JPH0662764B2 - ジフェニルアミンとジアルキルアルケニルベンゼンから製造される重合物系化合物 - Google Patents

ジフェニルアミンとジアルキルアルケニルベンゼンから製造される重合物系化合物

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JPH0662764B2
JPH0662764B2 JP59012813A JP1281384A JPH0662764B2 JP H0662764 B2 JPH0662764 B2 JP H0662764B2 JP 59012813 A JP59012813 A JP 59012813A JP 1281384 A JP1281384 A JP 1281384A JP H0662764 B2 JPH0662764 B2 JP H0662764B2
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G73/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing nitrogen with or without oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule, not provided for in groups C08G12/00 - C08G71/00
    • C08G73/02Polyamines
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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    • C08G73/02Polyamines
    • C08G73/026Wholly aromatic polyamines

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ジフエニルアミンと下記2官能性アルキル化
剤の少くとも1種との反応から重合生成物類を調製する
方法に関する。1,4−ジ−α−アルキルアルケニルベ
ンゼン、1,4−ジ−α−ヒドロキシアルキルベンゼ
ン、1,3−ジ−α−アルキル−アルケニルベンゼン又
は1,3−ジ−α−ヒドロキシアルキルベンゼン。特に
本発明は、酸触媒の存在下にジフエニルアミンと2官能
性アルキル化剤を反応させて、被酸化性有機重合物保護
用の酸化防止剤として有用な重合化合物を製造する方法
に関する。
アルキル化ジアリールアミンは、酸化防止剤として主に
熱硬化ゴムの保護に、また割合は少いが熱可塑性重合物
の保護に広く使用されてきた。ジアリールアミンがジフ
エニルアミンである場合、そのアルキル化生成物は非常
に有効な酸化防止剤であることは見出されていたが、そ
の配合物を加熱経時すると変色する。更に、アルキル及
びアリール置換ジフエニルアミン系酸化防止剤を用いる
配合製品は、隣接表面を汚染する傾向がある。これらの
諸欠点は、明色配合物に於ける置換ジフエニルアミンの
使用を不満足なものとしている。この変色及び汚染の傾
向は、それらの使用を暗色乃至黒色で若干の接触汚染が
許容できる用途のゴムに制限している。置換ジフエニル
アミンの熱可塑性重合物例えば高分子量ポリエステルの
安定剤又は分解防止剤としての使用は、高温使用時での
汚染傾向及び変色のため、極く僅かに過ぎかつた。
ジフエニルアミンが、塩酸の存在下にα,α′ジヒドロ
キシ−1,4−ジイソプロピルベンゼンと反応して、2
−(2−アニリノフエニル)−2−(4−イソプロペニ
ルフエニル)プロパンと2−(4−アニリノフエニル)
−2−(4′−イソプロペニルフエニル)−プロペンの
混合物を生成することは既知であつた。本発明に導いた
実験作業は、ジフエニルアミンのアルキル化を目的とし
て始められたもので、反応生成物は、ジフエニルアミン
がジオレフイン性アルキル化剤でパラ位を選択的にアル
キル化されたような単純な化合物となることを期待して
いた。しかしこれまでの常識に反し重合生成物が得られ
たのである。更なる構造研究の結果は、ジオレフイン試
薬から二量体結合が形成されたことを示していた。この
