JP2014006197A - 原子炉格納容器 - Google Patents

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和明 木藤
Yoshihiko Ishii
佳彦 石井
Tadashi Fujii
正 藤井
Yutaka Yoshida
豊 吉田
Takeshi Sakai
健 酒井
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Abstract

【課題】原子炉に異常が生じ、上部ドライウェル内に核分裂生成物が放出された場合に、核分裂生成物の再浮遊を防止する。
【解決手段】上部ドライウェル11内に、ダイアフラムフロア16の上面16b全面に冷却水を射出するスプレイノズル42aおよび外周壁19の内面19aの全周面に冷却水を射出するスプレイノズル42bが設置されている。ダイアフラムフロア16は、外周から内周に向かって、漸次、下降する斜面状に形成されており、最内周には堰33が設けられている。ダイアフラムフロア16の内周側には、上部ドライウェル11内に放出された核分裂生成物を含む冷却水を案内にするベント管30が設置されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、原子炉格納容器に関し、より詳細には、核分裂生成物に対する安全性の向上を図ることができる原子炉格納容器に関する。
原子力発電プラントでは、原子炉圧力容器内の炉心で発生した熱により冷却水の一部を沸騰させて蒸気を発生させる。発生した蒸気を、原子炉格納容器に接続された主蒸気管から原子炉格納容器内のドライウェルを通してタービンに送って発電する。タービンを通った後、蒸気は復水されて冷却され給水管へ送られる。給水管に送られた冷却水は、ポンプにより加圧され、加熱器により昇温されて、原子炉格納容器内のドライウェルを通って原子炉圧力容器に戻される。
ドライウェルで主蒸気管が破断するようなことがあると、原子炉圧力容器内に冷却水が供給される。冷却水が原子炉圧力容器内で気化されて、原子炉格納容器内のドライウェル内に蒸気が放出されると、蒸気は原子炉格納容器内に設置したウエットウェルで冷却される。
ウエットウェルは、冷却水を貯えるサプレッション・プールを備えており、このプール水の温度が上昇したときには、ポンプによりプール水の一部を抜き取り、熱交換器により冷却した後、プールに戻される。また、熱交換器により冷却された冷却水は、ドライウェル内に設置されたスプレイ配管に送られて、ドライウェル内を冷却する機能もある(例えば、特許文献1参照)。
特開昭62−148890号公報
上記特許文献1に記載されているスプレイ配管は、ドライウェルの冷却を目的としてドライウェル内に設置されている。
仮に、原子炉の炉心が損傷した場合には、核分裂生成物の一部がドライウェル内に放出されることが考えられる。ドライウェル内に放出された核分裂生成物は、ドライウェル内に浮遊するため、スプレイにより水中に取り込むことができる。しかし、核分裂生成物を含んだ水がドライウェルの側壁やダイアフラムフロアと言われる床面に付着した状態では、核分裂生成物の持つ崩壊熱により水が蒸発し、核分裂生成物が再度、ドライウェル内に浮遊する可能性がある。
第1の発明に係る原子炉格納容器は、原子炉圧力容器の下部側に面した下部ドライウェルと、原子炉圧力容器を囲繞するように、下部ドライウェルの上方に配置された上部ドライウェルと、下部ドライウェルの周囲に設けられ、冷却材が注入されたサプレッション・プールを含むウエットウェルと、上部ドライウェルとウエットウェルとの境界に設けられ、外周側が上部ドライウェルの周壁に接続され、内周部に下部ドライウェル内に連通する開口部が形成されたダイアフラムフロアと、上部ドライウェル内に設置され、上部ドライウェル内周面またはダイアフラムフロアに向けて洗浄用の水を射出する複数の噴射ノズルと、ダイアフラムフロアの開口部内に設けられ、噴射ノズルから射出された水をサプレッション・プールに導くベント管と、を備え、複数の噴射ノズルは、ダイアフラムフロアの実質的に全面を洗浄可能に設けられていることを特徴とする。
第2の発明に係る原子炉格納容器は、原子炉圧力容器の下部側に面した下部ドライウェルと、原子炉圧力容器を囲繞するように、下部ドライウェルの上方に配置された上部ドライウェルと、下部ドライウェルの周囲に設けられ、冷却材が注入されたサプレッション・プールを含むウエットウェルと、上部ドライウェルとウエットウェルとの境界に設けられ、外周側が上部ドライウェルの周壁に接続され、内周部に下部ドライウェル内に連通する開口部が形成されたダイアフラムフロアと、上部ドライウェル内に設置され、上部ドライウェル内周面またはダイアフラムフロアに向けて洗浄用の水を射出する噴射ノズルと、ダイアフラムフロアの開口部内に設けられ、噴射ノズルから射出された水をサプレッション・プールに導くベント管と、を備え、ダイアフラムフロアは、上部ドライウェルの周壁に接続された外周側からベント管が設けられた内周側に向かって、漸次、下降する傾斜状に形成されていることを特徴とする。
