JPH0663306B2 - 鉄筋の継手装置 - Google Patents

鉄筋の継手装置

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JPH0663306B2
JPH0663306B2 JP62203814A JP20381487A JPH0663306B2 JP H0663306 B2 JPH0663306 B2 JP H0663306B2 JP 62203814 A JP62203814 A JP 62203814A JP 20381487 A JP20381487 A JP 20381487A JP H0663306 B2 JPH0663306 B2 JP H0663306B2
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JP
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groove
wedge
joint
reinforcing bar
shape
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金雄 後藤
俊昭 好永
正美 久保
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はコンクリート建屋の鉄筋を接合する継手装置に
関する。
〔従来の技術〕
コンクリート建屋の鉄筋を接合する継手装置としては、
例えば特開昭58−143050号に記載のような継手
装置が知られている。この継手装置は、第4図に示すよ
うに、鉄筋1,2の端部に鉄筋固有の節形状を螺旋状に
ねじ節3,4として形成した鉄筋継手部5,6と、この
ねじ節3,4に対応する内ねじとしてのねじ節7を形成
したカプラと称される円筒形の継手金具8と、鉄筋継手
部上において継手金具の両端に配置される2つのロック
ナット9,10とからなっている。
この継手装置による鉄筋の接合作業は、各鉄筋継手部
5,6にロックナット9,10を嵌め込み、一方の鉄筋
継手部5に継手金具8をねじ込んだ後、この継手金具8
に他方の鉄筋継手部6をねじ込み、最後にロックナット
9,10を締め込み、継手金具8の両端を固定すること
により行われる。
また、実開昭52−88312号公報には、筒状本体に
異形棒鋼を捜通する通孔を形成し、通孔内周面の横断面
で見た一側に異形棒鋼の山形部に係合する尖鋭部を形成
するとともに、通孔の尖鋭部と反対側に軸方向に伸びる
締結具(くさび)打ち込み用の空隙部を形成し、通孔の
軸方向両側から異形棒鋼を挿入した後、空隙部に締結具
を打ち込み圧入することによって異形棒鋼を接続するも
のが記載されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
第4図に示す継手装置による接合作業は、2つのロック
ナット9,10の鉄筋継手部5,6への嵌め込み、2つ
の継手部への継手金具8のねじ込み、2つのロックナッ
トの締め込みという比較的多くの作業手順を要する。ま
た、各作業手順は、鉄筋継手部のねじ節3,4上にロッ
クナット9,10または継手金具8をねじ込むという回
転作業の繰り返しであるため、時間がかかるだけでな
く、鉄筋が密集して位置する場所や狭い所での作業には
大きな困難が伴い、場合によってはロックナット9,1
0及び継手金具8の回転作業ができず、鉄筋1,2を接
合することができないという事態を生じていた。
また鉄筋としても、端部にねじ節3,4のある特種鉄筋
1,2を用いなければならず、一般用鉄筋の使用が不可
能であるので、建屋の建設費用が高価になるという問題
もあった。
実開昭52−88312号公報に記載の接続具では、く
さびの打ち込みにより異形棒鋼を接続するので、第4図
に示す従来技術のような継手金具をねじ込むための回転
作業は不要となり、回転作業に伴う上述の問題点を解決
している。しかし、この従来技術では筒状本体の通孔に
異形棒鋼を挿入するため、通孔に挿入した棒鋼端部が通
孔の軸方向中央部に適切にセットされたかどうかを外側
から目視で確認することができず、狭い場所での接合作
業が依然として困難であった。また、この従来技術は異
形棒鋼の接続具であり、第4図に示す従来技術と同様に
一般用鉄筋の接合には用いることができない。更に、通
孔内周面に尖鋭部を形成する必要があるとともに、筒状
本体の外周形状を長円形に加工する必要があるので、筒
状本体の加工が難しくかつ外径が増大するという問題が
ある。
従って本発明の目的は、簡単な操作で信頼性の高い接合
作業を容易に行なえるとともに、鉄筋端部に特殊な形状
を必要とせず、コンパクで高強度な鉄筋の継手装置を提
