JPH0664003A - 射出成形方法 - Google Patents

射出成形方法

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JPH0664003A
JPH0664003A JP4225839A JP22583992A JPH0664003A JP H0664003 A JPH0664003 A JP H0664003A JP 4225839 A JP4225839 A JP 4225839A JP 22583992 A JP22583992 A JP 22583992A JP H0664003 A JPH0664003 A JP H0664003A
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JP
Japan
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resin
injection
order
molten resin
injected
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JP4225839A
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Yuichi Uchiyama
裕一 内山
Yasuki Ookanemasa
泰樹 大兼政
Minoru Ebato
穣 江波戸
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/0025Preventing defects on the moulded article, e.g. weld lines, shrinkage marks
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/27Sprue channels ; Runner channels or runner nozzles
    • B29C45/28Closure devices therefor
    • B29C45/2806Closure devices therefor consisting of needle valve systems
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
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    • B29C45/0025Preventing defects on the moulded article, e.g. weld lines, shrinkage marks
    • B29C2045/0032Preventing defects on the moulded article, e.g. weld lines, shrinkage marks sequential injection from multiple gates, e.g. to avoid weld lines

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】比較的大型で薄肉の樹脂製品を、ウェルドマー
クやフローマークを生じることなく、高品質なものとし
て成形することができる射出成形方法を提供する。 【構成】同一の樹脂供給路5から複数の樹脂注入部3に
溶融樹脂Aを分配・供給すると共に、複数の樹脂注入部
3から所定の注入順位に従って溶融樹脂Aを金型1内の
キャビティ2に射出注入する。第2順位の樹脂注入部3
b,3bからの射出注入は、第1順位の樹脂注入3aか
ら射出注入された溶融樹脂Aが樹脂注入部3b,3bの
位置に達した後に行う。第2順位の樹脂注入部3b,3
bからの射出注入を開始する際には、樹脂供給路5から
各樹脂注入部3に分配・供給される溶融樹脂の総量を増
加せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂製品の射出成形方
