JPH11231088A - 原子炉圧力容器の上蓋冷却装置および方法 - Google Patents

原子炉圧力容器の上蓋冷却装置および方法

Info

Publication number
JPH11231088A
JPH11231088A JP10051285A JP5128598A JPH11231088A JP H11231088 A JPH11231088 A JP H11231088A JP 10051285 A JP10051285 A JP 10051285A JP 5128598 A JP5128598 A JP 5128598A JP H11231088 A JPH11231088 A JP H11231088A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure vessel
reactor
reactor pressure
line water
cooling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10051285A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Sato
信行 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP10051285A priority Critical patent/JPH11231088A/ja
Publication of JPH11231088A publication Critical patent/JPH11231088A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21CNUCLEAR REACTORS
    • G21C15/00Cooling arrangements within the pressure vessel containing the core; Selection of specific coolants
    • G21C15/02Arrangements or disposition of passages in which heat is transferred to the coolant; Coolant flow control devices
    • G21C15/12Arrangements or disposition of passages in which heat is transferred to the coolant; Coolant flow control devices from pressure vessel; from containment vessel
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21CNUCLEAR REACTORS
    • G21C15/00Cooling arrangements within the pressure vessel containing the core; Selection of specific coolants
    • G21C15/18Emergency cooling arrangements; Removing shut-down heat
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 原子炉圧力容器の上蓋の温度を短時間に下げ
られ原子炉開放作業を早期に着手できるようにすること
である。 【解決手段】 原子炉圧力容器の上蓋4に設けられた予
備ノズル8に、原子炉圧力容器の開放作業の際にライン
水を供給する原子炉冷却材浄化系戻り配管9を接続し、
スプレイノズル10を予備ノズル8の先端部に設け、原
子炉冷却剤浄化系戻り配管9から供給されたライン水が
上蓋4の内面を伝わって原子炉圧力容器内に流れ落ちる
ように上蓋4の内面に向けてライン水を噴射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子炉圧力容器の
開放作業の際に原子炉圧力容器(RPV)の上蓋を冷却
するための原子炉圧力容器の上蓋冷却装置および方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】原子力発電プラントを停止して定期検査
(定検)作業の開始における原子炉系の主要作業工程は
原子炉開放一連作業である。この原子炉開放作業は、原
子炉圧力容器の上蓋を開放し原子炉内部を点検するもの
であり、その原子炉開放作業は定検行程のクリティカル
になっている。
【0003】原子炉圧力容器の上蓋を取り外すヘッドオ
フ作業は、原子炉ウエル内において、原子炉圧力容器の
上蓋のフランジ部を締結しているスタッドボルトを締
め、一部はスタッドボルトを抜取り、続いて原子炉圧力
容器ヘッドを吊り上げ移動するものである。このヘッド
オフ作業は原子炉ウエル内に作業員が入って作業するの
で作業環境に左右される。実際には、プラントの停止直
