JPH0663700U - 地下鉄駅の換気装置 - Google Patents

地下鉄駅の換気装置

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JPH0663700U
JPH0663700U JP927293U JP927293U JPH0663700U JP H0663700 U JPH0663700 U JP H0663700U JP 927293 U JP927293 U JP 927293U JP 927293 U JP927293 U JP 927293U JP H0663700 U JPH0663700 U JP H0663700U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 送風機が過剰設備とならず、エネルギーに無
駄が少なく、換気用の機械室、換気口の数が少なく、容
積が小さく、よって地上部における必要用地が少なく、
地下鉄駅内部のレイアウトの自由度が大きい地下鉄駅の
換気装置の提供を目的とする。 【構成】 左右のトンネル空間20、30を両側に接続する
プラットホーム空間10と、コンコース空間40とを有する
地下鉄駅における換気装置であって、前記プラットホー
ム空間10の上方に1つの換気用機械室50を設けると共に
該機械室50から地上部へ接続する1つの換気口60を設
け、機械室50に換気用の送風機70を備えて、送風機70に
対してコンコース空間40、プラットホーム空間10、両ト
ンネル空間20、30からの各換気通路をそれぞれ可変ダン
パを介して接続し、且つ換気用送風機70として、換気を
行う各空間10、20、30、40の通常時必要換気量の合計量
若しくはそれ以上の換気能力を持つ送風機を用いた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、地下鉄駅の換気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3は従来における地下鉄駅の換気装置の例を示す断面構成図である。図3に おいて、11は地下鉄駅のプラットホームで、そのプラットホーム11を取り囲む形 でプラットホーム空間10が設けられている。そしてこのプラットホーム空間10の 両側にそれぞれ左右のトンネル空間20、30が接続されている。プラットホーム空 間10の上方には、天井12を介してコンコース空間40が設けられている。このコン コース空間40の両側、即ち前記左右のトンネル空間20、30がそれぞれ対応する両 側に、第1の換気用機械室51と第2の換気用機械室52とを設けている。この両換 気用機械室51、52にはそれぞれ地上への第1の換気口61、第2の換気口62が設け られている。
【0003】 前記第1の換気用機械室51には第1の送風機71と第2の送風機72と第3の送風 機73とが設けられ、前記第2の換気用機械室52には第4の送風機74が設けられて いる。本明細書において換気とは排気と給気の両方の意味を含むものとし、図1 と図2に示した排気装置の他に、図示しない給気装置も存在する。 前記第1の送風機71には近くに位置する前記左のトンネル空間20の換気を行う 左トンネル空間換気ダクト81が接続され、第2の送風機72にはプラットホーム空 間10の換気を行うプラットホーム空間換気ダクト82が接続され、第3の送風機73 には前記コンコース空間40の換気を行うコンコース空間換気ダクト83が接続され ている。また第2の換気用機械室52の第4の送風機74には近くに位置する前記右 のトンネル空間30の換気を行う右トンネル空間換気ダクト84が接続されている。 以上の構成により、従来の地下鉄駅の換気装置では、左のトンネル空間20の換 気とプラットホーム空間10の換気とコンコース空間40の換気をそれぞれ第1、第 2、第3の送風機71、72、73により第1の換気用機械室51と第1の換気口61を用 いて行い、右のトンネル空間30の換気は第4の送風機74により第2の換気用機械 室52と第2の換気口62を用いて行っている。このため、第1の換気用機械室51の 規模(空間容積)は第2の機械室52の規模(空間容積)よりも大きく、また第1 の換気口61の通気断面積は第2の換気口62の通気断面積よりも大きくなっている 。
【0004】 運転については、各空間、即ちプラットホーム空間10、左右のトンネル空間20 、30、コンコース空間40における火災発生時の必要換気量がそれぞれ決められて おり、これに対して通常時の必要換気量は、前記火災発生時の必要換気量の半分 程度でよい。このため、各第1〜第4の送風機71、72、73、74の能力としては、 それぞれが対応する各空間10、20、30、40の火災発生時必要換気量に対応できる 能力のものを使用し、且つ通常時の運転においては必要換気量の2倍程度の能力 となっている。 具体例を用いてさらに説明すると、図3に示すように、例えばプラットホーム 空間10とコンコース空間40では、それぞれ通常時換気量は50000m3/h で、火災発 生時必要換気量もカッコ内に示すように50000m3/h である。