JPH066200A - 二線式電子スイッチ - Google Patents

二線式電子スイッチ

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JPH066200A
JPH066200A JP18457292A JP18457292A JPH066200A JP H066200 A JPH066200 A JP H066200A JP 18457292 A JP18457292 A JP 18457292A JP 18457292 A JP18457292 A JP 18457292A JP H066200 A JPH066200 A JP H066200A
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JP18457292A
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Inventor
Yasushi Matsuoka
靖 松岡
Arimasa Abe
有正 安部
Seiichi Yamada
誠一 山田
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Omron Corp
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Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 二線式電子スイッチにおいてスイッチのオン
時に表示灯に流す電流を負荷電流に対応させて増加し、
負荷電流が小さいときにも一定値を保てるようにするこ
と。 【構成】 二線式電子スイッチの端子1,2間を短絡す
る出力回路22とその出力電流を検出する表示電流増幅
回路23を設ける。表示電流増幅回路23は出力回路2
2を流れる出力電流に基づいて表示回路21の発光ダイ
オードD1の電流を制御する。そして所定値以下の負荷
電流が流れる場合には、発光ダイオードD1への電流値
を一定に保つと共に、負荷電流が増加すれば発光ダイオ
ードD1への表示電流を連続的に大きくして明瞭な表示
を行えるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は二線式の光電スイッチ,
近接スイッチ等の電子スイッチに関し、特にその動作表
示に特徴を有する二線式電子スイッチに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来二線式の電子スイッチ、例えば直流
二線式の近接スイッチは、負荷及び電源と直列接続され
る一対の端子を有しており、物体の有無によって一対の
端子間の両端の出力開閉素子を開閉することによってス
イッチ動作を行っている。このような直流2線式近接ス
イッチにおいて出力開閉素子が開放している状態では、
負荷電流を流さないために微少な漏れ電流、例えば1mA
程度の電流によって内部回路を動作させる必要がある。
又電子スイッチがオン状態では負荷に例えば3mA〜 100
mAの範囲の負荷電流を流すようにしている。
【0003】図6は従来の直流二線式電子スイッチの一
例を示す図であり、出力回路,表示回路部分を詳細に示
す回路図である。本図において端子1,2には直流の電
源3と負荷4とが直列に接続される。そして端子1,2
間には図示のようにセンサ回路5が接続される。センサ
回路5は例えば高周波発振型近接スイッチであれば、発
振回路とその振幅を所定値と比較する比較回路,信号処
理回路等を含むものである。そして物体検知信号は端子
5aより表示回路6に与えられる。表示回路6は端子
1,2間に抵抗R1,発光ダイオードD1,トランジス
タQ1,抵抗R2が直列接続されており、抵抗R1の両
端にはトランジスタQ2のエミッタ・ベース間が接続さ
れる。又トランジスタQ2のコレクタ端は図示のように
出力回路7のトランジスタQ3のベースに接続され、又
抵抗R3を介して接地される。トランジスタQ3は端子
1,2間を短絡する出力開閉用のスイッチング素子であ
る。
【0004】センサ回路5が物体を検知しなければその