供することである。
〔問題点を解決するための手段〕 上記目的は、コンクリート建屋の鉄筋を接合する継手装
置において、軸方向に延在し前記鉄筋の端部を受容する
断面U字形の溝を有すると共に、軸線方向中央付近で軸
方向に直角に伸び前記溝を2つの溝区画に区分する仕切
り壁を設けかつこの仕切り壁にくさび孔を形成しその仕
切り壁の溝開放側部分をくさび係止片とした継手本体
と、この継手本体のくさび孔に差し込まれ前記2つの溝
区画に受容された鉄筋の端部に直接接触してこれを接続
するくさびとを有し、前記溝の断面U字形の基底部はほ
ぼ半円形をしており、前記溝の基底部の半円の中心を前
記継手本体の外周形状の形状中心に対し溝の反開放側に
ずらしたことを特徴とする鉄筋の接合装置によって達成
される。
〔作用〕
継手本体の断面U字形の溝に仕切り壁を挾むように2本
の鉄筋の端部を当て付けた後、仕切り壁に形成したくさ
び孔にくさびを差し込み、このくさびを打ち込むことに
より、鉄筋端部の外周面にねじ節などの特殊な形状がな
くても鉄筋は一体に接合される。溝への鉄筋端部の当て
付け作業、くさびの差し込み作業及びくさびの打ち込み
作業は、全て比較的単純な作業であり、接合作業時間が
短縮する。またくさびの打ち込みは鉄筋の軸方向に行わ
れるので、狭い場所でも作業に実質的な支障はなく、鉄
筋は確実に接合される。また、鉄筋端部のセット状態を
U字形の溝の開放側から目視で確認することができると
ともに、仕切り壁を案内として2本の鉄筋端部を軸方向
中央部に容易に位置決めすることができる。
さらに、溝の基底部の半円の中心を継手本体の外周形状
の形状中心に対し溝の反開放側にずらしたことにより、
くさび係止片の径方向の幅が増加し、継手本体の外周形
状を小径で断面円形に保ちつつくさび係止片の強度を確
保できるので、コンパクトで鉄筋が密集した狭い箇所で
も使い易くかつ高強度な継手装置とすることができる。
〔実施例〕
以下本発明の実施例を第1図乃至第3図により説明す
る。
第1図において、本実施例のコンクリート建屋の鉄筋を
接合する鉄筋継手装置は継手本体を構成する外周形状が
概略円筒形をした継手金具11を有し、この継手金具1
1は、軸方向に延在する断面U字形の溝12と、軸方向
中央付近でこの溝12を2つの溝区間13,14に区分
する所定の厚さの仕切り壁15を有している。溝12
は、第2図に示すように、その基底部が鉄筋16,17
の端部の挿入を許す程度の大きさをした半円形をしてお
り、その半円形に連なる側壁が半円形の直径と同じ間隔
で延在し、他方の側で開放している。基底部の半円の中
心は、継手金具11の外周形状の円の中心より溝12の
反開放側にずれている。
仕切り壁15の溝開放側に位置する部分にはくさび孔1
8が形成され、仕切り壁15はこのくさび孔18により
溝基底部側部分15aと溝開放側部分15bとに分けら
れている。くさび孔18は内側部分が直線状をなし、外
側部分が円弧状に湾曲した形状をしており、その直線状
の内側形状を画定する溝基底部側部分15aのくさび孔
壁面は、溝12に挿入される鉄筋端部の断面形状の内側
に位置し、円弧状の外側形状を画定する溝開放側部分1
5bのくさび孔壁面は同断面形状の外側に位置してい
る。しかして仕切り壁15の溝開放側部分15bは、溝
12の開放側を横断するくさび係止片を構成している。
このくさび係止片15bに必要な強度を確保しかつくさ
び孔18のくさび差し込み寸法を十分とりながら、継手
金具11の直径を小さくし全体形状を小さくするため
に、上述したように溝12の基底部の半円の中心を、継
手金具11の外周形状の円の中心より溝12の反解放側
にずらすことが好ましい。
この継手金具11は、丸鋼等の金属丸材を切削して作ら
れる。
継手金具11のくさび孔18にはくさび19が差し込ま
れる。くさび19の鉄筋16,17に係合する側面20
は、その鉄筋16,17の外面形状に合わせて整形され
ている。またくさび19の反鉄筋側の側面21は、くさ
び作用を得るために全体的に側面20に対して勾配が付
けられ、またくさび孔18の円弧状の外側形状に合わせ
て整形されている。くさび19も鋼材等の金属で作られ
ている。
この鉄筋継手装置による鉄筋の接合作業は次のように行
われる。
第3図に示すように、2つの鉄筋16,17の端部を矢
印Aの方向に引き揃え、鉄筋16,17の端部の間に継
手金具11の仕切り壁15を矢印Bの方向に差し込ん
で、断面U字形の溝12に鉄筋を当て付ける。次いで、
くさび孔18に矢印Cの方向からくさび19を差し込
み、このくさび19をハンマーで打ち込む。これにより
鉄筋16,17は、くさび19のくさび作用により溝1
2の基底部とくさび19の間に狭持され、一体に接合さ