法に関し、特に自動車のバンパー等、比較的薄肉で大型
な樹脂製品の射出成形に適した射出成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車のバンパー等、比較的薄
肉で大型な樹脂製品を射出成形により成形する場合に
は、その製品形状に対応して金型に設けたキャビティに
複数の樹脂注入部(ゲート)から溶融樹脂を射出注入す
るようにしている。
【0003】この場合、複数のゲートから一度に溶融樹
脂を射出注入するようにすると、例えば図5(a)に示
すように、各ゲートaから注入された溶融樹脂bの流頭
同志がキャビティc内でその圧力及び温度が多少低下し
た状態で接触することにより、これらの融合が不完全な
ものとなって、その接触箇所にウェルドマークdが発生
し易いという不都合がある。
【0004】このため、このようなウェルドマークの発
生を防止し得る射出成形技術として、例えば特開昭57
−45039号公報や特開昭63−237920号公報
に開示されているものが提案されている。
【0005】これらの公報に開示されている射出成形技
術においては、まず、複数のゲートのうち、一つのゲー
ト(第1順位のゲート)を除くゲートをバルブにより閉
じた状態で、該第1順位のキャビティ内に溶融樹脂の射
出注入を開始し、その溶融樹脂の流頭が第1順位のゲー
トの隣に位置する第2順位のゲートの箇所に達した後
に、該第2順位のゲートを開放して該第2順位のゲート
からの溶融樹脂の射出注入を開始する、というようにし
て、各ゲートからの溶融樹脂の射出注入をあらかじめ定
めた所定の順位に従って適当な時間間隔をおいて行うよ
うにしている。そして、このようにすることにより、各
ゲートからの溶融樹脂が円滑に融合するようにし、ウェ
ルドマークの発生を防止するようにしている。
【0006】しかしながら、かかる射出成形技術におい
ては、特に第2順位以降の順位のゲートの近傍箇所に所
謂、フローマークを生じやすいという不都合があった。
【0007】この原因は次のように考えられる。すなわ
ち、上記の射出成形技術においては、各ゲートに連通す
る同一の樹脂供給路から複数のゲートに溶融樹脂を分配
・供給するようにしているため、例えば、第1順位のゲ
ートに樹脂供給路から溶融樹脂を供給しつつ、該ゲート
からキャビティに溶融樹脂を射出注入している状態にお
いて、第2順位のゲートを開放すると、その瞬間に今ま
で第1順位のゲートのみ介してキャビティに射出注入さ
れていた溶融樹脂が急激に第2順位のゲートをも介して
キャビティに射出注入されるようになり、このため、第
1順位のゲートからキャビティに射出注入される溶融樹
脂量は急激に減少する。このため、第1順位のゲートか
らキャビティに射出注入されていた溶融樹脂の流頭は、
その流速が一時的に急減し、次いで、第2順位のゲート
からの射出注入により、再びその流速を上昇させてキャ
ビティ内を流動していく。そして、上記のようにキャビ
ティ内を流動している溶融樹脂の流頭の流速が急激に遅
くなると、その後に再び流速が上昇しても、その流速が
遅くなった瞬間に溶融樹脂の流頭が金型との接触により
瞬間的に冷却されてキャビティの内壁に付着し、これが
最終的に得られる樹脂製品にフローマークとなって現れ
ると考えられる。
【0008】具体的には、図5(b)において、キャビ
ティeに溶融樹脂fを射出注入すべく設けた3個のゲー
トg1 〜g3 に同一の樹脂供給路hから溶融樹脂fを分
配・供給するように構成すると共に、まず、中央のゲー
トg1 のみから溶融樹脂fの射出注入を開始し、次い
で、該溶融樹脂fが同図仮想線iで示すように両側のゲ
ートg2 ,g3 の位置に達した時にこれらのゲート
2 ,g3 から溶融樹脂fの射出注入を開始するように
すると、前記仮想線iに沿ってフローマークjが生じ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる不都合
を解消し、比較的大型で薄肉の樹脂製品を、ウェルドマ
ークやフローマークを生じることなく、高品質なものと
