JPH066265B2 - 氷粒ブラスト装置 - Google Patents
氷粒ブラスト装置Info
- Publication number
- JPH066265B2 JPH066265B2 JP7726985A JP7726985A JPH066265B2 JP H066265 B2 JPH066265 B2 JP H066265B2 JP 7726985 A JP7726985 A JP 7726985A JP 7726985 A JP7726985 A JP 7726985A JP H066265 B2 JPH066265 B2 JP H066265B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ice
- blast nozzle
- ice particles
- ice grain
- supply system
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B24—GRINDING; POLISHING
- B24C—ABRASIVE OR RELATED BLASTING WITH PARTICULATE MATERIAL
- B24C1/00—Methods for use of abrasive blasting for producing particular effects; Use of auxiliary equipment in connection with such methods
- B24C1/003—Methods for use of abrasive blasting for producing particular effects; Use of auxiliary equipment in connection with such methods using material which dissolves or changes phase after the treatment, e.g. ice, CO2
Description
【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は氷粒ブラスト装置に係わり、特に、加熱蒸気に
よって氷粒を搬送してブラストノズルから噴射させるよ
うにした氷粒ブラスト装置に関する。
よって氷粒を搬送してブラストノズルから噴射させるよ
うにした氷粒ブラスト装置に関する。
「従来の技術」 原子力発電関連施設で使用された機器等の除染処理を行
なう一方法として、いわゆる氷粒ブラスト法が実施され
ている。
なう一方法として、いわゆる氷粒ブラスト法が実施され
ている。
従来、機器等の除染対象物に氷粒ブラスト処理を行なう
場合、氷粒供給源から輸送管の中に氷粒を供給して圧縮
空気により搬送するとともに、該輸送管先端のブラスト
ノズルから除染対象物の表面に氷粒と圧縮空気との混合
流体を噴射して、該除染対象物の表面から汚染物を剥離
するようにしている。
場合、氷粒供給源から輸送管の中に氷粒を供給して圧縮
空気により搬送するとともに、該輸送管先端のブラスト
ノズルから除染対象物の表面に氷粒と圧縮空気との混合
流体を噴射して、該除染対象物の表面から汚染物を剥離
するようにしている。
「発明が解決しようとする問題点」 しかしながら、このような技術であると、ブラストノズ
ルから噴射される圧縮空気が除染対象物の表面に衝突し
た後に各方向へ逃げるため、氷粒によって除染対象物か
ら剥離された粉状の汚染物が周囲に飛散し易く、このた
め、除染対象物や周囲の機器等の剥離汚染物が再付着す
るなどの現象が生じて、その回収などの後処理に多くの
労力が必要になる。また、ブラストノズルから圧縮空気
が噴射するときの圧力降下によってブラストノズル先端
付近の温度が低下するために、氷粒がブラストノズルの
先端や該ブラストノズルが向けられている除染対象物の
表面に付着して氷の膜を形成する現象が生じて、その後
の除染処理の妨げとなるなどの問題点が生じ易い。
ルから噴射される圧縮空気が除染対象物の表面に衝突し
た後に各方向へ逃げるため、氷粒によって除染対象物か
ら剥離された粉状の汚染物が周囲に飛散し易く、このた
め、除染対象物や周囲の機器等の剥離汚染物が再付着す
るなどの現象が生じて、その回収などの後処理に多くの
労力が必要になる。また、ブラストノズルから圧縮空気
が噴射するときの圧力降下によってブラストノズル先端
付近の温度が低下するために、氷粒がブラストノズルの
先端や該ブラストノズルが向けられている除染対象物の
表面に付着して氷の膜を形成する現象が生じて、その後
の除染処理の妨げとなるなどの問題点が生じ易い。
本発明は剥離された汚染物の飛散を有効に抑制して、そ
の後処理を容易にするとともに、氷膜の発生を防止して
除染作業の効率を高めた氷粒ブラスト装置の提供を目的
とする。
の後処理を容易にするとともに、氷膜の発生を防止して
除染作業の効率を高めた氷粒ブラスト装置の提供を目的
とする。
「問題点を解決するための手段」 本発明は、氷粒供給源に、氷粒を加熱蒸気により搬送し
てブラストノズルから噴射させる加熱蒸気供給系を連設
したことを特徴とし、ブラストノズルや除染対象物の表
面を加熱蒸気で加熱することによりこれらに氷粒が付着
することを防止するとともに、噴射後の氷粒を加熱蒸気
により融解しかつそのときの熱交換によって加熱蒸気も
凝縮させて水にして流し落とし、これらの水の粘性によ
り剥離汚染物を除染対象物の表面から洗い流すようにす
