JPH0663173B2 - 布帛の熱処理装置 - Google Patents

布帛の熱処理装置

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JPH0663173B2
JPH0663173B2 JP2270211A JP27021190A JPH0663173B2 JP H0663173 B2 JPH0663173 B2 JP H0663173B2 JP 2270211 A JP2270211 A JP 2270211A JP 27021190 A JP27021190 A JP 27021190A JP H0663173 B2 JPH0663173 B2 JP H0663173B2
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JP
Japan
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heat treatment
chamber
hot air
treatment chamber
cloth
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JP2270211A
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聰 塩見
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KYOTO MACHINERY
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KYOTO MACHINERY
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Description

【発明の詳細な説明】 イ.発明の目的 〔産業上の利用分野〕 この発明は、テンターで拡布状態で移送される長尺の布
帛にヒートセットしたり、染色や樹脂加工のためのベー
キングに使用する布帛の熱処理装置に関するものであ
る。
〔従来の技術〕 布帛の熱処理装置の一例として、長さが約3mの角筒状に
形成された単位チャンバを長さ方向に複数個接続して長
い熱処理用チャンバを形成し、その中の各単位チャンバ
を貫いて設置された左右一対のテンターレールに沿って
走行するテンターチェーン間に長尺の布帛を拡布状に保
持して移送すると共に、単位チャンバ毎に熱風を循環さ
せて移送中の布帛の上下両面に熱風を吹き付けて加熱す
るヒートセット用テンター装置が知られている。
そしてこの装置においては、織布前の経糸糊付け工程で
経糸に付着して布帛に含まれている油脂が前記の単位チ
ャンバ内で気化して循環熱風を汚し、その濃度上昇に伴
って布帛にタール落ちが発生するのを防止するために、
循環熱風の一部を各単位チャンバ外に排出する一方、新
鮮な外気をその中に吸引して循環熱風中の油脂分濃度を
一定限度以下にコントロールしている。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の布帛の熱処理装置は、循環熱風の一部をそのまま
排出し、その排気量に見合う新鮮な外気を単位チャンバ
内に取り入れているので、例えば単位チャンバの長さが
約3mの場合には、その排気量は5〜20m/minにも達
し、熱エネルギーの損失は非常に大きい。
この発明は、熱エネルギーの損失につながる装置内の空
気の入替えをせずに、熱処理装置内を清浄に保つことの
できる布帛の熱処理装置を提供することを目的としてい
る。
ロ.発明の構成 〔課題を解決するための手段〕 上記目的を達成するために、この発明の布帛の熱処理装
置は、熱処理室と、熱処理室内を循環する熱風の一部を
導いてその後熱処理室へ戻す不純物分離装置とよりな
り、不純物分離装置は、2つの室に区画され、各室内に
は多数の金属板が間隔を空けて立設され、各室の金属板
が所定時間毎に交互に冷却されるものである。
〔作用〕
上記のように構成された布帛の熱処理装置においては、
熱処理室内を循環する熱風の一部が不純物分離装置内に
導かれ、その一方の室内の冷却された金属板に触れる。
気化して浮遊している熱風中の油脂等の不純物はそこで
冷却液化し、金属板に付着する。その不純物は金属板の
表面を流下し、排出される。他方の室内の金属板に付着
している少量の不純物は再気化して熱処理室内に戻さ
れ、その金属板の表面は清浄に保たれる。各室の金属板
の冷却、非冷却は所定時間毎に交互に繰り返される。ま
た、不純物の除去された清浄な熱風は若干温度が低下し
て熱処理室内に戻される。
〔実施例〕
第1図ないし第3図を参照して、この発明の布帛の熱処
理装置の実施例を説明する。
この熱処理装置は、上方に不純物分離装置2を備えた熱
処理チャンバ1を長さ方向に複数個接続して形成されて
いる。
この一連のチャンバ1を貫通して、第1図に示すごと
く、左右一対のテンタレール3、3が配設されており、
それに沿って走行するテンタチェーン4、4間に布帛F
が拡布状に保持され、移送される。
各熱処理チャンバ1内には、主風洞5に続いて、フォー
ク状の上下各4本の分岐風洞6が拡布状の布帛Fを上下
から挟むように設置してある。チャンバ1の側壁に固定
した熱風循環用モーター7により駆動されるファン8に
よって、主風洞5の入口から熱風が矢印方向に吸い込ま
れ、分岐風洞6の吹出し口6aから布帛Fの上下に吹き付
けられる。その後温度の低下した空気は、図示しない加
熱装置により加熱されて主風洞5の吸込側に戻される。
不純物分離装置2は、上方から見た第2図に示すごと
