JPH0663546B2 - 駆動連結装置 - Google Patents

駆動連結装置

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JPH0663546B2
JPH0663546B2 JP62041508A JP4150887A JPH0663546B2 JP H0663546 B2 JPH0663546 B2 JP H0663546B2 JP 62041508 A JP62041508 A JP 62041508A JP 4150887 A JP4150887 A JP 4150887A JP H0663546 B2 JPH0663546 B2 JP H0663546B2
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oil
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は2つの回転軸間を流体圧により連結して、両回
転軸間の回転速度差を減少させる駆動連結装置に関す
る。
<従来の技術> 例えば、前輪及び後輪を同一のエンジンで駆動する四輪
駆動車において、前輪に連結された回転軸と後輪に連結
された回転軸とを油圧等の流体圧により連結する駆動連
結装置が開発され、既に出願されている。
第13図は上記従来の駆動連結装置を横断面で表す模式図
である。同図において、20は前輪に連結されている第1
の回転軸に連結されたハウジング、19は後輪に連結され
ている第2の回転軸14に連結されると共にハウジング20
内に収容されたロータは、18はロータ19の外周に多数
(ここでは、10個)設けられてハウジング20の内周面に
摺接するベーン、36,37,38はそれぞれハウジング20とロ
ータ19とにより画成されたポンプ室、22,23,24,25,26,2
7はポンプ室36,37,38の両端部にそれぞれ開口した吸込
吐出口、OLは吸込吐出口22,24,26を連通する第1油
路、OLは吸込吐出口23,25,27を連通する第2油路、30
はそれぞれチェック弁28,29を介して各油路OL,OL
の流れのみ許容されたオイル溜、33は第1油路OLと第
2油路OLとを連通する油路34に設けられたオリフィス
である。そして、第1の回転軸と第2の回転軸14との
間、すなわちハウジング20とロータ19との間に回転速度
差が生じ、ハウジング20に対してロータ19が例えば図中
矢印で示す方向に相対的に回転すると、吸込吐出口22,2
4,26が吐出口となってベーン18によってポンプ室36,37,
38から第1油路OLへ作動油を吐出する一方、吸込吐出
口23,25,27が吸込口となって第2油路OLからポンプ室
36,37,38へ作動油を吸込む、ポンプとして作動する。上
記第1油路OLへ吐出された油は油路34を介して第2油
路OLへ流入するのであるが、これに際してオリフィス
33により流量に応じた抵抗が付加される。したがって、
前輪と後輪との間にスリップが生じてハウジング20とロ
ータ19との間に回転速度差が生じた場合には、この回転
速度差による作動油の流量に応じた抵抗が付加され、こ
の回転速度差を減少させて4輪駆動状態が達成される。
尚、上記の作用に際して、ハウジング20やロータ19のシ
ール部からの油洩れに対してオイル溜30から作動油が補
給される。
また、ロータ19のベーン18底部には油圧室59が設けられ
ており、油圧室59への油の流れのみを許容するチェック
弁39,40を介して油圧室59は第1油路OL及び第2油路O
Lに連通し得るようになっている。したがって、第1
油路OL(逆回転の場合には第2油路OL)からの吐出
油がチェック弁39(40)を介して油圧室59に導びかれ、
ポンプ作動時にベーン18を押上げてハウジング20の内周
面に圧接させ、液密性を高めている。
<発明が解決しようとする問題点> 上記のように、従来の駆動連結装置にあっても、吐出油
圧を導いてベーン18を押上げ、液密性を高めるようにし
ているが、この機能を十分に発揮し得ないという問題が
あった。すなわち、ハウジング20内に形成されている第
1油路OL又は第2油路OLに吐出油を全て導びいた
後、吐出油を吸込側油路となる第2油路OL又は第1油
路OLに導びくと共にベーン押上げ用油圧室59に導びく
ようにしているため、第1油路OL,第2油路OL等か
らなる回路の多量の作動油が流通することとなる。この
ため、流路抵抗により油圧低下が生じ、ポンプ室36,37,
38内での吐出油圧に対して油圧室59に供給された油圧が