出力端子5aはLレベルであり、トランジスタQ1〜Q
3はオフ状態である。このとき端子1,2間に加わる電
圧によってセンサ回路5が動作し、負荷電流IL はセン
サ回路5の消費電流I1 と一致している。
【0005】センサ回路5がオンとなればトランジスタ
Q1がオンとなって表示電流I2 が流れる。そして抵抗
R1の電圧降下がトランジスタQ2を駆動する電圧VBE
(≒0.6V)に達すると、トランジスタQ2のコレクタ
電流が流れてトランジスタQ3がオンし、電流I3 が流
れる。このときの出力残留電圧VO は次式で示される。 VO =VBE(Q2)+VF (D1)+VCE(Q1)+I2 R2 表示電流I2 は I2 =VBE(Q2)/R1+IB (Q2) ≒VBE(Q2)/R1 従って残留電圧VO は VO =VBE(Q2)・(R1+R2)/R1 +VF (D1)+VCE(Q1) となる。ここで表示電流I2 が発光ダイオードD1の点
灯が暗いながらも十分認識できる電流値、例えば2mAと
なるように抵抗R1を設定する必要がある。例えばR1
の抵抗値は、 0.6V/2mA= 300Ωとする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このとき直流二線式の
負荷電流を3mA〜 100mAとすると、負荷電流IL はセン
サ回路5の消費電流I1 ,表示電流I2 ,出力回路駆動
電流I3 の和となる。センサ回路5の消費電流は一般的
に最大1mA必要とするので、負荷電流IL が3mAの場合
残された2mAの枠内で十分な明るさを確保できる表示電
流I2 を流さなければならない。言いかえれば表示電流
に2mAを越えて流れると、センサ回路への電流供給が不
足し検出動作に異常をきたし、又逆に2mAより十分少な
い表示電流とすると明るさが不足してしまう。しかし負
荷電流IL が例えば10mAで使用される場合には、表示電
流を2mA以下に制約する必要はない。特に動作表示灯に
加えて安定動作表示用の表示素子を使用する場合には、
安定表示用として緑色の発光ダイオードが使用される場
合が多い。しかるに負荷電流の最小値が3mAとすれば、
動作表示や安定動作表示のための表示灯には2mA程度し
か電流を流せないため、表示灯の光が暗くなるという欠
点があった。特に緑色の発光ダイオードの場合は電流値
が小さければ暗く、十分な表示を行うことができなかっ
た。
【0007】このように従来の二線式電子スイッチで
は、表示灯への供給電流と出力電流,センサ回路の電流
の和が負荷電流の最小値である3mAの範囲となるように
設定されているため、負荷電流が3mAを大幅に越えた状
態でも常に表示が暗く確認し難いという欠点があった。
特に二線式電子スイッチはプログラマブルコントローラ
と併用して使用することが多く、負荷電流は8〜10mAの
ことが多い。しかしこの負荷電流レベルでも常に表示が
暗くなっているという欠点があった。
【0008】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたものであって、負荷電流の最小値でも表示灯を
点灯できるようにすると共に、負荷電流が大きくなれば
表示灯に流す電流値を大きくできるようにすることを技
術的課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、外部の負荷及び電源に直列に接続される一対の端子
と、一対の端子に接続されるセンサ回路と、センサ回路
の出力によって一対の端子間を開閉する出力回路と、を
具備する二線式電子スイッチであって、センサ回路の出
力状態に基づいて駆動され、駆動時に一定の最低電流以
上で表示素子を点灯させる表示回路と、負荷電流が第1
の所定値を越えれば表示回路に流れる表示電流を最低電
流から連続的に増加させ、負荷電流が第2の所定値を越
えればその表示電流を一定とする表示電流増幅回路と、
を具備することを特徴とするものである。
【0010】本願の請求項3の発明は、外部の負荷及び
電源に直列に接続される一対の端子と、一対の端子に接
続されるセンサ回路と、センサ回路の出力によって動作
し、バンドギャップ回路によって残留電圧を一定に保つ
