JPH0663007A - 湾曲部保護体 - Google Patents

湾曲部保護体

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JPH0663007A
JPH0663007A JP4217048A JP21704892A JPH0663007A JP H0663007 A JPH0663007 A JP H0663007A JP 4217048 A JP4217048 A JP 4217048A JP 21704892 A JP21704892 A JP 21704892A JP H0663007 A JPH0663007 A JP H0663007A
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curving
bending portion
sterilization
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Hiroshi Ishii
広 石井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内視鏡の滅菌時における陰圧工程による、湾
曲部の破裂等を防ぐ。 【構成】 内視鏡の湾曲部に取り付けられる湾曲部保護
体16において、温度に対応して形状が変化する形状記
憶材料(樹脂,合金,ゴム等)を用いて該湾曲部保護体
16を形成し、一側部が結合部23により一体に結合さ
れている上部半円筒体22と下部半円筒体21とをスナ
ップフィット24とスナップ受け25により掛け止め
し、低温の陰圧工程では前記湾曲部の周面を覆って保護
し、高温の滅菌工程では形状変化によりスナップフィッ
ト24が外れて上部半円筒体が開き、滅菌ガスが湾曲部
に行き渡るように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、陰圧工程を含む内視鏡
の滅菌時に、湾曲部を保護するために用いる湾曲部保護
体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、細長の挿入部を体腔内に挿入
することにより、体腔内臓器などを観察したり、必要に
応じて処置具チャンネル内に挿通した処置部を用いて各
種治療処置のできる医療用の内視鏡が広く利用されてい
る。また、工業分野においても、ボイラ,タービン,エ
ンジン,化学プラントなどの内部の傷や腐蝕などを観察
し検査することのできる工業用内視鏡が広く利用されて
いる。
【0003】しかし、前記医療用の内視鏡は、体腔内や
血管内に挿入するので内視鏡の細菌が付着していると、
この細菌が体内に進入して感染を起こす虞がある。従っ
て、前記医療用内視鏡は、使用前に必ず滅菌処理を行っ
ていた。
【0004】このような滅菌処理として、オートクレー
ブやEOG(エチレンオキサイドガス)滅菌を行うと
き、滅菌装置内を陰圧にする工程が存在する。図8に示
すように、オートクレーブの工程には、実際の滅菌工程
C以外にA,E,G,Iの真空工程(準真空工程)があ
る。スコープ内は1気圧で密封されていて、湾曲部のA
ゴムは柔軟で強度的に弱いので、この陰圧工程で該Aゴ
ムが破裂してしまうことがある。
【0005】このような破裂を防止するために、例えば
実公昭64−6801号公報には、湾曲部のAゴムの部
分に通気孔を持つ筒状の湾曲部保護体を取り付ける技術
が公開されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
湾曲部保護体は、破裂を防止しているが、熱伝導性の低
い素材で形成されており、高圧蒸気滅菌では熱が伝わり
にくい場合があり、十分にAゴムの表面が滅菌されない
虞があった。さらに、保護体に多数の通気孔があるとは
いえ、Aゴムが膨張してしまうとAゴムと保護体とが密
着してしまい、該Aゴム表面の内、蒸気が触れない部分
も生じる。また、保護体が容器に固定されているため湾
曲部を挿入しにくく、繰り返し使用する内に目詰まりを
起こす虞もあった。
