JPH0664064A - 空気入りタイヤの製造方法及び空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤの製造方法及び空気入りタイヤ

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JPH0664064A
JPH0664064A JP4216903A JP21690392A JPH0664064A JP H0664064 A JPH0664064 A JP H0664064A JP 4216903 A JP4216903 A JP 4216903A JP 21690392 A JP21690392 A JP 21690392A JP H0664064 A JPH0664064 A JP H0664064A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サイドウオール表面の凹部のオゾンクラック
の発生を防止する。 【構成】 未加硫のサイドトレッド34に、窪み部を形
成する。窪み部は、加硫された空気入りタイヤ10のサ
イドトレッド34の凹部36に対応する位置とする。こ
のサイドトレッド34と所定のタイヤ部品と共に組立て
られたグリーンタイヤが所定の加硫金型内で成形される
際に、未加硫のサイドトレッド34の窪み部が加硫金型
の凸部(凹部36を形成するための)に整合するので、
加硫金型の凸部によって、押し退けられる局所的なゴム
量は少なく、カーカスプライ16を押圧するゴムの流動
が少なくなりカーカスラインが変形しない。このため、
内圧充填時に加硫された空気入りタイヤ10の凹部36
に引張応力が発生せず、オゾンクラック発生を防止する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気入りタイヤの製造
方法及び空気入りタイヤに係り、特にサイドウォール表
面に凹部を形成した空気入りタイヤの製造方法及び空気
入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ビード部の耐久性を向上させた空
気入りタイヤとしては、例えば、英国特許第12109
35号明細書に記載されているようなものが知られてい
る。
【0003】これは、図8に示すように、ビード12の
軸方向内側にカーカスプライ16の本体部18を有する
と共に、ビード12の軸方向外側に前記カーカスプライ
16の本体部18に沿って延びる折り返し部20を有す
る空気入りタイヤ100において、前記折り返し部20
の半径方向外端から半径方向外側に離れたタイヤ表面
に、凹部36を形成したものである。そして、前記凹部
36は周方向に連続したものでもよく、また、多数設け
ると共に周方向に互いに離して配置してもよいものであ
る。
【0004】ラジアル構造の空気入りタイヤの製造は、
一般に、円筒状のタイヤ成形ドラム上にカーカス構成部
を巻き付けることから始まる。このカーカス構成部は一
般に、インナーライナー、カーカスプライと呼ばれるコ
ード補強プライ、軸方向両端のビードから構成される。
なお、加硫後のタイヤビード部において、ボディプライ
と折り返しプライとの間のゴム部材、すなわちスティフ
ナー部材となる部材も、前記ビードに隣接して含まれ
る。
【0005】次の段階では、コード補強プライの両端が
ビードの周りに折り返され、スティフナーが挟み込まれ
る。
【0006】次に、ベルトとコード補強プライとの間に
位置する帯状のクッション部材及びサイドトレッドがコ
ード補強プライ上に巻き付けられてカーカス構成部が完
成する。
【0007】次の段階では、カーカス構成部は、加硫さ
れたタイヤの形態に似た円環体形状に形成される。次
に、円環体形状に形成されたカーカス構成部は、周囲に
ベルトが巻付けられ、さらにトップトレッドが巻付けら
れてグリーンタイヤとされて加硫工程に供される。
【0008】加硫工程では、グリーンタイヤは、ブラダ
ーが膨張されることで形成され、加硫型内に定置され
る。
【0009】ところで、この加硫型には、前述のタイヤ
表面の凹部36を形成するための凸部が形成されてお
り、ブラダーが膨張してグリーンタイヤが加硫型に押圧
されると、凸部がビード部のゴムを排除(押し流す)し
てタイヤ表面の凹部36を形成する。