低下し、ベーン18とハウジング20内周面との間の液密が
保持し得ない場合があった。このような場合には、吐出
油圧(トルク伝達油圧)がある程度高くなるとベーン18
が引込んでポンプ室の吐出側室から吸込側室へ吐出油の
洩が生じ、ハウジング20とロータ19との間に第14図に示
すような伝達トルクの変動が生じてしまう。
また、吐出側の吸込吐出口から第1油路OL、第2油路
OLを通じて吸込側の吸込吐出口へ導びかれる油圧はそ
の流量に応じて大きな負圧状態となるため、吸込側の吸
込吐出口近傍でキャビテーションが生じてしまうことが
あり、これによっても伝達トルクの変動が生じてしま
う。
本発明は上記従来の事情に鑑みなされたもので、ベーン
の液密性を保持すると共にキャビテーションの発生も防
止して安定したトルク伝達を達成することができる駆動
連結装置を提供することを目的とする。
<問題点を解決するための手段> 本発明の駆動連結装置は、第1の回転軸に連結されるハ
ウジングと、第2の回転軸に連結されると共に前記ハウ
ジング内に収容されるロータと、前記ロータの外周面に
設けられると共に前記ハウジングの内周面に摺接して該
ロータと該ハウジングとにより画成されたポンプ室に吐
出側室と吸込側室とを仕切る多数のベーンとを備え、前
記第1の回転軸と前記第2の回転軸との回転速度差によ
る前記ハウジングと前記ロータとの相対回転で前記ベー
ンにより前記吐出側室で加圧された作動流体を該ベーン
の底部に導びいて当該ベーンを前記ハウジングの内周面
に圧接させると共に、前記吐出側室から前記吸込側室へ
前記作動流体を流出させる小通路を設けたことを特徴と
する。
<作 用> ポンプ室の吐出側室からの吐出流体は主に小通路を通じ
てキャビテーションを生ずることなく吸込側室に導びか
れ、該小通路により付加される流体圧抵抗でハウジング
(第1の回転軸)とロータ(第2の回転軸)との間のト
ルク伝達がなされる。そして、ベーンの底部には上記と
は別の回路で吐出流体圧が導びかれるため、この回路を
流れる流量が少なくなって圧力低下が回避される。この
ため、吐出流体圧に近い流体圧がベーンの底部に導びか
れてベーンの押上げによる高い液密性が保持される。
<実施例> 本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。本実施例
は駆動連結装置を4輪駆動車に適用したものであり、第
1図は駆動連結装置を横断面して表す模式図、第2図は
車両の駆動系を表す概略構成図、第3図は駆動連結装置
の縦断面図である。
第2図に示すように、横置されたエンジン1に変速機2
が連結され、その出力軸3に取り付けたドライブギヤ
(または4速カウンタギヤ)4から駆動力が取り出され
て、ベーンポンプ型の駆動連結装置本体13のギヤカムリ
ング20eに伝達される。
そして、ギヤカムリング20eは、ハウジング20を回転駆
動して、ハウジング20に接続する第1の回転軸(外軸)
11を介して、ギヤ7から前輪9用の差動装置10に駆動力
が伝達されて前輪9が駆動される。
すなわち、駆動連結装置本体13に伝達された駆動力が、
そのまま第1の回転軸11にギヤカムリング20eを介して
伝達され、さらに、ギヤ7、差動装置10を介して前輪9
に伝達される。
この駆動連結装置本体13を経由した駆動力は、第1の回
転軸11に同軸的に配設される第2の回転軸(内軸)14に
伝達されるようになっており、回転取出方向を変換する
ベベル歯車機構15、プロペラ溝12、ベベル歯車機構15′
を介して後輪16用の差動装置17に駆動力が伝達され、後
輪16を駆動する。
この駆動連結装置本体13は、第1図及び第3図に示すよ
うに、ベーンポンプVPとこれに付属する油圧回路21とで
構成されており、ベーンポンプVPのロータ19が、後輪16
に駆動力を伝達する第2の回転軸14に連結されるととも
に、ハウジング20を構成するカムリング部20aおよびフ
ランジ20cが、前輪9に駆動力を伝達する第1の回転軸1
1に連結されている。
この油圧ポンプとしてのベーンポンプVPには、そのロー
タ19の外周面19aに周方向に等間隔に多数(ここでは、1
0個)の孔部19bが形成されていて、この多数の孔部19b
のそれぞれには、カムリング部20aの内周面20dに摺接し
うるベーン18が嵌挿されている。
さらに、ハウジング20のカバー20bとベーン18およびロ
ータ19との軸方向の隙間が所定値以下となるように、各
部が形成されており、油膜が切れないようになってい
て、ハウジング20のプレッシャリテーナ20fとベーン18