して成形することができる射出成形方法を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の射出成形方法
は、かかる目的を達成するために、あらかじめ注入順位
を定めた複数の樹脂注入部から溶融樹脂を射出注入可能
に金型に設けられたキャビティと前記複数の樹脂注入部
に連通して設けられた樹脂供給路とを備えた射出成形装
置を用い、前記複数の樹脂注入部に前記樹脂供給路を介
して溶融樹脂を分配・供給すると共に、該溶融樹脂を前
記複数の樹脂注入部からその注入順位に従って前記キャ
ビティに射出注入することにより樹脂製品を射出成形す
る方法において、前記複数の樹脂注入部のうち、第2順
位以降の後順位の樹脂注入部から前記キャビティに溶融
樹脂を射出注入する際に、当該後順位に先行する先行順
位の樹脂注入部から前記キャビティに射出注入された溶
融樹脂の流頭が当該後順位の樹脂注入部の位置に達した
後に、当該後順位の樹脂注入部から前記キャビティへの
溶融樹脂の射出注入を開始せしめ、この時、前記先行順
位の樹脂注入部から前記キャビティに射出注入されてい
る溶融樹脂量の急激な低下を抑制すべく当該先行順位の
樹脂注入部と当該後順位の樹脂注入部とに前記樹脂供給
路を介して分配・供給される溶融樹脂の総量を増加せし
めることを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明の射出成形方法によれば、前記複数の樹
脂注入部に前記樹脂供給路を介して溶融樹脂を分配・供
給すると共に、該溶融樹脂を前記複数の樹脂注入部から
その注入順位に従って前記キャビティに射出注入し、こ
の時、前記後順位の樹脂注入部からの溶融樹脂の射出注
入を、前記先行順位の樹脂注入部から射出注入された溶
融樹脂の流頭が該後順位の樹脂注入部の位置に達した後
に行うことにより、樹脂製品にウェルドマークが生じる
のが防止される。そして、さらに、前記後順位の樹脂注
入部からの射出注入を開始した時に、当該先行順位の樹
脂注入部と当該後順位の樹脂注入部とに前記樹脂供給路
を介して分配・供給される溶融樹脂の総量を増加せしめ
ることにより、その開放を徐々に行うことにより、前記
樹脂供給路から前記先行順位の樹脂注入部を介して前記
キャビティに射出注入される溶融樹脂量が急激に減少す
るのが抑制され、前記先行順位の樹脂注入部から射出注
入された溶融樹脂の流頭の流速が急激に低下するのが防
止される。これにより、樹脂製品にフローマークが生じ
るのが防止される。
【0012】
【実施例】本発明の一例を図1乃至図4に従って説明す
る。図1は本発明を適用して構成した射出成形装置のシ
ステム構成図、図2は図1のII−II線断面図、図3
は図1の射出成形装置による射出成形方法を説明するた
めの線図、図4は該射出成形方法を説明するための説明
図である。
【0013】図1及び図2で、1は上型1aと下型1b
とからなる金型、2は上型1aと下型1bとの間に形成
されたキャビティ、3はキャビティ2に溶融樹脂Aを射
出注入すべく上型1aに設けられた複数(本実施例では
3個)の樹脂注入部、4は上型1aに形成されたホット
ランナー(樹脂供給路)5を介して各樹脂注入部3に溶
融樹脂Aを供給する樹脂供給手段である。
【0014】この場合、本実施例の射出成形装置は、例
えば平板状の樹脂製品W(図4(c)参照)を成形する
ためのものであり、これに対応してキャビティ2も平板
状に形成されている。また、上型1aと下型1bとの間
には、図2及び図4に示すようにキャビティ2の一側縁
部に沿って延在するランナー部6が形成されており、こ
のランナー部6はキャビティ2の一側縁部にフィルムゲ
ート7を介して連通されている。そして、前記樹脂注入
部3は、ランナー部6にその長手方向に間隔を存して配
置されており、図2に示すように、ランナー部6に連通
して上型1aに形成された注入孔8からランナー部6及
びフィルムゲート7を介してキャビティ2に溶融樹脂A
を射出注入し得るように構成されている。尚、本実施例
では、樹脂注入部3のうち、ランナー部6の中央部に配
置された樹脂注入部3aは、あらかじめ第1順位の射出
