JP2003334431A - フィルター装置 - Google Patents

フィルター装置

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JP2003334431A
JP2003334431A JP2002141922A JP2002141922A JP2003334431A JP 2003334431 A JP2003334431 A JP 2003334431A JP 2002141922 A JP2002141922 A JP 2002141922A JP 2002141922 A JP2002141922 A JP 2002141922A JP 2003334431 A JP2003334431 A JP 2003334431A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体製造ガス用の濾過などに採用しうる精
密濾過のために好適に採用しうるフィルター装置を提供
する。 【解決手段】 被処理流体を濾過処理するフィルター部
材と、互いに接合することにより前記フィルター部材を
装着する内腔を形成する容器片からなるハウジングとを
具え、前記フィルター部材は、底部の周縁で立ち上がる
周壁部を有するカップ状をなしかつ少なくとも前記周壁
部を濾過機能を発揮する濾過部とするとともに、前記フ
ィルター部材を、前記濾過部よりも粗大な流路を有する
通気性部を前記底部端面との間に介在させて前記内腔内
かつ2つの容器片の向き合う対向面間に配置し、しかも
前記容器片の前記接合を加熱結合により行うことによる
冷却に伴う収縮によって、フィルター部材を前記対向面
間で強圧して前記濾過部を通らない被処理流体のリーク
を防止することを特徴とするフィルター装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造ガス用
の濾過などに採用しうる精密濾過のために好適に採用し
うるフィルター装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フィルター装置は、通常、被処理流体を
導入させる導入口と、該導入口に通じ処理した流体を排
出させる排出口とを設けたハウジングの内部に、フィル
ター部材を収納し固定しているが、特に半導体製造ガス
用などのような超高純度の濾過を必要とするフィルター
装置では、用いるフィルター部材は0.01μm以上の
微細粒子を10-10 個以下とする精度で補足する品質が
必要であって、しかもそれに適合する空孔特性のフィル
ター部材であっても、フィルター装置全体としては、ハ
ウジングへ装着する際の取付けを確実かつ効率よく行う
ことが不可欠となり、その適否はフィルター装置として
の性能、品質及び生産性において大きな影響を及ぼす。
【0003】このために、本発明者はシート状の濾材を
ハウジング内の取付け面間で押圧しメカニカルシールす
る方法を特許2813274号公報により、及びロウ付
け、拡散接合など直接加熱によって両者を一体的に結合
することを、特許3215501号公報、特開平8−1
32226号公報などにより提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
メカニカルシール法で用いるフィルター部材が、通常、
シート状の平板濾材であって、その有効濾過面積はその
開口面積に制約され、従って多量処理するものではハウ
ジング自体の径が大きくなりフィルター装置が大型化す
る。
【0005】また、後者の直接加熱法は、主として、筒
状、乃至カップ状のフィルター部材即ち濾材の場合に採
用されるが、 ア)濾材を直接高温状態に加熱する為、濾材が着色した
り、酸化するなど耐食性が低下するとともに、これら部
分を再生する為の後処理が必要になること。 イ)ロウ付け法では、溶融したロウ材が毛細管現象によ
って浸透し、濾材の有効空孔を閉塞して濾過面積を減少
させること。 ウ)半導体用のプロセスガスが被処理流体のとき、場合
によっては、ロウ材乃至溶接材に悪影響を及ぼすものが
あり、フィルター装置の使用が制限される場合があるこ