れる。
以上の作業手順において、溝12への鉄筋16,17の
端部の当て付け作業及びくさび19の差し込み、打ち込
み作業は、全て比較的単純な作業であり、短時間で行う
ことができる。またくさび19の打ち込みは鉄筋16,
17の軸方向に行われるので、その打ち込み作業は、鉄
筋が密集して位置する場所や、狭い場所でも容易に行う
ことができる。従って、どのような作業現場であっても
確実に鉄筋を接合することができる。さらに、くさび1
9を打ち込むだけで接合するので、鉄筋16,17の端
部表面は平面のままでよく、一般用鉄筋を使用すること
ができる。従ってコンクリート建屋の安価に建設するこ
とができる。また、鉄筋16,17の端部のセット状態
をU字形の溝12の開放側から目視で確認することがで
きるとともに、仕切り壁15を案内として鉄筋端部を軸
方向中央部に容易に位置決めすることができる。
さらに、溝12の基底部の半円の中心を継手金具11の
外周形状の円の中心に対して溝12の反開放側にずらし
たので、くさび係止片15bの径方向の幅が増加し、継
手金具11の直径を小さく外周形状を断面円形に保ちつ
つくさび係止片15bの強度を確保できるので、コンパ
クトで鉄筋が密集した狭い箇所でも使い易いかつ高強度
な継手装置とすることができる。
〔発明の効果〕
以上明らかなように本発明の鉄筋の継手装置によれば、
簡単な作業で短時間に接合作業を行うことができると共
に、狭い場所でも容易に接合作業を行うことができ、ま
た被接合部材の端部にねじ節などの特殊な構造を必要と
しない。また、鉄筋端部のセット状態をU字形の溝の開
放側から目視で確認することができるとともに、仕切り
壁を案内として2本の鉄筋端部を軸方向中央部に容易に
位置決めすることができる。従って、コンクリート建屋
の工期を大幅に短縮することができると共に、鉄筋が密
集している場所や狭い所でも容易に鉄筋の接合を行うこ
とができ、また一般用の鉄筋を使用できるのでコンクリ
ート建屋の建設費用を低減することができる。
また、継手本体の外周形状を小径で断面円形に保ちつつ
くさび係止片の強度を確保できるので、コンパクトで鉄
筋が密集した狭い箇所でも使い易くかつ高強度な継手装
置を構成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による鉄筋継手装置の使用状
態を示す断面図であり、第2図は第1図のII−II線に沿
った断面図であり、第3図は同鉄筋継手装置による鉄筋
の接合手順を示す図であり、第4図は従来の鉄筋継手装
置の平面図である。 符号の説明 11…継手金具(継手本体) 12…溝、13,14…溝区画 15…仕切り壁 15b…溝開放側部分(くさび係止片) 16,17…鉄筋(棒状体) 18…くさび孔、19…くさび 20…側面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリート建屋の鉄筋を接合する継手装
    置において、軸方向に延在し前記鉄筋の端部を受容する
    断面U字形の溝を有すると共に、軸線方向中央付近で軸
    方向に直角に伸び前記溝を2つの溝区画に区分する仕切
    り壁を設けかつこの仕切り壁にくさび孔を形成しその仕
    切り壁の溝開放側部分をくさび係止片とした継手本体
    と、この継手本体のくさび孔に差し込まれ前記2つの溝
    区画に受容された鉄筋の端部に直接接触してこれを接続
    するくさびとを有し、前記溝の断面U字形の基底部はほ
    ぼ半円形をしており、前記溝の基底部の半円の中心を前
    記継手本体の外周形状の形状中心に対し溝の反開放側に
    ずらしたことを特徴とする鉄筋の接合装置。
  2. 【請求項2】前記くさびの一側面を前記鉄筋の端部の外
    面形状に合わせて整形したことを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の鉄筋の継手装置。
JP62203814A 1987-08-17 1987-08-17 鉄筋の継手装置 Expired - Lifetime JPH0663306B2 (ja)

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JPS6448961A JPS6448961A (en) 1989-02-23
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JPS5288312U (ja) * 1975-12-26 1977-07-01

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