JPH0663886A - コネクタ結合装置 - Google Patents

コネクタ結合装置

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JPH0663886A
JPH0663886A JP22305392A JP22305392A JPH0663886A JP H0663886 A JPH0663886 A JP H0663886A JP 22305392 A JP22305392 A JP 22305392A JP 22305392 A JP22305392 A JP 22305392A JP H0663886 A JPH0663886 A JP H0663886A
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Naoya Ezawa
直也 江沢
Koji Yamawaki
功次 山脇
Kesatoshi Kuraoka
今朝年 倉岡
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 連結部材を動作させるマニピュレータの負荷
を軽減することである。 【構成】 第2の連結部材200に設けられている雄コ
ネクタ220をコネクタ挿抜方向に往復移動させるコネ
クタ挿抜機構211が第2の連結部材200内に設けら
れている。第1の連結部材100の先端側には凸状のコ
ーン部102が形成され、第2の連結部材200の先端
側にはコーン部102が嵌まり込む凹状のガイドコーン
部202が形成されている。第1の連結部材100に
は、突起117を有するフィンガ116とこのフィンガ
116を動作させるフィンガ開閉駆動機構110とが設
けられている。第2の連結部材200には、突起117
と係合し両部材100,200の相対的位置関係を拘束
する係止穴217が形成されているガイドピース210
が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、それぞれにコネクタが
設けられている2個の部材を連結すると共に、コネクタ
相互を結合するコネクタ結合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のコネクタ結合装置としては、例え
ば、米国特許第4545723号公報に記載されている
ように、連結部材相互のアライメントおよびコネクタ相
互の相互のアライメントをマニピュレータでとった上
で、連結部材相互を連結すると同時にコネクタ相互を結
合している。一方のコネクタを他方のコネクタに挿入す
る挿入力は、一方の連結部材を構成するグリッパで、他
方の連結部材の断面が菱形状の連結柱を把持する際、グ
リップフィンガ面が連結柱の面を滑り、グリッパがコネ
クタの挿入方向に移動することにより、得ている。すな
わち、連結柱をグリッパが把持する力でコネクタの挿入
力を得ている。一方、コネクタを引抜くときは、マニピ
ュレータの先端力によって行っている。ところで、この
コネクタ結合装置では、コネクタ相互の結合を簡易にす
るために、コネクタ自体が連結部材に外付けされ、その
電気接点は露出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来技術では、連結部材相互の連結等とコネクタ相
互の結合等を同時に行っているため、マニピュレータに
かかる負荷が大きくなり、マニピュレータが大型化して
しまうという問題点がある。本発明は、このような従来
の問題点について着目してなされたもので、連結部材を
動作させるマニピュレータの負荷を軽減し、マニピュレ
ータを小形・軽量化することができるコネクタ結合装置
を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
のコネクタ結合装置は、2個の部材を連結する連結手段
と、2個の前記部材に設けられているコネクタのうち、
少なくとも一の部材に設けられているコネクタを他方の
部材に設けられているコネクタに対する挿抜方向に往復
移動させるコネクタ挿抜手段と、を備えていることを特
徴とするものである。
【0005】また、前記目的を達成するための他のコネ
クタ結合装置は、2個の部材に設けられているコネクタ
のうち、一方の部材に設けられているコネクタを他方の
部材に設けられているコネクタに対する挿抜方向に往復
移動させるコネクタ挿抜機構が該一方の部材に設けら
れ、2個の前記部材のそれぞれの連結側には、前記一方
の部材のコネクタを前記コネクタ挿抜機構により往復移
動させると他方の部材のコネクタに挿入可能な位置に、
該一方の部材を相対的に該他方の部材に誘導するための
テーパー部がそれぞれ形成され、前記他方の部材は、係
止部と該係止部を動作させる駆動部とを備え、前記一方
の部材は、前記係止部と係合し前記挿入可能な位置で2
個の前記部材の相対的位置関係を拘束する被係止部を備
え、前記被係止部は、前記係止部と係合した状態を維持
しつつ前記駆動部の動作により変位可能に設けられ、前
記被係止部の前記変位動作により、前記一方の部材のコ
ネクタが前記往復移動の方向のうち少なくとも一方の方
向に移動できるよう、前記コネクタ挿抜機構の一部が該
被係止部に接続されていることを特徴とするものであ
る。
【0006】ここで、往復移動する前記コネクタにコネ
クタピンが設けられている場合には、該コネクタの往復
移動によって該コネクタのコネクタピンが出没可能なコ
ネクタ保護板を設けることが好ましい。また、以上のコ
ネクタ結合装置には、前記一方の部材と前記他方の部材
との連結を検知する部材連結検知手段や、前記一方の部
材のコネクタと前記他方の部材のコネクタとの結合を検
知するコネクタ結合検知手段を設けてもよい。
【0007】
【作用】両部材の連結前においては、往復移動可能に設
けられているコネクタを退避位置、つまり引き抜き方向
側の端部に位置させておく。両部材が連結手段により連
結されると、コネクタ挿抜手段により、少なくとも一方
のコネクタが突出位置、つまり挿入方向側の端部に移動
する。この移動によって、コネクタ相互は結合する。
【0008】このように、両部材の連結時にはコネクタ
を退避させておくことができるため、部材相互の連結と
コネクタ相互の結合とを同時に行わなくても、これらの
連結および結合を行うことができる。したがって、2個
の部材のうち、一方の部材が取付けられるマニピュレー
タには、部材相互の連結とコネクタ相互の結合とを同時
に行うほどの駆動力は不要となる。ここで、テーパー部
を備えているものでは、該テーパー部により、一方の部
材が相対的に他方の部材の目的の位置に誘導させるの
で、連結前に両部材のアライメントを正確にとっておく
必要がなく、容易に両部材を連結することができる。ま
た、コネクタ保護板を備えているものでは、コネクタ相
互が結合していないとき、コネクタピンは保護板に保護
されているので、コネクタピンを損傷を防ぐことができ
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の係る各種実施例について図面
を用いて説明する。まず、本発明の第1の実施例につい
て、図1〜図13を用いて説明する。図1において、1
00は第1連結部材、200は第2連結部材である。第
1連結部材100は,力/トルクセンサ140を介して
マニピュレータアーム150に取付けられており、第2
連結部材200と結合の際の接触状況および第2連結部
材200からの負荷が検出される。
【0010】また、第1連結部材100は、外周面およ
び先端部に連結機構101を備えている。連結機構10
1は、図2に示すように、第1連結部材100の外周面
に形成された凸状のコーン部102と、コーン部102
の根本の円周方向を3等分した位置に固定された3個の
コーン突起101a,101a,101aと、第1連結
部材100の先端部から突出している2個のフィンガ1
16,116と、2個のフィンガ116の先端部近くに
それぞれ固定されたフィンガ突起(係止部)117,1
17と、2個のフィンガ116を開閉させるフィンガ開
閉駆動機構110と、を備えている。
【0011】フィンガ開閉駆動機構110は、図1に示
すように、フィンガ駆動モータ110aと、このモータ
110aの変位を維持しておくためのブレーキ111
と、フィンガ駆動モータ110aにブレーキ111を介
して接続されているウォーム112と、ウォーム112
と噛合うウォームホイール113と、このウォームホイ
ール113の回転軸となるボールスクリュー114と、
フィンガ116,116の基部に設けられボールスクリ
ュー114に係合しているナット115,115と、を
備えている。2個のナット115,115は、互いに異
なる方向にネジが切られており、ボールスクリュー11
4の回転によって互いに反対方向に移動するようになっ
ている。すなわち、ボールスクリュー114の回転によ
り、2個のフィンガ116,116が開閉動作するよう
構成されている。
【0012】第1連結部材100のコーン部102の先
端部分には、図13に示すように、雌コネクタ120が
設けられている。この雌コネクタ120は、電力または
信号をリード線130により外部から導いている。
【0013】第2連結部材200は底付きの円筒状に形
成され、その内周側は、図3に示すように、連結機構1
01のコーン部102に対応した凹状のガイドコーン部
202が形成されておいり、そこにコーン部102のコ
ーン突起101a,101a,101aと係合する係合
溝201,201,201が形成されている。なお、第
1連結部材100の連結機構101に対する第2連結部
材200の連結機構は、以上説明したガイドコーン部2
02と、係合溝201と、後述するガイドピース210
で構成されている。
【0014】第2連結部材200は、その内部にコネク
タ挿抜機構211を備えている。コネクタ挿抜機構21
1は、第2連結部材200に設けられたピン213に揺
動自在に支持された2個のリンク212,212を備え
ている。2個のリンク212,212は、図12に示す
ように、それぞれ、先端部がピン211aを介してガイ
ドピース210,210に接続され、その後端部にピン
214が設けられている。ピン214は、雄コネクタ2
20に接続している。雄コネクタ220は、コネクタ1
20,220の挿抜方向、つまり第2連結部材200の
軸方向に往復移動可能に、ガイドピン222に摺動自在
に支持されている。なお、リンク212の揺動中心であ
るピン213は、雄コネクタ220が往復移動できるよ
う、その位置を移動できるように支持されている。
【0015】雄コネクタ220は、その先端部が雌コネ
クタ120を挿入できるように形成され、そこには両コ
ネクタ120,220を電気的に結合するコネクタピン
221が設けられている。雄コネクタ220には、雌コ
ネクタ120と結合完了したとき、これを検出して信号
を出力するマイクロスイッチ224が設けられている。
【0016】ガイドピース210,210には、それぞ
れフィンガ116,116の外側コーン面と当接するガ
イドコーン216と、外側コーン面に形成されたフィン
ガ突起117と係合し第1連結部材100に対して移動
しないように拘束する係止穴(被係止部)217とが形
成されている。この2個のガイドピース210,210
は、両者の間隔が小さくなる方向にバネ215,215
で付勢されている。
【0017】第2連結部材200には、図9〜図11に
示すように、雄コネクタ220と雌コネクタ120とが
結合していないときに、雄コネクタ220のコネクタピ
ン221が隠れ、コネクタ220,120相互が結合す
るため雄コネクタ220が移動すると、コネクタピン2
21のみがそこから突出するよう形成されている保護板
223が設けられている。第2連結部材200には、そ
の係合溝201およびガイドコーン部202が第1連結
部材100の突起101aおよびコーン部102との結
合完了したとき、これを検出して信号を出力するマイク
ロスイッチ223aが設けられている。この第2連結部
材200はペイロード240に取付けられており、リー
ド線230により第1連結部材100からの電力、信号
をペイロード240側に取込んでいる。
【0018】次に、第1連結部材100と第2連結部材
200との機械的な連結動作について、図4〜図8によ
り説明する。図4は、第1連結部材100と第2連結部
材200との連結前の状態を示す。この状態から第1連
結部材100が矢印方向に移動して第2連結部材200
に接近する。第1連結部材100のコーン部102と第
2連結部材200のガイドコーン部202とが接触する
と、第1の連結部材100は、ガイドコーン部202に
沿って第2の連結部材200の中心部に導かれていく。
さらに、第1連結部材100が第2連結部材200の方
向に押し付けられると、図6に示すように、第1連結部
材100のコーン部102および突起101aが第2連
結部材200のガイドコーン部202および係合溝20
1に当接し、結合のための6自由度のアライメントがと
れる。この際、これをマイクロスイッチ223aが検出
して信号を出力する。なお、図4に示すように、第1の
連結部材100と第2の連結部材200との連結前にお
いて、X方向やY方向のアライメントが大きく異なって
いる場合には、第1連結部材100の先端のフィンガ1
16,116が第2連結部材200のガイドコーン21
6またはガイドコーン部202に接触してから、第1連
結部材100のコーン部102と第2連結部材200の
ガイドコーン部202とが接触することになる。
【0019】次に、フィンガ駆動モータ110aが駆動
し、図7に示すように、フィンガ開閉駆動機構110に
より、2個のフィンガ116,116が開いて、フィン
ガ116,116がガイドピース210,210に当接