るものである。
てブラストノズルから噴射させる加熱蒸気供給系を連設
したことを特徴とし、ブラストノズルや除染対象物の表
面を加熱蒸気で加熱することによりこれらに氷粒が付着
することを防止するとともに、噴射後の氷粒を加熱蒸気
により融解しかつそのときの熱交換によって加熱蒸気も
凝縮させて水にして流し落とし、これらの水の粘性によ
り剥離汚染物を除染対象物の表面から洗い流すようにす
るものである。
「実施例」 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
図中符号１は、氷粒収容タンク２とその中の氷粒３を一
定量ずつ落下させるロータリフィーダ４とからなる氷粒
供給源である。該氷粒供給源１には、ロータリフィーダ
４の下方に耐寒構造の輸送管５が連設されるとともに、
該輸送管５の先端にブラストノズル６が設けられてい
る。また、ロータリフィーダ４と輸送管５との連結部お
よび前記ブラストノズル６の中には、エジェクタノズル
7A・7Bがそれぞれ設けられ、該エジェクタノズル7A・7B
には、加熱蒸気供給系８が連設されて、ロータリフィー
ダ４から輸送管５の中に供給される氷粒２を加熱蒸気に
より搬送するとともに、ブラストノズル６においてさら
に加熱蒸気により加速して噴射させるようになってい
る。また、加熱蒸気供給系８の途中には、圧縮空気供給
系９が連設されるとともに、これら両供給系８・９には
その流路を開閉する弁10A〜10C・11A〜11Cが配設され、
輸送管５およびブラストノズル６への供給流体をそれぞ
れ制御し得るようになっている。
定量ずつ落下させるロータリフィーダ４とからなる氷粒
供給源である。該氷粒供給源１には、ロータリフィーダ
４の下方に耐寒構造の輸送管５が連設されるとともに、
該輸送管５の先端にブラストノズル６が設けられてい
る。また、ロータリフィーダ４と輸送管５との連結部お
よび前記ブラストノズル６の中には、エジェクタノズル
7A・7Bがそれぞれ設けられ、該エジェクタノズル7A・7B
には、加熱蒸気供給系８が連設されて、ロータリフィー
ダ４から輸送管５の中に供給される氷粒２を加熱蒸気に
より搬送するとともに、ブラストノズル６においてさら
に加熱蒸気により加速して噴射させるようになってい
る。また、加熱蒸気供給系８の途中には、圧縮空気供給
系９が連設されるとともに、これら両供給系８・９には
その流路を開閉する弁10A〜10C・11A〜11Cが配設され、
輸送管５およびブラストノズル６への供給流体をそれぞ
れ制御し得るようになっている。
このように構成される氷粒ブラスト装置は、氷粒３を加
熱蒸気で搬送する途中で、これらの熱交換によって氷粒
３の一部が融解する現象が生じるものであるが、短時間
の搬送の途中で一部が融解しても、その大部分は固体と
して残っており、その固体として残っている氷粒３の運
動エネルギを利用してブラスト処理を行なうとともに、
この氷粒３と加熱蒸気との熱交換現象を欠点ではなく利
点と化すものである。すなわち、ブラストノズル６を除
染対象物Ａに向けて、加熱蒸気供給系８の弁10A・10Cを
解放した状態とし、ロータリフィーダ４を運転するとと
もに弁10Bを解放すると、氷粒３が加熱蒸気により輸送
管５内をブラストノズル６に向けて搬送される。この搬
送の途中で、氷粒３と加熱蒸気との一部が融解あるいは
凝縮して、そのとき発生する水により氷粒３の回りが覆
われた状態となる。そして、エジェクタノズル7Bからの
加熱蒸気の噴射によりさらに加速されてブラストノズル
６から除染対象物Ａに向けて噴射され、該除染対象物Ａ
の表面から汚染物を剥離するものである。そして、除染
対象物Ａに衝突した後の氷粒３は、ブラストノズル６か
ら連続的に噴射される加熱蒸気により完全に融解される
とともに、このときの熱交換により加熱蒸気も凝縮して
水となって流れ落ち、これらの水の粘性により剥離対象
物が除染対象物の表面から洗い流されるものである。一
方、ブラストノズル６および該ブラストノズル６が向け
られている除染対象物Ａの表面は、加熱蒸気の熱により
加熱されて、氷粒３の付着が防止される。
熱蒸気で搬送する途中で、これらの熱交換によって氷粒
３の一部が融解する現象が生じるものであるが、短時間
の搬送の途中で一部が融解しても、その大部分は固体と
して残っており、その固体として残っている氷粒３の運
動エネルギを利用してブラスト処理を行なうとともに、
この氷粒３と加熱蒸気との熱交換現象を欠点ではなく利
点と化すものである。すなわち、ブラストノズル６を除
染対象物Ａに向けて、加熱蒸気供給系８の弁10A・10Cを
解放した状態とし、ロータリフィーダ４を運転するとと
もに弁10Bを解放すると、氷粒３が加熱蒸気により輸送
管５内をブラストノズル６に向けて搬送される。この搬
送の途中で、氷粒３と加熱蒸気との一部が融解あるいは
凝縮して、そのとき発生する水により氷粒３の回りが覆
われた状態となる。そして、エジェクタノズル7Bからの
加熱蒸気の噴射によりさらに加速されてブラストノズル
６から除染対象物Ａに向けて噴射され、該除染対象物Ａ
の表面から汚染物を剥離するものである。そして、除染
対象物Ａに衝突した後の氷粒３は、ブラストノズル６か
ら連続的に噴射される加熱蒸気により完全に融解される
とともに、このときの熱交換により加熱蒸気も凝縮して
水となって流れ落ち、これらの水の粘性により剥離対象
物が除染対象物の表面から洗い流されるものである。一
方、ブラストノズル６および該ブラストノズル６が向け