第3の発明に係る原子炉格納容器は、原子炉圧力容器の下部側に面した下部ドライウェルと、原子炉圧力容器を囲繞するように、下部ドライウェルの上方に配置された上部ドライウェルと、下部ドライウェルの周囲に設けられ、冷却材が注入されたサプレッション・プールを含むウエットウェルと、上部ドライウェルとウエットウェルとの境界に設けられ、外周側が上部ドライウェルの周壁に接続され、内周部に下部ドライウェル内に連通する開口部が形成されたダイアフラムフロアと、上部ドライウェル内に設置され、上部ドライウェルの内周面またはダイアフラムフロアに向けて洗浄用の水を射出する噴射ノズルと、ダイアフラムフロアの開口部内に設けられ、噴射ノズルから射出された水をサプレッション・プールに導くベント管と、を備え、ダイアフラムフロアは、ベント管が設けられた開口部の内周側に、全周に亘って設けられた水止め用堰を有することを特徴とする。
第1の発明によれば、噴射ノズルによりダイアフラムフロアの実質的に全面を洗浄するので、ドライウェルのダイアフラムフロアに付着した核分裂生成物が含まれる水を、ベント管を介してサプレッション・プール内に導いて、サプレッション・プール内に保持することができ、核分裂生成物の再浮遊を防止できる。
第2の発明によれば、ドライウェルのダイアフラムフロアに付着した核分裂生成物が含まれる水は、外周側から内周側に向けて流れることによりベント管内に流れ落ち、ベント管を介してサプレッション・プール内に落ちるため、核分裂生成物の再浮遊を防止できる。
第3の発明によれば、ドライウェルのダイアフラムフロアに付着した核分裂生成物が含まれる水は、水止め用堰で堰き止められることによりベント管内に落ち、ベント管を介してサプレッション・プール内に落ちるため、核分裂生成物の再浮遊を防止できる。
本発明に係る原子炉格納容器の一実施の形態の断面図。 図1に示された原子炉格納容器の外周壁の一部を破断した外観斜視図。 本発明に係る原子炉格納容器の実施形態2の断面図。 本発明に係る原子炉格納容器の実施形態3の断面図。 本発明に係る原子炉格納容器の実施形態4の断面図。 本発明に係る原子炉格納容器の実施形態5の断面図。 本発明に係る原子炉格納容器の実施形態6の断面図。 本発明に係る原子炉格納容器の実施形態7の断面図。
-実施形態1-
以下、本発明の原子炉格納容器の一実施の形態を図面と共に説明する。
図1は、この発明の原子炉格納容器の一実施の形態の断面図であり、図2は、図1に示された原子炉格納容器の外壁の一部を破断した外観斜視図である。
原子炉格納容器10は、図示はしないが、原子炉建屋の内部に収容される。原子炉建屋にはタービン建屋が並設される。
原子炉格納容器10は、本実施例では、鉄筋コンクリートと鋼製ライナが一体となって形成された、耐圧機能、遮蔽機能、耐震機能を有する円筒体状の構造物である。
以下に示す一実施の形態では、原子力発電プラントを、沸騰水型軽水炉(BWR)として説明する。
原子炉格納容器10は、原子炉建屋を建設する際の基礎となる建屋基礎マット5上に設置され、原子炉格納容器10の中央部には、原子炉圧力容器1が収容される。原子炉圧力容器1内には、核分裂により冷却水の一部を沸騰させ、蒸気を生成する炉心が収められている。
原子炉圧力容器1には、原子炉格納容器10の外部から原子炉格納容器10の外周壁19を貫通して、主蒸気管3と給水管4とが接続されている。主蒸気管3は、炉心で発生した蒸気を、後述する原子炉格納容器10内のドライウェル11を介してタービン建屋内に設置されたタービンに送る配管である。給水管4は、タービンを通った後の蒸気が復水されてプールされた貯水槽から、ポンプで吸い上げて加圧し、かつ、加熱器で昇温したうえ、冷却水として原子炉圧力容器1内に供給するための配管である。
鉄筋コンクリート製の原子炉格納容器10は、上部ドライウェル11、下部ドライウェル12、ウエットウェル13を有している。下部ドライウェル12は、原子炉圧力容器1を支持するペデスタル15により形成されている。ペデスタル15に支持された原子炉圧力容器1は、その下部側が下部ドライウェル12に面して配置されている。ウエットウェル13は、下部ドライウェル12の周囲に、下部ドライウェル12を包囲して形成されている。上部ドライウェル11は、下部ドライウェル12およびウエットウェル13の上方に設けられており、上部ドライウェル11内に、原子炉圧力容器1が収容されている。