と共に、一対の端子を開閉するスイッチング素子を有す
る出力回路と、センサ回路の出力によって付勢されるス
イッチング素子、及び該スイッチング素子に直列に一対
の端子間に接続される表示素子と抵抗を有し、残留電圧
と該抵抗の抵抗値により定まる最低電流以上で表示電流
を点灯させる表示回路と、出力回路の出力開閉用スイッ
チング素子に並列接続され出力回路に流れる電流を検出
すると共に、表示回路の表示素子に直列接続された抵抗
と並列に接続され、出力電流に応じて抵抗に流れる電流
を分流することにより表示電流を制御する表示電流増幅
回路と、を具備することを特徴とするものである。
【0011】
【作用】このような特徴を有する請求項1の発明では、
負荷電流が小さいときには表示回路に流れる表示電流は
一定の最低電流に保ち、負荷電流が第1の所定値を越え
れば表示回路に流れる表示電流をこの最低電流から連続
的に増加させている。又負荷電流が第2の所定値を越え
れば、その表示電流を一定電流となるように表示電流を
増幅している。
【0012】又請求項3の発明によれば、出力回路に流
れる駆動電流が表示電流増幅回路によって検出される。
そして負荷電流が所定値以下のときには、表示素子に直
列に接続されている抵抗には表示電流増幅回路によって
電流が制限されないため、一定の最低電流が保たれる。
そして負荷電流が増加しスイッチング素子に流れる電流
も増加すれば、表示電流増幅回路が動作し連続的に表示
素子に接続されている抵抗の電圧降下分を小さくし、表
示電流を増大させる。こうして負荷電流に対応して表示
電流を変化させるようにしている。
【0013】
【実施例】図1は本発明の一実施例による直流二線式の
近接スイッチの全体構成を示すブロック図である。本図
において前述した従来例と同一部分は同一符号を付して
詳細な説明を省略する。本実施例においても端子1,2
には直流の電源3と負荷4とが直列に接続される。そし
てセンサ回路5には図示のように定電圧回路8が設けら
れ、その定電圧が各部に供給される。この近接スイッチ
を高周波発振型近接スイッチとすると、発振回路9を有
している。発振回路9は共振回路9aの共振周波数で発
振するものであって、その出力は積分回路10を介して
比較回路11に与えられる。比較回路11は所定の閾値
レベルで積分出力を比較するものであり、その出力は信
号処理回路12に与えられる。信号処理回路12は比較
回路11の出力に応じて不安定検出領域、安定検出領域
に達したかどうかを判別するものであって、その出力は
表示回路21、及び表示回路21を介して出力回路22
に与えられる。出力回路22は信号処理回路10の制御
出力に基づいて端子1,2間を短絡することによって、
負荷4に負荷電流を与えるものである。尚端子1,2間
にはセンサ回路を動作させるのに足りる出力残留電圧が
生じる。
【0014】さて本実施例では、出力回路22に表示電
流増幅回路23が接続される。表示電流増幅回路23は
出力回路22に流れる駆動電流を検出し、表示回路21
による表示灯の表示電流を制御するものである。この実
施例では表示回路21には動作表示灯のみを有するもの
とする。
【0015】次に本実施例の表示回路21,出力回路2
2及び表示電流増幅回路23の詳細な構成例について図
2を参照しつつ説明する。本実施例においてはセンサ回
路5の出力端子5a,5bはトランジスタQ1,Q2の
ベースに夫々接続される。トランジスタQ1はトランジ
スタQ3と共にダーリントン接続され、そのエミッタ端
はトランジスタQ3のベースに接続される。トランジス
タQ3のコレクタ端には端子1より表示用の発光ダイオ
ードD1,抵抗R1を介して接続され、又エミッタ端は
抵抗R2を介して接地されている。一方出力回路22は
トランジスタQ2のエミッタが接地され、コレクタ端が
バンドギャップ回路24に接続される。バンドギャップ
回路24は図示のように端子1に抵抗R3,トランジス
タQ4,抵抗R4の直列接続体、及び抵抗R5,トラン
ジスタQ5,抵抗R6の直列接続体が接続され、更に抵
抗R7とトランジスタQ6が並列に接続されている。ト
ランジスタQ5のコレクタはトランジスタQ4のベース