られている除染対象物Ａの表面は、加熱蒸気の熱により
加熱されて、氷粒３の付着が防止される。
なお、ブラスト処理が終了した後には、加熱蒸気供給系
８の弁10A〜10Cを閉じてロータリフィーダ４の運転状態
を停止した後、圧縮空気供給系９の弁11A〜11Cを解放し
て、輸送管５等の中の水分を除去しておくことなどが行
なわれる。
８の弁10A〜10Cを閉じてロータリフィーダ４の運転状態
を停止した後、圧縮空気供給系９の弁11A〜11Cを解放し
て、輸送管５等の中の水分を除去しておくことなどが行
なわれる。
「発明の効果」 以上説明したように、本発明の氷粒ブラスト装置によれ
ば、次のような効果を奏することができる。
ば、次のような効果を奏することができる。
(i)加熱蒸気により氷粒を搬送してブラストノズルから
噴射させるようにしたことにより、噴射後の氷粒を加熱
蒸気により融解するとともに、このときの熱交換により
加熱蒸気も凝縮させて、それぞれ水にして流し落とし、
これらの水の粘性により剥離汚染物を除染対象物の表面
から洗い流し得るので、該剥離汚染物の飛散を抑制し
て、その後処理が容易になり、除染作業性を大幅に向上
させることができる。
噴射させるようにしたことにより、噴射後の氷粒を加熱
蒸気により融解するとともに、このときの熱交換により
加熱蒸気も凝縮させて、それぞれ水にして流し落とし、
これらの水の粘性により剥離汚染物を除染対象物の表面
から洗い流し得るので、該剥離汚染物の飛散を抑制し
て、その後処理が容易になり、除染作業性を大幅に向上
させることができる。
（ii）氷粒を搬送している加熱蒸気によりブラストノズ
ルおよび該ブラストノズルが向けられている除染対象物
の表面が加熱されるので、これらの氷粒が付着すること
を防止し得て、効率よく除染作業を行なうことができ
る。
ルおよび該ブラストノズルが向けられている除染対象物
の表面が加熱されるので、これらの氷粒が付着すること
を防止し得て、効率よく除染作業を行なうことができ
る。
図面は本発明の氷粒ブラスト装置の一実施例を示す概略
図である。 １……氷粒供給源、２……氷粒収容タンク、３……氷
粒、４……ロータリフィーダ、５……輸送管、６……ブ
ラストノズル、7A・7B……エジェクタノズル、８……加
熱蒸気供給系、９……圧縮空気供給系、10A〜10C・11A
〜11C……弁、Ａ……除染対象物。
図である。 １……氷粒供給源、２……氷粒収容タンク、３……氷
粒、４……ロータリフィーダ、５……輸送管、６……ブ
ラストノズル、7A・7B……エジェクタノズル、８……加
熱蒸気供給系、９……圧縮空気供給系、10A〜10C・11A
〜11C……弁、Ａ……除染対象物。
Claims (1)
- 【請求項１】氷粒供給源を設けるとともに、該氷粒供給
源に、氷粒を加熱蒸気により搬送してブラストノズルか
ら噴射させる加熱蒸気供給系を連設してなる氷粒ブラス
ト装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7726985A JPH066265B2 (ja) | 1985-04-11 | 1985-04-11 | 氷粒ブラスト装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7726985A JPH066265B2 (ja) | 1985-04-11 | 1985-04-11 | 氷粒ブラスト装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61236472A JPS61236472A (ja) | 1986-10-21 |
| JPH066265B2 true JPH066265B2 (ja) | 1994-01-26 |
Family
ID=13629126
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7726985A Expired - Lifetime JPH066265B2 (ja) | 1985-04-11 | 1985-04-11 | 氷粒ブラスト装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH066265B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| AU4302893A (en) * | 1992-06-01 | 1993-12-30 | Ice Blast International Ltd. | Particle blasting utilizing crystalline ice |
| DE102009043033A1 (de) * | 2008-12-03 | 2010-06-10 | Sms Siemag Ag | Vorrichtung und Verfahren zur Reinigung von Rollen und/oder Walzen in Gießanlagen, Walzwerken oder Bandprozesslinien |
-
1985
- 1985-04-11 JP JP7726985A patent/JPH066265B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61236472A (ja) | 1986-10-21 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |