JPH0663169U - 油剤付与装置 - Google Patents

油剤付与装置

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Publication number
JPH0663169U
JPH0663169U JP500793U JP500793U JPH0663169U JP H0663169 U JPH0663169 U JP H0663169U JP 500793 U JP500793 U JP 500793U JP 500793 U JP500793 U JP 500793U JP H0663169 U JPH0663169 U JP H0663169U
Authority
JP
Japan
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oil agent
yarn
curved
inclined surface
oil
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Pending
Application number
JP500793U
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English (en)
Inventor
晃一 定岡
理史 坪井
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 随伴気流の影響を除き、高速で走行する糸条
に油剤を均一に付与する。 【構成】 接糸面11が湾曲している共に、湾曲接糸面
11に続く上部が傾斜面13となっており、かつ、湾曲
接糸面11の上部近傍に油剤吐出孔12を設けた油剤付
与ノズルユニット1と、略直角方向に配設された糸条走
行スリット21を略中央部に有し、上面22が糸条走行
スリット21の上端を頂点とした屋根型又は山型形状を
なし、下面が油剤付与ノズルユニット1の傾斜面13に
近接して吐出孔12を上方から覆う傾斜面23を形成し
ているカバーガイド2とからなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、糸条に油剤を定量的に付与する油剤付与装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、走行する糸条に油剤を付与して、糸条の集束性、平滑性、制電性を向 上させ、紡糸、延伸工程を安定化し、更には後加工における品位の向上、トラブ ル防止をはかることが行われており、油剤付与装置は、合成繊維製造上極めて重 要なものの一つである。
【0003】 走行糸条に油剤を付与する装置としては、表面に油剤の膜を形成させた回転オ イリングローラに走行糸条を接触させて油剤を付与するタッチロール方式が、従 来から広く用いられていた。
【0004】 しかしながら、近年、繊維の高性能化、高付加価値化が進む中で、糸条の走行 速度も大幅に高速化し、その結果、油剤を均一に付着させるということが重要な 問題となってきている。
【0005】 糸条の走行速度が大きくなると、タッチロール方式では、ローラ表面への油剤 付着状態が不均一であるため、糸条への油剤付着斑が生じ易くなり、更に糸条と ローラの接触摩擦が大きいため、高速での油剤付与には不適当であることから、 最近では、接糸面の近傍に設けた油剤吐出孔から、予め計量された一定量の油剤 を接糸面へ供給し、該接糸面で走行糸条に油剤を付与するノズル給油方式が、広 く採用されるようになってきている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、ノズル給油方式においても、走行糸条の速度が大きくなると、走行糸 条に伴って生ずる随件気流も増大し、ノズル部での油剤偏流やノズル吐出孔内圧 力変動の原因となり、油剤吐出量の変動を引き越し、油剤付着斑が生ずることに なる。その結果、紡糸張力変動や引取ローラ上での糸搖れ、糸切れが発生し、更 には染色性が不均一になる等のトラブルが生ずる。
【0007】 従って、本考案の目的は、かかる従来の油剤付与装置の問題を解消し、高速で 走行する糸条に均一に油剤を付与することが可能な油剤付与装置を提供すること にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案者らは、上記目的を達成すべく検討を重ねた結果、ノズル給油方式の油 剤付与装置にカバーを設けて、走行糸条の随件気流が油剤付与装置に影響を及ぼ さないようにすることを考え、本考案を完成するに至った。
【0009】 すなわち、本考案は、側断面図において接糸面が湾曲していると共に、該湾曲 接糸面に続く上部が傾斜面となっており、かつ該湾曲接糸面の上部近傍に一定流 量で油剤を吐出する吐出孔を設けた油剤付与ノズルユニットと、略直角方向に配 設された糸条走行スリットを略中央部に有し、上面が該糸条走行スリット上部を 頂点とした屋根型又は山型形状をなし、下面が前記油剤付与ノズルユニットの傾 斜面に近接して前記吐出孔を上方から覆う傾斜面を形成しているカバーガイドと からなることを特徴とする油剤付与装置である。
【0010】 以下、本考案を図面に基づいて説明する。
【0011】 図1は本考案の油剤付与装置の正面図であり、図2は図1の側断面図、図3は 図1の平面図である。
【0012】 図2の側断面図において、油剤付与ノズルユニット1の接糸面11が湾曲して いると共に、該湾曲接糸面11に続く上部が傾斜面13となっており、且つ該湾 曲接糸面11の上部近傍に、油剤を吐出する吐出孔12が設けられている。吐出 孔12は、配管3を介して、図示していないが、計量ポンプ、油剤タンクに連結 されており、油剤タンクから定量の油剤が供給されてくる。なお、Yは走行糸条 を示す。
【0013】 一方、カバーガイド2は、図1に示す如く、略垂直方向に配設された糸条走行 スリット21を略中央部に有し、上面22が、該糸条走行スリット21の上端を 頂点とした屋根型又は山型形状をなしている。
【0014】 図2において、カバーガイド2の上部は略水平となっているが、寄せ棟屋根状 となっていてもよいし、円錐状の山型となっていてもよい。糸条走行スリット2 1は、図3に示す如く、その閉鎖端21Aが走行糸条Yに接触しない範囲で平面 図上で接糸面11に近接しているのが、随伴気流遮断効果が大きくて好ましい。