後は原子炉圧力容器の上蓋の本体温度は非常に高温であ
り、冷却されるまで作業に着手できない状態となってい
る。
【0004】プラント運転中の原子炉は70kの圧力で
あるため278℃の温度となっている。従って、プラン
トの停止後にヘッドオフ作業を早期に行えるようにする
ため、原子炉の冷却を行うようにしている。この原子炉
の冷却は、原子炉蒸気を主復水器にて凝縮処理すること
により減圧し温度降下させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、原子炉
の炉水温度を降下させても、炉水位は主蒸気管ノズルの
下方に位置しているため、炉水位から上方部分つまり原
子炉圧力容器の胴部上方と上蓋の温度は、炉水温度の影
響をほとんど受けない。このことから、原子炉圧力容器
の胴部上方と上蓋は、自然冷却の状態であり温度降下に
時間がかかってしまっている。
【0006】原子炉開放作業は原子炉圧力容器の胴フラ
ンジ部と上蓋のフランジ部のスタッドボルト締結を緩
め、上蓋を移動させる作業であるが、上蓋のフランジ部
の温度が60度以下に下がらないと、スタッドボルトの
緩め作業可能環境とならない。現状では、上蓋のフラン
ジ部の冷却方法として以下の2通りの方法があるがそれ
ぞれにデメリットがあるため一般化していない。 (1)原子炉圧力容器を満水状態にする方法原子炉水位
を上昇させて原子炉圧力容器を満水状態にし、原子炉圧
力容器の上蓋等を冷却する。この方法には2つのデメリ
ットがある。第1にタービン系を汚染することである。
原子炉圧力容器を満水状態にすることにより、セパレー
タやドライヤーが炉水に浸かることになり、セパレータ
やドライヤーが汚染し、プラント運転中に汚染蒸気がタ
ービン系に行き、タービン系の線量当量が上昇する。
【0007】第2に、主蒸気隔離弁MSIVを汚染する
ことである。すなわち、原子炉を満水にするので、炉水
位上昇時に主蒸気管ラインに炉水が入り込み主蒸気管ラ
イン、さらにはその下流に位置している主蒸気隔離弁を
汚染させてしまう。 (2)ヘッドスプレイを使用する方法原子炉残留熱除去
系RHRのヘッドスプレイを使用し、原子炉圧力容器の
上蓋を冷却する。この方法にもやはり幾つかのデメリッ
トがある。まず、急冷によるサーマルショックがある。
ドライヤーの跳ね返り水がフランジ部に当り冷却する
が、ノズルの形状によりスプレイ水は、その部分のみに
当り一様に冷却されずに部分冷却となる。この場合、部
分による温度差ができ、金属に対するダメージを与える
ことになる。
【0008】また、ヘッドスプレイは原子炉残留熱除去
系RHRであるため、インターロック上、原子炉圧力が
主復水器でほとんど減圧された後でなければ使用開始が
できない。このことから使用時期が遅れる。
【0009】本発明の目的は、原子炉圧力容器の上蓋の
温度を短時間に下げられ原子炉開放作業を早期に着手で
きる原子炉圧力容器の上蓋冷却装置および方法を得るこ
とである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係わる
原子炉圧力容器の上蓋冷却装置は、原子炉圧力容器の上
蓋に設けられた予備ノズルと、予備ノズルに接続され原
子炉圧力容器の開放作業の際にライン水を供給する原子
炉冷却材浄化系戻り配管と、予備ノズルの先端部に設け
られ原子炉冷却剤浄化系戻り配管から供給されたライン
水が上蓋の内面を伝わって原子炉圧力容器内に流れ落ち
るように上蓋の内面に向けてライン水を噴射するスプレ
イノズルとを備えたことを特徴とする。
【0011】請求項1の発明に係わる原子炉圧力容器の
上蓋冷却装置では、原子炉圧力容器の上蓋に設けられた
予備ノズルに、原子炉圧力容器の開放作業の際にライン
水を供給する原子炉冷却材浄化系戻り配管を接続し、ス
プレイノズルを予備ノズルの先端部に設け、原子炉冷却
剤浄化系戻り配管から供給されたライン水が上蓋の内面
を伝わって原子炉圧力容器内に流れ落ちるように上蓋の
内面に向けてライン水を噴射する。
【0012】請求項2の発明に係わる原子炉圧力容器の
上蓋冷却装置は、請求項1に記載の原子炉圧力容器の上
蓋冷却装置において、原子炉圧力容器の内面の主蒸気管
の取付部にライン水の流入を防止するためのライン水流
入防止部材を設けたことを特徴とする。
【0013】請求項2の発明に係わる原子炉圧力容器の
上蓋冷却装置では、請求項1に記載の原子炉圧力容器の
上蓋冷却装置の作用に加え、原子炉圧力容器の内面の主
蒸気管の取付部にライン水流入防止部材を設け、原子炉
圧力容器内に流れ落ちるライン水が主蒸気管に流入する
のを防止する。
【0014】請求項3の発明に係わる原子炉圧力容器の
上蓋冷却装置は、請求項1に記載の原子炉圧力容器の上
蓋冷却装置において、スプレイノズルは、原子炉圧力容
器の上蓋の内面にライン水が均一に噴射するような形状
としたことを特徴とする。
【0015】請求項3の発明に係わる原子炉圧力容器の
上蓋冷却装置では、請求項1に記載の原子炉圧力容器の
上蓋冷却装置の作用に加え、原子炉圧力容器の上蓋の内
面に均一にライン水を噴射し上蓋を均一に冷却する。
【0016】請求項4の発明に係わる原子炉圧力容器の