に接続され、又トランジスタQ5のベースはトランジス
タQ6のベース・コレクタ端に共通接続されている。
【0016】さてトランジスタQ4のコレクタ端はPN
P型トランジスタQ7のベースに接続される。トランジ
スタQ7のエミッタは端子1に、コレクタ端は抵抗R8
を介して端子2に接続され、又トランジスタQ8のベー
スに接続される。トランジスタQ8のコレクタは端子1
に、エミッタは抵抗R9を介して端子2に接続され、更
にトランジスタQ8のベースに接続される。トランジス
タQ9のコレクタは端子1に、エミッタは抵抗R10を
介して端子2に接続される。トランジスタQ9は端子
1,2間を短絡するスイッチング用のトランジスタであ
って、そのベース端及びエミッタ端は夫々トランジスタ
Q10のベース端及びエミッタ端に接続される。トラン
ジスタQ10はトランジスタQ9とのエミッタ面積比が
所定値、例えば50:1に設定されており、そのコレクタ
端は抵抗R11を介して端子1に接続される。抵抗R1
1の両端には、PNP型のトランジスタQ11のエミッ
タ端及びベース端が接続されており、一定以上の電流が
流れればコレクタ電流を抵抗R12を介してトランジス
タQ12に与える。トランジスタQ12及びQ13はカ
レントミラー接続されており、トランジスタQ13のエ
ミッタが接地され、コレクタは抵抗R2とトランジスタ
Q3のエミッタの共通接続端に接続されている。
【0017】次に本実施例の動作について説明する。ま
ずセンサ回路5が物体を検知しない状態では、出力端子
5a,5bはLレベルであり、表示回路21,出力回路
22,表示電流増幅回路23の各トランジスタはオフ状
態である。このとき負荷4に流れる電流IL (OFF)
はセンサ回路5のセンサ電流I1 に等しい。
【0018】さてセンサ回路5が物体を検知すれば、出
力端子5a,5bがHレベルとなる。そうすればトラン
ジスタQ2がオンとなってバンドキャップ回路24もオ
ン状態となる。このバンドギャップ回路24によりセン
サ回路5を駆動するための出力残留電圧VO (一般に3
V以下)を発生させている。出力残留電圧VO は次式で
示される。 VO =VR5+VBE(Q4)+VR4+VCE(Q2) =VR5+VBE(Q4)+VBE(Q7)・R4/R3+VCE(Q2) =VR5+VBE・(R3+R4)/R3+VCE(Q2) そしてトランジスタQ7,Q8,Q9がオンし、駆動電
流I2 がトランジスタQ9を流れる。このとき同時にト
ランジスタQ10もオンとなるが、そのコレクタ電流I
3 はトランジスタQ9,Q10のエミッタ面積比によっ
て定まり、例えば50:1であればI2 の1/50の電流が
3 となる。
【0019】さて負荷電流IL が大きく、抵抗R11の
両端の電圧VR11 (=I3 ×R11)がトランジスタQ
11を駆動できる電圧VBE(≒ 0.6V)に達すると、電
流I4 が流れる。一方負荷電流IL が小さく駆動電流I
2 も小さい場合には、トランジスタQ11が駆動できる
だけの電流I3 が得られないので、表示電流増幅回路2
3は動作しない。さてトランジスタQ10がオフ状態で
電流I4 =0のとき、発光ダイオードD1に流れる表示
電流I5 は次式で示される。 I5 =(VR1+VR2)/(R1+R2) ={VO −VF (D1)−VCE(Q1)}/(R1+R2) ここでVO は前述した式によって一定値となっている。
従って表示電流I5 は負荷電流IL には依存しない一定
の電流値となる。
【0020】一方トランジスタQ11が完全にオンとな
る電流がトランジスタQ9に流れている状態では、抵抗
R2の両端がトランジスタQ13によってほぼ短絡され
ることとなるため、表示電流I5 は次式で示される。こ
の場合も負荷電流IL に依存しない一定の電流値とな
る。 I5 =VR1/R1 ={VO −VF (D1)−VCE(Q3)−VCE(Q13)}/R1 となる。
【0021】又この間の過渡的な領域(VR11 が 0.6V
付近となるような駆動電流I2 の領域)では残留電圧V
O は一定であるが、表示回路21内の電流値により以下