一方、左右のトンネ ル空間20、30では、それぞれ通常時換気量は100000m3/hで、火災発生時必要換気 量もカッコ内に示すように100000m3/hである。これは、プラットホーム空間10と コンコース空間40に対応する第2の送風機72と第3の送風機73は、それぞれ火災 発生時必要換気量の規模に合わせて50000m3/h の能力を持つ送風機を使用してい るため、通常時も火災発生時と同じ能力となっている。また左右のトンネル空間 20、30に対応する第1の送風機71と第4の送風機74は、やはり火災発生時必要換 気量の規模に合わせて、それぞれ100000m3/hの能力をもつ送風機を使用している ため、これも通常時と火災発生時は同じ能力となっている。 さらに第1の換気口61は第1〜第3の送風機71、72、73の各能力(100000m3/h 、50000m3/h 、50000m3/h )の合計規模に対応できるように200000m3/hの通風が できる断面積(20m2)とし、第2の換気口62は第4の送風機74の能力(100000m3 /h)に対応できるように100000m3/hの通風ができる断面積(10m2)としている。 送風機の風量調整は、設計値より能力の大きな送風機を設置し、換気ダクトを接 続した後、風量に応じてダンパを絞り、能力を下げることにより行っている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところが地下鉄駅において火災が発生した場合、実際には、排煙は、火災の位 置に応じて前記プラットホーム空間10、左のトンネル空間20、右のトンネル空間 30、コンコース空間40のいずれか1つの空間からだけ行うため、前記第1〜第4 の送風機71〜74も又、火災時にはいずれか1つの送風機だけを使用するだけであ る。このことは逆に言えば、送風機71〜74の全てにそれぞれ火災発生時必要換気 量の能力を保有させた従来の装置には、それら送風機が出力可能な合計風量を1 つとって見た場合においても、過剰設備的問題がある。 また前記送風機71〜74に対する過剰設備的問題により、大能力の各送風機71〜 74を配備するための換気用機械室51、52の容積、並びに換気口61、62の占める容 積においてもまた過剰設備になっている。 また、冬期など換気運転を行っていない期間もあり、送風機が長期間を経た後 の火災発生時に確実に作動するかの信頼性も低い。 また前記送風機71〜74に対する過剰設備問題により、換気塔から発生する大気 汚染や騒音の発生が大きく、周辺環境に悪影響を及ぼしている。 また、各送風機71〜74による風量をダンパによって絞って必要換気量を得るこ とは、エネルギーのロスでもある。 また、上記従来の装置では、特に換気口61、62をプラットホーム空間10の両側 位置に2箇所に設ける必要があることから、地下鉄駅への一般出入り口を含めた 地上部の用地確保がし難いという問題があり、また2箇所の排気口61、62の地上 部での位置に左右されて、地下の駅内部のレイアウトの自由度が少なくなる問題 があった。
【0006】 そこで、本考案は上記従来の装置の問題点を解消し、送風機が過剰設備となら ず、大気汚染や騒音発生が少なく、火災発生時に確実に作動し、送風機のエネル ギーに無駄が少なく、換気用の機械室、換気口の数が少なく、容積が小さく、よ って地上部における必要用地が少なく、地下鉄駅内部のレイアウトの自由度が大 きい地下鉄駅の換気装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案の地下鉄駅の換気装置は、左右のトンネル空 間20、30を両側に接続するプラットホーム空間10と、該プラットホーム空間10の 上方に存在するコンコース空間40とを有する地下鉄駅における換気装置であって 、前記プラットホーム空間10の上方に1つの換気用機械室50を設けると共に該換 気用機械室50から地上部へ接続する1つの換気口60を設け、前記機械室50に換気 用の送風機70を備えて、該送風機70に対して前記コンコース空間40からの換気通 路とプラットホーム空間10からの換気通路と、前記両トンネル空間20、30からの 換気通路とをそれぞれ可変ダンパを介して接続し、且つ前記換気用送風機70とし て、前記換気を行う各空間10、20、30、40の通常時必要換気量の合計量若しくは それ以上の換気能力を持つ送風機を用いたことを第1の特徴としている。 また本考案の地下鉄駅の換気装置は、上記第1の特徴に加えて、通常運転時に おいては、前記換気を必要とする各空間10、20、30、40の全部について通常時必 要換気量で換気を行い、火災発生時には、前記各空間10、20、30、40のうちの排 煙を必要とする1つの空間に対してのみ該空間の火災時必要換気量以上で換気を 行う構成としたことを第2の特徴としている。 また本考案の地下鉄駅の換気装置は、上記第1又は第2の特徴に加えて、換気 用機械室50のある側とは反対側のトンネル空間30からは換気通路94をプラットホ ーム11下の地中または構造物内部を通して換気用機械室50に接続する構成とした ことを第3の特徴としている。