と。 エ)部品点数を増やすことが多くこのとき部材間の微小
隙間やデッドスペースによって、滞留が生じること。 などの解決すべき課題がある。
【0006】本発明は、生産工程の短縮化によるコスト
ダウン、あるいはリーク発生など欠陥のない確実なフィ
ルター部材の装着を可能とし、前記課題を解決しうるフ
ィルター装置の提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
る為に、本願請求項1に係る発明は、被処理流体を濾過
処理するフィルター部材と、互いに接合することにより
前記フィルター部材を装着する内腔を形成する容器片か
らなるハウジングとを具え、前記フィルター部材は、底
部の周縁で立ち上がる周壁部を有するカップ状をなしか
つ少なくとも前記周壁部を濾過機能を発揮する濾過部と
するとともに、前記フィルター部材を、前記濾過部より
も粗大な流路を有する通気性部を前記底部端面との間に
介在させて前記内腔内かつ容器片の対向面間に配置し、
しかも前記容器片の前記接合を加熱結合により行うこと
による冷却に伴う収縮によって、フィルター部材を前記
対向面間で強圧して前記濾過部を通らない被処理流体の
リークを防止することを特徴とするフィルター装置であ
る。
【0008】このように、請求項1に係る発明において
は、カップ状のフィルター部材を用いつつフィルター部
材に熱作用を殆ど及ぼすことなくハウジングの内腔に装
着でき、フィルター耐久性、フィルター精度、取付作業
性を向上させうる。
【0009】請求項2に係る発明は、前記フィルター部
材が、開口側の端面と前記対向面との間にガスケットを
介在させること、請求項3に係る発明は、前記ハウジン
グが、フィルター部材の開口側に位置する容器片の対向
面に設けられ該フィルター部材の開口に通じる一方の導
孔と、前記通気性部側に位置する他の容器片の対向面に
設けられ、前記通気性部で開口する他方の導孔と、前記
内腔の内周面と前記フィルター部材の周壁部との間で形
成される環状流路とを具え、かつ前記通気性部の一部を
前記環状流路に露出することにより、前記他方の導孔と
環状流路とを、前記通気性部を介して連通させたことを
それぞれ特徴事項としている。
【0010】また請求項4に係る発明は、前記フィルタ
ー部材が、単体では濾過圧に耐え得ない微細濾過層と、
該濾過層を支持する支持層との複合構造体からなること
を特徴とし、かつ請求項5に係る発明は、前記フィルタ
ー部材が、前記周壁部の内周面又は外周面に軸方向に沿
ってのびることにより濾過面積を増大する凹凸部を形成
したこと、及び請求項6に係る発明は、前記通気性部材
が、金属粉末の焼結体からなることを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の一形態を図面
に基づき説明する。図1は、本発明のフィルター装置1
の一実施の形態を例示し、フィルター装置1は、被処理
流体を濾過処理するフィルター部材2と、ハウジング3
と、通気性部6とを具え、又このハウジング3は、互い
に接合することにより前記フィルター部材2を装着する
内腔4を形成する容器片8,9からなる。また、この容
器片8,9は、前記内腔4の軸心と直角にハウジング3
を長手方向にインロー嵌合部10を有して分割すること
により形成される。なお、ハウジング3は、より多数個
の容器片にも分割できる。
【0012】前記フィルター部材2は、底部11に、そ
の周縁で立ち上がることにより一端が開口する周壁部1
2を設けたカップ状をなし、本形態では、周壁部11は
円筒状をなすとともに、底部11,周壁部12は、とも
に濾過機能を発揮する濾過部2fとして形成され、これ
により濾過面積の増大を図っている。なお前記周壁部1
1のみを濾過部2fとし、底部10を金属板などの気密
部として形成することもできる。
【0013】さらにフィルター部材2は、例えば図2、
3に示すように、前記周壁部11の外周面を、該フィル
ター部材2の軸方向に沿ってのびる山状部16aと谷状
部16bとを周方向に交互に繰り返すウエーブ状の凹凸
面16cとし、これにより濾過面積の増大と装置組立て
時の熱収縮に対する長手方向の耐圧強度の向上を図って