二量体結合が、重合物の形成に寄与したのである。広範
囲の重合物に有用な酸化防止剤にするため、生成物の組
成及び分子量分布を変化させた。斯かる諸結果は驚くべ
きものであつて、先行技術から予期されることではな
い。
本発明は、広範囲の高分子重合物の酸化防止剤及び安定
剤として有用な種々の物理的性質を有する新規重合物系
化合物の合成に関する。
本発明の一特徴はジフエニルアミンと追加成分から誘導
される繰返し単位がランダムに分布する重合物系化合物
であり、前記の追加成分は構造式(I) の1種以上の化合物からなり、 前記の重合物系化合物は、構造式V、VI及びVIIを1種
以上含有する。
式中、YはZに対してパラ又はメタであり、YとZは下
記の群から選択される同一若しくは相異なる基であり、 Rは炭素原子1乃至8のアルキル基であり、非窒素置換
ベンゼン環はメタ又はパラ置換である。
別の特徴は、酸触媒の存在下に構造式(1) を有する1種以上の化合物からなる第2の反応物とジフ
エニルアミンを接触させることからなる重合物系化合物
の製造方法である。
但し前記式中、YはZに対してパラ又はメタであり、Y
とZは からなる群から選択される同一若しくは相異なる基であ
り、Rは炭素原子1乃至8のアルキル基である。
本発明の生成物は、ジフエニルアミン及び、前記構造式
(1)を有する少くとも1種の反応物の重合反応生成物成
分である。好適な追加反応物又は成分は、下記の構造
(I)、(II)、(III)及び(IV)を有する化合物である。
式中、R、R、R、R、R、R、R及び
は、炭素原子1乃至8のアルキル基からなる群から
選択される。同一若しくは相異なる基である。構造式II
I及びIVの化合物は非常に容易に脱水されて構造式(I)
及び(II)に相当するジオレフインを形成する。
構造式I化合物の例は、1,4−ジイソプロペニルベン
ゼン、1,4−ジ−α−エチルビニルベンゼン、1−イ
ソプロペニル−4−α−エチルビニルベンゼン、1−α
−エチルビニル−4−α′−イソプロピルビニルベンゼ
ン、及び1,4−ジ−α−イソプロピルビニルベンゼン
である。
構造式II化合物の例は、1,3−ジイソプロペニルベン
ゼン、1,3−ジ−α−エチルビニルベンゼン、1−イ
ソプロペニル−3−α−エチルビニルベンゼン、1−α
−エチルビニル−3−α′−イソプロピルビニルベンゼ
ン、及び1,3−ジ−α−イソプロピルビニルベンゼン
である。
構造式III化合物の例は、1,4−ジ−(α−ヒドロキ
シイソプロピル)ベンゼン、1,4−ジ−(α−ヒドロ
キシ2級ブチル)ベンゼン、1−(α−ヒドロキシイソ
プロピル)−4−(α−ヒドロキシ2級ブチル)ベンゼ
ン、1,4−ジ−(α−ヒドロキシ)−2級−アミルベ
ンゼン、及び1−(α−ヒドロキシイソプロピル)−4
−(α−ヒドロキシ−2級アミル)−ベンゼンである。
構造式IV化合物の例は、1,3−ジ−(α−ヒドロキシ
イソプロピル)ベンゼン、1,3−ジ−(α−ヒドロキ
シ2級ブチル)ベンゼン、1−(α−ヒドロキシイソプ
ロピル)−3−(α−ヒドロキシ−2級ブチル)ベンゼ
ン、1,3−ジ−(α−ヒドロキシ)−2級アミルベン
ゼン、及び1−(α−ヒドロキシイソプロピル)−3−
(α−ヒドロキシ−2級アミル)−ベンゼンである。
最も好適な反応物は、前記のR乃至Rとして指摘さ
れる位置にメチル基を有するもの、すなわち1,3又は
1.4−ジイソプロペニルベンゼン;及び1,3又は
1,4−ジ−(α−ヒドロキシイソプロピル)ベンゼン
である。構造式I及びIIの化合物は、反応に関する次の
議論で、ジオレフイン又はジオレフイン性アルキル化剤
として、構造式III及びIVの化合物はジアルコール又は
ジアルコール性アルキル化剤として引用されるであろ
う。
重合物系化合物なる語は、少くとも1種のはじめの反応
物が1以上存在する大分子を意味する。重合物、重合物
系ジフエニルアミン化合物又は重合物系ジフエニルアミ
ン酸化防止剤なる語は、重合物系化合物に関しいずれも
使用される。重合物なる語は重合(物系)化合物と云い
換えて使用されることもある。
単一のジフエニルアミン分子と単一の第2反応物分子と
の反応で形成された単純化合物は、本願で使用される重
合物乃至重合物系化合物なる語から特に除外される。当
