JPH066310Y2 - ショックアブソーバの減衰力調整装置 - Google Patents

ショックアブソーバの減衰力調整装置

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JPH066310Y2
JPH066310Y2 JP1985124770U JP12477085U JPH066310Y2 JP H066310 Y2 JPH066310 Y2 JP H066310Y2 JP 1985124770 U JP1985124770 U JP 1985124770U JP 12477085 U JP12477085 U JP 12477085U JP H066310 Y2 JPH066310 Y2 JP H066310Y2
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shock absorber
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、車両が走行時に受ける衝撃を緩和して、乗心
地と操縦安定性を図るショックアブソーバの減衰力を多
段に切り替えるために用いる減衰力調整装置に関し、更
に詳しくは、伸側ハードで圧側ソフト又はミディアム、
或いは伸側ソフト又はミディアムで圧側ハード等の特別
なモードをとり得るようにしたショックアブソーバの減
衰力調整装置に関する。
[従来の技術] 車両の車体と車軸間に介装されて車輪側からの衝撃を緩
和するために用いられている従来のショックアブソーバ
の減衰力調整装置としては、例えば第10図に示す構成
のものが開発されている。
即ち、シリンダ1内に摺動自在に収納したピストン2の
中心部に中空のピストンロッド3を挿入して固定し、当
該ピストンロッド3の下端部(図の右側)に内蔵したロ
ータリバルブ4を操作ロッド5を介して自在に回転でき
るようにし、且つピストン2によってシリンダ1内に二
つの液室AとBを区画形成している。
上記ピストン2は外周面にパッキン6を有し、且つその
軸心方向に貫通する伸側ポート7と圧側ポート8とが同
心円上に位置して設けてあり、伸側ポート7の下端側
(図の右側)には当該ポート7を開閉する伸側減衰力発
生用のリーフバルブ9が、又、圧側ポート8の上端側
(図の左側)には当該ポート8を開閉する圧側減衰力発
生用のリーフバルブ10がそれぞれ設けてあり、ショッ
クアブソーバの伸側又は圧側作動時にそれぞれの減衰力
を発生させるようにしてある。
ピストンロッド3の下端部におけるピストン2よりも液
室A側の位置には、上部ポート11と下部ポート12が
それぞれ180度の方向に貫通して設けてあり、ロータリ
バルブ4には、上記ピストンロッド3の上部ポート11
に対して選択的に連通・遮断されるオリフィス13,1
4と下部ポート12に対して選択的に連通・遮断される
オリフィス15,16が設けてあり、ロータリバルブ4
を回転操作することにより、ピストンロッド3のポート
11,12からロータリバルブ4のオリフィス13〜1
6を通る液体流量が制御されて伸側及び圧側の減衰力が
調整できるようにしてある。
ピストンロッド3の下端部におけるピストン2の位置に
は、ピストン2の圧側ポート8の部分に設けてある斜孔
17と連通するポート18が設けてあり、このポート1
8と連通・遮断するオリフィス19がロータリバルブ4
に設けてある。
又、この従来の装置では、ピストンロッド3の下端に嵌
装されたピストンナット20に、ピストンロッド3の内
部を液室Bに開閉させるチェックバルブ21が、スプリ
ング22により常時下方へと附勢されて閉止しているよ
うに取り付けてあり、且つチェックバルブ21には公知
のオリフィスが付設されている。
なお、23はピストンナット20とスプリングシート2
4との間に配設したスプリング、25はバルブ押えで、
ピストンロッド3のポート11,12をシリンダ1内の
液室Aに開放するポート26が設けてある。
上記構成としてある従来のショックアブソーバの減衰力
調整装置においては、ロータリバルブ4を回転操作して
