。また、第1及び第2
の電極手段と報知手段間のリード線が断線している場合
には、電流が流れないことから、残量低下により第1の
電極手段と第2の電極手段の接触が断たれ非導通状態に
なった場合と同様に報知が行なわれる。この結果、操作
者は異常が生じていることを予め知ることができるた
め、異常な状態で液体吐出動作を行なうことを未然に防
止でき、前述の問題が発生しないという優れた効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来構造を説明する斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施例を説明する縦断側面図で
ある。
【図3】本発明の第2の実施例を説明する縦断側面図で
ある。
【符号の説明】 1 インク袋 5 チューブ 6 サブインクタンク 7 インク 8 空気層 9 ダイヤフラム 10 固定接点 13 インクジェットノズル 14 接点ばね

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリッジ上にメインインクタンクと接
    続されたサブインクタンクを設けたインクジェット記録
    装置において、前記サブインクタンク内に圧力検出手段
    を設けたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 圧力検出手段はサブインクタンク内の空
    気層と大気側とを画するダイヤフラムスイッチであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装
    置。
  3. 【請求項3】 圧力検出手段はサブインクタンク内の空
    気層と大気側とを画するダイヤフラムと接点ばねとから
    構成されていることを特徴とする請求項1に記載のイン
    クジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 圧力検出手段は警報装置と連結されてい
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載
    のインクジェット記録装置。
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