業者は、反応物の最初の構造が大分子中で隣接単位と結
合する間に変化することを認識しているだろう。繰返し
単位なる語は重合物系化合物に一度以上生起し、隣接構
造に結合する間の分子再配列に基ずく変化により最初の
構造とは異なつた構造を意味する。この変化は二重結合
への付加、最初の反応物からの水素原子の付加又は除去
を包含するが、これに制限されるものではない。
本発明に有用な触媒は、アルキル化反応に有用なことが
知られているブレンステッド酸及びルイス酸である。斯
かる既知触媒は、H2SO4、HCl、H3PO4、HCl
4等のプロトン酸;BF3、BCl3、AlCl3、Al
Br3、SnCl4、ZnCl2、SbCl3等の金属ハロ
ゲン化物及びそれらのエーテレート;酸性粘土及び酸活
性粘土を包含する。特定の触媒の選択は、反応物の融点
又は沸点、所望反応速度、溶剤、及び反応装置の圧力及
び温度限界等を含む多数の因子に依存する。酸性粘土触
媒は、反応完結後の分離が容易な利点を有する。この触
媒類の代表的材料には、フイルトロール(Filtrol)
(フイルトロールコーポレーション)及びガードラー
(Girdler)K−ラリーズ粘土(ケメトロンコーポレー
ション(Chemetron Corporation)))又はデュラビー
ド(Durabead)I(モービルオイルコーポレーション
(Mobil Oil Corporation))等のシリカ−アルミナ触
媒がある。フイルトロールは、実質的にシリカとアルミ
ナから構成される酸活性の結晶性粘土である。この粘土
の酸価は1.2乃至16の範囲である。スーパーフイル
トロールグレード1の酸価は8である。ガードラーK−
シリーズ触媒は、モンモリロナイト鉱石から製造される
酸活性粘土で、理想化学式がAl23・4SiO2・H2
O+xH2Oなるアルミニウムヒドロシリケートであ
る。それらの酸度はpH2.1乃至4以上の範囲である。
デュラビード触媒は、非ゼオライト系、低結晶化度の共
沈シリカ−アルミナである。より高収率を望むならば、
金属ハロゲン化物又はそれらのエーテレートが使用され
る。
反応は、無溶剤で反応物の融点或いはそれ以上の温度に
て、或いは溶剤中で遂行できる。溶剤は脂肪族C乃至
12炭化水素又は芳香族若しくはハロゲン化芳香族(C
乃至C)炭化水素又はC乃至Cの脂肪族ハロゲ
ン化炭化水素とすることができる。溶剤の例は、ヘキサ
ン、ヘプタン、ベンゼン、トルエン、キシレン及び塩化
ベンゼンである。好適溶剤は、トルエンとキシレンであ
る。
反応物のモル比は、最終重合生成物中の比が所望値とな
るように選択される。ジアルコール性又はジオレフイン
性アルキル化剤/ジフエニルアミンの好適モル比は4:
1乃至1:4である。最も好適な比は、2.67:1乃
至0.67:1の範囲である。反応物の添加方法は、所
望生成物の型に依り変化する。25℃のジオレフイン溶
液を、撹拌中の触媒とジフエニルアミン溶液の還流中の
混合物に、急速或いは滴下にて添加することができる。
ジアルコールを使用する場合、沸騰溶液に徐々に添加す
ることができる。ジアルコール性又はジオレフイン性ア
ルキル化剤を選択して熱アミン溶液に添加すると、ジフ
エニルアミンのアルキル化が最大となり、オレフインの
二量化が最小となる。高融点、高分子量の生成物を所望
する場合、加熱開始前にジオレフイン溶液を一度に全て
ジフエニルアミン溶液に添加すると、二量化が促進され
る。
反応は、大気圧下で好都合に実施可能であるがその他の
圧力でも実施できる。反応温度は25℃乃至200℃の
範囲であるが、好適範囲は60℃乃至140℃である。
本発明の重合化合物中に存在する構成部分は、下記構造
(V)、(VI)及び(VII)の1以上を含有する。
式中、Rは炭素原子1乃至8のアルキル基であり、R′
はRに由来する炭素原子1乃至8のアルキリデン基であ
り、非窒素置換ベンゼン環はメタ又はパラ置換されてい
る。窒素置換芳香族環上の置換基は、窒素に対して主と
してパラ位にある。非窒素置換芳香族環上では、最初の
反応物の分子配向に応じてアルキル基は互いにメタ又は
パラ配向である。
構造V、VI及びVIIの存在を測定するには、核磁気共鳴
(NMR)分析が使用され、特定反応条件での重合生成