注入用として定められ、ランナー部6の両端部に配置さ
れた樹脂注入部3b,3bは第2順位の射出注入用とし
て定められている。
【0015】前記樹脂供給手段4は、図1に示すよう
に、供給ノズル9を介して前記ホットランナー5に接続
されたシリンダ筒10と、該シリンダ筒10に供給ノズ
ル9に向かって摺動自在に且つ回動自在に内挿されたス
クリュー軸11と、該スクリュー軸11の外周部に形成
されたスクリュー部11aに溶融樹脂Aの原料たる樹脂
材Bを供給すべくシリンダ筒10の周壁部に接続された
ホッパー12と、スクリュー軸11の摺動及び回転駆動
を行うべく該スクリュー軸11の後端部に連結されたス
クリュー駆動部13と、前記上型1a内でホットランナ
ー5から分岐されて各樹脂注入部3の注入孔8に連通さ
れた分岐供給路14とを備えている。この場合、シリン
ダ筒10は図示しない加熱装置により適宜、加熱される
ようになっている。また、スクリュー駆動部13は、詳
細は図示しないが、スクリュー軸11を回転駆動するた
めのモータやスクリュー軸11を摺動させるための流体
圧シリンダ等により構成されるものであり、該スクリュ
ー駆動部13に接続されたコントローラ15によりその
作動が制御されるようになっている。
【0016】かかる樹脂供給手段4は、シリンダ筒10
を加熱した状態でホッパー12からスクリュー軸11の
スクリュー部11aに樹脂材Bを供給しつつ、該スクリ
ュー軸11をスクリュー駆動部13により回転駆動する
ことにより、該樹脂材Bを加熱・溶融しつつ、スクリュ
ー軸11の先端部と供給ノズル9との間に形成された溶
融樹脂室16に供給し、次いで、スクリュー軸11をス
クリュー駆動部13により供給ノズル9に向かって摺動
させることにより、溶融樹脂室16内の溶融樹脂Aを供
給ノズル9を介して前記ホットランナー5に供給し、さ
らに該ホットランナー5から分岐供給路14を介して各
樹脂注入部3に溶融樹脂Aを分配・供給するようにして
いる。
【0017】尚、溶融樹脂室16の所定の位置には、ス
クリュー軸11の摺動位置を検出するための位置センサ
17が設けられており、この位置センサ17は、図1仮
想線で示すようにスクリュー軸11が供給ノズル9に向
かって摺動された時に前記コントローラ15に検知信号
を出力するようにしている。
【0018】また、図1において、18,18は前記樹
脂注入部3のうち、第2順位の樹脂注入部3b,3bの
注入孔8を開閉する開閉弁、19は各開閉弁18の開閉
駆動を行う開閉弁駆動手段である。
【0019】各開閉弁18は、図2に示すように樹脂注
入部3aの注入孔8に連通する分岐供給路14内で該注
入孔8に向かって同心に昇降自在に設けられたピン状の
ものであり、同図実線示のように上昇されて注入孔8か
ら離反された状態で、該注入孔8を開放し、同図仮想線
示のように下降されて注入孔8に嵌挿された状態で、該
注入孔8を閉塞するようにしている。
【0020】前記開閉弁駆動手段19は、図1に示すよ
うに上型1aの上方から前記各開閉弁18を設けた分岐
供給路14内に挿通されて該開閉弁18に同心に連結さ
れたピストンロッド20aを有する油圧シリンダ20
と、各油圧シリンダ20を作動させるべく該油圧シリン
ダ20に接続されたシリンダ駆動部21とを備え、各油
圧シリンダ20の内部には、ピストンロッド20aに同
心に連結されたピストン20bにより、一対の油室2
2,23が形成されている。この場合、油圧シリンダ2
0は、油室22に作動油が供給されると共に油室23か
ら作動油が排出された時にピストン20b及びピストン
ロッド20aを介して開閉弁18を下降させて樹脂注入
部3bの注入孔8を閉塞し、これと逆に油室23に作動
油が供給されると共に油室22から作動油が排出された
時に開閉弁18を上昇させて樹脂注入部3bの注入孔8
を開放するようにしている。
【0021】前記シリンダ駆動部21は、詳細は図示し
ないが、作動油タンクやポンプ、切換弁等を備える流体
回路網により構成されるものであり、前記各油圧シリン
ダ20の油室22,23からそれぞれ導出された流体経
路24,25を介して該油圧シリンダ20に接続されて