オリフィス13,14及び15,16をピストンロッド
3のポート11及び12と遮断させると、伸側では液室
Aの液圧が高くなって当該液室A内の液体がピストン3
の伸側ポート7を通り、伸側リーフバルブ9を押し開い
て液室B内に入るだけであり、又この状態で圧側では液
室Bの液圧が高くなって液室Bの液体がピストン2の圧
側ポート8を通り、圧側リーフバルブ10を押し開いて
液室A内に入るだけであり、ピストンロッド3内を液体
が流れることがなく、伸側及び圧側共にハードの減衰力
が得られる。
次に、ロータリバルブ4を回転操作してオリフィス14
と16をピストンロッド3のポート11と12に連通す
ると、伸側では前記ハードの場合の通路に加えて、液室
A内の液体がポート26からピストンロッド3のポート
11,12を経てロータリバルブ4のオリフィス14,
16を通り、更にピストンロッド3内からチェックバル
ブ21のオリフィスで絞られて液室Bに入る通路が形成
され、これによりミディアムの減衰力が得られる。一
方、逆に圧側では、液室Bの液圧が高くなるとチェック
バルブ21が押し開かれると同時に前記ハードの通路で
ある圧側ポート8を通るため、ロータリバルブ4のオリ
フィス14,16の径によりミディアムの減衰力が発生
する。
更に、ロータリバルブ4を回転操作して第11図乃至第
13図の如くロータリバルブ4のオリフィス13,15
及び19をピストンロッド3のポート11,12及び1
8に連通させると、伸側では前記ハードの通路に加え
て、ロータリバルブ4のオリフィス13,15を通って
チェックバルブ21のオリフィスを通る通路と、ロータ
リバルブ4のオリフィス19からピストンロッド3のポ
ート18及びピストン2の斜孔17を通る通路が形成さ
れて多くの液体が液室Aから液室Bに流れることによっ
てソフトの減衰力が得られる。一方、圧側ではチェック
バルブ21が押し開かれてその部分では絞られないた
め、ロータリバルブ4のオリフィス13及び15の径に
よってソフトの減衰力が発生する。
通常、伸側減衰力は圧側減衰力より大であるため、ハー
ドからソフトまでの段階では上記のような通路を必要と
して、あくまでもロータリバルブ4のオリフィス13,
14及び15,16は伸側と圧側で共通となっている。
[考案が解決しようとする問題点] ところが、前記した従来のショックアブソーバでは、ハ
ード,ミディアム及びソフトの3段階の減衰力を実現す
るには、ピストン2の内周溝27とこの内周溝27に通
じる斜孔17及び複雑な機構のチェックバルブ21が必
要であり、ロータリバルブ4もオリフィス19を形成す
るために全長が長くなり、又、ロータリバルブ4のオリ
フィス13〜16は伸側と圧側で共用であるため、伸側
がハードで圧側がソフト又はミディアム、或いは伸側が
ソフト又はミディアムで圧側がハードとなるような異な
るモードでの組み合わせの設定ができなかった。
そこで、本考案は、かかる従来装置の問題点を解消し、
簡単な構成で種々の減衰力特性が得られるようにすると
共に、特に、伸側ハードのときに圧側ソフト,伸側ソフ
トのときに圧側ハードとなるような特別のモードを採り
得るようにすることを目的とするものである。
[問題点を解決するための手段] 上記の目的を達成するために、本考案の構成は、シリン
ダ内にピストンを介してピストンロッドが移動自在に挿
入され、ピストンはシリンダ内に上下二つの液室を区画
し、二つの液室はピストンに設けた伸側ポートと圧側ポ
ートを介して連通すると共に、各伸側ポートと圧側ポー
トの出口端にリーフバルブを開閉自在に設け、更に二つ
の液室はピストンロッドに設けた半径方向の第1,第2
のポートと縦方向の通路とからなるバイパス通路を介し
て連通し、縦方向通路内にはロータリバルブが回転自在
に挿入され、当該ロータリバルブには前記第1,第2の
ポートに選択的に開閉される第1,第2のオリフィスを
設けているショックアブソーバにおいて、前記第1,第
2のポートの一方に一方向への液体の流れのみを許容す
るチェックバルブを設け、且つロータリバルブに対して