する。このとき、フィンガ突起117が係止穴217に
係合し、両連結部材100,200がZ軸方向に固定さ
れ、機械的連結が完了する。
【0020】フィンガ駆動モータ110aは引き続き駆
動し、図8(a)に示すように、フィンガ開閉駆動機構
110により、2個のフィンガ116,116がさらに
開いて、2個のガイドピース210,210が同図中の
矢印A方向に押し広げられる。2個のガイドピース21
0,210が押し広げられると、コネクタ挿抜機構21
1のリンク212がピン213を支点として矢印B方向
に揺動し、その後端部のピン214に接続する雄コネク
タ220が矢印C方向、すなわち、第1連結部材100
側に押し出される。この際、コネクタピン221は保護
板223から突出して雌コネクタ120に挿入し、図8
(b)に示すように、両コネクタ120,220が電気
的に結合する。
【0021】ここで、両コネクタ120,220の電気
的結合について図9〜図11を用いて、さらに詳細に説
明する。図9は、電気的結合前の状態を示す。この状態
からガイドピース210,210が押し広げられると、
図10及び図11に示すように、ガイドピース210に
接続されたリンク212がピン213を支点として揺動
し、ピン214に接続された雄コネクタ220が第1連
結部材100側に押し出される。この際、図11に示す
ように、雄コネクタ220のコネクタピン221が保護
板223から突出して図示しない雌コネクタ120と結
合する。
【0022】次に、バネ215による雄コネクタ220
のコネクタピン221の引抜き動作について、図12に
より説明する。図12(a)は雄コネクタ220の挿入
時を示す。ガイドピース210はバネ215により力F
sにて押付けられているため、このとき、フィンガ11
6により、力Fsより大きな力Ffで押し上げることに
より、リンク212が揺動する。リンク212はピン2
13を支点として揺動して、ピン214で接続された雄
コネクタ220を矢印C方向に押出す。ここで、この雄
コネクタ220の押し出す力をFc pushとし、ピン2
11とピン213との間の距離をa、ピン213とピン
214との間の距離をbすれば、Ff、Fs、Fc pus
hの関係は、以下に示す(数1)(数2)のように表す
ことができる。
【0023】 (Ff−Fs)・a=Fc push・b ・・・・・・・・・・・・・・・・・・(数1) Fc push =a/b・(Ff−Fc) ・・・・・・・・・・・(数2) 両コネクタ120,220が結合しているときには、フ
ィンガ開閉駆動機構110に設けられているブレーキ1
11が駆動し、この状態を維持する。
【0024】図12(b)は、コネクタの引抜時を示
す。このときは、フィンガ116,116が閉じ、フィ
ンガ116,116から受けていた力Ffはガイドピー
ス210にはかからなくなる。したがって、ガイドピー
ス210はバネ215による力Fsで押し下げられ、リ
ンク212を介して雄コネクタ220に矢印C’方向の
力が加わる。ここで、コネクタ220を引き抜くために
必要な矢印C’方向の力をFc pullとすれば、Fsと
Fc pullの関係は、以下に示す(数3)(数4)のよ
うに表すことができる。
【0025】 Fs・a=Fc pull・b ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(数3) Fc pull=a/b・ Fs ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(数4) 一般的に、Fc pushとFc pullとには、(数5)に示
す関係がある。 Fc push=Fc pull ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(数5) したがって、(数2)および(数4)より、FfとFs
とには、(数6)に示す関係が導き出せる。
【0026】 Ff=2Fs ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(数6) この(数6)より、バネ215の反力の倍の力でガイド
ピース210を押し上げることにより、雄コネクタ22
0を矢印C方向に移動させることができる。また、リン
ク212のアーム長a,bの比を適当に選ぶことによ
り、ガイドピース210の押上げ力Ffおよびバネ力F
sが、小さくても雄コネクタ220の挿抜力を得ること
ができる。
【0027】次に、第1連結部材100と第2連結部材
200の外観につき、図13により説明する。第1連結