上蓋冷却装置は、原子炉圧力容器の上蓋に設けられた予
備ノズルと、予備ノズルに接続され原子炉圧力容器の開
放作業の際にライン水を供給する原子炉冷却材浄化系戻
り配管と、予備ノズルの先端部から上蓋の内面に放射状
に設けられ原子炉冷却材浄化系戻り配管から供給された
ライン水を流し上蓋を冷却するためのスパイラルチュー
ブとを備えたことを特徴とする。
【0017】請求項4の発明に係わる原子炉圧力容器の
上蓋冷却装置では、原子炉圧力容器の上蓋に設けられた
予備ノズルに、原子炉圧力容器の開放作業の際にライン
水を供給する原子炉冷却材浄化系戻り配管を接続し、予
備ノズルの先端部から上蓋の内面に放射状に設けられた
スパイラルチューブに、原子炉冷却材浄化系戻り配管か
ら供給されたライン水を流し上蓋を冷却する。
【0018】請求項5の発明に係わる原子炉圧力容器の
上蓋冷却方法は、原子炉圧力容器の開放作業の際に原子
炉圧力容器の上蓋の予備ノズルに原子炉冷却材浄化系戻
り配管を接続し、原子炉冷却材浄化系戻り配管から上蓋
の内面方向に向けてライン水を噴射させるようにしたこ
とを特徴とする。
【0019】請求項5の発明に係わる原子炉圧力容器の
上蓋冷却方法では、原子炉圧力容器の開放作業を行うに
あたって、原子炉圧力容器の上蓋に設けられている予備
ノズルに原子炉冷却材浄化系戻り配管を接続する。そし
て、原子炉冷却材浄化系戻り配管から供給されるライン
水を上蓋の内面方向に向けて噴射させる。
【0020】請求項6の発明に係わる原子炉圧力容器の
上蓋冷却方法は、請求項5に記載の原子力圧力容器の上
蓋冷却方法において、原子炉冷却材浄化系戻り配管から
上蓋の内面方向に向けてライン水を噴射する際に、原子
炉圧力容器の上蓋の内面にライン水が均一になるように
噴射するようにしたことを特徴とする。
【0021】請求項6の発明に係わる原子炉圧力容器の
上蓋冷却方法では、請求項5に記載の原子力圧力容器の
上蓋冷却方法の作用に加え、原子炉圧力容器の上蓋の内
面にライン水が均一になるように噴射し、上蓋の温度が
均一になるように冷却する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の第1の実施の形態に係わる原子炉
圧力容器の上蓋冷却装置の説明図である。
【0023】原子炉圧力容器の下方部には原子炉水が貯
蔵されており、その炉水の上部の原子炉圧力容器胴部1
には主蒸気管2が取り付けられている。主蒸気管2の取
り付け位置の原子炉圧力容器の内面には、後述するライ
ン水流入防止部材3が設けられている。
【0024】原子炉圧力容器の上部には上蓋4が設けら
れており、この上蓋4はフランジ部5において原子炉圧
力容器胴部1とスタッドボルト6で締め付け連結されて
いる。上蓋4には各種配管を導入するための複数個のノ
ズルが設けられている。例えば、あるノズルにはヘッド
スプレイ7が設けられており、また、後に追加の配管を
接続できるように予備ノズル8も設けられている。
【0025】本発明の実施の形態では、この予備ノズル
8に原子炉冷却材浄化系戻り配管9を接続している。す
なわち、原子炉冷却材浄化系の戻り水の一部を原子炉圧
力容器内に導入できるように構成している。また、予備
ノズル8の原子炉圧力容器の内側の先端部にはスプレイ
ノズル10が設けられており、原子炉冷却材浄化系戻り
配管9からのライン水が噴射されるようになっている。
【0026】図2は、スプレイノズル10の説明図であ
る。スプレイノズル10は予備ノズル8の先端部に設け
られ、原子炉冷却剤浄化系戻り配管9から供給されたラ
イン水を上蓋4の内面4aに向けて噴射するようになっ
ている。すなわち、ライン水の供給方向と逆方向に逆噴
射することになる。
【0027】また、スプレイノズル10は、原子炉圧力
容器の上蓋4の内面4aにライン水が均一に噴射するよ
うな形状に構成されている。予備ノズル8は上蓋4の中
央部に配置されているとは限らないので、スプレイノズ
ル10は上蓋4の中央部から偏った位置に配置されるこ
とが多い。図1および図2では、中央部より左位置に設
置されていることから、その位置からライン水を噴射し
た場合に上蓋4の内面4aに均一にライン水が噴射でき
るように、スプレイノズル10の形状を形成する。図2
では右方向に噴射口11を多く配置すると共に、外側方
向の噴射口11を大きく形成している。
【0028】このようなスプレイノズル10からライン
水が上蓋4の内面4aに噴射されると、そのライン水
は、上蓋4の内面4aを伝わり、さらに原子炉圧力容器
胴部1を伝わって原子炉圧力容器内の原子炉水位面まで
流れ落ちることになる。この場合、そのライン水が原子
炉圧力容器胴部1に取り付けられた主蒸気管2に流れ込
まないようにするために、ライン水流入防止部材3を設
けている。このライン水流入防止部材3は、原子炉圧力
容器の内面の主蒸気管2の取付部に、主蒸気管4の口径
より大きめの円形状で設けられ、ライン水の主蒸気管2
への流入を防止する。
【0029】いま、プラント停止作業中における原子炉
冷却時において、上蓋4を冷却する方法について説明す