第1,第2のオリフィスを、一方がピストンロッドの対
応するポートに通じているときに、他方がピストンロッ
ドの内壁によって閉じられている二つの切り替え位置を
とり得るように位置付けたことを特徴とするものであ
る。
[作用] これにより、例えばピストンロッドに設けた第1或いは
第2のポートの外側にチェックバルブを設けると、この
チェックバルブを設けたポートが圧側専用ポートに、又
他方のポートが伸圧共用ポートとなる。
従って、ロータリバルブを回転操作して圧側専用ポート
を閉じると共にオリフィスを伸圧共用ポートに通じさせ
てそれを開くと、伸側がソフトで圧側は当該オリフィス
径に応じたミディアム或いはソフトの減衰力特性をそれ
ぞれ示し、逆に圧側専用ポートにオリフィスを通じさせ
てそれを開くと共に伸圧共用ポートを閉じると、伸側は
ハードで圧側は当該オリフィス径に応じたソフト或いは
ミディアムの減衰力特性となる。
又、チェックバルブを伸側専用ポートとなるようにピス
トンロッドの一方のポートの内側に設けてやれば、ロー
タリバルブで伸側専用ポートを閉じると共にオリフィス
を伸圧共用ポートに通じさせてそれを開くと、圧側がソ
フトで伸側は当該オリフィス径に応じたミディアム或い
はソフトの減衰力特性を示し、逆に伸側専用ポートにオ
リフィスを通じさせてそれを開くと共に伸圧共用ポート
を閉じれば、圧側がハードで伸側は当該オリフィス径に
応じたソフト或いはミディアムの減衰力特性となる。
更に、上記に加えて、伸圧共用ポートと圧側或いは伸側
専用ポートがロータリバルブによって共に閉じられるよ
うにしてやれば、伸側及び圧側が共にハードの減衰力特
性となり、簡単な構成で減衰力特性を多段に調整するこ
とができる。
[実施例] 以下、本考案の好ましい実施例を添付図面を参照して説
明する。
第1図乃至第3図は本考案の一実施例を示すもので、本
考案のショックアブソーバは、シリンダ1内にピストン
2を介して中空ピストンロッド3が移動自在に挿入さ
れ、ピストン2はシリンダ1内に上下二つの液室A,B
を区画し、二つの液室A,Bはピストン2に設けた伸側
ポート7と圧側ポート8を介して連通すると共に、各伸
側ポート7と圧側ポート8の出口端にそれぞれ伸側減衰
力発生用のリーフバルブ9と圧側減衰力発生用のリーフ
バルブ10を開閉自在に設けている。
上記二つの液室A,Bは、ピストンロッド3に設けた半
径方向の二つの第1,第2のポート11,12と縦方向
の通路40とからなるバイパス通路Pを介して連通し、
縦方向通路40内にはロータリバルブ4が回転自在に挿
入され、当該ロータリバルブ4には前記第1,第2のポ
ート11,12に選択的に開閉される二つの第1,第2
のオリフィス13,15を設けている。
ロータリバルブ4は、ピストンロッド3の軸心部に配設
したコントロールロッド5によって外部から回転操作で
きるようにし、ピストンロッド3の上端は車体側に、シ
リンダ1の下端は車軸側に連結するようにしてある。
又、ピストンロッド3の下端部で且つピストン2より液
室A側の位置に、半径方向に延びる上部第1のポート1
1と下部第2のポート12をピストンロッド3の半径方
向の二か所にそれぞれ180度の方向に設け、当該各ポー
ト11と12を液室Aに連通させるポート28と29を
バルブ押え25に設け、且つ一方のポート29を常時は
閉じているようにバルブ押え25を取り囲む板状のチェ
ックバルブ30を開閉自在に取り付け、ピストンロッド
3の内部であるバイパス通路Pから外部へと液体が出る
ときにのみチェックバルブ30が開くようにして上記第
2のポート15とポート29を圧側専用ポートとして構
成する。
一方、ロータリバルブ4には、上記ピストンロッド3の
第1のポート11に対応する位置に第1のオリフィス1
3を設け、ピストンロッド3の上記圧側専用ポートとな
るポート12,29に対応する位置には、上記第1のオ
リフィス13よりも径を大きくした大径のオリフィス1
5を設けている。
上記構成に伴い、ピストン2には従来装置における斜孔
17はなく、ピストンロッド3の下端には従来装置にお
けるチェックバルブ21はない構成とする。その他、第
10図に示すものと同じものには同一符号が付してあ
る。又、液体の流れ動作は第10図の作動と同じであ
る。
この実施例では、ロータリバルブ4の第1、第2のオリ
フィスを13と15のみとし、且つ第1のオリフィス1
3がピストンロッド3の上部第1のポート11と連通し
ているとき第2のオリフィス15は下部ポート12に対
して例えば90度異なる位相となるようにしており、この
とき第2のオリフィス15は閉じている。
この実施例によると、ロータリバルブ4を回転操作して
第1のオリフィス13のみが上部第1のポート11と連
通している第2図の状態にセットすれば、伸側,圧側共
に第1のオリフィス13と上部第1のポート11を液体
が往来するため、伸側ソフトで圧側では小径のオリフィ
ス13に対応したミディアムの減衰力を発生し、第4図
の曲線cとc′の特性となる。
次に、ロータリバルブ4を第2図と第3図の組み合わせ
状態から45度右に回転操作して第1のオリフィス13と
上部第1のポート11の連通を遮断し、第2のオリフィ
ス15と下部第2のポート12の連通も遮断すると、伸
側ではピストンロッド3内のバイパス通路Pを液体がな
がれないためハードの減衰力となり、圧側でもピストン
ロッド3内を通って液室Aに液体が流れないためハード
の減衰力となって、第4図の曲線aとa′で示すように
伸側,圧側が共にハードの組み合わせとなる。
又、第2図及び第3図の状態からロータリバルブ4を90
度右に回転操作して、第1のオリフィス13と上部第1
のポート11の連通を遮断し、第2のオリフィス15と
下部第2のポート12を連通させると、伸側では、チェ
ックバルブ30により液室Aの液体がピストンロッド3
内を流れないので、ハードの減衰力を保持したままとな
る(曲線a)が、圧側では、第2のオリフィス15から
下部打2のポート12を通ってチェックバルブ30を押
し開きつつ液体が通るため、この大径のオリフィス15
に対応して第4図の曲線dで示すようにソフトの減衰力
特性となり、伸側ハードで圧側ソフトの特別な組み合わ
せの設定もでき、且つ伸側二段で圧側三段の減衰力切り
替えとすることができる。
それに対し、第1,第2のオリフィス13と15の径を
13>15の如く、図示のオリフィス径を逆転させる
と、第2図及び第3図に示す状態では、伸側,圧側共に
第5図の曲線cとc′で示す如きソフトの減衰力の組み
合わせとなるが、この状態からロータリバルブ4を右に
45度回転操作すると、第1,第2のオリフィス13と1
5が上部第1のポート11と下部第2のポート12に対
して共に遮断されるので、伸側,圧側が共にハードの減
衰力となり、第5図の曲線aとa′で示す組み合わせと
なり、更に図示の状態からロータリバルブ4を90度右に
回転操作して第2のオリフィス15のみを下部第2のポ
ート12に連通させると、伸側はチェックバルブ30の
ために第5図の曲線aで示すハードの減衰力を保持した
まま、圧側が曲線dで示すミディアムの減衰力設定とな
り、伸側ハードで圧側ミディアムの設定となる。
このように、第2図及び第3図において、第1,第2の
オリフィス13と15の孔径を逆転させることにより、
伸側,圧側のハードの減衰力を固定したままソフトのチ
ューニングができる利点がある。
次に、第7図及び第8図は本考案の他の実施例を示すも
ので、ピストンロッド3の上部第1のポート11に選択
的に通じるロータリバルブ4の第1のオリフィス13と
14を90度位相をずらして設けると共に、下部第2のポ
ート12に選択的に通じる第2のオリフィス15のみを
下部第2のポート12に対応して設け、第1のオリフィ
ス13が上部第1のポート11に連通したとき、第2の
オリフィス15は下部第2のポート12の位置より90度
ずれた位置にあって遮断されているように配置したもの
である。
この実施例によると、ロータリバルブ4の第1,第2の
オリフィス13,14と15の位置と発生減衰力の関係
は次のようになる。
.図示の状態では、圧側専用ポートである下部第2の
ポート12と第2のオリフィス15の連通が遮断されて
