JPH0663329A - ガス用フィルター装置 - Google Patents

ガス用フィルター装置

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JPH0663329A
JPH0663329A JP23645092A JP23645092A JPH0663329A JP H0663329 A JPH0663329 A JP H0663329A JP 23645092 A JP23645092 A JP 23645092A JP 23645092 A JP23645092 A JP 23645092A JP H0663329 A JPH0663329 A JP H0663329A
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  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】例えば半導体製造に使用される各種プロセス用
ガスなどの濾過に採用されるガス用フィルター装置を提
供する。 【構成】導入口、導出口の一方を設けた第1のケース体
と、導入口、導出口の他方を設けた第2のケース体とか
らなる金属製のケースの前記導入口、導出口を結ぶ流路
内に、前記導入口と導出口との間を遮るフィルター部材
を装着してなるフィルター装置であって、前記フィルタ
ー部材は、前記第1及び第2のケース体の向き合う押圧
面間において外縁部が押圧され挟持されることにより前
記ケースに取りつけられるとともに、前記第1のケース
体と第2のケース体とは、前記フィルター部材から軸方
向に隔たる溶接位置で外周面を溶接結合されたことを特
徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば半導体製造に使
用される各種プロセス用ガスなどの濾過に好適に採用さ
れるガス用フィルター装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ケース内にフィルター部材を装着したフ
ィルター装置は、液体、気体用としてさまざまな用途に
利用されている。特に電子技術の分野では、急速な技術
改良によって高集積度素子が開発され、このような素子
の製造に使用される各種のプロセスガスを濾過するフィ
ルター装置は、素子の高集積度化に伴い、不純物(水
分、微粒子など)をPPTレベルまで純化しうることに
加えて、例えば300℃以上の高温でのベーキング処理
にも耐えることが望まれる。
【0003】このようなフィルター装置には、前記のよ
うに、 濾過特性(濾過精度、圧力損失)にすぐれること。 高温でのベーキング処理に耐える耐熱性を備えるこ
と。の他、 フィルター装置自体からの異物の発生がないこと。 各種プロセスガスに耐える耐食性を備えること。 ガス置換特性に優れていること。 使用に耐える強度を備えること。 が要請される。
【0004】かかる要請に対して、本出願人は、フィル
ター装置に用いるフィルター部材として、特願平3−2
89087号により、濾過特性(濾過精度、圧力損失)
にすぐれ、かつ高温でのベーキング処理に耐える耐熱性
を有する焼結金属からなる2層構造のものを提案してい
る。
【0005】他方、フィルター部材は、多孔材からな
り、ケースに組込みフィルター装置として使用するに
は、ケースとフィルター部材との間の接続部からのリー
ク発生がなく、強固に結合することが前提となる。
【0006】このため、例えば図9に示すごとく、ケー
ス体A、Aと、その間で挟持されるフィルター部材Bと
を、ケース体A、フィルター部材Bをともに溶融するこ
とにより結合したもの、図10に示すように、フィルタ
ー部材Bと金属製のリングCとを融着した上、ケース体
A、Aに溶着するものが提案されている。
【0007】又出願人は、フィルター部材は溶融するこ
となく、取付具のみを一部溶融することによってフィル
ター部材を固着するフィルター装置などを特願平4−1
48174号によって提案している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9、
図10で示したものは、いずれもフィルター部材の少な
くとも一部を溶融することによってケースと結合するも
のであり、その結果 加熱による熱影響を受けてフィルター部材にクラッ
クや、濾孔特性変化を伴い易い。 加熱に伴うクロムカーバイト析出により耐食性が低