る。原子炉冷却材浄化系戻り配管9の戻り水の一部を原
子炉圧力容器の上蓋4の予備ノズル8を介してスプレイ
ノズル10に供給する。すなわち、原子炉冷却材浄化系
戻り配管9にライン水を通水し、原子炉冷却材浄化系戻
り配管9の先端部に新たに設置したスプレイノズル10
より、原子炉圧力容器内部に噴出させる。スプレイノズ
ル10からは、ライン水が原子炉冷却剤浄化系戻り配管
9の流れ方向の逆向きに噴霧状に吹き出す。スプレイノ
ズル10は原子炉圧力容器の上蓋4の内面4aに均一に
噴射する形状となっているので、噴出したライン水は原
子炉圧力容器の上蓋44aの内面に均一に吹き付けられ
る。
【0030】吹き付けられた原子炉冷却材浄化系戻り配
管9からのライン水は、原子炉圧力容器の上蓋4の内面
4aから原子炉圧力容器胴部1の内面を伝わり原子炉水
に戻る。また、吹き付けられたライン水は原子炉冷却材
浄化系により冷却されているため、原子炉圧力容器の上
蓋4や原子炉圧力容器胴部1を冷却すると共にスタッド
ボルト6も冷却することになる。この場合、原子炉圧力
容器胴部1の内面を伝って落ちているライン水は、主蒸
気管4の取付部の周辺に設置した来寸水流入防止部材3
により主蒸気管4内への流入を防止している。
【0031】この実施の形態によれば、原子炉圧力容器
の上蓋4の冷却に原子炉冷却材浄化系戻り配管9のライ
ン水を使用するため、原子炉停止時に原子炉冷却水に浸
かっていない原子炉圧力容器の上蓋4と原子炉圧力容器
胴部1とを、原子炉に浸かっている原子炉圧力容器胴部
1と同時に冷却できる。このため、原子炉停止の直後か
ら冷却を始められる。
【0032】また、スプレイノズル10から噴出される
原子炉冷却材浄化系戻り配管9からのライン水により、
原子炉圧力容器の上蓋4の内面4aと原子炉圧力容器胴
部1の内面が直接、しかも全面にわたり冷却されるの
で、冷却時間が短くて済むことになる。
【0033】原子炉が停止してから早めに、原子炉圧力
容器の上蓋冷却装置を使用することにより、原子炉圧力
容器の上蓋4と原子炉圧力容器胴部1とが全面的に均一
に冷却でき、しかも使用する原子炉冷却材浄化系戻り配
管9のライン水は原子炉水に追従した温度状態であるた
め、原子炉水温度と常に一定した温度差を保っている。
従って、部分的なしかも温度差の大きな冷却を強いるこ
となく冷却でき、サーマルショックを和らげることがで
きる。
【0034】さらに、スプレイノズル10から噴出され
た原子炉冷却材浄化系戻り配管9のライン水は、原子炉
圧力容器の上蓋4の内面4aおよび原子炉圧力容器胴部
1の内面の全面を伝って原子炉水に戻るが、ライン水流
入防止部材3により主蒸気管4へのライン水の流入を防
止するので、主蒸気管を汚すことがない。
【0035】以上の説明では、原子炉圧力容器の上蓋4
の予備ノズル8に原子炉冷却材浄化系戻り配管9を接続
し、スプレイノズル10から上蓋4の内面4aにライン
水を噴射することにより、原子力圧力容器の上蓋4を冷
却するようにしたものを示したが、スプレイノズル10
に代えて、予備ノズル8の先端部から上蓋4の内面に放
射状にスパイラルチューブを配置し、原子炉冷却材浄化
系戻り配管9から供給されるライン水をそのスパイラル
チューブに流し、上蓋4を冷却するようにすることも可
能である。この場合も、円滑に上蓋4を冷却することが
できる。
【0036】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、直
接的に原子炉圧力容器の上蓋の内面を冷却できるので、
原子炉圧力容器の上蓋の温度を短時間に下げられ、原子
炉開放作業を早く着手することができる。
【0037】すなわち、原子炉圧力容器の上蓋の予備ノ
ズルに原子炉冷却材浄化系戻り配管を接続し、さらにそ
の先端部にスプレイノズルやスパイラルチューブを設置
するので、プラント停止後の早い時期から冷却を開始で
きる。また、主蒸気管を汚染せずに、かつ原子炉圧力容
器に部分的な冷却によるサーマルショックを与えずに、
短時間で原子炉圧力容器の上蓋を冷却できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる原子炉圧力容器の
上蓋冷却装置の構造図。
【図2】本発明の実施の形態に係わるスプレイノズルの
説明図。
【符号の説明】
1 原子炉圧力容器胴部 2 主蒸気管 3 ライン水流入防止部材 4 上蓋 5 フランジ部 6 スタッドボルト 7 ヘッドスプレイ 8 予備ノズル 9 原子炉冷却剤浄化系戻り配管 10 スプレイノズル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉圧力容器の開放作業の際に原子炉
    圧力容器の上蓋を冷却するための原子炉圧力容器の上蓋
    冷却装置において、前記原子炉圧力容器の上蓋に設けら
    れた予備ノズルと、前記予備ノズルに接続され前記原子
    炉圧力容器の開放作業の際にライン水を供給する原子炉
    冷却材浄化系戻り配管と、前記予備ノズルの先端部に設
    けられ前記原子炉冷却剤浄化系戻り配管から供給された