およびロータ19との軸方向の隙間も、同様に、所定値以
下となるように、各部が形成されている。
そして、これら隙間の和が、所定値以下となるように設
定されている。
また、ベーンポンプVPは、その回転数に比例した油圧を
発生するものであり、ロータ19とカムリング部20aとの
間に相対回転、すなわち、第1の回転軸11と第2の回転
軸14との間に相対回転が生ずると油圧ポンプとして機能
して油圧を発生する。したがって、ベーンポンプVPの吐
出油の流れを制限することにより、油を介してその静圧
でロータ19とカムリング部20aとを剛体のようにして一
体に回転させることができる。
カムリング部20aとロータ19との間には、回転中心線か
ら120゜間隔に3つのポンプ室36〜38が形成され、ま
た、回転方向基端側に位置したとき吸込口となり先端側
に位置したとき吐出口となる6個の吸込吐出口22〜27が
ほぼ120゜間隔に形成してあり、それぞれ同一機能をな
す120゜間隔の吸込吐出口22,24,26と吸込吐出口23,25,2
7とが、それぞれ第1油路OLと第2油路OLとで連通
されている。
ここで、上記ベーン18には小通路としてそれぞれオリフ
ィス18cが設けられており、ロータ19とカムリング部20a
との相対回転によるポンプ室36〜38内でのベーン18の移
動に伴って、ポンプ室36〜38の吐出側室から吸込側室へ
オリフィス18cを通じて油が流れ、第1油路OL又は第
2油路OLへは後述するベーン押上げに供するに足る少
量の流量があるだけである。なお、オリフィス18cの個
数又は径は後述するトルク伝達特性(第4図参照)に応
じて適宜設定されるものであり、また、オリフィス18c
の設置位置は少なくともポンプ室36〜38内でベーン18が
最大リフトした時に開口する位置であれば良い。
また、第1油路OLと第2油路OLとの間に、それぞれ
チェック弁28,29を介してトランスミッションケース44
の底部のオイル溜(オイルタンク)30が連通され、オイ
ル溜30から各油路OL,OLへの流れのみが許容され
る。
また、ベーンポンプVPのハウジング20を構成するカバー
20bおよびフランジ20cは、それぞれベアリング41,42を
介してトランスミッションケース44に軸支されている。
ベーンポンプVPのロータ19にスプライン係合部14aを介
して連結された第2の回転軸14は、スプライン係合部14
aの両側において、プッシング(軸受)45,46を介してそ
れぞれカバー20bおよびプレッシャリテーナ20fに軸支さ
れている。
そして、ベーン18はその底部18bから吐出油圧を受けて
その先端部18aがカムリング部20aの内周面20dに圧接さ
れ液密性が保たれるようになっている。すなわち、ロー
タ19とカバー20bとが摺接する軸方向摺動部56およびロ
ータ19とプレッシャリテーナ20fとが摺接する軸方向摺
動部56に、第3図に示すように、円環状の油圧室59,59
が形成されて、これら油圧室59,59がロータ19の孔部19b
に連通するとともに、これら油圧室59,59への油の流れ
のみを許容するチェック弁39,40を介して第1油路OL
および第2油路OLに連通し得るようになっている。し
たがって、吐出口となる吸込吐出口22〜27から第1油路
OL又は第2油路OLに導びかれた高圧の吐出油圧がチ
ェック弁39又は40を介して油圧室59,59に導びかれ、こ
れにてベーン18が押上げられて液密性が保たれる。
さらに、ロータ19の両端面には、第1図中の2点鎖線で
示すようなスプリング63またはリング等を軸部62を介し
て5つずつ取り付けて、ベーン18の底部18bを押圧する
ようにしてもよい。
なお、図中の符号19cはロータ19の内径側底部、43は第
1の回転軸を軸支するベアリングを示しており、47はパ
ルセーションボリューム、48はオイルガイド、49はフィ
ルタ、50はマグネット、51はボルト、をそれぞれ示して
いる。
上記構成の駆動連結装置によれば、車両の通常の直進状
態において、前輪9と後輪16との間に回転速度差がほと
んどなく、第1の回転時11と第2の回転軸14との間に回
転速度差が生じない場合には、ベーンポンプVPでの油圧
の発生はなく、後輪16には駆動力が伝達されない前輪9
のみによる前輪駆動状態となる。
また、前輪9にスリップ等が生じて前輪9の回転速度が
後輪16に較べて大きくなり、第1の回転軸11と第2の回
転軸14との間に回転速度差が生じた場合には、ベーンポ
ンプVPで油圧が発生してこの回転速度差を減少又はなく
した4輪駆動状態となる。この場合、第1図中に矢印B