いる。そして、シリンダ駆動部21は、その作動が前記
コントローラ15により制御されるようになっており、
その制御により、油圧シリンダ20の油室22,23の
一方への作動油の供給と他方からの作動油の排出を前記
流体経路24,25を介して行って該油圧シリンダ20
を作動させるようにしている。
【0022】次に、かかる射出成形装置の作動を説明す
る。
【0023】図1において、樹脂製品W(図4(c)参
照)を成形する際には、まず、コントローラ15の制御
により、シリンダ駆動部21から流体経路24を介して
各油圧シリンダ20の油室22に作動油が供給されると
共に、該油圧シリンダ20の油室23から流体経路25
を介して作動油が排出され、これにより、前述したよう
に各油圧シリンダ20が作動して前記各開閉弁18を閉
側に駆動し、該開閉弁18により第2順位の各樹脂注入
部3bの注入孔8が閉塞される。
【0024】次いで、上記のように第2順位の各樹脂注
入部3bの注入孔8が閉塞された状態で、コントローラ
15の制御により、前述したように樹脂供給手段4が作
動する。
【0025】すなわち、樹脂供給手段4は、まず、シリ
ンダ筒10を加熱した状態で、ホッパー12からスクリ
ュー軸11のスクリュー部11aに樹脂材Bを供給しつ
つ、スクリュー駆動部13により、スクリュー軸11を
回転駆動する。これにより、スクリュー部11aに供給
される樹脂材Bは、スクリュー軸11の回転に従って加
熱・溶融されつつ、シリンダ筒10内をスクリュ軸11
の先端部側に移動し、さらにシリンダ筒10の先端部の
溶融樹脂室16に一時的に貯蔵される。
【0026】次いで、スクリュー駆動部13は、スクリ
ュー軸11の回転を停止した後に、該スクリュー軸11
をシリンダ筒10の先端部の供給ノズル9に向かって摺
動させる。これにより、溶融樹脂室16内の溶融樹脂A
が供給ノズル9から金型1のホットランナー5に供給さ
れる。この時、スクリュー駆動部13は、射出成形の初
期段階においては、図3に示すようにスクリュー軸11
の摺動速度Vを瞬時に所定速度V1 まで上昇させた後
に、その所定速度V1 を維持してスクリュー軸11を摺
動させる。このため、単位時間当たりにホットランナー
5に供給される溶融樹脂量は、射出成形の初期段階にお
いて略一定である。
【0027】上記のようにホットランナー5に供給され
る溶融樹脂Aは、該ホットランナー5から前記分岐供給
路14を介して各樹脂注入部3に供給され、さらに、樹
脂注入部3のうち、第1順位の樹脂注入部3aの注入孔
8のみを介して前記ランナー部6に射出注入される。こ
の時、図4(a)に示すように、樹脂注入部3aの注入
孔8からランナー部6に射出注入された溶融樹脂Aa
は、該ランナー部6をほぼ充填した後に、樹脂注入部5
aを中心として前記フィルムゲート7の各所を介してキ
ャビティ2内に流動していく。
【0028】かかる射出注入が進行し、樹脂注入部5a
から射出注入された溶融樹脂Aaが、ランナー部6に充
填されて第2順位の樹脂注入部5b,5bの位置に達す
ると共に、ある程度該ランナー部6からフィルムゲート
7を介してキャビティ2に流動した段階になると、前記
樹脂供給手段4のスクリュー軸11が図1仮想線で示す
位置まで摺動する。
【0029】この時、前記位置センサ17からコントロ
ーラ15に検知信号が出力される。そして、コントロー
ラ15は、該検知信号を受けると、前記開閉弁駆動手段
19のシリンダ駆動部21を作動させ、該シリンダ駆動
部21から流体経路25を介して各油圧シリンダ20の
油室23に作動油を供給せしめると共に、各油圧シリン
ダ20の油室22から流体経路24を介して作動油を排
出せしめる。
【0030】これにより、各油圧シリンダ20が各開閉
弁18を開側に駆動し、第2順位の樹脂注入部3b,3
bが開放される。そして、このように、第2順位の樹脂
注入部3b,3bが開放されると、ホットランナー5に
供給ノズル9から供給される溶融樹脂Aは、第1順位の
樹脂注入部3aの他に、第2順位の樹脂注入部3b,3
bにも分配・供給され、該第2順位の樹脂注入部3b,