いるので、伸側及び圧側共に上部第1のポート11と第
1のオリフィス13を通して液体が流れるので、伸側ソ
フトで圧側ハードの減衰力となる。
.図示の状態からロータリバルブ4を90度右に回転操
作すると、上部第1のポート11と第1のオリフィス1
3の連通が遮断され、第2のオリフィス15が下部第2
のポート12と連通状態になり、下部第2のポート12
は圧側専用ポートであるから、伸側はハードの減衰力に
又圧側はソフトの減衰力に切り替わる。
.図示の状態からロータリバルブ4を右に180度回転
操作すると、上部第1のポート11と第1のオリフィス
13の連通は遮断されたままで、且つ下部第2のポート
12と第2のオリフィス15の連通も遮断されるので、
伸側はハードのまま圧側が前記の場合よりもよりハー
ドの減衰力に切り替わる。
.図示の状態からロータリバルブ4を270度右に回転
操作すると、上部第1のポート11と第1のオリフィス
14が連通し、下部第2のポート12と第2のオリフィ
ス15も連通状態となるので、伸側はソフトに又圧側は
前記の場合よりもよりソフトに切り替わる。
以上、4位置に切り替えた場合の減衰力特性を示すと第
6図のようになる。上記第6図において曲線1′〜4′
は上記〜の切替え時の減衰力特性を示す。この実施
例によれば、伸側ハードで圧側ソフト,伸側ソフトで圧
側ハードの減衰力特性の組み合わせができるばかりか、
減衰力特性の設定数そのものも増加する。
更に、第9図は前記した各実施例で採用したチェックバ
ルブ30の他の例を示すもので、巻板状のチェックバル
ブに代え、バルブ押え25に第2のポートであるポート
31を設けて、このポート31の上端にスプリング33
で押圧されたノンリターンバルブ32をチェックバルブ
として配置したものである。
この例によっても前記と同様の減衰力特性が得られる。
なお、本考案は前記した各実施例にのみ限定されるもの
ではなく、例えばピストンロッド3に設けた上部第1の
ポート11と下部第2のポート12のうち、下部第2の
ポート12にチェックバルブ30を配置したが、これを
上部第1のポート11側に配置しても同様であり、又チ
ェックバルブ30を外側配置として上部第1のポート1
1と下部第2のポート12の一方を圧側専用ポートとす
る代わりに、チェックバルブ30を内側配置として伸側
専用ポートとしてもよく、この場合には伸側と圧側が逆
転するだけで、その作用については先の説明に基づいて
容易に理解できることであるのでここでは説明を省略す
る。
[考案の効果] 本考案によれば、次の特有の効果がある。
.第1,第2のポートの一方に一方向への液体の流れ
のみを許容するチェックバルブを設け、且つロータリバ
ルブに対して第1,第2のオリフィスを、少なくとも一
方がピストンロッドの対応するポートに通じているとき
に、他方がピストンロッドの内壁によって閉じられてい
る二つの切り替え位置をとり得るように位置付けたこと
から、伸側ハードで圧側ソフト、伸側ソフトで圧側ハー
ド等のモードを採ることができる。
上記に加えて、ロータリバルブに対し例えば第1、第
2のオリフィスが共に閉じられるポジションや開口径の
異なる第3、第4等のオリフィスを追加してやることに
とり、伸側及び圧側が共にハードの減衰力特性やその他
の組み合わせからなる伸側、圧側減衰力特性を得ること
ができ、簡単な構成で減衰力特性を多段に調整すること
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案のショックアブソーバの減衰力調整装
置の一実施例を示す断面図、第2図は、第1図のII-II
線断面図、第3図は、第1図のIII-III線断面図、第4
図は、第2図及び第3図の場合の減衰力特性を示すグラ
フ、第5図は、第2図及び第3図でロータリバルブのオ
リフィスの孔径を逆にした場合の減衰力特性を示すグラ
フ、第6図は、第7図及び第8図の場合の減衰力特性を
示すグラフ、第7図及び第8図は、本考案の減衰力調整
装置の他の実施例を示す第2図及び第3図に対応する断
面図、第9図は、第1図におけるチェックバルブの他の