いる。なお、内周面を凹凸面とすることも、軸方向に連
続する凹凸に代えて、半球状などの突起状とすることも
できる。
【0014】又このフィルター部材2は、本発明者が国
際公開W093/06912号公報において提案した、
比較的粗大な空孔の支持体15を、予め調整した微細粒
子懸濁液中に浸漬して減圧吸引することにより、この支
持体15の外表面に微細粒子の微細層16を積層し、か
つ支持体15は、底板部15Aと周壁部15Bとを有す
るカップ体であることにより、前記微細層16は、前記
底部の外周面に形成される底微細層16Aと、周壁部1
6の外周面の側面微細層16Bとからなる。
【0015】又フィルター部材2が、半導体プロセスガ
ス濾過用である本形態の場合には、前記支持体15は、
例えば、外径21mm、内径14mm,長さ33mmの
有底カップ状のステンレス鋼粉末焼結体とすることがで
き、かつ周壁部12の外周面の前記凹凸面16cは幅5
mm,深さ5mmとしている。しかしながら、フィルタ
ー部材2の形状、寸法は外径が6〜30mm,内径が2
〜28mm,長さが5〜60mm程度の範囲で用途、求
められる性能に応じて形状、寸法とともに自在に設定し
うる。
【0016】又前記支持体15は、フィルター部材2に
おいて補強材として機能するとともに前記微細層16を
支持してフィルター部材2を構成する多孔体であり、前
記のようにカップ状としている。この底板部15Aと周
壁部15Bとはともに多孔性焼結体からなり、図1〜3
に示す形態では底板部15Aと周壁部15Bとはとも一
体のカップ状成形体として形成されている。
【0017】なおこの底板部15Aと周壁部15Bと
は、図4に示すように、別体として成形したのち、電子
ビーム溶接などの適宜の固着手段により一体化すること
によっても形成しうる。
【0018】さらに支持体15は、微細層16のように
濾過のために微細空孔とする必要はないことから、例え
ばステンレス鋼、ニッケルなどの通常の金属アトマイズ
粉末(例えば直径10〜100μm程度)を焼結した金
属焼結体が用いられ、比較的大きな空孔(空孔精度10
〜30μm程度)と、高い圧力に耐えうる十分な厚さと
を有し、かつ空孔率を20〜80%程度に成形したもの
が好ましく、このように、比較的粗大な空孔と通気性を
備えるとともに、機械的外圧にも耐え得る強度とするの
がよい。このような金属粉末の焼結体では、該フィルタ
ー部材2を強圧する場合においても変形や破断の発生が
なく好ましい。
【0019】前記微細層16は、実質的に濾過機能を発
揮する部分であって、前記支持体15よりも空孔径を小
とするため、使用する粉状体を微細としている。またこ
の金属フィルタ1が半導体製造用のプロセスガスなどの
精密濾過用として使用される場合にあっては、0.01
μm以上、より好ましくは0.003μm以上の大きさ
を対象とする微小パーティクルを10-10 個以下乃至そ
れ以下とする精度を具えるために、使用する粉状体を選
択する。粉状体として、微小な金属粒子、金属短繊維、
又はその混合体などを用いうる。このような 前記フィ
ルター部材2の微細層16は、単体では濾過圧に耐え得
ないが前記支持体15で支持させることくにより精密な
濾過層として採用しうることとなる。
【0020】なお前記凹凸面16cも、周方向に隣り合
う前記幅、即ち周方向ピッチPを、前記山状部16a間
の谷状部16bの谷底からの山頂までの隆起高さHの2
〜4倍とするのがよく、例えば、隆起高さHが過大、即
ち周方向ピッチPが相対的に過小である場合には、谷底
まで微細層16により被覆することが困難となる。また
好ましくは、周方向ピッチPを例えば0.5〜10mm
(好ましくは1〜8mm程度、さらに好ましくは4〜6mm
程度)とし、かつ隆起高さHも例えば0.5〜6mm程度
(好ましくは1〜3mm程度)とするのがよく、フィルタ
の使用目的に応じて、また必要となる濾過精度、濾過効
率により適当な範囲を設定する。
【0021】前記金属粒子としては例えば5μm以下、
好ましくは3μm以下程度の直径の粉状体を使用するの
がよく、またたとえばステンレス鋼SUS316Lなど
耐食性に優れた材料が好ましい。また微細層16は、厚
さ0.5mm、濾過精度0.3μm,空孔率51%の特