【0008】
【作用】
上記本考案の第1の特徴によれば、通常時においては、プラットホーム空間10 、左右のトンネル空間20、30、コンコース空間40の各空間の空気がプラットホー ム空間10の上方に存在する1つの換気用機械室50の換気用の送風機70によって1 つの換気口60を通って地上部の空気と換気される。よって換気用機械室を1つに することができることはもとより、地上部に用地を必要とする換気口が1つとな り、2つの互いに離れた換気口のための用地を確保する従来の場合に比べて、用 地確保の問題が非常に容易となる。また換気口の位置によって左右される地下鉄 駅の内部のレイアウトも格段に容易となる。 また送風機70の換気能力を、前記換気を行う各空間の通常時必要換気量の合計 量若しくはそれ以上の換気能力を持つ送風機によって各空間10、20、30、40の換 気を集中管理的に行うことができるので、送風機の台数を減らすことができ、し かも送風機全体としての換気能力(送風量)を各空間に必要な換気量の合計量と することで、過剰能力で運転する必要が全くなくなり、過剰設備をなくすことは 勿論のこと、大気汚染や騒音発生が減少し、運転のエネルギーロスも無くすこと ができる。 そして、前記複数の空間における通常時必要換気量の合計は、いずれか1箇所 の空間における火災時必要換気量よりも大きくなるので、前記換気用の送風機70 の能力として通常時必要換気量の合計以上の能力があれば、火災発生時に1箇所 の空間だけを火災時必要換気量で換気する限り、何ら能力に問題はない。なぜな ら、実際には、火災発生時の排煙は、火災の位置に応じてプラットホーム空間、 左のトンネル空間、右のトンネル空間、コンコース空間のいずれか1つの空間か らだけ行うからである。 上記本考案の第2の特徴によれば、第1の特徴による作用に加えて、通常運転 時においては、前記換気を必要とする各空間10、20、30、40の全部について通常 時必要換気量で換気を行い、火災発生時には、前記各空間10、20、30、40のうち の排煙を必要とする1つの空間に対してのみ該空間の火災時必要換気量以上で換 気を行う構成としているので、1つの集約的な換気用送風機によっても、十分に 通常時の運転を省エネルギーで行うことができることはもとより、さらに火炎発 生時においては目的とする1つの空間に対してより強力な換気作用を加えること ができる。よって換気が強力であるため、火災時における乗客の安全性が向上す る。また火災時に換気量が少ない場合には、プラットホーム空間とコンコース空 間とを区画する防火シャッターが必要となるが、本考案の場合は強力な換気作用 が働くので、火災時に区画する必要がなく、防火シャッターが不要となる。 また常時送風機を運転していることにより、火災時においても変わらず、安全 確実に作動する。 また上記本考案の第3の特徴によれば、第1、第2の特徴による作用に加えて 、換気用機械室50のある側とは反対側のトンネル空間30からは換気通路94をプラ ットホーム11下の地中または構造物内部を通して換気用機械室50に接続する構成 とすることで、駅と地上部との中間を通すことなく、また駅の側部等を通すこと なく、比較的簡単に反対側のトンネル空間30の空気を換気用機械室50に通気させ ることができる。
【0009】
【実施例】
図1は本考案の地下鉄駅の換気装置の実施例を示す断面構成図である。 プラットホーム11、該プラットホーム11を取り囲むプラットホーム空間10、該 プラットホーム空間10の両側にそれぞれ設けられる左右のトンネル空間20、30、 前記プラットホーム空間10の上方に天井12を介して設けられるコンコース空間40 ついては既述の従来装置と同様である。
【0010】 本考案では、コンコース空間40の片側、即ち前記左右のトンネル空間20、30が それぞれ対応する両側のうちの一方(図面上においては左のトンネル空間20が対 応する側)の壁41に隣接して1つの換気用機械室50を設けている。そしてこの換 気用機械室50に対して地上部へ接続する1つの換気口60を設けている。 前記換気用機械室50には1台の大型の可変速送風機70を設けている。この可変 速送風機70には空気集配室70a が付設され、この空気集配室70a に対して、換気 を必要とする全ての空間からの換気通路、即ち前記左のトンネル空間20の換気を 行う左トンネル空間換気ダクト81と、前記プラットホーム空間10の換気を行うプ ラットホーム空間換気ダクト82と、前記コンコース空間40の換気を行うコンコー ス空間換気ダクト83と、前記右のトンネル空間30の換気を行う右トンネル空間換 気ダクト84とが、それぞれ可変ダンバ81a 、82a 、83a 、84a 、例えばモータボ リュームダンパを介して接続されている。 尚、可変速送風機70は、例えばインバーター軸流ファンとすることができる。 また送風機70の回転数は前記モータボリュームによる可変ダンパ81a 、82a 、83 a 、84a の開度と共に図示しないコンピータ内蔵の制御部で行うことができ、そ の場合、制御部は各空間10、20、30、40に必要な換気量を計算の上、送風機70の 回転数と各可変ダンパ81a 、82a 、83a 、84a の開度を計算し、それらに指令を 与える。尚、換気とは排気と給気の両方の意味を含むものとする。給気装置には 逆回転機能をもたせれば火災時の排煙も可能である。