で示す方向にハウジング20に対して相対的にロータ19が
回転することとなり、吸込吐出口22,24,26が吐出側、吸
込吐出口23,25,27が吸込側となる。なお、第1図中の実
線矢印は吐出油の流れを示し、破線矢印は吸込油の流れ
を示している。そして、ポンプ室36〜38の吐出側室から
吸込側室へオリフィス18cを通して油が流れるのである
が、回転軸11,14間の回転速度差が大きくなって、油の
流量が多くなるに従ってオリフィス18cでの流通抵抗が
増えることから、上記回転速度差が減少され、第4図に
実線で示すような二次曲線的特性をもって後輪16にも駆
動力が伝達される。
ここで、吸込吐出口22,24,26から第1油路OL、チェッ
ク弁39を介して油圧室59,59に導びかれる吐出油圧によ
りベーン18の先端部がカムリング部20aの内周面20dへ圧
接されているのであるが、上記のように吐出油はほとん
どオリフィス18cを通じて流れ、油圧室59,59への吐出油
の流量が少ないことから、第1油路OLチェック弁39で
の圧力低下を生ずることなく高圧状態のまま吐出油圧が
油圧室59,59に導びかれて、ベーン18の高い液密性にて
トルク変動が生ずることなく駆動力の伝達がなされる。
また、吐出側室から吸込側室へ供給される油も、従来の
ように第1油路OL,第2油路OLという長い油路を通
して送給される形式ではないので、吸込側室でのキャビ
テーションの発生が防止されてこの点からもトルク変動
の発生が防止されている。なお、オイル溜30からは従来
と同様にハウジング20やロータ19のシール部からの油洩
れに対して作動油が補給される。また、上記の4輪駆動
特性はオリフィス18cの個数や径を増加することによっ
て第4図中にSで示すように緩やかにすることができる
一方、これとは逆に設定することによって同図中にHで
示すように反応を鋭くすることができる。ちなみに、オ
リフィス18cの径を0.5mm、回転速度差を100rpmとしたと
きの吐出油圧は200kg/cm(伝達トルク50kgmに相当)
であった。
一方、上記とは逆に前輪9の回転速度に較べて後輪16の
回転速度が大きくなる場合には、ベーンポンプVPに上記
とは逆方向への油の流れが生じ、吸込吐出口22,24,26が
吸込側、吸込吐出口23,25,27が吐出側となって第2油路
OL、チェック弁40を介して油圧室59,59に吐出油圧が
導びかれるが、上記と同様な作用により4輪駆動状態が
達成される。なお、このようにベーンポンプVPに逆回転
が生ずることによって、万一オリフィス18cにゴムが詰
った場合にあってもこのゴミは自動的に除去されること
となって、メンテナンスが容易である。
第5図(a)は本発明の他の一実施例に係るベーンを表
す正面図、第5図(b)はそのベーンを用いた駆動連結
装置の縦断面図である。本実施例は、ベーン18にオリフ
ィスを設ける代わりに該ベーン18の先端角部に切欠き18
dを設け、これによって、カムリング部20aの内周面20d
とカバー20bの内壁面との角部にポンプ室36〜38の吐出
側室から吸込側室へ油を流出させる小通路を形成してい
る。この小通路の断面積は約0.3mmの円に相当し、この
ような小通路によって吐出側室から吸込側室へ流れる油
に所定の流体圧抵抗を与えて、前記オリフィス18cと同
等の作用効果を奏する。尚、切欠き18dをベーン18の上
記とは左右反対側の角部に設けてカムリング部20aの内
周面20dとプレッシャリテーナ20fの内壁面との角部に小
通路を設けても勿論良い。
第6図〜第8図はそれぞれ上記と同様な観点から小通路
を形成するための態様を示すベーンの正面図である。す
なわち、第6図に示すものはベーン18の先端縁に切欠き
18eを設け、第7図、第8図に示すものはベーン18の側
縁に切欠き18f,18gを設けたものであり、これら切欠き1
8e,18f,18gによっても上記切欠き18dと同じくオリフィ
ス18cと同等の作用効果を奏する。
第9図は本発明の更に他の一実施例に係る駆動連結装置
を横断面して表す模式図、第10図はその駆動連結装置の
縦断面図である。本実施例は、ベーン18に小通路を設け
る代わりに、カムリング部20aの内周面20dの各ポンプ室
36〜38に臨む部分に溝18hを設け、これによって各ポン
プ室36〜38の吐出側室から吸込側室へ油を流出させる小
通路を形成している。この小通路の断面積も約0.3mmの
円に相当し、このような通路によっても吐出側室から吸
込側室へ流れる油に所定の流体圧抵抗を与えて前記オリ
フィス18cと同等の作用効果を奏する。