【0015】 カバーガイド2の下面は、図2の如く、油剤付与ノズルユニット1の傾斜面1 3に近接し、かつ、油剤を吐出する吐出孔12の出口を上方から覆う傾斜面23 を形成している。
【0016】 前記両傾斜面13,23間の隙間が広くなると、この部分で新たな小気流が発 生し、油剤の偏流が生じるので、この隙間はできるだけ狭くするのが望ましい。 また、カバーガイド2の下部傾斜面23が油剤の吐出孔12の出口を上方から覆 っていないと、油剤吐出孔12の出口の圧力変動を抑制することができなくなる 。
【0017】 カバーガイド2の糸条走行スリット21の幅Cは、狭い方が随伴気流を遮断す る効果が大きくて好ましいが、あまり狭過ぎると走行糸条Yと接触するので、走 行糸条Yに接触しない範囲内でできるだけ狭くするのが望ましく、通常、10m m以下にするのが好ましい。
【0018】
【作用】 本考案装置では、カバーガイド2の上面22が糸条走行スリット21の上端を 頂点とした屋根型又は山型形状をなしているため、高速で走行する糸条の随伴気 流がここで円滑に糸条から分離される。
【0019】 更に、カバーガイド2の下面は、油剤付与ノズルユニット1の傾斜面13に近 接し、かつ吐出孔12の出口を上方から覆う傾斜面23を形成しているため、吐 出孔12の出口への随伴気流の影響を阻止することができる。
【0020】 従って、接糸面11に随伴気流が当たって油剤の付着斑が生じたり、吐出孔1 2の出口に当たって油剤の供給圧力変動や油剤偏流が生ずるようなことがなく、 走行糸条への油剤均一付与が可能となる。
【0021】
【実施例】
以下、実施例により本考案を説明するが、実施例における評価項目は下記方法 に従って測定した。 (1)風速 カバーガイドの油剤付与ノズルの直下にて、KANOMAX社製のアネモマス ター(MODEL24―6111)風速計を用いて測定した。 (2)糸条張力 KYOWA社製の微少荷重変換器LVS―100GAを用いて測定した。 (3)油剤供給圧力変動 KRONE社製MODEL―DP15―20を用いて、油剤吐出孔直前の配管 内の油剤圧力変動を測定した。
【0022】
【実施例1〜4,比較例1】 図1〜3に示す油剤付与装置を用い、その糸条走行スリットの幅を表1に示す ように変更し、5000m/分で走行する75de/36filのポリエステル マルチフィラメント糸に、濃度18%の水溶性油剤を付与した。
【0023】 また、比較例1では、実施例3で用いたカバーガイドから下部傾斜面23を取 り除き、その他は実施例3と同一条件で油剤の付与を行った。
【0024】 油剤吐出孔直前の配管の油剤圧力変動、カバーガイドの直上と油剤付与ノズル ユニット直下の風速、油剤付与ノズルユニット直下の糸条張力、油剤付着量及び 毛羽、糸切れの発生について測定しその結果を表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】
【比較例2〜7】 実施例1において、図1〜3に示すカバーガイドの代わりに、糸条走行スリッ トを有する平板ガイドを用いて、スリット幅を表2に示すように変更した場合( 比較例3〜6)、また、カバーガイドを使用しない場合(比較例2)及び図1〜 3に示すカバーガイドの下部傾斜面23のみを使用した場合(比較例7)につい て、実施例1と同一条件で油剤付与を行った。
【0027】 その結果は、表2に示す通りであった。
【0028】
【表2】
【0029】 表1及び表2の結果から明かなように、本考案の油剤付与装置を用いると、張 力が低く、油剤圧力変動が小さく、風速、特に下部の風速が低く、随伴気流遮断 効果があることがわかる。又、油剤付着量は大差ないが、毛羽、単糸切れが減少 して、油剤が均一に付与され、糸条が安定に走行していることがわかる。
【0030】
【考案の効果】 本考案の油剤付与装置によれば、高速で走行する糸条によって引き起こされる 随伴気流が遮断されるので、油剤偏流、油剤供給圧力変動などが抑制され、その 結果、糸条の油剤付着量のバラツキが減少し、毛羽や単糸切れが減少する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の油剤付与装置の一例を示す正面図であ
る。
【図2】図1の側断面図である。
【図3】図1の平面図である。
【符号の説明】
1 油剤付与ノズルユニット 2 カバーガイド 11 接糸面 12 吐出孔 13 油剤付与ノズルユニット傾斜面 21 糸条走行スリット 22 カバーガイド上面 23 カバーガイド傾斜面

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側断面図において接糸面が湾曲している
    と共に、該湾曲接糸面に続く上部が傾斜面となってお
    り、かつ該湾曲接糸面の上部近傍に一定流量で油剤を吐
    出する吐出孔を設けた油剤付与ノズルユニットと、略直
    角方向に配設された糸条走行スリットを略中央部に有
    し、上面が該糸条走行スリット上部を頂点とした屋根型
    又は山型形状をなし、下面が前記油剤付与ノズルユニッ
    トの傾斜面に近接して前記吐出孔を上方から覆う傾斜面
    を形成しているカバーガイドとからなることを特徴とす
    る油剤付与装置。
JP500793U 1993-02-17 1993-02-17 油剤付与装置 Pending JPH0663169U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP500793U JPH0663169U (ja) 1993-02-17 1993-02-17 油剤付与装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP500793U JPH0663169U (ja) 1993-02-17 1993-02-17 油剤付与装置

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JPH0663169U true JPH0663169U (ja) 1994-09-06

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JP500793U Pending JPH0663169U (ja) 1993-02-17 1993-02-17 油剤付与装置

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