【0007】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであり、滅菌効果を向上することができる湾曲部保護
体を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明による湾曲部保護体は、陰圧工程を含む内
視鏡の滅菌時に、内視鏡の湾曲部を保護するために該内
視鏡湾曲部に取り付けられるものにおいて、前記陰圧工
程においては前記湾曲部外周を保護し、それ以外の時は
前記湾曲部外周の一部もしくは全部を露呈するよう変形
移動する手段を設けている。
【0009】
【作用】内視鏡滅菌時の陰圧工程において湾曲部保護体
は内視鏡の湾曲部外周を保護し、この陰圧工程以外の時
は前記湾曲部外周の一部もしくは全部を露呈するよう変
形移動する。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1ないし図4,図8は本発明の第1実施例に係
り、図1は湾曲部保護体の断面図、図2はオートクレー
ブ時に内視鏡を入れる容器の斜視図、図3は前記図2に
示した容器の端面の拡大図、図4は前記図2に示した容
器に内視鏡を入れた状態を示す斜視図、図8はオートク
レーブ時の時間による温度と圧力の変化を示した図であ
る。
【0011】この第1実施例における内視鏡1は、例え
ば図4に示すように、手元操作部2から細長の挿入部3
を延設し、この挿入部3の先端部4には図示しない対物
光学系を有している。この先端部の手前方向の近傍に
は、該先端部の方向を変えるための湾曲部5を有してい
る。前記操作部2には、この湾曲部5の湾曲を操作する
ための湾曲操作スイッチ6が設けられており、また、処
置具などを挿通するための内視鏡チャンネルの開口7が
設けられている。一方、この操作部2からは撮像素子に
よって光電変換された撮像信号を伝送する信号線等を内
設するユニバーサルコード8を延設し、このユニバーサ
ルコードは他端部にコネクタ9を有し、このコネクタ9
は図示しないカメラコントロールユニット(CCU)に
接続するようになっている。
【0012】前述のような内視鏡1を、オートクレーブ
等するために入れる容器11は図2に示すように、例え
ばステンレス等の耐オートクレーブ材で上端面が開口し
た直方体形状に形成されており、全面に渡って通気孔1
2が穿孔されている。これにより水洗いした場合にも水
切れが良い。また図3に示すように、容器11は縦に何
段にも重ねられるように、積層用突起13および容器受
け14が設けられている。
【0013】この容器11の内部底面11aには、前記
内視鏡1を置いたときに、操作部2,挿入部3等を該底
面11aよりも高い位置に保持するためのスコープ受け
15が複数設けられている。一方、内視鏡1の湾曲部5
を保護するための湾曲部保護体16が鎖17等を介し
て、容器11の側面に繋がれている。この湾曲部保護体
16は、例えば熱伝導率の高い材質で形成されており熱
容量は小さい。そして、この湾曲部保護体16からは係
止ピン18が突出しており、前記容器11の底面に設け
られたピン孔19に挿入されて固定されるようになって
いる。このピン孔19の周囲は底面11aから上方に向
かって突出しており、該底面11aと湾曲部保護体16
とが直接接触しないようにされている。
【0014】前述のように容器11に置かれた内視鏡1
は、操作部2,挿入部3,先端部4は、全面が常に露出
するようになっている。
【0015】前記湾曲部保護体16の詳細を図1により
説明する。該湾曲部保護体16は略円筒状をなしてい
て、この円筒の中心軸に沿って水平に切断した2つの部
分よりなり、係止ピン18が下部から突出している下部
半円筒体21と上部半円筒体22とで構成されている。
これら上部半円筒体22と下部半円筒体21とは、周面
の一部に設けられた結合部23で一体に結合され、この
結合部23の周面反対側にはスナップフィット24が上
部半円筒体22に、スナップ受け25が下部半円筒体2
1に設けられている。
【0016】また、該湾曲部保護体16の内面には、湾
曲部5を傷つけないように弾性体26が内周面に沿って
設けられている。一方、保護体16の外周面側は温度