部材100は、力/トルクセンサ140を介してマニピ
ュレータアーム150の先端に取付けられている。第1
連結部材100の先端には、2個のフィンガ116およ
び雌コネクタ120が設けられている。第2連結部材2
00は、ペイロード240に取付けられている。第1連
結部材100の2個のフィンガ116で連結機構101
されるガイドピース210および第1連結部材100の
雌コネクタ120と結合する雄コネクタ220を備えて
いる。
【0028】以上のように、本実施例では、雄コネクタ
220を往復移動可能に設けたので、両部材100,2
00の連結時に、雄コネクタ220を退避させておけ
ば、両部材100,200の連結と両コネクタ120,
220の結合とを同時に行わなくともよく、マニピュレ
ータの負荷を軽減することができる。また、第1の連結
部材100側には、第1の連結部材100の先端側に形
成されているコーン部102とフィンガ116に形成さ
れている外側コーン面とを有し、第2の連結部材200
側には、第2の連結部材200の先端に形成されている
ガイドコーン部202とガイドピース210に形成され
ているガイドコーン216とを有しているので、第1の
連結部材100は第2の部材の目的の位置に相対的に誘
導される。したがって、第1の連結部材100と第2の
連結部材との連結を容易に行うことができる。また、雄
コネクタ220のコネクタピン221は、両コネクタ1
20,220が連結していないときには、保護板223
により保護されているので、両部材100,200の連
結時に、コネクタピン221が第1の連結部材100の
一部に接触することはなく、コネクタピン221の損傷
を防ぐことができる。
【0029】次に、第1の実施例によるコネクタ結合装
置を用いた宇宙用マニピュレータの作業例について、図
14〜図16により説明する。図14は、複数のマニピ
ュレータ関節301、力/トルクセンサ310、第1連
結部材320とから構成されるマニピュレータ300
が、曝露作業台400上のツール収納箱421に保管さ
れているツール420を把持するために接近している状
態を示す。この状態より、第1連結部材320が下降す
ると、図15に示すように、第1連結部材320がツー
ル420に取付けられた第2連結部材410と機械的に
連結すると共に、電気的に結合する。なお、第1連結部
材320と第2連結部材410との結合部付近には、位
置合わせマーク411が刻印されており、この両者の位
置が合うように、マニピュレータ300を動作させる。
ついで、第1連結部材320が上昇すると、図16に示
すように、マニピュレータ300がツール420をツー
ル収納箔421から取出す。
【0030】次に、本発明に係る第2の実施例につい
て、図17を用いて説明する。図17において、500
は第1連結部材、600は第2連結部材である。第1連
結部材500は第2連結部材600と連結するための連
結機構501を備えている。連結機構501は、第1の
実施例の構成と同一であり、コーン部502、コーン突
起503、2個のフィンガ504,504、このフィン
ガ504を開閉させるためのフィンガ開閉駆動機構(同
図中には記載されていない。)等で構成されている。第
1連結部材500には、雌コネクタ520を有し、電力
または信号の受給が可能である。第1連結部材500
は、力/トルクセンサ540を介してマニピュレータア
ーム550に取付けられており、第2連結部材600と
結合の際の接触状況および第2連結部材600から受け
る負荷を検出することが可能になっている。
【0031】第2連結部材600は、第2連結部材側の
連結機構を構成するガイドコーン部602、ガイドピー
ス610等を備えている。第2連結部材600は、先の
実施例と基本的に同一構成のコネクタ挿抜機構611を
備えている。コネクタ挿抜機構611は、ピン611
a、リンク612、ピン613,614,621、ガイ
ドピン622、マイクロスイッチ623,624等で構
成されている。ガイドピース610には、フィンガ50
4が開動作したときに係合する開動作係止部610a
と、フィンガ504が閉動作したときに係合する閉動作
係止部610bとが形成されている。この第2連結部材
600は、ペイロード640に取付けられており、リー
ド線630により第1連結部材500からの電力、信号
をペイロード640側に取込んでいる。なお、本実施例
では、第1の実施例において、コネクタ挿抜機構211
の一部を構成していたバネ215は用いられていない。
【0032】次に、第1連結部材500と第2連結部材
600との結合動作について説明する。第1連結部材5