上部ドライウェル11およびウエットウェル13の外周には、外周壁19が形成されている。上部ドライウェル11とウエットウェル13とは、ダイアフラムフロア16により仕切られている。ウエットウェル13と下部ドライウェル12とは、ダイアフラムフロア16に接続された内周壁17により仕切られている。上部ドライウェル11の上部には、天井壁21が設けられている。外周壁19、内周壁17、ダイアフラムフロア16は、鉄筋コンクリートまたはコンクリートにより一体に形成されている。
ウエットウェル13は、外周壁19、内周壁17および建屋基礎マット5により冷却水6を貯えるプールを形成している。建屋基礎マット5とは別に、外周壁19及び内周壁17を連結する底部を設けてプールを構成するようにしてもよい。冷却水6がプールされたウエットウェル13は、上下のドライウェル11、12の温度上昇を抑えるサプレッション・プールとして機能する。
天井壁21の中央部には、原子炉圧力容器1の頭部に対応する位置に、開口部が形成され、この開口部を塞いで、蓋部材22が取り付けられている。この蓋部材22内に原子炉圧力容器1の頭部が収容されている。蓋部材22と天井壁21の開口部とはシール部材によりシールされている。
ダイアフラムフロア16には、図2に図示されるように、内周側に複数の貫通孔16aが形成されている。貫通孔16aは、ダイアフラムフロア16の内周壁17の近傍に設けられており、下部ドライウェル12の軸芯を中心とする円周上に、所定の間隔で配列されている。各貫通孔16a内には、ダクト管30が埋め込まれている。
ダクト管30は、ほぼストレートの円管形状を有する本体部31と、この本体部31の下部側に形成された、ウエットウェル13側に伸張された複数の枝管部32を有している。本体部31の上端部31aは、ダイアフラムフロア16の上面16bと同一面か、それよりも低い位置に配置されている。
ダクト管30の枝管部32を含む下部側は、ウエットウェル13内にプールされた冷却水6中に水没している。ダクト管30の上端部31aからダクト管30内に流入した水は、ウエットウェル13内にプールされる。
ダイアフラムフロア16は、外周壁19側から内周壁17側に向かって、漸次、下降する傾斜状に形成されている。従って、ダイアフラムフロア16の上面16b上の水は、外周壁19側から内周壁17側に流れ、貫通孔16a内に埋め込まれたダクト管30内に流れ込む。
ダイアフラムフロア16の最内周には、堰33が設けられている。堰33は、ダイアフラムフロア16の上面16bから突き出したリング状に形成されている。このため、ダイアフラムフロア16の上面16bを、外周壁19側から内周壁17側に向かって流れ落ちてくる水は、すべて堰33で堰き止められ、下部ドライウェル12内に流れ落ちることはない。
上部ドライウェル11内には、配管41と、この配管41に接続された複数の噴射ノズル(以下、スプレイノズル)42a、42bが設置されている。配管41と複数のスプレイノズル42a、42bは上部ドライウェル11内を冷却し、かつ、洗浄する機能を有する。
スプレイノズル42aは、ダイアフラムフロア16の上面16bに向けて、冷却水を噴射する。スプレイノズル42aは、ダイアフラムフロア16の上面16bのほぼ全面に、噴射水を吹付けることができる数および間隔で、円周方向および半径方向に配列されている。
スプレイノズル42bは、外周壁19の内面19aに向けて冷却水を噴射する。スプレイノズル42bは、外周壁19の内面19aの全周面に、噴射水を吹付けることができる数および間隔で、外周壁19の内面19aに沿って配列されている。
配管41は、外周壁19を貫通して原子炉格納容器10の外部に導出されており、この外部に導出された配管41には、ポンプ44が接続されている。ポンプ44は、スプレイノズル42a、42bから噴射する冷却水を供給する。スプレイ起動弁43は、例えば、主蒸気管3が損傷して上部ドライウェル11内に蒸気が放出される等の異常状態となった場合、弁を開放してポンプ44によりスプレイノズル42a、42bへの給水を可能とする。
スプレイ起動弁43としては、電動弁(電磁弁)、空気作動弁または爆破弁等を用いることができる。スプレイ起動弁43は、電源が喪失された場合を考慮して、バッテリにより駆動するようにすることが好ましい。
次に、スプレイノズル42a、42bの動作および作用について説明する。
なお、原子炉格納容器10を貫通する配管には、原子炉格納容器10における壁の前後に隔離弁を設置するが、本実施形態においては図示を省略している。