下する。 発生する金属ヒューム、酸化物によってフィルター
部材の接ガス面が汚染される。 などの問題がある。
【0009】なお金属ヒュームとはケース、フィルター
部材を溶融加熱するのに伴って生ずる溶融素材の微細粉
末であり、加熱部近傍の接ガス面上に付着することによ
り、ガス中に含まれる水分などの吸着核となって腐食を
助長し、又は濾過処理時に不純物として流出し、プロセ
スガスの純度低下をもたらす。
【0010】又本出願人にかかる前記特願平4−148
174号のものは、取付具のみが一部溶融されフィルタ
ー部材が間接的にしか加熱されないため、金属ヒューム
の発生、接ガス面の汚損を大幅に減じるとはいえ、さら
なる改善が望まれている。
【0011】本発明は、金属ヒュームの発生、接ガス面
の汚損を減じかつリークを低減するとともに、濾過効率
が優れかつ清浄度の高くしかも生産性のよいガス用のフ
ィルター装置の提供を目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、導入口、導出
口の一方を設けた第1のケース体と、導入口、導出口の
他方を設けた第2のケース体とからなる金属製のケース
の前記導入口、導出口を結ぶ流路内に、前記導入口と導
出口との間を遮るフィルター部材を装着してなるフィル
ター装置であって、前記フィルター部材は、前記第1及
び第2のケース体の向き合う押圧面間において外縁部が
押圧され挟持されることにより前記ケースに取りつけら
れるとともに、前記第1のケース体と第2のケース体と
は、前記フィルター部材から軸方向に隔たる溶接位置で
外周面を溶接結合されたことを特徴とするガス用フィル
ター装置である。
【0013】
【作用】このように、フィルター部材は2つのケース体
の押圧面間での押圧によって挟持され、かつ第1、第2
のケース体はフィルター部材より軸方向に隔たった位置
で溶接結合しているため、構造簡単で生産性に優れると
ともに、フィルター部材への熱影響を減じ、化学的、機
械的に安定した状態が得られる。しかも金属ヒューム発
生による接ガス面での汚損問題を改善することもでき
る。
【0014】また、フィルター部材の外縁部を、高密度
部の形成により挟持させるときには、構造が簡易とな
り、かつガス滞留を防ぐとともに、ガス置換特性の改善
に寄与する。
【0015】さらにフィルター部材を、支持層と濾過層
との複層構造としたときには、圧力損失を低下しつつ濾
過精度の向上を図ることが可能となり、しかも支持層側
を押圧する押圧部面積を小とすることは、支持層側での
局部押圧に比して濾過層側での変形を抑え、その結果濾
過層のクラック発生などの欠点が防止できる。
【0016】一方、ケース体を結合する溶接位置を、フ
ィルター部材から軸方向に1〜20mm隔てることによ
り、溶接熱、ガスのフィルター部材への伝達の抑制に寄
与させ、ガス滞留、接ガス面の汚損を防ぎかつガス置換
特性を向上できる。
【0017】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。図1〜3において、ガス用フィルター装置1は、ガ
スの導入口2、導出口3を有する金属製のケース4内に
フィルター部材5を装着している。
【0018】フィルター部材5は本実施例では押圧によ
り厚さを減じうる金属製の多孔材からなる円板状をな
す。また前記ケース4は、第1のケース体10と第2の
ケース体11とからなるとともに、フィルター部材5
は、その外縁部を、第1ケース体10の押圧面10A
と、第2ケース体11の押圧面11Aとの間で押圧し挟
持される。
【0019】これにより、フィルター部材5にはその外
縁部に、図3に示す高密度部7が生じてケース4にシー
ルされて取りつけされる。なおシールは、フイルター部
材5の導出側の面と、それに向き合う前記押圧面11A
との間を少なくとも封じることによって、未濾過ガスの
流出を阻止できる。
【0020】図3は、組立後に分解して取出したフィル
ター部材5の厚さを減じた高密度部7を示している。
【0021】さらに本実施例では、前記ケース4が印ろ
う嵌合される第1ケース体10と、第2ケース体11と
を用いるとともに、両者の外周面を溶接によって接合し
ている。
【0022】第1のケース体10は、例えば導入口2か
らのびる一体な筒状の胴部12を有し、この胴部12の
外面14は、外ネジ部13を有する導入口側部分14A
と、それよりやや大径の嵌合側部分14Bとからなる。
【0023】又嵌合側部分14Bには、外面の先端部分