(例えば120℃)に反応して変形する形状記憶樹脂に
より形成されている。
【0017】このように構成された第1実施例の作用を
説明する。内視鏡検査等に使用された使用済みの内視鏡
1は、まず洗滌装置にかけられて洗滌液等により洗滌さ
れ、洗滌後水切りされて水分等をきれいに拭き取られ
る。その後、オートクレーブ等で滅菌処理がなされるわ
けであるが、このオートクレーブにかける際に内視鏡1
を入れる容器11内への、該内視鏡1の設置方法をまず
述べる。
【0018】内視鏡1の湾曲部5を前記湾曲部保護体1
6の内部に挿入する。この際、該湾曲部5が前記保護体
16に全て覆われるように注意をする。そして、スナッ
プフィット24がスナップ受け25に掛かっているかを
確認する。それから該湾曲部保護体16の係止ピン18
を容器11のピン孔19に挿入して固定し、操作部2,
挿入部3等をスコープ受け15上に載置する。
【0019】こうして、容器11内に設置し終わった
ら、オートクレーブ装置内に容器11を入れ、オートク
レーブを開始する。このオートクレーブ内での温度と圧
力の時間変化は図8に示すようになっている。図中Aで
示す工程は、予め温度を上げてから数回の加圧および減
圧を繰り返して空気を抜いていく工程である。前述のよ
うにこの工程の途中で数回圧力が低くなるが、湾曲部保
護体16により湾曲部5が保護されているため、該湾曲
部5が破裂することはない。次にB工程により、高温高
圧の滅菌ガス(例えば蒸気)を装置内に急激に注入す
る。そして、C工程の高温高圧の状態が滅菌処理の工程
である。このとき、例えば圧力は3.2(kg/c
2 ),温度は135℃に達する。このとき、前記スナ
ップフィットは120℃で形状が変化する形状記憶樹脂
で形成されているため、滅菌工程Cに入る直前にスナッ
プフィット24が外れて図1(B)に示すように上部半
円筒体22が開き、湾曲部5が露呈して滅菌ガスが隅々
まで行きわたる状態になる。そして滅菌工程Cの終了
後、温度が下がり120℃を下回ると樹脂の形状変化に
より再び図1(A)の状態に戻って湾曲部を保護する状
態になる。その後のD〜J工程は加圧減圧を繰り返しな
がら滅菌ガスを排出する工程である。そしてK工程によ
り装置の温度を下げて、内視鏡1を冷却する。そして冷
却が十分終わった内視鏡1を取り出して、オートクレー
ブが終了する。なお、前記の工程において温度が120
℃以上になるのは滅菌工程Cとその前後だけである。
【0020】このような第1実施例によれば、陰圧工程
における湾曲部の破裂等を防止できるとともに、滅菌時
に滅菌ガスが十分行き渡る滅菌効果の高い湾曲部保護体
を提供することができる。
【0021】図5は本発明の第2実施例に係り、内視鏡
を挿入した湾曲部保護体の正面図である。この第2実施
例は前述の第1実施例とほぼ同様の構成であるので、そ
の相違点のみを説明する。
【0022】湾曲部保護体29は、形状記憶合金によ
り、係止ピン18を側部近傍の下端面に取り付けた板状
に形成されている。120℃以下ではロール状となって
いたものが、120℃以上では平面状に変形するように
構成されている。
【0023】このように構成された第2実施例の作用は
前述の第1実施例とほぼ同様であるが、ロール状になっ
ていた湾曲部保護体29が温度変化によって平坦な板状
に変化する点が異なっている。
【0024】この第2実施例でも、前述の第1実施例と
同様の効果が得られる。
【0025】図6は本発明の第3実施例に係り、内視鏡
を設置した湾曲部保護体の断面図である。この第3実施
例は前述の第1,第2実施例とほぼ同様の構成であるの
で、その相違点のみを説明する。
【0026】図に示すように、内視鏡1は軸方向に移動
することがないように、スコープ固定具31によって湾
曲部5の位置を決めて容器11に固定されている。一
方、容器11の側壁内面からは、120℃以上では縮
み、120℃以下では伸びるような特性を示す温度感応
ばね32を介して筒状の保護体33が取り付けられてい
る。
【0027】このように構成された第3実施例の作用
は、前述の第1,第2実施例とほぼ同様であるが、常温