【0011】 前記可変速送風機70は、その能力が、前記各空間10、20、30、40の通常時必要 換気量の合計量以上のものを用いるが、一般に合計量の能力のものを用いてもよ い。すなわち、図1に示すように、プラットホーム空間10とコンコース空間40の 通常時必要換気量がそれぞれ25000m3/h で、左右のトンネル空間20、30の通常時 必要換気量がそれぞれ50000m3/h の場合には、前記可変速送風機70は原則的には 150000m3/hの能力の送風機であればよい。この送風機の能力150000m3/hは既述し た従来の送風機の合計能力300000m3/hよりも十分に小さくなる。即ち省エネルギ ー、環境保護であり、また送風機設置のための換気用機械室50の容積も小さくで すむ。 また前記各空間10、20、30、40の通常時必要換気量が必要に応じて変更される ことを考慮する場合には、予め通常時必要換気量の合計量よりも適当に高い能力 を持つ可変速送風機70を採用しておくことで、変更を容易に行うことができる。 尚、実施例では換気用機械室50内に1台の送風機70を設置しているが、スペー ス上、1台では大き過ぎる場合や、空気の質により分ける場合には、2〜3台の 送風機によることも可能である。
【0012】 前記可変速送風機70の能力が各空間10、20、30、40の通常時必要換気量の和若 しくはそれ以上で有れば十分である理由は、各空間10、20、30、40のそれぞれに おける火災時必要換気量(既述した従来装置の場合と同じとすると、プラットホ ーム空間10とコンコース空間40の火災時必要換気量はそれぞれ、図1に示すよう に、50000m3/h 、左右のトンネル空間20、30の火災時必要換気量はそれぞれ1000 00m3/hである) は、前記各空間10、20、30、40の通常時必要換気量(150000m3/h )の和よりも、一般に小さくなり、しかも、地下鉄駅において火災が発生した場 合における実際の排煙作業は、火災の位置に応じて前記プラットホーム空間10、 左のトンネル空間20、右のトンネル空間30、コンコース空間40のいずれか1つの 空間からだけ行うことになるためである。勿論、何れか1つの空間の火災時必要 換気量が通常時必要換気量の和より大きくなる特殊な場合は、送風機70の能力は 、その1つの空間の火災時必要換気量となる。 本実施例においては、火災が発生した場合には火災発生位置に応じて、対象と なる1つの空間に対してのみ送風機70による全換気作用が働くようにしている。 、例えば、火災がコンコース空間40に発生して、該コンコース空間40の換気を必 要とした場合には、他の可変ダンパ81a 、82a 、84a は閉塞せられ、可変ダンパ 83a だけが開いて、送風機70の全能力(150000m3/h)による換気がコンコース空 間40に対してのみ行われる。即ち全能力による換気作用が1つの空間に作用する ことで、各空間10、20、30、40は火災時には図1の括弧内の数字で示す150000m3 /hの換気量を受けることができ、従来装置よりももっと強力な換気作用を火災時 作用させることができる。例えばプラットホームの火災時、該プラットホームの 火災時の換気量が少ない場合、例えば図3に示す50000m3/h 程度の場合、プラッ トホーム空間とコンコース空間とを区画する火災時作動の防火シャッターが、プ ラットホームとコンコースを接続する階段部分に必要となる。本考案の場合には 、火災時の換気量が150000m3/hであり、非常に強力であるので、火災時にプラッ トホーム空間とコンコース空間を区画する必要がなくなり、よって防火シャッタ ーは不要となる。また火災時の換気量が強力であるので、乗客の安全性確保が向 上する。
【0013】 前記換気用機械室50のある側とは反対側の右のトンネル空間30については、換 気通路94を、例えば、直径1500mmの水道用鋼管やヒューム管やFRP管をプラッ トホーム11下の地中に埋設して通し、プラットホーム11の反対側(図1での左側 )で前記右トンネル空間換気ダクト84に接続するようにしている。このようにす ることで、地下鉄駅と地上部との中間を通すことなく、また駅の側部等を通すこ となく、比較的簡単に反対側のトンネル空間30の空気を換気用機械室50に通気さ せることができる。勿論、駅側部を通すようにしてもよいし、余裕がある場合に はプラットホーム11の下部空間やコンコース空間40の下部空間に構造物内部ダク トを通すようにしてもよい。