    ライン水が前記上蓋の内面を伝わって前記原子炉圧力容
    器内に流れ落ちるように前記上蓋の内面に向けて前記ラ
    イン水を噴射するスプレイノズルとを備えたことを特徴
    とする原子炉圧力容器の上蓋冷却装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の原子炉圧力容器の上蓋
    冷却装置において、前記原子炉圧力容器の内面の主蒸気
    管の取付部に前記ライン水の流入を防止するためのライ
    ン水流入防止部材を設けたことを特徴とする原子炉圧力
    容器の上蓋冷却装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の原子炉圧力容器の上蓋
    冷却装置において、前記スプレイノズルは、前記原子炉
    圧力容器の上蓋の内面に前記ライン水が均一に噴射する
    ような形状としたことを特徴とする原子炉圧力容器の上
    蓋冷却装置。
  4. 【請求項4】 原子炉圧力容器の開放作業の際に原子炉
    圧力容器の上蓋を冷却するための原子炉圧力容器の上蓋
    冷却装置において、前記原子炉圧力容器の上蓋に設けら
    れた予備ノズルと、前記予備ノズルに接続され前記原子
    炉圧力容器の開放作業の際にライン水を供給する原子炉
    冷却材浄化系戻り配管と、前記予備ノズルの先端部から
    前記上蓋の内面に放射状に設けられ前記原子炉冷却材浄
    化系戻り配管から供給されたライン水を流し前記上蓋を
    冷却するためのスパイラルチューブとを備えたことを特
    徴とする原子炉圧力容器の上蓋冷却装置。
  5. 【請求項5】 原子炉圧力容器の開放作業の際に原子炉
    圧力容器の上蓋を冷却するための原子炉圧力容器の上蓋
    冷却方法において、前記原子炉圧力容器の開放作業の際
    に前記原子炉圧力容器の上蓋の予備ノズルに原子炉冷却
    材浄化系戻り配管を接続し、前記原子炉冷却材浄化系戻
    り配管から前記上蓋の内面方向に向けてライン水を噴射
    させるようにしたことを特徴とする原子炉圧力容器の上
    蓋冷却方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の原子力圧力容器の上蓋
    冷却方法において、前記原子炉冷却材浄化系戻り配管か
    ら前記上蓋の内面方向に向けてライン水を噴射する際
    に、前記原子炉圧力容器の上蓋の内面に前記ライン水が
    均一になるように噴射するようにしたことを特徴とする
    原子力圧力容器の上蓋冷却方法。
JP10051285A 1998-02-18 1998-02-18 原子炉圧力容器の上蓋冷却装置および方法 Pending JPH11231088A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10051285A JPH11231088A (ja) 1998-02-18 1998-02-18 原子炉圧力容器の上蓋冷却装置および方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10051285A JPH11231088A (ja) 1998-02-18 1998-02-18 原子炉圧力容器の上蓋冷却装置および方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11231088A true JPH11231088A (ja) 1999-08-27

Family

ID=12882671

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10051285A Pending JPH11231088A (ja) 1998-02-18 1998-02-18 原子炉圧力容器の上蓋冷却装置および方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11231088A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1600983A2 (de) * 2004-05-25 2005-11-30 Westinghouse Electric Germany GmbH Reaktordruckbehälterdeckel für einen Siedewasserreaktor
EP2237283A2 (en) 2009-03-30 2010-10-06 Kabushiki Kaisha Toshiba Boiling water reactor
JP2012187037A (ja) * 2011-03-10 2012-10-04 Tokyo Electric Power Co Inc:The 殺菌システム

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1600983A2 (de) * 2004-05-25 2005-11-30 Westinghouse Electric Germany GmbH Reaktordruckbehälterdeckel für einen Siedewasserreaktor