を切欠くことによって、内端に外の段差16を有する外
周面17を具える内インロー部19を形成している。
【0024】さらに第1のケース体10には前記導入口
2から同径でのびる孔20の嵌合側の端部に大孔部20
Aを設けることによって、前記内インロー部19は、長
さ方向中間位置からその先端に至る範囲を肉薄筒状と
し、さらに先端部内孔面を斜面とすることによって、先
端には局部押圧しうるよう支持面積が小な前記押圧面1
0Aをを形成している。
【0025】また第2のケース体11は、たとえば導出
口3からのびる一体な筒状の胴部22を有し、その胴部
22の外面24は、外ネジ部23を有する導出口側部分
24Aと、六角ネジ部24Bと、前記第1のケース体1
0の嵌合側部分14Aと同径の嵌合側部分24Cとから
なる。なお異径とすることもできる。
【0026】嵌合側部分24Cは、内孔面をこの嵌合側
部分24Cをこえて切欠くことにより内端に内の段差2
6を有する内周面27を形成している。なお前記内の段
差26は、前記押圧面11Aを形成する。
【0027】また内周面27は、前記外周面17を密に
嵌入しうるとともに、内インロー部19の外周面17の
軸方向の長さLを1〜20mm、好ましくは1〜10mm、
さらに好ましくは2〜6mmとする。
【0028】なおこの長さLは、外インロー部29の内
周面27の軸方向の長さに比して、フィルター部材5の
前記高密度部7の厚さ程度を小に形成される。
【0029】又導出口3から内径でのびる孔30の嵌合
側の端部に、前記内の段差26に滑らかに連なる円弧部
30Aが設けられ、又内の段差26がなす押圧面11A
の面積は、前記押圧面10Aに比して充分に大きく設定
している。
【0030】前記のごとくフィルター部材5は、円板状
をなし、又フィルター部材5は、支持層5aと、支持層
5aの空孔径に比して小径の濾孔径からなる濾過層5b
とを有する複層構造体からなるフィルター基体5A、お
よびその濾過層5bに添設される保護層5Bとからな
る。なおフィルター基体5Aのみからなるフィルター部
材5をも採用しうる。
【0031】また、このような複層構造のフィルター基
体5Aとして、例えば本出願人が提案した前記した特願
平4−14817号のものを用いうる。
【0032】このものは、多孔体からなる支持層5a
を、この支持層5aの孔径よりも微細な粒子の懸濁液に
浸透しかつ真空引きによって、支持層5aがなす凹凸面
に結合材を用いることなく濾過層5bを形成しかつ焼結
により一体化したものであり、ガス発生がなく、空孔率
が大かつ均一でありガス濾過特性に優れる。
【0033】なお前記支持層5aは、本例ではステンレ
ス鋼からなる直径2〜50μmの金属繊維を用いたウエ
ブの焼結シートを用いることによって、この支持層5a
は、大きい空孔率を有しかつ粉体からなるものに比して
柔軟かつ弾力性に優れ又クラックが生じることなく容易
に変形できる。
【0034】他方、濾過層5bの粒子として平均直径1
〜6μm、好ましくは1.5〜3μm、平均アスペクト
比が3〜30、好ましくは5〜15程度のステンレス鋼
短繊維を用い、これらのランダムに分布することによっ
て、均一かつ微細な空孔率を具備でき、しかも前記支持
層5aに比して、耐変形性が大きくなる。
【0035】また濾過層5bの粒子としては、短繊維の
他、例えばアトマイズド粉のような微結な粒子を採用で
き、少なくとも前記支持層5aより微細なものを用いて
成形されている。
【0036】また材質も、複層構造体の場合において、
同種または異種の材料、また使用粉末、粒子の選択も任
意なされた焼結体として、例えば厚さ0.2〜3mm程
度、直径5〜100mm程度の円板状に成形される。
【0037】なお本例のフィルター部材5は、全厚さを
0.6mm程度、直径を20mm程度としている。
【0038】さらに本例において、フィルター基体5A
の濾過層5b側に配した前記保護層5Bは、銀の微細粒
子の焼結体を用いている。この保護層5Bは、フィルタ
ー基体5Aがステンレス鋼により形成される場合に、例
えばHCLなどの特定の腐食ガスの流入によるステンレ
ス鋼からの異常ガスの流出を抑制できる。
【0039】本例ではこのようなフィルター部材5は、
濾過層5bを導出口3に向けてケース4に取付けられ
る。
【0040】このためにフィルター部材5は、可撓性の
大きい支持層5aを第1のケース体10の内インロー部
19先端の小面積の押圧面10Aに、保護層5Bを外イ