【0014】 図2は本考案の地下鉄駅の換気装置の他の実施例を示す断面構成図である。こ の実施例では、地下空間が3層に仕切られた例を示す。換気用機械室50がプラッ トホーム空間10とコンコース空間40との中間階に配置せられ、各空間10、20、30 、40に対する換気を行うようになされている。本考案はこのような3層からなる 地下鉄駅の場合も、その技術範囲に含むものとする。 尚、3層階の地下鉄駅において、換気用機械室50は必ずしも中間階にある必要 はない。中間階は他の設備のために使用し、換気用機械室50を上階のコンコース 空間40に隣接して設けてもよい。 また本実施例では、右トンネル空間30からの換気通路94を中間階の構造物内部 を通すようにして設けている。
【0015】 その他、きわめて容易に用地確保ができる場合は、図3の従来装置の場合と同 様に、機械室、換気口を2カ所設け、且つ換気通路94は設けず、実際の換気は一 方の機械室のみで行うようにすることも可能である。
【0016】
【考案の効果】
本考案は以上の構成、作用よりなり、請求項1に記載の地下鉄駅の換気装置に よれば、プラットホーム空間10、左右のトンネル空間20、30、コンコース空間40 の各空間の空気をコンコース空間40に隣接した1つの換気用機械室50の換気用の 送風機70によって1つの換気口60を通って地上部の空気と換気することができる 。よって換気用機械室を1つにすることができることはもとより、地上部に用地 を必要とする換気口が1つとなり、2つの互いに離れた換気口のための用地を確 保する従来の場合に比べて、用地確保の問題が非常に容易となる。また換気口の 位置によって左右される地下鉄駅の内部のレイアウトも格段に容易となる。勿論 建築費等も安くできる。 また送風機70の換気能力を、前記換気を行う各空間の通常時必要換気量の合計 量若しくはそれ以上の換気能力を持つ送風機によって各空間10、20、30、40の換 気を集中管理的に行うことができるので、送風機の台数を減らすことができ、し かも送風機全体としての換気能力(送風量)を各空間に必要な換気量の合計量と することで、過剰能力で運転する必要が全くなくなり、過剰設備をなくすること は勿論のこと、換気用機械室面積や換気口面積を縮小でき、建築費、維持費、保 守費を削減することができる。また運転のエネルギーロスも無くすことができる 。また、大気汚染や騒音の発生も少なくできる。 また、通常時も火災時も送風機70が出力する換気能力(送風量)は同じにして 運転することが可能であるので、火災発生時に送風機の送風量等を殆ど切り換え たことのないような値に変更することもないので、火災時における運転も確実且 つ安定して行うことができる。 また請求項2に記載の地下鉄駅の換気装置によれば、請求項1に記載の構成に よる効果に加えて、通常運転時においては、前記換気を必要とする各空間10、20 、30、40の全部について通常時必要換気量で換気を行い、火災発生時には、前記 各空間10、20、30、40のうちの排煙を必要とする1つの空間に対してのみ該空間 の火災時必要換気量で換気を行う構成としているので、1つの集約的な換気用送 風機によっても、十分に通常時及び火炎発生時の両方の運転を省エネルギーで行 うことができることはもとより、従来の装置の合計換気能力よりも小さい送風機 を用いても、火災発生時にはより強力な換気作用を目的とする空間に対して加え ることができ、火災発生時における換気効果を向上させることができる。よって 火災時にプラットホーム空間とコンコース空間等、2つの空間を仕切る防火シャ ッターを不要とすることができる。しかも換気量が強力であるので、乗客の安全 性確保を向上させることができる。 また請求項3に記載の地下鉄駅の換気装置によれば、請求項1又は2に記載の 構成による効果に加えて、換気用機械室50のある側とは反対側のトンネル空間30 からは換気通路94をプラットホーム11下の地中を通して換気用機械室50に接続す る構成とすることで、駅と地上部との中間を通すことなく、また駅の側部等を通 すことなく、比較的簡単に反対側のトンネル空間30の空気を換気用機械室50に通 気させることができる。
【提出日】平成5年7月7日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案の地下鉄駅の換気装置は、左右両側又は片側 だけに トンネル空間20、30を接続するプラットホーム空間10と、コンコー ス空間40とを、少なくとも地下鉄駅空間に有する地下鉄駅における換気装置で あって、前記地下鉄駅空間に1つの換気用機械室50を設けると共に該換気用機 械室50から地上部へ接続する1つの換気口60を設け、前記機械室50に換気 用の送風機70を備えて、該送風機70に対して前記コンコース空間40からの 換気通路とプラットホーム空間10からの換気通路と、前記トンネル空間20、 30からの換気通路とをそれぞれ可変ダンパを介して接続し、且つ前記換気用送 風機70として、前記換気を行う各空間10、20、30、40の通常時必要換 気量の合計量若しくはそれ以上の換気能力を持つ送風機を用いたことを第1の特 徴としている。 また本考案の地下鉄駅の換気装置は、上記第1の特徴に加えて、通常運転時に おいては、前記換気を必要とする各空間10、20、30、40の全部について 通常時必要換気量で換気を行い、火災発生時には、前記各空間10、20、30 、40のうちの排煙を必要とする1つの空間に対してのみ該空間の火災時必要換 気量以上で換気を行う構成としたことを第2の特徴としている。 また本考案の地下鉄駅の換気装置は、上記第1又は第2の特徴に加えて、換気 用機械室50のある側とは反対側のトンネル空間30からは換気通路94をプラ ットホーム11下の地中または構造物内部を通して換気用機械室50に接続する 構成としたことを第3の特徴としている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【作用】