性とした、ステンレス鋼短繊維(繊維径3μm,アスペ
クト比1〜10)によって成形している。したがって、
この微細層は単体では濾過圧に耐え得ない非常に薄いも
のであり、濾過時の圧力損失を小さくすることができ
る。
【0022】前記金属短繊維としては、アスペクト比
(L/d)を2〜20程度とする。アスペクト比の平均
値が2〜20の金属短繊維を含む粉状体により形成した
焼結体では、各短繊維の絡み付きが大きくバインダーの
使用を必要とせず保形でき、形成される空孔も立体的な
三次元空孔となって空孔率を高くすることができる。更
に金属短繊維の直径を例えば1〜3μm程度の太さとす
るのがよい。またこうした金属短繊維としては、例えば
特公昭63−63645号が開示する結晶調整化熱処理
によりえられる切断端部にダレ発生が無いものが好適に
使用できる。
【0023】前記金属短繊維を用いるときには、例えば
谷底6Aでの濾過層16の平均厚さは0.05〜1mm程
度とし、かつ前記のように、粉状体を分散させた懸濁液
中に、前記支持体15を浸漬して、例えば0.2〜1kg
/cm2 程度の適当な負圧力で約1〜15秒、例えば5秒
間程度吸引することにより、前記短繊維の微細層16を
積層成形し、かかる成型品を焼結炉内で温度1050℃
程度の無酸化雰囲気中での焼結を行ない、例えば金属短
繊維を三次元的にランダム配向し、0.003μmのパ
ーティクルを10-11 個の精度で濾過でき、しかも圧力
損失を低減した多孔性焼結品であるフィルター部材2を
形成する。
【0024】なおフィルター部材2は、外周面を凹凸面
としない場合の他、周壁部12として非円筒状、円錐
形、角錘形など、種々な形状のものとして形成でき、か
つ前記複合構造の濾材を内外逆形態に構成することによ
って、支持体15の内側に微細層16を形成することも
できる。さらに、前記2層体の他、1層からなる濾材を
用いることもできるが、ハウジング3への装着時に作用
する押圧力に耐える耐圧強度に耐える必要から、特性に
する為に全体厚さを厚くなるため、濾過特性低下を考慮
することが必要となる。
【0025】前記ハウジング3は、前記のように、長さ
方向と直角に前記内腔4をインロー嵌合部10を有して
分割しかつ互いに例えば突き合わせ溶接により接合する
ことにより前記フィルター部材2を装着する内腔4を形
成する容器片8,9からなる。又フィルター装置1は本
形態では、例えば製造ラインにおいてパイプに組込むイ
ンライン型であって、前記容器片8,9は、接合される
ことにより前記内腔4を形成するカップ状の主凹部8
a、9aと、該主凹部8a、9aからそれぞれ反対外向
きにのびかつ接続用の案内部、ネジ部を設けた突出部8
b,9bとを同芯に具え、しかも突出部8b,9bの外
端には、前記内腔4に導通する導孔8c,9cを中心線
上に開口している。
【0026】又前記主凹部8a、9aは、前記内腔4に
臨み、互いに対向する対向面8d,9dを具え、該対向
面8d,9dには、三角形のヌスミ部8e,9eを介し
て前記導孔8c,9cがその中心に開口している。な
お、内腔4の内周面4aには両側に段差4b,4cを介
して短い小径部を形成し、かつ少なくとも、内腔4を含
む流路面には鏡面仕上げが施される。
【0027】前記通気性部6は、一方の容器片9の前記
対向面9dに当接できかつ内腔4の前記段差4cの外側
の小径部において嵌着する外径と、嵌着により前記段差
4cよりも内方にこえてはみ出すはみ出し部6Aを形成
しうる厚さとを具える。
【0028】この通気性部6は、前記フィルター部材2
の微細層16の接合に伴う変形、濾過性能の低下を抑制
するものであり、前記対向面9dとフィルター部材2の
底部11外表面との間に介在して、フィルター部材2を
緩衝し、これにより、被処理流体が底部11外表面をも
通過できる。このため、通気性部材6、例えば金属粉末
焼結体からなり、かつ前記底部11の外表面が接触する
厚さ2〜10mm程度の成形体であって、その空孔は前
記濾過部2fよりも空孔径を粗とし、特に金属粉末焼結
体では、軟質としてある程度の変形に順応させるととも
に、成形空孔はその全面に亙って極めて均一とし、前記