上述した如く、主蒸気管3が損傷する等して、上部ドライウェル11内に蒸気が放出されると、上部ドライウェル11内の温度または圧力が上昇する。これを、図示しない、温度センサまたは圧力センサにより検出してスプレイ起動弁43を開放する。スプレイ起動弁43が爆破弁である場合には、制御器から送信される爆破弁開信号により着火し、火薬を爆破して、スプレイ起動弁43は瞬時に開放状態となる。
これにより、ポンプ44から冷却水が上部ドライウェル11内の配管41に供給され、スプレイノズル42a、42bから冷却水が噴射される。
スプレイノズル42a、42bから冷却水を噴射することにより、上部ドライウェル11内は冷却される。
異常状態が発生した場合に上部ドライウェル11内に放出される蒸気には、核分裂生成物が含まれることが予想される。
上述した通り、スプレイノズル42bから噴射された冷却水は、外周壁19の内面19aの全周面に、直接、吹付けられる。このため、外周壁19の内面19aに付着した核分裂生成物は、スプレイノズル42bから噴射された冷却水により洗浄され、除去される。
スプレイノズル42bから噴射され、外周壁19の内面19aに吹付けられた冷却水は、外周壁19の内面19aを下降し、ダイアフラムフロア16の上面16bに流れる。ダイアフラムフロア16の上面16bは、外周壁19側から内周壁17側に向かって、漸次、下降する傾斜状に形成されている。このため、冷却水はダイアフラムフロア16の上面16b上を外周壁19側から内周壁17側に向かって流れる。これにより、ダイアフラムフロア16の上面16bに付着している核分裂生成物は、洗浄され、ダイアフラムフロア16の上面16b上から除去される。ダイアフラムフロア16の内周壁17側において、冷却水は、貫通孔16a内に埋め込まれたダクト管30内に流れ込む。そして、ダクト管30内を下降し、ウエットウェル13内にプールされる。
また、スプレイノズル42aから噴射された冷却水は、ダイアフラムフロア16の上面16bの全面に、直接、吹付けられる。このため、ダイアフラムフロア16の上面16bに付着した核分裂生成物は、スプレイノズル42aから噴射された冷却水により洗浄され、ダイアフラムフロア16の上面16b上から除去される。スプレイノズル42aから噴射された冷却水も、ダイアフラムフロア16の上面16b上を外周壁19側から内周壁17側に向かって流れ、ダクト管30内に流れ込み、ウエットウェル13内にプールされる。
このように、上部ドライウェル11内に放出された核分裂生成物の多くは、上部ドライウェル11の外周壁19の内面19aおよびダイアフラムフロア16の上面16b上から除去され、ウエットウェル13に流入してプールされる。核分裂生成物を大量の水中に沈めることで、核分裂生成物が水と共に蒸発する可能性が殆どなくなる。このため、核分裂生成物の再浮遊を防止できる。
また、ダイアフラムフロア16の最内周には、堰33が形成されている。このため、冷却水は堰33に堰き止められることによっても、ダクト管30内に流れ込む。
さらに、冷却水は、堰33に堰き止められるため、下部ドライウェル12内に流れ落ちることはない。下部ドライウェル12内には、制御棒駆動機構部等が備えられているが、下部ドライウェル12内に水が流れ落ちないようにすることで異常事象収束後のメンテナンス性が向上する。
-実施形態2-
図3は、本発明に係る原子炉格納容器の実施形態2の断面図である。
実施形態2に示す原子炉格納容器10が実施形態1と相違する点は、ダイアフラムフロア16の上面16b上に付着した核分裂生成物のみを除去するようにした点である。
すなわち、実施形態2の原子炉格納容器10では、上部ドライウェル11内に、ダイアフラムフロア16の上面16bに向けて冷却水を噴射するスプレイノズル42a、42aのみが設置されている。スプレイノズル42aは、上段側に配置され、スプレイノズル42aは、下段側に配置されている。下段側に配置されたスプレイノズル42aは、主蒸気管3および給水管4の下方に設置されている。
主蒸気管3および給水管4の上方から冷却水を噴射すると、噴射された冷却水は、主蒸気管3および給水管4に衝突してしまい、ダイアフラムフロア16の上面16bに、直接、吹付けることができない。このため、ダイアフラムフロア16の上面16bの洗浄作用が低減してしまう。そこで、主蒸気管3および給水管4が配管されている場所では、スプレイノズル42aを主蒸気管3および給水管4よりも低い位置に設置している。
実施形態2においては、外周壁19の内面19aを除去するためのスプレイノズルが設置されていない。しかし、外周壁19の内面19aに付着する核分裂生成物の量は、ダイアフラムフロア16の上面16b上に付着する量に比し、遥かに少ない。このため、外周壁19の内面19aに付着する核分裂生成物を除去しない場合でも、十分な、効果を確保することが可能である。