上記本考案の第1の特徴によれば、通常時においては、プラットホーム空間1 0、トンネル空間20、30、コンコース空間40の各空間の空気が1つの換気 用機械室50の換気用の送風機70によって1つの換気口60を通って地上部の 空気と換気される。よって換気用機械室を1つにすることができることはもとよ り、地上部に用地を必要とする換気口が1つとなり、2つの互いに離れた換気口 のための用地を確保する従来の場合に比べて、用地確保の問題が非常に容易とな る。また換気口の位置によって左右される地下鉄駅の内部のレイアウトも格段に 容易となる。 また送風機70の換気能力を、前記換気を行う各空間の通常時必要換気量の合 計量若しくはそれ以上の換気能力を持つ送風機によって各空間10、20、30 、40の換気を集中管理的に行うことができるので、送風機の台数を減らすこと ができ、しかも送風機全体としての換気能力(送風量)を各空間に必要な換気量 の合計量とすることで、過剰能力で運転する必要が全くなくなり、過剰設備をな くすことは勿論のこと、大気汚染や騒音発生が減少し、運転のエネルギーロスも 無くすことができる。 そして、前記複数の空間における通常時必要換気量の合計は、いずれか1箇所 の空間における火災時必要換気量よりも大きくなるので、前記換気用の送風機7 0の能力として通常時必要換気量の合計以上の能力があれば、火災発生時に1箇 所の空間だけを火災時必要換気量で換気する限り、何ら能力に問題はない。なぜ なら、実際には、火災発生時の排煙は、火災の位置に応じてプラットホーム空間 、左のトンネル空間、右のトンネル空間、コンコース空間のいずれか1つの空間 からだけ行うからである。 上記本考案の第2の特徴によれば、第1の特徴による作用に加えて、通常運転 時においては、前記換気を必要とする各空間10、20、30、40の全部につ いて通常時必要換気量で換気を行い、火災発生時には、前記各空間10、20、 30、40のうちの排煙を必要とする1つの空間に対してのみ該空間の火災時必 要換気量以上で換気を行う構成としているので、1つの集約的な換気用送風機に よっても、十分に通常時の運転を省エネルギーで行うことができることはもとよ り、さらに火炎発生時においては目的とする1つの空間に対してより強力な換気 作用を加えることができる。よって換気が強力であるため、火災時における乗客 の安全性が向上する。また火災時に換気量が少ない場合には、プラットホーム空 間とコンコース空間とを区画する防火シャッターが必要となるが、本考案の場合 は強力な換気作用が働くので、火災時に区画する必要がなく、防火シャッターが 不要となる。 また常時送風機を運転していることにより、火災時においても変わらず、安全 確実に作動する。 また上記本考案の第3の特徴によれば、第1、第2の特徴による作用に加えて 、換気用機械室50のある側とは反対側のトンネル空間30からは換気通路94 をプラットホーム11下の地中または構造物内部を通して換気用機械室50に接 続する構成とすることで、駅と地上部との中間を通すことなく、また駅の側部等 を通すことなく、比較的簡単に反対側のトンネル空間30の空気を換気用機械室 50に通気させることができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【実施例】
図1は本考案の地下鉄駅の換気装置の実施例を示す断面構成図である。 地下鉄駅空間内に、プラットホーム11、該プラットホーム11を取り囲むプ ラットホーム空間10、該プラットホーム空間10の両側にそれぞれ設けられる 左右のトンネル空間20、30、前記プラットホーム空間10の上方に天井12 を介して設けられるコンコース空間40を有している。この点については既述の 従来装置と同様である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】 本実施例では、コンコース空間40の片側、即ち前記左右のトンネル空間20 、30がそれぞれ対応する両側のうちの一方(図面上においては左のトンネル空 間20が対応する側)の壁41に隣接して1つの換気用機械室50を設けている 。そしてこの換気用機械室50に対して地上部へ接続する1つの換気口60を設 けている。 前記換気用機械室50には1台の大型の可変速送風機70を設けている。