フィルター部材2との接触部でも滞留などが発生するこ
となく、円滑な濾過処理を可能とする。
【0029】通気性部6として、通気性部材6を対向面
9dに当接する形状(例えば円環状)とすることも、フ
ィルター部材2の底部11に予め拡散結合などにより固
着させておくこともできる。なお前記フィルター部材2
での支持体15の内周に微細層16を形成したときに
は、この支持体15を通気性部6として機能させ、部品
点数を削減させることもできる。
【0030】このような、フィルター部材2と、ハウジ
ング3,即ち容器片8,9、通気性部6とは、図1に示
すように、主凹部9aを上向きとした容器片9の前記対
向面9dに通気性部6を載置し、かつフィルター部材2
を、その底部11の外周面を通気性部6上に当接させて
設置する。
【0031】さらに本形態では、フィルター部材2の開
口側の端面と、容器部8の対向面8dとの間にリング状
のガスケット部材7を介在させて、容器片8を載置す
る。このガスケット部材7により、端面と対向面8dと
の間の、前記濾過部2fを通らない被処理流体のリーク
発生を防止する。なお、リーク洩れがないときには不要
となる。用いるガスケット部材7としては例えば微細空
孔の多孔体や、ハウジング組立時の押圧によって延性変
形する軟質金属材料などが用いられる。また、例えば、
図5に示すように前記微細層16を延長してフィルター
部材2の開口側の端面を覆う覆部16dを形成するか、
又は図6に示すように、対向面8dをテーパー状に形成
して前記微細層16に部分的に強圧しリーク漏れを低下
することも考えられる。
【0032】こうして配置された各部材は、各容器片
8,9をインロー嵌合させ容器片8,9を押圧しつつ、
好ましくは押し縮め後においても小スキマ(0.05〜
0.20mm)を保持してスキマを突き合わせ溶接す
る。溶接方法としては、例えば電子ビーム溶接などあま
り溶融加熱部が広がらない方法が好ましい。
【0033】このようなインロー嵌合によってずれを防
ぐとともに、押圧しつつ熱溶着することにより、冷却時
の熱収縮によって、前記フィルター部材2及び通気性部
材6を強圧させ、フィルター部材2をハウジング3に強
固に取付けできる。る。
【0034】このように組み立てることにより、前記ハ
ウジング3は、フィルター部材2の開口側に位置する容
器片8の対向面8dに設けられる前記導孔8cは該フィ
ルター部材2の開口に通じる流路R1を形成する。また
フィルター部材2の前記周壁部12の濾過部2fの外周
面は、前記内腔4の内周面4aとの間で、環状流路R2
を形成しうる。さらにフィルター部材2の前記通気性部
6側に位置する他の容器片9の対向面9dに設けられる
他方の導孔9cは、前記通気性部6で開口する流路R3
を構成する。さらに前記のように通気性部6には、はみ
出し部6Aを有し、このはみ出し部6Aが前記環状流路
R2に露出することにより、前記環状流路R2は、前記
流路R3に通気性部6を介して連通している。
【0035】従って、流路R1の被処理流体は濾過部2
fで濾過されて環状流路R2に流れ前記のように通気性
部6をへて流路R3に流出する。なおフィルター部材2
の底部11を流れる流体は直接通気性部6を介して流路
R3に流れる。
【0036】前記通気性部6は、ハウジング溶接時の熱
収縮による押圧に対しても緩衝材として機能でき、濾材
自体の空孔閉塞や破損などの問題を改善できる。しか
も、溶接熱はフィルター部材2には直接影響しない離れ
た部分とすることにより、その熱によるフィルター部材
2の損傷、影響を受けることを防ぎ、商品寿命を向上で
きるとともに、ロウ材を用いず、溶接材も内部には実質
的に侵入しないため、半導体プロセスガスの濾過のため
に用いるときにも、部材腐食のおそれを低減でき、処理
流体が残留したり滞留するなどの問題も解消できる。又
構造簡単でなることから、生産性を高めコストを削減す
る。なお、ガスケット部材7を併用することも、省略す
ることもできる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるフィ
ルター装置は、フィルター部材がハウジングに、直接加
熱されることなく強固に固着するものであり、前記課題