実施形態2における他の構成は、実施形態1の場合と同様であり、対応する部材に同一の符号を付して、説明を省略する。
[変形例]
実施形態2においては、ダイアフラムフロア16の上面16bに向けて、冷却水を噴射するスプレイノズル42a、42aのみを上部ドライウェル11内に設置されている。
しかし、上部ドライウェル11内に、外周壁19の内面19aに付着する核分裂生成物を除去するためのスプレイノズル42bのみを設置してよい。スプレイノズル42bは、噴射された冷却水が外周壁19の内面19aの全周面に、直接、吹付けられるように設置する。
上述した如く、外周壁19の内面19aに吹付けられた冷却水は、ダイアフラムフロア16の上面16bに流れ落ち、ダイアフラムフロア16の上面16bの傾斜面を下降する。この際、冷却水により、ダイアフラムフロア16の上面16bに付着した核分裂生成物を洗浄し除去することができる。
このように、スプレイノズル42bから噴射された冷却水により、外周壁19の内面19aの全周面が洗浄されるように構成することで、ダイアフラムフロア16の上面16bの全面に付着した核分裂生成物の除去が可能となる。但し、ダイアフラムフロア16の上面16bの全面に、直接、冷却水を噴射するスプレイノズル42aを備えた場合よりも、核分裂生成物の除去能力は小さいと考えられる。
-実施形態3-
図4は、本発明に係る原子炉格納容器の実施形態3の断面図である。
実施形態3の原子炉格納容器10が、実施形態1と相違する点は、スプレイノズル42a、42bへの給水を、ポンプ44に代え、給水タンク50により行うようにした点である。
以下、実施形態3を、実施形態1との相違点を主体として説明することとし、同様な構成については、対応する部材に同一の符号を付して、説明を省略する。
実施形態3に示された原子炉格納容器10は、天井壁21の上方に配置された給水タンク(貯水器)50を備えている。給水タンク50の内部には、冷却水51が蓄えられている。給水タンク50における冷却水51の上部には、空気が収容された気体溜り部52が形成されている。
気体溜り部52には、上部ドライウェル11内から天井壁21を貫通して均圧管53が接続されている。
均圧管53の中間部分には、均圧管開放弁54が設けられている。
給水タンク50の底部に開口部が設けられ、開口部には、給水タンク50内にプールされた冷却水51をスプレイ起動弁43に導く配管45が取り付けられている。
図4に図示の如く、給水タンク50は、スプレイノズル42a、42bの上方に配置されている。このため、スプレイ起動弁43が開放されると、水頭圧により、冷却水51がスプレイノズル42a、42bから噴射される。原子炉に異常事態が発生した場合、上部ドライウェル11内の圧力は大気圧よりも高くなることがある。給水タンク50の気体溜り部52が大気圧とした場合、上部ドライウェル11内の圧力が大気圧力と給水タンク50内の冷却水の水頭圧を加算した圧力よりも高くなると、給水タンク50にプールされている冷却水51は、上部ドライウェル11に噴射されない。このような場合、均圧管53により、給水タンク50内の圧力が、上部ドライウェル11内の圧力と均一化される。均圧管53に接続された均圧管開放弁54を、スプレイ起動弁43と同様に、上部ドライウェル11の温度または圧力の上昇を検出して開放する。このとき、ドライウェル11の圧力が給水タンク50の気体溜り部52に導かれ、スプレイノズル42a、42bから水が噴射される。
なお、図4に図示される如く、スプレイ起動弁43を上部ドライウェル11内に設置する構造では、上部ドライウェル11内の温度が上昇した際に溶融することで弁が開放される溶融弁を用いることができる。
-実施形態4-
図5は、本発明に係る原子炉格納容器10の実施形態4の断面図である。
実施形態5の原子炉格納容器10が、実施形態3と相違する点は、給水タンク50が上部ドライウェル11内に配置されている点である。
実施形態5の場合においても、給水タンク50は、スプレイノズル42a、42bより上方に位置するように設置される。また、給水タンク50内は、均圧管53により、常時、上部ドライウェル11と同じ圧力に保持される。実施形態4においても、給水タンク50内の水頭圧によりスプレイノズル42a、42bから冷却水が噴射される。
-実施形態5-
図6は、本発明に係る原子炉格納容器の実施形態5の断面図である。
実施形態6に示す原子炉格納容器10は、上部ドライウェル11の上方に、使用済み燃料貯蔵プールまたは機器仮置き場として一体的に形成された空間を、給水用の冷却水を貯える貯水槽60として活用するようにしたものである。
貯水槽(貯水器)60には、却水61が蓄えられている。貯水槽60における冷却水61の上部は、気体溜り部62とされている。
気体溜り部62には、上部ドライウェル11内から天井壁21および貯水槽60の底部60aを貫通し、さらに貯水槽60に貯えられた冷却水61中を貫通して延出された均圧管63が接続されている。
均圧管63の気体溜り部62内に延出出された部分には、均圧管開放弁64が設けられている。
均圧管63および均圧管開放弁64の機能は、それぞれ、実施形態3の均圧管53および均圧管開放弁54と同一である。
-実施形態6-
図7は、本発明に係る原子炉格納容器の実施形態6の断面図である。
図7に示された原子炉格納容器10が、図4に図示された実施形態3と相違する点は、給水タンク50の気体溜り部52に、窒素、ヘリウム等の不活性ガスが大気圧よりも高い圧力で封入されている点である。
気体溜り部52に封入されるガスの圧力は、異常が発生した際に到達するであろうと予想される上部ドライウェル11内の圧力よりも高くなるように設定される。このようにすることにより、実施形態3において設けた均圧管53や均圧管開放弁54を不要とすることができる。
−実施形態7-
図8は、本発明に係る原子炉格納容器の実施形態7の断面図である。
図8に示された原子炉格納容器10が、図5に図示された実施形態4と相違する点は、給水タンク50の気体溜り部52に、窒素、ヘリウム等の不活性ガスが大気圧よりも高い圧力で封入されている点である。
気体溜り部52に封入されるガスの圧力は、異常が発生した際に到達するであろうと予想される上部ドライウェル11内の圧力よりも高くなるように設定される。このようにすることにより、実施形態4において設けた均圧管53を不要とすることができる。
以上説明した通り、本発明の実施形態によれば、下記の作用・効果を奏する。
(1)スプレイノズル42bにより、上部ドライウェル11の外周壁19の内面19aの全周面に冷却水を噴射して洗浄するようにした。このため、外周壁19の内面19aに付着した核分裂生成物を、外周壁19の内面19aから除去することができる。また、冷却水は、ダイアフラムフロア16の上面16b上に流れ、ダイアフラムフロア16の上面16bの全面を洗浄する。従って、上部ドライウェル11の外周壁19の内面19aの全周面のみ洗浄することによって、ダイアフラムフロア16の上面16bを含む上部ドライウェル11内全体を洗浄する効果を奏する。
(2)スプレイノズル42aにより上部ドライウェル11のダイアフラムフロア16の上面16bの全面に冷却水を噴射して洗浄するようにした。このため、ダイアフラムフロア16に上面16bに付着した核分裂生成物を、ダイアフラムフロア16に上面16bから除去することができる。上部ドライウェル11の外周壁19の内面19aに付着する核分裂生成物の量は、上部ドライウェル11の外周壁19の内面19aに付着する量に比して少ないから、ダイアフラムフロア16の上面16b上に付着した核分裂生成物を除去するだけでも、大きな効果がある。
(3)ダイアフラムフロア16の上面16bを、外周壁19側から内周壁17側に向かって、漸次、下降する傾斜状に形成した。このため、冷却水はダイアフラムフロア16の上面16b上を外周壁19側から内周壁17側に向かって流れ、貫通孔16a内に埋め込まれたダクト管30内に流れ込む。そして、ダクト管30内を下降し、ウエットウェル13内にプールされる。核分裂生成物を大量の水中に沈めることで、核分裂生成物が水と共に蒸発する可能性が殆どなくなり、核分裂生成物の再浮遊を防止できる。
(4)ダイアフラムフロア16の最内周には、堰33が形成されている。このため、冷却水は堰33に堰き止められることによっても、ダクト管30内に流れ込む。
(5)冷却水は、堰33により堰き止められ、下部ドライウェル12内に流れ落ちることはないので、下部ドライウェル12内に備えられた制御棒機構部等の、異常事象収束後のメンテナンス性を向上することができる。
(6)ダイアフラムフロア16の上面16bに向けて噴射するスプレイノズル42aを、主蒸気管3および給水管4よりも下方に設置した。スプレイノズル42aから噴射される冷却水は、主蒸気管3および給水管4に遮断されることなく、直接、ダイアフラムフロア16の上面16bに吹付けられる。そのため、核分裂生成物の除去を効果的に行うことができる。
(7)スプレイノズル42a、42bへの給水の配管中に設けるスプレイ起動弁43をバッテリ駆動とすることで、電源が喪失した場合においても、冷却水の噴射が可能となる。