第11図は上記と同様な観点から小通路を形成した更に他
の一実施例に係る駆動連結装置を横断面して表す模式
図、第12図はその駆動連結装置の縦断面図である。本実
施例は、カバー20bの内壁面に円環状の溝18iを設けるか
或いはプレッシャリテーナ20fの内壁面に円環状の溝18j
を設けるかして、これによって各ポンプ室36〜38の吐出
側室から吸込側室へ油を流出させるか小通路を形成して
いる。本実施例では溝18i,18jは円環状であるため、溝1
8hを設けるより加工が容易である。尚、第12図には溝18
iと溝18jとを両方設けた態様を示してあるが、いずれか
一方だけでも良い。
尚、上記実施例で示したオリフィス18c、切欠き18d〜18
g、溝18h〜18jの他の態様によって小通路を形成しても
良く、また、各態様により形成された小通路を幾つか組
合せて適用することもできる。
上記実施例は4輪駆動車に適用したものであるが、本発
明の駆動連結装置は一般的な動力源と被駆動機との連結
に用いることも勿論可能である。
<発明の効果> 本発明の駆動連結装置によれば、ポンプ室で発生した流
体圧(油圧)に極めて近い流体圧(油圧)をベーンを底
部に導びくことができるため、ベーンの液密性を高く保
持してトルク変動のない状態で2時間の回転速度差を自
動的に減少させつつ駆動力伝達を達成することができ
る。さらにポンプ室の吐出側室から吸込側室へ小通路を
通して作動流体を送給するようにしてあるので、吸込側
室での負圧状態発生を回避してキャビテーション発生を
防止することができる。また、本発明を4輪駆動車に適
用した場合には、小型、簡単且つ低コストな構造にて自
動的に4輪駆動状態を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る駆動連結装置を横断面
して表す模式図、第2図は本発明を適用した車両の駆動
系を表す概略構成図、第3図は駆動連結装置の縦断面
図、第4図は回転速度差と伝達トルクとの関係を表すグ
ラフ、第5図(a)は本発明の他の一実施例に係るベー
ンを表す正面図、第5図(b)はそのベーンを用いた駆
動連結装置の縦断面図、第6図〜第8図はそれぞれ小通
路を形成する態様を示すベーンの正面図、第9図は本発
明の更に他の一実施例に係る駆動連結装置を横断面に表
す模式図、第10図はその駆動連結装置の縦断面図、第11
図は本発明の更に他の一実施例に係る駆動連結装置を横
断面に表す模式図、第12図はその駆動連結装置の縦断面
図、第13図は従来の駆動連結装置の模式図、第14図は伝
達トルクの変動を表すグラフである。 図面中、 11は第1の回転軸、 14は第2の回転軸、 18はベーン、 18cはオリフィス、 18d〜18gは切欠き、 18h〜18jは溝、 19はロータ、 20はハウジング、 20aはカムリング部、 36,37,38はポンプ室、 59は油圧室である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の回転軸に連結されるハウジングと、
    第2の回転軸に連結されると共に前記ハウジング内に収
    容されるロータと、前記ロータの外周面に設けられると
    共に前記ハウジングの内周面に摺接して該ロータと該ハ
    ウジングとにより画成されたポンプ室に吐出側室と吸込
    側室とを仕切る多数のベーンとを備え、前記第1の回転
    軸と前記第2の回転軸との回転速度差による前記ハウジ
    ングと前記ロータとの相対回転で前記ベーンにより前記
    吐出側室で加圧された作動流体を該ベーンの底部に導び
    いて当該ベーンを前記ハウジングの内周面に圧接させる
    と共に、前記吐出側室から前記吸込側室へ前記作動流体
    を流出させる小通路を設けたことを特徴とする駆動連結
    装置。
  2. 【請求項2】小通路をベーンに設けたことを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の駆動連結装置。
  3. 【請求項3】小通路をポンプ室の壁面を形成する部材に
    設けたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の駆
    動連結装置。
JP62041508A 1986-05-28 1987-02-26 駆動連結装置 Expired - Lifetime JPH0663546B2 (ja)

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