く、隔壁9によって2つの室2a、2bに分けられ、それぞ
れの室2a、2b内に多数の鋼板10が間隙を空けて垂直方向
に立設してある。不純物分離装置2の一側には、入口11
を、またその反対側には、2つの出口12a、12bをそれぞ
れ設けており、熱処理チャンバ1より熱風循環ダクト13
を介して入口11に送られてくる熱風が各室2a、2b内の多
数の鋼板10間を通り、各出口12a、12bから出るようにし
ている。なお、鋼板10に代えて、他の適宜の金属板を採
用することができる。
また、不純物分離装置2の各室2a、2b内には、室外から
導かれ、各鋼板10をジグザグ状に貫通して室外へ出る冷
却水分岐導管14a、14bがそれぞれ配管してある。その導
管14a、14bは主導管17から分岐しており、各導管14a、1
4bの途中には、冷却水を交互に通すための冷却水切替用
電磁弁15a、15bをそれぞれ設けている。
更に、各室2a、2bの各出口12a、12bには、熱風を熱処理
チャンバ1内に戻すダクト16a、16bを連結している。
熱処理室内を循環する熱風の一部は、不純物分離装置2
内に導かれ、主導管17から冷却水分岐導管14a又は14bに
流れ、導管14a又は14bを通る冷却水により冷却されてい
る鋼板10に触れ、気化して浮遊している熱風中の油脂等
の不純物はそこで冷却液化し、鋼板10に付着する。液化
した不純物は鋼板10の表面を流下し、排出される。な
お、不純物分離装置2の下には、排出された不純物を溜
めるための不純物受けタンク2tを配設しておくとよい。
室2a又は2b内を通る冷却水は、熱せられて約60〜80℃と
なって排出されるので、この湯は、他の工程の洗浄装置
の湯洗槽等に送って利用することができる。一方、不純
物の除去された清浄な熱風は若干温度が低下して熱処理
室内に戻される。
室2a、2bの内、冷却水の流れていない方の室を通過する
熱風は鋼板10に若干付着しているタールを再気化させて
熱処理チャンバ1に戻すことにより鋼板1の表面を清浄
に保つことができる。従って、その後の冷却時における
不純物除去効果が高まる。そして2つの電磁弁15a、15b
を切り替えることによって、第3図に示すごとく、各室
2a、2bは、上記と逆の作用をなし、以下これを繰り返
す。この電磁弁15a、15bの切り替えは約1〜2時間毎の
比較的短時間に行われるので、タールが鋼板10の表面に
固着してしまうことはない。
なお、汚れ検出センサー18で熱風の汚れを検出して汚れ
制御器19で制御し、汚れ度が上がった場合のみ、可変速
モーター20に電気信号を送って排気ファン21を動かし、
熱処理チャンバ1内の熱風の一部を排気ダクト22を介し
て外部に放出するようにするとよい。そのとき、放出さ
れた熱風と同量の新鮮な空気が図示しない新鮮空気取り
入れ口から熱処理チャンバ1内に流入する。
このような布帛の熱処理装置の不純物分離装置2から熱
処理チャンバ1内に戻される空気の温度は約100℃であ
り、熱処理チャンバ10内の温度(約200℃)には及ばな
いにしても、かなりの高温を維持している。従って、そ
の戻された熱風の温度低下分だけ加熱すれば足り、エネ
ルギーの大きな節約になる。
以上、拡布状態で布帛を移送しながら熱処理する装置に
ついて説明したが、この発明はどのような形式の熱処理
装置にも適用し得るものである。
ハ.発明の効果 この発明は、以上説明したように構成されているので、
以下に記載するような効果を奏する。
即ち、熱エネルギーの損失につながる装置内の空気の入
替えをほとんどせずに、熱処理装置内を清浄に保つこと
のできるので、省エネルギーに大きく寄与することがで
きる。
また、金属板を水で冷却する場合には、その水は約60〜
80℃に温められ、これを湯洗槽等に利用すれば、更に省
エネルギーに役立てることができる。
更に、不純物分離装置の金属板より不純物が所定時間毎
に交互に除去され、不純物の一部が着きっぱなし状態と
なることはないので、不純物除去効率を上げることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例装置の横断面図、第2図はそ
の装置の不純物分離装置の平面断面図、第3図は不純物
処理装置の各室から熱処理装置へ熱風を戻すダクトを示
す第2図のA、B各ラインのリターン空気温度の説明図
である。 1……熱処理室としてのチャンバ、2……不純物分離装
置、2a、2b……不純物分離装置の各室、2t……不純物受
けタンク、10……鋼板、14a、14b……冷却水分岐管

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱処理室と、熱処理室内を循環する熱風の
    一部を導いてその後熱処理室へ戻す不純物分離装置とよ
    りなり、不純物分離装置は、2つの室に区画され、各室
    内には多数の金属板が間隔を空けて立設され、各室の金
    属板が所定時間毎に交互に冷却される布帛の熱処理装
    置。
JP2270211A 1990-10-08 1990-10-08 布帛の熱処理装置 Expired - Lifetime JPH0663173B2 (ja)

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DE3605100A1 (de) * 1986-02-18 1987-08-27 Monforts Gmbh & Co A Textilmaschine mit kontinuierlicher konvektiver waermebehandlung
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