3bからもランナー部6に射出注入されるようになる。
【0031】一方、かかる第2順位の樹脂注入部3b,
3bの開放と並行して、コントローラ15は、スクリュ
ー駆動部13を制御して、該スクリュー駆動部13によ
るスクリュー軸11の摺動速度Vを図3に示すように前
記所定速度V1 から所定速度V2 まで瞬時に上昇させ
る。これにより、シリンダ筒10の溶融樹脂室16から
ホットランナー5に供給される溶融樹脂量は増加され、
この増量された溶融樹脂Aはホットランナー5から各樹
脂注入部3に分配・供給されることとなる。
【0032】この場合、仮に、スクリュー軸11の摺動
速度Vを変化させずに、ホットランナー5に供給する溶
融樹脂量を一定に維持するようにした場合には、今まで
第1順位の樹脂注入部3aにのみ供給されていた溶融樹
脂Aが、第2順位の樹脂注入部3b,3bの開放によ
り、該第2順位の樹脂注入部3b,3bにも分配される
こととなるため、樹脂注入部3aからランナー部6に射
出注入される溶融樹脂量が急激に減少しようとする。
【0033】しかるに、前述のように、第2順位の樹脂
注入部3b,3bの開放と並行してホットランナー5に
供給する溶融樹脂量、換言すれば、ホットランナー5か
ら各樹脂注入部3に分配・供給される溶融樹脂の総量を
増加させるため、第1順位の樹脂注入部3aから射出注
入される溶融樹脂量は大きく変化することがない。従っ
て、第1順位の樹脂注入部3aからランナー部6及びフ
ィルムゲート7を介してキャビティ2に射出注入されて
いた溶融樹脂Aaの流頭は、その流速が第2順位の樹脂
注入部3b,3bの開放時に急激に減少するようなこと
はなく、スムーズにキャビティ2内に拡散していく。
【0034】上記のように、第2順位の樹脂注入部3
b,3bからの射出注入が開始すると、該樹脂注入部3
bからランナー部6内に射出注入された溶融樹脂Ab
は、図4(b)に示すように、ランナー部6内において
第1順位の樹脂注入部3aから射出注入された溶融樹脂
Aaと融合しつつ、各樹脂注入部3bの近傍箇所でラン
ナー部6からフィルムゲート7を介してキャビティ2内
に流動していく。そして、キャビティ2内に拡散してい
た溶融樹脂Aは、各樹脂注入部3からの溶融樹脂Aの射
出注入圧により、最終的に図4(c)に示すようにキャ
ビティ2内の全体に拡散し、該キャビティ2を充填す
る。これにより、該キャビティ2に平板状の樹脂製品W
が得られる。そして、かかる後には、上型1aと下型1
bとが開かれて、キャビティ2から樹脂製品Wが取り出
される。
【0035】尚、前述のように、第2順位の樹脂注入部
3b,3bを開放した後には、前記スクリュー軸11の
摺動速度Vは、例えば図3に示すように、前記所定速度
2に所定時間維持された後に、最終的にシリンダ筒1
0内の溶融樹脂室16内の溶融樹脂Aが全てホットラン
ナー5に供給されるまで、徐々に減速されていく。
【0036】以上説明したように、本実施例の射出成形
においては、第1順位の樹脂注入部3aからランナー部
6に射出注入された溶融樹脂Aaがランナー部6を充填
し、第2順位の樹脂注入部3b,3bの位置に達した後
に、該第2順位の樹脂注入部3b,3bからの溶融樹脂
Abの射出注入を開始するようにしているので、樹脂製
品Wにウェルドマークが生じるのが防止される。
【0037】そして、第2順位の樹脂注入部3b,3b
からの溶融樹脂Abの射出注入に際しては、該樹脂注入
部3b,3bの開放と並行して、ホットランナー5に供
給する溶融樹脂量を増加させるようにしているので、第
1順位の樹脂注入部3aからランナー部6及びフィルム
ゲート7を介してキャビティ2に射出注入されている溶
融樹脂Aaの量が急激に減少することが避けられ、該溶
融樹脂Aaの流頭は急激な流速変化を生じることなくス
ムーズにキャビティ2内に拡散していく。従って、樹脂
製品Wに所謂、フローマークが生じるのも防止される。
【0038】また、本実施例においては、各樹脂注入部
3から直接的にキャビティ2に溶融樹脂Aを注入せず、
ランナー部6及びフィルムゲート7を介してキャビティ
2に射出注入するようにしているので、各樹脂注入部3