(8)給水タンク50を、スプレイノズル42a、42bよりも高い位置に設置するので、スプレイノズル42a、42bに給水をするためのポンプ等の給水装置が不要となる。また、給水タンク50に接続される配管中に取り付けるプレイ起動弁43をバッテリ駆動とすることで、電源が喪失した場合においても、冷却水の噴射が可能となる。
(9)均圧管53を用いて、給水タンク50の気体溜り部52内を、上部ドライウェル11と同じ気圧にするようにした。このため、原子炉に異常事態が発生し、上部ドライウェル11内の圧力が大気圧よりも高くなった場合でも、給水タンク50内の冷却水の水頭圧で冷却水を噴射することができる。
(10)上部ドライウェル11の上方に、使用済み燃料貯蔵プールまたは機器仮置き場として一体的に形成された空間を、給水用の冷却水を貯える貯水槽60として活用するようにした。これにより、給水タンク50を設置する費用を削減し、施設の小型化を図ることができる。
(11)給水タンク50の気体溜り部52に、窒素、ヘリウム等の不活性ガスを、異常が発生した際に到達するであろうと予想される上部ドライウェル11内の圧力よりも高くなるように封入した。このため、原子炉に異常事態が発生し、上部ドライウェル11内の圧力が大気圧よりも高くなった場合でも、冷却水を噴射することができる。
本発明の各実施形態は、上記した効果を奏するものであり、下記に示す単独の機能を備える原子炉格納容器とすることによっても、本発明の目的・効果を得ることができる。
(1)上部ドライウェル11の外周壁19の内面19aの全周面に付着した核分裂生成物を洗浄する機能を有する原子炉格納容器。
(2)ダイアフラムフロア16の上面16bの全面に付着した核分裂生成物を洗浄する機能を有する原子炉格納容器。
(3)ダイアフラムフロア16の上面16bに付着した核分裂生成物を除去するための洗浄水を、ダイアフラムフロア16の外周から内周に向けて流してウエットウェル13内に導く機能を有する原子炉格納容器。
(4)ダイアフラムフロア16の最内周に堰33を設け、この堰33により止められたダイアフラムフロア16の上面16bに付着した核分裂生成物を除去するための洗浄水を、ウエットウェル13内に導く機能を有する原子炉格納容器。
また、上述した各実施形態に示された構造または部材を相互に組み合わせるようにしてもよい。
その他、本発明は、本発明の趣旨の範囲内において、種々、変形して適用することができる。
1 原子炉圧力容器
2 炉心
3 主蒸気管
4 給水管
10 原子炉格納容器
11 上部ドライウェル
12 下部ドライウェル
13 ウエットウェル(サプレッション・プール)
15 ペデスタル
16 ダイアフラムフロア
16b 上面
17 内周壁
19 外周壁
21 天井壁
30 ダクト管
33 堰
41 配管
42a、42a、42a、42b スプレイノズル(噴射ノズル)
50 給水タンク(貯水器)
52 気体溜り部
60 貯水槽(貯水器)
62 気体溜り部

Claims (15)

  1. 原子炉圧力容器の下部側に面した下部ドライウェルと、
    前記原子炉圧力容器の囲繞するように、前記下部ドライウェルの上方に配置された上部ドライウェルと、
    前記下部ドライウェルの周囲に設けられ、冷却材が注入されたサプレッション・プールを含むウエットウェルと、
    前記上部ドライウェルと前記ウエットウェルとの境界に設けられ、外周側が前記上部ドライウェルの周壁に接続され、内周部に前記下部ドライウェル内に連通する開口部が形成されたダイアフラムフロアと、
    前記上部ドライウェル内に設置され、前記上部ドライウェルの内周面または前記ダイアフラムフロアに向けて洗浄用の水を射出する複数の噴射ノズルと、
    前記ダイアフラムフロアの前記開口部内に設けられ、前記噴射ノズルから射出された水を前記サプレッション・プールに導くベント管と、を備え、
    前記複数の噴射ノズルは、前記ダイアフラムフロアの実質的に全面を洗浄可能に設けられていることを特徴とする原子炉格納容器。
  2. 請求項1に記載の原子炉格納容器において、前記ダイアフラムフロアは、前記上部ドライウェルの周壁に接続された外周側から前記ベント管が設けられた内周側に向かって下降する傾斜状に形成されていることを特徴とする原子炉格納容器。
  3. 請求項2に記載の原子炉格納容器において、前記ダイアフラムフロアは、前記ベント管が設けられた前記開口部の内周側に、全周に亘って設けられた水止め用堰を有することを特徴とする原子炉格納容器。
  4. 請求項1に記載の原子炉格納容器において、前記複数の噴射ノズルは、前記ダイアフラムフロアに向けて、直接、水を射出することを特徴とする原子炉格納容器。
  5. 請求項1に記載の原子炉格納容器において、前記複数の噴射ノズルは、前記上部ドライウェルの周壁に向けて、水を射出することを特徴とする原子炉格納容器。