【0010】ところが、かかる従来技術では、凹部36
を深くしていくと、加硫された内圧を充填する前の空気
入りタイヤ100のカーカスプライ16が、凹部36に
対向する部分16Aで、タイヤ内側(矢印IN方向側)
へ凸となり所望のカーカスラインが得られない(図8参
照)。これは、加硫型の凸部がビード部のゴムを排除し
た際に、排除されたゴムが流動してカーカスプライ16
を押圧し、カーカスプライ16の押圧された部分がタイ
ヤ内側へ変形するためである。このように、カーカスプ
ライ16が変形してカーカスラインがタイヤ内側に凸の
部分をもつと、この凸の部分は内圧充填時に凸が解消さ
れる方向(タイヤ外方)へと変形する。このため、内圧
を充填した空気入りタイヤ100には、前記カーカスラ
インの凸の部分近傍のタイヤ外表面に、引張歪みが発生
するような曲げ変形が生じることとなり、凹部の外表面
に所謂オゾンクラックが発生したり、縁石等からの外傷
から亀裂が入りやすくなる等、種々の耐久上問題が生じ
る。このため、かかる手法は取り入れられることがな
く、あったとしても、空気入りタイヤ100の凹部36
は、限られた深さにしかできなかった。
【0011】この空気入りタイヤへの凹部による、ビー
ド耐久性向上効果は、凹部深さに依存している。この凹
部の作用は、以下のようになっている。
【0012】いま、荷重が負荷された空気入りタイヤが
走行しているとする。このとき、空気入りタイヤの接地
側のサイドウォール部は路面からの反力を受けて撓むた
め、その内部に応力が生じ、この内部応力は、ビードの
軸方向外側に配置された外側プライの半径方向外端に大
きな圧縮歪を生じさせる。ところが、外側プライの半径
方向外端とタイヤ最大幅位置との間のタイヤ外表面に形
成された該凹部により半径方向外側に生じている内部応
力は遮断され、外側プライの半径方向外端への影響を低
減させている。
【0013】ここで、内部応力の遮断される領域は、凹
部より半径方向外側で、かつ凹部と重なりあう領域であ
るため、遮断の効果を実効あらしめるためには、凹部の
深さを深くすることが肝要であることがわかる。しかし
ながら、前述のような問題があるために、凹部の深さを
とれず、十分な効果を得ることが出来ないでいたのあ
る。
【0014】また、近年、トレッドゴムの著しい改良に
より、摩耗ライフが伸びていること、さらに、更生タイ
ヤにおいては、トレッド摩滅の度毎に、そのリキャップ
更生を行う回数が増加していることから、ビード耐久性
の向上は強く要請されており、前述の解決が必要となっ
ている。
【0015】本発明は係る事実を考慮し、サイドウオー
ル表面の凹部のオゾンクラックの発生を防止することの
できる空気入りタイヤ及びサイドウォール表面に凹部が
形成された空気入りタイヤを形成するに際に、カーカス
ラインを変形させることのない空気入りタイヤの製造方
法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の空
気入りタイヤの製造方法では、硬化されたサイドウォー
ル表面にタイヤ厚み寸法の1/10以上の深さ寸法を有
する凹部が形成された空気入りタイヤの製造方法におい
て、円筒状のタイヤ成形ドラム上に貼り付けられる未加
硫のサイドトレッドゴム部材が、前記凹部に整合するよ
うな窪み部を予め設けていることを特徴としている。
【0017】請求項2記載の発明の空気入りタイヤは、
請求項1記載の空気入りタイヤの製造方法によって形成
されたことを特徴としている。
【0018】
【作用】請求項1記載の発明による空気入りタイヤの製
造方法によれば、硬化されたサイドウォール表面にタイ
ヤ厚み寸法の1/10以上の深さ寸法を有する凹部が形
成された空気入りタイヤを製造するに際して、円筒状の
タイヤ成形ドラム上に貼り付けられる未加硫のサイドト
レッドゴム部材には、凹部に整合するような窪み部が予
め設けられている。このため、サイドトレッドゴムに窪
み部を有したグリーンタイヤは、加硫型内に装填される
と、窪みが凹部を形成する加硫型の凸部に整合するた
め、凸部によって押し退けられる局所的なゴム量の流動
が小さく、このためプライコードがタイヤ内側へ押し込
まれることはほとんど無くカーカスラインが実質上変形
しない。
【0019】また、請求項2記載の本発明による空気入
りタイヤは、請求項1記載の空気入りタイヤの製造方法