からランナー部6に射出注入された溶融樹脂Aが該ラン
ナー部6において確実に融合した状態でキャビティ2に
フィルムゲート7の各所を介して射出注入され、従っ
て、均質な樹脂製品Wを得ることができる。
【0039】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、本発明
の射出成形方法によれば、同一の樹脂供給路から複数の
樹脂注入部に溶融樹脂を分配・供給すると共に、該複数
の樹脂注入部からあらかじめ定めた注入順位に従って溶
融樹脂をキャビティに射出注入して樹脂製品を成形する
際に、先行順位の樹脂注入部から射出注入された溶融樹
脂が後順位の樹脂注入部の位置に達した後に、該後順位
の樹脂注入部からの溶融樹脂の射出注入を開始し、この
時、先行順位の樹脂注入部と後順位の樹脂注入部とに前
記樹脂供給路を介して分配・供給される溶融樹脂の総量
を増加せしめるようにしたことによって、ウェルドマー
クが樹脂製品に生じるのを防止することができると共
に、後順位の樹脂注入部の開放時に先行順位の樹脂注入
部から射出注入される溶融樹脂が急激に減少するのを防
止して、樹脂製品にフローマークが生じるのも防止する
ことができ、従って、高品質の樹脂製品を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を適用して構成した射出成形装置
のシステム構成図。
【図2】図1のII−II線断面図。
【図3】図1の射出成形装置による射出成形方法を説明
するための線図。
【図4】図1の射出成形装置による射出成形方法を説明
するための説明図。
【図5】従来の射出成形方法を説明するための説明図。
【符号の説明】
1…金型、2…キャビティ、3…樹脂注入部、5…ホッ
トランナー(樹脂供給路)、A…溶融樹脂、W…樹脂製
品。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】あらかじめ注入順位を定めた複数の樹脂注
    入部から溶融樹脂を射出注入可能に金型に設けられたキ
    ャビティと前記複数の樹脂注入部を連通して設けられた
    樹脂供給路とを備えた射出成形装置を用い、前記複数の
    樹脂注入部に前記樹脂供給路を介して溶融樹脂を分配・
    供給すると共に、該溶融樹脂を前記複数の樹脂注入部か
    らその注入順位に従って前記キャビティに射出注入する
    ことにより樹脂製品を射出成形する方法において、前記
    複数の樹脂注入部のうち、第2順位以降の後順位の樹脂
    注入部から前記キャビティに溶融樹脂を射出注入する際
    に、当該後順位に先行する先行順位の樹脂注入部から前
    記キャビティに射出注入された溶融樹脂の流頭が当該後
    順位の樹脂注入部の位置に達した後に、当該後順位の樹
    脂注入部から前記キャビティへの溶融樹脂の射出注入を
    開始せしめ、この時、前記先行順位の樹脂注入部から前
    記キャビティに射出注入されている溶融樹脂量の急激な
    低下を抑制すべく当該先行順位の樹脂注入部と当該後順
    位の樹脂注入部とに前記樹脂供給路を介して分配・供給
    される溶融樹脂の総量を増加せしめることを特徴とする
    射出成形方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08118387A (ja) * 1994-09-01 1996-05-14 Sumitomo Chem Co Ltd 熱可塑性樹脂成形体の製造方法
JP2007021976A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Nishikawa Kasei Co Ltd 樹脂材注入充填方法および樹脂材注入充填装置
JPWO2018110646A1 (ja) * 2016-12-15 2019-10-24 住友化学株式会社 板状成形体の製造方法、金型およびランナー

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