  6. 請求項1に記載の原子炉格納容器において、前記複数の噴射ノズルは、その一部が前記上部ドライウェルの周壁に、他の一部が前記ダイアフラムフロア向けて、水を射出することを特徴とする原子炉格納容器。
  7. 請求項1に記載の原子炉格納容器において、前記上部ドライウェル内に挿通され、原子炉圧力容器に接続される主蒸気管および給水管を備え、前記複数の噴射ノズルは、少なくともその一部が前記主蒸気管および前記給水管よりも低い位置に設置されていることを特徴とする原子炉格納容器。
  8. 原子炉圧力容器の下部側に面した下部ドライウェルと、
    前記原子炉圧力容器を囲繞するように、前記下部ドライウェルの上方に配置された上部ドライウェルと、
    前記下部ドライウェルの周囲に設けられ、冷却材が注入されたサプレッション・プールを含むウエットウェルと、
    前記上部ドライウェルと前記ウエットウェルとの境界に設けられ、外周側が前記上部ドライウェルの周壁に接続され、内周部に前記下部ドライウェル内に連通する開口部が形成されたダイアフラムフロアと、
    前記上部ドライウェル内に設置され、前記上部ドライウェル内周面または前記ダイアフラムフロアに向けて洗浄用の水を射出する噴射ノズルと、
    前記ダイアフラムフロアの前記開口部内に設けられ、前記噴射ノズルから射出された水を前記サプレッション・プールに導くベント管と、を備え、
    前記ダイアフラムフロアは、前記上部ドライウェルの周壁に接続された外周側から前記ベント管が設けられた内周側に向かって、漸次、下降する傾斜状に形成されていることを特徴とする原子炉格納容器。
  9. 原子炉圧力容器の下部側に面した下部ドライウェルと、
    前記原子炉圧力容器を囲繞するように、前記下部ドライウェルの上方に配置された上部ドライウェルと、
    前記下部ドライウェルの周囲に設けられ、冷却材が注入されたサプレッション・プールを含むウエットウェルと、
    前記上部ドライウェルと前記ウエットウェルとの境界に設けられ、外周側が前記上部ドライウェルの周壁に接続され、内周部に前記下部ドライウェル内に連通する開口部が形成されたダイアフラムフロアと、
    前記上部ドライウェル内に設置され、前記上部ドライウェルの内周面または前記ダイアフラムフロアに向けて洗浄用の水を射出する噴射ノズルと、
    前記ダイアフラムフロアの前記開口部内に設けられ、前記噴射ノズルから射出された水を前記サプレッション・プールに導くベント管と、を備え、
    前記ダイアフラムフロアは、前記ベント管が設けられた前記開口部の内周側に、全周に亘って設けられた水止め用堰を有することを特徴とする原子炉格納容器。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の原子炉格納容器において、前記噴射ノズルを起動する制御弁として、爆破弁または溶融弁を備えることを特徴とする原子炉格納容器。
  11. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の原子炉格納容器において、前記噴射ノズルの上方に配置され、配管を介して前記噴射ノズルに接続された貯水器を備えることを特徴とする原子炉格納容器。
  12. 請求項11に記載の原子炉格納容器において、さらに、前記貯水器内と前記上部ドライウェル内とを均圧にするための均圧管を備えることを特徴とする原子炉格納容器。
  13. 請求項12に記載の原子炉格納容器において、前記貯水器は、前記上部ドライウェルの外部に配置され、前記均圧管を開放する均圧管開放弁を、さらに、備えることを特徴とする原子炉格納容器。
  14. 請求項13に記載の原子炉格納容器において、前記貯水器は、前記貯水器内に貯えられた水の上方に気体溜り部を有し、前記均圧管は前記貯水器内を貫通して前記上部ドライウェル内と前記貯水器内の気体溜り部とを連通し、前記均圧管開放弁は、前記均圧管の前記気体溜り部に突き出した部分に配置されていることを特徴とする原子炉格納容器。
  15. 請求項11に記載の原子炉格納容器において、前記貯水器は、前記貯水器内に貯えられた水の上方に気体溜り部を有し、前記気体溜り部に前記貯水器内に貯えられた水を加圧する不活性ガスが封入されていることを特徴とする原子炉格納容器。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016006381A (ja) * 2014-06-20 2016-01-14 東京電力株式会社 使用済燃料プール用スプレイ設備

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