この 可変速送風機70には空気集配室70aが付設され、この空気集配室70aに対 して、換気を必要とする全ての空間からの換気通路、即ち前記左のトンネル空間 20の換気を行う左トンネル空間換気ダクト81と、前記プラットホーム空間1 0の換気を行うプラットホーム空間換気ダクト82と、前記コンコース空間40 の換気を行うコンコース空間換気ダクト83と、前記右のトンネル空間30の換 気を行う右トンネル空間換気ダクト84とが、それぞれ可変ダンバ81a、82 a、83a、84a、例えばモータボリュームダンパを介して接続されている。 尚、可変速送風機70は、例えばインバーター軸流ファンとすることができる 。また送風機70の回転数は前記モータボリュームによる可変ダンパ81a、8 2a、83a、84aの開度と共に図示しないコンピュータ内蔵の制御部で行う ことができ、その場合、制御部は各空間10、20、30、40に必要な換気量 を計算の上、送風機70の回転数と各可変ダンパ81a、82a、83a、84 aの開度を計算し、それらに指令を与える。尚、換気とは排気と給気の両方の意 味を含むものとする。給気装置には逆回転機能をもたせれば火災時の排煙も可能 である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】 前記可変速送風機70は、その能力が、前記各空間10、20、30、40の 通常時必要換気量の合計量以上のものを用いるが、一般に合計量の能力のものを 用いてもよい。すなわち、図1に示すように、プラットホーム空間10とコンコ ース空間40の通常時必要換気量がそれぞれ25000m/hで、左右のトン ネル空間20、30の通常時必要換気量がそれぞれ50000m/hの場合に は、前記可変速送風機70は原則的には150000m/hの能力の送風機で あればよい。この送風機の能力150000m/hは既述した従来の送風機の 合計能力300000m/hよりも十分に小さくなる。即ち省エネルギー、環 境保護であり、また送風機設置のための換気用機械室50の容積も小さくすむ 。 また前記各空間10、20、30、40の通常時必要換気量が必要に応じて変 更されることを考慮する場合には、予め通常時必要換気量の合計量よりも適当に 高い能力を持つ可変速送風機70を採用しておくことで、変更を容易に行うこと ができる。 尚、実施例では換気用機械室50内に1台の送風機70を設置しているが、ス ペース上、1台では大き過ぎる場合や、空気の質により分ける場合には、また火 災や点検時の予備として、 2〜3台の送風機によることも可能である。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】 図2は本考案の地下鉄駅の換気装置の他の実施例を示す断面構成図である。こ の実施例では、地下空間が3層に仕切られた例を示す。換気用機械室50がプラ ットホーム空間10とコンコース空間40との中間階に配置せられ、各空間10 、20、30、40に対する換気を行うようになされている。本考案はこのよう な3層以上からなる地下鉄駅の場合も、その技術範囲に含むものとする。 尚、3層階の地下鉄駅において、換気用機械室50は必ずしも中間階にある必 要はない。中間階は他の設備のために使用し、換気用機械室50を上階のコンコ ース空間40に隣接して設けてもよい。 また本実施例では、右トンネル空間30からの換気通路94を中間階の構造物 内部を通すようにして設けている。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】 その他、きわめて容易に用地確保ができる場合は、図3の従来装置の場合と同 様に、機械室、換気口を2カ所設け、且つ換気通路94は設けず、実際の換気は 一方の機械室のみで行うようにすることも可能である。 尚、上記の各実施例において、機械室の設置位置は、プラットホーム空間10 の上方に必ずしもある必要はない。即ち、本考案においては、機械室の設置位置 は、プラットホーム空間やコンコース空間の位置に特に影響されることなく、地 下鉄駅空間の何れかの位置に設置されればよい。 また地下鉄駅としては、必ずしもプラットホームの左右両側にトンネル空間が 接続される必要はない。終点駅等では、プラットホームの片側にのみトンネル空 間が接続されることになる。本考案は、片側にのみトンネル空間を接続した地下 鉄駅の場合も、その範囲内に含むものである。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】
【考案の効果】