実施例を示す断面図、第10図は、従来の減衰力調整装
置の断面図、第11図は、第10図のピストンロッドの
上部ポート部の横断面図、第12図は、第10図の下部
ポート部の横断面図、第13図は、第10図のピストン
ロッドの更に下端部のポート部の横断面図である。 1…シリンダ、2…ピストン、3…ピストンロッド、4
…ロータリバルブ、7…伸側ポート、8…圧側ポート、
11…上部第1のポート、12…下部第2のポート、1
3,14…第1のオリフィス、15…第2のオリフィ
ス、28,29…ポート、30…チェックバルブ、32
…チェックバルブであるノンリターンバルブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−166150(JP,A) 特開 昭58−203245(JP,A) 実開 昭60−102536(JP,U)

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダ内にピストンを介してピストンロ
    ッドが移動自在に挿入され、ピストンはシリンダ内に上
    下二つの液室を区画し、二つの液室はピストンに設けた
    伸側ポートと圧側ポートを介して連通すると共に、各伸
    側ポートと圧側ポートの出口端にリーフバルブを開閉自
    在に設け、更に二つの液室はピストンロッドに設けた半
    径方向の第1,第2のポートと縦方向の通路とからなる
    バイパス通路を介して連通し、縦方向通路内にはロータ
    リバルブが回転自在に挿入され、当該ロータリバルブに
    は前記第1,第2のポートに選択的に開閉される第1,
    第2のオリフィスを設けているショックアブソーバにお
    いて、前記第1,第2のポートの一方に一方向への液体
    の流れのみを許容するチェックバルブを設け、且つロー
    タリバルブに対して第1,第2のオリフィスを、一方が
    ピストンロッドの対応するポートに通じているときに、
    他方がピストンロッドの内壁によって閉じられている二
    つの切り替え位置をとり得るように位置付けたことを特
    徴とするショックアブソーバの減衰力調整装置。
  2. 【請求項2】ピストンロッドの一方のポートの外側にチ
    ェックバルブを設けて圧側専用ポートとした実用新案登
    録請求の範囲第1項記載のショックアブソーバの減衰力
    調整装置。
  3. 【請求項3】ピストンロッドの一方のポートの内側にチ
    ェックバルブを設けて伸側専用ポートとした実用新案登
    録請求の範囲第1項記載のショックアブソーバの減衰力
    調整装置。
  4. 【請求項4】圧側又は伸側専用ポートに対応するロータ
    リバルブのオリフィス径を、他方のポートに対応するロ
    ータリバルブのオリフィス径よりも大きくした実用新案
    登録請求の範囲第2項又は第3項記載のショックアブソ
    ーバの減衰力調整装置。
  5. 【請求項5】圧側又は伸側専用ポートに対応するロータ
    リバルブのオリフィス径を、他方のポートに対応するロ
    ータリバルブのオリフィス径よりも小さくした実用新案
    登録請求の範囲第2項又は第3項記載のショックアブソ
    ーバの減衰力調整装置。
  6. 【請求項6】ロータリバルブの第1,第2のオリフィス
    を90度位相をずらして形成した実用新案登録請求の範囲
    第1項記載のショックアブソーバの減衰力調整装置。
JP1985124770U 1985-08-14 1985-08-14 ショックアブソーバの減衰力調整装置 Expired - Lifetime JPH066310Y2 (ja)

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JPS58166150A (ja) * 1982-03-27 1983-10-01 Tokico Ltd 油圧緩衝器
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