のように表される。 VO =VF (D1)+VCE(Q3)+I5 R1+(I5 −I6 )R2 従って電流値I5 は次式で示される。 I5 ={VO −VF (D1)−VCE(Q3)}/(R1+R2)+R2I6 よってこの領域では駆動電流I2 (即ちI6 )に応じて
表示電流I5 が変わることになる。そしてトランジスタ
のコレクタ電流とベース・エミッタ間電圧特性により、
出力回路駆動電流I2 (及びI3 )の増加に対する電流
4 (≒I6 )は比較的急峻に変化する。従ってI2
対するI5 の増加も図3に示すように急峻なものとな
る。ここで負荷電流IL 、出力回路駆動電流I2 、表示
電流I5 、その他の回路電流をIX とすると、以下の式
が成り立つ。 IL =I2 +I5 +IX 一方I2 ,I5 ,IL の増加分を夫々ΔI2 ,ΔI5
ΔIL とすると、ΔI2に対するΔI5 と、ΔIL に対
するΔI5 との間には以下の関係が成り立つ。
【数1】 従って負荷電流の増加分ΔIL に対するI5 の変化は、
図3に示すようにΔI2に対するI5 の変化よりも緩や
かなものとなる。
【0022】このように本実施例では負荷電流IL が第
1の所定値IL1、例えば4mA以下では表示電流I5 を一
定電流に保つことができ、又負荷電流IL が増加すれば
表示電流は表示に必要な電流値を確保し、第2の所定値
L2を越えれば表示電流を飽和させることができる。又
その間は図3に示すように連続して変化させることがで
きる。そして負荷電流に対する表示電流の増加量を緩や
かにすることにより、負荷電流の少ない領域でもセンサ
回路への電流を不足させることなく回路を動作させるこ
とができる。
【0023】尚前述した実施例では動作表示灯のみを図
2に示すように表示電流を制御して点灯させるようにし
ているが、安定動作及び動作表示を同時に点灯させるよ
うにすることもできる。図5はこの第2実施例の主要部
の構成を示す回路図であり、前述した第1実施例と同一
部分は同一符号を付している。本図において出力回路2
2は第1実施例と同様であり、図中では省略して示して
いる。本実施例では表示回路を21A,表示電流増幅回
路を23Aとして示しており、これらの構成のみが異な
っている。本実施例は図5に示すように、センサ回路5
の安定動作検知用の出力端子5cにトランジスタQ21
のベースを接続する。トランジスタQ21はコレクタと
端子1間に安定動作表示用の発光ダイオードD2と抵抗
R21を接続し、エミッタと端子2間に抵抗R22を接
続している。そしてそのエミッタ端にはトランジスタQ
22のコレクタを接続する。トランジスタQ22,23
はカレントミラー回路を構成しており、トランジスタQ
23のコレクタ端はトランジスタQ22,23のベース
に接続され、又抵抗R23に接続される。又出力トラン
ジスタQ9の電流を検出するため、トランジスタQ10
に加えてトランジスタQ24を同様に接続する。トラン
ジスタQ24のコレクタと端子1間には抵抗R24を接
続し、その両端にトランジスタQ25のエミッタ・ベー
ス端を接続してコレクタ端を抵抗R23に接続してお
く。この場合には例えばトランジスタQ9のエミッタ面
積50に対しトランジスタQ10,Q24を夫々1,2
の割合に設定しておくものとする。こうすれば安定動作
表示用の発光ダイオードD2に流れる電流も、第1実施
例の発光ダイオードD1に流れる電流と同じく、負荷電
流の最小値でも一定の表示電流が確保され、負荷電流の
増加に応じて表示電流を連続的に増加させることができ
る。
【0024】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、二線式電子スイッチとして使用される場合に負荷電
流の最小値でも一定の表示電流を確保することができ
る。従って表示を安定させることができる。従って暗い
ながらも安定な表示電流を確保することができ、明るい
ときの表示と暗いときの表示との相対的な明るさの差を
少なくすることができる。負荷電流の増加に伴って連続
的に表示電流を大きくすることができる。この場合負荷
電流が小さければ表示電流は急激に増加しないため、セ
ンサ回路への電流が不足することはない。そして負荷電
流が一定以上では表示電流を飽和させるため、表示を明
確にすることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による二線式電子スイッチ
の全体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施例の主要部を詳細に示す回路
図である。
【図3】本実施例の負荷電流IL ,出力電流I2 に対す
る表示電流I5 の変化を示すグラフである。
【図4】本実施例の負荷電流IL に対する出力電流I2
の変化を示すグラフである。
【図5】本発明の他の実施例の主要部の構成を示す回路
図である。
【図6】従来の二線式電子スイッチの出力回路及び表示
回路部分を示す回路図である。
【符号の説明】
1,2 端子 3 電源 4 負荷 5 センサ回路 21,21A 表示回路 22 出力回路 23,23A 表示電流増幅回路 24 バンドギャップ回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部の負荷及び電源に直列に接続される
    一対の端子と、 前記一対の端子に接続されるセンサ回路と、 前記センサ回路の出力によって前記一対の端子間を開閉
    する出力回路と、を具備する二線式電子スイッチにおい
    て、 前記センサ回路の出力状態に基づいて駆動され、駆動時
    に一定の最低電流以上で表示素子を点灯させる表示回路
    と、 負荷電流が第1の所定値を越えれば前記表示回路に流れ
    る表示電流を前記最低電流から連続的に増加させ、負荷
    電流が第2の所定値を越えればその表示電流を一定とす
    る表示電流増幅回路と、を具備することを特徴とする二
    線式電子スイッチ。
  2. 【請求項2】 前記表示電流増幅回路は、出力回路に流
    れる電流値に基づいて制御するものであることを特徴と
    する請求項1記載の二線式電子スイッチ。
  3. 【請求項3】 外部の負荷及び電源に直列に接続される
    一対の端子と、 前記一対の端子に接続されるセンサ回路と、 前記センサ回路の出力によって動作し、バンドギャップ
    回路によって残留電圧を一定に保つと共に、前記一対の
    端子を開閉するスイッチング素子を有する出力回路と、 前記センサ回路の出力によって付勢されるスイッチング
    素子、及び該スイッチング素子に直列に前記一対の端子
    間に接続される表示素子と抵抗を有し、残留電圧と該抵
    抗の抵抗値により定まる最低電流以上で表示電流を点灯
    させる表示回路と、 前記出力回路の出力開閉用スイッチング素子に並列接続
    され出力回路に流れる電流を検出すると共に、前記表示
    回路の表示素子に直列接続された抵抗と並列に接続さ
    れ、出力電流に応じて抵抗に流れる電流を分流すること
    により表示電流を制御する表示電流増幅回路と、を具備
    することを特徴とする二線式電子スイッチ。
  4. 【請求項4】 前記表示回路は、センサ回路からの異な
    る出力によって付勢される一対のスイッチング素子及び
    表示素子を有することを特徴とする請求項3記載の二線
    式電子スイッチ。
  5. 【請求項5】 前記一対の表示素子は、動作表示用表示
    素子及び安定動作表示用の表示素子であることを特徴と
    する請求項4記載の二線式電子スイッチ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011232252A (ja) * 2010-04-28 2011-11-17 Koyo Electronics Ind Co Ltd 動作表示灯付き直流2線式の近接センサ

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JP2011232252A (ja) * 2010-04-28 2011-11-17 Koyo Electronics Ind Co Ltd 動作表示灯付き直流2線式の近接センサ

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