の陰圧時には湾曲部5が保護体で覆われるように温度感
応ばね32が伸び、一方、高温の滅菌時には該温度感応
ばね32が縮んで湾曲部5が露出する点が異なる。
【0028】このような第3実施例の効果は前述の第
1,第2実施例と同様である。
【0029】図7は本発明の第4実施例に係り、内視鏡
を挿通した湾曲部保護体の斜視図とこの斜視図中のA−
A断面図である。この第4実施例は前述の第1ないし第
3実施例とほぼ同様の構成であるので、その相違点のみ
を説明する。
【0030】この第4実施例の湾曲部保護体35は、形
状記憶合金によって側面35aが軸方向に短冊状に形成
された円筒形をなしている。ただし、この保護体の先端
部35bと後端部35cは短冊状にはなっておらず、リ
ング状になっている。
【0031】このように構成された第4実施例の作用
は、前述の第1ないし第3実施例とほぼ同様であるが、
滅菌工程の高温時には図7(B)に示すように樽のよう
に膨らむ点が異なる。このとき、A−A断面図に示すよ
うに湾曲部保護体35と湾曲部5との間には空隙がで
き、滅菌ガスが行き渡るようになっている。
【0032】このような第4実施例の効果は前述の第1
ないし第3実施例と同様である。
【0033】なお、本発明は前述の実施例に限定される
ものではなく、例えばプランジャ等の機構で滅菌装置ト
レイの外部から移動させるように操作しても良い。ま
た、形状記憶材料の変形温度も120℃に限らず、湾曲
部の保護効果と滅菌効果を最も有効に得られる温度に設
定すると良い。
【0034】ところで、軟性の挿入部を有する内視鏡を
体内、特に下部消化管へ挿入しようとするとき、大腸の
形状や軟らかさに起因して挿入が困難であることが多
い。このため、挿入部の可撓性や弾発性が挿入性に大き
く関与してくる。
【0035】一般的に可撓性の程度を表す場合には、硬
い、軟らかい等という言葉によって表現され、一方、弾
発性は、曲げた後の管の戻りが良いか悪いかという性質
を表している。
【0036】このような内視鏡の挿入部が硬いときは、
先端湾曲部の進行方向に挿入部がうまく追従することが
できず、押し込んだときその形状を維持したまま動いて
しまうため、例えば管壁を押して患者に苦痛を与えてし
まうことがある。
【0037】一方、内視鏡の挿入部が軟らかいときは、
先端湾曲部の進行方向にうまく追従することはできる
が、低弾発性の時には紐を押すときのように撓んでしま
い、押し込んだ力がうまく伝わらない。
【0038】結局、高弾発でかつ軟らかい挿入部を有す
る内視鏡が望ましいことになり、これを実現しようとす
るものが種々提案されている。
【0039】しかしながら、高弾発で軟らかいといって
も、具体的な数値で規定しているものでなく、感覚的に
比較しているにすぎないため、挿入性の良い内視鏡を再
現することが難しかった。
【0040】そこでこの難点を解決する手段を図9を用
いて説明する。図9はレオメータにより内視鏡の挿入部
の可撓性力量および弾発係数を測定する状態を示す側面
図である。
【0041】内視鏡1を測定台41上に乗せ、挿入部3
がレオメータ42のスパン台43上に乗るようにする。
そしてロードヤル部45から下方に延出している押し棒
44の下端と前記スパン台43とで挿入部3を挟むよう
にする。このとき、スパン台43のスパンは挿入部3の
外径により定め、例えば、φ7mm以下では100m
m、φ10mm以下では150mm、φ10mm以上で
は200mmとする。前記スパン台43はエレベータ4
6により上下に可動するが、そのときの移動量はスパン
と同様に挿入部の外径により異なり、例えば、φ7mm
以下で25mm、φ10mm以下では35mm、φ10
mm以上では50mmとする。そして、スパン台43に
よってそのときの押し込み力量を測定する。
【0042】このような押し込み量と押し込み力量との
関係を、図10に示す。aはスパン台の上昇区間におけ
る移動量、bは下降区間における移動量であり、cは上
昇最大時の停止区間である。dはスパン台が元に戻った
時点での挿入部の残留たわみ量である。
【0043】可撓性力量は、図中のpに示すような最大
押し込み力量で表され、一方、弾発係数は斜線部Sと点