JP2005338084A (ja) * 2004-05-25 2005-12-08 Westinghouse Electric Germany Gmbh 沸騰水型原子炉用の原子炉圧力容器蓋
DE102004025585A1 (de) * 2004-05-25 2005-12-22 Westinghouse Electric Germany Gmbh Reaktordruckbehälterdeckel für einen Siedewasserreaktor
EP1600983A3 (de) * 2004-05-25 2010-02-17 Westinghouse Electric Germany GmbH Reaktordruckbehälterdeckel für einen Siedewasserreaktor
JP4624852B2 (ja) * 2004-05-25 2011-02-02 ウェスティングハウス・エレクトリック・ジャーマニー・ゲーエムベーハー 沸騰水型原子炉用の原子炉圧力容器蓋
DE102004025585B4 (de) * 2004-05-25 2013-01-03 Westinghouse Electric Germany Gmbh Reaktordruckbehälterdeckel für einen Siedewasserreaktor
EP2237283A2 (en) 2009-03-30 2010-10-06 Kabushiki Kaisha Toshiba Boiling water reactor
US20100290576A1 (en) * 2009-03-30 2010-11-18 Kabushiki Kaisha Toshiba Boiling water reactor
US8744034B2 (en) 2009-03-30 2014-06-03 Kabushiki Kaisha Toshiba Boiling water reactor
JP2012187037A (ja) * 2011-03-10 2012-10-04 Tokyo Electric Power Co Inc:The 殺菌システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007000783A (ja) 尿素水噴射ノズルの詰まりを防止する脱硝装置
CN1065328A (zh) 具有可拆卸三角形体的炉顶冷却系统
KR20060101277A (ko) 배가스 세정 냉각탑
JPH11231088A (ja) 原子炉圧力容器の上蓋冷却装置および方法
NO312982B1 (no) Fremgangsmåte og anordning for å fjerne avleiring i og på tilförselsdyser eller tilförselsrör i fyringsanlegg
JP4939036B2 (ja) 電気炉副生ガス回収ダクトの洗浄装置
KR102148785B1 (ko) 자체 생산된 공정유체를 이용하는 티타늄 테트라클로라이드 고순도 정제장치의 플러싱 시스템
KR940001619Y1 (ko) Pr 제거기의 황산 강제 냉각 드레인 장치
CN218136211U (zh) 主汽门法兰上被咬扣的吹管临时管道连接螺栓的钻除装置
JPH11183680A (ja) 原子力プラント
JPH02219905A (ja) 排熱ボイラーの煤吹方法
US5190593A (en) Apparatus and method for cleaning the outside of the mold tube in a continuous casting machine
JP4469520B2 (ja) 原子炉内配管シール装置とその取扱具および原子炉内配管シール方法
JP2003183740A (ja) スプレー冷却装置の冷却水供給用ヘッダーパイプの取替え構造
KR101014751B1 (ko) 증기 발생기의 화학 세정 방법
KR100257286B1 (ko) 공작기계의 냉각방법 및 냉각장치
EP3454345A1 (en) Method of cleaning a nozzle of a jet pump assembly of a nuclear reactor
KR950008931Y1 (ko) 베셀(Vessel)침적관의 보수가 용이한 압입관
JP2586535Y2 (ja) 高温容器用流体供給ノズル
JP3743107B2 (ja) 転炉用スカートジャケットにおけるダスト排出方法および装置
JPH07280987A (ja) 多重金属管の劣化予防保全方法および劣化予防保全装置
JPS63299848A (ja) 金型の冷却方法
JPH02173218A (ja) 容器貫通管溶接部の残留応力改善方法とその装置
JP2014006197A (ja) 原子炉格納容器
JPH0580186A (ja) 炉心シユラウドの保全方法及びその熱処理装置