によって製造されているため、カーカスラインには変形
部分が実質上なく、内圧を充填した際に、凹部のタイヤ
外表面に引張歪みが発生するような曲げ変形が生じず、
凹部のタイヤ外表面のオゾンクラックの発生を防止する
ことができる。
【0020】
【実施例】
〔第1実施例〕本発明の第1実施例を図1〜図5に従っ
て説明する。
【0021】図1に示すように、本実施例の空気入りタ
イヤ10は一対のビード12と、トロイダル状をしたカ
ーカス14とを有し、このカーカス14は、内部にラジ
アル方向(子午線方向)に延びる多数本のコードが埋設
された少なくとも1枚のカーカスプライ16から構成さ
れている。
【0022】図1及び図2に示すように、カーカスプラ
イ16は、一方のビード12から他方のビード12まで
延びることにより、ビード12の軸方向内側に位置する
本体部18と、ビード12の周りを外側に折返されビー
ド12の軸方向外側に位置する折返し部20と、から構
成されている。この本体部18と折返し部20との間に
形成される略三角形状の領域には、スティフナー19が
配設されている。
【0023】図1に示すように、カーカス14の半径方
向外側には、少なくとも2枚のベルトプライ22からな
るベルト24が配置され、これらのベルトプライ22内
には、周方向に対して傾斜した多数本の補強コードが埋
設されると共に、これらの補強コードは隣接するベルト
プライ22において互いに交差している。
【0024】また、ベルト24の半径方向外側には、主
溝、横溝等の溝26が形成されたトップトレッド28
が、さらに、カーカス14の軸方向両外側には、サイド
トレッド34がそれぞれ配置されている。サイドトレッ
ド34の肉厚は、幅方向両端部近傍においてその肉厚が
徐々に漸減されており、一方の端部はベルト24の端部
近傍に配置され、他方の端部は折返し部20のビード1
2側とは反対側に配置されている。
【0025】一般に、空気入りタイヤに荷重を負荷しな
がら走行させると、空気入りタイヤの接地側のサイドウ
ォール部は路面からの反力を受けて撓み、この結果、撓
んだ部位の内部に応力が生じ、この内部応力はカーカス
プライの折返し部の半径方向外端に大きな圧縮歪を生じ
させる。本実施例の空気入りタイヤ10では、折返し部
20の半径方向外端32と、タイヤ最大幅位置Mとの間
のタイヤ外表面に凹部36が形成されているため、凹部
36の半径方向外側に生じる内部応力の折返し部20側
への伝達を遮断でき、折返し部20に生じる圧縮歪みが
低減される。このため、本実施例の空気入りタイヤ10
は、カーカスプライの折返し部20近傍におけるセパレ
ーションが阻止されてビード部の耐久性が向上してい
る。
【0026】なお、本実施例では、凹部36は周方向に
連続して延びている環状の溝とされているが、周方向に
複数に分割されていてもよい。
【0027】図3には、本実施例の空気入りタイヤ10
のグリーンタイヤの製造に用いられる未加硫のサイドト
レッド34の一部が示されている。この未加硫のサイド
トレッド34は、長尺の帯状とされ、幅方向の厚さ寸法
が実質的に変化している。
【0028】図4に示されているのは、従来の未加硫の
サイドトレッド102の一部である。図示されているよ
うに、サイドトレッド102はその幅方向両端部近傍で
は肉厚が漸減するとともに、幅方向中心よりも、加硫後
に径方向外側に位置することとなる側に盛り上がり部1
04を有している。この部位が肉厚である理由は、既に
述べたように円筒状のタイヤ成型ドラム上においてサイ
ドトレッドを含むカーカス構成部は加硫されたタイヤの
形態に似た円環体形状に形成されるが、この際に上記盛
り上がり部104の径の拡張が、加硫後に径方向内側に
位置することになる部位の拡張よりも大きいためであ
る。そして上記盛り上がり部104から、加硫後に径方
向内側に位置して、カーカスプライの折り返し端部近傍
に位置することとなる部位106に向けて、肉厚は緩や
かに減少するものの両部位間では実質的に一様である。
【0029】一方、本実施例の未加硫のサイドトレッド
34は、図3に示すように、カーカスプライの折返し部
側に配設される幅方向他方であり、かつ、空気入りタイ
ヤ10のタイヤ最大幅位置Mに相当する部分である幅方
向中央部と他方の端部との中間部分に窪み部40が形成
されており、その窪み部40の両側に小円弧状の凸部4
2A及び凸部44Bが形成されて幅方向の厚さ寸法が実
質的に変化している。
【0030】窪み部40の両側に凸部42A及び凸部4
4Bを形成した理由は、本実施例の未加硫のサイドトレ
ッド34のゴム容量を従来の未加硫のサイドトレッド1
02のゴム容量と同等とするためであり、窪み部40に
よって減少したゴム容量分を凸部42A及び凸部44B
を設けることにより補っている。したがって、本実施例
の未加硫のサイドトレッド34と従来の未加硫のサイド
トレッド102とを比較した場合、サイドトレッドとし
てのゴム容量としてはほぼ同等、言い換えれば幅方向に
切断した際の断面積はほぼ同等である。
【0031】すなわち、図5に示すように、本実施例の
未加硫のサイドトレッド34と従来の未加硫のサイドト
レッド102との断面形状を比較した場合、本実施例の
未加硫のサイドトレッド34の凸部42A及び凸部44
Bの頂部A及び長部Bの高さ寸法をそれぞれHA、HB
とし、凸部42A及び凸部44Bの頂部の幅方向位置に
相当する従来の未加硫のサイドトレッド102の部分を
それぞれ点a、点bとして、点a及び点bの高さ寸法を
それぞれha、hbとすると、HA及びHBはha及び
hbよりも大となる。なお、本実施例では、HA及びH
Bはほぼ同一寸法となっている。
【0032】また、窪み部40の最深部から凸部42A
及び凸部44Bの頂部(凸部42Aと凸部44Bの高さ
が異なる場合には、両者の平均位置)までの差寸法d
は、図2に示すように、加硫済の空気入りタイヤ10の
凹部36のタイヤ外表面からの深さ寸法Dに対して20
%以上100%以下であることが好ましく、本実施例で
は40%とされている。
【0033】このサイドトレッド34と所定のタイヤ構
成部材{インナーライナー(図示せず)、カーカスプラ
イ16、ビード12、スティフナー19、クッション部
材(図示せず)、ベルトプライ22及びトップトレッド
28等(何れもゴム部材は未加硫状態)}とを用いて所
定のグリーンタイヤ形成工程を経て組立てられたグリー
ンタイヤが所定の加硫金型に装填され、加硫金型内の図
示されないブラダーが膨張されると、グリーンタイヤは
加硫金型の内面に押圧される。この際、サイドトレッド
34の窪み部40が加硫金型の凸部に整合するので、加
硫金型の凸部によって、押し退けられる局所的なゴム量
は少ない。即ち、本実施例においては、加硫成形時にカ
ーカスプライ16をタイヤ内側へ押し込もうとする局所
的なゴムの流動が少ないので、窪み部40に対向するカ
ーカスラインがタイヤ内側に変形することはほとんどな
く、加硫された空気入りタイヤ10の凹部36のタイヤ
内側のカーカスラインは変形部分の実質上ない適正な形
状とされる。
【0034】このように、窪み部40を有した未加硫の
サイドトレッド34を用いて加硫成形された本実施例の
空気入りタイヤ10は、凹部36のタイヤ内側にタイヤ
内側に凸となったカーカスラインの変形部分が実質上生
じていないので、従来のタイヤのように内圧が充填され
ることにより凹部36のゴム表面に引張歪が生じること
はない。したがって、本実施例の空気入りタイヤ10
は、凹部36のゴム表面のオゾンクラック発生が効果的
に防止され、また、縁石等からの外傷から生じやすい亀
裂の発生を防止することができ、耐久性が向上される。
【0035】なお、窪み部40の最深部から凸部42A
及び凸部44Bの頂部までの差寸法dが凹部36のタイ
ヤ外表面からの深さ寸法Dに対して20%以下である
と、凹部36を形成する加硫型の凸部が押し退けるゴム
量が大きくなり、ゴムの流動によってカーカスラインが
変形する恐れがあり好ましくない。
【0036】また、窪み部40の形状は、凹部36に出
来るだけ近い形状とすることが望ましいが、加硫成形時
にゴムの流動が少なければ窪み部40の形状は特に問わ
ない。
【0037】〔第2実施例〕本発明の第2実施例を図6
及び図7にしたがって説明する。
【0038】なお、第1実施例と同一構成に関しては同
一符号を付し、その説明は省略する。
【0039】図7に示すように、本実施例の空気入りタ
イヤ10では、凹部36のタイヤ外表面からの深さDが
第1実施例の空気入りタイヤ10よりも深くされてい
る。本実施例では、凹部36の深さ寸法Dを大きくする
ことによって、サイドトレッド34が分断されたり、サ
イドトレッド34の肉厚が部分的に極端に薄くなる等の
不具合を防止するために、未加硫のスティフナー19に
予め未加硫のサイドトレッド34の窪み部40に対応す
る位置に窪み部21を設けている(図6(A)及び図7
参照)。
【0040】図6(B)に示すように、従来のスティフ
ナー119は、折り返し端部に接する部分119Bから
タイヤ半径方向外側端部119Aにかけてのサイドトレ
ッド接触面121(図8参照)が、幅方向断面で凸とさ
れた円弧状とされているが、本実施例の未加硫のスティ
フナー19は、半径方向外端32に接する部分19Aか
らタイヤ半径方向外側端部19Bにかけてのサイドトレ
ッド接触面21(図7参照)が、幅方向断面で凹とされ
た円弧状の窪み部21となっている。
【0041】これによって、サイドトレッド34を2分
割したり、部分的に薄肉の部分を生じさせることなく凹
部36の深さ寸法Dを大きくとることができ、図7に示
すように、サイドトレッド34の肉厚寸法Tよりも凹部
36の深さ寸法Dを大きくとることができる。
【0042】本実施例の空気入りタイヤ10は、第1実
施例の空気入りタイヤ10よりも凹部36の深さ寸法が
大きいので、折返し部20の半径方向外端32へ作用す
る内部応力を遮断する効果が大きい。
【0043】
【発明の効果】請求項1記載の空気入りタイヤの製造方
法は上記の通りとしたので、サイドウォール表面に凹部
が形成されたタイヤを形成するに際に、カーカスライン
を変形させることが実質上無いという効果があり、請求
項2記載の空気入りタイヤは請求項1記載の空気入りタ
イヤの製造方法によって形成されるので、内圧を充填し
た際に凹部の表面に引っ張り歪みが生じず、このため請
求項2記載の空気入りタイヤは凹部の表面のオゾンクラ
ックの発生が防止されるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る空気入りタイヤを示
す子午線断面図である。
【図2】図1に示した空気入りタイヤの外側プライ近傍
を示す拡大断面図である。
【図3】図1に示した空気入りタイヤに用いられるサイ
ドトレッドの斜視図である。
【図4】従来の空気入りタイヤに用いられるサイドトレ
ッドの斜視図である。
【図5】従来の空気入りタイヤに用いられるサイドトレ
ッドと本発明の第1実施例に係る空気入りタイヤに用い
られるサイドトレッドとの断面形状を比較した図であ
る。
【図6】(A)は、本発明の第2実施例に係るタイヤに
用いられるスティフナーの斜視図であり、(B)は、従
来のタイヤに用いられるスティフナーの斜視図である。
【図7】本発明の第2実施例に係るタイヤを示す図2と
同様の断面図である。
【図8】従来のタイヤを示す図2と同様の断面図であ
る。
【符号の説明】
10 空気入りタイヤ 34 サイドトレッド 36 凹部 40 窪み部
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 21:00 105:24 B29L 30:00 4F

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬化されたサイドウォール表面にタイヤ
    厚み寸法の1/10以上の深さ寸法を有する凹部が形成
    された空気入りタイヤの製造方法において、 円筒状のタイヤ成形ドラム上に貼り付けられる未加硫の
    サイドトレッドゴム部材が、前記凹部に整合するような
    窪み部を予め設けていることを特徴とする空気入りタイ
    ヤの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の空気入りタイヤの製造方
    法によって形成されたことを特徴とする空気入りタイ
    ヤ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000158919A (ja) * 1998-11-24 2000-06-13 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ
CN104125888A (zh) * 2012-02-21 2014-10-29 横滨橡胶株式会社 充气轮胎及充气轮胎的制造方法

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