物の部分的特性決定が行なわれる。重合化合物中に存在
する構造V、VI、VII各々の相対百分率は定量可能であ
る。相対百分率は、反応に利用される構造Vの量を基準
とする。最初の反応物が水酸末端基を含有する場合、VI
及びVIIを形成する反応の前に、構造Vに脱水されると
仮定される。構造V、VI、VIIの相対百分率は以下の範
囲が好ましい。構造V0乃至約25パーセント;構造VI
約30乃至ほぼ100パーセント;構造VII約1乃至約
50パーセント。
NMR特性決定に加え、分子量も本発明の重合化合物の
更なる記述に使用できる。ゲル浸透クロマトグラフにて
測定した生成物の分子量は、約425乃至約20000
0の範囲である。
以下の実施例は、本発明の実際を説明するためのもので
あつて、本発明を制限するものではない。以下の実施例
に従つて調製される生成物の構造組成は、NMR分光法
にて測定した。報告される構造組成は、反応に利用され
る(A)の初期量を基準として以下の各部分の百分率を表
わしたものである。
分子量分布は100、500、1000及び10,00
0オングストロームのマイクロスチロゲル(Micro Styr
ogel)カラム(ウオーターズ アンドアソシエーツ(Wa
ters and Asociates)社)とプレツシヤーケミカル カ
ンパニー(Pressure Chemical Company)社の標準ポリ
スチレンを用いるゲル浸透クロマトグラフイー(GP
C)で測定した。分子量分布は、ポリスチレン等価物と
して計算した。Mn とMw は、GPC分析から誘導され
た数平均分子量と重量平均分子量である。融点は、ASTM
O−1519に従い毛管法で測定した。温度は全て℃で
ある。軟化点は全て、ASTM E−28の環球法にて測定し
た。
実施例 実施例 1. ジフエニルアミン(DPA)43.49グラム(0.2
6モル)とスーパーフイルトロールグレード1(SF
1)1.87グラム(15重量%のアルキル化剤と等
価)を、トルエン150ミリリットルに添加した。この
混合物を急速撹拌し、還流まで加熱して触媒及び溶剤か
ら水を共沸し除去した。次にトルエンを十分蒸留して還
流温度を130℃に高めた。
続いて1,4−ジ−(α−ヒドロキシイソプロピル)ベ
ンゼン12.5gをトルエン200ミリリットルに溶解
した沸騰溶液を30分間にわたつて添加した。添加完了
後、還流温度は112℃に低下し、そこに30分間維持
した。デイーン−スタークトラップで2.3ミリリット
ルの水(論理値の67%)が捕集された。
トルエンを十分除去すると、還流温度は130℃に上昇
した。更に30分間還流を継続した。次に過を容易に
するため、トルエン250ミリリットルを添加した。該
溶液を112℃で過すると、明黄色の液が得られ
た。回転蒸発させると明桃色の残渣が得られた。過剰の
ジフエニルアミンを真空下88℃、0.05mmHgで留去
すると、22.86gが回収された。淡黄色の固体樹脂
25.51グラムが残存し、その環状法軟化点は80−90
℃であつた。
実施例 2. 26.75グラム(0.158モル)のジフエニルアミ
ンを50ミリリットルのトルエンに溶解した。撹拌しな
がらスーパーフイルトロールグレード1を添加し、続い
てトルエン100ミリリットルにp−ジイソプロパニル
ベンゼン(DIB)66.67グラム(0.42モル)
を溶かした溶液を添加した。混合物を急速撹拌し、還流
まで加熱した。2.5時間の還流期後、トルエン150
ミリリットルを暗褐色の反応混合物に添加し、該反応混
合物を過すると曇つた淡紅色の溶液が得られた。溶剤
を蒸発すると、88.2グラムの白色樹脂が得られ、そ
の環球法軟化点は84−93℃であつた。この重合物の
構造組成は、A14%、B51%及びC35%で、分子
量範囲は485−3500であつた。
実施例 3. 還流キシレン中で実施例2を繰返した。DIB溶液を3
6分間にわたり還流中のジフエニルアミン触媒混合物に
添加した。次に還流下の撹拌を5時間継続した。70グ
ラムの淡紅色の樹脂が得られ、その環球法軟化点は74
−86℃であつた。重合物の構造組成はA23%、B4
7%及びC30%であつた。
実施例 4. トルエン50ミリリットル中にジフエニルアミン26.