本考案は以上の構成、作用よりなり、請求項1に記載の地下鉄駅の換気装置に よれば、プラットホーム空間10、トンネル空間20、30、コンコース空間4 0の各空間の空気を1つの換気用機械室50の換気用の送風機70によって1つ の換気口60を通って地上部の空気と換気することができる。よって換気用機械 室を1つにすることができることはもとより、地上部に用地を必要とする換気口 が1つとなり、2つの互いに離れた換気口のための用地を確保する従来の場合に 比べて、用地確保の問題が非常に容易となる。また換気口の位置によって左右さ れる地下鉄駅の内部のレイアウトも格段に容易となる。勿論建築費等も安くでき る。 また送風機70の換気能力を、前記換気を行う各空間の通常時必要換気量の合 計量若しくはそれ以上の換気能力を持つ送風機によって各空間10、20、30 、40の換気を集中管理的に行うことができるので、送風機の台数を減らすこと ができ、しかも送風機全体としての換気能力(送風量)を各空間に必要な換気量 の合計量とすることで、過剰能力で運転する必要が全くなくなり、過剰設備をな くすることは勿論のこと、換気用機械室面積や換気口面積を縮小でき、建築費、 維持費、保守費を削減することができる。また運転のエネルギーロスも無くすこ とができる。また、大気汚染や騒音の発生も少なくできる。 また、通常時も火災時も送風機70が出力する換気能力(送風量)は同じにし て運転することが可能であるので、火災発生時に送風機の送風量等を殆ど切り換 えたことのないような値に変更することもないので、火災時における運転も確実 且つ安定して行うことができる。 また請求項2に記載の地下鉄駅の換気装置によれば、請求項1に記載の構成に よる効果に加えて、通常運転時においては、前記換気を必要とする各空間10、 20、30、40の全部について通常時必要換気量で換気を行い、火災発生時に は、前記各空間10、20、30、40のうちの排煙を必要とする1つの空間に 対してのみ該空間の火災時必要換気量で換気を行う構成としているので、1つの 集約的な換気用送風機によっても、十分に通常時及び火炎発生時の両方の運転を 省エネルギーで行うことができることはもとより、従来の装置の合計換気能力よ りも小さい送風機を用いても、火災発生時にはより強力な換気作用を目的とする 空間に対して加えることができ、火災発生時における換気効果を向上させること ができる。よって火災時にプラットホーム空間とコンコース空間等、2つの空間 を仕切る防火シャッターを不要とすることができる。しかも換気量が強力である ので、乗客の安全性確保を向上させることができる。 また請求項3に記載の地下鉄駅の換気装置によれば、請求項1又は2に記載の 構成による効果に加えて、換気用機械室50のある側とは反対側のトンネル空間 30からは換気通路94をプラットホーム11下の地中を通して換気用機械室5 0に接続する構成とすることで、駅と地上部との中間を通すことなく、また駅の 側部等を通すことなく、比較的簡単に反対側のトンネル空間30の空気を換気用 機械室50に通気させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す地下鉄駅の換気装置の断
面構成図である。
【図2】従来における地下鉄駅の換気装置の断面構成図
である。
【図3】本考案の他の実施例を示す地下鉄駅の換気装置
の断面構成図である。
【符号の説明】
10 プラットホーム空間 11 プラットホーム 20 左のトンネル空間 30 右のトンネル空間 40 コンコース空間 50 換気用機械室 60 換気口 70 可変速送風機 81 左トンネル空間換気ダクト 82 プラットホーム空間換気ダクト 83 コンコース空間換気ダクト 84 右トンネル空間換気ダクト 94 換気通路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右のトンネル空間20、30を両側に接続
    するプラットホーム空間10と、該プラットホーム空間10
    の上方に存在するコンコース空間40とを有する地下鉄駅
    における換気装置であって、前記プラットホーム空間10
    の上方に1つの換気用機械室50を設けると共に該換気用
    機械室50から地上部へ接続する1つの換気口60を設け、
    前記機械室50に換気用の送風機70を備えて、該送風機70
    に対して前記コンコース空間40からの換気通路とプラッ
    トホーム空間10からの換気通路と、前記両トンネル空間
    20、30からの換気通路とをそれぞれ可変ダンパを介して
    接続し、且つ前記換気用送風機70として、前記換気を行
    う各空間10、20、30、40の通常時必要換気量の合計量若
    しくはそれ以上の換気能力を持つ送風機を用いたことを
    特徴とする地下鉄駅の換気装置。
  2. 【請求項2】 通常運転時においては、前記換気を必要
    とする各空間10、20、30、40の全部について通常時必要
    換気量で換気を行い、火災発生時には、前記各空間10、
    20、30、40のうちの排煙を必要とする1つの空間に対し
    てのみ該空間の火災時必要換気量以上で換気を行う構成
    とした請求項1に記載の地下鉄駅の換気装置。
  3. 【請求項3】 換気用機械室50のある側とは反対側のト
    ンネル空間30からは換気通路94をプラットホーム11下の
    地中または構造物内部を通して換気用機械室50に接続す
    る構成とした請求項1又は2に記載の地下鉄駅の換気装
    置。
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