線で囲んだ基準三角形S0 との面積比であり、S/S0
で表される。
【0044】前述のように測定方法を定義し、測定され
た挿入部の可撓性力量,弾発係数がそれぞれ600g以
下,0.9以上になるように規定することで品質の揃っ
た可撓性力量が低く弾発係数が高い内視鏡を提供するこ
とができる。
【0045】なお、内視鏡はビデオスコープでもファイ
バスコープでもかまわない。また、CF(軟性大腸鏡)
用に限らず、上部消化管用や細径のBF(軟性気管支
鏡),CHF(軟性胆道鏡)等にも適用できることは言
うまでもない。
【0046】前述の測定方法は内視鏡に限らず蛇管単体
を測定する場合にも用いることができる。この場合に
は、蛇管単体では挿入部と比べて内臓物がない分、可撓
性力量は100g程度下がり、弾発係数は0.1程度上
がるため、スコープ組立前の単体で測定した時は、可撓
性力量と弾発係数とをそれぞれ500g以下,1.0以
上と規定する。
【0047】前述したような測定方法を用いて可撓性力
量と弾発係数を定めるようにすると、可撓性が良いため
に追従性の良い、かつ高弾発のために押して曲がっても
戻りが良い挿入部を有する内視鏡を、ばらつきを少なく
して安定して供給をすることができ、かつ不良品を排除
することができる。このような品質管理をした内視鏡に
よれば、大腸等の管壁を強く押すようなこともないた
め、患者への苦痛も低減できる。
【0048】ところで、細径のファイバスコープの内、
φ5mm以下のものは細径ゆえにそのIG(イメージガ
イド)の素線もφ6μmと細く、該IGを長くすると赤
の波長が劣化しやすい。このため、このような細径のI
Gによって伝送された光学像は、青味を帯びた像となり
色再現性が悪くなってしまう。
【0049】このようなφ5mm以下の細径のスコープ
の場合には、IG等による光学方式を用いる代わりに、
ピクセルサイズ□5μm程度のCCDを挿入部の先端部
等に設置して、このCCDにより光学像を光電変換し
て、信号線を介してこの画像情報をカメラコントロール
ユニット等に入力し、該画像をモニタ等を介して観察す
るビデオスコープとすることで、挿入部が長くなっても
画像が劣化しないスコープを得ることができる。
【0050】ところで、内視鏡1には上述のように処置
用の鉗子チャンネル7が設けられているが、このチャン
ネル7には図11に示すように、レーザプローブ51や
図示しないEHL(電気水圧砕石装置)(放電等を行い
衝撃波により体内結石を破砕する装置)等を挿通して使
用することがある。このように、レーザ装置52を使用
して前記レーザプローブ51によりレーザを照射する時
には、大光量の光が内視鏡1の先端部4に設けられてい
るCCD(図12参照)65に入ってきてしまうため、
このCCD65から得た輝度信号をビデオコントローラ
54に設けられている信号処理回路57により処理し
て、この信号処理回路57からの出力に基づいて、自動
光量制御回路56が光源装置53に設けられている絞り
61を絞るなどしてしまう。こうして、前記レーザ照射
時の光に反応して自動調光が効いてしまい、一時的に画
像が暗くなってしまうことがあった。
【0051】また、光源装置53の光源63として、キ
セノンランプまたはハロゲンランプを用いることがある
が、このような場合には光源63の種類によって得られ
る画像の色再現性が変化することがあった。
【0052】さらに、軟性喉頭鏡で観察する声帯など
は、微小な振動を繰り返しているために制止画像を得る
ことが難しく、声帯ポリープ等の病変部を観察した場合
には、ぶれた画像となることが多かった このような問題点を解決する手段を図12に示す。レー
ザ装置52のスイッチをオンにした時、該レーザ装置5
2がオンにされたことを示す信号を出力する。この信号
はビデオコントローラ54に設けられた自動光量制御回
路57へ入力され、この入力された信号に基づいて自動
光量制御回路56は、絞り61が以前の状態を保つよう
に、調光をロックしてしまうようにした。
【0053】また、光源装置53の光源63として、例
えばキセノンとハロゲンとを用いる場合には、ビデオコ