75グラム(0.158モル)を溶かした溶液を撹拌し
ながら、それに5.36グラムのスーパーフイルトロー
ルグレード1とトルエン50ミリリットル中にp−ジイ
ソプロペニルベンゼン37.50グラム(0.237モル)
を溶かした溶液を添加した。混合物を急速撹拌しながら
還流温度まで加熱した。1.25時間の還流期間後、混
合物を過した。溶剤を蒸発すると、63.96グラム
の淡紅色樹脂が得られ、その軟化点は59−64℃であ
つた。(環球法による)この重合物の構造組成は、A1
6%、B59%及びC25%であり、分子量範囲は48
5−3000であつた。
実施例 6. トルエン16.75ミリリットル中のジフエニルアミン
8.95グラム(0.0529モル)とスーパーフイル
トロールグレード1(3.75グラム)との混合物を、
存在湿分が除去されるまで還流温度に加熱した。トルエ
ン18.75ミリリットル中にp−ジイソプロペニルベ
ンゼン12.5グラム(0.079モル)を溶かした溶液
を、撹拌下の該還流溶液に5分以内で添加し、次に該混
合物を過した。溶剤を蒸発すると18.36グラムの
白色粉末が得られ、毛細管法で測定したその融点は12
9−136℃であつた。重合物の構造組成は、A10%、
B78%及びC13%であり、分子量範囲は485−3
500であつた。
実施例 7. トルエン50ml中のジフエニルアミン26.75グラム
(0.158モル)と3.75グラムのスーパーフイル
トロールグレード1の混合物を急速撹拌下に加熱・還流
した。次に、トルエン37.5ミリリットル中DIB2
5.0グラム(0.158モル)の溶液を、5分以内に
添加した。還流を5時間継続し、1.25時間後に10
ミリリットルの部分試料を抜き取つた。該部分試料及び
最終反応混合物を過し、蒸発・乾固した。1.25時
間生成物は淡紅色の柔かい樹脂で、構造組成はA13
%、B67%及びC20%であり、分子量は500、7
50、900及び1045であつた。5時間生成物は白
色固体で、その構造組成はB79%及びC21%であ
り、融点は97−103℃であつた。
実施例 8. 粘土濃度を2倍にして実施例7を繰返した。中間試料は
抜き取らなかつた。5時間還流後の生成物は、融点11
5乃至123℃の白色固体であつた。この重合物の構造
組成はB90%以上であつた。
実施例 9. 還流キシレン中で実施例7を繰返した。生成物は白色の
固体であつた。30分間試料は101乃至106℃で溶
融し、1.25時間試料は109乃至115℃で、5時
間生成物は147−154℃で溶融した。5時間生成物
の構造組成は、Bが90%以上であつた。
実施例 10. 粘土濃度を2倍にしてキシレン中で実施例7を繰返し
た。種々の時間で部分試料を抜き取り、白色の固体を得
た。30分間生成物は134乃至144℃で溶融し、
1.25時間生成物は157乃至161℃で、3.5時
間生成物は157乃至161℃で、5時間生成物は15
7−161℃で溶融した。5時間生成物の構造組成は、
Bが90以上であり、分子量範囲は1000乃至316
0であつた。
実施例 11. キシレン75ミリリットル中ジフエニルアミン37.8
グラム(0.253モル)の溶液を、3.75グラムの
スーパーフイルトロールグレード1と共に加熱・還流し
た。キシレン37.5ミリリットル中p−ジイソプロペ
ニルベンゼン25.0グラム(0.157モル)の溶液
を40分間にわたつて添加した。還流を5時間以上続
け、1.5時間及び3.0時間後に部分試料を採取した。
生成物は白色固体であり、1.5時間試料は133−1
41℃で3.0時間試料は136−144℃で溶融し
た。5時間生成物は166乃至169℃で溶融し、Bが
ほぼ100%で、分子量範囲は900−3000であつ
た。X線分析の結果、この可溶性交互共重合物は結晶性
であつた。
実施例 12. 低湿分のフイルトロール13(酸価はスーパーフイルト
ロールグレード1の8に対し16である)を用いて、実