を解決しうる。
【0038】さらに通気性部は、ハウジング溶接時の熱
収縮による押圧に対しても緩衝材として機能でき、濾材
自体の空孔閉塞や破損などの問題を改善できるととも
に、溶接熱はフィルター部材には直接影響しない離れた
部分とすることができて、熱によるフィルター部材の損
傷、影響を受けることを防ぎ、商品寿命を向上できる。
またロウ材を用いず、溶接材も内部には実質的に侵入し
ないため、半導体プロセスガスの濾過のために用いると
きにも、部材腐食のおそれを低減でき、処理流体の残
留、滞留などの問題も解消できる。又構造簡単でなるこ
とから、生産性を高めコストを削減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を例示するフィルター装
置の部分断面図である。
【図2】フィルター部材を例示する一部断面側面図であ
る。
【図3】その側面図である。
【図4】フィルター部材の他の例を示す一部断面図であ
る。
【図5】フィルター部材のさらに他の例を示す断面図で
ある。
【図6】フィルター部材の開口端とハウジングの当接の
別の形態を例示する断面図である。
【符号の説明】
2 フィルター部材 2f 濾過部 3 ハウジング 4 内腔 4a 内周面 6 通気性部 6A はみ出し部 7 ガスケット部材 8,9 容器片 8a,9a 主凹部 8b,9b 突出部 8c,9c 導孔 10 インロー嵌合部 11 底部 12 周壁部 16a 山状部 16b 谷状部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被処理流体を濾過処理するフィルター部材
    と、互いに接合することにより前記フィルター部材を装
    着する内腔を形成する容器片からなるハウジングとを具
    え、 前記フィルター部材は、底部の周縁で立ち上がる周壁部
    を有するカップ状をなしかつ少なくとも前記周壁部を濾
    過機能を発揮する濾過部とするとともに、 前記フィルター部材を、前記濾過部よりも粗大な流路を
    有する通気性部を前記底部端面との間に介在させて前記
    内腔内かつ2つの容器片の向き合う対向面間に配置し、 しかも前記容器片の前記接合を加熱結合により行うこと
    による冷却に伴う収縮によって、フィルター部材を前記
    対向面間で強圧して被処理流体のリークを防止すること
    を特徴とするフィルター装置。
  2. 【請求項2】前記フィルター部材は、開口側の端面と前
    記対向面との間にガスケットを介在させることを特徴と
    する請求項1記載のフィルター装置。
  3. 【請求項3】前記ハウジングは、フィルター部材の開口
    側に位置する容器片の対向面に設けられ該フィルター部
    材の開口に通じる一方の導孔と、前記通気性部側に位置
    する他の容器片の対向面に設けられ、前記通気性部で開
    口する他方の導孔と、前記内腔の内周面と前記フィルタ
    ー部材の周壁部との間で形成される環状流路とを具え、
    かつ前記通気性部の一部を前記環状流路に露出すること
    により、前記他方の導孔と環状流路とを、前記通気性部
    を介して連通させたことを特徴とする請求項1又は2記
    載のフィルター装置。
  4. 【請求項4】前記フィルター部材は、単体では濾過圧に
    耐え得ない微細濾過層と、該濾過層を支持する支持層と
    の複合構造体からなることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれかに記載のフィルター装置。
  5. 【請求項5】前記フィルター部材は、前記周壁部の内周
    面又は外周面に軸方向に沿ってのびることにより濾過面
    積を増大する凹凸部を形成したことを特徴とする請求項
    1〜4のいずれかに記載のフィルター装置。
  6. 【請求項6】前記通気性部材は、金属粉末の焼結体から
    なることを特徴とする請求項1〜5のいづれかに記載の
    フィルター装置。
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