ントローラ54の外装に設けられたキセノン/ハロゲン
切換スイッチ66によってどちらかを光源として選択
し、この選択した光源がどちらであるかを示す光源選択
信号を出力する。この出力された光源選択信号が信号処
理回路57に入力され、これに基づいて同信号処理回路
57がCCD65から出力された画像信号を、光源63
の種類に応じた最適な色再現が得られるように補正す
る。そしてこの補正された画像信号をメモリ58を介し
てモニタ55に出力し、最適なカラーバランスの画像を
観察できるようにした。
【0054】さらに、絞り61と光源63の間には、図
13に示すような、回転によって遮光状態と光を通過さ
せる状態とを交互に繰り返すストロボフィルタ62が設
けられていて、ストロボスイッチ67をオンすることに
よってストロボフィルタ62は回転するようになってい
る。このストロボフィルタ62の回転数を、ストロボス
イッチ67により自在に調整できるようにした。このよ
うなストロボ光源を用いて、ストロボフィルタ62の回
転数を観察体(声帯など)の微小な振動に合致させて照
明することによって、周期振動を繰り返すような観察画
像が、静止して見えるように構成した。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明の湾曲部保護
体によれば、滅菌効果を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図4,図8は本発明の第1実施例に
係り、図1は湾曲部保護体の断面図。
【図2】オートクレーブ時に内視鏡を入れる容器の斜視
図。
【図3】前記図2に示した容器の側面の拡大図。
【図4】前記図2に示した容器に内視鏡を入れた状態を
示す斜視図。
【図5】図5は本発明の第2実施例に係り、内視鏡を挿
入した湾曲部保護体の正面図。
【図6】図6は本発明の第3実施例に係り、内視鏡を設
置した湾曲部保護体の断面図。
【図7】図7は本発明の第4実施例に係り、内視鏡を挿
通した湾曲部保護体の斜視図とこの斜視図中のA−A断
面図。
【図8】オートクレーブ時の時間による温度と圧力の変
化を示した図。
【図9】レオメータにより内視鏡の挿入部の可撓性力量
および弾発係数を測定する状態を示す側面図。
【図10】前記図10のレオメータによって測定される
押し込み量と押し込み力量との関係を示した図。
【図11】レーザ装置と内視鏡装置を示す斜視図。
【図12】前記図11に示した内視鏡装置のブロック
図。
【図13】光源とストロボフィルタを示す斜視図。
【符号の説明】
1…内視鏡 3…挿入部 5…湾曲部 16,29,33,35…湾曲部保護体
【手続補正書】
【提出日】平成5年2月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】内視鏡1を測定台41上に乗せ、挿入部3
がレオメータ42のスパン台43上に乗るようにする。
そしてロードル部45から下方に延出している押し棒
44の下端と前記スパン台43とで挿入部3を挟むよう
にする。このとき、スパン台43のスパンは挿入部3の
外径により定め、例えば、φ7mm以下では100m
m、φ10mm以下では150mm、φ10mm以上で
は200mmとする。前記スパン台43はエレベータ4
6により上下に可動するが、そのときの移動量はスパン
と同様に挿入部の外径により異なり、例えば、φ7mm
以下で25mm、φ10mm以下では35mm、φ10
mm以上では50mmとする。そして、スパン台43に
よってそのときの押し込み力量を測定する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰圧工程を含む内視鏡の滅菌時に、内視
    鏡の湾曲部を保護するために該内視鏡湾曲部に取り付け
    られる湾曲部保護体において、 前記陰圧工程においては前記湾曲部外周を保護し、それ
    以外の時は前記湾曲部外周の一部もしくは全部を露呈す
    るよう変形移動する手段を設けたことを特徴とする湾曲
    部保護体。
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