施例11を繰返した。5時間後の白色生成物は、162
乃至165℃で溶融した。
実施例13−15. 以下のようにして、非溶剤、塊状反応を実施した。ジフ
エニルアミン(DPA)と第2反応物(DIB)の両反
応物を溶融し、反応に所望の比でブレンドして予備混合
した。適当重量を反応器に入れ、続いて頂部空間を窒素
ガスで掃気した。反応気を密封し、反応物を80℃に予
熱した。次に適当量の三フッ化ホウ素エーテレート(B
3・OEt2)触媒を反応器に導入し、反応器を3時間
にわたり80℃に維持した。実験室規模の実験は反応器
としてガラスびんを使用し、該びんに酸素又は湿分を反
応器に導入することなく触媒が注入できるようなゴル張
りの自己密封性キャップを備えた。反応の停止は、反応
器にイソプロピルアルコール、続いてトリエタノールア
ミンを注入して行なつた。固体の反応生成物を塩化メチ
レンに溶解し、メタノールで沈澱して精製した。下表で
反応並びに反応生成物の分子量を要約する。
適用実施例 実施例16−23. 実施例1の手順に従い、下記の表IIに要約した生成物を
製造した。最初の反応物の相対比は、はじめの3反応で
変化させた。続く5反応では反応比を一定に保持し、酸
性粘土触媒の型を変化させた。
本発明化合物の重合物用安定剤としての効果を評価する
ため、該化合物を被酸化性重合物に添入した。以下の実
施例を説明のために提示するが、これは本発明の化合物
の用途を制限するものではない。
実施例16−23に記載の反応で製造された組成物の酸
化防止性の評価を、ユニロイヤル社の商品名「ノーガー
ド」(Naugard)445なる市販の対照4,4′−ビス
(α,α−ジメチルベンジル)ジフエニルアミンと比較
して行なつた。
これらの化合物の評価は、酸素吸収試験で行ない酸素吸
収試験は未判定化SBR1006重合物の一部をトルエ
ンに溶解して行なつた。トルエンは、SBR1006重
合物100部当り酸化防止剤1.00部の水準で被験酸化防
止剤を含有した。斯く形成されたセメントを、薄フイル
ム形成のためにアルミニウム箔上に注いだ。乾燥後各試
料のゴム重量を測定した。そのあと、ゴム片を接着した
箔を酸素吸収装置に配置した。各試料が1.0パーセン
トの酸素を吸収するに要する時間を測定し、表IIIに記
録した。試験方法は、Industrial and Engineering Che
mistry,43,p.456(1951)及びIndustrial
and Engineering Chemistry,45,p.392(19
53)に更に詳細に記載されている。
以下はSBR1006、1.0部水準、100℃にて得
られた結果である。
工業的有用性 本発明の生成物は、一連の非揮発性、高活性の白色乃至
白色に近い重合物系ジフエニルアミン化合物を包含す
る。各種重合物及び用途の種々の要求を満足させるた
め、各種分子量及び融点範囲の重合物酸化防止剤が製造
される。この各種生成物は、同じ反応系を用い、単に条
件と反応物を変更して調製される。
本発明の重合生成物は、被酸化性の有機重合物、主とし
てゴム及びプラスチツク重合物の保護に使用可能であ
る。ゴム重合物には、天然ゴム、スチレン−ブタジエン
ゴム(SBR)、アクリロニトリル・ブタジエンゴム
(NBR)、ポリブタジエン、ポリイソプレン、エチレ
ン−プロピレン(EP)、エチレン−プロピレン−ジエ
ンモノマーゴム(EPDM)及びポリクロロプレンがある。
プラスチック重合物には、ポリエステル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリブチレンその他のポリオレフ
インがある。
被酸化性重合物を酸素の破壊的作用から、現在得られる
物質よりも実質的に長期にわたり保護できることは、こ
れらの高分子量重合物酸化防止剤を長期保護が必要な用
途に価値あるものとする。自動車ボンネット下の多数の