ンロー部29の内の段差26の大面積の押圧面11Aに
より支持させて、前記内周面27に外縁を嵌合する。
【0041】又内インロー部19の外周面17、外イン
ロー部29の内周面27を互いに密に嵌合させつつ第
1、第2のケース体11を押圧する。その結果、支持層
5aのみが面積小な押圧面10Aにより局部押圧されそ
の外縁部が変形し、厚さを減じた高密度部7が形成さ
れ、他方、濾過層5bには大して変形を生じることなく
濾過特性を維持しつつフィルター部材5は押圧面10
A,11A間で押圧され挟持される。
【0042】なお例えば押圧は100〜1000kg/cm
2 程度の圧力を付加しつつ、外インロー部29の先端と
外の段差16とを当接させるまで行う。なおこのとき、
外インロー部29の長さは前記のごとく、内インロー部
19の長さL、即ち内周面17の長さに比して高密度部
7が所定の厚さとなるように大きい寸法に設定され、前
記高密度7を形成しうる。
【0043】押圧手段としては、両ケース体を嵌合した
状態で両端より単に押圧する他、例えば内インロー部1
9と外インロー部29とを螺合させることによっても押
圧できる。このとき、螺合による回転により、微粉末が
生じないように、摩擦抵抗の小なる金属などを介在させ
ることができる。
【0044】かかる状態において、外インロー部29先
端と、外の段差16との間を電子ビーム溶接などによっ
て溶着し、かつ必要な後仕上げによってフィルター装置
を形成できる。
【0045】なお溶着は真空あるいは不活性ガス中で行
い、かつ溶着後の外インロー部29の熱収縮は、前記フ
ィルター部材5をさらに押圧し前記高密度部7の形成に
寄与でき、シール効果を高める。
【0046】又フィルター部材5はこの高密度部7を有
して印篭嵌合部に配されることによって、導入口で、導
出口3間の孔20、30がなす流路を、シール効果を有
して遮り、ガスを確実に濾過しうる。
【0047】又前記内インロー部19の長さLは、フィ
ルター部材5と、溶接位置との軸方向の隔たりの距離に
相当し、長さLを1〜20mm、好ましくは1〜10mm、
さらに好ましくは2〜6mmとすることによって、溶着時
のフィルター部材5への熱影響を減じる。また前記内周
面17、外周面27が密に嵌合することにより溶接時に
生じる熱流がフィルター部材5に流入することを効果的
に防止すると同時に、無為に軸方向の長さが増大するこ
とに防ぐ。さらに、濾過ガスが嵌合部分に滞留し、ガス
の置換特性が低下することを防ぐ。
【0048】このようにフィルター部材5の性能、熱に
よる組織の変化、金属ヒュームによる接ガス面の汚損を
低減しうる。
【0049】さらに本発明のフィルター装置において、
押圧部である外インロー部の内の段差26と、内インロ
ー部19の先端の形状は、フィルター部材5にクラック
を生じないように鋭縁とならない程度に、種々な形状、
例えば断面円弧状、波形状とし、又図4に示すように、
複数のフィルター部材5−1、5−2、5−3を導出口
3に向かって濾過孔を小となるようにリング33、34
を介して配置し、さらには一層のみからなるフィルター
部材5のときには、図5に示すように、両面を変形させ
て高密度部7を形成し、さらにはフランジ付有底筒状の
フィルター部材を用いて濾過面積を増大することができ
る。
【0050】また本発明では、一部を前記したように、
使用するフィルター部材5の構成については何ら限定す
るものではなく、複層構造の他、濾過層のみの単層構造
としたもの、あるいは、フィルター部材5が薄肉である
ときなど、その導出側に、多孔板などの補強用の板を重
ねて、フィルター部材の耐圧強度を向上させることもで
きる。
【0051】さらにフィルター部材5の導出側の面と、
それを受ける押圧面11Aとの間、さらには支持層5a
と押圧面10Aとの間に、図6に示すパッキン部材4
0、41を介在させることもできる。さらにパッキン部
材40、41はフィルター部材の外縁を囲んだ一連のも
のとして形成することもできる。
【0052】このようなパッキン部材40、41とし
て、軟質の金属、金属繊維、そのウエブまたはそれらの
焼結シートなど、耐熱性のあるものが好適に利用でき
る。
【0053】なおフィルター基体5A、保護層5B、ケ
ース4などは、前記したステンレス鋼以外の例えばハス
テロイ、ニッケルなどの素材を目的に応じて使用しう
る。又濾過層5bは、フィルター部材が本発明では直接
には溶接されないためセラミックなどの非金属材料を用
いて形成することもできる。