00のコーン部502およびコーン突起503が、それ
ぞれ第2連結部材600のガイドコーン602および係
合溝601に結合し、先の実施例において説明した図6
に示す状態になり、6軸方向のアライメントがとられ
る。
【0033】次に、2個のフィンガ504,504が開
くと、フィンガ504がガイドピース610の開動作係
止部610aに係合する。さらに、フィンガ504,5
04を開くと、ガイドピース610,610が押し広げ
られ、これに接続されているリンク612がピン613
を支点にして揺動し、リンク612の後端部に接続され
ているコネクタ620がガイドピン622のガイドに従
って移動し、第1連結部材500のコネクタ520側に
押し出される。この結果、コネクタピン621がコネク
タ520に挿入されて電気的に結合する。
【0034】2個のフィンガ504,504を閉じる
と、フィンガ504,504がガイドピース610,6
10の閉動作係止部610b,610bに係合し、フィ
ンガ504,504の閉動作に伴ってガイドピース61
0,610は、両者が接近する方向に移動する。そのた
め、上記とは逆の動作でコネクタ620が引寄せられ結
合状態にあるコネクタピン621がコネクタ520から
抜き出される。このように、本実施例では、先の実施例
のようにコネクタの引き抜きにバネ215を用いていな
いので、結合時において、バネ215に抗する力が不要
になり、フィンガ駆動モータの容量を小さくすることが
できる。
【0035】なお、以上の各種実施例において、第2の
連結部材側のコネクタを往復移動できるよう構成した
が、第1の連結部材側のコネクタを往復移動できるよう
に構成してもよい。また、各種実施例においては、コネ
クタは電気的な結合を行うものであるが、本発明におい
て、コネクタは、これに限定されるものでなく流体コネ
クタであってもよい。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、少なくとも一のコネク
タを往復移動可能に設けたので、両部材の連結時に、往
復移動可能なコネクタを退避させておけば、両部材の連
結と両コネクタの結合とを同時に行わなくともよく、マ
ニピュレータの負荷を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施例のコネクタ結合装置
の要部展開斜視図である。
【図2】本発明に係る第1の実施例の第1連結部材の斜
視図である。
【図3】本発明に係る第1の実施例の第2連結部材の斜
視図である。
【図4】本発明に係る第1の実施例の部材連結前におけ
るコネクタ結合装置の状態説明図である。
【図5】本発明に係る第1の実施例の部材連結直前にお
けるコネクタ結合装置の状態を示す説明図である。
【図6】本発明に係る第1の実施例の部材のアライメン
トがとられた際におけるコネクタ結合装置の状態を示す
説明図である。
【図7】本発明に係る第1の実施例の部材連結時のコネ
クタ結合装置の状態を示す説明図である。
【図8】本発明に係る第1の実施例のコネクタ挿抜機構
の動作を示す説明図である。
【図9】本発明に係る第1の実施例のコネクタ結合前の
雄コネクタの状態を示す説明図である。
【図10】本発明に係る第1の実施例のコネクタ結合動
作中の雄コネクタの状態を示す説明図である。
【図11】本発明に係る第1の実施例のコネクタ結合時
の雄コネクタの状態を示す説明図である。
【図12】本発明に係る第1の実施例のコネクタ挿抜機
構の動作原理を示す説明図である。
【図13】本発明に係る第1連結部材と第2連結部材の
外観斜視図である。
【図14】本発明に係る第1の実施例を宇宙用マニピュ
レータに適用した場合の作業内容を示す説明図である。
【図15】本発明に係る第1の実施例を宇宙用マニピュ
レータに適用した場合の作業内容を示す説明図である。
【図16】本発明に係る第1の実施例を宇宙用マニピュ
レータに適用した場合の作業内容を示す説明図である。
【図17】本発明に係る第2の実施例のコネクタ結合装
置の要部展開側面図である。
【符号の説明】
100,320,500…第1連結部材、101,50
1…連結機構、101a,503…コーン突起、10
2,502…コーン部、110…フィンガ開閉駆動機
構、116,504…フィンガ、117…フィンガ突起
(係止部)、120…雌コネクタ、140,310…力
/トルクセンサ、150…マニピュレータアーム、20
0,410,600…第2連結部材、201,601…
係合溝、202,602…ガイドコーン部、210,6
10…ガイドピース、211,611…コネクタ挿抜機