ゴム用途、例えばベルト、ホース、シール及びガスケッ
トにこれらの重合物酸化剤を使用すると、性能は改善さ
れ且つ寿命は延長される。
本発明の重合物酸化防止剤を、原料重合物の安定剤とし
てスチレン−ブタジエンゴムに添入すると、市販のジア
リール置換ジフエニルアミンよりも優れた酸化防止作用
を示すことが判明した。酸素吸収試験では、試験試料が
1%の酸素を取込む時間で結果を表わしているが、本発
明の重合生成物の結果は、市販対照のジアリール置換ジ
フエニルアミンの380時間に対して650時間に達し
たものがあつた。これは優れた酸化防止作用を示すもの
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロバート・アラン・スミス アメリカ合衆国オハイオ州44685,エニオ ンタウン,ノースウエスト,パプリカ,サ ークル 2671 (72)発明者 シェームズ・ジュンキチ・タズマ アメリカ合衆国オハイオ州44224,ストー, ワイオガ・レイク・ブールバード 474

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ランダムに分布している次の繰返し単位
    (VI)及び(VII): を含んで成る重合物系化合物であって、 前記の重合物系化合物が次の基(V): を末端基として含み[上記の式において、Rは1〜8個
    の炭素原子を有するアルキル基であり、R′はRに由来
    する1〜8個の炭素原子を有するアルキリデン基であ
    り、非窒素置換ベンゼン環はメタ又はパラ置換であ
    る。]、 前記の単位(VI)及び(VII)並びに末端基(V)の相
    対百分率が次の通りであり: 単位(VI)=30〜100% 単位(VII)=1〜50% 末端基(V)=0〜25%[(V)=0%のときは末端
    基は である。]、そして 前記の重合物系化合物の分子量が485〜200,00
    0の範囲内である、前記の重合物系化合物。
  2. 【請求項2】ジフェニルアミンと第二反応物及び酸触媒
    とを、25℃〜200℃の範囲内の温度で接触させるこ
    とを含んで成る、重合物系化合物の製造方法にして、 前記の第二反応物が次式: [式中、Yはパラ位又はメタ位に置換されている基であ
    って、次の基 (ただし、Rは1〜8個の炭素原子を有するアルキル基
    である)を表す。] の構造を有する化合物であり、 前記重合物系化合物が、ランダムに分布している次の繰
    返し単位(VI)及び(VII): を含んで成る重合物系化合物であって、 前記重合物系化合物が次の基(V): を末端基として含み[上記の式において、Rは1〜8個
    の炭素原子を有するアルキル基であり、R′はRに由来
    する1〜8個の炭素原子を有するアルキリデン基であ
    り、非窒素置換ベンゼン環はメタ又はパラ置換であ
    る]、 前記単位(VI)及び(VII)並びに末端基(V)の相対
    百分率が次の通りであり: 単位(VI)=30〜100% 単位(VII)=1〜50% 末端基(V)=0〜25%[(V)=0%のときは末端
    基は である。]、そして 前記重合物系化合物の分子量が485〜200,000
    の範囲内である、前記重合物系化合物の製造方法。
  3. 【請求項3】Rがメチル基である、特許請求の範囲第2
    項に記載の方法。
  4. 【請求項4】ジフェニルアミン、第二反応物、酸触媒及
    び不活性溶剤を接触させることから成る、特許請求の範
    囲第2項に記載の方法。
  5. 【請求項5】酸触媒が酸活性粘土である、特許請求の範
    囲第2項に記載の方法。
  6. 【請求項6】酸触媒がBF3・O(C25)である、特
    許請求の範囲第2項に記載の方法。
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