【0054】なおフィルター部材5として、セラミック
などを用いるときには、主として濾過層5bに利用する
のがよく、好ましくは、そのとき支持層5aとして可撓
性のよいものを用いて、ろう付けなどにより一体化す
る。このとき、高密度部を支持層に形成しうる。
【0055】またとくに全体がセラミックからなるとき
には、押圧による高密度部7の形成が不能であり、従っ
てそのとき、図6に例示したパッキン部材40、41を
介在させ、しかも押圧面10A,11Aの面積を同等か
つ大として、フィルター部材の押圧に伴うクラックなど
の損傷を防止しつつパッキン部材を解して押圧し挟持す
ることによって、ケース4に取りつける。かかるパッキ
ン部材は濾過層5bのみがセラミックにより形成したと
きにも用いうる。
【0056】さらに、第1のケース体10と、第2のケ
ース体11とは、図6に示すように、内インロー部19
において、外の段差16を無くすこともできる。
【0057】また図7に示すように、前記外周面17、
内周面27をテーパ筒状として両者を嵌合させることも
できる。
【0058】さらに図8に示すごとく、第1のケース体
10と第2のケース体11とを跨がるリング42を設け
て、それぞれに溶接することによって、第1のケース体
10と第2のケース体11とを接合するなど、種々な変
形がが可能である。
【0059】
【発明の効果】このように、本発明のフィルター装置
は、フィルター部材が押圧によって挟持され、熱影響も
少なく生産性に優れるとともに小型化にも寄与でき、さ
らに溶接などにおいてしばしば問題となる金属ヒューム
の影響を防止しうる。このため化学的、機械的に安定し
高精度なフィルター装置を提供しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】その要部拡大断面図である。
【図3】フィルター部材を取出して示す拡大顕微鏡写真
である。
【図4】他の実施例を示す断面図である。
【図5】高密度部の他の例を示す断面図である。
【図6】さらに他の実施例を例示する断面図である。
【図7】他の実施例を示す断面図である。
【図8】他の実施例を示す断面図である。
【図9】従来装置を例示する断面図である。
【図10】従来装置を例示する断面図である。
【符号の説明】
2 導入口 3 導出口 4 ケース 5 フィルター部材 7 高密度部 10 第1のケース体 10A 押圧面 11 第2のケース体 11A 押圧面 12 胴部 16 外の段差 17 外周面 19 内インロー部 22 胴部 26 内の段差 27 内周面 29 外インロー部
【手続補正書】
【提出日】平成4年9月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導入口、導出口の一方を設けた第1のケー
    ス体と、導入口、導出口の他方を設けた第2のケース体
    とからなる金属製のケースの前記導入口、導出口を結ぶ
    流路内に、前記導入口と導出口との間を遮るフィルター
    部材を装着してなるフィルター装置であって、前記フィ
    ルター部材は、前記第1及び第2のケース体の向き合う
    押圧面間において外縁部が押圧され挟持されることによ
    り前記ケースに取りつけられるとともに、前記第1のケ
    ース体と第2のケース体とは、前記フィルター部材から
    軸方向に隔たる溶接位置で外周面を溶接結合されたこと
    を特徴とするガス用フィルター装置。
  2. 【請求項2】前記フィルター部材は、前記押圧面間での
    押圧により、密度を増した高密度部が前記外縁部に形成
    されることを特徴とする請求項1記載のガス用フィルタ
    ー装置。
  3. 【請求項3】前記フィルター部材は、濾過層と、この濾
    過層の孔径よりも大きい孔径を有し前記濾過層を支持す
    る支持層を含む複層構造体からなるとともに、支持層側
    を押圧する前記押圧面の面積は、濾過層側を押圧する押
    圧面の面積より小としたことを特徴とする請求項2に記
    載のガス用フィルター装置。
  4. 【請求項4】前記フィルター部材と溶接位置との間の距
    離は、1〜20mmであることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかに記載のガス用フィルター装置。
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