構、212,612…リンク、215…バネ、217…
係止穴(被係止部)、220…雄コネクタ、221…コ
ネクタピン、223…保護板、223a,224…マイ
クロスイッチ、240…ペイロード、300…マニピュ
レータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 倉岡 今朝年 東京都港区浜松町二丁目4番1号 宇宙開 発事業団内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれにコネクタが設けられている2個
    の部材を連結すると共に、コネクタ相互を結合するコネ
    クタ結合装置において、 2個の前記部材を連結する連結手段と、 2個の前記部材に設けられているコネクタのうち、少な
    くとも一方の部材に設けられているコネクタを他方の部
    材に設けられているコネクタに対する挿抜方向に往復移
    動させるコネクタ挿抜手段と、 を備えていることを特徴とするコネクタ結合装置。
  2. 【請求項2】前記連結手段は、 前記一方の部材のコネクタを前記コネクタ挿抜手段によ
    り往復移動させると前記他方の部材のコネクタに挿入で
    きる位置に、該一方の部材を相対的に該他方の部材を誘
    導するためのテーパー部と、 前記挿入可能な位置において、2個の前記部材の相互位
    置関係を拘束する固定機構と、 を有することを特徴とする請求項1記載のコネクタ結合
    装置。
  3. 【請求項3】前記連結手段と前記コネクタ挿抜手段とに
    は、同一の駆動源が用いられていることを特徴とする請
    求項1又は2記載のコネクタ装置。
  4. 【請求項4】それぞれにコネクタが設けられている2個
    の部材を連結すると共に、コネクタ相互を結合するコネ
    クタ結合装置において、 2個の前記部材に設けられているコネクタのうち、一方
    の部材に設けられているコネクタを他方の部材に設けら
    れているコネクタに対する挿抜方向に往復移動させるコ
    ネクタ挿抜機構が該一方の部材に設けられ、 2個の前記部材のそれぞれの連結側には、前記一方の部
    材のコネクタを前記コネクタ挿抜機構により往復移動さ
    せると他方の部材のコネクタに挿入可能な位置に、該一
    方の部材を相対的に該他方の部材に誘導するためのテー
    パー部がそれぞれ形成され、 前記他方の部材は、係止部と該係止部を動作させる駆動
    部とを備え、 前記一方の部材は、前記係止部と係合し前記挿入可能な
    位置で2個の前記部材の相対的位置関係を拘束する被係
    止部を備え、 前記被係止部は、前記係止部と係合した状態を維持しつ
    つ前記駆動部の動作により変位可能に設けられ、 前記被係止部の前記変位動作により、前記一方の部材の
    コネクタが前記往復移動の方向のうち少なくとも一方の
    方向に移動できるよう、前記コネクタ挿抜機構の一部が
    該被係止部に接続されていることを特徴とするコネクタ
    結合装置。
  5. 【請求項5】往復移動する前記コネクタには、コネクタ
    ピンが設けられ、 前記コネクタの往復移動によって該コネクタのコネクタ
    ピンが出没可能なコネクタ保護板が設けられていること
    を特徴とする請求項1、2、3又は4記載のコネクタ結
    合装置。
  6. 【請求項6】前記一方の部材と前記他方の部材との連結
    を検知する部材連結検知手段を備えていることを特徴と
    する請求項1、2、3、4又は5記載のコネクタ結合装
    置。
  7. 【請求項7】前記一方の部材のコネクタと前記他方の部
    材のコネクタとの結合を検知するコネクタ結合検知手段
    を備えていることを特徴とする請求項1、2、3、4、
    5または6記載のコネクタ結合装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11188674A (ja) * 1997-12-22 1999-07-13 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 流体圧作動装置の分割モジュール及び該分割モジュールに用いるスイッチ操作装置
CN112497189A (zh) * 2020-11-24 2021-03-16 深圳市普渡科技有限公司 一种机械手末端的快速更换结构及电动机械手

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